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asahi.com:中国の地理情報産業 規模600億元に - 人民日報 - 国際
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中国の地理情報産業 規模600億元に

2009年7月3日15時37分

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写真バーチャル都市システムを説明する様子

 ここ数年来、中国の地理情報産業が急速な発展を遂げている。地理情報産業の生産額の年平均成長率は20%を超え、2008年の産業規模は600億元に達した。関連企業は1万社を超え、従業員数は約40万人に上る。一部の地理情報技術・製品は世界最先端のレベルに追いつき、追い越しつつある。今月1日に北京で開幕した、国家測絵局の主催する全国地理情報産業サミットと全国地理情報応用成果・地図展覧会では、中華人民共和国成立から60年間に得られた地理情報関連の成果(地図)や技術が国民経済や社会の発展、また国民の生活の中で広範囲に応用される様子を紹介している。

 同局の責任者によると、今年1月から5月にかけて、地理情報産業では多くの企業の生産額が前年比20%から40%増加し、引き続き急速な発展傾向を維持した。中国経済の成長を維持し、雇用を促進する上で、積極的な貢献をしているという。(編集KS)

米、新型衛星打ち上げ/気候変動と太陽風の観測強化 2009/07/05(日) 22:20:01 [サーチナ]
news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0705&f=busi...

米、新型衛星打ち上げ/気候変動と太陽風の観測強化

経済ニュース】 【この記事に対するコメントY! 2009/07/05(日) 22:20
  米国海洋大気庁(NOAA)と米国航空宇宙局(NASA)は6月27日、新型実用気象衛星(GOES-14)の打ち上げに成功し、気候と太陽風の観測活動を開始したと伝えた。これによって、気候パターンと大気観測の好感度画像撮影機能の大幅強化が期待できる。

  GOES-14は他の東側上空のGOES-12、西側上空のGOES-11とともに北中南米と周辺海域の環境を観測し、素早く的確な天気予測と、太陽X線画像観測装置(SXI)を使った宇宙環境観測の向上をもたらす。GOESによる気象データと画像の品質向上は熱帯サイクロンの予測精度を向上させるほか、SXIは太陽活動の予測能力を向上させ、宇宙空間における活動の被害を防ぐ。

  NOAA衛星情報サービス局次官は、「毎年アメリカを襲う多くの竜巻とハリケーンは、湾岸と東海岸の居住区にとって大変な驚異です。GOES-14が配置されたことは大変重要なものになる。」と語った。

  このプロジェクトは、NASAのゴダード宇宙飛行センターが衛星の開発・打ち上げにかかる費用を負担し、NOAAが衛星を管理する。【西村健佑】(情報提供:エクール)
経済産業省とNASA、ASTER全球3次元地形データの配布を開始 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
journal.mycom.co.jp/news/2009/06/30/056/?rt=na

METI(経済産業省)とNASA(米国航空宇宙局)は6月29日、共同で人工衛星搭載センサ「ASTER」を用いて作成した全球3次元地形データ(GDEM: Global Digital Elevation Model)の配布を開始した。ASTERは人工衛星Terraに搭載された地球観測センサであり、1999年12月に打ち上げられて以来、地表面の状況や温度の観測および3次元地形データ(DEM)の作成を続けている。

ASTER GDEMはこのASTERによる地形データを元に整備された全球3次元地形データであり、「世界中の何処でも、どのような範囲でも、誰でも簡単に利用できる、高精度のDEM」として整備された。ASTER GDEMを利用することによって鳥瞰図やフライトムービーなどを簡単に作成することができるようになり、視覚的に優れた地図表現が可能になるとのこと。一方で災害や水、エネルギー、環境などの分野における活用も期待されており、専門機関における高度な解析のプラットフォームとして利用することが可能だという。

ASTER GDEMの特徴はその精度の高さとカバー範囲の広さ、欠損部分の少なさにある。ASTERのカバーする全陸域のDEMを、同一地域に重なる部分も含めて全て利用しているためである。これまで観測されたデータは150万シーンを超えており、それを元に1,264,118シーン分のDEMを作成、雲のあるピクセルを除外した上で全シーンDEMを重合し平均的な標高値を算出しているとのこと。この作業は全て自動化して行われた。

ASTER GDEMを配布しているERSDAC(財団法人 資源・環境観測解析センター)のサイトでは他のGlobal DEMとの比較として次のような表が掲載されている。

ASTER GDEM SRTM3 "GTOPO30" 数値地図50mメッシュ標高データ
データソース ASTER スペースシャトル レーダ 世界中のDEMデータ所有機関から入手 1:25,000地形図
作成・配布機関 METI/NASA NASA/USGS USGS(米国地質調査所) 国土地理院
配布開始年 2009年~/td> 2003年~ 1996年~ 1997年
データ取得期間 2000年~継続中 11日間(2000年)
DEM分解能 30m 90m 1000m 50m
DEM高さ精度(標準偏差) ±7m ±10m ±30m ±7m
DEMカバー域 北緯83度~南緯83度 北緯60度~南緯56度 グローバル(全球) 日本のみ
DEMデータ欠損域 常に雲に覆われてASTERデータが撮れない地域 地形急峻域(レーダの特性による) なし なし

この表によるとASTER GDEMのカバー域は北緯83度から南緯83度でほぼ全球の陸域であり、高緯度地域や急峻山岳地域もカバーされている。高さ精度/分解能もともに他のDEMを凌ぐか同等の精度となっている。ただし、今回公開されたASTER GDEMバージョン1には現時点で除去困難な残留異常値などがわずかに存在するとのことで、METIおよびNASAは各ユーザがこのデータ属性を理解してから利用するよう呼びかけている。

ASTER GDEMはERSDACおよびLP DAACのサイトにてユーザ登録の上でダウンロードすることができる。GDEMデータの配付対象は「GEOSSで定義された社会公益性の高い9分野(災害・健康・エネルギー・気候・天候・エコシステム・農業・生物多様性)に関わる研究や業務などを行うユーザ(個人あるいは組織)」となっており、この目的に限り無償で利用できる。ただし、商用目的での利用の場合は個別に使用目的等を連絡する必要がある。

ASTER GDEMのデータはカシミール3Dなどのソフトウェアによって処理することができる。ERSDACのサイトでは、近日中にASTER GDEMのデータをカシミール3Dで読み込む方法などを掲載する予定とのことだ。

壁の向こうもARで“透視” auが「実空間透視ケータイ」 - ITmedia News
www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/24/news039.ht...

壁の向こうもARで“透視” auが「実空間透視ケータイ」

AR技術を利用したアプリ「実空間透視ケータイ」をauが開発した。携帯を向けた先にあるランドマークなどの情報を、仮想空間上に表示する。
2009年06月24日 12時01分 更新
photo 「地球アルバム(β)」の画面イメージ

 KDDIは、携帯電話をかざした先にあるランドマークの情報などを、仮想空間上に表示するAR(拡張現実)アプリケーション「実空間透視ケータイ」を、「au one ラボ」で6月25日から無料提供する。まずは「W62CA」で対応し、7月上旬には「CA002」でも使えるようにする。

 6軸センサーとGPSの位置測定機能を利用し、携帯をかざした位置と方向を把握。現実の位置情報と連動した仮想空間上に、その場所で撮影した写真などを表示する。かざした方向に壁など障害物があっても、その先の情報が表示されるため、仮想的に“透視”できるというわけだ。

 第1弾として、旅行やイベントで撮影した写真を仮想空間内に保存できる「地球アルバム(β)」を提供する。アプリを起動して写真撮影すると、位置情報を取得。閲覧する際は、撮影した場所の方向を向けば、仮想空間上に写真が表示される。撮影場所から近い場所にいる場合は写真が大きく、遠ければ小さく見える仕組みだ。保存した写真をほかのユーザーに公開できる機能も8月下旬に提供する。


photophotophoto 「地球アルバム(β)」の画面イメージ。写真にはタイトルやコメントも付けられる。遠くで撮影した写真は、拡大すれば見られる

 第2弾として、旅行の口コミサイト「フォートラベル」と連携した「トラベルビューアー(β)」を7月下旬ころから提供。アプリを起動して携帯電話をかざせば、周囲の観光地情報や口コミ情報が見られる。

 技術情報やデモ映像などを公開するPC・携帯向け特設サイトも、サービス開始と同時にオープンする。サイトでは、「寄り道ガイド」「エリア別百科事典」「宝探し透視ゲーム」の3つの新サービスの企画を公開。欲しいサービスに投票してもらい、得票数1位の企画は実際に開発して「au one ラボ」で公開する。

上関原発 断層調査を追加実施、来年度着工困難に : 九州経済 : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/detail/20090618-OYS1T0...

上関原発 断層調査を追加実施、来年度着工困難に

 山口県上関町で原子力発電所建設計画を進める中国電力(広島市)は17日、国への原子炉設置許可申請に向け、建設予定地で詳細な地質調査を追加実施すると発表した。これにより、原子炉1号機の2010年度中の着工は困難となり、15年度の運転開始という計画も見直される見通しとなった。

 中電上関原子力発電所準備事務所によると、予定地周辺では05年4月~09年1月の調査で、活断層の可能性がある断層が複数見つかっており、追加調査は、さらに詳細なデータを収集するために実施する。

 対象は予定地から半径約30キロの陸海域で、7月から約2か月間の予定。地表の掘削やボーリング調査、海中の音波探査などを行い、活断層の有無や規模、年代などを調べる。結果を分析した後、国に原子炉設置許可を申請するが、国の審査は約2年かかるとされる。

 現計画では1号機について、10年度中に着工、15年度に営業運転開始としており、同事務所の岩畔(いわぐろ)克典所長は「追加調査による着工時期への影響を検討したい」と述べ、現計画の見直しを示唆した。

 同原発計画を巡っては、用地取得や調査の遅れなどから、これまで7度計画が延期されている。

(2009年6月18日  読売新聞)
航空写真:南島文化研、米軍撮影の1515枚入手 県公文書館と分析へ - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/okinawa/news/20090612rky00m040007...

航空写真:南島文化研、米軍撮影の1515枚入手 県公文書館と分析へ

 1944年9月から45年6月にかけて米軍が撮影した航空写真1515枚を、沖縄国際大学南島文化研究所選任所員の崎浜靖さん(44)が韓国・済州大学でこのほど見つけ、複写した。11日、宜野湾市の同大学で写真を公開した崎浜さんは「県公文書館に問い合わせたが、同館にも収蔵されていない貴重な写真が多く含まれている可能性がある」と話している。

 崎浜さんによると、米国のロサンゼルス大学の教授をしていた男性が所有していた航空写真が教え子を通して済州大学に渡り、保管されていた。崎浜所員が2007年と08年に同大学を訪ね複写した。

 撮影エリアは奄美大島から宮古、八重山と幅広く、10・10空襲の写真が全体の6割を占める。激しい空爆があったものの、県公文書館にもほとんどないとされる1945年1月22日の写真も含まれる。写真には撮影日時と場所と高度などが記載され、低空からの撮影が多い点が特徴。今帰仁村の運天港付近で小船の後を米軍戦闘機が追跡しているような写真もある。

 崎浜さんは今後、県公文書館で米軍の航空写真を専門に扱う職員と協力して、資料整理と分析を進める。

フォトレポート:月に帰った「かぐや」--探査衛星が届けてくれた月の画像:ニュース - CNET Japan
japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,2039476...
 日本の月周回衛星「かぐや」は6月11日、月面への制御落下により、その科学調査任務を終えた。かぐやは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2007年9月に打ち上げた月探査機。同衛星は日本時間6月11日午前3時25分、ギルクレータ付近に落下し、約2年間の任務を終えた。

 ここでは、同衛星から送られてきた画像の一部を紹介する。

 これは、「かぐや」 に搭載の高解像度(HD)カメラで撮影の広角画像 。クレータのバートおよびバートAが、雲の海の南東部分にある直線壁と呼ばれる断層(全長110km、幅2~3km)に隣接して見える。


提供:JAXA/NHK
「Google Earth」で日本の都市の3D化、東京や大阪など4都市対応
internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/10/2...

「Google Earth」で日本の都市の3D化、東京や大阪など4都市対応


Google Earthで3D化した東京
 グーグルが提供する3D地図ソフト「Google Earth」で、日本の都市の3D化を開始した。東京、京都、大阪、神戸の4都市から対応し、今後、地域を拡大する。これに関して同社は10日に記者説明会を行った。

 「Google Earth」では、従来から海外の主要都市の3D化を行っているほか、日本でもユーザーが作成した3DCGの建物を設置していた。今回からグーグルが作成した3DCGも含めて、日本の都市の3D化を開始。9日から閲覧できるようになったという。

 グーグルの河合敬一氏(プロダクトマネージャー)によれば、「東京、京都、大阪、神戸の4都市の中でも、ビルの密度の高い区域や多くのユーザーが閲覧している区域から3D化を開始し、徐々に区域を広げていく」という。今後は、その他の都市の3D化も行う考えだ。

 「Google Earth」で3DCGを見るには、「レイヤ」メニューの「建物の3D表示」にある「立体写真モデル」にチェックを入れる。河合氏は、「Google Earth」の既存機能を使って3D化された街並みを見るデモを紹介。日照のシミュレートでは、時間ごとに変化するビルの影がわかる。また、ルート検索機能では、目的地までのルート上を鳥瞰視点で表示し、ビルの谷間を飛行しているように閲覧できる。

 河合氏は、「Google Earthはデジタル地球儀」だと話す。「世界中の地域の情報を整理して提供することで、ユーザーは気付きと発見が得られる。航空写真だけでなく、都市を横や斜めなど、普段はなかなか見られない視点で見ることで、都市を身近に感じてもらえれば」とした。3D化された都市の用途については、「教育や行政・自治体でも活用できる。また、自分の家を建てる際に、周りの景観を見比べてみたり。さまざまな使い方が考えられる」と説明した。


3D表示にするメニュー画面 ルート案内を3D表示で見た画面

ユーザーの3DCGは「3Dギャラリー」で審査を経て採用

 グーグルでは、3DCGを作成できるソフト「SketchUp」を提供している。Windows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.4以降に対応し、無料版と有償のPro版がある。10日の記者説明会では、「SketchUp Pro」日本総代理店の株式会社アルファコックスで技術責任者を務める田中雅子氏が「SketchUp」のデモを行った。

 デモでは、「SketchUp」で簡単な建物を作成し、グーグルが運営する3DCG共有ページ「3Dギャラリー」から素材をインポートしたり、完成した3DCGを「3Dギャラリー」にエクスポートする方法を説明した。グーグルでは、「3Dギャラリー」に公開された作品を確認し、優秀なものを「Google Earth」に設置する。「3Dギャラリー」の中で、「Google Earth」に使われている作品には青いリボンのマークが付いている。作品の選考基準は「Google Earth用モデルの作成方法」で確認できる。

 河合氏によれば、グーグルが作成した3DCGは、建物の縮尺などに細心の注意を払っており、ユーザーの作品に関しても精査しているとのこと。「3Dギャラリー」で公開されている作品のうち、公序良俗に反するものや著作権を侵害しているものはユーザーからの指摘を受けて削除しているという。また、実際の街並みを再現するにあたり、例えば、ビルの看板にタレントの写真が使われており、それをそのままユーザーが3DCGのテクスチャに利用することも考えられる。「看板も含めて街の景観だと思う。そういった部分で今まで指摘を受けたことはない」とした。


3Dのサイクル SketchUpの画面 Google Earthに採用できない作例
浜岡原発:使用済み燃料乾式貯蔵施設、建設地の地質調査公開--中電 /静岡 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090612ddlk2204017...

浜岡原発:使用済み燃料乾式貯蔵施設、建設地の地質調査公開--中電 /静岡

 中部電力は11日、浜岡原発で計画されている使用済み燃料乾式貯蔵施設の建設予定地で行っている地質調査を報道陣に公開した。約50カ所でボーリングを行い、岩盤構造や地下水位の変動などを調べている。来年夏までに結果をまとめる。

 ボーリングは最も深い地点で地下約200メートルまで掘削。岩盤サンプルなどを集める。同貯蔵施設(縦50メートル、横60メートル、高さ約25メートル)は4号機の北側に16年度までに建設予定で燃料体約4000体の貯蔵が可能。同原発で使用された燃料を再処理工場に搬出するまでの間、保管する。【舟津進】

宇宙基本計画 軍事の拡大を懸念する(6月8日)-北海道新聞[社説]
www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/170101.html

宇宙基本計画 軍事の拡大を懸念する(6月8日)

 宇宙の軍事利用の拡大につながらないか。危惧(きぐ)を抱かざるを得ない。

 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)が決めた宇宙基本計画だ。

 基本計画は昨年成立した宇宙基本法に基づく初の国家戦略である。従来、研究に力点を置いてきた日本の宇宙政策を利用重視に転換しようと打ち出したのが特徴だ。

 具体策として5年間に官民で最大2兆5千億円を投じ、34基の人工衛星を打ち上げる目標を明示した。

 アジアで災害が発生した際には衛星による観測情報を各国に提供するという。宇宙の平和利用を前進させる施策は歓迎したい。

 衛星やロケットの開発事業は産業としてすそ野が広い。国内産業の振興を促すことも目指している。

 懸念されるのは、安全保障分野での宇宙利用計画である。基本法は国是である「専守防衛」の条件の下で、宇宙の軍事利用に道を開いた。しかし、基本計画ではそこが強調されすぎてはいないか。

 目を引くのは、ミサイル発射を探知するセンサーの研究推進が盛り込まれたことだ。

 センサーはミサイル防衛(MD)システムを強化する早期警戒衛星に不可欠な装置である。研究推進は衛星導入の足がかりとなるものだ。

 北朝鮮による4月のミサイル発射問題では、日本は米国の警戒衛星から情報を入手した。与党内には以前から自前の衛星を持つべきだとの声があり、その後の核実験実施でさらに勢いづいている。

 しかし脅威を前面に出して、事を性急に進めるべきではない。

 もともとMD計画は多くの問題点をはらんでいる。技術、情報の共有は日米の軍事一体化を進め、憲法に抵触する恐れのある集団的自衛権につながりかねない。

 周辺国の警戒を招き、緊張を高める。軍拡競争は避けねばならない。

 衛星導入には数兆円規模の予算が必要とされ、費用対効果の面から政府内にすら慎重論がある。このため年末に決定する防衛計画大綱の改定作業の中で、導入の是非を時間をかけて議論することにしている。

 その結論が出る前に、衛星の「心臓部」である装置の研究推進を掲げるのは先走りすぎている。

 米国のオバマ政権は、軍事費の削減を目指してMD計画の縮小を打ち出した。日本もむしろ立ち止まって、冷静に見直すときである。

 宇宙技術はそもそも軍事、民生の両面を併せ持つ。しかし平和外交を掲げるからには、軍事面だけが突出することがあってはならない。

 夢を広げる宇宙政策はあくまで平和目的が大原則だ。

【特報 追う】田畑ひび割れ沈む集落 山形県鶴岡市・七五三掛地区 - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/region/tohoku/yamagata/090602/ym...

【特報 追う】田畑ひび割れ沈む集落 山形県鶴岡市・七五三掛地区

2009.6.2 02:46
このニュースのトピックス鎌倉・湘南

 山形県鶴岡市大網の七五三掛(しめかけ)地区で発生した地滑りが、発生から3カ月以上たっても収まらない。県などは「異例の事態」として、本格的に現地調査や地滑りの原因とみられる地下水の水抜き工事などに乗り出した。もともと地滑りが発生しやすい地域だったが、これほどの規模は例がなく、住民からも「長く住んできたが、こんなことは初めて」と困惑の声が漏れる。(松本健吾、宮原啓彰)

 家は傾き、田畑は大きくひび割れる。幾筋もの亀裂が入った道路。被害は日々拡大している。自主避難を強いられている同地区の6世帯26人も帰宅できるめどは立たない。

 「毎日が不安でなりません」。七五三掛地区の主婦、橘泰さん(72)は、自宅の鼻先まで迫った地滑り現場を見つめ、ため息をついた。自主避難はまだしていないが、家にはひび割れが入り、田植え済みの田んぼも被害を受けた。収穫は期待できない。

 同地区は周囲を田畑と森に囲まれた山間部の小さな農村で、古くからの日本家屋も残る。今年、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」のロケ地にもなったが、ロケで使用された家屋も被害を受けて一般公開の中止を余儀なくされた。

 同地区で初めて亀裂が見つかったのは今年の2月。その後3カ月がたち、春を迎え、田植えのシーズンを経ても地滑りは止まない。集落の所々で地割れや陥没が起こり、幅1メートル、高さ2メートルにも及ぶ亀裂や段差も発生している。

 「地滑り現場に近い家では『ミシッ、ミシッ』と室内から音が聞こえるようになった」と橘さん。高台から一望すると、地区一帯が沈み込んでいるようにも見える。

 「先祖代々暮らしてきたが、こんなことは初めて」と、口をついて出た。

   ■   ■

 同地区は平成3年に国による「地すべり防止区域」に指定されており、地滑りの発生自体は珍しくない。特に、雪解け水が地下に染み込む融雪後には、小規模な地滑りの発生による亀裂がしばしば見つかるという。

 「今回は異例の事態」と県の担当者。多くの場所では、融雪後には収まる地滑りの活動が、止まるどころか、日々拡大しているからだ。

 県によると、地滑りによる移動幅は、北側の調査地点では、4月には1日に2センチ程度だったが、5月中旬には7センチまで拡大。南側には、日に10センチ以上も移動している地点もある。地滑り全体の範囲は、民家が集まる辺りを頂点に、南北700メートル、東西400メートルと広く、南の斜面に向かって現在も“滑り”続けている。

 県はこれまでの調査で、地下25~30メートル付近にある岩盤の質が変わる地層の境目に水が流れていることが、地滑りを起こしている原因、と突き止めた。この調査結果を受け、県は5月28日から、この部分の地下水を直接抜くためのボーリング工事に着手。水を抜き、水圧を下げることで、動きを止めるのが狙いだ。地滑りを止めるために、本格的な対策を講じるのはこれが初めてで、効果に期待がかかる。

   ■    ■

 しかし、活動中の地滑りはそう簡単に止まりそうもない。 

 同29日に県の要請で現地調査をした独立行政法人「土木研究所」(茨城県つくば市)の藤沢和範上席研究員は、「地中に蓄えられた雪解け水や、田んぼ用の水などが地下に水を供給し続けていることが地滑りが止まらない原因」と指摘。さらに、地滑りが続いているなかで、水を抜くのは容易ではないと述べ、「少なくとも梅雨明けまで地滑りは続くだろう」との見解を示した。

 京都大学防災研究所の釜井俊孝教授は「今回の地滑りは10年に1度の頻度で発生する規模で、積雪地帯に典型の地滑り。日本の山岳地帯の集落ではどこでも起こりうる。昔の人々は地滑りと共存し、フレキシブルに対応していたが、山村の家屋やライフスタイルも現代化した結果、地滑りに対応できなくなっている」と分析している。

 県は、「地滑りが止まらない限り、住民への自主避難要請の解除もできない」としている。住民の不安な日々はまだ続きそうだ。

asahi.com(朝日新聞社):次は「はかりびと」? 測量業界、映画「劔岳」を応援 - 映画 - 映画・音楽・芸能
www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200906060105.html

次は「はかりびと」? 測量業界、映画「劔岳」を応援

2009年6月7日

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写真柴崎芳太郎らの測量隊が剱岳(写真左)の周辺で測量をする場面 (C)2009「劔岳 点の記」製作委員会写真明治時代に使われた「三等経緯儀」で柴崎芳太郎役の浅野忠信(左)が測量をする場面 (C)2009「劔岳 点の記」製作委員会写真柴崎芳太郎=柴崎家提供

 20日に全国公開される映画「劔岳(つるぎだけ) 点の記」(木村大作監督)に、測量業界が熱いエールを送っている。映画は明治期に「日本地図最後の空白地点」を埋めるため、当時未踏峰とされた北アルプス・剱岳に測量官らが挑む物語。「おくりびと」で納棺師が脚光を浴びたように、映画で測量士が注目されればと期待しているのだ。背景には、深刻な人材不足や業界の激変がある。

 測量技術者でつくる日本測量協会は、富山県で本格的なロケが始まった07年夏以降に、ホームページに出演者らのインタビューを掲載。PRを続けている。協会の月刊誌「測量」も毎号、特集を組む。今年1月からは表紙に浅野忠信、香川照之、宮ざき(ざき=やまへんに立つ崎)あおいらを登場させてきた。

 関係業界や官公庁も熱い視線を送る。国土地理院刊行の地図などを販売する日本地図センターは、3日の「測量の日」に合わせて東京・新宿のイベントで映画の割引券やパンフレットを配布した。

 製作委員会の東映によると、日本土木工業協会や日本土地家屋調査士会連合会なども、ポスターやチラシを会員向けに配ったり、会報で映画を紹介したりしている。日本不動産鑑定協会も「不動産業界と地図のかかわりは深い」と、47都道府県の全支部組織にポスターなどを送った。

 盛り上がりの背景には、測量業界の危機感がある。

 月刊誌「測量」の浦郷武夫さんは「映画は、測量業界をPRする千載一遇のチャンス」と言う。「3K」のイメージがある土木・測量業界は、バブル崩壊のころから人材不足に頭を痛めてきたからだ。「優秀な人材を得るにはPRが必要で、映画は大きな力を持つと思う」

 測量士の卵を育てる学校の全国組織、測量専門教育センター(東京都)によると、全国17校の入学者総数は96年度の約3700人をピークに毎年1割ほど減り、07年度は約600人と6分の1に激減。北陸工業専門学校(富山県)では90年代前半に100人ほどいた入学者が10人足らずになり、09年度はついに情報測量学科の募集をやめた。

 一方で、卒業生は引っ張りだこの「超売り手市場」だ。中央工学校(東京都)では今年3月、土木・造園・測量分野の卒業生93人に対し、求人は約1500人。「若年人口の減少に加え、土木・建設業界が『失われた10年』の間は採用を控えていたため」と同校はみる。測量士は理系の知識も必要なため、3Kに加えて学生の「理系離れ」も志望者減に拍車をかけているのではないかと指摘する。

 測量を取り巻く環境の激変も業界を揺さぶっている。

 07年8月に「地理空間情報活用推進基本法」が施行され、地図情報は「紙」から「電子データ」への移行が進む。特に、08年から始まった全国土を電子地図で網羅する「基盤地図情報」の整備や、人工衛星による全地球測位システム(GPS)の進歩などで、測量士は膨大な電子データの処理もこなさなければならなくなった。

 測量の正確さだけでなく、情報の処理方法や使い方の技術も求められる時代。それでも、日本測量協会の瀬戸島政博常務理事は、剱岳の測量に成功した映画の主人公・柴崎芳太郎の仕事ぶりに測量士の本質を見る。「測量は『無』から『有』を生み出す仕事。正確なデータの積み重ねが、すべての基盤です」(雨宮徹)

 ■劔岳 点の記 映画の原作は新田次郎の同名小説。国土地理院の史料などによると、陸軍参謀本部陸地測量部の測量官・柴崎芳太郎は5万分の1の地図が未整備で「日本地図最後の空白地点」とされた剱岳周辺の測量を命じられ、1907(明治40)年に成功した。

 原作は柴崎を主人公に、正確な測量という大前提に加えて上層部が命じた日本山岳会との初登頂争い、北アルプスの自然の猛威など、様々な試練を乗り越える測量官らの姿を描く。剱岳の標高(2999メートル)は04年にGPSなどで測量し確定したが、柴崎の測量は「2998メートル」。差は1メートル以内だった。

八代海に謎の海丘群 高さ5メートル、80個密集 / 西日本新聞
www.nishinippon.co.jp/nnp/item/99838

八代海に謎の海丘群 高さ5メートル、80個密集

2009年6月3日 00:54 カテゴリー:社会 九州・山口 > 熊本
熊本県水俣市沖の八代海で発見された海丘群のイメージ図(第10管区海上保安本部提供)

 海上保安庁は2日、八代海南部の海底で、直径50メートル、高さ約5メートルの円形の丘が80個近く密集する世界でも珍しい海丘群を発見したと発表した。海丘は形も大きさもほぼ同じで、表面は貝類でびっしりと覆われているが「いつ、どのように形成されたのか不明」(海洋調査課)という。

 海丘群が見つかったのは、熊本県水俣市から西南西約10キロにある水深約30メートルの海域。平たんな海底から盛り上がるように海丘が次々と出現し、北西‐南東方向に約3キロにわたって並ぶ。海図作成のため近海を音波で探査していた第10管区海上保安本部の測量船が発見した。

 潜水調査したところ、海丘自体は砂や泥で構成され、その表面をカキなどの貝類が覆っていた。周辺の平たん部には貝がほとんど生息しておらず「貝で固めた円形の古墳が並んでいるようなイメージ」(同)。

 海上保安庁によると、旧日本海軍が1913年に作成した八代海の海図にも海丘群に似た記述がある。船の航行などに支障はなく、専門家は「水流の影響で丘が形成され、集まったプランクトンを食べに貝が集まったのではないか」と推測している。

=2009/06/03付 西日本新聞朝刊=

東京新聞:人工衛星とレーザーで通信:科学(TOKYO Web)
www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK20...

人工衛星とレーザーで通信

2009年6月2日

レーザー光をテスト照射する1・5メートル望遠鏡(NICT提供)

写真

 月探査衛星「かぐや」が撮った月の風景や、地球観測衛星「だいち」の撮影した地球の姿。人工衛星で細やかな写真が撮影できるようになった一方で、大容量化するデータをスムーズに地上に送る技術が求められている。情報通信研究機構(NICT)では人工衛星にも高速の光通信網を巡らせる研究を進めている。不可能ともいわれた宇宙との光通信は実現できるのか。   (永井理)

 東京都小金井市のNICT本部。敷地の端に木々に囲まれたドームがある。その扉が開いて現れるのは直径一・五メートルの反射望遠鏡だ。これは衛星に通信用のレーザー光を送り、衛星からのレーザー光を受ける「送受信機」だ。

人工衛星と通信する1・5メートル望遠鏡の仕組みを説明する高山さん=NICTで

写真

 「二十年前につくられたものですが、人工衛星を追う速さと精度は今でも指折り」とNICT新世代ワイヤレス研究センターの高山佳久主任研究員。高度数百キロの低い軌道を飛ぶ衛星は地球を一時間半で一周する。地平線から現れて五~七分間で再び地平線に沈む。この衛星を正確にとらえるのに優れた駆動力が物を言う。

 高山さんらは、光通信の実験のため作られた宇宙航空研究開発機構の衛星「きらり」との光通信に成功し、毎秒五十メガビットの通信速度を記録した。また、昨年末にはドイツの衛星ともレーザー光をやりとりすることに成功、温度や湿度など大気の環境が光通信に与える影響を調べた。

 ■もろ刃の剣

 レーザー光には、広がらず真っすぐ進むという特徴がある。電波は大きく広がりながら伝わるため、通信距離が長くなるとエネルギーが薄まって信号が弱くなる。レーザー光は衛星通信で使われる電波の一万五千分の一しか広がらないので、信号はほとんど弱まらない。「同じ強さの信号を届けるのに、レーザー光なら電波の二億分の一以下の出力で済みます」と高山さん。

 レーザー光は、月や火星など遠距離の通信に期待されるだけではなく、出力が小さくて済むので衛星に積む装置も小型化できる。

 だが、そのレーザー光の大きな利点は実は難点でもある。

 光線が広がらないため、相手に正確に狙いを定めないと通信できない。地上側にも衛星側にも極めて高い精度が求められる。

 例えば、衛星「きらり」との通信は平均で約千キロ(ほぼ東京-福岡間)の距離だが、その距離でレーザー光は直径五メートルしか広がらない。秒速七キロで飛ぶ衛星を五メートルの精度で追い続けなければならないのだ。

 さらに相対性理論の効果によって、軌道の高度によって時間が遅れたり進んだりする。その時間のずれを補正しながら通信を続けなければならない。

 「いろいろ難しいことがあるので『できないんじゃないか』といわれていました」

 高山さんは宇宙機構に出向して「きらり」の開発にも携わった。「通信していることを示すデータを見たときは、感激しました。無理だ無理だといわれていたので自分でも本当か?というのもありました」

通信用のレーザー光を発生させる装置(NICT提供)

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 ■量子暗号も

 レーザー通信のもう一つの敵は雲だ。ごく単純な話だが、曇っていると光が届かない。

 NICTではネットワークを使って複数の送受信機を結ぶことを考えている。どこか晴れた場所で通信する、というわけだ。NICTは現在、車で持ち運んで設置できるアンテナ直径が約二十センチの通信機を作り、ネットワークづくりの実験をしている。

 このほか欧州と共同で、原理的に盗聴できないとされる量子暗号通信を実現する実験も行う。「研究所内の建物間で距離七十五メートルの通信には成功しています。宇宙でも可能ではないか」という。高速なだけではなく、地球規模の絶対安全な通信網も実現できるかもしれない。

<記者のつぶやき> 光技術を駆使する衛星とのレーザー通信。量子暗号のやりとりまで実験しているという。その一方で、曇り空に弱いというとても分かりやすい一面もあるのが面白いところだ。

宇宙 軍事利用へ転換/基本計画 きょう政府が決定
www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-02/2009060201_...

2009年6月2日(火)「しんぶん赤旗」

宇宙 軍事利用へ転換

基本計画 きょう政府が決定


 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)は2日に本会合を開き、策定作業中の「宇宙基本計画」を正式決定します。自衛隊による軍事衛星の活用を初めて国家戦略として位置づけた、専門家会合による計画案が基本的に了承される見通しです。これまで「非軍事」分野に限定して進めてきた日本の宇宙開発利用のあり方を百八十度転換し、軍拡の危険な道に踏み込む内容になっています。

 基本計画案は、日本の宇宙開発利用の力点を、従来の「研究開発」重視から「利用」重視に転換。そのうえで「宇宙を活用した安全保障の強化」「戦略的産業の育成」など、基本的な六つの方向性を掲げています。

 専門家会合が4月にまとめた基本計画案について、戦略本部に国民が寄せた意見(パブリックコメント)では、「このままの計画では、日本が世界的な宇宙軍拡競争を激化させる役割を果たす可能性が高い」「憲法9条を持つ国で、他国を武力で威圧していくことにつながるシステム構築に強く反対します」など、宇宙の軍事利用に「反対」する声が多数あがっていました。


 宇宙基本計画 宇宙基本法にもとづいて策定される、今後10年程度を見通した5年間の宇宙開発利用についての国家戦略。5年後をめどに見直されます。同法は、宇宙の軍事利用に公然と道を開く狙いで制定されたもので、自民・公明・民主の各党によって昨年5月、わずか4時間の国会審議で成立しました。

asahi.com(朝日新聞社):5年で衛星34機打ち上げ目標 政府の宇宙基本計画決定 - 政治
www.asahi.com/politics/update/0602/TKY200906020087...

