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asahi.com(朝日新聞社):「のぞき見」など処分の2116人も採用 年金機構内定 - 政治
www.asahi.com/politics/update/0519/TKY200905190333... http://s04.megalodon.jp/2009-0521-0436-21/www.asahi.com/politics/update/0519/TKY200905190333.html 2009年5月19日19時14分 社会保険庁が解体された後の後継組織「日本年金機構」(10年1月発足)の設立委員会は19日、社保庁から移行する9971人の採用を内定した。このうち約2割の2116人は、年金記録ののぞき見や国民年金保険料の不正免除などで訓告や厳重注意などの処分を受けた職員。 社保庁の正規職員は現在、約1万3千人。年金機構の採用基準により懲戒処分歴のある約850人は採用されないが、それより軽い訓告などを受けた人は移れる。 移行を希望した職員は1万1118人。正規職員として内定したのは9613人(定員約9880人)、有期雇用の准職員は358人(同約1400人)。能力や意欲の面から不採用とされたのは28人。残る約1100人は健康上の理由で面接が受けられないなど、採否が保留となっている。社保庁は採用されなかった職員は民間への再就職をあっせんする。 一方で、民間からも約1千人を正規職員として採用する方針で、12倍近い人から応募があった。設立委は「今の厳しい雇用環境が影響しているのではないか」とみている。 2008.4.21 02:05
このニュースのトピックス:年金問題
社会保険庁の政府管掌健康保険部門を引き継ぎ、今年10月に発足する「全国健康保険協会」(協会けんぽ)に採用される社保庁職員1800人が内定した。 このうち71人は、過去に年金記録ののぞき見や、国民年金保険料不正免除・猶予などで減給や戒告処分された人たちだ。訓告などの内部処分者317人を含めると、処分経験者が約2割を占めた。 社保庁が廃止・解体されることになったのは、職員のデタラメな仕事ぶりが国民の批判を招いたためだ。設立委員会の星野進保委員長は会見で「犯した罪と、いまの態度や周りの評価とのバランスがとれれば採用してもいい」と語ったが、廃止の原因を作った張本人を移行させたのでは、何のための改革なのか分からない。 選考方法にも問題が多い。採用基準は設立委が決めたが、改革される側の社保庁が移行者をリストアップするというのはおかしな話だ。選考判断に使われた社保庁の人事評価は、査定期間内に懲戒処分を受けた人や、休職許可を得ず労働組合活動に専念する「ヤミ専従」にかかわった職員に高い評価をつけるなど、その甘さが指摘されてきた。しかも、社保庁は意向の確認だけで、採用面接は行っていない。これでは、選抜が公正に行われたのか疑問が残る。 社保庁の採用候補者名簿を、提示を受けたその日に右から左へと了承を与えた設立委も、その責任を果たしたとは言い難い。不祥事にまみれた社保庁の解体は、行政改革に伴う組織改編とは異なる。設立委は第三者の立場で、一人一人の意欲や能力、適性をよく吟味する必要があったはずだ。 協会けんぽの採用予定者約2100人のうち、社保庁からの移行組は85%を占めた。民間採用は約300人にすぎない。「業務を円滑に進めるため」が理由だ。 業務の専門性が求められ、経験のある社保庁職員が多くなるのはやむを得ないにせよ、腐敗した組織の再生こそ社保庁改革の最大の柱だったはずだ。この程度の民間採用では、新風を吹き込むのは難しい。単なる「看板の掛け替え」との批判も免れまい。 協会けんぽの採用結果は、年金部門を引き継ぐ「日本年金機構」にも影響を与える。社保庁改革で骨抜きを許せば政府の信用は失墜する。福田康夫首相はそのことを肝に銘じるべきだ。 http://s04.megalodon.jp/2009-0512-1318-31/www.47news.jp/CN/200904/CN2009041701000479.html 舛添要一厚生労働相は17日の衆院厚生労働委員会で、国民年金保険料の追納は本来、過去2年分までしか認められないのに、不正に2年超さかのぼって追納を認めた疑いのあるケースが約2300件見つかったことを明らかにした。民主党の長妻昭氏への答弁。 この問題をめぐっては、奈良社会保険事務所が2005年に大阪社会保険事務局の元職員の妻に便宜を図り、3年7カ月分の追納を違法に認めたことが分かっている。社保庁職員が身内など特定の人たちに不正納付を認めたケースが多数に上る疑いが出てきた。 社保庁の調査では、過去2年を超えて追納を認めたケースが04年4月から06年5月にかけて約4万4000件判明。このうち必要な手続きを踏んだ適法な事例を除くと、約2300件が残ったという。 2009/04/17 12:45 保険料を払いながら一切記録がない「消えた年金」問題で、記録回復の正否を判断する総務省年金記録確認第三者委員会が発足時から今年3月までに記録回復を認めたのは処理件数の38%に過ぎず、都道府県ごとの認定率には3倍近い差があることが分かった。第三者委の委員経験者は「記録回復の認定基準があいまいなため、地域格差が生じたり、本来もらえる人がもらえずに認定率が低くなっている可能性がある」と指摘している。 第三者委は07年6月に発足し、今年3月24日まで各地の社会保険事務所で9万6383件の申し立てを受け、取り下げなどを含め5万8642件を主に都道府県の地方第三者委で処理。基本方針は「明らかに不合理でなく確かとみられる」ケースは認めるとし、認定率は発足直後の07年8月までほぼ100%だったが、その後は低下。結局、認めたのは2万2393件、38.1%だった。都道府県別では最高だった大阪府で57.4%の認定率だった一方、最低の島根県では20.1%と、3倍近くの差があった。 東京都北区の斉藤満さん(73)は51~57年に鉄工所に勤めたが、その間の1年2カ月分の厚生年金保険料の記録が消えており、07年6月に第三者委に記録訂正を申し立てた。未納扱いの期間に勤めていたこと自体は元同僚の証言で認められたが、当時の会社も事業主も今は存在せず「保険料を天引きされていた証拠がない」として1年後に却下された。 「天引きの証明」は、消えた年金の被害者を救済する厚生年金給付特例法(07年成立)の記録回復の要件。第三者委の委員だった社会保険労務士は「昔の給与明細を保管する人はまれで、零細企業は連絡がつかなくなることも多く、天引きの立証は元従業員には厳しい」とハードルの高さを指摘する。 その一方、「元同僚などの詳細な証言で認めるケースはあり得る」とした上、「ただし、地方第三者委ごとに状況証拠をどの程度しらべるかは一律ではない」と述べ、判断の基準にあいまいさが残ると語った。 証明資料がなくても証言の信ぴょう性から納付が認められたケースは少なくなく、第三者委の「認定第一号」となった神奈川の夫婦は「定額預金を解約し、幼い息子の手を引いて役所の窓口で支払った」と金額も明示して詳細に証言したことなどから認められている。【野倉恵】 社会保険庁は10日、今月から発送を始めた「ねんきん定期便」について、3万1650人分に記載ミスがあったと発表した。コンピュータープログラムの設定ミスが原因で、社保庁は今後、該当者にミスを伝える通知と修正した定期便を送る。 国民年金加入者1万2695人分は、加入履歴や保険料の納付状況を示す書類に実際より長い未納期間が記載されたり、未納期間がゼロなのに未納月数が表示された。また厚生年金の1万8955人分は、年金を受け取れる年齢を1歳少なく表示するミスもあった。 定期便は年金記録を確認するために公的年金加入者の誕生月に送られ、保険料の納付歴や将来の年金見込み額を知らせる。【野倉恵】 毎日新聞 2009年4月10日 23時27分(最終更新 4月11日 0時13分) 舛添厚労相「100年安心」言ってない - 政治ニュース : nikkansports.com
