無効なトラフィックによる影響を阻止する

Google は、180 を超える高度なフィルタを使用し、無効なトラフィックのほとんどをリアルタイムまたは発生直後に阻止しています。最先端のテクノロジーと常に大量に発生しているデータの分析を組み合わせることにより、時間の経過と共に Google のフィルタの精度は上がります。専門チームが、常にフィルタを一つ一つ監視・更新し、フィルタが最も効率良く機能するよう常に調整し続けています。

無効なトラフィックが発生する前に阻止する

Google の高度なフィルタにより、無効なトラフィックのほとんどはそれが実行される前にブロックされます。例えば、拒否リストに登録されたユーザーエージェントや IP アドレスに関連したアクティビティや、たった一人のユーザーによるトラフィック量やクリック率が不自然に高い場合は、広告主の皆様への請求が発生する前にフィルタリングされます。

不正が立証されたトラフィックを削除する

無効なトラフィックの中には、検出に時間がかかるものがあります。フィルタを通過した後も疑いがある場合、Google は正当性が立証できるまでそのトラフィックデータを監視します。場合によっては、疑わしいパターンだと認識するまでに数週間かかることもあります。

無効なアクティビティの報告ケースを調査する

完全なフィルタは残念ながら存在しません。そのため Google は、広告主、パブリッシャーの皆様や自動システムによって報告された問題を手動でも確認しています。ボットネットやクローラーなどの新たな脅威を発見するたび、その情報をもとにフィルタを改善しています。また、正当なトラフィックが除外されないように定期的にすべてのフィルタを確認し、必要に応じて調整しています。

フィルタが不審なトラフィックを識別しても、無効なものか判断がつかない場合は、システムが自動的に警戒を続け、数日から数週間にわたりデータを収集します。その後、Google の手動確認チームがデータを分析し、必要な対応を判断します。ユーザーによる広告へのインタラクションが意図的なものなのか、偶発的なものなのかを調査、検証し、非人為的なトラフィックは正常なトラフィックから切り離します。そして、特定の流入元からの無効なトラフィックを検知するパターンを探していきます。

当社のチームが無効なアクティビティを特定すると、そのデータを利用してフィルタを更新・改善し、それにより、同じ特徴を持つ新たなトラフィックを自動的に阻止していきます。また、そのトラフィックの異常な挙動を通知するようアラートを設定し、より詳しくその動きを知ることができるようにもなっています。

先進的な研究を続け、新たな攻撃に対応する

Google の Ad Traffic Quality チームは、トラフィックデータを精査し、非人為的なトラフィックの流入元を明らかにします。特定の流入元から来るすべてのトラフィックを特定するために使用できるコードサンプルを見つけ出し、データ内の異常を探し出しています。そして、コードを分析して流入元を特定し、そのトラフィックが Google のシステムへ侵入しないようにしています。

また、フィルタでは検出が困難な新しい種類の無効なトラフィックを分析したり、フィルタをすり抜ける可能性のある小さなケースや特殊なケースも調査しています。

無効なアクティビティを流入元で阻止する

広告主とユーザーの皆様を保護する最善の方法として、不正なトラフィックの流入元となっているパブリッシャーのアカウントを一時的に停止または無効化することがあります。あるパブリッシャーが過剰な量の無効なトラフィックを生成した場合には、Google は直ちにそのアカウントを無効化することもあります。一方、パブリッシャーが誤って無効なトラフィックを生成していると思われる場合、問題が解決されるまでアカウントを一時停止するにとどまることもあります。違反を繰り返したり、故意に悪用したりした場合は、アカウントを無効にし、広告プラットフォームの使用を禁止する場合もあります。

アカウントを無効にされたパブリッシャーは、申し立てを行うことができます。Google は調査に十分な情報が揃えられた異議申し立てについては、すべて審査し、停止中のアカウントを有効に戻す正当な理由があると判断した場合は、すぐに有効化します。