5年で衛星34機打ち上げ目標 政府の宇宙基本計画決定

2009年6月2日11時21分

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 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)が2日、宇宙開発利用の国家戦略となる宇宙基本計画を決定した。一連の計画に必要な予算や人員は盛り込まれなかったが、添付した別紙で「官民合わせて最大2.5兆円の資金が必要」との試算を初めて示した。

 計画は今後10年間を見通して5年間に推進すべき施策と位置付けられている。

 安全保障の分野では、現在3機で運用している情報収集衛星について「4機体制を実現する」とした。さらに、懸案とされる早期警戒衛星については「センサーの研究を推進する」とした。今年末を目標に見直しが進んでいる防衛大綱との「整合性を確保する」として、弾道ミサイルを探知する早期警戒衛星そのものについて踏み込んだ記述にはならなかった。

 計画では宇宙の開発利用を拡大させるため、地球観測や災害時の情報把握、科学研究などの分野で、人工衛星の打ち上げ回数をほぼ倍増させ、5年間で34機を目標に置いた。このうち月探査では、2020年ごろにまず二足歩行ロボットなどによる無人探査を目指す。有人宇宙活動については「1年程度をかけて意義、成果、資金見積もりなどを検討する」とした。

 野田宇宙開発担当相は記者会見で「有人活動は計画の大きな柱」と述べ、麻生首相が出した指示に基づき、ただちに検討を開始すると表明、1年後をめどに方針を明確化させる考えを示した。

 宇宙開発予算は今年度当初の時点で約3500億円。試算で出された2.5兆円の資金については、民間からの投資を含んだものだが、資金を確保するには現状をはるかに上回る予算が必要となりそうだ。(行方史郎)

宇宙基本計画:「衛星」予算確約せず--政府決定 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/select/seiji/news/20090602dde007010033...

宇宙基本計画:「衛星」予算確約せず--政府決定

 政府の宇宙開発戦略本部は2日、宇宙開発利用分野の初めての国家戦略となる宇宙基本計画を決定した。13年度までの5年間で現行の2倍の34基の人工衛星打ち上げを目指し、必要な資金を官民で計2兆5000億円と試算した。しかし、予算確保については「国の財政の許す範囲内で必要な措置を講ずるよう努める」と確約しなかった。

 昨年8月に施行された宇宙基本法に基づき、今後10年程度を見通した5年計画として策定された。従来の研究開発主体から、産業振興や安全保障などの分野での宇宙利用重視に転換する。

 基本計画では、現状の宇宙産業の競争力不足を指摘した上で、政府のトップセールスによる海外への売り込みを盛り込むなど産業振興に力点を置いた。ミサイル発射をいち早く探知できる早期警戒衛星開発に向けたセンサーの研究着手や、情報収集衛星の拡充など、安全保障分野での宇宙利用にも道を開いた。

 一方、有人宇宙活動については、「有人を視野に入れたロボットによる月探査」と方針転換している。

 戦略本部長の麻生太郎首相は「中国、インドの本格参入で競争が激化している。計画が絵に描いた餅に終わらないよう取り組んでほしい」と関係閣僚に指示した。【西川拓】

政府が「宇宙基本計画」を了承、総額2兆5000億と試算 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090602-OYT1T0033...

政府が「宇宙基本計画」を了承、総額2兆5000億と試算

 政府は2日午前の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)で、「宇宙基本計画」を了承した。


 同本部事務局は今後5年間で必要な総額を官民から最大2兆5000億円と試算、基本計画に盛り込んだ。

 09年度の政府全体の宇宙予算は3400億円あまりで、今後は年度ごとにかなりの上積みが求められる。同本部副本部長の野田宇宙開発担当相は「計画を絵に描いた餅にしないため、国民に示した。資金計画がなければ、努力目標がぼやけてしまう」と語った。

 宇宙基本計画によれば、今後5年間で衛星や国際宇宙ステーションへの物資輸送機など34基を打ち上げ、外交や産業振興に役立たせる。

 また、北朝鮮によるミサイル発射を受け、発射時の火炎の探知が可能な「早期警戒衛星」の導入や、将来の有人月探査に向けた二足歩行ロボットなどによる月面の探査も検討する。

(2009年6月2日11時14分  読売新聞)
JAXA|STAR計画(アジア太平洋地域のための衛星技術計画)の活動開始について
www.jaxa.jp/press/2009/06/20090602_star_j.html

STAR計画(アジア太平洋地域のための衛星技術計画)の活動開始について

平成21年6月2日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2007年にアジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)において提案されたSTAR計画(Satellite Technology for the Asia-Pacific Region, アジア太平洋地域のための衛星技術計画)に関して、本年6月1日よりアジア太平洋地域の6宇宙機関(*1)からの参加予定者の受入れを開始し、相模原キャンパスでの活動を開始しましたのでお知らせします。

 今後、JAXA及びアジア太平洋地域の6宇宙機関の職員が参加する国際プロジェクトチームが、300-500kg級の地球観測衛星(EO-STAR)のシステム検討と、50-100kg級の技術実験衛星(Micro-STAR)の開発を、本年度から約3年間で行う予定です。

 JAXAでは、この活動を通して衛星開発分野におけるアジア太平洋地域の宇宙機関職員の人材育成の機会提供やアジア太平洋地域での地球観測衛星を増やし、これら地域の将来の地球観測ニーズに対応することを目標としています。

 今後予定される主な活動予定は以下のとおり。

  1. STAR計画参加の研究者・技術者向けの衛星技術セミナーの実施
  2. アジア・太平洋地域での小型の地球観測衛星ニーズの調査
    (各国の地球観測衛星データ利用機関を中心に調査。)
  3. 上記を踏まえたEO-STARのミッション要求分析、ミッション定義、システム検討(本成果をもとに、アジア太平洋地域の宇宙機関が地球観測衛星開発を行うことを期待。陸域と海洋等の観測を想定。)
  4. Micro-STARの企画、設計、製作、試験、打上げ及び運用
    (JAXAまたは他のSTAR計画参加宇宙機関ロケットの相乗り副衛星として、2012年頃の打上げを目指す。関係機関には打上げ機会、地上局リソース、必要機材等の提供を呼びかけている。)

(*1)今回参加の6宇宙機関
ANGKASA:マレーシア宇宙庁、GISTDA:タイ地理情報宇宙機関、ISRO:インド宇宙研究機関、KARI:韓国航空宇宙研究所、LAPAN:国立航空宇宙研究所、VAST:ベトナム科学技術院/STI:宇宙技術研究所
問い合わせ先:



別紙

STAR計画の経緯

  • 2007年12月:アジア太平洋宇宙機関会議(APRSAF-14)において、JAXAから小型衛星開発に係る新たな研究開発協力(APRSAF衛星協力)に関する提案を行った。
  • 2008年12月:APRSAF-15において、APRSAF衛星協力が「STAR計画」と命名された。また、2009年4月からのJAXA相模原キャンパスでの活動開始を歓迎することが、同会議の勧告に盛り込まれた。
  • 2009年4月:相模原キャンパスに本計画実施のための仮事務所を設置した。
  • 2009年6月1日:インドネシア(LAPAN:国立航空宇宙研究所)の研究者・技術者2名が本計画プロジェクトチームに参加するために相模原キャンパスに到着し活動を開始した。引き続き、タイ(GISTDA:タイ地理情報宇宙機関)、インド(ISRO:インド宇宙研究機関)、韓国(KARI:韓国航空宇宙研究所)、ベトナム(VAST:ベトナム科学技術院/STI:宇宙技術研究所)、マレーシア(ANGKASA:マレーシア宇宙庁)が研究者・技術者派遣の意向を示しており、各機関における派遣準備が整い次第、順次来日し活動に合流する予定である。
地球温暖化色分けでくっきり 米東部、中国はCO2濃度高め - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/life/environment/090528/env09052...

地球温暖化色分けでくっきり 米東部、中国はCO2濃度高め

2009.5.28 22:25
このニュースのトピックス温暖化
二酸化炭素のカラム平均濃度を表した世界地図二酸化炭素のカラム平均濃度を表した世界地図

 宇宙航空研究開発機構と国立環境研究所、環境省は28日、今年1月に打ち上げられた温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」のデータ分析結果を初めて公表した。地球温暖化の原因である全世界の二酸化炭素とメタン濃度が色分けで示されている。

 いぶきは地表から放射された赤外線を分析して二酸化炭素とメタン濃度を観測する。1つの観測点は直径約10キロで、3日間かけて全世界約5万6000カ所の上空を通過するが、雲があると観測できない。

 今回は4月20日から28日にかけて観測できた約1300カ所のデータを解析。地表から高度約20キロまでの平均濃度(カラム平均濃度)を算出した。地図で色が付いてないのは、今回観測できなかった地域。

 二酸化炭素の濃度は米国東部や中国などが高く、オーストラリアやアフリカ南部などでは低かった。中国はメタン濃度も高かった。

 全体的には北半球は高濃度、南半球は低濃度の傾向があり、地上での観測結果と一致するが、現段階では大きな誤差が含まれている可能性もあり、今後、補正手法を確立する。

 環境研は「この時期の中国は、黄砂の影響も考えられる。地上観測のデータなども使って詳細に分析したい」としている。

 濃度の数値は全体的に地上観測の場合よりも低いが、地上観測との間で約5%の誤差が生じるという。いぶきの観測データや分析結果は、今年10月から一般に提供される。

 宇宙開発委、宇宙基本計画(案)報告受ける
 5年で34機衛星開発、宇宙開発利用推進連絡会議(仮)設置も

 宇宙開発委員会において27日、去る26日に開かれた宇宙開発戦略専門調査会において了承された宇宙基本計画(案)の報告を事務局側が行った。宇宙基本計画は、6月初旬に開催される戦略本部の会合において、決定する見通し。これまで実施されていたパブリック・コメントでは、有人探査に関する意見が集中しており、二足歩行ロボットによる月探査などに対しては批判が集まったが、この基本計画を基に、日本の宇宙開発政策は、これまでの研究開発中心の政策から、国民生活の向上、安全保障の確保、国際貢献・協力などに寄与すべく研究開発力向上を図り、宇宙の理宇用を重視する政策に切り替えられる。
“最新”の復興地図を初公開 広島・平和都市の青写真 - 47NEWS(よんななニュース)
www.47news.jp/CN/200906/CN2009060101000106.html

“最新”の復興地図を初公開  広島・平和都市の青写真

 広島市中区の平和記念公園整備につながった、市の「復興都市計画」(1946年)決定のわずか1~2カ月後に民間から発行された広島市街の地図が見つかり、市公文書館の資料展で1日から初めて公開された。

 まだつくられていない道路や橋など、原爆投下で焦土と化した軍都・広島が、戦後の国際平和都市へと変ぼうしていく青写真となった同計画をいち早く反映した内容。池本公二歴史資料係長は「市民の復興への期待が伝わってくる」としている。

 地図は「広島観光案内社」が46年12月発行した縦55センチ、横75センチの「新広島市地図」。昨年6月、市内の男性が寄贈した。

 戦前の道路網や市街地の図の上に、市が整備を決めたばかりの道路や公園の計画を重ねるように表示。当時バラックが立ち並んでいた中島地区(現在の平和記念公園のエリア)は「大公園」の一つとして緑斜線で囲んである。

 市内を東西に走る2本の「100メートル道路」を整備する計画は、国の緊縮財政の影響を受け、実際には「平和大通り」1本となったが、この地図には“幻”の1本も描かれている。

 欄外には、旅館などの広告や「連合軍軍政部承認済」の記載がある。資料展は7月24日まで。

2009/06/01 09:12   【共同通信】
asahi.com(朝日新聞社):田中元弁護士に懲役6年求刑 弁護側は無罪主張 - 関西ニュース一般
www.asahi.com/kansai/news/OSK200905200005.html

田中元弁護士に懲役6年求刑 弁護側は無罪主張

2009年5月20日

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 相談者から9千万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた大阪、東京両地検の元特捜部検事で元弁護士の田中森一(もりかず)被告(65)の公判が19日、大阪地裁であり、検察側は懲役6年を求刑した。弁護側は改めて無罪を主張した。この日で結審し、判決は7月16日に言い渡される。

 検察側は論告で「自らが実質的に経営する航空測量会社の資金繰りなどに窮し、弁護士の地位を利用して多額の金を詐取した犯行は極めて悪質」と述べた。一方、弁護側は最終弁論で、9千万円は被害者とされる元貸金業の男性(46)から弁護士報酬の担保として預かったもので、「事件は検察批判をしていた被告への報復」と反論した。

 田中元弁護士は最終意見陳述で「報酬についての説明を十分にせず、(男性に)ご迷惑をおかけしたことをおわびしたい」と述べた。

 検察側によると、田中元弁護士は02年10月、元貸金業の男性から部下の出資法違反事件に関する相談を受けた際、男性が持つ資金について「事件が落ち着くまで預かる」とうそをつき、9千万円を詐取したとされる。

GPS衛星、交代に遅れ――米政府監査機関が警告 : CNETニュース : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090522-OYT8T0057...

GPS衛星、交代に遅れ――米政府監査機関が警告

 全地球測位システム(GPS)は、多くの場所で利用でき、信頼性があり、無償だというのが一般的な認識になっている。しかし、米政府がいつまでGPSを提供できるかは不確かである。車のダッシュボードにある地図をまだ捨てない方が良いかもしれない。

 米国は、既存のGPS衛星を近代化および補充するため、2013年までに58億ドル以上の資金を投入する計画だ。しかし、GPSを管轄する米空軍は、8億7000万ドルの予算超過と「大きな」技術的問題に直面し、次世代衛星の製造および配備を予定通りに進めることに苦戦している。古い衛星が機能しなくなる前に2010年にも開発が完了しない場合、GPSユーザーに広範囲な影響が発生する可能性がでてくる、と米政府会計局(Government Accountability Office:GAO)の報告書が警告した(PDF)。

 問題の一部に調達「改革」プログラムがある。このプログラムは、多くの責任を受託業者に移管することで事態の改善を図ったが、要件の増加、仕様の緩和、部品納品の遅れ、テストの失敗、性能の低下が代わりに生じた。

 さらに、同プログラムは管理の継続性が欠如するという問題にも見舞われた。統率力が拡散し、納品の遅延と費用の膨張の原因となった。プログラムの一部には管理者が7名もおり、そのうち最初の5名が1年で交代していた。関係する職員と組織の多さが、仕様の削減と管理を難しくした、とGAOは述べている。

 そして、合併があった。例えば、Rockwellの航空宇宙および防衛部門は、GPS契約の直後にBoeingに買収された。1年後、BoeingはMcDonnell Douglasと合併した。さらに、Boeingは、Hughes Electronicsの宇宙および通信事業を買収した。この間常に、「有能な人材と知識」が削られていった。

 GPSの機能が低下した場合、大陸間を飛行する航空便に遅延やキャンセルが生じ、911サービスの運用が低下する。また、「誘導爆弾」の精度が落ちたりするなどの影響がある。(CNET Japan)

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(2009年5月22日  読売新聞)
米ヤフー、地理情報ウェブサービス「Placemaker」を提供開始へ : CNETニュース : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090521-OYT8T0071...

米ヤフー、地理情報ウェブサービス「Placemaker」を提供開始へ

 米Yahooが新たに導入するサービスを利用することで、開発者はコンテンツから地理情報タグを生成できるようになる。

 この新サービス「Placemaker」は米国時間5月20日、サンノゼで開催されている「Where 2.0」カンファレンスにおいて発表された。この最新サービスは、Yahooにおいてウェブコンテンツに地理情報を付加するという取り組みの一環である。なお、同サービスの技術は既に「Fire Eagle」や「Yahoo GeoPlanet」で採用されている。

 YahooのGeo Technologiesの責任者であるTyler Bell氏によると、開発者がPlacemakerサービスにサインアップし、自身のウェブページを無償でYahooにアップロードすると、同サービスがそれらのページ内から地理関連情報を抽出し、タグを生成するという。このため、新聞記事やステータスアップデート、一般ウェブページに地理情報タグを付加することで、地元読者により親しみのあるコンテンツが作成できるようになるという。

 例えば、地元のエリアを対象としたい広告主は最寄りのDesignated Market Area(Nielsen Media Researchが定めている市場エリア)を選択せざるを得ないことがしばしばであり、こういったエリアは(サンフランシスコの大都市圏である)Bay Areaのように広範囲にわたってしまっていることがほとんどなのである。しかし例えば、Yahooの本社があるSunnyvaleに関する記事は、CNETの本社があるサンフランシスコの北40マイルの地域に住んでいる住民にとって興味があるものとは限らないのである。

 サービスは21日には提供が開始される予定。(CNET Japan)

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(2009年5月21日  読売新聞)
グーグルのストリートビュー、カメラの位置を40センチ下げ全エリアを再撮影 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/net/news/20090513-OYT8T00782.htm

グーグルのストリートビュー、カメラの位置を40センチ下げ全エリアを再撮影

ストリートビューについて説明するグーグルの河合敬一プロダクトマネージャー
今までよりカメラの位置を40センチ下げた新しい車両(グーグル提供)
従来のカメラ位置は、2メート45センチで撮影していた(グーグル提供)

 グーグル日本法人は13日、国内12都市で提供しているストリートビューを、高解像度のカメラに代え、プライバシー保護策としてカメラの位置を40センチ下げて全エリアを再撮影すると発表した。

 昨年8月に開始したグーグルマップの「ストリートビュー」は、地図上の様々な地点の風景が見られることから多くのユーザーを獲得しているが、家の中や表札が見えたり、車のナンバープレートが表示されるなどプライバシーへの配慮が足りないとの指摘を受けていた。

 このため、これまでの地上2メートル45センチから撮影したものを、40センチ下げて2メートル5センチにすることでプライバシーに配慮することにした。この対策は日本独自のものという。エリアは、これまで撮影したすべてが対象で、準備が済みしだい数か月後から順次行う。これまで削除依頼したものは、再撮影した場合でも画像が復活することはない。

 また、これまで公開されている全画像について、要望の多かったナンバープレートのぼかし処理も施した。これまでは、ユーザーから要望のあった場合にぼかしを入れていたが、画像処理技術の向上でほとんどのナンバープレートについて、自動処理でぼかしができるようになった。

 しかしこの処理について、河合敬一プロダクトマネージャーは「ぼかし処理は100%完ぺきではないので、漏れを発見したら指摘してほしい」と呼びかけている。画像削除の依頼は、ストリートビューの左下に表示される「問題の報告」から行うか、ストリートビュー専用ダイヤル(0570-01-0041)でも受け付けている。

 なお、表札のぼかしについては「問題を解決」の中でメニューを新たに用意した。「自宅」の中にある「自宅の表札が写っている画像の不鮮明処理を依頼」をクリックすればグーグルに送信される。(メディア戦略局 石渡真吉)

(2009年5月13日  読売新聞)
NIKKEI NET マネー&マーケット:国内株-ホットニュース
markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?id=AS1D0...

三菱電機が小型衛星に参入、生産コスト4分の1 欧米企業に対抗

 三菱電機は小型人工衛星市場に参入する。従来手掛けてきた中・大型衛星に比べ製作にかかる期間が約1年と半分、生産コストが約4分の1の衛星を開発。年度内の初受注を目指す。小型衛星は地形観測や宇宙実験などで需要が見込まれるほか、人工衛星の打ち上げ倍増目標を掲げる政府の宇宙基本計画も追い風。大型から小型まで幅広い供給体制を整え、先行する欧米勢を追い上げる。

 通信や気象など長期間運用される重量3トン以上の大型、1.5トン程度の中型に対し、短期間の特定目的に使う小型衛星は300―500キログラム。三菱電機は高性能な姿勢制御や推進機能を持つ汎用的な基本装置を開発。受注に応じてカメラやセンサーを搭載することで製作期間やコストを削減した。受注価格は1基20億―30億円を見込む。

Microsoft,3次元技術を地図サービスに応用:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090508/329677/

Microsoft,3次元技術を地図サービスに応用

地図サービス「Virtual Earth」
地図サービス「Virtual Earth」
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写真から3次元モデルを生成する技術「Photosynth」
写真から3次元モデルを生成する技術「Photosynth」
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 米Microsoftは,写真から3次元(3D)モデルを生成する技術「Photosynth」のアップデートを米国時間2009年5月7日に発表した。同技術は,同社の地図サービス「Virtual Earth」との統合を通じて商用利用できるようになった。

 Photosynthは,複数のデジタル画像を分析してつなぎ合わせることで3Dモデルを生成する技術。これらの3Dモデルは,Webブラウザ・プラグイン「Silverlight」を使ってWindowsのほか複数のプラットフォーム上で閲覧できる。

 今回,3D表示が可能なVirtual EarthにPhotosynthを統合することで,場所や製品,ホテルや住宅などの詳細な3Dモデルを作成できるようになる。「Virtual Earthパートナは,Photosynthの統合機能と,先ごろ追加したSilverlight APIにより,複数のプラットフォーム上で3Dモデルを共有・閲覧するためのツールを得た」と同社は説明している。

 Photosynthの商用版では,PhotosynthのWebサイトにおける3Dモデルの公開/非公開を選択することで,共有方法などを設定できる。また,重要な画像をハイライト表示する機能を追加したほか,操作方法についても改良を加えた。

 具体的な用途としては,不動産業者が販売住宅の外観や内部の画像をインタラクティブな操作を通じて提供したり,観光関連業者がホテルやリゾートの3Dビューを提供したりすることが想定されている。また,企業が保険のリスク評価やクレーム処理などを目的として,非公開の3Dモデルを社内で利用することなどもできるとしている。

asahi.com(朝日新聞社):衛星小さく、開発費安く 国が民間・大学の参入後押し - 宇宙探査
www.asahi.com/special/space/TKY200905050151.html

衛星小さく、開発費安く 国が民間・大学の参入後押し

2009年5月6日2時25分

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写真宇宙機構が1月に打ち上げた小型実証衛星(1辺約70センチ、重さ約100キロ)の想像図。これより一回り小さい衛星の開発を目指す=宇宙機構提供

 人工衛星を使ったビジネス開拓を後押しするため、文部科学省と経済産業省は重さ20~50キロの「超小型衛星群」の開発に乗り出す。ベンチャーや大学からアイデアを募って、宇宙航空研究開発機構などと共同で5~10機の実証機をつくり、数年以内の打ち上げを目指す。

 人工衛星からの画像や観測データは、農作物の生産量予測、災害監視、資源探査など、さまざまな分野でビジネス展開が考えられる。だが、重さ500キロ~数トンの中・大型衛星は開発に数十億円以上の費用と5年以上の期間がかかり、ベンチャーや大学などが参入するのが難しかった。

 重さ50キロに満たない超小型衛星なら、機能は限定されるが、短期間、低コストの開発が可能になる。計画では、ベンチャーや大学から衛星にどのようなカメラやセンサーを搭載するのかや、ビジネス展開に向けたアイデアを募り、宇宙機構が衛星づくりの基本部分を支援する。

 衛星は一辺50センチ程度、重さ20~50キロに抑え、市販部品を使うことなどで、製造コストを数億円以下にする。費用の3分の1程度をベンチャーや大学側に負担してもらう。宇宙機構は今年1月に一辺約70センチ、重さ約100キロの小型実証衛星を打ち上げており、今後、小型化技術をさらに磨く。

 政府の経済危機対策の一環で、両省が開発費計約50億円を補正予算案に盛り込んだ。

 超小型衛星は一度にたくさん打ち上げられ、将来的には数十機を組み合わせるなど、多様な運用も見込める。今月策定される政府の宇宙基本計画も、原案で、超小型衛星について「ベンチャーや大学への支援推進を通じて、産業拡大、雇用創出に当たる」などと開発を促していた。

 宇宙機構は06年から超小型衛星を公募しているが、これまでは研究開発や教育目的に限られていた。従来の公募でつくられた東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」など6機が、1月に大型衛星に「相乗り」する形で打ち上げられた。(行方史郎)

宇宙基本計画案:巨額支出に慎重論も 早期警戒衛星研究 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/select/seiji/news/20090428k0000m040098...

宇宙基本計画案:巨額支出に慎重論も 早期警戒衛星研究

 政府が27日にまとめた宇宙基本計画案には、早期警戒衛星の研究推進が盛り込まれた。北朝鮮の弾道ミサイル発射の探知を、米国の早期警戒衛星に依存しているため、自民党を中心に自前の早期警戒衛星を保有すべきだとの声が強まっている。一方で、巨額の支出が必要なことから、防衛省内で慎重論も根強く、年末に改定される防衛大綱・中期防衛力整備計画(中期防)での主要論点となりそうだ。

 早期警戒衛星は、約3万6000キロ上空の静止軌道から、赤外線センサーで地球上の熱源をとらえ、ミサイルの発射を確認する機能を持つ。

 自民党国防族を中心に「宇宙基本法が成立したのだから、自前の衛星を持つべきだ」との意見が強まっているが、早期警戒衛星は1基あたり5000億円以上かかると言われる。地球全体をカバーするには3基程度は必要で、データベース構築も加えれば兆円単位の予算が必要となる。【仙石恭】

JAXA:機能強化で所管変更検討の考え 官房長官表明 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/select/seiji/news/20090423k0000m010058...

JAXA:機能強化で所管変更検討の考え 官房長官表明

 河村建夫官房長官は22日、東京都内で講演し、文部科学省所管の独立行政法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」について、「産業振興とか安全保障とかあらゆる面からもっと機能を強化する必要がある。内閣府で一体でみる方が機能強化できる」と述べ、所管の変更を検討する考えを明らかにした。

 政府は8月をめどに宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)事務局を内閣官房から内閣府に移す。河村氏はこれに伴い、変更を検討すべきだとの考えを示したとみられる。【坂口裕彦】

宇宙基本計画:計画案、早期警戒衛星研究盛る 安保など積極活用 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/select/seiji/news/20090428ddm003010058...

宇宙基本計画:計画案、早期警戒衛星研究盛る 安保など積極活用

 政府の宇宙開発戦略本部の専門調査会は27日、宇宙開発利用分野で初の国家戦略となる宇宙基本計画案をまとめた。弾道ミサイル発射をいち早く検知できる早期警戒衛星の開発に向けた研究着手を盛り込むなど安全保障や産業振興、国民生活などに積極的に宇宙を活用していく姿勢を前面に打ち出した。

 基本計画は10年程度先を見通した5年計画で、昨年8月に施行された宇宙基本法に基づき策定される。今後、国民から意見を求め、5月末に決定する。

 計画案によると、地球環境観測や高度情報通信、宇宙科学など9分野に分けて人工衛星の開発を推進。09~13年度に現状の2倍にあたる34基の衛星打ち上げを目指す。必要な予算や人員の確保は「財務省と協議している」として、「検討中」と書くにとどまった。

 有人宇宙活動については従来の路線を転換。月の資源調査などを目的に「有人を視野に入れたロボットによる月探査」を掲げた。まず20年ごろに日本の得意とする二足歩行ロボットなどによる無人探査を行い、次の段階として人間とロボットの連携による本格探査を目指す。しかし、有人ロケット開発については明記せず、将来の輸送システムの研究開発で「月探査などにも留意する」と述べるにとどめた。

 また、「安全保障分野の宇宙の役割は今まで以上に高まっている」と指摘し、防衛分野で必要な衛星は新しい防衛計画の大綱などの議論の中で検討する。【西川拓】

 ◇巨額支出、慎重論も--防衛省

 政府が27日にまとめた宇宙基本計画案には、早期警戒衛星の研究推進が盛り込まれた。北朝鮮の弾道ミサイル発射の探知を、米国の早期警戒衛星に依存しているため、自民党を中心に自前の早期警戒衛星を保有すべきだとの声が強まっている。一方で、巨額の支出が必要なことから、防衛省内で慎重論も根強く、年末に改定される防衛大綱・中期防衛力整備計画(中期防)での主要論点となりそうだ。

 早期警戒衛星は、約3万6000キロ上空の静止軌道から、赤外線センサーで地球上の熱源をとらえ、ミサイルの発射を確認する機能を持つ。

 自民党国防族を中心に「宇宙基本法が成立したのだから、自前の衛星を持つべきだ」との意見が強まっているが、早期警戒衛星は1基あたり5000億円以上かかると言われる。地球全体をカバーするには3基程度は必要で、データベース構築も加えれば兆円単位の予算が必要となる。【仙石恭】

宇宙基本計画:政府の戦略本部、自民党特別委に概要報告 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/select/seiji/news/20090424k0000m010062...

宇宙基本計画:政府の戦略本部、自民党特別委に概要報告

 政府の宇宙開発戦略本部は23日、宇宙開発利用分野の初の国家戦略として策定中の「宇宙基本計画」の概要を自民党政務調査会の特別委員会に報告した。委員からは、独自の有人宇宙計画の積極的な推進や、北朝鮮の弾道ミサイル発射実験を受け、発射をいち早く探知できる早期警戒衛星の導入を求める意見が出された。

 基本計画は今後10年程度を見据えた5年計画。概要によると、従来の技術開発中心から利用重視へと軸足を移し、「安全保障」「産業育成」など六つの柱の下で、09~13年度に現行の2倍に相当する計34基の人工衛星を計画的に開発する。

 安全保障分野では、早期警戒機能の研究が盛り込まれたが、委員は「防衛省と協力して積極的に進めてほしい」と注文を付けた。また、有人宇宙活動では「有人を視野に入れつつ、20年に二足歩行ロボットなどによる日本らしい月探査を目指す」とした部分に対し、「消極的すぎる」との指摘が出された。

 戦略本部はこれらの意見を踏まえ、27日に宇宙基本計画案を取りまとめる。国民の意見聴取を経て5月下旬に計画を策定する。【西川拓】

買ってすぐ使えるGPSレシーバー : 周辺機器 : 新着 ハード&ソフト : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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製品情報サイトhttp://www.iodata.jp/
「早期警戒衛星」導入検討も…宇宙基本計画案を了承 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/space/news/20090427-OYT1T00971.h...

「早期警戒衛星」導入検討も…宇宙基本計画案を了承

 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)は27日、宇宙開発戦略専門調査会を首相官邸で開き、昨年8月施行の宇宙基本法に基づく初の「宇宙基本計画」の案を了承した。

 5月中旬まで国民の意見を募り、宇宙政策の基本方針を定める国家戦略として、同下旬に正式決定する。

 基本計画は、〈1〉宇宙に関する明確な国家戦略がなく、研究開発と利用、産業振興の連携が不十分〈2〉安全保障面の宇宙政策が希薄〈3〉実績と経験不足により宇宙産業の国際競争力が不足――と指摘。宇宙開発を、研究開発主導から利用主導に転換するとうたっている。

 今後5年を見据えた具体策として、衛星や国際宇宙ステーションへの物資輸送機など34基を打ち上げる「行程表」を盛り込み、外交や産業育成に生かすとした。また、北朝鮮によるミサイル発射を受け、発射時の火炎の探知が可能な「早期警戒衛星」の導入を検討するとしている。

 日本が得意とするロボット技術の活用も、重要課題に掲げた。二足歩行ロボットによる月探査を2020年をめどに実施し、将来の有人探査の可能性を探るほか、軌道上の宇宙ごみの回収にも貢献するとした。

(2009年4月27日21時36分  読売新聞)
時事ドットコム:民間資金活用、衛星に拡大=PFI法改正案提出へ-自民
www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009042900286

民間資金活用、衛星に拡大=PFI法改正案提出へ-自民

 自民党が5月の連休明けにまとめる「民間資金活用による社会資本整備(PFI)法」改正案の全容が29日、明らかになった。現行法で道路や病院、国や地方自治体の庁舎などに限られているPFI事業の対象を、人工衛星など「公用に供する移動体」に広げるのが柱で、宇宙開発に民間活力を導入する狙いがある。公明党との調整を経て今国会に提出し、成立を目指す。(2009/04/29-15:55)

NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載
www.nikkei.co.jp/news/main/20090422AT3S22004220420...

宇宙基本計画、関連予算5年で倍増 政府原案

 政府が初めてまとめる「宇宙基本計画」の原案が22日、分かった。弾道ミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に、ミサイル発射を探知する早期警戒衛星の導入検討を盛り込んだ。同計画で打ち出す防衛目的の宇宙利用解禁の第1弾となる。宇宙開発を産業政策の一環としても位置付ける方針を明確にし、低利融資や税制優遇などの支援策を検討する。宇宙関連予算は、5年後に倍増の年6000億円台を見込む。

 同計画は2008年施行の宇宙基本法に基づき、今後10年の宇宙政策の方向性や当面5年間(09―13年度)の具体的な目標を掲げる。宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)が27日の会合で議論し、5月に正式決定する。

 早期警戒衛星はミサイルが出す熱を感知する能力を持つ。導入を検討するのは、北朝鮮が人工衛星を搭載していると主張する弾道ミサイル、テポドン2号の発射が背景にある。原案は「専守防衛の範囲内」との原則を強調しながらも「安全保障分野における宇宙の役割は今まで以上に高まっている」と指摘した。 (13:25)

India to Launch Risat-2 :: ASM
www.asmmag.com/news/india-to-launch-risat

India to Launch Risat-2


Tuesday 24 Mar 2009

The Indian Space Research Organisation will launch its first space-based synthetic aperture radar from the Sriharikota spaceport next month, says an ISRO official.

Two separate missions will ride on a Polar Satellite Launch Vehicle: the radar imaging satellite Risat-2 and Anusat, a 35 kg microsatellite designed by Chennai-based Anna University.

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ISRO Confirms Risat Progress

Thursday 02 Oct 2008

Risat-2 is a military satellite. It was fast tracked after the Mumbai terrorist incident.

Risat-1 has been delayed to make way for Risat-2. It is is focused on agriculture. The orbit is selected so that it provides the necessary temporal sampling capability for monitoring the 'Kharif' crop, the important autumn harvest in India and Pakistan. Kharif crops are usually sown with the beginning of the first rains in July, during the southwest monsoon season.

The choice of C-band frequency (5.35 GHz), aided by both co and cross polarisation will ensure good discrimination in vegetation, agriculture and forestry.

Both Risats will be placed in a sun-synchronous orbit of 608 km altitude.

The imager on both satellites can operate in any of five modes, including coarse resolution (50 metre), wide swath (240 km), narrow swath (10km) and high resolution spotlight (2 metre).

Risat-2's radar imager was supplied by Israeli Aircraft Industries. ISRO built the satellite bus, which contains the command and control system and the down links.

The Israeli input follows India's decision to launch an Israeli spacecraft, Techsar, on the PSLV last year.

An unnamed official at Sriharikota said Risat-2 is likely to be launched in the first half of April. ISRO has previously said it plans to launch Risat-1 before the end of the year.