www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-2008101... 舛添要一厚生労働相は14日の参院予算委員会で、2004年の年金改革に関連し「政府は『100年安心プラン』という言葉を使ったことはない。100年程度先までの見通しを計算してやった」と発言した。 「100年安心プラン」との表現は、公明党や同党出身の当時の坂口力厚労相が年金改革案を説明するのに頻繁に使用していた。 これに関連し、麻生太郎首相は「『100年安心』と思っている人は、極めて限られた人という感じがする。今の案が絶対だとは思っていない」と答弁、何らかの見直しが必要との考えを示した。(共同) [2008年10月14日21時11分] http://s02.megalodon.jp/2009-0327-1944-50/www.47news.jp/CN/200903/CN2009032501000475.html 年金受給資格を満たしているのに、社会保険事務所の職員のミスから無年金とされた千葉県富里市の元会社員宮本守美さん(67)が25日、国に年金支給の遅延損害金など約490万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことを明らかにした。 保険事務所は既にミスを認めて謝罪し、未払い分の年金を支払った。宮本さんは「窓口職員のミスで年金を受給できていない人がほかにもいるのではないか。警鐘を鳴らしたくて提訴に踏み切った」と話し、代理人弁護士は「国は保険料を滞納した人に14・6%の遅延利息を課す。同じ利率で遅延損害金を求めたい」としている。 訴状によると、宮本さんは2001年に厚生年金の受給手続きのため佐原社会保険事務所(同県香取市)を訪れた際、実際は240カ月間加入し受給要件を満たしていたのに、職員が217カ月と計算ミスをした上、「受給資格を得るには300カ月の加入期間が必要」と誤った説明を行い、ミスが発覚した昨年10月までの約7年間、無年金の状態にされた。 2009/03/25 13:05 【共同通信】 http://s04.megalodon.jp/2009-0508-0641-20/www.nishinippon.co.jp/nnp/item/83781
2009年3月17日 21:13 カテゴリー:社会 成人学生の国民年金加入が任意だった時期に加入しないまま障害を負った大阪、兵庫、奈良の3府県の男女計10人が、障害基礎年金を受給できないのは違憲として、不支給決定取り消しなどを国側に求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は17日、原告の上告を棄却した。原告敗訴の1、2審判決が確定し、一連の集団訴訟は終結した。 学生無年金訴訟は2001年以降、全国9地裁で約30人が提訴。大半は請求が退けられたが、3人については個別の病気の事情から受給が認められて勝訴が確定した。東京など3地裁では「法の下の平等に反し違憲」とする判決も出たが、高裁ではいずれも合憲の逆転判断が示され、最高裁でも確定。今回が最後の判決だった。 1991年まで20歳以上の学生だけを強制加入とせず、救済措置を取らなかったことの是非が争点で、近藤裁判長は、立法府の広い裁量を認めたこれまでの判決を踏まえ「憲法に反しないことは明らか」と判断した。 2009年3月17日 20時40分 更新:3月18日 1時51分 成人学生の国民年金加入が任意だった91年4月以前に、未加入のまま身体や精神に重い障害を負った大阪、兵庫、奈良の男女10人(68~44歳)が、国側に障害基礎年金の支給などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は17日、原告側の上告を棄却した。原告の敗訴が確定した。 全国9地裁に起こされた学生無年金障害者訴訟は、これですべて終結した。原告30人のうち26人は敗訴が確定。1人は支給を認められて訴訟を取り下げ、3人は医師の診察を受けたのが20歳前だったなどとして勝訴が確定している。【北村和巳】 2009.3.17 19:35
このニュースのトピックス:少子・高齢化社会
成人学生の国民年金加入が任意だった時期に加入しないまま障害を負ったため、障害基礎年金を受け取れない大阪、兵庫、奈良の3府県の元学生10人が、国に不支給処分取り消しなどを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は17日、元学生の上告を棄却した。原告敗訴の1、2審判決が確定した。 学生無年金訴訟は全国9地裁で起こされたが、今回の判決で一連の訴訟は終結した。 平成3年の制度改正まで、20歳以上の学生だけを強制加入とせず、救済措置をとらなかったことについて同小法廷は、これまでの無年金訴訟での合憲判断を踏襲、「憲法違反でないことは明らか」と判断した。 原告は44~68歳の男女10人で、いずれも学生だった20代のころ、事故や病気で重い障害を負った。 判決後に会見した原告の女性(64)は「年金が支給されないことで、今後の生活は厳しい。学生無年金訴訟はこれで終わったが、すべての障害者無年金問題の解決に向けて取り組んでいく」と話した。 asahi.com(朝日新聞社):持ち主判明の年金記録311万件放置 社保庁、通知せず - 社会
www.asahi.com/national/update/0404/TKY200904030336... 2009年4月4日3時52分 持ち主の分からない「宙に浮いた年金記録」5千万件のうち、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)で名前や住所などが判明したにもかかわらず、本人に知らされていなかった記録が約311万件あることが3日、明らかになった。社会保険庁は住基ネットとの照合作業は昨年6月までに終えており、今まで放置された形だ。 加入期間が原則25年に達しないと年金は受給できない。約311万件の中から、無年金者の記録が見つかり、加入期間が通算25年分になれば、年金をもらえるようになる。 公的年金の現役加入者と受給者には一つずつ基礎年金番号が割り振られている。約311万件の記録の持ち主の多くは、この基礎年金番号を持たない人たち。 社保庁は、宙に浮いた記録の性別や名前、生年月日などが基礎年金番号の持ち主と一致するかを調査。判明しなかった記録について昨年4月~6月に住基ネットと照合し、約314万件分が一致した。 314万件の期間の内訳は、25年以上が2万5千件、10年以上25年未満が24万件、10年未満が287万件。社保庁はこれまでに、年金受給資格の25年を満たす記録2万5千件の持ち主だけに通知を出した。 年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」や「ねんきん定期便」は基礎年金番号のある人だけに送られている。314万件の持ち主の多くは基礎年金番号が付いていないとみられるため、特別便なども届かない。約311万件分の持ち主は、記録を確認する機会が与えられていない可能性が高い。
3日の衆院厚生労働委員会で、民主党の長妻昭議員が、「10年以上の記録が抜けていると無年金になっている可能性が高い」として、通知や戸別訪問を求めた。これに対して、舛添厚生労働相は「どういう形でやれるか詳細は検討したいが、そういう方向でやりたいと思う」と答弁した。 約311万件分を放置していた理由について、社保庁は「2万5千件以外について何もしないということではなく、優先順位をつけて作業していた」と説明している。
社保庁の年金記録管理システムだけでは、基礎年金番号を持たない人の住所を特定することが出来ない。このため、結果として基礎年金番号がない人への通知が後回しにされたと見られる。
2008年12月26日20時45分 無許可で勤務時間中に労働組合活動に携わる「ヤミ専従」問題で、厚生労働省は26日、ヤミ専従をしていた社会保険庁職員16人と、事情を知りながら給与を支払うなどした上司ら24人(うち退職者10人)の計40人を背任罪で東京地検に告発したと発表した。現在、社会保険事務局の課長や社保事務所長をしている現職職員も含まれている。 16人がヤミ専従をしていたのは97~05年ごろ。当時の勤務地は東京10人、京都1人、大阪5人。給与支払いなどの関係者は東京12人、京都2人、大阪10人で、うち8人は社保事務所長だった。仕事をしていないのに給与を受け取ったり、支払ったりしたことなどが背任罪にあたると判断した。 記者会見した厚労省の唐沢剛人事課長は告発の理由を、「国民の負託に応える公務員であることや、年金業務への信頼を裏切ったことを重くみた」と説明した。 社保庁の内部調査や第三者による調査委員会報告でヤミ専従が確認できたのは34人いたが、告発は5年の時効にかからない16人とその上司らとなった。34人のうち30人がヤミ専従期間に不正に受け取った給与は総額8億3千万円で、すでに95%は国に返還されている。