インド、初の偵察衛星を打ち上げ | PSLV | sorae.jp
www.sorae.jp/030811/2960.html

April 20 - 2009 - PSLV

PSLV-C12
Image credit: ISRO

via ISRO

インド宇宙研究機関(ISRO:Indian Space Research Organisation)は現地時間4月20日6時45分(日本時間10時15分)、インド初の偵察衛星「RISAT-2」と小型観測衛星「ANUSAT」を載せたPSLV(Polar Satellite Launch Vehicle)ロケット(PSLV-C12)を、サティッシュ・ダワン宇宙センター(SDSC)から打ち上げた。

打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約17分後に「RISAT-2」、19分後に「ANUSAT」をそれぞれ所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。

「RISAT-2」はイスラエル航空工業(IAI)が開発・製造したレーダー偵察衛星で、重さ約300kg。天候条件に関係なく、地上を撮影できる能力を持っているという。インドは2008年1月、イスラエル国防省の合成開口レーダー衛星「TECSAR」を打ち上げ、今回の「RISAT-2」は「TECSAR」の性能強化版で、インドがイスラエルから約2億ドルで購入したと言われている。

一方、「ANUSAT」はアンナ大学が開発した小型観測衛星。重さ約40kgで、軌道上で干ばつや荒れ地などを観測し、都市開発計画などの教育に役に立つという。

なお、今回の打ち上げはPSLVロケットにとって15回目の打ち上げで、1994年の初成功以降、14回目の連続打ち上げ成功である。

■PSLV Successfully launches RISAT-2 and ANUSAT Satellites
http://www.isro.org/pressrelease/Apr20_2009.htm

CNN.co.jp:インドがレーダー衛星打ち上げ イスラエルの協力で開発
www.cnn.co.jp/science/CNN200904200016.html

インドがレーダー衛星打ち上げ イスラエルの協力で開発

ニューデリー(CNN) インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間20日午前6時45分、同国南部のスリハリコタ宇宙センターから人工衛星RISAT―2を打ち上げた。イスラエルの協力で開発した地球観測用のレーダー衛星だという。

ISROの声明よれば、同衛星は重量300キロで、高度約550キロの上空を周回する。夜間でも観測可能な全天候型レーダーを装備し、特に洪水やサイクロン、土砂崩れなどの災害時に活躍が期待される。声明は防衛用途には言及していない。

この日は同時に、重量40キロの超小型衛星ANUSATも打ち上げられた。ISROの指導でインドの大学が開発した試験衛星で、教育関係のデータ通信などに使われるという。

インドは昨年、初の無人月探査機の月面着陸にも成功している。

地震予知連新会長に島崎氏 4月から2年間 - 47NEWS(よんななニュース)
www.47news.jp/CN/200904/CN2009041001000830.html

地震予知連新会長に島崎氏  4月から2年間

 地震予知に関する情報の交換や学術的な検討を行う地震予知連絡会は10日、4期8年を務めた大竹政和前会長(東北大名誉教授)の後任に、副会長だった島崎邦彦元東京大教授(63)を選出した。任期は4月から2年間。

 島崎氏は東京都出身。東京大理学部卒業後、東京大地震研究所助手などを経て1989年から今年3月まで地震研教授を務めた。

 予知連では今後、プレート(岩板)境界のすべりの観測など、地震学の最新のテーマに沿って、集中して議論していく。

 島崎会長は記者会見で「予知連(の会合)は、会場外のテレビモニターで公開している。皆さんが、聞き逃すと損だというぐらいの議論をしていきたい」と抱負を語った。

揺れる活断層:原発耐震報告から1年/3 調査 /福井 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/fukui/news/20090403ddlk1804059900...

揺れる活断層:原発耐震報告から1年/3 調査 /福井

 ◇事業者の誤りを証明 「耐震安全性に反映されず」

 「ここで地面の傾斜が変わっているでしょう。断層が地下で動くと、こういう地形ができるんです」

 昨年4月27日。日本原子力発電(原電)敦賀原発(敦賀市)の敷地内を走る浦底断層を調べるため、原発から約200メートル東のなだらかな崖(がけ)の中腹に立った渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)は、付近の地形を示しながら述べた。川の流れが崖を削ってできた谷が、左へ一様にグニャリと折れ曲がっている。屈曲点を結ぶと、ちょうど近くで見つかった露頭(ろとう)の真上を通る。浦底断層が「横ずれ」を起こしたと考えると、うまく説明がつく。

 ところが原電が浦底断層だと認定したのは、実はここではない。約20メートル西側にある直線的に連なる崖「リニアメント」が断層線だと主張したのだ。

 現地調査した渡辺教授らは、浦底断層から枝分かれした分岐断層が原子炉の真下に伸びている可能性も指摘した。だが、「間違った場所を活断層とした誤りを認めるべきだ」と追及する渡辺教授らに対し、原電は「当時としては適切に調査しており、誤りではない」と突っぱねた。

  ◇  ◇

 「リニアメントの明りょうさは活断層の確実さの指標にはならない。地形発達の観点から成因を考察し、活断層が存在する可能性を検討することが必要だ」

 原子力安全委員会が昨年6月に定めた「活断層に関する安全審査の手引き」は、変動地形学の重要性についてこう指摘している。

 渡辺教授ら研究グループの調査の信ぴょう性が如実に証明されたのが、島根原発(松江市)だった。グループは06年、同原発から最短2キロを横切る宍道断層を巡り、中国電力が「活断層ではない」とした場所でトレンチ(溝)を掘り、明らかな断層面を出現させた。空中写真から地形の変化を読み取り、活断層の場所を正確に特定したのだ。中電も昨年3月、正しさを認めた。

 だが、こうした事実が明らかになっても、事業者は「新しい知見が得られたということであり、過去の調査に誤りはなかった」と口をそろえるだけだ。渡辺教授は「原子力の世界では重大な誤りが行われてきたのに、真摯(しんし)な反省がない。事業者の調査は全く信用できない、ということになる」と批判する。

  ◇   ◇

 渡辺教授らのグループが誤った調査を指摘する活断層はこれだけではない。原子燃料サイクル施設(青森県)や大間原発(同)では、海岸段丘の大規模な隆起などから「M(マグニチュード)7から8クラスの長大な活断層の見落としがある」と訴える。

 一方、国や事業者はいずれも「活断層は確認されていない」と反論する。現在でもこれらの指摘は、耐震安全性審査には全く反映されていない。(つづく)

==============

 ■ことば

 ◇変動地形学

 河川の曲がりやずれ、地面の隆起やたわみなどの特徴的な地形(断層変位地形)を元に、活断層を認定する手法。地下の活断層を地表から「見る」方法として80年代から研究が進んだ。だが原発建設の際には、85年に土木学会が定めた指針に基づき、リニアメント(直線地形)を中心に活断層の認定が行われており、専門家は「実態を反映していない」と批判。このため、06年に改定された原発の新耐震指針で、新たな調査手法として盛り込まれた。

10mメッシュ(標高)の全国整備が完了 - ちずらぼのちずらぶ - 楽天ブログ(Blog)
plaza.rakuten.co.jp/chizulove/diary/200902030000/#...

10mメッシュ(標高)の全国整備が完了
[ GIS ]    

地理空間情報の位置の基準となる「基盤地図情報」。
その提供内容が拡充された。

基盤地図情報は「地理空間情報活用推進基本法」第2条第3項の規定に基づく「地理空間情報の位置を定めるための基準」となる地図情報。
誰でも無償で使用できることから、GISでの利用が期待されている。

国土地理院はこれまで、全国の標高を記録した数値標高モデル(DEM:Digital Elevation Model)として50mメッシュ(標高)を提供してきたが、今回さらに高密度な数値標高モデルである10mメッシュ(標高)の全国整備が完了したもの。
2月1日から基盤地図情報としてデータの提供を開始された。

また都市計画区域については、より高精度な5mメッシュ(標高)を整備しているが、福島地区、濃尾平野地区、横浜及川崎地区、宮崎地区の整備も完了したことから、同時にデータの提供を開始した。


高密度のDEMが揃って無償提供となれば、それなりの反響はあるだろう。
ただし、いくつかの注意点はある。

最も大きいのがデータソースの問題だ。

今回の10mメッシュは、2万5千分1地形図の等高線から生成されている。
今までの50mメッシュとはDEM生成のためのアルゴリズムは一新されているが、データソースそのものはあくまでも2万5千分1地形図の等高線であり、それは50mメッシュの頃と変わらない。

つまり、今回のデータは高密度にはなっているものの、精度そのものが上がったわけではないということだ。
等高線以上の地形はでないため、2万5千分1地形図に反映されていないような微地形は高密度になったところで再現できない。
もちろん、なめらかさの点では今まで50mメッシュに比べて格段に優れており、印刷への対応などでは威力を発揮するだろう。

また、これと別に都市部を中心として5mメッシュの整備も行われており、順次公開されている。
ややこしいのは、2種類の5mメッシュが存在することである。
一つは航空レーザ測量による成果、そして一方が写真測量の画像相関による成果。
この2種類は整備地区が異なるが、データソースが違うことから、その性質も微妙に異なる。
10mメッシュも含め、これらのデータの性質の違いを知り、適切に使用することが重要になる。

特に、基盤地図情報は性格上「位置の基準」であるため、従来の2万5千分1地形図とは異なり、真位置でデータが取得されている。
一方、10mメッシュは2万5千分1地形図から作成されているため、転位・総描といった編集がされている。

地形図を作製する際には等高線にもそれなりの編集を加えることから、10mメッシュと基盤地図情報の位置が微妙に合致しない個所も出てくるものと思われる。

このように複数の異なるソースを持つデータが公開されていることから、データの相性や目的に応じたDEMの選択などは熟練していないとなかなか難しい。

今後はDEMに限らず、様々なデータを目的に応じてコンサルティングできるようなサービスが求められるのかも知れない。
地理空間情報の扱いは便利なようで、実は簡単ではないのである。
GDALのこと - 地図はたいへん
d.hatena.ne.jp/vec2ras/20090403/1238687988

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GDAL。気が付けばGDALのことを考えている。寝ても覚めてもGDAL。恋をしてる言っても過言ではない*1


gdal_translateでGCPを付加して、gdalwarpで投影。gdalwarpはリサンプル時に内挿アルゴリズムが選べて、もう有頂天。単純なニアレストネイバーにバイニリアにキュービック、さらにはキュービックスプラインとランチョスなんて選べるのだ*2

ライブラリとして使うのが本筋だろうが、コマンドラインでのインターフェイスをも備えていて、これが最高。やたらに気軽。おかげでバッチ処理が簡単に出来て、大量の画像処理が実にラクチンだ。

GDALはPROJ.4と、さらにlibgeotiffを組み合わせて使う。FWToolsをインストールすれば一発で環境が整うが、好みの問題で単体でダウンロードインストールして使っている。この場合は環境変数をセットしないと、動かないので要注意(よくは知らないのだが)。

  • GDAL_DATA
  • PROJ_LIB
  • GEOTIFF_CSV

EPSGにも慣れた。ESRIのPRJの方が正直使い勝手が良いのだが、まあ単純に慣れの問題ですね。

歴史的名著「入門 Webマッピング」によると発音は「グードル」らしい。しかし、ついつい「グーダル」と言ってしまう。要注意です。

コマンド使用法の日本語訳と使用例を作って公開すれば、ごく一部で喜ばれると思うけど。うーん。


ラスタ処理系は他にもlibtiffと懐かしのnetpbm、そしてImageMagick。全てCUI、全て手放せない。


明日は「第3回ジオメディアサミット」。会場は立教大学。何故?と思わないでもない。

*1:いやいや過言です

*2:よく使うのはニアレストネイバーとバイリニアランチョス??

Googleマップが路線図に対応、地下鉄経路を地図に重ねて表示:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090403/327769/

Googleマップが路線図に対応、地下鉄経路を地図に重ねて表示

[画像のクリックで拡大表示]


 グーグル日本法人は2009年4月3日、地図サービス「Googleマップ」で地下鉄路線図の表示機能を追加した(画面)。同社のブログで発表した。目的地の近辺に複数の地下鉄駅がある場合に、最も近い路線を目視で調べるなどの用途に利用できそうだ。


 対応する路線は札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡の民間および公営地下鉄。駅をクリックすると、その駅を通過する路線を地図上に重ねて表示できる。画面右上の「その他」ボタンからは表示地域の路線図全体を表示することも可能だ。

9232 (株)パスコ (パスコ) NIKKEI NET マネー&マーケット:株価サーチ - ニュース
company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9232&New...

パスコの今期、最終赤字に、訴訟損失引当金で。(2009/3/30)

 パスコは二〇〇九年三月期の連結最終損益が十六億円の赤字(前期は七億円の黒字)になる見通しだと発表した。従来予想は十二億円の黒字。三井住友銀行との訴訟判決を受け、訴訟損失引当金として、二十四億円の特別損失を計上する。

 経常損益は十億円の黒字(前期は九億円の黒字)で、従来予想を二七・一%下回る。外貨建て営業債券の為替差損が四億円弱発生したことが響く。売上高は前期比六・四%増の四百二十億円で、従来予想を据え置いた。

中日新聞:静岡空港の立ち木問題 地権者『5月中に伐採』:静岡(CHUNICHI Web)
www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090331/CK200...

静岡空港の立ち木問題 地権者『5月中に伐採』

2009年3月31日

 静岡空港(島田市、牧之原市)の立ち木問題で、立ち木のある土地の地権者の大井寿生さん(49)=島田市湯日=と静岡県の協議が30日夜、同市内で開かれ、初めて伐採の段取りを話し合った。大井さんは協議後に記者会見し、伐採時期について「5月の連休明けが現実的。遅くとも5月中に終わる」と述べた。県は早期伐採を求めており、今後調整が進められる。

 県側で協議に臨んだのは藤田泰秀建設事務所副所長と勝山裕之空港部整備室長。

 大井さんの説明によると、伐採は大井さん主導で行うことで合意。県が求める4月中の伐採には「これだけの騒ぎの顛末(てんまつ)を明らかにする意味でも、自分で木を切り、区切りをつけたい。話を引きずったのは県の都合。引き延ばそうというのではなく、遅いと言われるのは心外」と話した。ただ「伐採は県がやろうと思えば1日で終わる。お茶の前の決着は流動的」とも話し、茶園での作業とも絡み、4月中の伐採の可能性も示唆した。

 別に取材に応じた藤田副所長は「一刻も早い伐採をお願いした」と説明。協議の見通しについては「数回で比較的早く済むだろう」と述べた。

開港延期問題をめぐり空港部長ら12人処分

 静岡空港(島田市、牧之原市)の開港延期問題をめぐり、静岡県は30日、県政に対する信頼を損ねたとして岩崎俊一空港部長、山村善敬企画部長、小松幸雄静岡空港建設事務所長の3人を訓告、9人を文書厳重注意とした、と発表した。

 処分を受けたのは、空港部と前身の企画部空港建設局、現地建設事務所に所属していた部長と局長、室長、主任・主査級の計12人。

 これとは別に、退職者1人に訓告、5人に文書厳重注意、1人に口頭厳重注意に相当することを伝えた。

 県によると、現職12人のうち岩崎部長ら10人は、開港延期を招いて県政に対する信頼を損ねたことや、地権者との交渉記録などを残さなかったことなど、管理監督責任が理由。また4人は、強制収用の対象となる土地を確定するための航空測量データを適切に処理せず、誤った図面の作成を見過ごすなど、検査監督責任が理由。2人は管理監督責任と検査監督責任の両方を問われた。

 県は今年1-3月末、職員や測量業者などから聞き取り調査をし、幹部や担当者のミスの内容を検討。ただ、航空測量データの記録修正ミスについては、記録が残されていないことや、職員の記憶があいまいなことなどから、当時の状況を明確にすることができなかった。

 記者会見した藤原通孝総務部長は「違法行為があったわけではないが、当時の立場として別にすべきことがあった。(処分により)1つの区切りをつけたと考えている」と話した。

産総研:プレス・リリース 「活断層・地震研究センター」を設立
www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2009/pr20090...

「活断層・地震研究センター」を設立

-地震の将来予測を目指して-
ポイント
  • 地表の活断層から地下深部の震源断層までを一体的にとらえ、統合的に研究を推進するため、「活断層・地震研究センター」を設立
  • 地震災害の軽減を目指し、地形・地質・地球物理・地震工学などの分野を融合して研究を実施
  • 将来の地震活動と被害の予測研究を進め、地震災害の軽減に役立つ情報を提供していく
概要

 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)は、地震災害の軽減に役立つ情報提供を目指し、将来の地震活動と被害の予測研究を進めるため、活断層・地震研究センター【研究センター長 岡村 行信】(「以下「本研究センター」という」)を平成21年4月1日に設立しました。

 今後30年間の東海・東南海・南海地震の発生確率は50%以上に高まっており、また、21世紀に入って内陸地震が多発していることから、今世紀の前半の日本列島は、複数の大きな地震に襲われる可能性が高いと考えられています。これらの地震による被害をできる限り小さくするために、地震の予測が期待されています。この期待に応えるために、産総研では、従来の活断層研究センターと地質情報研究部門に属した地震関連研究グループを統合し、地形・地質・地球物理・地震工学などの専門分野の研究者が活断層および地震研究を融合的に推進して、「地震を総合的にとらえる研究」を開始します。

 本研究センターは、ミッションとして(1)内陸地震の評価手法の高度化、(2)海溝型地震の評価手法の高度化、(3)地震災害予測モデルの高度化を掲げ、過去の地震発生履歴や発生様式の解明を進めつつ、地殻変動や地震活動の観測データに基づいた物理モデルの研究開発を進め、地表の活断層から地下深部の震源断層までを一体的にとらえることによって、今後発生する地震の場所・規模・時期の発生確率の予測精度を向上し、その際の被害状況の予測するための研究を進めていきます。

新研究センターが目指す分野融合的な研究の展開
新研究センターが目指す分野融合的な研究の展開
社会的背景

 兵庫県南部地震(平成7年1月17日発生)を契機に、国は地震調査研究推進本部を設置し、地震災害から国民の安全を守るため活断層・地震に関する調査・研究を大きく強化してきました。その一環として、過去10年あまりの期間にわたって、100以上の主要活断層の調査・評価および日本全国の強震動予測を進めてきました。しかしながら、最近多発している地震には、それらの主要活断層以外を震源とするものがあります。特に新潟県中越沖地震(平成19年7月16日発生)は危険性が十分に認識されていなかった沿岸域の活断層で発生し、原子力発電所に大きな被害を与えました。このことは、日本列島には未だ多くの未調査の活断層が存在することを示しており、さらに今までの活断層調査・研究手法だけでは地震防災に十分に貢献できないということも明らかになりました。

 一方、駿河トラフおよび南海トラフ沿いでは、歴史記録に基づいて、100-200年間隔でマグニチュード8を超える大地震が繰り返し発生することが知られており、次の東海・東南海・南海地震の今後30年間の発生確率は50%以上であると予測されています。また、東海・東南海・南海地震の前後には内陸地震が多発することも歴史記録から知られており、最近の地震発生状況は、過去の東海・東南海・南海地震発生前の状況とよく似ています。

 以上のようなことから、今世紀の前半の日本列島は、複数の大きな地震に襲われる可能性が高いと考えられています。そのような状況の下、地震調査研究推進本部は「あらたな地震調査研究の推進について - 地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策 -」をまとめ、地震災害を軽減するために、南海トラフ沿いの地震や重要な内陸地震の調査観測を強化する政策を打ち出しています。

 上記のように活断層および地震研究の必要性が高まっている中で、今までの活断層調査が、最近発生した地震に対する防災には十分に役立っていないという指摘もあります。このような指摘に応えるために、活断層および地震に関する正確な情報提供と地震防災・減災に結びつく調査研究が、今求められています。

設立の経緯

 産総研は、日本列島に分布する主要な活断層の調査を進め、平成13年の活断層研究センターの設立をきっかけに、活断層の研究だけでなく、海溝型地震の研究や地震動などの地震災害の予測の研究も進めてきました。活断層の研究では、産総研による活断層調査だけでなく、他機関による調査情報も収集し、活断層データベースをインターネットで公表するとともに、全国主要活断層活動確率地図を発行するなど、活断層研究のナショナルセンターとしての役割を果たしてきました。

 海溝型地震の研究では、北海道東部沿岸域で歴史記録にはない巨大な津波が発生したことを明らかにし、その後発生したスマトラ島沖地震(平成16年12月26日発生)は北海道東部沿岸域と同様な津波が発生したものとして、世界的な注目を集めました。それ以降、同じような巨大津波の発生履歴は、仙台平野、チリ、インド洋沿岸でも解明されています。地震災害の予測の研究では、産総研の強みの一つである地質情報を活かし、大阪平野の地盤構造などに基づいた活断層の活動による地震動予測や海溝型地震による長周期地震動の研究成果などを公表してきました。

 一方、地質情報研究部門では、地震活動、地殻応力測定、地殻変動、地殻構造などの情報をもとに活断層の活動を予測するための物理モデルの構築を進めてきました。このモデルでは、特定の活断層の活動をシミュレーションによって再現することを目指しています。また、東海地震の短期予測を目指した地下水位の観測は過去30年以上継続しており、最近では、南海・東南海地震の予測のための、最先端の観測機器を複合配置した地下水等総合観測施設の整備も進めています。

 しかし、地震活動と災害の予測精度を向上させるためには、地震現象を地表の活断層から地下深部の震源断層までを一体的にとらえる必要があり、地形・地質情報に基づいた活断層・地震研究と地球物理的観測データに基づいた活断層・地震研究を統合し、調査研究することが重要になります。このようなことを受けて、産総研は地震災害を軽減することを目標とする新研究センターを設立することとしました

研究センターの内容

 本研究センターは、一つの研究ユニットに地形・地質から地球物理・地震工学までの多様な専門分野の研究者が集結する特長を活かし、分野融合的な「地震を総合的にとらえる研究」を推し進めます。また、地形・地質の調査データに基づいた過去の活断層活動・地震研究と、最近の地震活動、地下水位および地殻変動などの地球物理学的観測データに基づいた活断層活動・地震研究とを統合した地震の予測モデルの構築を進め、内陸地震、海溝型地震および地震災害の予測精度向上を目指した研究を進めます。

≪内陸地震の評価手法の高度化≫
 陸域だけでなく沿岸海域も含めた主要な活断層の調査を充実させ、その調査結果をデータベース化して情報公開します。地表に明瞭な痕跡を残さない活断層を震源とする内陸地震の発生場所と規模、発生履歴などの過去数千年オーダーの断層挙動の解明を着実に進めます。また、最近の地震活動や地殻変動などの観測データに基づいた活断層の物理モデルの開発を行います。これらを総合的に考察することにより、物理モデルによる過去数千年オーダーの断層挙動の再現と、将来の地震活動の予測精度向上を目指します。

≪海溝型地震の評価手法の高度化≫
 東南海・南海地震を対象とした地下水等総合観測施設網を拡充し、得られる観測データと既存の観測データを統合・解析して、駿河トラフ・南海トラフで発生する東海・東南海・南海地震の短期予測を目指します。また、沈み込み帯に面した沿岸域での地形・地質調査に基づいて、数千年オーダーでの地殻変動と津波発生の履歴を復元し、連動型巨大地震の履歴と発生メカニズムの解明を進め、その発生時期の予測精度の向上を目指します。

≪地震災害予測モデルの高度化≫
 活断層周辺の地形・地質調査・物理探査に基づいて、数千年オーダーの地表変形を復元し、数値シミュレーションを加えて、活断層変位に伴う地表付近の変形予測モデルの構築を目指します。特に堆積(たいせき)物の厚い平野域に分布する活断層が与える広域的な変形について、予測モデルの構築を進めます。また、地震動予測についても、地形・地質情報も取り入れた震源断層モデルや地盤構造モデルを高度化し信頼性の向上を目指します。

今後の予定

 内陸地震評価の研究として、日本列島に分布する陸域および沿岸海域の主要な活断層調査の推進と、糸魚川-静岡構造線の活断層物理モデルの構築を進めます。海溝型地震評価の研究として、東南海・南海地震を短期予測するための地下水観測施設網の拡充整備、南海トラフの連動型地震モデルの構築を進めます。地震災害予測の研究として、関東平野西縁の深谷断層の活動に伴う地表変形のモデル化を進めます。

用語の説明

◆東海・東南海・南海地震
静岡県から四国の南方沖に連続する駿河トラフおよび南海トラフに沿って発生する海溝型地震。西暦684年の白鳳地震以降、歴史資料によく記録されており、100-200年間隔で発生していることが知られている。最近では、1944年に東南海地震、1946年に南海地震が発生していることから、今世紀の前半に次の地震が発生する可能性が高いと考えられている。 [戻る]

◆内陸地震
陸域や沿岸海域の深さ20 km以浅で発生する地震で、活断層の活動が原因であることが多い。日本ではマグニチュードは7.5以下であることが多いが、震源近くでは強い揺れを伴うことから、都市の直下で発生すると大きな被害が発生する。 [戻る]

◆海溝型地震
プレートの沈み込み境界で発生する地震。マグニチュードは8を超えることが多く、広域的に強い地震動と大きな津波を発生する。発生間隔が内陸地震より短いことと、規模が大きいことが特徴。 [戻る]

◆物理モデル
活断層の活動をシミュレーションで再現するためのモデル。地殻構造、断層形状、地下の応力状態、地殻変動などの情報に、岩石の破壊条件や断層面の摩擦条件などのパラメーターを加え、断層の破壊(地震)をコンピューター上で仮想的に発生させることができる。 [戻る]

◆地震調査研究推進本部
地震に関する調査研究を政府として一元的に推進するため、文部科学省に設置された政府の特別機関で、地震に関連する総合施策の立案、調査観測計画の策定、調査観測結果の分析、評価などを行っている。 [戻る]

◆地下水等総合観測施設
地震予測のために近年整備を進めている、地下水に加えて地殻変動や地震等も観測できる施設。東海・東南海・南海地震の発生前後に、地下水の水位等が変化したことから、それらの地震の短期予測に地下水観測が有効であると考え、東海地方から四国地方にかけて約50点の地下水観測点を保有し観測を続けている。 [戻る]

◆沈み込み帯
太平洋などの大洋底の岩盤(プレート)が日本列島などの島弧(とうこ)の下にゆっくり沈み込む場所。日本周辺では、日本海溝や南海トラフが相当する。岩盤がこすれあう場所なので、巨大地震の発生率が高い場所である。 [戻る]

◆連動型巨大地震
通常は別々に発生するがまれに同時に発生する地震。地震の規模が大きくなり、特に海溝型地震では巨大な津波を発生させる。その一例として、2004年スマトラ島沖地震や1707年宝永地震(南海トラフ)などが知られている。 [戻る]

◆地盤構造モデル
地下に分布する地層や岩石の種類によって変化する3次元的な地震波伝播(でんぱ)速度の分布を明らかにしたモデル。地震動の計算には必要不可欠な情報。 [戻る]

問い合わせ

独立行政法人 産業技術総合研究所 広報部
広報業務室 梶原 茂 〒305-8568 茨城県つくば市梅園1-1-1 中央第2
つくば本部・情報技術共同研究棟8F
TEL:029-862-6216 FAX:029-862-6212 E-mail:presec@m.aist.go.jp

100カ所の海底断層を調査 4月から、沿岸30キロ圏 - 47NEWS(よんななニュース)
www.47news.jp/CN/200903/CN2009032901000411.html

100カ所の海底断層を調査  4月から、沿岸30キロ圏

 政府の地震調査研究推進本部は4月から、沿岸から30キロ以内の海底にある主要活断層の調査を始める。対象は80-100カ所程度で、特にほとんど手付かずだった20-40カ所を集中的に調査し、陸域を含め10年程度で整備する日本の「活断層基本図」に盛り込む。

 推進本部は、内陸活断層による地震や海溝型地震の発生確率などを調査してきたが、海底活断層は手付かずだった。だが震度6強を観測、15人が死亡し、東京電力柏崎刈羽原発が損傷した2007年の新潟県中越沖地震など、海の活断層による被害が相次ぎ、取り組むことにした。

 対象を(1)陸域の活断層の延長部で活動歴、長さが不明(12カ所)(2)陸域の延長部で長さが不明(13カ所)(3)海域断層で形状は分かるが活動歴が不明(40-60カ所)(4)海域で形状、活動歴が不明(20-40カ所)に分類。

 (1)から(3)は、原発建設などに伴い電力会社が調査したものが多いため、既存のデータを利用する。陸の活断層調査は、航空写真で地形の特徴を見たり、試掘して地中の断層を直接確認する方法があるが、海の調査は、船から音波を出して海底や地中の構造を調べる音波探査などが一般的で、費用がかさむためだ。

 ただ「現在把握されている海底断層を地図に示すと、原発の周囲にしかないように見える」(推進本部)といい、(4)を重点的に調査する。

2009/03/29 17:26   【共同通信】
能登半島地震:震源域、南西に地形のたわみ確認 「笹波沖断層帯」、延長も /石川 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/ishikawa/news/20090325ddlk1704072...

石川

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能登半島地震:震源域、南西に地形のたわみ確認 「笹波沖断層帯」、延長も /石川

 ◇原子力安全・保安院が確認

 国の原子力安全・保安院は24日、能登半島地震の震源域で、北陸電力が原発に最も影響を与える活断層とする「笹波沖断層帯」の南西で、12万~13万年前以降に活動したらしい地形のたわみを確認したことを明らかにした。断層帯の長さ評価が2キロ程度延びる可能性が出てきた。同院は「北陸電の試算では地震の加速度(揺れの強さ)は1割程度増えるが、設備の安全性には余裕があり、問題ない」としている。

 同院が昨年11月、志賀原発の西方海域を音波で調査して確認。24日の県安管協で報告した。同断層帯について北陸電と国は長さ43キロ(M7・6)と判断し、原発の耐震性を評価している。たわみが同断層帯と連続しているとすれば、断層長が約45キロに延びる可能性がある。今後、国の審議会で詳細に検討する。【野上哲】

Google,地図掲載API「GoogleBar」経由で検索連動型広告を表示:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090319/326935/

Google,地図掲載API「GoogleBar」経由で検索連動型広告を表示

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

 米Googleは,Webサイトに検索機能付き地図を掲載できる「Google Maps」用APIコントロール「GoogleBar」をアップデートし,検索連動型広告の表示を開始した。ユーザー・インタフェースの改良も図った。

 GoogleBarを使うと,数行のコードを挿入するだけでWebサイトに検索機能付き地図を掲載できる。新版は,ユーザーの検索結果に応じて関連性の高い広告を表示する。

 Webサイトの運営者が同社の広告配信プログラム「AdSense」に参加すれば,GoogleBarで表示した広告から報酬を得ることができる。

NSJショートライブ - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/life/money/kabu/nsj/news/2009032314771...

昭文社(9475)は好地合の中でも伸び悩む 09年3月期通期予想の再下方修正が重石に

09年3月期通期の連結業績予想に関して、営業損益を20億円の赤字(従来予想は15億4,000万円の赤字)、最終損益は63億円の赤字(従来予想は16億5,000万円の赤字)へと下方修正し、1株あたりの年間配当も20円→16円へと引き下げている。

GIS事業において民間企業の需要拡大が顕在化せずに、大型案件で受注減速が生じたことや、ASPサービスで不動産関連企業の需要が減少傾向となったことが売上減少に響いたという。 

昭文社(9475)の株価は12時42分現在、4円高の466円。

[NSJショートライブ 2009年3月23日 12時42分 更新]

トプコン、離れた場所の座標を測定できるGISデータ収集用GNSS受信機を発売

GISデータ収集用
ハンドヘルドDGNSS受信機GMS-2 Pro
~離れた場所の座標を測定できるGISデータ収集ツール~


《概 要》
 GIS(地理情報システム)は地図や画像などのさまざまな基盤を結びつけて、利用、管理するシステムです。GISを利用する現場では、対象とする地物や自然的、社会的現象のさまざまな事象の位置や属性情報を収集、記録する必要があります。GMS-2 Proは、従来のGMS-2の画像データ収集のためのデジタルカメラと撮影方向を記録するためのデジタルコンパスに加え、距離計と傾斜計を内蔵したオールインワンタイプのコントローラ一体型GNSS(GPS+GLONASS)受信機です。位置測定、属性入力、画像情報の同時収集に加えて、本機一体で約50mの測定範囲の対象物のオフセット観測を行うことができます。また、衛星補足が困難な森林内や橋の桁下など厳しい観測環境や立ち入りが困難な場所や高所での計測など、これまでにない利便性を発揮します。さらに、オフセット観測と画像取得を同時に行うことにより画像上で対象物の高さや幅を間接的に計測できる画期的なイメージ計測機能を搭載しました。現場での計測時間を大幅な削減、作業効率の大幅な向上が図れます。
 ユニークな機能と特徴をもったGMS-2 Proを利用すれば、これまで以上に多様なGISフィールドで生産性の向上を実現します。

《特 徴》
(1)GISのデータ収集に最適:位置情報と属性情報および画像情報を同時に取得できます。
(2)多くの衛星を受信:GPSとGLONASSの信号を同時に受信。上空視界の悪い環境でもより多くの衛星がデータ収集をサポート
(3)デジタルカメラ内蔵:2Mピクセルのデジタルカメラを内蔵。地物の情報を画像として残せます。
(4)距離計&デジタルコンパス内蔵:距離計とデジタルコンパスを搭載することでGNSSの測定位置からのオフセット観測に対応。離れた位置の座標を収集可能。
(5)イメージ計測:オフセット計測により座標付けされた画像は後から画像上の地物の高さや幅を計測できます。
(6)アプリケーション開発環境の提供:OSとしてMicrosoft社製Windows Mobileを搭載。独自のアプリケーションを開発するための開発環境を提供しています。


《発売時期》
 GMS-2 Pro:2009年 3月


《価  格》
 オープン


以 上

釧路新聞~釧路と根室地域のニュースをお届けするウェブサイト!~
www.news-kushiro.jp/news/20090326/200903262.html
2009年03月26日

四島の地図が完成/千島歯舞居住者連盟


  千島歯舞居住者連盟(小泉敏夫理事長、略称・千島連盟)はこのほど、終戦時の島民居住地を記す「北方四島居住地図」の歯舞群島・色丹島編を完成させた。同編の完成で四島すべての居住地図がそろったことになり、平均年齢75歳を超えた元島民一世も「記憶をたどるには、今が限界。素晴らしいものができた」と完成を喜んでいる。         

国土地理院が活断層図を修正 - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090317/dst09031...

国土地理院が活断層図を修正

2009.3.17 20:51

 国土地理院茨城県つくば市)は17日、活断層を地図に表示した全国138地域の「都市圏活断層図」のうち、京都東北部、大阪東北部、五條など8地域について修正したと発表した。奈良県葛城市の西側に活断層が約2・6キロ延長されたほか、各地で推定活断層を追加した。

 修正された近畿の3図(東西約23キロ、南北約18キロ)のうち、京都東北部(大津市中心)では、京都市左京区黒谷町に約200メートルの推定活断層を表示。大阪東北部(大阪府寝屋川市中心)では、大阪府高槻市竹の内町▽同府枚方市北中振3丁目▽同府吹田市南吹田4丁目-に約700~800メートルの推定活断層を掲載した。また、五條(同府千早赤阪村中心)では、もともとあった活断層から延びる形で、奈良県葛城市南藤井から北北西に約2・6キロの活断層を追加した。

 国土地理院は「各活断層が過去にいつ動いたかは調べておらず、いつ地震が起こるかどうかは分からないが、防災対策に活用してほしい」としている。

 都市圏活断層図は、地震が発生した場合に甚大な被害が予想される都市圏を中心に、航空写真から地形の変動を分析するなどして活断層を調査し、断層のずれの方向や位置を2万5000分の1の地図上に表示している。

 1部1000円で全国の主要書店などで18日から購入できる。

【主張】志賀原発判決 地震と原子力との共存を - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/life/environment/090320/env09032...

【主張】志賀原発判決 地震と原子力との共存を

2009.3.20 03:29
このニュースのトピックス主張

 地震と原発に関する良識的な判断であろう。安心した住民も少なくないはずだ。能登半島に位置する北陸電力志賀原子力発電所2号機の耐震安全性などをめぐる控訴審判決のことである。

 名古屋高裁金沢支部は1審敗訴の北陸電力の反論を認め、2号機の運転に安全上の問題はないとした。稼働中の原子炉に対して初めて運転差し止めを命じた1審判決が出たのは3年前だ。その当時の原発の耐震設計は、定められてから30年近く経過していた指針に基づくものだった。

 1審判決には、その古さを批判する意味合いもあった。1審の半年後に、国が地震学の進歩を反映させて5年がかりで策定していた新耐震指針がまとまった。原発により高い安全性を要求し、起こり得る地震もより大きなものを想定する方向に改められた。

 今回の判決は、この新指針に照らしても志賀2号機の安全性に問題がないことを認めたものだ。

 2審での主要な争点の一つは、発電所の近くを通る活断層の長さの解釈だった。長い断層ほど大きな地震を引き起こす。住民側は2つの断層を1本のより大きな断層とみていたが、判決では別々の断層と判定された。

 精密な地下調査で2つの断層の面の傾きが全く異なることが明らかになったからだ。航空写真などでは一連なりのように見えても、そうではなかった。原発を批判する視点では、地表に断続的に現れている中小の断層を1本の大断層と見なしがちになる。

 原子力発電に安全性が求められるのは当然だ。しかし、それと併せて原子力の有用性を認める包容力も必要だろう。

 原子力には大電力を安価に、かつ安定して供給できる能力がある。太陽光や風力などの自然エネルギーには果たせない基幹電源としての役割だ。資源小国の日本にとっての意義は大きい。地球温暖化防止面での期待度も高い。

 その一方で、日本は世界屈指の地震国でもある。地震と原発の調和のとれた共存が不可欠だ。今回の判決を、その関係構築への一歩としたい。日本で最初の原子炉が運転されてから、すでに半世紀が過ぎている。そろそろ偏見を捨てるべき時期ではないか。

 各電力会社には、最新の知見を取り入れつつ、原発の安全性を高める努力を望みたい。地震に限らず、多方面での検討が必要だ。

静岡空港:開港延期で県監査委員、6項目の改善求める /静岡 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090319ddlk2201019...

静岡空港:開港延期で県監査委員、6項目の改善求める /静岡

 ◇立ち木認め、もっと早く地権者と交渉すれば「別の展開も」

 静岡空港開港延期の経緯について行政監査をしていた県監査委員は18日、監査結果を石川嘉延知事と天野一県議会議長に通知した。立ち木の存在をもっと早く認め、地権者と交渉していれば「別の展開の可能性もあった」とし、文書記録や情報公開が不十分など6項目について改善や検討を求める内容。同委員は「監査としては最も重い内容で、遺憾な事態である」と厳しい評価を示した。

 行政監査は、財務監査とは違い、組織や人員、事務処理方法などを調べる。県監査委員が特定の問題に絞って行政監査をするのは異例で、昨年11月から監査に入っていた。

 監査は空港部と現地の空港建設事務所を対象に実施。土地収用の際に立ち木が残ったミスや地権者との交渉経過、情報公開が適切だったかなどの点について、関係者からの聞き取りや書類による調査を行った。

 監査結果では、航空測量のミスで立ち木が残った点について「できる限り立ち入りによる測量・調査も実施すべきだった」と指摘。また、建設事務所が立ち木について懸念を抱いてから約8カ月間、空港部に報告せず、空港部も報告を受けた後の約8カ月間、地権者との協議を事務所任せにしていたことを明らかにした。地権者との公式な交渉記録や07年9月ごろの知事、空港部への報告記録などが文書で残っていないことも分かり、組織内の連携や記録整備での改善を求めた。

 一方、地権者との交渉が遅れたことは「空港事業認定取り消し訴訟の原告という事情から理解できる」としたが、少なくとも立ち木の存在はもっと早く認めるべきだったと指摘。県が訴訟への影響を理由に立ち木の存在を約1年間公表しなかったことについて「影響の大きさなどを考えれば、より早く、十分な情報を提供し、説明責任を果たすべきだった」とした。空港部は3カ月以内に改善策をまとめて同委員に報告する。石川知事は「真摯(しんし)に受け止め、改善すべきところは改善し、適正に業務執行に努める」とのコメントを発表した。【松久英子】

レコードチャイナ:軍事機密の漏洩防止か、外国人による測量活動の監督強化へ―中国
www.recordchina.co.jp/group/g29561.html
16日、中国は今後、違法な測量活動や無許可の地図出版・公開など地理・測量情報に関する取り締まりを強化する方針で、特に軍事機密の漏洩などに深く関係する外国人による測量活動の監督・取り締まりに力を入れる。資料写真。

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軍事機密の漏洩防止か、外国人による測量活動の監督強化へ―中国
モバイル版URL : http://rchina.jp/article/29561.html
2009年3月16日、新華社通信(電子版)によると、中国は今後、違法な測量活動や無許可の地図出版、インターネット上での公開など地理・測量情報に関する取り締まりを強化する方針で、特に外国人による測量活動の監督・取り締まりに注力して行く。

中国の地理・測量情報産業は毎年平均20%以上のスピードで成長しており、07年の産業規模は500億元(約7000億円)、業界の就業人口は30万人以上に達している。また、このほど中国初の測量士試験が行われ、測量士633人が誕生するなど、今後の業界のさらなる発展が見込まれている。しかし一方で、違法な測量や情報の販売、無許可の地図の出版・販売なども増加し続けている。

中国では地図は軍事機密に関わるものとして厳重に管理されている。一部軍事基地・軍事工場の所在が隠されているほか、一部地域では高精度の地図を製作することが禁じられているため、外国人による違法な測量は、市場の秩序を乱すだけでなく、軍事機密の漏洩など国家の安全保障にもかかわる重大な問題として捉えられている。

国家測量製図局は、これまでに関連部門と職務・職責の明確化、情報交換などを積極的に行ってきた。その結果、各地区の測量行政の主管部門が08年に行った外国人による測量への取り締まりや検査の回数は135回に上った。

また、関連部門では、地理・測量情報産業の健全な発展および管理強化のため、09年1月~同9月までを同産業に対する検査、調査期間、09年10月~10年3月までを発覚した問題の対処や組織の改革及び監督機構の確立期間に定め、対応して行くとしている。(翻訳・編集/HA)
千歳に衛星画像受信局 航空測量パスコ 防災に応用期待-北海道新聞(経済)
www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/153771.html

千歳に衛星画像受信局 航空測量パスコ 防災に応用期待(03/19 10:04)

 【千歳】航空測量の国内最大手パスコ(東京)は十八日、人工衛星で撮影した画像の受信局を、千歳臨空工業団地(千歳市泉沢)に開設すると発表した。千歳から半径約二千キロの範囲で画像の即時受信が可能となり、流氷監視など防災分野での応用も期待される。

 パスコは、ヨーロッパの航空宇宙関連企業とドイツが運用する人工衛星の画像販売権を保有。これまで国内外の衛星画像を沖縄県の受信局で入手し、画像分析で得た地理情報を国や企業に提供してきた。

 現在、受信局は沖縄の一カ所で、千歳局の開設により国内全域での情報収集が迅速化。災害発生時の対応や環境変動の監視体制が整うという。新千歳空港に近く交通の便が良いため、同団地への進出を決めた。総工費は約十億円。新年度に整備に着手し、二〇一〇年度以降の供用開始を予定している。

 山口幸太郎千歳市長を訪ねた杉本陽一社長は、昨年の中国・四川大地震の被災状況を衛星画像から分析した実績を強調。「防災や環境分野での情報発信に力を注ぎたい」と述べ、地元雇用が期待できる情報分析拠点の整備構想を検討していることも明らかにした。

「未知の活断層も」、原発技術委の新大教授らが指摘 : 新潟 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20090318-OY...

「未知の活断層も」、原発技術委の新大教授らが指摘

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所7号機の運転再開問題をめぐり、同原発の安全性を議論する県技術委員会メンバーの立石雅昭・新潟大教授(地質学)らが17日、県庁内で記者会見し、原発周辺に新たに活断層が存在する可能性を指摘、議論を続けることを要望した。

 18日に開かれる技術委の会合では、座長私案に沿って原発の耐震安全性を認める方向だ。立石氏は運転再開慎重派の立場で、議論では耐震性に関して議論を深めるよう主張してきた。

 立石氏らが所属する「荒浜砂丘団体研究グループ」が行った会見では、新たな知見として、今年1~2月、原発周辺2か所で独自にボーリング調査を行った結果、地層にずれが見つかり、「断層が推定される」とした。活動性、地震の規模は、今後の調査が必要だという。

 立石氏は「データを基に断層があると言える。もう一度議論を行うべきだ」と主張、技術委の議論の進め方について「余りにも性急で科学者の識見が問われる」と批判した。

 原発周辺の断層問題では、技術委の「地震、地質・地盤に関する小委員会」でも、立石氏のほかに、石橋克彦・神戸大名誉教授(地震学)が、別の新たな活断層の存在を主張。「座長私案に基づいて判断するのは、県の原子力安全行政に大きな禍根を残す」との文書を知事に送っている。

 一方、県技術委の大勢としては、代谷誠治座長が、委員の大方の意見に基づいて耐震安全性を認める私案を提示、これに沿って意見をとりまとめる予定だ。今回、「新知見」を発表した立石氏本人は、18日の会合には「公的機関から講師派遣の依頼を受けた」として欠席する意向で、技術委としては、ほぼ座長私案に沿った結論となる見込みだ。

(2009年3月18日  読売新聞)
都市圏活断層図:防災活動に活用期待 「川島」「脇町」第2版公表 /徳島 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/tokushima/news/20090318ddlk360404...

都市圏活断層図:防災活動に活用期待 「川島」「脇町」第2版公表 /徳島

 国土地理院は、2万5000分の1都市圏活断層図「川島」(第2版)と「脇町」(同)を18日、公表する。【深尾昭寛】

 ◇新表示や修正、10年ぶり改訂

 都市圏活断層図とは、空中写真の判読により該当地区の活断層を抽出し、既存の調査結果を参考にしながら断層のずれの方向や詳細な位置を地形図上にまとめたもの。阪神・淡路大震災を契機に作成が始まり、これまで全国138面(約5万5000平方キロ)が作成されている。

 県域が含まれる同図は、6面(約1100平方キロ)がまとめられている。「川島」「脇町」はともに第1版が99年に公表されており、新たな知見に基づき10年ぶりの改訂となる。

 今回公表された「川島」の図では、上板町の原西付近に約300メートルの活断層を新たに表示。また、阿波市の土成付近の活断層を約20~40メートル南側に修正した。一方、「脇町」では美馬市の坊僧付近に約300メートルの活断層を表示、その東の約300メートルの活断層を南側に修正するなどした。

 同図は、ハザードマップ作成の基礎資料になるなど、今後の防災活動への活用が期待される。1部1000円(税込み)。全国の地図取扱書店などで入手できる。

asahi.com(朝日新聞社):大台ケ原山12センチ高く 紀伊半島の三角点を再測定 - サイエンス
www.asahi.com/science/update/0302/NGY200903020009....

 国土地理院は2日、紀伊半島地域にある3031カ所の三角点を全地球測位システム(GPS)のデータを基に再計算したと公表した。4月以降の地形図に新たな標高値を反映していく。三重県の大台ケ原山は1694.94メートルから1695.06メートルへ12センチ高くなるという。

 紀伊半島地域の三角点は1907(明治40)年ごろに測定されており、改定は1世紀ぶり。東南海地震などで地殻変動があった点などを考慮し再測定した。最も改定幅が大きかったのは三重県鈴鹿市三日市のマイナス71センチだった。

 地理院は07年度に北海道の再測定を実施した。今後も順次改定を進める。

Microsoft,GPSナビゲーション・メーカーのTomTomを特許侵害で提訴:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090226/325525/

米Microsoftは米国時間2009年2月25日,GPSナビゲーション・メーカーのオランダTomTom NVと米Tom Tomが同社の特許を侵害しているとして,米ワシントン州西地区連邦地方裁判所と米国際貿易委員会(ITC)に提訴したと発表した。

 同社が問題としている特許は,カーナビゲーションで使われている技術とそのほかのコンピューティング機能に関連するもの。Microsoftは,これらの特許についてパートナ企業とライセンス契約を結んでおり,TomTomにもライセンスを取得するように求めている。

 Microsoftは,1年以上に渡りライセンス契約について話し合う機会を求めてきたが,TomTom側が応じなかったため今回の法的手段に踏み切ったと説明している。「TomTom側とIPライセンス契約を結ぶことで,迅速にこの状態を解消する用意がある」としている。

ゼンリン 毎年50人 新規採用 中長期計画 10年後に売上高1000億円 / 西日本新聞
www.nishinippon.co.jp/nnp/item/80644

 ゼンリン(北九州市)は2日、2009年度からスタートさせる新たな中長期の経営計画を発表した。08年度見通しで505億円の売上高は13年度に700億円、10年後の18年度は1000億円に倍増を目指す。地図データベースの充実を掲げ、これまで地図化できなかった情報や、時間によって変化する情報などを盛り込むなどコンテンツ(情報内容)重視のデータベースを構築する。

 昨年4月に45歳で就任した高山善司社長にとって初の経営計画。高山社長は「高い目標を掲げ、社内の士気を高めたい」と話した。

 計画によると、データベースの構築には、毎年30億円を投資。他社との業務提携も検討する。

 連結の従業員数は3000人レベルを維持し、毎年50人を新卒採用する。ただ、人手がかかる住宅地図帳の販売手法を見直し、新規ビジネスに人員を移行する。

 一方、足元では世界的に自動車販売が低迷していることから、北米を中心にカーナビ用の三次元地図の投資を1‐2年凍結する。同社は今春以降、欧米の計80都市で三次元地図を提供する予定だったが、既に完成した約40都市の地図を除き、事業を当面先送りする。

=2009/03/03付 西日本新聞朝刊=

森林科学分野でGIS活用探る 京都府立大、カナダ・ラヴァル大と協定:京都新聞
www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009030900168&...

 京都府立大生命環境科学研究科・生命環境学部は9日、カナダ・ラヴァル大森林・ジオマティックス学部と、森林科学分野などでの連携に向けた学術交流協定を結んだ。

 森林科学分野でGIS(地理情報システム)を活用した森林と木材資源の管理利用、森林と気候変動、地域で森林とかかわる「モデルフォレスト」の研究を進める。

 ラヴァル大はケベック州にあるカナダで最も古い高等教育機関で、森林科学や生命科学、気候変動などの研究拠点になっている。昨年4月に京都府とケベック州が交流提携に合意し、両大学が協定を結んだ。

 この日、京都市左京区の府立大で、久保康之研究科長とロベール・ボールガール学部長が協定書を交わした。久保研究科長は「農学や生命科学、食品科学、景観などさまざまな分野で連携したい」、ボールガール学部長は「京都の歴史的な木造建造物は森林の持続的利用への力強いメッセージになる。日本の学生にもケベックで文化の多様性を学んでほしい」と話した。
asahi.com(朝日新聞社):「焼き尽くされた浅草」空襲被害示す都市地図 米軍作製 - 社会
www.asahi.com/national/update/0309/TKY200903090145...

2009年3月10日16時27分

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地図:東京都墨田区の吾妻橋周辺。空襲で破壊された地域を斜線で示している。45年5月に撮影した航空写真をもとに作ったという=いずれも米テキサス大学オースティン校提供拡大東京都墨田区の吾妻橋周辺。空襲で破壊された地域を斜線で示している。45年5月に撮影した航空写真をもとに作ったという=いずれも米テキサス大学オースティン校提供

写真:原爆投下後の広島の被害状況。赤は完全に破壊された地域、薄い赤は部分的に破壊された地域拡大原爆投下後の広島の被害状況。赤は完全に破壊された地域、薄い赤は部分的に破壊された地域

 米軍は第2次大戦中から戦後にかけ、空襲や原爆で壊滅した日本各地の都市を上空から撮影し、多色刷りの詳細な地図を作っていた。その中に、東京都墨田区周辺の地図もある。64年前の1945年3月10日、約10万人が犠牲となった東京大空襲の被害の広がりを物語る地図だ。

 観光客でにぎわう浅草・吾妻橋かいわい。だが、米陸軍地図局(AMS)が作った墨田区周辺の1万2500分の1の地図を見ると、一帯は「焼失」を示す斜線で埋め尽くされている。

 注意書きによると、地図は45年3~5月に米軍が撮影した航空写真5枚と、30~40年代に日本陸軍陸地測量部が作った地図、さらに米軍が諜報(ちょうほう)によって得た情報をもとに作られたとある。吾妻橋が鉄製という情報も記されていた。

 45年8月6日に原爆が投下された後の広島の、1万2500分の1の地図もある。完全に破壊された地域は濃い赤で、部分的に破壊された地域が薄い赤で示されている。

 AMSは戦時中、日本の旧陸地測量部の地形図をもとに地図を作製。戦後は東京都内に「AMS―FE」ができ、日本の統治と戦後復興を目的に地図を作ったという。地図をみると、日本の軍事施設や官公庁、皇居などの詳しい形状までが示されている。

 これらの地図の所有者は、福岡県古賀市に住む福岡教育大名誉教授(地形学)の赤木祥彦さん(73)。40年前、転勤する先輩研究者から約4千枚のAMS製の地図を譲り受けた。その中に、1万2500分の1の詳細な地図が約100枚含まれていた。国外では、米テキサス大などが同様の地図を所蔵している。

 今年1月、朝日新聞に地図の情報を寄せた赤木さんは「空襲の結果を検証するには、地図で確認するのが最も分かりやすかったのだろう。米軍による徹底した空襲の威力を改めて感じる」と話す。

 国立国会図書館もAMSの地図3千枚弱を所蔵しているが、1万2500分の1のものは29枚だけ。同館の地図室の担当者は「AMSの地図は市中に出回っておらず、当時は関係者しか入手できなかった。これほどまとまった数の、この縮尺の地図を所蔵している国内の機関は聞いたことがない」という。(小島寛明)

NSJショートライブ - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/life/money/kabu/nsj/news/2009031014539...

トプコン(7732)は急反発 世界各国の公共投資拡大観測で測量機器の需要拡大期待が高まる

ウォールストリート・ジャーナル紙が3月9日に、4月2日に開催される20ヵ国サミット(G20)で米国政府は各国に政府支出の拡大を提案する方針と報じたために、公共投資の拡大で測量機器の需要増加につながるという期待から買われている。

トプコン(7732)の株価は10時50分現在、8円高の306円。

一時は323円まで上げ幅を拡大。

[NSJショートライブ 2009年3月10日 10時50分 更新]

富士通、人工衛星「きずな」を用いたアジア太平洋域災害管理システムを受注 | 経営 | マイコミジャーナル
journal.mycom.co.jp/news/2009/03/04/015/

富士通は3月4日、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)より「センチネルアジアSTEP2」のシステム開発を受注したと発表した。同システムは、観測した衛星画像を各国被災地の防災機関へ迅速に配信することを目的とした、通信衛星による国際的な災害管理支援システム。2010年4月からの稼働が予定されている。

センチネルアジアは、JAXAが2005年に提唱し、アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)が推進する国際プロジェクト。地球観測衛星などの宇宙技術を有効活用し、自然災害の被害が集中するアジア太平洋域の防災・危機管理に資する活動として、現在、20ヵ国51機関、8国際機関が参加している。

同プロジェクトが2006年より開始したプロトタイプシステム「STEP1」では、JAXAの地球観測衛星「だいち」による観測を始めとした災害地域の衛星画像、地図データなどをWeb上で公開・提供し、2007年2月のジャカルタ洪水ほかで実績を残しているという。

「STEP2」では、アジア各国の衛星画像をより迅速に各国の防災機関に定期的に自動配信する仕組みを構築する。具体的には、富士通の高速ファイル転送ソリューション「BI.DAN-GUN」を通信衛星とインターネット通信に組み込むことで、インターネット環境が十分に整備されていない地域にも、JAXAの超高速インターネット衛星「きずな」を用いて確実に衛星画像を配信することが可能になる。

センチネルアジアプロジェクトの概要

EICネット[国内ニュース - 国環研「環境GIS」 「東アジアの広域大気汚染マップ」サイトを追加]
www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=&seria...
国環研「環境GIS」 「東アジアの広域大気汚染マップ」サイトを追加
 国立環境研究所は、同研究所が運営する「環境GIS」ホームページ内に、「東アジアの広域大気汚染マップ」サイトを平成21年2月27日に開設した。
 本サイトは、黄砂大気汚染物質の濃度予測、ライダーによる黄砂等観測状況、東アジア酸性雨モニタリングネットワークによる酸性雨の観測結果、大気汚染物質の年間排出量の経年変化など、東アジア地域の大気汚染の過去と現在の状況がマップ上で視覚的にわかるコンテンツを提供するもの。
 また、環境省が提供している「環境省黄砂飛来情報ページ」とも相互リンクも行われた。【国立環境研究所】
「航空写真とGISを活用した松枯れピンポイント防除法」公開シンポジウム開催のお知らせ — 農林水産研究情報総合案内
www.affrc.go.jp/ja/news_event/press/2008/20090227

「航空写真とGISを活用した松枯れピンポイント防除法」公開シンポジウム開催のお知らせ


ポイント                         
 ・松枯れ被害木や、防除の必要なマツを的確に探し出す最先端の方法や、効率的な防除技術開発の状況を紹介する、公開シンポジウムを開催。

 

概要
  独立行政法人森林総合研究所と農林水産省農林水産技術会議事務局は、3月5日に公開シンポジウム「航空写真とGISを活用した松枯れピンポイント防除法」を開催します。
  日本における激害型の松枯れは百年以上前に長崎で初めて確認されました。その後、約一世紀の間に、松枯れは西日本から北日本へと広がり、多くの松林が消滅しました。近年では、温暖化とともに被害地域がさらに北上して秋田・岩手に及んでいます。
  現在も、松枯れ被害の防除対策が全国的に実施されています。しかしながら、広大な森林の中に点在する被害木を見つけ、きめ細かな防除を行うということは未だ容易ではありません。そこで、森林総合研究所を中核とする研究グループは、平成18年度から、点在する被害木の位置をピンポイントで的確に把握し、効率的な防除を行うための研究プロジェクトに取り組んでいます。このシンポジウムでは、研究プロジェクトにおけるこれまでの研究成果や松枯れ被害に対する取り組みなどを発表します。

 

予算:  新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業(旧先端技術を活用した農林水産研究高度化事業)「航空写真とGISを活用した松くい虫ピンポイント防除法の開発(H18~21)」

日 時:2009年3月5日(木)13:15~17:00 (受付12:45より) 
会 場:東京大学 弥生講堂 一条ホール
     地下鉄 南北線「東大前」駅下車 徒歩1分、千代田線「根津」駅下車 徒歩8分
         プログラム:別紙のチラシに掲載しています。

主 催:独立行政法人森林総合研究所、農林水産省農林水産技術会議事務局
後 援:林野庁参加費:無料(事前申込不要)
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/symposium/FFPRI-sympo/2008/GIS/20090305GIS.html  

役立つ地図をみなさんと作る――グーグルが新機能を解説:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090302/325794/

役立つ地図をみなさんと作る――グーグルが新機能を解説

Google マップに「みんなの写真」「スポット」「街の達人」

ストリートビューに追加された「みんなの写真」機能。ユーザーによる投稿写真がある場所に来ると、画面の右上隅にサムネイルが表示される
ストリートビューに追加された「みんなの写真」機能。ユーザーによる投稿写真がある場所に来ると、画面の右上隅にサムネイルが表示される
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「みんなの写真」というサムネイルをクリックすると、投稿写真が一覧表示される。ストリートビューとは異なる季節や天候における風景写真を楽しめるのが利点だ。写真共有サイト「Panoramio」に投稿された写真が、自動的に関連付けられる仕組みになっている
「みんなの写真」というサムネイルをクリックすると、投稿写真が一覧表示される。ストリートビューとは異なる季節や天候における風景写真を楽しめるのが利点だ。写真共有サイト「Panoramio」に投稿された写真が、自動的に関連付けられる仕組みになっている
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「マイマップ」などにユーザーが投稿した情報を基に、人気の観光スポットを表示するのが「スポット」。また、その地域の情報をたくさん追加しているユーザーを紹介するのが「街の達人」だ。いずれも日本のグーグルが中心となって開発したもので、世界中で利用されている
「マイマップ」などにユーザーが投稿した情報を基に、人気の観光スポットを表示するのが「スポット」。また、その地域の情報をたくさん追加しているユーザーを紹介するのが「街の達人」だ。いずれも日本のグーグルが中心となって開発したもので、世界中で利用されている
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「ユーザーの皆さんと一緒にいい地図を作っていきたい」と語るグーグルの河合敬一プロダクトマネージャー
「ユーザーの皆さんと一緒にいい地図を作っていきたい」と語るグーグルの河合敬一プロダクトマネージャー
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 グーグルは2009年3月2日、地図情報サービスの「Google マップ」に追加した3つの新機能について説明した。いずれも、ユーザーが作成した情報を生かして、より便利で役立つコンテンツを提供しようとするものだ。

 1つめは、「ストリートビュー」に追加された「みんなの写真」機能。選択した場所のパノラマ写真を表示するストリートビュー上に、その場所で撮影したユーザーの投稿写真を表示するもので、2009年2月27日にスタートした。ストリートビューの閲覧中、その場所で撮影された投稿写真があると、画面の右上隅に「みんなの写真」というサムネイルが表示される。これをクリックすると、ユーザーによる投稿写真が一覧表示される仕掛けとなる。ストリートビューの写真では見られない、異なる季節や天候での風景写真を閲覧できる利点がある。

 この機能は、グーグルが提供する写真共有サイト「Panoramio」との連携で実現した。Panoramioは、いわば「YouTube」の静止画版で、対象を風景写真に限定しているのが特徴。アップロードされた写真は、同社のガイドラインに従って1枚ずつチェックされ、適切なものだけが公開されている。「みんなの写真」機能では、このサイトにアップロードされた写真に対し、写真に記録されたGPSの位置情報や、ユーザーが登録した撮影場所に関する情報を照らし合わせて、ストリートビューの該当する場所に表示する。位置情報だけでなく、写真の角度や被写体の位置なども自動で検知し、最も近い写真を提示する仕組みになっているという。

 2つめの新機能は、地図に表示した場所の観光スポットを表示する機能。地図の左側に「スポット」としてリンクが表示される。これは、ユーザーが「マイマップ」に登録した情報を基に、そのスポットに関してどれだけ情報が書き込まれているか、またどのくらい人気があるのかを自動計算し、お勧めの観光スポットとして表示する。日本のグーグルが中心となって開発した新機能で、2009年2月11日から稼働し、世界中で利用されているという。

 3つめの新機能は「街の達人」機能だ。店舗のレビューやマイマップへの書き込みなど、その場所について多くの情報を追加しているユーザーをピックアップし、画面左下に「街の達人」として紹介する。2008年12月18日から公開されている。これも日本発の新機能となる。

 グーグルの河合敬一プロダクトマネージャーは、「新しいお店やお勧めしたい場所などの情報は、私たちだけでは集められない。世界で最も役に立つ地図を作ろうとすると、ユーザーの皆さんと一緒にやるしかない」と、ユーザーがコンテンツ作成に参加することの意義を語る。そのためにグーグルは、コンテンツを作成・公開する場所やツールを提供し、そのコンテンツを整理・検索して表示する機能や、ユーザーコミュニティーの発展をサポートするのだという。

 なお、ストリートビューは現在、国内では札幌、東京、大阪など主要12都市の情報のみ提供しているが、新たに追加する地域や時期は未定としている。また、「地域を拡大する場合、事前に地元の自治体に説明する」と一部で報道された点については、「少し拡大して解釈されてしまった。これまで説明が足りなかった部分は事実なので、努力目標として、いろいろな方とご相談しながら今後も進めていきたいという趣旨だった」(河合氏)として、具体的な方針が決まっているわけではないとした。

(田村 規雄=日経パソコン)  [2009/03/02]
時事ドットコム:指定記事
www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009021200712

国際航業を主軸にアジアで事業展開=日本アジアグループ〔BW〕

 【ビジネスワイヤ】日本アジア証券(東京都中央区)など約40社の純粋持ち株会社、日本アジアグループ(東京都千代田区、JASDAQ:4663)は、傘下の国際航業ホールディングス(東京都千代田区、東証1:9234)を主軸に、アジア地域で金融と技術を融合した事業展開を行うと発表した。技術サービス事業の中核を成す国際航業は今年1月、欧州現地法人を通じて大規模太陽光発電所開発大手の独ゲオソル・グループを傘下に収め、クリーン・エネルギー開発分野に進出。この欧州市場への参入を足掛かりに、今後、日本を含むアジアや中東地域でパネルメーカー、地方自治体、電力会社などと共同で発電、売電運営管理事業を進める計画。国際航業の技術サービスを、同グループのもう一つの中核事業である金融サービスに戦略的に結び付けることによって、「テクノロジー・アセット(技術力で収益を生む資産)」を形成、保有・管理するビジネスモデルを確立していく方針。
 【注】この記事はビジネスワイヤ提供。英語原文はwww.businesswire.comへ。(2009/02/12-16:56)

NIKKEI NET(日経ネット):企業ニュース-企業の事業戦略、合併や提携から決算や人事まで速報
www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090302AT1D020940203...
ゼンリンは2日、2009―11年度の中期経営計画を発表した。欧州や北米で予定していた地図データベース事業への年間5億―7億円の投資を凍結する。自動車販売の不振で海外のカーナビゲーションシステム市場は低迷しており、経営資源を国内の電子地図事業などに振り向ける。(02日 22:30)
新登場のGPSユニットで写真を地図で管理 防水・防滴ではないのは予想外だ! - デジタル - 日経トレンディネット
trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090226/1024...

新登場のGPSユニットで写真を地図で管理
防水・防滴ではないのは予想外だ!

2009年03月03日

 ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回はソニーから登場したGPSユニットキット「GPS-CS1KSP」をレビューする。写真にどこで撮影したかの位置情報が付けられれば、効率的に管理できるという戸田氏。カメラの機種に関係なく利用できる新製品の使い勝手は?

 今回は、ソニーから登場したGPSユニットキット「GPS-CS1KSP」をレビューする。しばらく前から、写真にGPSの位置情報を付加したくて良い方法を考えていたのだ。

 直接的な理由はMacの新しいソフト「iPhoto」でとても便利に使えそうだからだ。そもそも、取材で撮影する機会が多い僕としては、「場所」で写真を管理できれば、間違いなく効率的だ。

 すでに所有している機器では、iPhoneで撮影した写真に位置情報が付く。試しに地図上に写真を表示してみたが、写真整理が何とも快適だ。取材先のどこで撮影した写真なのか、記憶を頼りに考えなくても良いのがうれしい。

 これは余談だが、iPhoneのカメラ機能は、GPSやアプリケーションでの加工は楽しい。ただ接写ができないし、画素数も低くて画面のプレビューもグニャグニャ――とてもまともに使えない代物である。

 それはさておき、とりあえず体験して便利だったので、これからら撮影するすべての写真に位置情報を入れたいと考えたのだが、話は簡単ではない。

 使っているカメラが数種類あるからだ。一眼レフにはGPSユニットを外付けにすれば位置情報を追加できるが、それなりのコストがかかる。ちなみに、ニコンのGPSユニットは、実売で1万9800円もするのだ。当然、コンパクトデジカメには、そのユニットを付けられない。すでに気に入って使っているコンパクトデジカメをGPS内蔵タイプに買い換える予算も捻出できそうにない……。

 そんなことを考えて悩んでいる時に、スタッフからGPS-CS1KSPの存在を教えられて購入した。優れているのは、カメラの機種に関係なく利用できることだ。

 GPS-CS1KSP単体でGPS情報を取り込んでおきパソコン上で写真ファイルとマッチングさせ、画像データに位置情報を付加する。

 リリースによれば、撮影した写真の時間をGPS情報とマッチングさせているという。当たり前だが、カメラの時計がずれていると、正しい位置が表示できない。カメラの時計は、しっかり合わせておくべきだろう。

GPS-CS1KSPは、1万4100円で購入。長さが87ミリあり、太さは約36ミリ、55グラム(電池含まず)。サイズで想像するより実物はでかい(画像クリックで拡大)

 今回は、本体を見ずに通販で購入したのだが、到着した本体は想像した以上のデカさだった。単3形電池を1本内蔵するとはいえ、利便性を考えるとちょっと大きすぎるのではないだろうか。小さな携帯電話のボディーにGPSがスマートに格納できることを考えると、やけに大きい。

 かばんに付けて負担になると言ったら大げさだが、コンパクトデジカメのストラップに付けると、でかすぎて無様だ。

電池は単三なので、充電池を使うのがやっぱりエコだろう(画像クリックで拡大)

グリーンのランプの点滅で位置情報の取得状況が把握できる(画像クリックで拡大)

新登場のGPSユニットで写真を地図で管理 防水・防滴ではないのは予想外だ! - デジタル - 日経トレンディネット
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装着ツールがてんこ盛りだ

 GPS-CS1KSPのケースを開けて驚いたのが、やたらに色々な取り付けキットが付いていることだ。カラビナ(登山用のおなじみの金具)が付いたストラップをはじめ、バッグや腰のベルトに取り付けられるキャリングケースが付属する。さらに、腕に取り付けてジョギングができるアームバンドや、自転車のハンドルに取り付けるツールも付いている。個人的には、自転車にも良く乗るし撮影時には、カメラのかばんにも取り付けられるので好ましい。

 付属の説明書を見てがくぜんとしたのが、GPS-CS1KSPは、防滴、防水、防塵仕様のいずれにも該当しないことだ。

 このボディーサイズは防水のためじゃないのか! しかもアウトドアで使う製品としては、いくら何でも情けない。対応していないのなら、購入前にそれがはっきり分かるようにもっと大々的に書いておくべきであろう。製品のウェブにある「こんな用途で」という訴求部分には、「雨の日や霧の中、水しぶきのかかる釣りなどには使えません」と、明記するべきだろう。

 僕は釣りも好きなのだが、天候の悪い日には持ち出しづらいと思うとちょっと残念だ。

カラビナとキャリングケース(画像クリックで拡大)

こちらは自転車に取り付けるためのキットだ(画像クリックで拡大)

腕に巻き付ける際に使うアームバンド。これらが標準で付属するのだが、全部オプションにして、その分安くしても適切なのではないだろうか(画像クリックで拡大)

自転車には、ハンドル部分にまず土台を組み付ける。(画像クリックで拡大)

その上に本体を取り付けられる。ただまあ、腰からぶら下げてもあまり変わらないと思う(画像クリックで拡大)

仕事用の鞄に取り付けると、ちょっと気になる大きさだ(画像クリックで拡大)

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GPSログの取得は簡単だ

 文句ばかり書いていても仕方がないので使い方も説明しよう。GPSユニット自体の利用は簡単そのもの。電池を入れて電源をオンにするだけだ。GPSが測位できると、2秒間隔でゆっくり点滅するので、それを確認すればいい。

 基本的には電源さえ入れておけば勝手に位置情報を記録してくれるわけだ。

 最初に電源を入れた際には、測位できることをまず屋外で確認したほうが良いだろう。あとは、かばんにでも付けておくと自動的に15秒に一度計測・記録してくれる。電池が2割以下になると、BATTランプが赤く光るので交換が必要だ。

 マニュアルによると、ニッケル水素電池で14時間駆動し、メモリーには360時間の記録が可能だそうだ。1週間程度の旅行なら電池を7~8本持って行けば、日中の移動時間中の位置情報はほぼ記録できるだろう。電池は普通に使われている単3なので、海外でも購入可能だ。

 メモリーの容量も心配だが、パソコンにログを転送する際にクリアしておけば、満タンになって困ることはほとんどないだろう。1日24時間ログをとり続けても、計算上では2週間もためられるのだ。

まずパソコンにGPSユニットを接続してログを取得する。歩き回ったり、車で移動したりした経路がしっかりラインで表示される(画像クリックで拡大)

デジカメの画像をウインドウにドラッグしてボタン1発でファイルに位置情報を付加できる(画像クリックで拡大)

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ソフトの使い勝手も上々だ

 付属のソフトの使い勝手も上々だ。
 個人的にちょっと困ったのがアプリケーションのインストールだ。すでにソニー製のビデオカメラを使っている関係で、パソコンにPMB(Picture Motion Browser)がインストールしてあった。この環境に付属ディスクからインストールしようとすると、途中で止まってしまうのだ。いったん、ビデオ用のPMBを削除してからインストールすると、普通に利用可能だった。

 画像と位置情報のマッチングは簡単だ。
 まず、デジカメで撮影したファイルをパソコンに転送しておく。対応しているのはJPEGとハンディカムやサイバーショットで撮影した動画ファイルだ。JPEGならばカメラの種類は問わないので、今回の用途にはバッチリだ。

 写真のファイルが準備できたら、GPSユニットをパソコンに接続してログを取り込む。続いて、あらかじめ転送しておいた写真をドラッグすると位置情報が付加できる。これで作業は終了だ。

 あとは、PMBのマップビューア機能で地図上に写真を表示してもいいし、他のソフトで利用してもいい。つまり、GPS機能付きのデジカメで撮影した写真データと同様に扱えるのだ。

 GPSの付いたカメラに比べればやや手間がかかるが、一度手順を理解してしまえば、数分で処理できる。どんなデジカメで撮影した画像にも対応できることを考えれば、十分に元が取れるだろう。少なくとも、一眼レフ用のGPSユニットを2万円近く出して買うよりは、現実的な選択肢と言えそうだ。

写真のサムネイルに方位磁石のマークが付いているデータが、位置情報付きだ(画像クリックで拡大)

地図上に写真を撮影した位置が表示される(画像クリックで拡大)

ぐるぐる歩き回った末に、公園で写真を撮影してみたのだが、位置が微妙にずれている。まあ、この程度は仕方ないだろう(画像クリックで拡大)

同じ地図を航空写真表示にした。この広い公園の中で撮影したい写真が、右の方にずれているわけだ(画像クリックで拡大)

著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は90冊に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。日経トレンディネットでは、ほかに「戸田覚の1万円【自腹】研究所」を連載中。ユーザー視点の辛口評価が好評。ブログでも各種追加情報を記載しています。

東京新聞:語源、由来解き明かす 地名はリサイクルを 地名研究家 楠原 佑介さん:埼玉(TOKYO Web)
www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20090302/CK2009...