年金問題:厚生年金記録改ざん 社保庁訪問 18年前の給与明細「お持ちか?」逆質問 - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/select/seiji/news/20081117dde041010065... ◇回復、第三者委任せ 男性憤り「見通しないのに」標準報酬月額の記録改ざん問題で、10月から社会保険庁が始めた戸別訪問の実態について、東京都内の男性が証言した。男性は改ざんの疑いが強い約6万9000人のうち、訪問対象となった受給者2万人の1人。標準報酬月額を1年間、20等級以上下げられたが、記録回復については「どうなるか分からない」と言われ、総務省年金記録確認第三者委員会への申し立て手続きを教えられただけだった。「解決の見通しがない見切り発車の訪問だった」と憤る。【野倉恵】 男性は、大田区の会社員、辻田茂さん(61)。都内のコンピューター関連会社の営業担当だった90年9月から1年間、50万円以上月給をもらっていたが、標準報酬月額は最低ランクに近い9万8000円に下げられていた。07年春から基礎年金部分を受給しているが、引き下げの事実は、10月24日に戸別訪問されて初めて知ったという。 訪問したのは東京社会保険事務局の職員ら。本人確認でパスポートの提示を求められ、質問票に従って標準報酬月額を引き下げられた期間の給与額や、引き下げを知らなかったかなどを聴かれた。さらに、当時の給与明細や源泉徴収票がないか、当時の事業主や経理担当の名前、連絡先などを問われた。 会社は91年末ごろ倒産し、社長らの連絡先は分からなくなった。辻田さんは当時、家賃20万円の家に住んでいて「9万8000円で生活できるはずがない。18年前の給与明細をお宅はお持ちなのか」と職員を問いつめたという。 職員から第三者委への申立用紙を渡されたが、記録回復については「どうなるか分からない」と言われたという。改ざんに社保事務所職員が関与した疑いについては一切説明はなかった。 辻田さんは、今月に入り第三者委に申し立てをしたが、「何のための訪問か、職員も分からず来たと感じた。第三者委につなぐだけでなく解決の見通しをつけるべきだ」と話す。 社保庁は10月16日から2万人の戸別訪問を始めたが、今月2日現在、訪問したのはわずか5%の1081人にとどまっている。 毎日新聞 2008年11月17日 東京夕刊 asahi.com(朝日新聞社):トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」 - 社会
www.asahi.com/national/update/1112/TKY200811120346... トヨタ自動車の奥田碩取締役相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビの厚労省に関する批判報道について、「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」と発言した。 同懇談会は、年金記録や薬害肝炎などの一連の不祥事を受け、福田政権時代に官邸に設置された有識者会議で、奥田氏は座長。この日は12月の中間報告に向けた論点整理をしていた。 奥田氏の発言は、厚労行政の問題点について議論された中で出た。「私も個人的なことでいうと、腹立っているんですよ」と切り出し、「新聞もそうだけど、特にテレビがですね、朝から晩まで、名前言うとまずいから言わないけど、2、3人のやつが出てきて、年金の話とか厚労省に関する問題についてわんわんやっている」と指摘し、「報復でもしてやろうか」と発言。 さらに「正直言って、ああいう番組のテレビに出さないですよ。特に大企業は。皆さんテレビを見て分かる通り、ああいう番組に出てくるスポンサーは大きな会社じゃない。いわゆる地方の中小。流れとしてはそういうのがある」と話した。 他の委員から「けなしたらスポンサーを降りるというのは言い過ぎ」と指摘されたが、奥田氏は「現実にそれは起こっている」と応じた。 社会保険庁の後継組織として10年1月に発足する「日本年金機構」の設立委員会(委員長・奥田碩トヨタ自動車相談役)の初会合が12日、厚生労働省で開かれ、職員の採用基準や労働条件に関する議論が始まった。ずさんな年金記録管理や「ヤミ専従」問題など相次ぐ不祥事の根底にある職員の意識の甘さや、問題を放置してきた組織の体質改善が最大の課題になる。 政府が7月に閣議決定した年金機構の基本計画では、(1)外部委託の推進などで職員数を現在の約2万1千人から機構発足時に約1万8千人に削減(2)ヤミ専従問題などで懲戒処分を受けた社保庁職員は一切採用しない――などが盛り込まれている。設立委は基本計画にもとづき、12月末をめどに採用基準や労働条件などを決め、来年3月末までに社保庁職員からの移行者、同年末までに民間からの採用者を内定する。事業計画なども検討する。 12日の初会合では、厚労省の大村秀章副大臣が「機構が国民に信頼され、効率的で公正、透明な業務運営ができる組織として再出発できるよう議論していただきたい」とあいさつ。委員からは「看板の掛け替えはできるが、仕事運びや職員の心構えまで一気に変わるとは思えない」「基本計画の人員計画では、記録問題への対応は想定されていない。まず記録問題による機構の業務への影響を明らかするべきだ」などの厳しい意見が出た。(高橋福子) asahi.com(朝日新聞社):社保庁「ヤミ専」、職員ら20人を告発へ 厚労省方針 - 年金記録問題
www.asahi.com/special/070529/TKY200811050170.html 無許可で労働組合活動に携わる「ヤミ専従」問題で、舛添厚生労働相は5日記者会見し、専従により勤務実態がないのに給与を受け取ったのは背任罪にあたる疑いがあるとして、職員ら約20人の告発に踏み切ると発表した。 厚労相が7月に設置した調査委員会は4日発表した最終報告で新たに4人のヤミ専従を指摘。社保庁の内部調査で確認された職員30人(うち退職者2人)と合わせ、ヤミ専従者は計34人になっていた。このうち、公訴時効(5年)が経過していない16人と、給与支払いに関与するなどした25人の計41人が、背任罪にあたる可能性があるとして、告発の検討に入っていた。 舛添氏は会見で、告発の対象について、専従した職員16人と、ヤミ専従に関与した25人のうち特に責任が重い者を加えることを念頭に置いていると明らかにした。 調査委報告書はヤミ専従が背任行為に当たると指摘したものの、「長年にわたる行為を時効完成前の者のみ刑事罰を問うのは公平性の観点から問題」として、告発については慎重な考えを示した。 この問題では、内閣官房や与党などから「社保庁の内部調査が甘い」と批判を受けて調査委が7月に設置され、約2万3千人の全社保庁職員へ調査票を送付するなどして調査を進めていた。 舛添要一厚生労働相は24日の閣議後の記者会見で、10年1月に社会保険庁を廃止し設立する日本年金機構の運営方針を決める設立委員会のメンバーに、奥田碩・トヨタ自動車相談役ら13人を充てることを明らかにした。 社保庁は、職員による年金記録ののぞき見など不祥事が相次いだために廃止され、非公務員型の日本年金機構が保険料の徴収や年金記録の管理業務などを引き継ぐ。奥田氏以外の委員は次の通り。 磯村元史函館大客員教授▽ジャーナリストの岩瀬達哉氏▽江利川毅厚労省事務次官▽大熊由紀子国際医療福祉大大学院教授▽大山永昭東京工業大教授▽岸井成格毎日新聞社特別編集委員▽古賀伸明連合事務局長▽小嶌典明大阪大大学院高等司法研究科教授▽長沼明埼玉県志木市長▽野村修也中央大法科大学院教授▽間瀬朝久ゆうちょ銀行専務執行役▽山崎泰彦神奈川県立保健福祉大教授【吉田啓志】 厚生年金保険料の算定基準となる標準報酬月額(給与水準)の改ざん問題で、社会保険庁は16日、最も改ざんの疑いが強いとされる記録約6万9000件に該当する受給者約2万人に対する戸別訪問を始めた。 直接事情を説明し、改ざん疑惑を解明する目的で実施。東京都内には4分の1を超える約6600人が集中している。この日は東京都内の31人と大阪府内の7人を訪問した。 東京都文京区の文京社会保険事務所の木部力(つとむ)所長らは区内の70代と60代の男性宅をそれぞれ訪ねた。2人のうち1人は、改ざんの疑われる十数年前の給与明細を保管しており、「実際に得ていた標準報酬月額と違うと思う」と不信感を示したという。もう1人は当時の記憶がはっきりしなかった。 約6万9000件は、(1)標準報酬月額がさかのぼって下げられた同じ日か翌日、会社が厚生年金から脱退した(2)5等級以上さかのぼって引き下げた(3)6カ月以上もさかのぼって引き下げた--の3条件のいずれも該当する記録。【野倉恵】 年金改竄の実態解明 16日から戸別訪問調査 問題解決には時間も (1/3ページ) - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/life/welfare/081016/wlf081016002... 2008.10.16 00:18
このニュースのトピックス:倒産・破綻