語源、由来解き明かす 地名はリサイクルを 地名研究家 楠原 佑介さん

2009年3月2日

写真

 《全国あらゆる土地に付けられた地名。その語源、由来を解き明かす研究を続け、地名の保存活動にも取り組む》

 例えば私の名前は「楠原」だが、普通はクスノキは原っぱに生えていない。調べてみると、私の五代前の先祖に関係する土地で土砂崩れがあった。「くずれはら」から字面や意味を考慮して「楠原」になったのではないか。

 名前でも地名でも裏の裏、原点を探ることで、オリジン(起源)が極められそうだからやっている。

 地名を研究したくて大学に入ったのに、みんな「地名は学問の対象にならない」と言う。誰もやらないから自分がやろうと思った。地名と差別が深く結び付いているという説があり、一部では定着しているが、私は間違いだと思っている。それを証明したいという気持ちもある。古い資料や著名な学者の意見が必ず正しいとかぎらない。

 《地名の語源に迫るには、伝承などを調べるだけでは不十分。個々の具体的な事柄から一般的な法則を導き出す、帰納法的な手法が有効だという》

 公的機関や郷土史家らに由来を聞き取る手法では、その時点で現地の人が地元の地名をどう理解しているか、ということしか分からない。数百年前、千数百年前に自然発生した地名の由来が、後世まで正確に伝承されている可能性はほどんどない。

 同じ読み方をする地名を集め、それぞれの土地の地形や性質、歴史、産業などから共通要素を抜き出し、当てはまる言葉を探すことで、正しい地名の由来にたどり着ける。

 《先月、蕨市で行った講演会では、全国十カ所以上の「わらび」と呼ばれる土地を紹介。それぞれの地形に共通項があると見定め、由来を説明した》

 蕨地名の土地にはY字形の谷や入り江が多く、「割れ(目)」と見ることができる。埼玉県の蕨地名の原点である現在の戸田市の元蕨地区は、台地と自然堤防の結節点で、溝状にやや低くなっている。これを「割れ(目)」と見たのではないか。そこに同じ語源と考えられる植物の「蕨」の漢字を当てたと考えられる。

 《市町村合併に伴い、新市名や区名として、その土地に縁のない名称がつけられることに異を唱える》

 「東西南北」や「中央」「緑」などは没歴史的で没個性的。もう新しい地名は必要ない。どんな新地名でも何かしらの問題が起きる。古代以来の郡名など、昔からご先祖様が使っていた地名をリサイクルして使えばいい。 

  (井上仁)

 上尾市在住。66歳。「地名情報資料室・地名110番」主宰、「正しい地名復興運動」世話人。京都大学文学部(地理学)卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。地名保存活動や語源研究、講演会などを行う。著書に「こうして新地名は誕生した」(KKベストセラーズ)など。

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人工衛星に乗せた会社再建の望み

航空測量大手パスコを蘇らせたセコム流経営改革

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 「豁達」――。警備業大手セコムの社内には、至る所に墨痕鮮やかな達筆で書かれたこの2文字が掲げられている。「フータ」と読むこの2文字の意味するところは「心ひろやかに、明るく、小さなことにこだわらないさま」。セコムの持つ新進の気風をよく表す言葉だ。それは、警備から発して医療、福祉、情報システム、保険など失敗を恐れずに新たな事業に挑戦し続け、永遠のベンチャーたろうとする伸びやかな精神を表す。

 セコムの社内では、萎縮する部下に向けて上司が今も言う。「フータでいこう」。今日その声は、まるで世界同時不況で萎縮する企業社会全体に向けられているかのようにも聞こえてくる。

 このシリーズでは、セコムが挑戦する各事業と、それを切り開く「フータ」な人々を紹介していく。第4回目となる今回の舞台は、事業の多角化を進めて失敗した後、1999年にセコムの子会社となって再び躍進する航空測量大手・パスコ。その経営者列伝からセコム流経営の強みを読み解く。(文中敬称略)

 東京西部、私鉄沿線の住宅地に建つ自宅にNは快く迎え入れてくれた。

 記者は、ある人物の足跡について知りたいと思い、伝手(つて)をたどってようやくNにたどり着いた。人物とは、平兼武(たいら・けんぶ)。航空測量大手パスコの実質的な創業者の1人だ。社長・会長として経営に辣腕を振るい、1992年に81歳で亡くなった。Nは、平の生前をよく知る男だった。

 「実に面白い人でした。破天荒という言葉がぴったりくるような。戦中派ならではの迫力もあり、鬼気迫るものもあった」

 平の生家は仏門だった。生まれ育った心光山常照寺は、鹿ケ谷の陰謀(1177年)で知られる平判官康頼の子が開山したと伝わる福井の名刹だ。「寺を継げ」という実父の反対を押し切って陸軍の陸地測量部教育部に入学し、卒業して関東軍に配属されて満州で軍用地図を作製する日々を送った。

 引き揚げ後には生家で数年間住職を務めたこともあるが、その溢れんばかりのバイタリティーは袈裟で覆い隠せるようなものではなかった。パスコの経営者としての平を評してNは言う。

 「一つところに止まっていられない、常に新しい挑戦に向けてギラギラと目を光らせていた。商売の種を見いだすセンスがあるというか、勘、嗅覚みたいなものが敏感な人だなと感じることが多かった」

 福井時代にすでにその片鱗が見える。平は住職を続ける傍ら、繊維の仲買い事業を起こしたり、自転車用チェーンの製造に手を染めたり、測量会社を起業したりもした。

 転機は1953年に訪れた。軍属時代の測量仲間から、測量会社の経営を担うよう要請されたのだ。周囲の反対を振り切るように上京し、パスコ(当時、パシフィック航空測量)に入社。以後、カリスマ型の経営者として同社の業績を飛躍させることになる。

 さて、このセコムについての連載で、記者はなぜ平という男の半生をことさらに書きたてているのか、訝しむ向きも多いだろう。

 最も単純な理由は、平が育てたパスコが今はセコムの子会社になっているからだ。セコムは現在、議決権ベースでパスコの株式の73%を所有している。しかし、それだけではない。一見、平の経営とセコムの経営は似ている。似ているがしかし、大きな違いがある。その違いを浮かび上がらせることが、セコムの強さを物語ることになると記者は考えている。今しばらく、セコムから話が脱線するがご辛抱いただきたい。

「生臭坊主」の多角化経営

 上京を決意した平に、門徒たちは猛然と抗議した。「住職が何をされようと、福井におられれば何も文句を言うまいと思っていたが、離れれば寺はどうなる。誰が寺を見るのか」。平は並み居る門徒たちに、傲然とこう言い返したという。

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「残ってもらいたいと言うんだったら、私の目の前にカネと米を積んでくれ」

 その現実主義、いつか一旗揚げたいと燃えたぎる情熱と上昇志向。軍属時代には、公然と上官批判をした反骨を見せた。生来、宗教家に向いた性格ではなかったのかもしれない。業界では酒豪としても知られ、ブランデーを一瓶空けても平気な顔をしていた。半ば自嘲して、自らを「生臭坊主」と称したこともある。

 その剛胆は、パスコの舵取りにも発揮される。60年代後半、平は不動産事業への進出を決めた。函南(静岡県)に大規模な別荘地を開発し、分譲するという事業だ。当時の同社の売上高はおよそ14億円だったが、開発費用として55億円を要することが見込まれた。パスコの本業は、航空写真を撮影し、地理情報を収集・加工して販売すること。別荘地開発は本業と無関係であり、しかも失敗すれば会社が一発で吹き飛ぶような大型投資だ。社内の大多数は猛反対した。メーンバンクの三菱銀行(当時)にも融資を断られた。

 しかし平は諦めない。社内に理解者が乏しくても、信念を曲げようとはしない。平は何行もの銀行に自ら足を運び、事業の可能性を力説した。するとそのうちの1行が「大手企業が信用保証するなら融資を考える」と伝えてきた。すぐに取引関係のあった三菱商事の門戸を叩き、役員に直談判して首を縦に振らせた。別荘地「南箱根ダイヤランド」の開発・分譲は三菱商事との共同事業になった。

 こうした本業から離れた多角化経営がパスコを飛躍させたことは間違いない。85年には子会社・信州パスコボトリングを設立し、果汁飲料の缶製造、充填事業に進出した。86年には流通業にも参入。コンビニエンスストアチェーンのフランチャイジーとして店舗を運営し、やがて独自チェーン「ジャストスポット」を展開した。不動産事業も拡大を続けた。いずれも航空測量事業とは何の関連もない。

 「独自の情報網や交友関係から事業のヒントを持ってきて、次々に実現していく。その事業のおかげで会社は右肩上がりに成長する。牽引力はすごかった。社内では誰もがそれに酔ったんですよ」。Nは振り返る。

 それから十数年後という足場に立って見れば、それはバブル経済の狂騒とも言うべきものだったのかもしれない。90年9月期には、不動産事業は同社の売上高の半分を占めるまでに成長していたが、そこが平経営のピークだった。90年末には同社は不動産の新規取得を当分の間見合わせると発表。多角化経営で進出した各市場も複合不況の到来でその成長を鈍化させていく。

 92年12月半ば、おそらくパスコの前途に不吉な影がよぎるのを感じながら、しかし決定的な破綻を見ることもなく、平は会長の肩書のまま息を引き取った。81歳だった。

 パスコは、平の生前はその独創によって飛躍したが、死後は平の残した負の遺産に苦しんだ。金の卵だったはずの不動産や、多角化経営のために生み出した関連会社が多額の含み損を生んで経営を圧迫し、パスコはそれらを削ぎ落とすリストラに着手せざるを得なくなったのだ。

 平の死の直後、92年12月末に製缶・充填事業の信州パスコボトリングが生産を中止。開発部門を除く全従業員を解雇した。再浮上しないまま同社は97年に清算された。98年にはコンビニ73店舗を展開していたパスコリテールを同業大手のポプラに売却した。こうした懸命なリストラ策にもかかわらず、バブル経済崩壊後の急激な地価下落によって生じた不動産の含み損は経営を蝕み、98年3月期には売上高の1.6倍に当たる840億円の有利子負債を抱えるまでに経営が悪化した。

 99年、パスコは自主再建を断念して金融機関に計360億円の債権放棄を要請した。セコムは再建スポンサーとして150億円の第三者割当増資を引き受けた。

「おまえが社長と決まったから」

 2003年6月3日、杉本陽一は千葉から東京方面に向かう電車に揺られていた。数時間前に、セコム社長(当時)の木村昌平からの電話を受けた。

 「今から、都内某所に来い」

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写真、杉本陽一社長

杉本陽一社長(写真:的野 弘路)

 杉本の当時の肩書は、セコム医療システム・運営管理部長。セコムの医療分野事業を担う子会社で、病院への経営支援事業を統括する仕事だ。電話を受けたその日の夕刻も、いつも通り杉本は千葉県内の病院で働いていた。都内までどれだけ急いでも2時間はかかる場所だった。その旨を伝えると、木村は「いいから、とにかく急げ」とだけ告げて電話を切った。

 都内のレストランで杉本を迎えたのは、セコムの経営の中枢とも言うべき3人だった。セコム社長の木村と、会長の杉町壽孝、そしてセコム創業者・最高顧問の飯田亮。木村はまず「遅いぞ」。そして次の一言は、杉本の予想だにしないものだった。

 「君にパスコの社長をやってもらうことに決まったから」

 杉本は当時42歳。セコムグループでも、部長職の経験しかない。それが東証1部上場企業の社長になれ、と言うのだ。あまりの言葉に唖然としていると、木村はこう続けた。

 「ちなみに、株主総会の招集通知は君の名前を入れて刷ってしまっているから、断れないよ」

 その日、混乱の中杉本は痛飲した。3人は複雑な表情を見せながら杯を進める杉本を見て言った。「おまえ、全然嬉しそうじゃないな」。杉本はその日の浮かない表情の理由をこう振り返る。「実に迷惑な話だと思いましたよ。ようやく病院の経営支援事業に手応えを感じているところだった。一緒にやっている仲間もいましたから」。

 杉本の経歴は、第2回(「入居一時金2億円の老人ホーム」)に書いたセコムフォートの鈴木久米男などと同じく、転々と異分野を渡り歩くセコム流人事の典型だ。1985年に入社して、成田空港警備隊に配属。その後社内留学制度を利用して米ボストン大学に学びMBA(経営学修士)を取得する。帰国後は、本社の企画部門、グループ内の防災機器大手・能美防災の上場準備、インターネットを利用した遠隔通信教育や在宅介護など新規事業の立ち上げ、さらには経団連に出向して規制改革委員会に参画。2002年からセコム医療システムに転じていた。セコムの主要事業である警備事業の経験は、入社してわずか2年余りしかない。

 杉本は、こうして本人の意思にかかわらずパスコの社長に就任した。「私も迷惑でしたが、社員はもっと迷惑だったでしょう」。42歳という年齢は若すぎる。当時は東証1部上場の最年少社長だった。パスコのどの役員よりも若い。パスコ社員の平均年齢は37~38歳だから、社長より年長の社員も多かった。前任者との年齢差は実に20歳。突然の社長交代発表に、パスコ社内は大騒ぎになった。

 「組織には適度のストレスが必要だ」。セコムをゼロから築き上げた飯田の持論だ。このサプライズ人事にも、2つの「ストレス」をかける狙いがあった。1つは、パスコの組織に対するストレス。見ず知らずの、しかも42歳という若さの社長が送り込まれて来る。旧来の仕事のやり方を墨守しようとする人たちは戦々恐々とし、社内の雰囲気は一変するだろう。そしてもう1つは、杉本に対するストレスだ。大役に抜擢して機会を与えれば器の大きさまで自らを成長させようともがく。その経験が、杉本を一段と高みに持ち上げる。

 経営職に就いたのは初めてだったが、経営の経験が皆無かと言えばそうでもない。「セコムらしいところなんでしょうが、『事業を一から考えて、自分でやってみろ』ということが多かった」。例えば介護事業がその好例だろう。介護保険制度がまだ成立していない時、そもそも介護をどう事業化するのかその可能性を探るところから始まった。経営計画を立案し、自ら営業に回ったり現場に出たりと業務も担いながら、一から事業を作り上げた。「得難い経験をさせてもらった」。杉本は言う。軌道に乗らない事業も多かったが、その失敗もまた「経営者」としての糧になった。

 杉本は就任後、すぐに構造改革に着手する。その基本方針は「本業強化」だ。パスコが進めてきた多角化経営は、事業の規模縮小や評価額の減少による含み損という負の遺産を生んだだけでなく、本業を疎かにするという副作用も生んでいた。

 1980年代にはすでに全国自治体の道路台帳整備は一段落ついており、航空測量業界は当時から「脱官需」の必要性が言われていた。しかし、副業で成長を持続できたパスコはその本業の構造を変えることを怠ってきた。債権放棄と人員整理を含むリストラで負の遺産は整理できても、本業を強化しなければやせ細っていくばかりだ。

 官需依存体質は、談合体質も育む。杉本が社長に就任する1年前、公正取引委員会はパスコを含む11社に対して、自治体が発注した航空測量業務の入札において、談合によって受注予定者を決定して受注金額の下落を防いだとして、独占禁止法に基づき総額2億6000万円強の課徴金納付を命じた。しかもそれが初めてではない。パスコは93年、98年にも同様の入札談合で排除勧告を受けている。事業構造の強化だけでなく、コンプライアンスの観点からも、一刻も早く、公共事業に依存して弱体化する本業を強化する必要があった。

ボトムアップで事業のアイデア募る

 杉本は事業構造改革を「パスコルネサンス」と名づけた。その意味するところは、戦後間もなくから培ってきた、航空写真から地理情報を抽出して加工・編集するという本業の強み、コア・コンピタンス(中核的競争力)をもう一度見直して「復興」させよう、というものだ。「素晴らしい競争力を持っている会社だと、就任直後に直感しました。それをちゃんと生かせば強くなれる、と」。

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社内の雰囲気を変えた。物理的には、部署を区分していた棚を低くして、見通しをよくした。社長室のすぐそばまで社員の机を並べるように配置を変えた。社員たちは、自主再建を断念した同社の先行きに不安を抱え、萎縮していた。杉本は、全国の支店を巡り歩き、1人でも多くの社員と言葉を交わそうと努めた。彼らの士気を高めることが、同社を復活させる起爆剤になると信じたからだ。

 脈々と技術を磨いてきた社員たちが、「技術者」として踏みとどまるのではなく、自分たちの技術を「事業」にまで高めることができれば、パスコは必ず強い会社に生まれ変わる。杉本のその期待は、自身がセコムで新規事業を立ち上げ続けた経験が裏打ちしていた。前回(「苦節11年、若きロボット研究者の夢が実現」)をお読みいただいた方は、「マイスプーン」開発者・石井純夫が、ロボットを作る「技術」を先鋭的に研究するよりも、障害者の役に立つという「目的」を重視して研究を進めた結果、それが「事業」に結実したという経緯とも重なって見えるかもしれない。

 社内ベンチャーの第1号は、2005年8月にスタートした「帰宅支援マップ」事業だ。同サービスを利用すれば、企業は、災害発生時に徒歩帰宅を余儀なくされた場合の、リスクの少ない帰宅経路を社員ごとに策定でき、地図として出力できる。

画像、帰宅支援マップ

社員それぞれのオリジナル帰宅マップを作製

 自治体が調査した建物倒壊や火災などの危険度によって地図が色分けできたり、帰宅支援道路を優先的に帰宅経路に採用したりする機能がある。また、避難場所やコンビニ、応急給水拠点、災害拠点病院など帰宅時に利用できる施設も表示する。2006年には個人向けサービスを開始した。

 航空機に搭載した特殊なセンサーで上空から稲田を撮影し、コメの旨みを決めるたんぱくやアミロースの含有量を推定して、最適な収穫時期を農業事業者が決められるサービスも2005年に立ち上げた。

 いずれも、官需事業で豊富に蓄積したノウハウを民需に生かした好例だ。

 これらのボトムアップで社内からわき上がってくる事業のアイデアを次々に実現させる一方で、杉本は社長就任から早々に、社運をかけた一大プロジェクトをトップダウン方式で決断する。

「年間70日間のみ」の制約を覆す

 日本時間で2007年6月15日の11時14分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロケット「ドニエプル1」が発射された。同ロケットは間もなく独インフォテラの人工衛星「TerraSAR-X」を分離。発射から1時間20分後には、独ヴァイルハイム地上局がTerraSAR-Xとの通信に成功した。

図、人工衛星TerraSAR-X

人工衛星TerraSAR-X(写真提供/EADS Astriun)

 杉本はその知らせに安堵した。TerraSAR-Xこそ、パスコが「攻め」に転じる時、その強力な武器になってくれる杉本の頼みの綱だったからだ。

 社長に就任してすぐに、杉本はパスコの事業が抱える根本的な弱点を知った。同社の主力事業は「航空機による空撮」と「空撮画像の、地図などの地理情報への加工」という2段階に分かれているが、前者の制約があまりに大きい。

 例えば、空撮は晴天時にしかできない。日本国内では、空撮が可能なのは年間平均70日間しかない。光学的な撮影は夜間には無理だ。さらに、海外に事業を展開しようと考えても、撮影のためには当局から飛行許可を得なければならず、国境を越えての撮影は難しい。

 杉本の考えの根底には、当連載の第2回第3回と説明してきた、セコムがグループを挙げて目指す「社会システム産業」という基本理念があった。社会の安心・安全を守るために、地理情報の果たす役割は大きい。例えば土砂災害が発生した時、いち早く上空から情報を収集して被害の状況を調べることができるはずだ。ところが年間70日間、つまり5日に1日の割合でしか撮影できない航空機による空撮では、迅速に被害情報を把握できない。

 この事業の前提にある如何ともしがたい「弱み」をどう解決すべきか。悩んでいた杉本は、社内の研究所で所長を務めていた笹川正が海外の見本市から持ち帰った情報に着目した。インフォテラが、地表データを捕捉することに利用できそうな商用人工衛星を打ち上げるという。

 マイクロ波を送受信する合成開口レーダー(SAR)と呼ばれる装置を搭載した人工衛星だ。SARは地表に向かってマイクロ波を照射し、その反射を記録することによって地表の現状を捕捉する。人工衛星を利用するため、国境は容易に越えられる。マイクロ波を利用するため、雨天でも曇天でも夜間でも撮影できる。パスコの「弱み」をことごとく覆すことが可能になる。

 例えば2万5000分の1の縮尺で日本全土の地表データを撮影する場合、航空機による空撮では「1年に70日間」の制約などによって10年間かかる。人工衛星から光学的に撮影した場合、これもやはり天候に左右されるため4年半かかる。ところがマイクロ波を利用して人工衛星から撮影すれば、それがわずか3カ月で撮影を終えられる。

 「これはいける」。笹川とともに調査を進め、杉本は自信を深めた。ところが社内は猛反対の嵐だった。いわく「(TerraSAR-Xが採用するマイクロ波の帯域である)Xバンドは精度が悪く、地理情報の補足には役立たない」「打ち上げ前に契約するのはリスクが大きい」「権利取得のコストが大きすぎて危険だ」。

 いずれもプロの批判だ。杉本は、地理情報サービスを長年提供してきた社員たちの技術力の高さと誇りに敬意を払っていた。だからこそ前段で書いたように、ボトムアップのアイデアを広く募集して、次々に採用した。しかし一方で、プロ意識の弊害というものもある。知識があればあるほど、技術者は過去に学ぼうとする。新しいものを、過去の知識で否定することで自らの技術上の優位を保とうともする。

 杉本と笹川は社員の誰にも知らせずに2人だけでインフォテラと交渉を開始し、2005年に日本国内への独占販売権と世界市場への販売権を得る契約に漕ぎ着けた。手付金を支払う寸前に「もう決まったことだ」と社内に発表するという独断専行だった。

 杉本は、プロジェクトを進めるために社内でスタッフを公募した。「衛星について興味がある者は手を挙げてくれ」。

 応じたのは10人。大半は20代の若い社員たちだった。皆、航空機の撮影や、光学画像から地理情報を抽出する技術の専門家だが、人工衛星に関する知識は皆無に近い。笹川をリーダーとして、日々、英語の文書と格闘し、ドイツ人技術者たちとやり取りしながら衛星発射の日まで準備を重ねた。会社で夜を徹する日もあった。

 それは、経営状況が悪化してから停滞していたパスコには、しばらく見られなかった熱気だった。当初は冷たい視線を送っていた社員たちにもその活気はじわりと広まっていった。2007年6月、TerraSAR-Xが無事に打ち上げられて周回軌道に乗ると、チームのメンバーだけでなく、社内中が沸いた。

 杉本は、ようやく手応えを感じ始めていた。

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果断を支える理念

 杉本が社長に就任して最初の決算である2004年3月期で、売上高は326億円、22億8000万円の経常赤字だった。直近の2008年3月期では売上高394億円、経常利益が8億5000万億円と業績を大幅に回復させ、再成長の軌道に乗せた。

 国内事業しか持たなかった同社が、国境を容易に越えて地理情報を捕捉できる衛星が利用できるようになったことで海外市場にも進出し、タイ、フィリピン、インドネシア、中国、インド、フィンランド、米国に子会社を持つまでになった。国内の公共事業に依存していた体質が徐々に変わりつつある。

写真、海外で奮闘するパスコ社員

海外で奮闘するパスコ社員

 衛星は国内でも活躍中だ。精緻な地図の作製には向かないが、災害時の被害把握などにはその撮影の迅速性が求められる。2008年8月に愛知県岡崎市で発生した大規模水害では、集中豪雨が続く中、厚い雲を透過して衛星から情報を収集し、いち早く浸水の現状を把握できた(下写真)。こうした情報は自治体に提供する。

写真、水害(水色部分が浸水域)

水色部分が浸水域(写真提供/Infoterra GmbH, Distribution 【PASCO】)

 「この事業で、世界一を目指したい」。杉本は言う。人工衛星という新たなツールを手にして、「地理情報の加工・分析」というコア・コンピタンスを伸ばす。ビジネスモデルの基盤を築き上げた自信がそれを言わせるのだろう。

 平はそのカリスマ性で社内を牽引し、時に独断専行しつつ多角化経営を推し進めた。杉本もまた、社内の猛反対を押し切って人工衛星事業に着手し、公共事業1極依存の構造を改めて多角的なサービスを提供しようと試みている。

 両者は似ているように見える。しかし違うのは、事業を有機的に結びつける「理念」の有無だろう。

 平には、鋭敏な嗅覚があった。有望な市場を見いだす眼力があった。その商才は誰もが認めるところだった。しかしその根底にあるのは、それこそ生家に残るように抗議する門徒に「カネと米」を求めるような圧倒的なリアリズムだった。高度成長期からバブル期に至る右肩上がりに経済が成長する時代にあっては、その機関車のように猛進する貪欲さがパスコを成長させたのは確かだろう。ところが「全員成長」の時代が終焉すると、多角化経営で開拓した新規事業はそのほとんどが姿を消してしまった。最後に残ったのは本業の航空測量事業だけだった。

 杉本は、失ってはならない軸を定めてそこは揺るがそうとしなかった。最も大きな軸は、セコムグループを貫く「社会システム産業」という軸だ。次いで、「航空測量」を因数分解した「地理情報を補足・加工して販売する」というコア・コンピタンスを軸とした。どれだけ儲かっても、かつてパスコが進出したような不動産販売、小売り、製缶など、本業の軸がぶれるような異分野の事業には手を出そうとしない。

 これは、杉本の経営手法であると同時に、セコムグループ全体の経営手法でもある。持ち分法適用会社を含めると194社(2009年2月15日現在)のグループ企業群を抱えるセコムグループが、どうやって求心力を保ち続けているか。その無関係にも見えるような多種多様の事業を束ねているのは、理念だ。言い換えれば、経営者の「言葉」が持つ力だ。

 例えば「警備も医療も、同じ社会システム産業だ」という経営者の「言葉」がなければ、従業員の中で、売上高が最も高く利益貢献も大きい警備業が「本業」で、医療はあくまで「副業」という意識が生まれてくる。「副業」に異動を命じられた従業員が、果たして士気高く仕事ができるか。できはしないはずだ。

 杉本にとってセコムは、経営者養成学校のような会社だった。次はパスコの社員にとって同社がそういう会社になれるかどうか。パスコの社員たちの中から、杉本の「言葉」で育ち、杉本自身がそうだったように「事業家」や「経営者」になる人物が出た時にこそ、「パスコルネサンス」は完了する。

 杉本には、それを実現する自信がもう芽生えている。

 (平兼武氏の事跡について1986年10月に「日経産業新聞」に連載された「経営者の分類学」を参考にさせていただきました。)

予知連、47火山で監視強化 浅間山、引き続き警戒を - 47NEWS(よんななニュース)
www.47news.jp/CN/200902/CN2009021801000835.html

火山噴火予知連絡会(会長・藤井敏嗣東大地震研究所教授)は18日、災害軽減のために監視を強化すべき火山として、今月に入り断続的に小規模噴火を繰り返している浅間山(群馬、長野県)や、桜島(鹿児島県)など47火山を取りまとめた。

 また浅間山について予知連は「火口から4キロ以内に影響する噴火が起きる可能性がある」とし、噴石や降灰に引き続き警戒するよう呼び掛けた。地下の深部にマグマが入り込んだことを示す地殻変動が認められ、火山ガスの放出も多い状態が続いているという。

 監視を強化する47火山のうち、34火山は気象庁が既に地震計や監視カメラなどで24時間態勢の観測をしている。同庁は、大雪山(北海道)や乗鞍岳(岐阜、長野)、鶴見岳・伽藍岳(大分)など残り13火山も新たに24時間態勢の観測対象とするなどして、大学などと連携し監視強化を図る方針。

 予知連は全国108の活火山から(1)近年、噴火を繰り返している(2)過去100年以内に活動の高まりがあった(3)現在、異常は認められないが、活動履歴からみて噴火の可能性がある(4)突発的な小規模噴火発生時に火口付近で被害が生じる恐れがある-の4タイプの47火山を選定した。

2009/02/18 21:27   【共同通信】
もっと知りたい ニュースの「言葉」
Kyodo Zoom浅間山(2009年2月2日)群馬、長野県にかかる標高2、568メートルの活火山。爆発型(ブルカノ式)噴火が特徴の安山岩質の成層火山で、火砕流も発生しやすい。有史以降の噴火はすべて山頂噴火で、山頂火口からは常時、噴気が出ている。気象庁が地震計、傾斜計、衛星利用測位システム(GPS)、遠望カメラなどで監視活動を続けている。
グーグル、「Street View」のプライバシー問題に関する訴訟で勝利[CNET Japan] インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=RS20388...

更新:2月19日 15:59インターネット:最新ニュース

グーグル、「Street View」のプライバシー問題に関する訴訟で勝利[CNET Japan]

 「Google Maps」の「Street View」は見境なくプライバシーを侵害しているとして、ピッツバーグに住む夫婦がGoogleを相手取って起こした訴訟は、同夫婦の敗訴に終わった。

 AaronとChristine Boring夫妻は、インターネット検索大手のGoogleのStreet Viewのカメラが「私道」と記された標識よりも先に進み、彼らの自宅を撮影したことで、「(原告の)プライバシーが著しく無視された」として2008年4月に同社を訴えていた。この夫婦は、5つの訴因からなる今回の訴訟において、GoogleのStreet Viewにおいて自宅がはっきりと写っていることに気付いたことで「精神的な苦痛」を被ったうえに、自宅の不動産価値が低下したと主張していた。彼らは2万5000ドル以上の損害賠償金の支払いと、自宅の画像をStreet Viewから削除したうえで破棄することを求めていた。

 しかし、ペンシルベニア州西部地区連邦地方裁判所はこの訴訟の正当性を認めず、米国時間2月17日に、Boring夫妻が「いずれの訴因に関しても主張を確立できなかった」として訴えを棄却した(PDFファイル)。

 皮肉なことに、Boring夫妻はこの訴訟を起こしたことで、訴状に記載されている自宅住所から、より世間の注目を集めることになった。また、アレゲーニー郡の資産評価担当局のサイトには、同夫妻の自宅の写真が掲載されている。

 Google Mapsのこの機能に対して憤慨しているのはBoring夫妻だけではない。2008年にも、カリフォルニア州フンボルト郡の住民らも、写真を撮影するために雇われたドライバーが、私有地の標識を無視して私道に車を乗り入れたと不満の声を上げているという報道があった。また2009年1月には、ミネソタ州セントポール近くにあるプライベートなコミュニティーも、その道路や家がStreet Viewに掲載されたことを不服として、Googleに対して画像の削除を申し入れていた。なお、Googleはこの申し出に従って画像の削除を済ませている。

 しかしGoogleは、衛星写真や航空写真が存在する現代において、この種のプライバシーはもはや存在していないということを根拠として、私道からの写真撮影も法的に許されるはずだと主張している。

 GoogleはBoring夫妻の訴えに対して、「今日における衛星写真テクノロジの存在からすると、完璧なプライバシーというものは存在していない」と述べている。

 2007年5月に米国でこの機能の提供が開始されて間もなく、プライバシー擁護者らはGoogleが人々の顔や、車のナンバープレートの写っている写真を掲載することに対して批判の声を上げ始めた。その後Googleは2008年5月に、同サービスにおいて、顔をぼかすテクノロジを試験的に導入し始めたことを発表している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。

asahi.com(朝日新聞社):直下型地震でも瞬時に速報 文科省が新システム着手 - サイエンス
www.asahi.com/science/update/0221/TKY200902210073....