厚生年金の改竄(かいざん)問題への不安が広がっている。不自然な訂正が加えられた可能性のある記録が延べ144万件も見つかったためだ。社会保険庁は改竄された疑いのある年金受給者分約2万件について、16日の東京と大阪を皮切りに順次、職員が該当者を戸別訪問して確認するなど対応に乗り出すが、問題解決にはかなりの時間がかかりそうだ。(河合雅司) ■延べ144万件 社保庁はオンラインシステムの記録約1億5000万件を調査。(1)標準報酬月額の引き下げ処理の同日か翌日に、厚生年金からの脱退処理(2)報酬月額を5等級以上の大幅引き下げ(3)半年以上さかのぼり報酬月額を引き下げ-の3条件に該当するものを抽出した。(1)15万6000件(2)75万件(3)53万3000件だった。延べ144万件だが、社保庁は「会社の届け出漏れや実際に月額が下がったケースも相当数含まれる」(幹部)としている。 社保庁は3条件を満たす6万9000件が「改竄が濃厚」とみて優先して調べる方針。ただ、144万件の詳細を把握しているわけではなく、「1件ずつ調べなければ分からない」(同)というのが実情だ。 ■調査は限定的 改竄の可能性のある記録は144万件ですべてではない。これは社保庁が設定した条件に該当したものにすぎないため だ。総務省の年金記録確認第三者委員会が改竄認定した記録には、報酬月額を3~4等級下げる改竄幅が小さい事例や、改竄月数が半年に満たないものも見つ かっているが、これらは調査対象外だ。 しかも、社保庁が調べたのは、オンライン化された昭和61年3月以降の記録で、それ以前の紙台帳記 録も調べていない。ところが、総務省の第三者委ではオンライン化前の記録からも多数改竄が見つかっている。年金加入期間を短くする手口についても調査予定 はなく、総数はさらに膨らむ見通しだ。 ■具体的手口 関係者の証言などから、改竄の代表的な手口は、標準報酬月額の引き下 げと、加入期間の短縮とに大別される。社保庁が調査した月額を引き下げる手口では、月額が59万円から9万2000円に約50万円下げられていたケース も。本人が改竄に気が付かなければ将来の年金額が少なくなる。 もう1つの代表的手口である加入期間短縮は、会社の保険料負担を減らすため 全社員を厚生年金から偽装脱退させる方法だ。この場合、従業員は国民年金に移るため年金受給に必要な25年の加入期間を満たせなくなるという最悪の事態だ けは避けられるが、悪質なのは会社が保険料を使い込みしたケースだ。何も知らされていない従業員が加入期間不足で年金を受給できなくなる可能性もある。 ■背景と対応策 改竄が行われた背景には、経営難で保険料の滞納が続いたり、事業主負担分を減らしたい会社側の事情があったようだ。社保庁職員も、保険料の滞納を少なくし徴収成績を高く見せる“メリット”があり、思惑が一致したことで改竄が広がったとみられている。 一方、社保庁側から話を持ちかけていたとの証言もあり、舛添要一厚労相は弁護士で構成する調査チームを設置し、社保庁の組織的関与を調べている。 勤務先が倒産したり、経営難で給与支払いが滞った経験のある人は要注意だ。社保庁は6万9000件のうち受給者分約2万件については16日から職員を派遣 して確認を促す。それ以外のすべての受給・加入者にも報酬月額を通知する方針だが、懸念のある人は近くの社会保険事務所に相談したほうがよさそうだ。 asahi.com(朝日新聞社):年金改ざん解決手法、与野党対立 速さ重視か全容把握か - 社会
www.asahi.com/national/update/1016/TKY200810160299... 2008年10月16日19時35分 厚生年金の支給額の算定基礎となる標準報酬月額の記録改ざん問題で、社会保険庁は16日、改ざんの可能性が高い記録の持ち主への訪問を始めた。政府・与党は、不自然な訂正処理の3条件に合致した6万9千件に絞り込んで調査を進める方針。これに対して野党側は「全容解明が優先」と、サンプル調査や全職員へのヒアリングを求めており、解決に向けた手法の違いが鮮明になっている。 社保庁職員は、改ざんされた可能性が高い記録の持ち主のうち、すでに年金を受け取っている約2万人を訪れ、資料を見せながら説明し、改ざんを裏付ける証言集めもする。 舛添厚生労働相は「救急車の発想と同じ。一日も早くやる」とすばやく被害者救済につなげるスピード感をアピールする。さらに、改ざんの疑いが強い事例については、弁護士を集めた厚労相直属のチームに回し、関与した社保庁職員の責任追及する作業も同時に進めている。 14日の参院予算委員会。衛藤晟一議員(自民)から「改ざんは犯罪。刑事告発を行うのか」と迫られた舛添厚労相は語気を強め、こう応じた。「法と証拠に基づいて要件が確立できれば、明日にでも刑事告発する構えでおります」 これに対し、野党側は現在の政府対策の基礎となる「6万9千件」という範囲に疑問を投げかける。 16日の参院予算委で、蓮舫議員(民主)は「一部だけ切り取った調査では効果が上がらない。無年金の人がいるかもしれないから急げと言っている」と追及した。6万9千件は、標準報酬を大幅に引き下げるなど3条件を満たしたもので、ベースとなる3条件に該当する件数は、重複部分も含めて延べ144万件。 政府側は「全部で144万件といっても中には適正な記録もある」(舛添厚労相)との立場だが、民主党は「被害を小さく見せている」と問題視。改ざんの全体像を把握するため、全職員の聞き取りを含めた幅広い調査を優先すべきだとしている。 こうした手法の違いには、総選挙をにらんだ与野党の戦略が色濃く反映されている。 与党側が「職員が貝になり」(社保庁幹部)真相解明を妨げる可能 性があるにもかかわらず、刑事告発など、個々の職員の責任を厳しく問うのは、社保庁の労働組合を支持母体に抱える民主党に対し、「不正に甘い」という印象 を植え付けるためだ。 一方、野党側が、それだけでは直接の被害者救済につながらないサンプル調査を求める背景には、5千万件の「宙に浮いた年金記録」問題のように、ケタの大きな数字のインパクトと政府が対応に追われる事態の再現を狙う側面もありそうだ。(南彰) 厚生年金保険料の算定基準となる標準報酬月額(給与水準)の改ざん問題で、改ざんが疑われる年金記録延べ約144万件について、舛添要一厚生労働相は14日、記録の持ち主全員を対象に、注意を促す通知を来年度から出すと明らかにした。同日の参院予算委員会で、直嶋正行議員(民主)の質問に答えた。改ざんが疑われる場合は、「社会保険事務所に連絡を取ってほしい」(厚労省)としている。また、同相は閣議後記者会見で、記録の改ざんが疑われ、既に年金を受給する約2万人が対象の戸別訪問を16日から始めると述べた。社会保険庁職員が自宅を訪れて記録を調査、修正する。 約144万件に該当するのは、社会保険庁のコンピューター記録がオンライン化された86年以降で、(1)標準報酬月額を引き下げた日か翌日に、加入者の脱退処理が行われた15万6000件(2)標準報酬月額が5等級(5万円)以上引き下げられた75万件(3)標準報酬月額が6カ月以上もさかのぼって引き下げられた53万3000件のいずれかの記録の持ち主。 通知は、記録の持ち主がこの3条件のいずれかに該当し、処理が不適正だった恐れがあることを知らせる内容となる。 受給者には、来年後半から標準報酬月額を記載した通知に、現役の加入者には来年4月から標準報酬月額を載せて送る「ねんきん定期便」に、注意書きを同封する。144万件中にどれだけ受給者が含まれているかは「不明」(社保庁)という。【吉田啓志、野倉恵】 毎日新聞 2008年10月15日 東京朝刊 厚生労働省は6日、厚生年金の算定基礎となる標準報酬月額の改ざん問題を究明するため、弁護士資格を持つ4人で構成する調査委員会(委員長・野村修也中央大法科大学院教授)を設置し、省内で初会合を開いた。調査委は舛添要一厚労相の直属。同相は初会合で「社会保険庁の関与がなければできないような改ざんがある。職員をヒアリングし、書類をチェックして裏付けを取る作業を迅速にやっていただきたい」と述べ、同庁職員の関与に関する証拠集めを急ぐよう要請した。