直下型地震でも瞬時に速報 文科省が新システム着手

2009年2月21日15時2分

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図瞬時速報システムのイメージ

 活断層による直下型地震の震源近くでも大きな揺れが届く前に地震発生を伝えられる「瞬時速報システム」の開発に、文部科学省が今春から乗り出す。今ある気象庁の緊急地震速報より数秒早く危険を知らせ、被害をより少なくするのが目標だ。14年度からの実用化を目指す。

 現在の緊急地震速報は、全国を網羅するよう約1千の観測点があるが、間隔は20~30キロと粗い。このため、地震発生から地震波の感知まで5秒ほどかかる。08年6月の岩手・宮城内陸地震の速報発表は感知から4.5秒後で、最大震度6強を記録した震源から半径15キロほどの地域には、速報が間に合わなかった。

 開発をめざす瞬時速報システムは、地震計の高性能化と、きめ細かな観測網の整備が柱。まず、地震波のデータを高速処理し、ノイズを見極めることができる高性能の地震計を開発する。その後、活断層の直上に約5キロ間隔で、地表やノイズがより少ない地下数十メートルの地中に設置する。こうした観測網で感知した揺れをもとに、その地震の強さや伝わり方を自動的に予測し、震度6弱以上が見込まれる場合は2~3秒で自動的に速報することをめざす。

 文科省は、09年度に三浦半島断層群(神奈川県)の直上で基本的なデータを集め始める。2~3年で地震計などを開発、11~12年度に実証実験をする予定。実用化の見通しが立てば、「重点調査対象」にしている地震の規模や発生確率が大きく人口が多い13活断層帯から順次整備し、自治体の防災システムやインターネットなどを通じて瞬時速報を発信できるようにする。当面は気象庁の緊急地震速報を補完することをめざす。

 開発を担う防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の中村洋光主任研究員は「1秒あれば、身を守る行動や心構えができる。(緊急地震速報に加えた)情報の二重化は被害軽減に有効だ」と話す。(鈴木彩子、安田朋起)

産業/グーグル・ヤフーに反撃 NTT、新検索技術を開発 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
www.business-i.jp/news/ind-page/news/200902210102a...
NTTは、利用者が潜在的に知りたい情報を検索できる技術の実用化を目指し、技術開発でグループ連携を強化する。NTTレゾナントのポータルサイト「goo」では、NTTサイバーソリューション研究所の技術を使い、利用者がいる場所に近い店などの情報やブログ内の情報も検索できる試験サービスを開始した。

 NTTとNTTレゾナントはgooの映画配信サイト「シネマ・コンプレックス」で、新検索技術「ぐにゅナビ」を活用した実証実験を17日に開始した。視聴したい映画を検索する際、「アクション」「SF」などの分類に加え、ネット上に書き込まれた作品に関するブログ情報を活用し「かわいい」「かしこい」といったキーワードで、より好みに近い作品を探すことができる。一度作品を絞り込むと利用者の好みを記憶し、自動的にお勧めの作品が表示される。NTTでは実験の成果をみて、音楽配信やネット通販への応用も検討する。

 NTTレゾナントは、携帯電話向けの「モバイルgoo」でも、GPS(衛星利用測位システム)を利用した検索サービスの実証実験を開始。利用者が駅名や地名を検索した際、GPSの位置情報を反映させることで、利用者の現在地に近い店舗などを提供できるという。

 国内の検索サービスシェアは、ヤフーが首位で2位がグーグル。5位のgooは、付加価値の高い情報提供により利用者数拡大を狙う。利用者が満足できる情報を提供するためには「個人の好みや興味の収集も重要だが、集めた情報をどう分析し、情報発信するか、それぞれの技術強化が重要」(大和総研の大杉直人アナリスト)と指摘する声もある。
Microsoft,ドイツのオンライン地図企業に情報オーバレイ表示技術の特許をライセンス供与:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090220/325146/

米Microsoftとドイツ123mapは米国とドイツで現地時間2009年2月19日,Microsoftが123mapに対してデジタル地図向けデータ処理技術に関する特許ライセンスを供与すると発表した。このライセンスは地図画像上にデータを重ねて表示する技術に関するもの。地図にさまざまな場所の情報をオーバーレイ表示できるようになり,ユーザーの利便性向上が図れる。

 123mapは,携帯電話機など各種デバイス向けのオンライン地図サービスを手がける企業。同社の配信する地図は,画像データでなくベクター(ベクトル)グラフィックスで描画している。地図の精度を落とすことなくデータ・サイズを小さくすることが可能で,携帯電話機から利用しやすいという。拡大/縮小や表示位置の移動といった操作も容易に行える。

 Microsoftは2003年12月,知的財産のライセンス供与への取り組みを強化し,他社との協業を積極的に推進する方針を明らかにした(関連記事:米Microsoftが変身,知的財産戦略の見直しで狙うもの米Microsoft,知的財産をライセンス供与へ)。同社はそれ以来,さまざまな規模の企業と500件以上のライセンス契約を締結したとしている。

 地図/ナビゲーション技術に関しては,交通情報プロバイダの米INRIX(関連記事:INRIX,ナビ向けのサービス・プラットフォーム「NRIX Connected Services」を発表),アルパインの米国法人Alpine Electronics of America,ケンウッド,パイオニアの米国法人Pioneer Electronics(USA)などとライセンス契約を結んだ。

[発表資料へ]

ITpro)  [2009/02/20]
動く地図の作成サービス「うごけ! 道案内」提供開始 | ネット | マイコミジャーナル
journal.mycom.co.jp/news/2009/02/24/014/

クイズも可能な地図作成サービス「うごけ! 道案内」

ヤフーは23日、地図や位置情報の実験サービスを扱うWebサイト「LatLongLab (ラットロングラボ)」において、動きのある地図を作成する新サービス「うごけ! 道案内」を公開した。地図は無償で作成できるが、Yahoo! JAPAN IDによるログインが必要。

うごけ! 道案内は、動きのある道案内を作成するサービス。店舗所在地の紹介など道案内機能のほか、行動記録の確認やアドベンチャーゲーム / クイズを作成できる。作成した地図は、ギャラリーに投稿しユーザ間で共有したり、ブログやWebサイトに貼り付けたりといった活用が可能。

地図の作成には、「つくる! イージーモード」と「つくる! アドバンスモード」の2種類の操作モードを用意。イージーモードでは、スクロールや縮尺変更を含めた地図の操作をビデオ録画のように記録、再生することができる。アドバンスモードはイージーモードの機能にくわえ、スクリプトを使いクイズの当否を判定するなどのインタラクティブな操作を実現できる。

innolife.net>>>韓国ニュース>>>政治>>>軍、航空写真撮影注意願う
contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=1&ai_id=...

軍、航空写真撮影注意願う

2009/02/22(Sun) 09:01

国防部は軍事施設に対する航空写真撮影で一部保安上脆弱な点が露出しているとし、ホームページに‘航空写真撮影指針’を挙げ、規定遵守を願った。
指針によれいば、航空写真撮影をしようとする人は、撮影7日前まで国防長官に撮影対象を日時、目的、撮影者の人的事項などを明示した許可申請書を提出しなければならず、国防長官は撮影目的と用途、保安上の重要度などを検討して許可の可否を決定することができる。
柏崎刈羽原発:7号機、運転再開判断は先送り--知事ら3者会談 /新潟 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/niigata/news/20090224ddlk15040141...

柏崎刈羽原発:7号機、運転再開判断は先送り--知事ら3者会談 /新潟

 ◇「県内各地で説明会を」

 東京電力柏崎刈羽原発7号機の運転再開問題で、泉田裕彦知事と会田洋柏崎市長、品田宏夫刈羽村長による3者会談が23日、県庁で開かれた。今月6日に続く2度目の会談で、泉田知事は「(東電や国からの)情報提供に、全県的な理解の差がある」として、原発立地自治体に限らず、県内各地で説明会を開いていく方針を明らかにした。東電が今月19日、県など地元3自治体に求めた7号機起動試験の事前了解については「議論にならなかった」(会田市長)といい、運転再開を巡る判断は次回の3者会談以降に先送りされた。

 原発の安全性について専門家が県に助言する県技術委員会については3月8日に会合を開き、その後、3度目の3者会談を開く日程を示した。

 東電がまとめた耐震安全性や基準地震動などについて、経済産業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会が「妥当」と了承したことについても議論の対象にならなかったという。技術委の報告を踏まえ、3者会談でどう意見集約していくかについて、泉田知事は「予断を持たずに対応する」と慎重な姿勢を示した。【五十嵐和大、渡辺暢】

 ◇県の設備健全性小委も両論併記--論点整理で

 東京電力柏崎刈羽原発の安全性について専門家が県に助言する県技術委員会の「設備健全性、耐震安全性に関する小委員会」(委員長、北村正晴東北大名誉教授)が23日、新潟市内で開かれ、これまでの議論について、両論併記とする「論点の整理」をまとめた。もう一つの「地震、地質・地盤に関する小委員会」も18日、同様の論点整理を提示しており、両小委の論点とも、県が今後、県内各地で開く説明会で示し、3月8日に開く技術委にも報告される。

 設備健全性小委で示されたのは、地震で配管などの機器が揺さぶられ、ひずみで形状が戻らなくなる「塑性変形」の有無についてなど5点。地震、地質・地盤小委では、震源断層付近の「佐渡海盆東縁(とうえん)断層」の有無など4点に論点を絞った。【五十嵐和大】

時事ドットコム:かぐや観測の月の赤道半径訂正=国立天文台と宇宙機構
www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009022400592
国立天文台と宇宙航空研究開発機構は24日、月の地形を探査衛星「かぐや」のレーザー高度計で精密に観測した成果を13日付米科学誌サイエンスに発表した内容のうち、赤道半径を1738.64キロから1737.9キロに訂正したと発表した。月の極方向の半径は1735.66キロのまま変わらず、訂正前より月はより完全な球に近くなった。(2009/02/24-15:05)
講演:地震考古学と災害専門家、和歌山で講演会 心構えで被害最少に /和歌山 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/area/wakayama/news/20090224ddlk3004048...

講演:地震考古学と災害専門家、和歌山で講演会 心構えで被害最少に /和歌山

 ◇危険場所知ること大切

 地震考古学と地盤災害の専門家による講演会「紀北地域の過去・未来の地震と地盤災害~活断層地震と南海・東南海地震が襲ったら~」(県など主催)が、和歌山市西高松1の県立図書館2階メディアアートホールで開かれた。地盤工学会関西支部創立50周年記念事業の一環。市民ら約200人が熱心に耳を傾けた。

 産業技術総合研究所関西センター招聘(しょうへい)研究員の寒川(さんがわ)旭さんが「和歌山県を襲う地震」と題して講演。寒川さんは、活断層や遺跡を発掘し、過去の地震を解明する「地震考古学」を確立した。地震の周期や、県内の遺跡に残された大規模地震による液状化の痕跡などを、イラストや写真で解説。21世紀半ばに南海・東南海地震が起きる可能性が高いとし、「次に来る地震に対してどれだけ注意するかで被害の規模は変えられる」と語った。

 続いて、建設工学研究所常務理事の沖村孝さんが「地震に伴う地盤災害」と題して講演した。阪神大震災、中国・四川大地震での建物破壊や斜面崩壊の様子をスライドで映しながら、地盤の軟らかさや地形による災害発生率の違いを説明。「自分の家の周りがどんな地形条件なのか、身近にある危険な場所を知ることが大切」と訴えた。【清水有香】

米のCO2観測衛星、打ち上げ失敗…南極付近に落下 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/space/news/20090225-OYT1T00091.h...

【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局などは24日未明、地球の二酸化炭素を観測する衛星OCOを中型ロケットでバンデンバーグ空軍基地(カリフォルニア州)から打ち上げたが、衛星の保護カバーが正常に分離せず、軌道投入に失敗した。

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 有毒な推進剤を積んだまま南極付近に落下したという。

 日本の「いぶき」に次ぎ、温室効果ガスを専門に監視する世界で2基目の衛星になるはずだった。

(2009年2月25日01時04分  読売新聞)
動く地図作る「うごけ!道案内」、ヤフーが公開 地図ゲーム制作も - ITmedia News
www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/23/news091.ht...
ヤフーは、アニメーションする地図を制作できる「うごけ!道案内」を公開した。簡単なゲーム制作も可能で、島の中を移動して魔王を倒すRPG風ゲーム「あたし勇者。」を作ったユーザーもいる。
2009年02月23日 19時18分 更新
画像 地図作成ページ(アドバンストモード)。右側に専用スクリプトを書き込む

 ヤフーは2月23日、地図を使った新サービスを開発・公開するLatLongLab(ALPSLABから移行)で、地図をアニメーションさせて動きのある道案内などを制作できる「うごけ!道案内」を公開した。簡単なゲーム制作も可能で、島の中を移動して魔王を倒すRPG風ゲーム「あたし勇者。」を作ったユーザーもいる。

 地図内を移動したり、地図を拡大・縮小する様子を記録し、アニメーションで再生できる。地図をドラッグしたり縮尺を変えて操作し、その様子を「録画」してそのまま再現できる「イージーモード」か、専用スクリプトで地図操作をプログラミングをする「アドバンスモード」から選べる。

 スクリプトでは、指定した緯度・経度の地図を表示するコマンドや、地図の中心にメッセージを表示するコマンド、ユーザーに選択肢を選ばせるコマンドなどが利用できる。

 地図内を移動しながらおすすめスポットをメッセージで紹介するスポット案内や、選択肢で選んだ交通手段によって移動ルートを変える道案内、地図に関連するクイズでの答えを選択肢を選んでもらい、結果によって次に表示する地図を変えるゲームなどを作ることが可能だ。

 地図の制作は、Yahoo!JAPAN IDがあれば誰でも無料で可能。作った地図はブログパーツ化できる。

画像 「本格大河RPG あたし 勇者。」

 ユーザーが作成した地図が複数公開されており、RPG風ゲームを作る人も。「本格大河RPG あたし 勇者。」は、神島(三重県)の地図上で、携帯小説「あたし彼女」風のせりふを読み進めながら選択肢を選び、島内を移動しながら魔王を倒すというゲームだ。

愛知県設楽町が設楽ダム建設に同意、計画提示から36年|日経BP社 ケンプラッツ
kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/2009022...

2009/02/23

 愛知県設楽町の豊川上流に計画している設楽ダムの建設に、地元の設楽町が同意した。2月5日に、国と県、町が、建設に同意する協定書に調印した。設楽ダムは1973年の計画提示から36年を経て、着工することになった。

 設楽町はこれまで建設に反対してきたが、地域振興策など町が確約を求めた事項に関して、2008年12月に国と県から寄せられた回答を前向きに評価。2009年1月に開催した町議会全員協議会で賛成意見が多数を占めたことから、加藤和年町長が建設同意を決断した。調印式で加藤町長は、「ダム問題を解決し、乗り越えていかなければ設楽町の発展はない」としたうえで、「苦渋の選択として建設に同意することを決断した」と語った。

 設楽ダムは、洪水調整や流量調整、農業用水・上水の確保などを目的に国が建設する総貯水量9800万m3の多目的ダム。重力式コンクリートダムで堤高は129m。総工費は約2070億円で、2020年度の完成を目指している。

セカイカメラがどんなトンチでできているのか、中の人に話してもらった (1/2) - ITmedia News
www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/19/news051.ht...

セカイカメラがどんなトンチでできているのか、中の人に話してもらった (1/2)

発表後4カ月もじらせてくれた、話題の拡張現実技術「セカイカメラ」。そのβ版が東京のファッション展示会で披露された。会場で開発会社である「頓知・」のトップ2人に話を聞いてきた。
2009年02月19日 13時40分 更新

 昨年9月10日に初めて知った「セカイカメラ」。4カ月たってその現物をようやく見ることができた。期待は大きかったが、それが裏切られることはなかった。

 頓智・(とんちどっと)が開発中のセカイカメラは、現実世界と仮想的な「何か」をオーバーレイさせていくAR(拡張現実)技術の1つだ。

 アニメ「電脳コイル」の電脳メガネをそのままiPhoneに置き換えたようなもので、iPhoneアプリの画面からのぞくと、そこには現実の風景だけではなく、いくつかの物体が漂ってみえる。それが「エアタグ」だ。

画像 セカイカメラの画面。ライブビュー映像にエアタグが重なっている

 セカイカメラは、iPhoneなどのデバイスに組み込んだアプリケーションと、そのバックエンドでエアタグを配置するためのコミュニケーションシステムと言える。利用者は、iPhoneなどにインストールしたセカイカメラのアプリを起動し、そのデバイスを目の前にかざすことで、その画面を通して、その場所にひも付けされた情報エアタグを見ることができる。その場所で自らエアタグを書き込むこともできる。

 エアタグは、写真でもいい。アプリケーション内で撮影した写真を、そのままエアタグとしてポストすれば、その空間に写真のタグが漂うことになる。まるで浮遊霊か地縛霊のようだ。実際、セカイカメラを「オバケカメラ」と称していたこともあるという。

 そのセカイカメラは2008年9月に米国で開催されたベンチャービジネスイベントTechCrunch 50でデビューした。絶賛され「今これができるのか」と度肝を抜かれた人たちが多数いた一方で、「実現不可能」「ベイパーウェアだ」という冷笑もあった。「けっこう傷ついています。打たれ弱いんで」。頓智・CEOの井口尊仁氏は笑いながら述懐する。

 TechCrunch 50でのデモはiPhoneの実機ではなく、ビデオでのプレゼンテーションだった。それ以降も井口氏らによるプレゼンテーションは行われたものの、コンセプトやビデオを使った説明であり、「やはりできないのではないか」とする向きもあった。iPhone SDK(ソフトウェア開発キット)の制限や、iPhoneのみでの屋内での測位精度を考えるとその批判も無理なかったかもしれない。第一、セカイカメラの発表時点ではiPhone SDKの内容について語ることもNDA(守秘義務契約)によって禁じられていたのだ。

 しかし、代々木競技場で開催中のファッションイベント「rooms」のブースに展示された数十台のセカイカメラβ版搭載iPhoneで、井口氏と最高技術責任者である赤松正行氏は実機デモを行った。デモ自体はトラフィックのために表示がギクシャクする場面もあったが、だいたいにおいてうまくいっていた。

 今回は屋内イベントということで、衛星を使った測位はできない。そこで、Wi-Fiのアクセスポイントを使って測位するクウジットのPlaceEngineを利用している。ジャイロや地磁気センサーを使えば自機の位置や方向をさらに細かく計測することが可能だが、現時点でのiPhoneにはGPSと、PlaceEngineによる座標特定しかできないのだ。しかし、実際にセカイカメラのβ版にさわってみると、十分に使えているように感じる。

 エアタグの仮想的な位置とリアルな対象物の位置には、おそらく数メートル程度の誤差があるのだろうが、使用感においてはそれを問題とは感じない。それは、エアタグがふわふわと漂っているからだ。自分が見ている画面に、ほぼ横並びにいくつものエアタグが配置される。エアタグは自分を包み込む円筒のように配置されていて、iPhoneを右側に動かせば右側の画面から表示されていないエアタグが表示され、左側に動かせば、左端で見えないタグが現れる。自分で能動的に左右のタグを見たい場合には、左右にフリックさせれば希望する情報を見ることができる。

 シンプルなアイデアだが、「使えている感」がある。「技術的な精度を高めるにはそれほど役立ってないけど、使ったときの気持ちよさが向上する。きっちりと位置を決めるよりも、ふわふわ漂っているファジーな状態のほうがいい場合もある」と赤松氏は説明する。

画像 赤松氏

 「みための斬新さというのがあります。今回がそうなんですが、一般の人が見たときに『おおっ』となる。『こういうのダメなんです』というおばちゃんが使えてしまう。そういう間口の広さがあります」(赤松氏)

 セカイカメラはコンシューマーに使ってもらう技術だから「技術的なチャレンジをすること、測位をすることが目的ではない」と井口氏は説明する。もちろんより精度の高い測位ができればできることは広がるだろうが、その時点での現実解でなんとか折り合いをつける、そういうクイック&ダーティーな「頓知」で同社は切り抜けようとしている。

セカイカメラがどんなトンチでできているのか、中の人に話してもらった (2/2) - ITmedia News
www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/19/news051_2....

iPhone SDKの制限の1つであった、カメラでのライブビューについてもセカイカメラはブレイクスルーをやり遂げていた。正規のiPhoneアプリの中で、カメラでのライブ映像と別の画像をリアルタイムでオーバーレイ表示させたものはごく最近までなかった。その1つが、赤松氏が昨年末に個人名義でリリースしたDecorRealityというカメラアプリだ。新しいことや複雑なこと、APIの制限に抵触しそうなものをアプリの中でやろうとしたときにAppleがそれを通すかどうかは、その時点での彼らの判断に依存する。赤松氏もこれが観測気球であることを認めている。観測気球はこれ以外にもあったようだ。

 iPhoneアプリのプログラミングでもこのようにさまざまな実験をしながら徐々にセカイカメラに近づけていったのだ。その結果、セカイカメラのβ版は見事にエアタグがライブビューにオーバーレイされていて、エアタグは半透明処理までされている。エアタグが動いても、背後の画面描画が処理落ちしている感じはしない。iPhoneアプリの限界を知る人がこのアプリを見たら驚くに違いない。

 TechCrunch 50のときにはなかった新機能も追加されていく。今回はテキストと写真のみエアタグ可能になっていたが、アプリケーションのメニューには多くのアイコンが並んでいた。それらはこれから追加されるそうだ。プレゼン時にも、「こういう機能があったら」という意見があると、井口氏が「それ、採用します」とノリのいいところを見せていた。セカイカメラはさらに多機能なものになりそうだ。

画像 井口氏

 エアシャウト、エアメール、エアポケットといった機能は、今回盛り込むことができなかった新アイデアだ。エアタグはその場所にひも付けされているスタティックなものだが、ネットを介してほかのユーザーとコミュニケートするためのさまざまな仕掛けが用意される予定だ。

 さらにTwitterへの対応も視野に入っている。「既存のネットサービスはたくさんありますが、それを無視して新たなものを作ろうとは思わない。むしろそれをうまく使うことで、セカイカメラをフロントエンドにする。デスクトップで行われていたことを街の中に持ち出す。逆に、街の中で蓄えられている情報をデスクトップの世界にフィードバックすることもできる」と赤松氏は語る。

 フロントエンドとしてのセカイカメラが普及すれば、広告関連は別にして、エアタグの情報が統制されずにあふれてくることになる。エアフィルターという、フィルタリングサービスも提供する予定だ。ただ、アナーキーな状態が作れることを否定するわけではない。「危険情報とかおかしな情報とかばかり入ってくる裏セカイカメラとかでてくると面白いと思うんですけどね」と赤松氏は笑う。クリーンな状態のものを作りたいというわけではないのだ。

 「ぼく自身はエアタグがどんどん増えていって真っ黒になってわけが分からなくなることが理想だと思ってるんです。そうなって初めてフィルターの意味が出てくる」という赤松氏。

 このエアタグだが、簡単に増やしていく方法がないわけではない。Googleにバイアウトされればいいのだ。Google Maps、Googleストリートビュー、Google Earth。これらにエアタグを貼り付ける仕組みはGoogleがまさに望んでいるだろうし、頓知・もその話を聞いたことがあるという。しかし、彼らはその道を選ばない。ソフトバンクテレコムやクウジットとの提携、APIの公開、Twitter対応といった新戦略を次々と打ち出しており、専用デバイスの話も複数舞い込んでいるという。しかし、巨大ネット企業の一部になることは考えていないのだ。

 「買収されたらその先が見えないじゃないですか」と井口氏は言う。同氏が「クリッカブル・ワールド」と表現するセカイカメラの先にあるもの……。彼らとともにわれわれは見ることができるだろうか。

iPhoneアプリ「セカイカメラ」近日リリース--収益化は「エア看板」で:ニュース - CNET Japan
japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20388...

iPhoneアプリ「セカイカメラ」近日リリース--収益化は「エア看板」で

鳴海淳義(編集部)

2009/02/19 18:54  

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 頓智・がiPhone向けアプリケーション「セカイカメラ」を、2月17日から2月19日まで開催されていたファッション展示会「rooms」で初披露した。

 セカイカメラとは、「エアタグ」と呼ばれる情報を目の前の空間に登録したり、それをiPhoneの画面越しに見たりできるアプリケーション。現実の空間にインターネット上の情報をオーバーレイできる仕組みを実現する。写真によるレポート記事はこちら

セカイカメラ現実には存在しないはずのアイコンが、iPhone越しに見ると浮かんでいる。

 頓智・CEOの井口尊仁氏によれば、現在のセカイカメラの完成度は「100%のうち3%程度」だという。それでもエアタグをテキスト、写真、音声として投稿でき、その場で閲覧することはできる。また既存のエアタグにコメントを残して、ツリー状にぶら下げるといったコミュニケーションも可能だ。実際に使っている様子は下のビデオを見てほしい。

セカイカメラを操作している様子

 井口氏は「近いタイミングでリリースしますが、その時点で5%くらいはできあがっていると思います」と語り、製品版に加わる予定の「エアシャウト」「エアポケット」という2つの新機能を紹介してくれた。

 エアシャウトはエアタグを空間に置くだけでなく、それを飛ばすというアクションを実現するもの。目の前の空間だけでなく、距離の離れた対象に向かってエアタグを飛ばすことができるという。

 基本的にセカイカメラは現地に出向かないと、その場所にあるエアタグを見ることはできないが、エアポケットは、エアタグをポケットに入れて持ち帰れるようにする機能だ。

頓智・CEOの井口尊仁氏頓智・CEOの井口尊仁氏

 Android版のセカイカメラも開発を進めており、すでに動く状態にあるという。「(Android版は)iPhone版よりもさらにアドバンスしています。なぜかというと、コンパスを内蔵していますので角度が自動的に取得できますから、非常に使い勝手がいいんです」(井口氏)。

 セカイカメラの収益化の方法としては2つのプランを検討しているという。1つは「エア看板」と呼ばれるサービスだ。井口氏によれば、エアタグはユーザーのプロフィールもやり取りできるため、ユーザーごとに適切な広告を表示できるという。

 もう1つは「エアキャラ」というサービス。「エアペット」とも呼ばれるそうだ。「セカイカメラをかざすと愛すべきペットがいてくれて、パートナーとして仲良くなってくれたり、情報を探してきてくれたり、友達を作ってくれたりする。そういうユーザーのエージェントみたいなサービスを考えています」(井口氏)。

 パリ郊外の科学技術博物館「CITE」では、数年以内にセカイカメラを通じて、過去の来訪者が残したタグを見ながら展示の鑑賞が楽しめるようにするという計画も明かした。

 「セカイカメラでクリッカブルな世界を実現したい。しかも僕らだけで進めるのではなく、いろいろな情報コンテンツのパブリッシャーと一緒にやっていきたいと考えています」(井口氏)

Microsoft,ドイツのオンライン地図企業に情報オーバレイ表示技術の特許をライセンス供与:ITpro
itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090220/325146/

 米Microsoftとドイツ123mapは米国とドイツで現地時間2009年2月19日,Microsoftが123mapに対してデジタル地図向けデータ処理技術に関する特許ライセンスを供与すると発表した。このライセンスは地図画像上にデータを重ねて表示する技術に関するもの。地図にさまざまな場所の情報をオーバーレイ表示できるようになり,ユーザーの利便性向上が図れる。

 123mapは,携帯電話機など各種デバイス向けのオンライン地図サービスを手がける企業。同社の配信する地図は,画像データでなくベクター(ベクトル)グラフィックスで描画している。地図の精度を落とすことなくデータ・サイズを小さくすることが可能で,携帯電話機から利用しやすいという。拡大/縮小や表示位置の移動といった操作も容易に行える。

 Microsoftは2003年12月,知的財産のライセンス供与への取り組みを強化し,他社との協業を積極的に推進する方針を明らかにした(関連記事:米Microsoftが変身,知的財産戦略の見直しで狙うもの米Microsoft,知的財産をライセンス供与へ)。同社はそれ以来,さまざまな規模の企業と500件以上のライセンス契約を締結したとしている。

 地図/ナビゲーション技術に関しては,交通情報プロバイダの米INRIX(関連記事:INRIX,ナビ向けのサービス・プラットフォーム「NRIX Connected Services」を発表),アルパインの米国法人Alpine Electronics of America,ケンウッド,パイオニアの米国法人Pioneer Electronics(USA)などとライセンス契約を結んだ。

時事ドットコム:希望退職者50人募集=地図事業の業績悪化で-昭文社
www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009022000668
出版社の昭文社は20日、従業員の1割に当たる50人の希望退職者を募集すると発表した。主力の地図事業の業績悪化が続いているため。対象は50歳以上の正社員。募集期間は3月9日から13日まで。応募者には退職金を割り増し支給するほか、再就職支援も行う。(2009/02/20-16:44)
北朝鮮ミサイル月内発射か 英軍事誌が衛星写真分析 - 47NEWS(よんななニュース)
www.47news.jp/CN/200902/CN2009022101000235.html
  •    

  •  英軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーが米衛星画像大手Digital Globe社から提供を受けた、北朝鮮のミサイル発射施設とみられる写真(共同)

    北朝鮮ミサイル月内発射か  英軍事誌が衛星写真分析

     【ロンドン21日共同】英軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリー(電子版)は20日、衛星写真の解析結果などから、北朝鮮が弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めており、2月中に発射される可能性があると報じた。

     同誌の専門家は、米衛星画像大手デジタルグローブ社から18日に提供された、北朝鮮東海岸の咸鏡北道舞水端里にある発射施設の写真や各種報告を分析。

     それらをもとに「制御・監視装置やレーダーの据え付け、多数のトラックや燃料輸送車などとみられる支援車両の到着」などの発射準備活動が「相当進展した」と説明し、発射は「数日中」だと推定した。

     また発射台近くでエンジン実験の関連施設が拡張中だと指摘。衛星写真では、複数のロケットエンジンのテストを準備中にも見えるという。

     ただ、今回の画像では、ミサイルが既に発射台に据え付けられたか否かははっきりしないという。

     北朝鮮は2006年にテポドン2号を発射した。同誌によると、その際には据え付けから発射まで約20日かかったとしている。

    2009/02/21 10:09   【共同通信】
    asahi.com(朝日新聞社):周辺人口多い7活断層を重点調査 地震予測強化へ文科省 - 社会
    www.asahi.com/national/update/0212/TKY200902120138...

    周辺人口多い7活断層を重点調査 地震予測強化へ文科省

    2009年2月12日15時2分

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    写真拡大重点調査対象の活断層帯

     活断層による震災への備えを強化するため、文部科学省は大規模な地震が発生する可能性が高く、周辺人口が約50万人以上の7活断層帯について、新年度から10年をかけて重点調査する計画案をまとめた。これまで手つかずだった沿岸の海底活断層約60カ所の調査にも乗り出す。

     政府は活断層による直下型だった95年の阪神大震災を受け、08年度までに全国110の主要な活断層帯を調査し、地震発生確率や地震規模などを評価、公表してきた。新たな重点調査は、このうち特に社会的影響が大きい活断層帯で、周辺の地下構造や地殻変動などを詳しく調べ、地震の予測精度の向上や揺れの分布の予測などをめざす。調査は1カ所につき3年程度で、それぞれ約3億円をかける。

     調査対象は、立川(埼玉県―東京都)、屏風(びょうぶ)山・恵那山・猿投山(さなげやま)(岐阜県―愛知県)、森本・富樫(石川県)、奈良盆地東縁(京都府―奈良県)、上町(うえまち)(大阪府)、警固(けご)(福岡県)、別府―万年山(はねやま)(大分県)の7活断層帯。

     05年には神縄・国府津―松田(神奈川県)、琵琶湖西岸(滋賀県)など6カ所をすでに選定ずみで、重点調査の対象は計13活断層帯になる。

     沿岸海域では、陸地から30キロ以内にあり長さ20キロ以上の活断層を対象に、海底地形や堆積(たいせき)物などを調べる。09年度はまず6カ所を調査する。

     国内では近年、岩手・宮城内陸地震(08年)や新潟県中越地震(04年)など活断層による震災が続発。福岡沖地震(05年)、新潟県中越沖地震(07年)と、未調査の海底活断層による震災も相次いだ。このため、政府の地震調査研究推進本部は新年度から活断層調査を大幅に強化する方針を打ち出していた。(安田朋起)

    asahi.com(朝日新聞社):月の海底、うねる地層 「かぐや」観測から分析 - サイエンス
    www.asahi.com/science/update/0212/NGY200902120010....

    月の海底、うねる地層 「かぐや」観測から分析

    2009年2月13日6時18分

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     月の「海」と呼ばれる平原の地下構造は、玄武岩の層と砂状の堆積(たいせき)物の層がサンドイッチのように積み重なる層状構造で、そのしま模様がカーブを描いて曲がっていることを、名古屋大学などの研究チームが明らかにした。日本の月探査機「かぐや」の観測データを分析した。13日付米科学誌サイエンスで発表する。

     名大大学院環境学研究科の山口靖教授らと東北大学などの研究チームは、「かぐや」に搭載されている、レーダーによる垂直構造観測装置のデータを調べた。電波の反射とその速度の違いから、「海」の地下に、層状構造があることを突き止めた。

     「晴れの海」と呼ばれる所の地下では、35億5千万年前に噴き出した玄武岩の溶岩の層の上に、隕石(いんせき)の衝突や太陽風、宇宙線によって砕かれた砂状の玄武岩の層(レゴリス層)が約1億年間にわたって堆積し、さらに34億4千万年前から28億4千万年前まで再び玄武岩の溶岩流が積み重なっていると推測できることが分かった。

     また、この地下のしま模様が表面の起伏と同じようにカーブを描いていることも判明。「玄武岩の溶岩が冷えて固まったあとに月全体が冷えて収縮し、しわが寄るように起伏ができたと考えられる」と山口教授は解説する。「かぐや」の観測データからは、月の地形や表側と裏側の温度差なども明らかになってきており、山口教授は「様々なデータを統合し、月の起源に迫る議論が楽しみ」と期待を寄せている。(冨岡史穂)

    時事ドットコム:指定記事
    www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009021300191

    「おきな」、月面に落下=かぐや子機、重力観測で活躍

     宇宙航空研究開発機構は13日、月探査衛星「かぐや」の2基ある子機のうち、「おきな」(リレー衛星)が12日午後7時46分ごろに地球から見えない月の裏側に落下したと発表した。おきなは親機と連携して月の裏側の重力分布を世界で初めて直接観測し、月の進化を解明する手掛かりとなる表側との大きな違いを明らかにした。
     おきなと、重力観測の精度を高めるもう1基の子機「おうな」(VRAD衛星)は、高さ約1メートルの八角柱形で、重さ約50キロ。かぐや親機に搭載されて2007年9月14日に打ち上げられ、おきなは10月9日に分離されて、高度100~2400キロで月を周回する楕円(だえん)軌道に投入された。その後、徐々に軌道が低下していた。
     高度約100キロで周回していたかぐや親機も、今年6~8月ごろに月面に落下する見通し。同100~800キロの軌道のおうなは、落下まで数年かかりそうだという。(2009/02/13-09:23)

    asahi.com(朝日新聞社):米韓の衛星、昨年9月ニアミス 軌道変更機能なくヒヤリ - サイエンス
    www.asahi.com/science/update/0218/TKY200902180268....

    2009年2月18日19時20分

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     【ソウル=箱田哲也】韓国の科学衛星と米軍事衛星が昨年9月、ニアミスを起こしていたことを韓国科学技術院人工衛星センター関係者が17日明らかにした。今月10日には米ロの人工衛星が初めて衝突している。 関係者によると、昨年9月に米国側から韓国政府に「米韓の衛星の軌道が近接している」との連絡が入った。しかし、韓国側の衛星は軌道の変更や調整をする機能がなく、対策はとれなかったという。二つの衛星は9月25日に431メートルの距離まで近づいたが、衝突は避けられた。

    【NASAからのおくりもの】浅間山噴火を捉えた日本とのジョイントベンチャー | エンタープライズ | マイコミジャーナル
    journal.mycom.co.jp/news/2009/02/19/007/

    浅間山は英語でも"Asama Volccano"で知られる世界でも有数の活火山だ。いくつかの火山が重なって形成されたいわゆる複合火山(comlex volcano)で、つい最近、そのうちのひとつ「前掛山」が数日に渡って噴火を繰り返したことはまだ記憶に新しい。今回の噴火はしかし、事前にかなり詳細な噴火予想が行われ、警報や勧告が適切に出されたため、目立った人的被害などはなかったという。

    下の画像は、2月9日に起きた比較的規模の大きかった噴火の2日前に、NASAの地球観測衛星「Terra」に取り付けられた光学センサー「ASTER(Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer)」が捉えた擬似カラー写真である。

    2月7日にASTERが撮影した浅間山の山頂付近。赤は植生、白は積雪、茶は岩石を示している。真ん中の山頂を覆い尽くす白い雪、その南側に濃い斑点のように見える茶色の部分が灰の降り積もった跡だ。山頂から煙が立ち上っているのが確認でき、噴火が近いことを予想させる

    山頂付近の拡大図

    ASTERはNASAと日本の経済産業省、および財団法人資源・環境観測解析センター(ERSDAC)が共同で開発したリモートセンシングデバイスで、1999年にTerraに搭載されて打ち上げられた。可視光から赤外線まで、14の異なる波長によるスペクトル撮影が可能で、非常に詳細な地球表面のデータを得ることができる。

    ASTERの目的は「地表面およびその近傍におけるローカルおよびリージョナルなスケールの現象の理解を深めることに貢献すること」(ESRDACのWebサイトより)とある。植生の把握やの地震観測、大気分析などに力を発揮しており、今回のような火山噴火のモニタリングもまさしくASTERが得意とするところだ。今後もさらなる活躍が期待される。

    ついに起きてしまった人工衛星衝突 “使えない高度”が現実になる時代に | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
    www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090216/132209/

    ついに起きてしまった人工衛星衝突
    “使えない高度”が現実になる時代に

    2009年2月16日

     2月10日、以前から懸念されていた人工衛星同士の衝突事故が遂に発生してしまった。世界標準時2月10日16時56分(推定値:日本時間11日午前1時56分)頃、シベリア上空788kmで、イリジウム社の通信衛星「イリジウム33」とロシアの軍事通信衛星「コスモス2251」が衝突した。衝突の結果、相当多数の宇宙ゴミ(スペース・デブリ)が発生した模様だ。

     これまで、軍事目的の意図的な衛星破壊実験は何回か行われているが、今回のような意図せぬ衛星同士の衝突は史上初だ。

     メディアの注目は「国際宇宙ステーションの安全はどうなるのか」「日本の衛星は安全なのか」というところに集まっている。しかし今回の事故で最も注目すべきは、今回の事故がもっともデブリの密度が高まっていると高度800km付近で起きたということだ。

     スペース・デブリには、ある程度の以上の密度になると、デブリ同士が衝突して小さな破片をまき散らし、さらにデブリ密度高まるという悪循環が始まることが予想されている。

     以前から800km付近の高度では、すでに臨界を超えてしまっているのではないかという指摘が存在した。この高度は、地球観測衛星や低高度通信衛星などが使用している。今回の事故は、今まで便利に使用してきた高度800km付近の軌道が、デブリのために使えなくなる可能性が現実味を帯びてきたことを示している。

     今回のような衝突が起きると、発生したデブリは同じ軌道に留まらず、幅広い高度と軌道傾斜角に拡散する。今回発生したデブリには、高度500kmから1500kmぐらいにまで到達する楕円軌道に入ったものもあると推定されている。高度800km付近のデブリ密度が臨界を突破すると周辺の高度も影響を受ける。

     今後、相当厳密に、(1)打ち上げ時にロケット最終段などをデブリにしないような打ち上げ方法を取る、(2)衛星の寿命が尽きた時にデブリにならないように処理する──という対策を厳密に実施しなければならないだろう。さもなくば、人類の宇宙利用も宇宙進出も、デブリのために不可能になる可能性がある。そのためには、宇宙開発に興味を持つ発展途上国にも働きかけることが必要になる。

    ついに起きてしまった人工衛星衝突 “使えない高度”が現実になる時代に | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    史上最大規模の人工物体同士の衝突

     今回衝突した2つの衛星は以下の通り。

    米イリジウム社の通信衛星「イリジウム33」:重量560kg。国際標識番号1997-051C。1997年9月14日にロシアの「プロトンK」ロケットでバイコヌール宇宙基地から、同型イリジウム衛星6機とまとめて7機同時に打ち上げられた。軌道傾斜角86.4°、近地点高度776.1km、遠地点高度779.3 kmの軌道を回って、通信オペレーションを実施中だった。

     イリジウムは1990年代に米モトローラ社が企画・開発した通信衛星システム。地球を南北に回る軌道に合計66機の衛星を配置し、衛星同士で通信をリレーし合うことにより、地球のどこからでも通信を可能にする。モトローラの子会社であるイリジウム社がサービスを提供していたが、ビジネス的に失敗して1999年8月にイリジウム社は破産し、モトローラは撤退。その後2001年に新たな出資を得て設立されたイリジウム・サテライト社が米国防総省からの契約受注に成功。モトローラの手放した衛星システムを引き受けてサービスを再開した。911世界同時多発テロ以降、主に世界各国の政府機関や軍などへ、通信サービスを提供している。

    ロシアの軍事通信衛星「コスモス2251」:重量900kg。国際標識番号1003 1993-036A。1993年6月16日に、「コスモス3M」ロケットでロシアのプレセツク打ち上げ基地から打ち上げられた。打ち上げ後2年で機能を停止、その後も軌道傾斜角74°、近地点高度776.5km、遠地点高度799.4kmの軌道を回っていた。

     「ストレラ」と呼ばれる1960年代から旧ソ連が開発していた軍事通信衛星の1機。多数の衛星を高度400~800kmの軌道に配備し、受け取ったメッセージを本体内に蓄積、本国上空を通過する際に地上に伝送する「ストア・アンド・フォワード」方式で在外駐留軍や情報機関との通信を行うシステムである。コスモス2251は1970年代に開発された第二世代衛星「ストレラ2M」のうちの1機。

     今回の衝突は、中央アジアから北極方向へ向かいつつあったイリジウム33に対して、同衛星の進行方向左側から、北欧から北極海を抜けてきたコスモス2251がほぼ直角に衝突する形で発生した。

     事故発生直後から、ネット上では大学や関係企業による解析が逐次発表されている。日本では九州大学大学院・宇宙機ダイナミクス研究室解析結果を公表している。また、アメリカの解析専門企業Analytical Graphics, Incコンピューター・シミュレーション映像を公表している。

     これらの情報によると、衝突時の相対速度は11.77km/秒。560kgと900kgもの質量が、12km/秒に近い相対速度が衝突したということは、史上最大級の運動エネルギーによる人工物体同士の衝突といえる。

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    中国の衛星破壊実験を上回る規模のデブリが発生

     第一報では、「500個ほどの破片が高度500kmから1500kmの間に広がった」と報道されたが、実際に発生したデブリはそれどころではない模様だ。2月13日の時点の米国内の報道では、「テニスボール大のデブリが1万個以上発生したのではないか」という意見も出ている。

     今回の衝突が起きたのと同高度帯の高度850kmの軌道では、中国が2007年1月11日に同国の気象衛星「風雲1号C」を標的にした衛星破壊実験を行い、大量のデブリを発生させている(関連記事「世界に無神経さを示した中国の衛星破壊~宇宙利用を不可能にする可能性を無視」(2007/02/02))。

     中国の衛星破壊実験でも500個ほどのデブリが発生した。が、この時は軌道を周回する衛星と、軌道を周回するだけの速度を出していない衛星破壊弾頭の衝突だったので、弾頭起源のデブリはすぐに地球に落下して消滅している。

     今回は、共に軌道を周回している衛星同士の衝突なので、双方の衛星起源のデブリは、そのまま地球を回り続けている。このため、中国の衛星破壊実験よりも多量のデブリが発生していると考え得る。しかも、衝突の相対速度が非常に高速なので、発生するデブリの量もまた多いはずだ。

     地上からのレーダー観測で軌道を特定できるのは、差し渡し10cm程度以上のデブリに限られる。衝突によって発生するデブリは、サイズの小さいもののほうが多い。今回の衝突でも数万、あるいは数十万個オーダーの微小デブリが発生していると考えねばならないだろう。

    今回の衝突で発生したデブリのシミュレーション画像:Image courtesy of Analytical Graphics, Inc.(www.agi.com)。もとの衛星の軌道を中心に、かなり広範囲にデブリが拡散したことがわかる。
    [画像のクリックで拡大表示]
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    危険水準にある高度800kmの軌道で事故は起きた

     今回の事故は、デブリの密度が危険水準にあると考えられている高度800km付近で起きている。これは大変に深刻な事態だ。

     「ケスラー・シンドローム」という言葉がある。デブリ同士の衝突が起きると新たな破壊が起きてデブリがまき散らされる。デブリの分布密度がある限界を超えると、衝突で発生した破片が新たな衝突を起こし、さらなる破片を発生する。連鎖反応でデブリが加速度的に増えていくわけだ。これを「ケスラー・シンドローム」と言う。

     ケスラー・シンドロームが大々的に発生すると、地球周辺の宇宙空間を利用できなくなる可能性がある。最悪の場合、人類は増えすぎたデブリのために宇宙利用は不可能になる可能性が指摘されている。

     低高度のデブリは、わずかに存在する空気の抵抗を受けて軌道が低下し、やがて落下して燃え尽きる。しかし、抵抗となる空気が非常に薄くなる高度700kmを超える軌道に入ったデブリは、かなりの長期間、数百年以上に渡って地球を回り続ける。

     高度800km付近の宇宙は、地球観測衛星は通信衛星などが、主に南極と北極上空を結ぶ極軌道で盛んに利用している。極軌道を飛ぶ物体はすべて南極と北極の上空を通過する。このため、両極付近では衛星とデブリが衝突する確率が高くなる。同時に空気抵抗によってデブリが短期間で落下することもないので、現在もっとも衝突の危険性が高くなっている。

     2007年の中国の衛星破壊実験は、その高度帯で実施したこともあって、国際的な非難を浴びた。

     今回の事故により、ケスラー・シンドロームが現実の懸念となって立ち現れたと言わねばならない。衛星の衝突によって発生するデブリは、衝突時に与えられた初速のベクトルに従って軌道を変化させ、軌道傾斜角も、軌道高度も異なる軌道に入り、時間の経過と共に、地球が完全な球ではないことから発生する摂動によって地球全体を覆うように拡散していく。今回の事故で発生したデブリも「高度500kmから1500kmの軌道に広がった」と報道されている。

     高度800km付近でケスラー・シンドロームが発生するということは、800km付近の軌道のみが危なくて使えなくなるということではない。その上下数百kmの軌道も危険にさらされるということである。それだけではなく、広がったデブリがさらにそれぞれの高度で衝突を起こしてデブリが拡散すれば、ケスラー・シンドロームは様々な高度の軌道へと広がっていくことになる。

     軌道上に広がってしまったデブリについては有効な対処手段が存在しない。このため、デブリ対策は「今後の打ち上げでデブリが発生しないようにする」ことに尽きる。しかし、今回のように過去に打ち上げて、現在は機能を失った衛星によるデブリ発生は、打つ手がないのが現状である。

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    デブリ対策には幅広い国際協調が必要

     今回の事故にあたっては、「高度350km付近を飛行する国際宇宙ステーション(ISS)への大きな影響はない」と報道されている。しかし、事故以前からISSはデブリとの軌道の交差を監視し、必要に応じて軌道を変更するという運用を行っている。今回の事故によりデブリが増えることは間違いないので、ISSの運用にもいずれは影響が出ることになるだろう。

     差し迫った問題としては、今年5月12日に打ち上げ予定の、ハッブル宇宙望遠鏡を整備するためのスペースシャトルの打ち上げ「STS-125」が存在する、ハッブルは、高度560kmとISSよりも高い軌道を周回している。米航空宇宙局(NASA)は、ハッブル整備ミッションで、宇宙飛行士がデブリ衝突によって致命的な被害を受ける確率を1/185と算出している。ISSの場合、その確率は1/300なので、ハッブル整備ミッションはISSへの飛行に比べて1.6倍ほど危険だということになる。

     今回発生したデブリに遭遇する確率は、ISSよりもハッブルの軌道のほうが大きい。STS-125の飛行のためには、今回の衝突で生じたデブリの軌道データに基づいて、再度危険性の見積もりを行うことになる。

     今回の衝突事故は、決して日本にとっても他人事ではない。日本は現在、高度700kmの極軌道で地球観測衛星「だいち」を運用している。今回の事故によるデブリ拡散は、だいちの運用に影響を及ぼすだろう。また、より低い高度490km付近の極軌道で運用している情報収集衛星の運用にあたっても、デブリ被害の定量的な評価と回避方法を再検討するべきである。

     同時に日本としては、政策的にデブリ対策を進める必要があるだろう。繰り返すが、デブリ対策は「デブリを出さないこと」に尽きる。すでに軌道上でデブリ化した物体には手の打ちようがないが、今後の打ち上げについてはデブリを出さないための対策を施すことが必須となる。

     宇宙基本法は、第20条でデブリ対策の努力義務を国に課している。

    「第二十条  国は、環境との調和に配慮した宇宙開発利用を推進するために必要な施策を講ずるものとする。
    2  国は、宇宙の環境を保全するための国際的な連携を確保するように努めるものとする。」

     今年2月3日、イランが初の衛星打ち上げに成功した。今後、あらたに宇宙開発に参入する国は増えることが予想される。デブリ対策は、宇宙開発を実施する国家がすべて参加しなければ進まない。日本政府は、宇宙開発に興味を持つ発展途上国にも働きかけを行うべきだろう。

    JAXA公募小型衛星打ち上げ、18年目の出発 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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     流れが変わったのは、アリアンスペース社が1990年1月22日に欧州の地球観測衛星「SPOT 2」と同時に、6機の小型衛星を「アリアン4」ロケットで同時に打ち上げてからである。この打ち上げはアリアンスペースによる小型衛星打ち上げのプロモーションであり、これ以降同社は余剰打ち上げ能力を生かした小型衛星打ち上げを営業項目に含めるようになった。1990年7月には同じく欧州の地球観測衛星「ERS-1」と同時に4機の小型衛星を打ち上げている。

     1980年代後半から、欧州では開発期間の短い小型衛星を、技術試験や教育といった分野で利用していこうという動きが存在した。その先陣を切ったのが英サレー大学であり、やがて同大学は、小型衛星開発を専門とするベンチャー企業サレー・サテライト・テクノロジー社を起こし、世界随一の小型衛星開発拠点として成長していくことになる。アリアンスペースの動きは、サレーの動向をいち早くとらえ、新たなビジネス機会を創出しようとするものだった。

     一方1990年4月5日にはアメリカのオービタル・サイエンス社(OSC)が、「ペガサス」空中発射型ロケットの1号機打ち上げに成功した。ペガサスは小型衛星を専門に打ち上げるように特化したロケットで、1991年7月の2号機打ち上げでは米防衛高等研究計画局(DARPA)の小型実験衛星「Microsat」(22kg)を7機同時に打ち上げた。アメリカはDARPAや空軍を中心に、有事に即応するために小さな衛星を地上の情勢の変化に応じて素早く打ち上げるという発想で、小型衛星の研究開発が進んでいた。

    打ち上げ前整備中の「ペガサス」。空中発射母機のロッキード「トライスター」旅客機で高度1万2000mから空中発射する(Photo by OSC)
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     こうした、小型衛星を巡る海外の動きが表面化したことでNASDAの態度も変化することとなった。

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    1991年の段階で小型衛星を打ち上げる話は出ていた

     私がNASDA関係者から小型衛星について初めて聞いたのは1991年7月のことだったと記憶している。当時NASDAの計画管理部長だった故・柴藤羊二氏を取材した際、本題が終わった後の雑談でペガサスの話になったのだった。柴藤氏がかなり強い口調で「日本もこういう小型衛星をどんどん打ち上げることが可能な環境を作らなければならない」と語った。

     だが、今にして思えば、この時点で日本ができることはほとんどなかった。1991年の段階で、NASDAは純国産を目指したH-IIロケットを開発していた。H-IIは、衛星を搭載する第2段上部の構造が、主衛星の根元に小型衛星を搭載できるようにはなっていなかった。ロケットが加速していく際に、小型衛星の質量を受け止めるための構造体がなかったのだ。その意味では、H-IIは、アメリカの「デルタ」ロケットの設計を継承しているH-Iよりも融通が利かなかった。しかし、すでに設計変更が可能な段階は過ぎていた。

    H-IIロケット4号機における、「ふじ3号(JAS-2)」搭載位置。主衛星の「みどり」の直下に搭載されている。H-IIの構造上、ここに積む以外の方法はなかった(当時のブレスキットより)
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     1996年8月17のH-II4号機打ち上げでは、地球観測衛星「みどり(ADEOS)」と同時に、アマチュア無線衛星「ふじ3号(JAS-2)」(50kg)が打ち上げられた。この時ふじ3号は、みどりの下、衛星アダプターの内部に搭載された。この方法ではせいぜい「ふじ3号」と同程度の衛星を1機搭載するのが精一杯だった。H-IIによる小型衛星打ち上げは、この1回のみで終わった。

     後継ロケットのH-IIAは、最初から小型衛星を搭載することが可能なように設計された。第2段上部の衛星搭載部には、主衛星とは別に荷重を受け止めることができる4カ所のハードポイントが設けられ、4機、あるいはそれ以上の数の小型衛星を同時に打ち上げることが可能になった。

     1996年に当時NASDA副理事長を務めていた五代富文氏にインタビューした時、まさにこの話題となった。五代氏はH-IIAでは最初から小型衛星を意識した設計を採用したことを説明した上で、「H-IIAが運用に入れば、小型衛星をどんどん打ち上げることができるようにしたいと思っています」と見通しを語った。

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    小型衛星に向けて関係者の意識が変わるのに時間がかかった

     だが、2001年にH-IIAの運用が始まっても、なかなか小型衛星をどんどん打ち上げることができる時代は来なかった。2002年12月4日、 NASDAはH-IIA4号機で、地球観測衛星「みどり2」を打ち上げた。この時同時に、NASDAの小型技術試験衛星「マイクロラブサット」(54kg)、千葉工業大学の鯨生体観測衛星「観太くん(WEOS)」(50kg)、オーストラリアの連邦科学・産業研究機構(CSIRO)の技術試験衛星「FedSat」(58kg)を同時に打ち上げた。

     これで小型衛星打ち上げに弾みがつくかと思われたが、翌2003年10月25日に打ち上げから1年にもならない「みどり2」が電源のトラブルから機能を喪失するという事故が発生した。さらに同年11月29日、情報収集衛星2機を搭載したH-IIA6号機が打ち上げに失敗。同年10月に宇宙三機関統合を経て成立したJAXAは、事故調査と対応に追われ、小型衛星打ち上げ気運は「それ以前に確実な成功のために、やらねばならないことが山ほどある」と後退した。

     だが、その一方で、JAXAの外では小型衛星打ち上げへの動きは決定的な段階に進んでいた。2003年6月30日、東京大学・中須賀研究室の「XI-IV」と東京工業大学・松永研究室の「CUTE-I」が日本初の大学が開発した衛星として打ち上げられた。共に10cm角の立方体形状で、重量1kgの超小型衛星だ。打ち上げに使用したのは、ドイツとロシアの合弁打ち上げ会社ユーロコット社のロケット「ロコット」だった。ロコットは大陸間弾道ミサイル「SS-19」を転用したロケットで、2003年当時は格安で打ち上げを請け負っていた。この時日本の2機と同時に海外の大学やベンチャー企業が開発した1~3kgの超小型衛星が4機、数十kg級の小型衛星2機も同時に打ち上げられた。

     これ以降、世界的に数十kg級の小型衛星に加えて、大学やベンチャー企業の開発した数kgの超小型衛星が、次々と打ち上げられるようになった。

    日本初の大学が開発した衛星のひとつ、東京大学・中須賀研究室の「XI」。右上に写っているのは実機開発の手前に作成するエンジニアリング・モデル(撮影:松浦晋也)
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    東京大学の「XI-IV」と東京工業大学の「CUTE-1」を搭載したロコットの打ち上げ(撮影:松浦晋也)
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    この流れに先に対応したのは、H-IIAではなく、旧宇宙科学研究所(ISAS)が開発したM-Vロケットだった。

     2006年2月22日、AXA宇宙科学研究本部(JAXA/ISAS)はM-Vロケット8号機を、赤外線望遠鏡衛星「あかり」と共に、東京工業大学・松永研究室の超小型衛星「CUTE-1.7-APD」(3kg)と、JAXA宇宙科学研究本部(JAXA/ISAS)のソーラーセイル実験ペイロード「SSP」(3kg)を搭載して打ち上げた。CUTE-1.7-APDとSSPは、元々主衛星の重量誤差を吸収し、衛星を正しい軌道に投入するために搭載していたダミー・バラストの代わりに搭載された。

     ところがこの時は打ち上げ直前の段階になって、H-IIA6号機の打ち上げ失敗以降、神経質になっていた文部科学省が「主衛星の安全を危うくする小型衛星を搭載するべきではない」と主張して打ち上げ当事者らと議論になった。最終的に「サブペイロードは衛星重量には転用できないデッドウエイトを利用したものであり、ロケットの余剰能力を用いたピギーバック衛星(松浦注:相乗り小型衛星のこと)とは異なる」というアクロバティックな論理を駆使して文科省を説得し、CUTE-1.7-APDとSSPは無事打ち上げにこぎ着けることができた。

     この時の議論はよほど激しいもので、同時に打ち上げ当事者にとっては憤懣やるかたないものだったようだ。M-V8号機で報道向けに配布されたプレスキットには、小型衛星の打ち上げを可能にした上記の論理が、特に赤文字で記載された。

    赤文字で“理由”が記されたM-V8号機のプレスキット
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     続けてJAXA/ISASは2006年9月23日、M-Vの最終号機となった7号機(ロケットの番号は打ち上げ決定時に付けられるので、実際の打ち上げと前後することがある)で、主衛星である太陽観測衛星「ひので」と共に、北海道工業大学が中心になって開発した「HIT-SAT」(2.7kg)と、JAXA/ISASの電力ソーラーセイル展開実験衛星「SSSAT」(6kg)も打ち上げた。

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    事故で主衛星が小さくなった結果の通年公募

     皮肉な話だが、最終的にJAXAをH-IIAによる継続的な小型衛星打ち上げの実施に踏み切らせたのは、「みどり2」の機能喪失事故だった。「みどり2」は多数の観測センサーを積んだ重量3.7tもある衛星だったが、事故以降、文部科学省・宇宙開発委員会は事故発生時のダメージを軽減するために「みどり2」のような巨大衛星ではなく、センサーを一つだけ搭載した単機能の地球観測衛星の開発をJAXAに要求した。センサーを複数の衛星の分散し、1機の衛星が機能喪失しても観測計画に及ぼす影響を小さくするよう求めたのである。その第1号が、「いぶき」である。

    「みどり2」(左)と「いぶき」(右)。多数のセンサーを搭載し、電源トラブルで全ての観測が不可能になった「みどり2」を教訓として、「いぶき」では搭載するセンサーを絞り込み、同時に電源から姿勢制御系に至るまで、可能な限りの冗長系を組んで「どんなトラブルがあっても観測を継続する」設計を採用した。外見上は太陽電池パドルが1枚から2枚となった点が目立つ。結果、衛星の重量は「みどり」の3.7tから1.75tまで低減した(Photo by JAXA)
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     搭載するセンサーの数が減ったので、衛星重量は軽くなり「いぶき」は1.75tに仕上がった。結果としてH-IIAの打ち上げ能力が大きく余り、ロケットの能力だけを見るならば同規模衛星2機を同時に打ち上げられるほどになった。

     しかし、そんなにうまい具合に同時期に打ち上げる適当な衛星が存在するわけではない。結果として、H-IIAは地球観測衛星の打ち上げ時に、小型衛星でも相乗りさせなければ打ち上げ能力をもてあますことになってしまったのだ。

     JAXAは2006年5月にH-IIAで打ち上げる小型衛星の募集を開始し、10月に打ち上げ候補19件を選定した。2007年5月にはH-IIA15号機で打ち上げる6機を選定。さらに2008年4月には、通年でいつでも応募を受け付けることとなった。通年公募の背景には、「みどり」(3.4t)、「みどり2」(3.7t)、「だいち」(4t)のような、H-IIAの打ち上げ能力ぎりぎりに合わせた巨大地球観測衛星の開発がなくなり、地球観測衛星の打ち上げ時に、ほぼ間違いなく打ち上げ能力が余るという事情が存在する。

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    もう少し早く始めることはできなかったのか

     私が、最初に柴藤羊二氏から小型衛星打ち上げの話を聞いてから18年が経った。正直、「もう少し早く現在の体制を作ることはできなかったのか」という思いはある。計画管理部長(柴藤氏は後にNASDAの理事も務めた)や副理事長といった組織のトップクラスが積極的姿勢を示して、なおかつ18年もの時間がかかったというのは、民間企業では考えにくい鈍さだ。

     いくつか、旧NASDA/現JAXAを情状酌量する余地はある。

     まず、宇宙技術が徹底的に保守的な計画を採用して、成功率を上げる性質を持っていることだ。このため宇宙技術者は、本能的に新しい試みを避ける性向を持つ。同じロケットに小型衛星を積んだ場合、例えば打ち上げ時に小型衛星の側にトラブルが生じて、主衛星に悪影響を与えるケースも考え得る。すると小型衛星は主衛星の成功率を下げる要因となるので、そんなものは搭載するべきではないということになる。

     また、H-IIロケットがそもそも小型衛星の搭載を想定した設計になっていなかったこと、あるいは2003年の「みどり2」とH-IIAロケット6号機の事故が、小型衛星搭載の気運に冷や水を浴びせたことも、やむを得ない事情と考え得るだろう。

     それでも、もう少し柔軟かつ積極的な姿勢を素早く打ち出すことはできなかったのかという反省は残る。宇宙開発では保守的に事を進めなければ事故を呼び込むことにもなるが、その一方で、今やどんどん新しい試みに挑んでいかなければ、宇宙開発そのものが先細りになる危険性が現実化しているからだ。

     1957年のスプートニク1号打ち上げから、1960年代のアポロ計画に至るまでで確立した「設定した目的を確実に実行するために、可能な限り保守的な手段を用いる」宇宙開発とは別の、「新たな展望を開くために、時にはリスクも取る」宇宙開発を始めなければならない。短期間に低コストで開発可能な小型衛星は、そのための手段として最適だ。しかし、その小型衛星の打ち上げを「成功率を下げる」と忌避していては始まるものも始まらない。

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    公募による小型衛星の継続的な打ち上げを賢く育て、利用しよう

     今回の小型衛星を含む同時8機の打ち上げ成功も、様々な問題を抱えてのスタートだ。

     衛星面では、ソラン株式会社の「かがやき」が、1月28日現在、まだ電波の受信に成功してない。衛星開発側の組織面では、「まいど1号」で有名になった東大阪宇宙開発共同組合は、内部対立と慣れない衛星開発で消耗しているようだ。今村博昭理事長は、打ち上げ成功後の記者会見で、「今後も衛星開発は続けるのかははっきりしない。今組合を縮小する傾向で今後をどうするか相談中で、方向性は出ていない」と発言した。現状のままでは「まいど2号」はないかもしれない。

     衛星の安全性を審査するJAXAの側には、どうも「書類の、書類による、書類のための安全審査」が行われている気配がある。どの衛星製作者も、せっかくの打ち上げ機会をふいにするわけにはいかないので口を閉ざすが、「なぜ審査で、どうでもいいような書類の隅を延々と指摘するのか。JAXAは仕事をすべき方向性を間違っていないか」という不満が相当うっ積しているようだ。「もしも打ち上げ費用さえ調達できるならば、ロシアやインドのロケットを使うほうがはるかに手続きは簡単」という声も聞こえてくる。

     主衛星の安全確保は必要だが、JAXAには小型衛星を持ち込む相手を“お客様”と認識し、顧客満足度を追求する姿勢が不可欠だろう。もしも国内ユーザーが、海外の打ち上げ手段に流れてしまうと、困るのはH-IIAの余剰打ち上げ能力をもてあますJAXAである。

     制度面では、早い時期に現在は禁止している営利目的の打ち上げを解禁する道を探るべきだろう。

     三菱重工に移管されたH-IIAロケットの打ち上げビジネスでは、JAXAが種子島宇宙センターの射場設備の保守点検を行っているなどで、事実上の補助金が三菱重工に流れているのと同じ状況になっている。その一方で「小型衛星はビジネスに使うな」というのは矛盾している。

     もしも衛星を打ち上げたことでビジネス面での利益が出たならば、その数%を打ち上げ料金として徴収するというような、なるべく緩く柔軟、かつ低廉な仕組みを作り、営利目的の小型衛星の振興も目指すべきではないだろうか。

     やっと始まった、公募による小型衛星の継続的な打ち上げだ。未来に向けてこの制度を賢く育てて、利用していかねばならない。

    宇宙基本計画策定に向けて(5) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    “小さな地球周回衛星”でも“国際協力のお客になる”でも、靴ひもを引っ張ることはできない

     現在、JAXA/ISAS周辺で検討されている、将来の科学衛星・探査機は2種類に分かれる。一つは次期固体ロケットで地球周回軌道に打ち上げる小型の科学衛星。もう一つは、国際協力を前提とした中・大型計画である。

     地球周回軌道を前提とした小型の科学衛星は、すでに工学系研究者の興味を引きにくくなっている。高精度の姿勢制御や高感度・高分解能・広帯域のセンサーは、理学系研究者が主体的に開発に関与すべきものであり、工学系の助力は必要なものの一蓮托生の「理工一体」を実現するものではない。衛星数が増えることで、いくらか産業界は活性化するものの、「小さくて高頻度」というだけで宇宙産業の基盤がぶ厚く育つとは期待できない。

     また、宇宙科学の分野では、予算不足が比較的簡単に国際協力へと発展する。科学者は、一国で予算が足りないのなら国際協力で予算を出し合って成果を挙げようとするからだ。しかし、技術的基盤の薄い日本が安易に国際協力を進めると、「技術はすべて海外のもの、日本はセンサーを提供するお客さんになって、探査の場所まで連れて行ってもらう」ということになってしまう。

     理学系研究者は「自分が必要なデータを取得できればそれでいい」と、このタイプの国際協力に引き寄せられる傾向がある。しかし、これでは日本のイニシアチブは発揮されない。それどころか、計画に参加したとしても日本の産業界に技術的な蓄積が形成されない。あくまで日本が主体となり、日本のメーカーが技術開発に参加するのでなければ、ブートストラップ方式による宇宙開発の浮揚は望めない。

     現在のJAXA/ISASは、ブートストラップ方式の核となる衛星を開発する環境ではなくなっているのだ。

    宇宙基本計画策定に向けて(5) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    今からできる“尖った探査テーマ”はいくらでも存在する

     ブートストラップ式の宇宙開発の浮揚には、理学系研究者にとっては、世界初の発見に関する論文を、「Nature」「Science」といった一流論文誌に載せることができ、同時に工学系研究者には「いまだ実現したことのない工学的成果」を出すことができる探査計画が必要だ。しかも、探査計画は基本的に日本の予算によってまかなわれ、日本のメーカーが検討段階から技術開発に至るまでの全段階で計画に緊密な形で参加する必要がある。

     そのような科学計画として、まずは太陽系全域の探査を挙げることがあるだろう。まだ実施されていない炭素質小惑星や枯渇彗星核、さらには活動中の彗星核からのサンプルリターン、木星と軌道を一にするトロヤ群小惑星の探査、木星や土星の衛星の着陸を含む詳細観測、天王星以遠の衛星系の探査などなど、人類が手を付けていない場所はまだまだある。

     さらに遠くの宇宙を観測する“宇宙望遠鏡タイプ”の科学衛星も、地球周回軌道を離れることを目指すべきだろう。たとえば黄道面から離れた、軌道傾斜角の大きな惑星間軌道に入ると、黄道光(地球軌道近辺の細かいチリが太陽光を散乱した光)の影響を逃れられるので、より高精度の観測が可能になる。

     基本的に、諸外国の科学探査計画の後追いをするのではなく、「誰もいったことのない場所に」「誰も持ち込んだことのないセンサーを持ち込んで」「既存の知識体系をひっくり返すほどの成果を出す」ことを目指したミッションを遂行すべきだ。

     実はすでに諸外国が探査機を送った後に行う後追い探査のほうが、論文数を増やしやすい。それ以前の探査である程度状況が分かっているので、「次に何を調べれば、どんな論文が書ける」というメドが立つからである。しかし、落ち穂拾い的な論文は、専門分野に特化した学会誌への掲載に留まる可能性が高い。「Nature」「Science」クラスに投稿しても、「重要度が低い」とリジェクト(掲載却下)されてしまうわけだ。

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    十分な予算を付けて、メーカーの利潤を確保せよ

     宇宙科学と探査を通じて、ブートストラップ方式の宇宙開発を立ち上げるためには、かつて「宇宙研」と呼ばれていた時代のISASのような、一連託生の「理工一体」を体現した組織が必要になる。理学系と工学系の研究者が一カ所に集まり、四六時中顔を付き合わせ、突っ込んだ議論をして問題意識を共有し、科学ミッションの実現に向けて協力する組織だ。

     読まれもしない多数の書類が飛び交い、お互いの顔さえろくに覚えていない参加者が建前だけを発言する会議が延々と続き、書類における表面的な論理の整合性がとれていなければ、どんな正論でも却下されてしまい、人事面では不合理な天下りが横行する──そんな停滞や腐敗とは無縁の、機動性に富んだ組織である。

     「理工一体」の組織実現のために、ISASを復活させるにせよ、有人宇宙活動と無人探査を行うためにJAXA内に設立された月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC)を生かすにせよ、あるいは新たな組織を立ち上げるにせよ、大切なことは一つ。ミッション遂行の足を引っ張る組織的な要因を可能な限り除外し、効率的に行動できる組織にすることだ。

     実のところ、効率的に動く組織の要諦はひどく単純である。優秀なトップの元に優秀な人材を集め、方針決定と組織体制についてフリーハンドを与え、十分な財政的バックアップを行う──これだけである。だが、様々なしがらみに縛られた組織では、この簡単なことが非常に難しくなる。

     一度、宇宙三機関統合で破壊した「理工一体」の組織を作り直すのだ。かつてのISAS以上に風通しの良い組織を目指すべきだろう。

     と、同時に、ブートストラップ方式を貫徹するために大変重要なことがある。参加するメーカーがきちんと利益を上げることが可能なだけの予算を付けるということだ。

     かつてのISASは、文部省の文教予算の枠内で研究開発を行っていた。このため、「科学の発展のためだ。泣いてくれ」と、予算面でメーカーに無理強いをする傾向が存在した。メーカーの側も、「あの先生が言うなら」と無理に応じることが多々あった。「科学への貢献は自社のイメージアップで元がとれる。利益は宇宙科学以外の部分で得ればいい」と考えたわけである。

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     ISASが行ってきた宇宙科学の研究は全般的に「少ない予算で予算以上の大きな成果を挙げた」と評価されている。しかし、背景には「メーカーに利潤面での無理を強いてきた」という事情も存在したのだった。

     しかし、宇宙科学と探査を、ブートストラップ方式による宇宙開発のための道具として利用するならば、メーカーに犠牲を強いてはならない。目標が、メーカーへの技術蓄積と展開にあるのだから、いわゆる“メーカーを泣かせる”ような予算面での無理をしては本末転倒ということになる。計画に参加することできちんと一定の利潤を得られ、なおかつ技術的蓄積が積み上がるようにしなければならない。

     そのためには、参加するメーカーがきちんと利益を上げることが可能なだけの予算を、宇宙科学に付ける必要がある。

     十分な予算を付けることは、ブートストラップ方式の実行という以上の意味もある。予算をきちんと付けることにより、理学系研究者が「自分のセンサーで観測さえできればいい」と、安易な国際協力に流れることもなくなるのだ。逆に、日本が主体性を持ち海外の研究者が開発したセンサーを集めることで、日本主体の国際協力を進めることも可能になる。

     予算をきちんと付ける。このことは政治の仕事であろう。政治がきちんと宇宙開発関係に関心を持ち、発展を促進する政策を遂行する──それは宇宙基本法の理念そのものである。

    十分な予算で先鋭的ミッションを実施すれば、未来は拓ける

     ここまで5回をかけて、以下のようなことを解説してきた。

    1)現状の宇宙基本計画策定に向けた方針は、既存関連勢力の寄せ集めになってしまっていること(連載第1回
    2)ブートストラップ方式による宇宙開発の浮揚を目指すべきであること(連載第2回
    3)ブートストラップ方式のための投資対象としては、安全保障ではなく宇宙科学と探査が最適であること(連載第3回
    4)宇宙科学と探査は有人宇宙活動と密接な関連があり、切り離して考えることができないこと(連載第4回
    5)宇宙科学と探査に投資し、ブートストラップ方式で日本の宇宙開発を浮揚させるためには、理工一体の組織で先鋭的なミッションを実施することと、十分な財政的手当が必要であること(今回)
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     最後に、「宇宙科学にそんなに予算をかけるべきなのか」という疑問に対する資料を掲載しておくことにする。