標準報酬月額の改ざん問題ではこれまで、過去にさかのぼって5等級以上大幅に月額が引き下げられた記録が75万件に上ることなどが同庁の調査で判明。同庁職員の関与も1件明らかになっている。(2008/10/06-20:17) 年金記録の訂正申し立てを審査する総務省の「年金記録確認第三者委員会」で認定された厚生年金の改ざん事例64件のうち、約4割の24件が、記録訂正がコンピューター化された86年3月より前に改ざんされていたことが、6日分かった。この時期の記録は、社会保険庁が今月中旬から始める改ざん調査の対象外で、調査方法の見直しを求める声が強まりそうだ。 衆院予算委員会で長妻昭議員(民主)の質問に対し、舛添厚生労働相が認めた。 社保庁が「改ざんの可能性が高い」として調べるのは、標準報酬の大幅な引き下げや、半年以上さかのぼった引き下げなど3条件を満たす約6万9千件。これらはすべて、記録訂正がコンピューター管理されるようになった86年3月以降のもの。それ以前は調査対象外だ。 また、第三者委によると、年金制度への加入期間を短くする偽装脱退は7割強の48件。加入期間が短くなると年金受給に必要な加入期間(25年)を満たさず、無年金となる恐れがあるが、こうした記録訂正も調査対象外となっている。 社保庁は6万9千件以外については、来年度から始める標準報酬や加入状況などを記載した通知で本人に確認してもらう方針だ。 民主党の長妻昭政調会長代理は6日の衆院予算委員会で、元社会保険庁長官の正木馨、佐々木典夫、真野章の各氏について、参考人招致を求めた。今後、同委理事会で扱いを協議する。 中日新聞:年内に受給者、戸別訪問へ 標準報酬改ざんで厚労相:政治(CHUNICHI Web)
www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008100... 2008年10月1日 朝刊 舛添要一厚生労働相は30日、厚生年金の算定基礎となる標準報酬月額の改ざんが疑われる受給者の記録2万件について、年内に対象者の戸別訪問を行い、記録の回復につなげる方針を明らかにした。 これまでは、現役の加入者も含めて改ざんが疑われる6万9000件について、来年初めから通知するとしていたが、対応を前倒しした形だ。 舛添氏は同日、都内で開かれた自民党議員の会合であいさつし「年金をもらっている方から救わないといけない。もうすぐしらみつぶしに一人一人回復していく」と強調した。 社会保険庁は、厚生年金の全オンライン記録約1億5000万件を対象に(1)標準報酬を5等級以上引き下げ(2)6カ月以上さかのぼって記録を変更-などの条件に該当する不審な記録を検索し、6万9000件が見つかっている。 厚生年金の標準報酬月額引き下げなどの記録改ざん問題で、自民党のプロジェクトチーム(PT)は2日、改ざんに関与した社会保険庁の職員は、社保庁の後継組織「日本年金機構」(2010年1月発足予定)に採用しない方針を決めた。議員立法で同機構法改正案を国会に提出する。 舛添要一厚生労働相に対し、独立の調査チーム設置や関与職員の刑事告発も要請する予定。 PTが検討している法改正案では、記録改ざんにかかわった社会保険事務所の徴収担当職員、改ざんを見逃した事務所長や徴収課長らを懲戒処分の有無に関係なく不採用とする。採用後、関与が判明した場合は解雇する。 PTは無許可で労働組合の活動に専念する「ヤミ専従」問題でも、同様の措置を法改正案に盛り込む方針を既に決めている。 これまでに社保庁が改ざんへの関与を認めた職員は1人だけ。 2008/10/02 21:11
【共同通信】 東京新聞:改ざん疑い延べ143万件 年金標準報酬 5等級下げは75万件:政治(TOKYO Web)
www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008100... 2008年10月3日 夕刊
舛添要一厚生労働相は三日午前の記者会見で、厚生年金の算定基礎となる標準報酬月額の改ざん問題に関し、厚生年金のオンライン記録約一億五千万件のうち、標準報酬が五等級以上引き下げられている記録が七十五万件に上ることを明らかにした。 このほか、六カ月以上さかのぼって標準報酬が引き下げられているケースが約五十三万三千件、標準報酬の引き下げ処理と同日か翌日に厚生年金から脱退(資格喪失)している記録が約十五万六千件だった。 三条件のうち一つでも当てはまる記録を単純に合計すると百四十三万九千件に達する。 舛添氏はこれまで「改ざんが疑われる」記録を六万九千件と答弁していたが、これは三つの条件すべてに当てはまる件数だった。 社会保険庁は同日、六万九千件以外は「適正処理の可能性が相当数ある」と説明したが、舛添氏は会見で「三条件を満たさなくても改ざんの疑いはある」と指摘しており、改ざんの疑いのある件数は六万九千件より大幅に増えることになる。 舛添氏は会見で、六万九千件のうち、既に年金を受け取っている六十五歳以上の受給者約二万人について、社会保険事務所の職員が今月中旬から該当者の自宅を訪れ、記録が改ざんされていなかったか調査する方針も明らかにした。 <標準報酬月額の改ざん> 標準報酬月額は、厚生年金の保険料を計算する際の基礎となる月給の水準。現在は一定の幅で30等級に区分されており、その額に料率(現在は15・35%)を掛けた保険料を従業員と会社が折半。標準報酬を減額したり、加入期間を短く改ざんすれば、会社は保険料負担が減り、社会保険事務所も納付率を上げられる。典型例は、保険料を滞納した会社が厚生年金から脱退し、滞納分を埋め合わせるためにさかのぼって標準報酬を引き下げる-といったケース。 政府は29日、社会保険庁の後継組織として2010年1月に発足する日本年金機構の基本計画を閣議決定した。発足時の職員を08年度比で15%減らすことや、懲戒処分歴のある職員の一律不採用などを盛り込んだ。改革の基本計画が固まり、社保庁は8月に「設立委員会」を設けて機構の設立準備を急ぐ。
政府は業務の外部委託を積極的に進めれば、大幅な人員削減が可能と判断。基本計画は機構が必要とする人員数を、正規職員で08年度比17%減の1万880人(うち民間採用1000人)、有期雇用職員で10%減の6950人とした。 自民党は8日午前、厚生労働部会と社会保険庁改革ワーキングチームの合同会議を開いた。2010年に社保庁の後継組織として発足する「日本年金機構」について厚生労働省が提出した基本計画を議論したが、反対意見が続出したため、同日中の了承を見送った。政府は与党内手続きが済み次第、計画を閣議決定する予定だったが、来週以降にずれ込む見通しとなった。
基本計画は政府の年金業務・組織再生会議(座長・本田勝彦日本たばこ産業相談役)が先月決定した報告書をもとに厚労省が作成。日本年金機構に関して(1)正規職員数を現在より2割削減(2)懲戒処分を受けたことがある職員を正規職員に採用しない(3)外部委託や民間登用の積極化などが柱だ。 8日の合同会議では「この改革案では不祥事を起こした職員が採用される道が残されている」「(休職許可を得ないまま組合活動をする)『ヤミ専従』の調査が不十分だ」など基本計画に対する批判が続出。意見集約ができなかったため、厚労省に再提出を求めた。 2008年9月5日20時1分 社会保険庁は5日、年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」のうち、8月下旬に発送した約2万件に内容の誤りがあったと発表した。加入者からの指摘で気付いたという。8日におわびの手紙とともに正しい内容の特別便を送り直す予定。 誤りがあったのは、印刷と発送を委託した業者の中の1社が、8月27日に全国の国民年金加入者あてに発送した特別便約2万8千件のうち1万9784件。保険の「加入月数の合計」と、そこから保険料の未納月数を引いた「納付済月数などの計」を逆に記載していた。印刷プログラムにミスがあったため。 未納がない約8千件については、加入月数と納付済月数は同じになるため問題はなかったという。 最高裁判所の裁判官
11日付で依願退官する横尾和子最高裁判事(67)に対し、司法記者クラブが退任会見を開くよう要望したところ、横尾氏は応じなかった。横尾氏は94年9月から96年7月まで社会保険庁長官を務めており、年金記録漏れ問題の責任を問う声が出ていた。 最高裁の裁判官は、長官を除き退任会見をしていないのが通例だが、健康上の問題がないのに70歳の定年前に退官するのは極めて異例であることから、記者クラブ側は、最高裁事務総局を通じて会見を求めていた。 毎日新聞 2008年9月11日 東京朝刊 政府は5日の閣議で、横尾和子・最高裁判事(67)の依願退官を認め、後任に元労働省女性局長の桜井龍子・九州大法学部客員教授(61)を任命することを決めた。最高裁判事への女性登用は、横尾氏に続き3人目。横尾氏が行政官出身のため、後任も行政官経験者から人選した。11日付で発令される。 横尾氏は在任期間の長期化などを理由に定年前の依願退官を申し出ていた。元社会保険庁長官の横尾氏に対しては、年金記録漏れ問題などの責任を問う声も出ていた。 ▽桜井 龍子氏(さくらい・りゅうこ)69年九州大法卒。70年旧労働省入省。官房審議官、女性局長などを歴任。01年に退官後、内閣府情報公開審査会委員を務め、07年4月から九州大客員教授。福岡県出身。 asahi.com(朝日新聞社):横尾和子最高裁判事が依願退官 元社保庁長官背景か - 社会
www.asahi.com/national/update/0904/TKY200809040086...
最高裁は4日、横尾和子最高裁判事(67)が依願退官すると発表した。3日、裁判官会議を開き、退官の手続きを内閣に対してとることが決定されたという。横尾判事は元社会保険庁長官で、年金記録漏れ問題をめぐって責任を問う声が出ていたことが背景の一つとみられる。最高裁によると、70歳の定年を前に依願退官した判事は過去9人いるという。しかし病気などの理由以外で辞めるのはまれだ。 最高裁は依願退官の理由について「在任期間が6年9カ月と現職判事で最も長く、事件処理上の区切りもついた」と説明している。退官の日付は、後任人事が固まってから決まるとみられる。 横尾判事は15人いる最高裁の裁判官の中で唯一の女性で、歴代判事でも2人目。現在、2人いる行政官出身のうちの1人でもある。 64年に旧厚生省に入省し、老人保健福祉局長や駐アイルランド大使などを経て、01年12月に現職に就任。 asahi.com(朝日新聞社):厚生年金、3万人12億円未払い 指摘され社保庁気づく - 社会
www.asahi.com/national/update/0829/TKY200808290251... 60歳以上65歳未満の働く人に支払われる厚生年金で、99年8月~08年7月に3万2825人分、総額約11億9千万円の未払いがあると、社会保険庁が29日明らかにした。年金額を計算するシステムのプログラムミスが原因。昨年受給者から指摘され、未払いに気づいたという。 未払い額は1人平均3万6238円で、最も多い人は3年分116万円。社保庁は本人に通知し、10月15日の年金支払日に不足分の年金を振り込む。 高齢者が定年退職後に再雇用されて給与が下がると、雇用保険から一部補填(ほてん)される(高年齢雇用継続給付金)。厚生年金は給与と給付金の額に応じて減額されるが、45万円を上回った場合は「45万円」と見なして減額幅を計算する仕組みだ。だが、社保庁のシステムでは45万円を超えた場合も、補正せずにその額にもとづいて減額幅を計算し、結果として年金の支払い不足が生じていた。 社保庁は「雇用保険側から賃金のデータを受け取る時に、すでに45万円に補正されているという前提でプログラムを組んでいた」としている。 元社保職員、年金記録「改ざんは組織的」と証言…民主党会議で : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20080819-O... 厚生年金の加入記録の改ざん問題を巡り、元社会保険事務所職員の男性が19日、衆院第1議員会館で開かれた民主党厚生労働部門・総務部門合同会議に出席し、「改ざんは収納率を上げる手段として組織的に行われていた」と述べた。 元職員が不正を公の場で証言したのは異例。 証言したのは、2年前まで滋賀社会保険事務局に勤務していた尾崎孝雄さん(55)。尾崎さんは、同県内の社会保険事務所に勤めていた約10年前、保険料を滞納している事業所の保険料負担を低く抑えて社保事務所の収納率を上げるため、職員らが〈1〉保険料算定基準となる標準報酬月額を改ざんする〈2〉事業所が営業を続けているのに休業などと偽って「全喪届」という脱退届を出させる――などの不正を行ったと証言。 尾崎さんは、こうした不正が行われた背景について、「当時の所長が『何とかして収納率を上げろ』とこれらの方法を示唆し、県内の社保事務所の会議でも同様の指示があった」と指摘し、「社保事務所を所管する社保事務局の幹部は社会保険庁本庁にも異動しており、こうしたやり方は本庁も当然知っていたはず」と述べた。 (2008年8月19日 読売新聞) 年金記録問題で新たな証言です。社会保険事務所が、組織ぐるみで厚生年金の年金記録を改ざんするよう、企業に指導していたと元職員が証言しました。保険料の収納率を上げるためでした。
「(社保)事務所と社会保険労務士、そして事業主の3者が結託して(年金記録を)改ざんしたことがありました。手法としては、社会保険庁全員が知っている話だと思います」(社会保険事務所元徴収課長・尾崎孝雄さん) 証言をしたのは、社会保険事務所で徴収課長をしていた尾崎孝雄さんです。尾崎さんによりますと、従業員の厚生年金の半額を負担する会社側に対し、将来の年金額を決める際の基準となる「標準報酬月額」を下げるよう、組織ぐるみで指導していたということです。 保険料の負担が軽くなる会社側と、見かけ上、収納率が上がる社会保険事務所側の双方にメリットがあったといいます。 「標準報酬月額を最低ラインまで下げなさい、という指導をしていたことがありました。この方法を使ってでも収納率を上げろと(上司から)指示がありました」(社会保険事務所元徴収課長・尾崎孝雄さん) 改ざんは従業員には知らされずに行われていたということで、本人の知らないまま将来の年金受給額が減っていたことになります。同様のケースはこれまでに47件明らかになっていて、社会保険庁は調査を進めています。(19日17:29) 厚生年金の加入記録の改ざん問題で、滋賀県の元社会保険事務所課長、尾崎孝雄さん(55)が19日、民主党の会合で、「収納率を上げるため、給与水準(標準報酬月額)を最低ラインまで下げるよう、社保事務所が企業に指導した」と、社保事務所が違法行為にかかわっていたことを証言した。官主導を元職員が公の場で明らかにするのは初めて。社保庁は「職員の関与は不明」としてきたが、OBからも「不正」をあらわにされた形だ。 尾崎さんは90年代後半から数年間、滋賀県内の社保事務所で厚生年金の担当課長を務めた。保険料は給与水準に連動するため、低くするほど徴収料が減る。このため、滞納企業に対し、▽社長や社員の標準報酬月額をさかのぼって最低水準に訂正する▽虚偽の厚生年金の脱退届を出させ、業務継続を黙認する--などを指導したという。 社会保険事務局(当時は県保険課)主催で「収納対策会議」が毎月開かれていたが、尾崎さんは「こうした手法を使っても収納率を上げるよう指示があった。社保事務所では、所長が徴収課長に『こうしろ』と指示した」と明言した。自身も徴収課長時代、約900万円の保険料を滞納した企業の社長に「給料を落とす方法もある。(将来の年金が減るため)社員には説明して」と促したという。さらに「本庁が知らないのはあり得ず、同じ処理は全国で行われた」と述べた。 厚生年金のこうした不正処理は、総務省年金記録確認第三者委員会が2月までに16件を認定。これとは別に企業側が社保職員の「指導」を証言した例もあるが、社保庁は職員の関与について「未確認」としている。【野倉恵】 厚生年金の記録改ざん問題で、元社会保険事務所課長が19日、自らかかわった改ざんの実態について証言した。「事務所長や、(上部組織の)社会保険事務局から指示があった」と組織的関与にも言及した。国の年金記録の審査でも改ざんが確認されており、社会保険庁が職員の関与の有無など実態調査中で、来月初めに公表される見通し。 この日開かれた民主党の会合で証言したのは、滋賀県の社会保険事務所で、保険料徴収などを担当していた尾崎(崎は山へんに竒)孝雄さん(55)。保険料は、標準報酬月額にもとづいて算定され、年金支給額の計算の基礎となる。保険料を滞納した会社の社員の標準報酬月額を下げることで、徴収すべき保険料が減って収納率アップにつながる。 尾(崎は山へんに竒)さんによると、記録が電算化された80年代から、標準報酬月額を最低ラインまで下げる改ざんが目立ち始めた。社保事務所長が率先して徴収課長に指示し、県内の担当者を集めた収納対策会議でも指示があったという。 尾(崎は山へんに竒)さん自身も徴収担当課長だった00年ごろ、実際には存続している会社を社会保険から脱退させる手続きを複数回した。保険の加入・脱退の審査を担当する課長当時は、徴収担当課長に「標準報酬を落としたから処理してくれ」と7、8回頼まれた。 当時の不正防止マニュアルは、標準報酬をさかのぼって訂正する場合は賃金台帳や理由の確認を求めていたが、必要な添付書類はなく、届け出の備考欄に「降給のため」と記されているだけだった。 訂正の届け出の手続きに必要な書類は、社保事務所が用意し、事業主は押印するだけのケースも多かったという。 社保事務所の徴収担当課には社保庁から職員が派遣されており、「社保庁も知っていたはずだ」と指摘。全国の徴収担当課長を集めた研修会の懇親会で、改ざんのノウハウが交換されていたという。 年金記録の訂正申し立てを審査している総務省の年金記録確認第三者委員会は、これまでに厚生年金の記録改ざんを約40件認定している。(高橋福子、浜田陽太郎) 社会保険庁がコンピューターで管理する年金記録の一部が、入力ミスで原簿(紙台帳)と一致していない問題で、社保庁は17日、10年度から国民年金と厚生年金の紙台帳約8億5千万件すべてとコンピューター上の記録を照合する方針を明らかにした。これまでは、本人から申し出があった場合に照合する方針だったが、批判を受けて転換した。 同日あった自民党厚生労働部会などの合同会議で報告した。社保庁が行った厚生年金記録を約2万件抽出した調査では、紙台帳からコンピューターへの記録の入力ミスは1・4%あった。単純計算すると厚生年金全体で受給漏れの恐れのある記録は推計約560万件にのぼる。国民年金の抽出調査でも、0・13%の記録で年金受給額にかかわるミスが見つかっている。 社保庁はこれまで「時間と金がかかる」として10、11年度は申し出のある場合のみ照合、12年度以降は「受給者について計画的に照合する」としていた。 だが、自民党は、厚生年金のミスが想像以上に多かったことをふまえ、きめ細かい対応が必要と判断。「最後の1人まで正しい年金を支給する」という政府・与党の公約を達成するためにもすべての記録をきちんと照合するべきだ、との主張が相次ぎ、社保庁は方針を転換した。 09年度中にすべての紙台帳を画像ファイル化して、基礎年金番号で検索できるシステムを整備。10年度から申し出のある場合に加えて、受給者、加入者の順にすべての記録を照合する。作業期間は10年間、費用は1900億~2300億円かかると見込まれる。人員も年間約5800~7100人が新たに必要になる。このため、社保庁の後継組織「日本年金機構」の人員計画(正規・有期雇用職員で計1万4470人程度)は、大幅な見直しを迫られる可能性もある。 厚労部会などは作業を早めるため、08年度補正予算にシステム整備費として200億円程度を盛り込むよう求めている。 政府は29日、社会保険庁を廃止し、10年1月に発足させる非公務員型の公法人「日本年金機構」の基本計画を閣議決定した。懲戒処分歴のある社保庁職員867人の一律不採用、厚生年金保険料の企業への納付督励、年金相談センターの運営を新たに外部委託するなどが主な内容。厚生労働省からの幹部を登用した場合は本省に戻さない「ノーリターンルール」も適用する。 新機構には内部統制・監査、法令順守を担当する部門を設置し、不祥事の再発防止を図る。発足時の正規職員数は今より17%減の1万880人とする。 政府は当初、給料を受け取りながら労組活動に専念する「ヤミ専従」にかかわった100人超と、処分の中でも停職・減給処分歴のある247人を不採用とする考えだった。しかし、自民党の強い反発を受け、最も軽い戒告処分だけの職員620人も含め、処分歴のある職員は一切採用しない方針に転じた。【吉田啓志】 自治労の金田文夫書記長は29日、記者会見し、懲戒処分歴のある社会保険庁職員を後継の「日本年金機構」で一律不採用とする政府方針について「問題点を検証しながら法的対処の可能性を検討していきたい」と述べ、政府の対応次第では訴訟も辞さない考えを示した。 金田氏は「過去の処分をもう一度持ち出されて新組織の採用から排除されるのは、憲法で禁じた二重罰にあたるのではないか。極めて大きな問題だ」と指摘した。【佐藤丈一】 混迷する年金問題 落語家・柳家さん八師匠、弁護士・堀田力さんに聞く