     以下の表は2006年における日本とアメリカの名目GDP、宇宙予算、宇宙科学予算と、それぞれの名目GDP比である。ただし日本の宇宙科学予算は、数字が見つからなかったので2007年度の数値を使用。また、アメリカの宇宙科学予算は、米航空宇宙局(NASA)の2006会計年度予算においてSpace Scienceに計上された数字を使っている。宇宙予算と宇宙科学予算のカッコの中は、対名目GDPの比率である。

     対GDP比で見ると、アメリカは宇宙科学に対して、日本の全宇宙予算を宇宙科学に集中投資するほどの予算を投資していることがわかる。また、宇宙予算全体を見ても、対GDP比でアメリカは日本よりも1ケタ以上多い金額を宇宙に対して投資している。

     アメリカの宇宙予算は、全米に散在する航空宇宙産業を維持するための公共投資と化している部分が多分にある。日本における“道路”が、アメリカでは“宇宙”になっている、という理解で構わないだろう。

     このため、日本がアメリカの真似をする必要は全くない。しかし、国家による投資の差がこれほどまでに存在する状況で、日本の宇宙開発が世界に互していくためには、相当鋭く、賢い戦略を採っていく必要があることは理解できるだろう。

     ここまで、宇宙科学と探査を通じてブートストラップ方式を実践することが、“鋭く、賢い戦略”である、ということを述べてきた。

     河村建夫内閣官房長官は昨年11月27日の宇宙開発戦略本部の専門調査会会合で「今後5年間で宇宙関連予算を倍増したい」と述べている。私は、その中ですこしメリハリをつけ、宇宙科学予算を3倍強程度まで増やすだけで、かなりのことが実現可能だろうと踏んでいる。

     「メーカーを泣かせた」という裏事情は存在するものの、我が国は200億円ほどで世界初の小惑星サンプルリターンを遂行しつつある小惑星探査機「はやぶさ」を実現した実績を持つ。年間500億円規模で、先鋭的なミッションを次々実施するならば、日本の宇宙開発は相当なところまで実力を伸ばすことができるだろう。

    (この項終わり)

    JAXA公募小型衛星打ち上げ、18年目の出発 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    JAXA公募小型衛星打ち上げ、18年目の出発

    定期的打ち上げ機会の継続提供が課題

    2009年1月29日

     2009年1月23日、三菱重工業は種子島宇宙センターから、H-IIAロケット15号機で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)を打ち上げた。今回H-IIAロケットには、「いぶき」の他に7機の小型衛星が同時に搭載された。

     この打ち上げは、JAXAが2006年から開始した「小型副衛星公募」に基づいて実施されたものだ。

    打ち上げられたH-IIA15号機(撮影:松浦晋也)
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    搭載された小型衛星の模型(撮影:松浦晋也)
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     これはJAXA衛星打ち上げ時に、H-IIAロケットの打ち上げ能力の余剰を生かして、民間や大学の小型衛星を、打ち上げ費を徴収することなく打ち上げるという事業。JAXAは今後とも年に1回程度の割合で、このような無料の相乗り衛星打ち上げを実施したいとしている。新たな打ち上げ候補を通年でいつでも受け付けており、審査を通過すると「打ち上げ待ちリスト」に入れるというシステムになっている。

     次回は2010年の金星探査機「PLANET-C」の打ち上げ時に行われる予定で、すでに早稲田大学、鹿児島大学、創価大学、そして衛星を開発する大学の集まりである大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)の衛星4機が選定されている。

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    JAXAが大学などの数kgの小さな衛星を打ち上げるという事業は、世間的には目新しく感じられるらしく、今回マスメディアは民間や大学の衛星に、本体である「いぶき」以上に注目し、報道した。

     しかし、実のところ「ロケットの余剰能力を生かして小型衛星を打ち上げる」というアイデアは衛星の打ち上げが始まった半世紀前から存在し、日本でも20年近く前から検討は始まっていた。JAXAは、前身の宇宙開発事業団(NASDA)で1990年頃からこのような打ち上げ機会を作ろうと動いてきた。

     それが実現まで18年もの時間がかかったのは、まず宇宙開発という事業が本質的に持つ保守性と、旧NASDA、そして現JAXAの持つ良く言えば慎重、悪く言えば事なかれ主義の体質が関係する。

     最終的に、小型衛星打ち上げを実現するきっかけとなったのは、2003年10月の地球観測衛星「みどり2」の機能喪失事故だった。「みどり2」の事故以降、JAXAは複雑な大型衛星ではなく、単機能の衛星を開発するようになった。その第1号が「いぶき」である。衛星は軽くなり、H-IIAの打ち上げ能力が大きく余ることとなった。その結果やっと民間や大学の小型衛星を打ち上げる環境が整ったのである。

     今後、18年かけて実現した公募の小型衛星の継続的な打ち上げを、どのように維持発展させていくかが課題となる。それは宇宙開発の未来にとって、新しい発想を導入するために不可欠な事業だ。

    小型衛星打ち上げの芽は18年前から存在した

     今回打ち上げられた小型衛星は、JAXAの技術試験衛星「SDS-1」(重量100kg)を初めとして、東大阪宇宙開発共同組合「まいど1号」(50kg)、東北大学のスプライト観測衛星「雷電」(同45kg)、ソラン株式会社の「かがやき」(28kg)、香川大学の「KUKAI」(親機4.2kg、子機3.8kg)、東京大学の「PRISM」(8kg)、東京都立産業技術高等専門学校の「輝汐(きせき)」(3kg)である。

     本体である温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」も加え、1機のロケットで8機の衛星を同時に打ち上げるのは、日本では過去最多。打ち上げは成功し、1月28日現在、「かがやき」以外の7衛星は、地上局で電波をキャッチできている。

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    このような小型副衛星は、世界的にロケットの試験機1号機で打ち上げたり、今回のようにロケットの余剰能力を生かして大型衛星と同時に打ち上げる。アメリカでは早くも1961年12月12日に、米中央情報局(CIA)の偵察衛星「ディスカバラー36」を「ソー・アジェナ」ロケットで打ち上げる際に、世界初のアマチュア無線衛星「オスカー1」(重量4.5kg)を同時に搭載している。

     日本は、1986年8月にH-Iロケット1号機で日本アマチュア無線連盟(JARL)のアマチュア無線衛星「ふじ1号(JAS-1)」(重量50kg)を打ち上げ、この分野に足を踏み入れた。1990年2月7日にはH-Iロケット6号機で同じくJARLの「ふじ2号(JAS-1b)」(50kg)と、科学技術庁・航空宇宙技術研究所(NAL)の実験衛星「おりづる(DEBUT)」(50kg)と、打ち上げている。

    「もも1号b」の基部に搭載された「ふじ2号」(左)と「おりづる」(右)。共に衛星基本部分の日本電気が担当しており、同一形状をしている(Photo by JAXA)
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     この時の主衛星はH-Iの一つ前のN-IIロケットで打ち上げることを想定して開発した地球観測衛星「もも1号(MOS-1)」の予備機「もも1号b(MOS-1b)」だった。H-Iを使用することにより発生した余剰能力で、2機の小型衛星を打ち上げたわけである。

     しかし、これら2衛星の打ち上げが具体化した1988年の時点でNASDAには積極的に小型衛星を打ち上げる意志はなかった。「ふじ2号」と「おりづる」の打ち上げにあたっては、衛星をロケットに固定するアダプターを製造する必要があったが、約1300万円の製造費用をNASDAが持つか、NALとJARLが持つかで議論になった。この時期、まだ日本には「ロケットの余った能力を使って小型衛星を無料で打ち上げる」という発想はなかった。この時は最終的にNASDAがアダプター製作費用を受け持っている。

    宇宙基本計画策定に向けて(4) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    宇宙基本計画策定に向けて(4)

    宇宙科学と有人探査の有機的連携を
    人類の宇宙進出を念頭に長期的戦略を

    2009年1月15日

     前回、「宇宙科学と探査」の「探査」には「有人宇宙活動」が含まれ、有人宇宙活動は過去、多額の予算を使ってきたと書いた。実際、日本は有人宇宙活動に、コンスタントに宇宙科学の約2倍の予算をかけている。

     「宇宙科学と探査」という言葉は、硬直化した予算制度の下で、「有人枠を宇宙科学で使わせて貰う」という予算獲得の技術論ではある。しかし、それは単なるつじつま合わせではない意味をも持っている。

     宇宙基本法は、第5条で「第五条 宇宙開発利用は、宇宙に係る知識の集積が人類にとっての知的資産であることにかんがみ、先端的な宇宙開発利用の推進及び宇宙科学の振興等により、人類の宇宙への夢の実現及び人類社会の発展に資するよう行われなければならない。」と規定している。「人類の宇宙への夢の実現及び人類社会の発展」とは、長期的には人類の宇宙進出に他ならない。

     「人類の宇宙進出」にあたっては、先駆けとしての「無人探査」と、本番の「有人探査」をひとまとめのものとして考えなくてはならない。あらかじめ十分な無人探査を実施しておかなければ危険だし、なによりも「何も成果も出ない、人間が行っても意味がない場所」に多額の予算を投入して行ってしまう可能性が残る。つまり、「宇宙科学」と「有人を含む探査」は、本来不可分なものなのだ。

     ブーツストラップ方式での宇宙開発の立ち上げで、「宇宙科学と探査」を“最初の靴ひも”として選ぶということは、予算枠の融通というだけではなく、長期的な人類の宇宙進出を見据えて、日本の宇宙開発を根底から組み直すということでもある。

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    “予算付けの技術論”から見た宇宙科学と探査

     日本は2008年度、宇宙科学に153億円、国際宇宙ステーションの開発・運用など有人宇宙活動に170億円を投じた。この他に宇宙輸送系の開発としてISSに物資を輸送する無人輸送船「HTV」と、HTVを打ち上げるためのH-IIBロケットの開発も行っており、HTVには97億円を、H-IIBには87億円を使っている。つまり有人宇宙活動関連に合計354億円を使っている。

     「きぼう」は開発の最盛期にはコンスタントに年間300億円台半ばの予算がついていたので、予算における暗黙の“有人宇宙活動枠”は350億円前後であると推測できる。2009年に「きぼう」が完全に完成し、本格運用が始まった場合、その運営費は年1回のHTV打ち上げを含めて400億円程度と試算されている。

     もちろんそのままでは、「ISS日本モジュールの運営+既存の宇宙科学枠」ということになり、何ら予算が増えるわけではないが、まとめたことによって政治の決断による加算を望める状況となる。第一歩としては数十億円が加算されれば十分だろう。現行の宇宙科学に対して、プラス数十億円されれば、滞っていたいくつかの探査計画を立ち上げるには十分である。まずはそこから始めるべきだろう。

     予算が増えれば、自動的に宇宙開発がうまくいくようになると考えるのは幻想だ。予算を使うには、宇宙機関の側に予算を効率的に正しい方向に使える人材が必要となる。いきなり多額の予算を付けても人材不足では、うまく使い切れることができない。結局のところ官需を狙うメーカーのセールストークのままに無駄な発注をして、当面の仕事を確保したメーカーが収益面で一息つくというだけに終わってしまう。

     予算を増やすならば、それに見合う「深く思考して正しいビジョンを見いだし、それに沿って適正な開発計画を設定して、無駄のない予算配分を行う」ための人材を育成することが必要である。人材の育成には時間がかかる。予算は急速に増やすのではなく、人材育成と同期して計画的、傾斜的に徐々に増やしていくべきだろう。

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    有人宇宙活動と宇宙科学は、本質的に不可分でかつ相補的

     ここで問題になるのは、「正しいビジョンとはなにか」ということだ。私は「有人宇宙活動と宇宙科学が本質的に不可分であり、相補い合う性質のものである」と考える。

     人類の宇宙活動には、すべて2つの視点が存在する。ひとつは「宇宙空間に出ることにより、地球上の人類の活動に利便をもたらす」、もうひとつは「地球の外部に新たなフロンティアを見いだし、人類の活動空間を拡大する」である。この2つが、有人宇宙活動と宇宙科学にどのように現れているかを表に示した。

     これらのうち、「新たなフロンティアの開拓」にあたる、「人が住む新たな場所の創出、人類活動圏の拡大」と「宇宙特有の新しい発見、太陽系空間の地誌学的探査」は本質的に不可分である。

     有人宇宙活動では、人類は宇宙空間、あるいは他の星の上といった、今まで住んだことのない環境に出て行き、居住することになる。そのためには、事前に「そこがどういう場所か」ということを十分に調べておかなくてはならない。

     調べられるだけ調べて、なおかつ残る「どうしても人が行かねば、分からない部分」を、実際に人が行くことで調べる、というやりかたをとらねば、有人宇宙活動における危険性ばかりが増すことになる。

     つまり、宇宙科学により宇宙をよりよく知るということは、有人宇宙活動からすると、不可欠の事前実地調査という意味がある。

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    アポロ計画では、探査と有人宇宙活動がきちんと連携していた

     宇宙科学と有人宇宙活動の理想的な連携の例は、アポロ計画に見ることができる。

     1960年代、アメリカは有人宇宙活動としてアポロ計画を推進していた。人間を月面に下ろすためには、月面の状況を知ることが必須であり、そのために、「レンジャー」「サーベイヤー」「ルナ・オービター」という3種類の無人探査機計画が次々に企画され、実行に移された。

     レンジャーは、月面に衝突するまで連続写真を撮影して、可能な限り細かく月面の状況を調べる計画で、1961年から65年までの間に9機が打ち上げられた。初期は失敗の連続だったが、7号以降の3機が月面を高解像度で撮影することに成功した。

     サーベイヤーは、月面に軟着陸する無人探査機で、月面の状況調査やアポロ計画に必要な軟着陸技術の実証を行うことを目的としていた。1966年から68年にかけて7機が打ち上げられ、うち5機が成功した。月面に着陸したサーベイヤー探査機は、月面をスコップで掘削して土壌の状況を調べたり、土壌の化学的分析を実施。さらにサーベイヤー6号は、月面に着陸後、もう一度エンジンを噴射して浮上し、アポロ11号の月着陸に先立って月面からの離陸の可能性を実証した。

     ルナ・オービターは、有人着陸の候補地選定のために、月周回軌道から月面全面を撮影して詳細な月の地図を作製することを目的とした探査機。1966年から67年にかけて5機が打ち上げられ、すべて成功した。特に有人着陸の候補地については、2mの物体が識別できる細かさで撮影を行った。

    アポロ計画を支えた無人探査機。レンジャー(左)、サーベイヤー(右)、ルナ・オービター(下)(Photo by NASA)。右はサーベイヤー2号。1969年12月のアポロ12号は先行して月面に降りたサーベイヤー2号のすぐ近くに着陸。宇宙環境による機器の損耗などを調査した。
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    これらの無人探査の成果があって、はじめてアポロ計画は成功したのだ。

     アポロ計画と同時期、アメリカは金星、火星、さらに火星以遠の惑星についても活発に探査を企画し、実施した。その頂点が、1976年に火星に着陸した2機のヴァイキング探査機であり、最終的に2号が海王星までを探査したヴォイジャー探査機2機である。これらは、アポロ計画が進展していた1960年代に企画され、アポロ計画後の予算削減をくぐり抜けて実現したものだった。当時の雰囲気として、火星や火星以遠の惑星についても、「いずれは人類が赴く場所」という意識が存在したことは間違いない。

     現状の地上数百km程度の地球低軌道での有人宇宙活動では、あまりこの結びつきは見えてこない。それは、過去の科学衛星による調査によって地上数百kmの宇宙空間がどのような性質を持った場所か、かなりの部分がすでに分かっているからだ。

     しかし、現在アメリカが行おうとしている有人月探査への復帰を考えると、事前の無人探査の重要性が見えてくる。事前に宇宙科学に十分な投資をして、月がどんな場所かを理解しておくことは、有人月探査にとって決定的に重要である。なぜならば、事前の探査で、「月は人類にとって行く価値がない、まったく無意味な場所である」ということが判明する可能性もあるからだ。月面往復と同じだけのエネルギーがあれば、地球周辺にやってくる小惑星を有人探査することもできる。

     有人探査には大きな投資が必要である以上、「どこに行くか」という選択は、今後の人類の未来にとって決定的な影響を与えることになる。

     宇宙科学、特に無人探査への先行投資は、有人宇宙活動に向けた前提条件であると考えるべきである。

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    今まさにポストISSを考えねばならない時期に来ている

     このような宇宙科学と有人探査の結びつきは、日本の将来を考えるにあたって非常に重要である。なぜならば、日本は今まさに「将来、有人宇宙活動として何をすべきか」を真剣に考えねばならない時期にさしかかっているからだ。

     2008年3月から、軌道上のISSでは日本モジュール「きぼう」の組立が始まった。2008年3月のスペースシャトル「エンデバー」(フライトナンバーSTS-123)では、最初の船内保管室が、同年6月の「ディスカバリー」(STS-124)で、本体に相当する船内実験室とロボットアームが、それぞれISS本体に組み付けられた。今年5月に打ち上げ予定の「エンデバー」(STS-127)は船外実験プラットフォームが運ばれ、「きぼう」は完成する。

     同時に若田光一宇宙飛行士が、日本人としては初の3カ月間の長期宇宙滞在を開始する。1982年にアメリカから宇宙ステーション計画への参加の打診があってから27年目にして、やっと「きぼう」は本格的な稼働を開始するわけだ。しかし、その一方で、アメリカは2004年の段階で、ISSの運用を2015年で運用を終了する方針を打ち出している。

     1982年以降、2015年までに日本は、累積で1兆円以上を有人宇宙活動に投資する計算になる。その結果として、日本は「きぼう」開発と運用を通じて、有人宇宙活動に必要な技術と経験を蓄積しつつある――というのが文部科学省や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の説明だ。

     しかし、実際の開発・運用計画が途切れれば、技術は簡単に途絶し、失われる。1982年に宇宙ステーション計画への参加検討が始まった時から数えれば、2015年までの33年間に三菱重工業以下の民間メーカーに蓄積された技術は、次の計画が速やかに立ち上がらなければ散逸して失われることとなる。新たな有人計画を立ち上げて動かすのは容易な事業ではない。技術散逸のタイムリミットである2015年まで7年を切っているのだ。

     今すぐにでも、「ポストISSとして何らかの有人宇宙活動計画を立ち上げるか、それともなにもせずに過去の投資を無駄であったと判断して“損切り”するか」とという決断をしなくてはならない。

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    日本が国として有人宇宙活動に価値を認めて継続するならば、2015年にISS運用終了に先だって次の有人計画が立ち上がるようにしなくてはならない。今から「探査」という枠組みの中で、議論をし、次の計画を策定し、すぐにでも動き出さなければならないところにいるのである。

     現在、アメリカは、ポストISSとして国際協力による有人月探査を推進しようとしている。文部科学省やJAXAでは「国際協力による有人月探査が行われた場合、月着陸チームに日本人が1人入っていなければ、国民に対する説明が付かない」という言い方で、アメリカ主導の有人月探査に参加する姿勢を見せている。

     しかし、ブッシュ(共和党)からオバマ(民主党)へとアメリカの政治体制が大きく変わる中、ブッシュ政権が打ち出した有人月探査は、今後どうなるか先行きが不透明になっている。

     米大統領が代わることで、アメリカの大型宇宙計画が左右されるのは今に始まったことではない。1992年にブッシュ大統領(共和党)からクリントン大統領(民主党)に代わった時も、国際宇宙ステーション計画には規模縮小の大統領命令が出て、大混乱が起きた。

     ISSで日本は、「1982年に“1992年には完成する”というアメリカの提案に乗ったら、実際には相手の都合で2009年まで引っ張られた」という経験をした。10年のつもりが、一方的に27年も引き延ばされたわけだ。

     もう一度、日本の有人宇宙活動の将来を、アメリカ主導の巨大計画に委ねるのかどうか、よほど深く真剣に考えねばならない。「アメリカの後を付いていけば、割と簡単に日米同盟を意識する政治家を説得でき、日本国内で比較的巨額な予算を取ることができる。予算が確保できれば、国内の宇宙産業が一息つくことができる」というような、安易な考えでは話にならない。「次の百年を見据えて日本はどのような有人宇宙活動を展開し、そのことにより国際社会でどのような地位を占めるのか、人類にどのような貢献をするのか」を検討し、「そのための具体的な次の一歩は何か」を考え抜き、実行に移さねばならない。

     そして、「将来の有人宇宙活動をどうするのか」という命題では、宇宙科学と有人宇宙活動との緊密な関係を考慮しないわけにはいかないのである。

    宇宙基本計画策定に向けて(4) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    探査には国際的に見て、核兵器並みのプレステージが存在する

     宇宙科学と探査について、最後にもう一つ指摘しておこう。太陽系探査と、有人宇宙活動を実施している日本以外の国々は、すべて核兵器保有国と重なる。

     アメリカ、ロシアは言うまでもないだろう。

     中国もまた核兵器を保有すると同時に、有人宇宙活動を実施し、月に探査機を送り込んでいる。今年は火星に向けて探査機を打ち上げる予定だ。

     欧州はひとつと見なすと、フランスとイギリスが核を保有している。そして欧州宇宙機関(ESA)は、ISSに参加して有人宇宙勝郎を実施すると同時に、月、金星、火星、ハレー彗星に探査機を送り込んだ実績を持つ。現在彗星核に向けて飛行中の探査機「ロゼッタ」をも運用している。

     インドは核兵器を保有すると同時に、昨年、月へ探査機「チャンドラヤーン」を打ち上げた。また、2010年代に独自の有人宇宙計画を実施する方針を固め、すでに動き出している。

     その他、1998年に核実験を実施したパキスタンは、2003年に宇宙技術研究所を設立し、独自の宇宙活動への動きを見せている。またイラク、イスラエル、イランなど、核疑惑が取りざたされた国は例外なく宇宙活動を実施しているか、興味を示している。

     これは「核技術と宇宙技術に共通点がある」というだけではないだろう。確かに大陸間弾道ミサイルと打ち上げロケットの技術は共通する部分があるが、それだけでは説明できない。むしろ、「国際的に見て、有人宇宙活動と探査は、核兵器並みに国家のプレステージ(権威、存在感)を他国に示すことができる手段であると認識されている」と見るべきだろう。

     このことは、非核三原則を持ち、国是として核兵器を持たない方針を堅持している日本にとっての、宇宙科学と探査の重要性を示す一つの証拠ではないかと考える。

    (続く)

    宇宙基本計画策定に向けて(5) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    宇宙基本計画策定に向けて(5)

    “理工一体”の宇宙科学推進体制の再構築を
    世界一線級の尖った計画を推進できる体制が必要

    2009年1月19日

     ここまでの4回で、日本の宇宙開発を浮揚させるにはブートストラップ方式を採るべきであること、ブートストラップのための“最初の靴ひも”としては、産業界が考えるような「安全保障」ではなく、「宇宙科学と探査」が最適であることを解説してきた。

     ただし、このことは即「現状の日本の宇宙科学に予算を付けよ」と主張するものではない。

     宇宙科学というと、多くの人は宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部(JAXA/ISAS)を思い浮かべるだろう。確かにJAXA/ISASは、「理工一体の研究」というスローガンを掲げ、かつては華々しい成果を挙げてきた。しかし、2003年の宇宙三機関統合以降、JAXA内部では、組織のありようをすっきりさせることを名目に、旧ISASの計画的解体が進んできた。

     現在のJAXA/ISASには、かつての「文部省・宇宙科学研究所」のように理学系研究者と工学系研究者が一体となって、世界第一線級でチャレンジングな衛星や探査機の計画を推進する能力はもうない。「理工一体」のスローガンは残っているが、統合とそれに続く組織改変で、実態としての「理工一体」の土壌は根こそぎにされたと言っても過言ではない。

     ブートストラップ方式による宇宙開発の進展を目指すためには、科学衛星計画が即技術開発に結びついている必要がある。産業界が求めるのは科学的成果ではなく、技術的成果であるからだ。そのためには科学衛星計画が、理系研究者の探求心を満足させるだけではなく、協力する工学系研究者、あるいはメーカーにとってもチャレンジングであり、なおかつ実現可能な目標を掲げる必要がある。

     今こそ、「理工一体」の組織が必要なのだ。

     宇宙科学と探査を宇宙開発全体が浮揚するための“最初の靴ひも”とするためには、新たな「理工一体型の開発体制」を作り上げねばならない。

    宇宙基本計画策定に向けて(5) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
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    やるべきことは3つある。一つ理学的にも工学的にも世界第一線級の成果を狙える、先鋭的なミッションの立ち上げること。もう一つが旧ISAS、旧NASDA、さらには大学や旧航空宇宙技術研究所(NAL)の区別を超えて理学系と工学系のもっとも優秀な人材が、もっとも実力を持つトップの元に一同に集い、先鋭的ミッションを遂行する「理工一体」の組織作り。最後に、日本主体での“尖った”ミッションの実行を可能にする手厚い財政的措置である。

     「理学的にも工学的にも世界第一線級の成果を狙う」という条件から、実施すべき計画は必然的に地球を周回する科学衛星に留まらず、太陽系全域の探査、あるいは太陽系空間に出ることによって初めて観測可能になる対象を調べる衛星・探査機となるだろう。これまで世界のどの国も実施していない探査に挑む必要があると考えねばならない。

     また、宇宙を観測する“望遠鏡タイプ”の科学衛星についても、地球周回軌道を離れ、太陽系内の観測に最適な場所に向かわせる計画を立ち上げるべきだろう。

     静止軌道よりも近い地球近傍空間ではなく、太陽系全域を舞台に、宇宙科学と探査を展開し、展開することにより技術を蓄積。得られた技術を、通信・放送、地球観測、安全保障など多方面に展開して、全体の底上げを図るというわけだ。

    宇宙三機関統合は、“小さくて効率の良い組織”を押しつぶした

     JAXA/ISASは、1955年に東京大学・生産技術研究所の糸川英夫教授が研究を始めたペンシルロケットにルーツを持ち、2003年の宇宙三機関統合までは、文部省(現文部科学省)・宇宙科学研究所(ISAS)として、数々の成果を挙げてきた。

     ISASは、世界的に見ても特異な組織だった。同じキャンパスに理学系と工学系の研究者が研究室を構え、相互に密な交流を維持する。理学系研究者は自然の解明を目的とし、工学系研究者はロケットや軌道工学など、理学系研究者の目的を達成するための手段を研究する。つまり、ISASにおいては、理学系と工学系が一蓮托生のつながりを持っていた。理学系なくして工学系は目的を持てないし、工学系なしに理学系は必要とする観測を実施できなかったのである。

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    www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090115/125224/...

    さらには、探査計画のプロジェクト・マネージャーである教授にすべての権限を集中し、意志決定を迅速に行いつつ書類仕事を最小限に留めるプロジェクト管理や、小型のロケットから最大限の能力を引き出すために、衛星/探査機の構造、軌道、さらにはロケットの構造までを一体として打ち上げ毎に可能な限りの最適化を図る手法など、他に例を見ない独特の特色を持っていた。

     その結果、ISASは年間200億円という、世界的に見るとごく少ない予算規模で、いくつもの世界的な成果を挙げてきた。1985年に2機のハレー彗星探査機を打ち上げて、日本を世界で4番目に惑星間空間に人工物体を投入した国としたのは、ISASである。1990年に、工学試験衛星「ひてん」を月に到達させ、93年には寿命の尽きた「ひてん」を月面に落下させ、日本を旧ソ連、アメリカについで世界で3番目に月に到達し、月面に人工物体を送り込んだ国としたのもISASである。

    ハレー彗星探査機「すいせい」(1985年打ち上げ、左)と、工学試験衛星「ひてん」(1990年打ち上げ、右)の外観(Photo by JAXA/ISAS)。「すいせい」は惑星探査のための技術試験機「さきがけ」と共に1986年に地球に接近したハレー彗星の探査を実施した。「ひてん」は月の重力場を利用したスイングバイ技術を試験するための衛星だったが、途中、月周回軌道に孫衛星「はごろも」を投入することに成功した。また、ひてんに搭載された航法用カメラは、日本で初めて月に接近した宇宙機からの月面撮影にも成功している。
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     ISASは無駄を最小限に留めた、非常に効率的な組織だった。しかし、2003年に宇宙開発事業団(NASDA)、ISAS、航空宇宙技術研究所(NAL)の3機関が統合されてJAXAが発足する。JAXA内部では、もっとも規模が大きいNASDAの基準に合わせる方向で、組織の一体化が進められた。

     書類、意志決定方式、安全管理など、ISASは糸川英夫の時代から、すべて自分の経験と試行錯誤の中から編み出してきた。このため、ISASは「自分でゼロから考え、これで大丈夫と自分で判断して定めた基準」で動いていた。

    時事ドットコム:宇宙ごみ、1万9000個以上=米ロの衛星衝突で新たに700個-米紙
    www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009021500135

    宇宙ごみ、1万9000個以上=米ロの衛星衝突で新たに700個-米紙

     【ワシントン15日時事】米紙ワシントン・ポストは15日までに、米軍が探知している人工衛星の破片などの「宇宙ごみ」は直径10センチ以上のものだけで1万9000個余りに上り、今月10日(日本時間11日)に起きた米ロの衛星衝突により、新たに約700個の発生が確認されたと報じた。
     破片は秒速約7キロで周回しているともいわれ、その破壊力が衛星や宇宙ステーションの脅威になっているだけに、国際的な情報共有による監視強化が課題となっている。
     同紙によると、米ロの衛星はシベリア上空でほぼ直角に交差し衝突した。米戦略軍の宇宙監視レーダーなどで分析した結果、これまでに確認された破片は米イリジウム・サテライト社の衛星が194個、ロシアの衛星が505個。中国が2007年にミサイル実験で衛星を破壊した際には、約2500個の破片が発生したという。(2009/02/15-17:17)

    衛星衝突の破片落下か、「火の玉」報告も…米テキサス州 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
    www.yomiuri.co.jp/space/news/20090216-OYT1T00340.h...

    衛星衝突の破片落下か、「火の玉」報告も…米テキサス州

     【ワシントン=増満浩志】AP通信は15日、米露の衛星の衝突に関連するとみられる破片がテキサス州一帯に落下したとの報告が、米連邦航空局(FAA)に相次いだと報じた。

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     空に火の玉のようなものが見えたとの報告もあったという。FAAは衛星衝突で生じたものかどうか確認を急いでいる。

     FAAはすでに前日、破片が落下する可能性を、航空機のパイロットに注意喚起していた。

    (2009年2月16日11時00分  読売新聞)
    宇宙空間はゴミだらけ、人工衛星の破片など1万個 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
    www.yomiuri.co.jp/space/news/20090213-OYT1T00081.h...

    宇宙空間はゴミだらけ、人工衛星の破片など1万個

    NASAが監視している宇宙ごみのイメージ図。宇宙ごみを示す点は位置を示し、大きさは誇張してある(NASA提供)

     米イリジウム社の通信衛星とロシアの使用済み衛星がシベリア上空800キロ・メートルで衝突した事故は、宇宙空間が不要なごみで満ちている現実を、改めて浮かび上がらせた。

     過去には、宇宙ごみが米スペースシャトルの貨物室に当たって穴が開いたし、小石のような小さなごみでも、船外活動中の飛行士に当たれば、宇宙服が破損して大事故になりかねない。国際宇宙ステーション(ISS)に飛行士が常駐するようになったいま、宇宙ごみは人命にもかかわる切実な問題だ。

     米航空宇宙局(NASA)によると、人工衛星の破片など、大きさが10センチ・メートル以上の宇宙ごみは約1万個に及ぶ。現役の衛星は約800基なので、宇宙に漂う人工物の大半はごみということになる。花田俊也・九州大准教授によると、10センチ・メートル以上のごみが絡む衝突は、5年に1回程度は起きる計算だという。

     衛星同士の衝突は今回が初めてだが、1996年にはフランスの偵察衛星も破損したし、宇宙ごみ同士の衝突も2例報告されている。「衝突は新たな破片を作り出し、その結果、さらに衝突の確率が増す悪循環に陥る恐れがある」と花田さんは指摘する。

     宇宙ごみは、人工衛星の打ち上げが本格化した1960年代から増え続けている。おもに、寿命が尽きた衛星がそのまま長く宇宙空間に漂うからだ。大気圏に落ちてくれば燃え尽きて消滅するが、高度1000キロ・メートルの衛星なら2000年もかかる。

     国連は2007年2月、寿命を迎えた衛星は、燃料があるうちに大気圏に向けて軌道を変更し、ごみとして宇宙に残さないよう求めた。

     10センチ・メートル以上の宇宙ごみは、地上観測で軌道を予測できる。それをもとに、米スペースシャトルは1~2年に1回の割合で実際に回避しているし、若田光一さんが近く長期滞在するISSも、「史上最も強固な宇宙船」(NASA)とはいえ、エンジンを噴射して避難する。だが、それ以下の大きさのごみは把握できず、いわば運任せ。ISSでは、もし穴が開いたら隣の部屋に避難することになっている。

     国内では日本スペースガード協会が、日本の衛星に近づいてくる宇宙ごみや、日本の衛星の残骸(ざんがい)の行方を監視している。同協会の高橋典嗣(のりつぐ)理事長は「今回の事故をきっかけに、宇宙ごみに真剣に取り組む機運を高めていく必要がある」と話している。(増満浩志、三井誠)

    (2009年2月13日09時24分  読売新聞)
    河北新報ニュース 宇宙ごみ「数十年回避操作必要」 衛星衝突で米国防総省
    www.kahoku.co.jp/news/2009/02/2009021301000270.htm

    宇宙ごみ「数十年回避操作必要」 衛星衝突で米国防総省

     【ワシントン12日共同】米ロの人工衛星が衝突し宇宙ごみが大量に発生した問題で、米国防総省のカートライト統合参謀本部副議長は12日、宇宙ごみへの衝突を避けるため、ほかの衛星が軌道変更するなどの操作が数十年必要になるとの懸念を表明した。ロイター通信が伝えた。
     安全保障に関する会合で、副議長は「心配なのは破片がしばらく宇宙にとどまることだ。今後数十年にわたってドッジボールのようなことをしないといけないだろう」と述べた。
     AP通信によると、2つの衛星は高度約800キロで衝突、大量の破片が高度500-1300キロの範囲に散乱した。この高度は多くの通信衛星や地球観測衛星がある“宇宙銀座”。米航空宇宙局のハッブル宇宙望遠鏡も周回し、5月にはスペースシャトルによる修理延命飛行が予定されているが、宇宙ごみの影響を懸念する米メディア報道もある。
    2009年02月13日金曜日
    月の最高峰は1万750m…「かぐや」で世界初の全球地形図 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
    www.yomiuri.co.jp/space/news/20090212-OYT1T01215.h...

    月の最高峰は1万750m…「かぐや」で世界初の全球地形図

    (宇宙機構・国立天文台提供)

     宇宙航空研究開発機構の月探査衛星「かぐや」の観測データをもとに、国立天文台の荒木博志助教らが月の全球にわたる地形図を世界で初めて作製した。

     最も標高が高い地点は月裏側の巨大クレーターのふちにある山で、従来の観測よりも約3キロ・メートル高い10・75キロであることがわかった。最も低い地点は深さ9・06キロだった。13日付の米科学誌サイエンスに発表する。

     研究チームは、かぐやから発射したレーザーが月面で反射して戻るまでの時間をもとに高度を分析。平均5~6キロ・メートル間隔で、全球の約677