2007.06.20 毎日新聞 東京夕刊 2頁 総合面 写図有 (全2,870字) ◇悪いのは誰だ! どうしてこんなことになったのか? そう、年金の問題だ。統合済みの記録にもミスが見つかったり、相談電話がつながらないなど年金がニュースにならない日はない。不安は増幅するばかりなのだが……。【本橋由紀】 ◇お上意識、改めよ ◆公務員は黙ってると悪さをしかねない しかも、頭がいいから困っちゃう 目を光らせてなきゃいけないんだな この問題を分かりやすく話してくれる人はいないかと探していたところ、年金問題を得意分野にしている落語家がいると知った。落語協会の監事を務める柳家さ ん八師匠(62)。「偶数月の15日はちょっと楽しみ」という年金受給者だ。「今は寄席をお休みしている」と、東京・下町の喫茶店で会った。 「寄席のお客さんは受給者が多いから、年金の話は受けますよ。この問題が起きる前は『一応、国がやってるんだから、入っといた方がいい。基礎年金には税金 だって30%入ってるんだから』って話してた。でも、手続きでこんな問題が起きちゃうと困るねえ、こっちも一時停止だ。ハハハ」 そしてか ばんから年金手帳と領収書の束を取り出した。「本名はソウキチなのに、これはサトキチって書いてあるんだよ。勝手に、この時期だけがサトキチ。でも、番号 が同じだから大丈夫かなと思ってるんだ。それにさ、領収書の一部は確定申告に添付したからないんだよ」。だ、だいじょうぶ、ですか? そも そも師匠はなぜ、年金問題に興味を抱いたのだろうか。「きっかけはおやじですよ。大正2(1913)年生まれのおやじが、昭和17(1942)年に当時の 労働年金に加入したんですよ。60(歳)になると年金というものがもらえるらしいってね。でも、国は戦費調達で(制度を)作って、60より上まで生きるな んて思ってなかったんだよ」。平均寿命が50歳を超えたのは戦後のことである。 師匠の言葉を裏付けるくだりが、04年に出版された「年金 の悲劇――老後の安心はなぜ消えたか」(岩瀬達哉著・講談社)に出てくる。1941年に労働者年金保険法を起案した戦時中の年金官僚は「厚生年金保険制度 回顧録」で、「なにしろ戦争中のどさくさにやってしまったから」「こんなもの作っても、人のために作るので、自分が貰(もら)えるものではないのだから、 どうでもいいやと思っていました」などと語っているというのだ。 出発点から危なっかしいが、師匠は「そうは言っても、戦争に負けても続いたんだ。82まで生きたおやじは恩恵にあずかりましたよ」と言う。善良な庶民は「国」を信じるのである。 ◇まさに想定外 大規模保養施設・グリーンピアの問題など社会保険庁のずさんな実態を受け、弁護士でさわやか福祉財団理事長の堀田力さんは04年9月、立て直しのため同庁 最高顧問に就いた。「断っていましたが、やる人がおらず、勇気を出して受けたんです。報酬はいただかないという条件で」 村瀬清司長官を支 え、組合の裏協定を破棄、全職員のアンケート、現場の調査などをしながら、責任を持って仕事をする体質に改善する道筋を付けたはずだった。ところが06年 5月、保険料の収納率を上げるために、払わなくてもいい人を不正に増やしていたことが発覚した。「公務員は怠惰で責任感がないとしても、しゃくし定規に法 令だけは守るというのが生命線。だが、それすらしていなかった」。「消えた年金」の訴えも出てきたので、解明する特別調査チームができたのを見届けて、堀 田さんは最高顧問を辞した。 そこに今回の5000万件問題だ。「これほど多いとは想像もしなかった。30年間の検事生活で悪い公務員を捕まえていたけど、全体的にはしっかりしていると信じていた。まさに想定外」と堀田さんは言う。 ◇もう信頼できない さん八師匠は話す。「徳川幕府のころからのお上意識ですかねえ。庶民もお代官に逆らわず、任せときゃ悪いようにはしないと。お上って呼ぶでしょ、パブリッ クサーバント(公僕)なのに。よく言えば信頼関係があるってことだけど、日本人は人がいいよ。本当は、公務員は黙ってると悪さをしかねない、しかも優秀 で、頭がいいから困っちゃう、目を光らせてなきゃいけないんだな」。お上意識。それは私が社会保険事務所を訪れた際、対応した職員にも感じた。「あなたが 将来、年金をいただく時に……」などと言ったのだ。 「国民のチェックも甘かったのでは」という指摘に対し、堀田さんはずさんな記録管理の 件では「国民は責められない。労働組合と管理者、公務員が一方的に悪い」ときっぱり言う。国民が快適に暮らすには、公務員が国民の信頼に足るべき仕事をす るのは大事なことだというのだ。それぞれの分野のすべての記録を個人で長期間、きちんと保管するのは難しい。だからそこに税金をかけ、やらせている。確か に、我が家の古い給与明細や通帳も、もちろん整理は行き届いていない。 「ただ、これで公務員が信頼できないことが分かったでしょう。すべてに疑心暗鬼になる必要はないが、おかしいと思ったら問い合わせないとリスクがありますよ、今までみたいに公務員を信頼しない方がいいと言いたいですね」と堀田さん。 でもまだ疑問が残る。社保庁改革で公務員を非公務員にすればこうした問題は防げるのだろうか。堀田さんは「与党案は、首がネコで胴体が犬のようなもの。どこも責任を取らない仕組みになっている。辞めた人でも責任を負うようなルール作りをしないとだめ」と説明する。さん八師匠は「公務員をチェックする政治家を選ぶのは国民だ。選挙も大事だよ」と補足した。 年金の被保険者が発言する場として設けられた社会保険事業運営評議会の座長などを務める宮武剛目白大学教授は「約6600万人が保険料を納め、約3300 万人が基礎年金を受けている。1億人相手の仕事だからミスが起きることもあるが、それが被保険者の老後の設計を狂わせるのだから、何重ものチェックや監視 が必要だ。保険料を払ったことが、将来の受け取る権利と密接に結びついていることを、情報として明らかにすることも求められる」と話した。 ◇拙速で無責任 それでは、政府・与党の対応をどのように見るか。堀田さんは「いきなり安倍(晋三)首相が1年で照合すると言ったのは無責任」と指摘する。特捜検事や査察 官など調べのプロの人手をかけ、5000万件の照合をどのような手順、道筋でやるのかを決める基礎作業をすれば、1カ月ほどで照合に必要な期間や経費など の全体像が把握できるのではないかという。しかし、その作業はされていない。 さん八師匠はこう言った。「安倍さんは拙速ですよ。実るほどこうべを垂れる稲穂かな、というのに。製造物責任ってさ、公務員にもPL法、政治家にもPL法、ってえことは政治家を選んだ国民にもか。困ったねえ」 http://s02.megalodon.jp/2008-0903-1706-47/sankei.jp.msn.com/politics/situation/071222/stt0712222041005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071222/stt0712222041005-n1.htm http://s01.megalodon.jp/2008-0903-1705-11/sankei.jp.msn.com/politics/situation/071222/stt0712222041005-n2.htm 2007.12.23 01:35 年金記録紛失問題をめぐり、自民党が機関紙最新号で、最後の1人まで責任をもって正しい年金の支払いを「約束しま す」としていた今年7月の参院選公約の文言を、「支払うことができるよう全力を尽くす」と変更していたことが、分かった。政府は公約実行を断念したことは 認めているが、機関紙は公約そのものの“書き換え”と受けとられかねない。野党からは早くも「悪質な改竄(かいざん)だ」との批判が出ている。 この機関紙は「自由民主」12月25日号。「公約通り3月末までにチェックいたします」の大見出しで、政府・与党が方針通りに進めていると強調。自民党は 「『最後の一人まで正しい年金を支払うことができるよう全力を尽くす』との政府の努力」を全面的にバックアップしていくと決意表明している。 年金記録紛失問題で自民党は、参院選で配布した「安倍晋三(首相=当時)より、国民の皆さまへ。」と題したビラに、安倍氏の署名つきで「最後のお一人にいたるまで、責任をもって年金をお支払いすることをお約束します」と明記している。 機関紙の公約末尾にある「全力を尽くす」は努力目標であり、明らかに文言が異なるが、この違いは説明されていない。 自民党は参院選前には、ホームページの動画で、当時の茂木敏充筆頭副幹事長が「(基礎年金番号に統合されていない)5000万件を1年以内にしっかり統合する。このことを首相が明言し、政府・与党でこの作業をしっかり進める」と説明した。 また、政策パンフレット「成長を実感に!」でも、「全国民が本来受け取ることができる年金を全額間違いなく受け取れるようにするため、5年の時効を超えた場合でも受給可能とし、これにより年金の確実な給付を行う」としている。 他のビラなどでも「努力目標」のニュアンスを色濃く出したケースはなかった。 今回、舛添要一厚生労働相は「記録統合作業はエンドレスで、できないこともある」と公約断念を認め、町村信孝官房長官も「選挙中だからある程度簡素化して言ってしまった」と説明不足を謝罪したのも、「最後の1人まで支払う」が参院選公約だった、との認識があったからだ。 こうした経緯があるだけに、野党からは「機関紙は参院選公約の書き換えであり、言語道断。国民を愚弄(ぐろう)するものだ」(民主党議員)との声が出ており、国民の批判が再燃する可能性もある。
The Saturday Profile - No Longer a Reporter, but a Muckraker Within Japan’s Parliament - Biography -
www.nytimes.com/2008/07/19/world/asia/19nagatsuma.... Published: July 19, 2008
TOKYO Skip to next paragraph
HE has a crusader’s intensity, rarely cracking a smile and dispensing with the politician’s need to win over a visitor. No, for Akira Nagatsuma, an opposition lawmaker who was once a reporter, the goal at hand was clear: breaking Japan’s one-party state by rooting out hidden information. By chasing after tips he receives daily on his cellphone, prying secrets out of the all-powerful bureaucracy or going for the jugular in parliamentary debates, Mr. Nagatsuma, 48, has become the nation’s chief muckraker. He again grabbed front-page headlines recently by exposing the widespread practice among elite bureaucrats of using taxpayers’ money to take taxis home at night, and accepting drinks, gifts and even cash as kickbacks from drivers looking for repeat fares. The revelations surrounding the “pub taxis,” as they became known, made him an even more feared figure among bureaucrats. And they elevated his standing among voters who first heard of him last year when he uncovered widespread bureaucratic mishandling of the national pension records. His dogged pursuit of the pension problems earned him the nickname Mr. Pension and helped his Democratic Party seize Parliament’s upper house last summer. Voter anger against the governing Liberal Democratic Party eventually led to the downfall of Shinzo Abe, then the prime minister, and to something that postwar Japan had never experienced: a divided Parliament. Used to half a century of nearly continuous rule by the Liberal Democrats, Japanese voters remain uneasy with the present political situation, which the news media uniformly describe negatively as a “twisted Parliament.” And indeed, with no history of bipartisanship, Prime Minister Yasuo Fukuda and his Liberal Democrats have struggled to pass even the most basic of laws. For the first time, they have had to deal with an opposition with real powers. “I think that’s the best possible thing,” Mr. Nagatsuma said, “because we are getting closer to what basic democracy should be. Strictly speaking, democracy still hasn’t taken root in Japan.” So Mr. Nagatsuma sees possibilities in the so-called twisted Parliament. The opposition’s control over the upper house has led to substantial debates over policy, though the governing party has used its grip over the more powerful lower house to ram through some legislation. The change has also given his party’s committee chairmen in the upper house the legal authority to investigate the workings of government by summoning witnesses or demanding documents. Even though that power is seldom exercised and Mr. Nagatsuma himself is a member of the lower house, he said his party’s new standing has made bureaucrats more responsive to his demands for information, though not as responsive as he wished. “Compared to before, they’re somewhat more willing to disclose information,” he said. “We’re talking of a change from 1 out of 10 times to 2 out of 10. I think that, for an advanced nation, that’s just unbelievable. No other country hides government documents the way Japan does.” When he was reminded that a change from one to two times was double the previous rate, Mr. Nagatsuma smiled — the only time during an hourlong interview at his office. WITH documents piled high on a chair, stored inside boxes on his desk and floor and bound in folders titled “pension,” the office had the cluttered look of a reporter’s workspace. Located inside one of the two buildings housing members of the lower house, it was tiny, like all the other offices, with an even tinier waiting room where his staff worked and guests waited. Unlike their American counterparts, Japanese lawmakers do not have the office space, let alone the budget, to hire enough staff members for serious legislative work. They depend on bureaucrats within the various ministries to provide information, research issues, write speeches and, of course, draft bills. As scholars of Japanese politics have long pointed out, that situation has created a cozy — and often collusive — relationship between bureaucrats and the Liberal Democrats. About 20 percent of the party’s lower-house legislators are former bureaucrats, a far higher percentage than in the opposition. In return, bureaucrats, who are supposed to be neutral public servants, have long favored the governing party and treated the opposition dismissively. “If the bureaucracy is a horse,” Mr. Nagatsuma said, “politicians and the people are riding the horse without holding the reins. We’re just sitting on the horse and letting it decide the country’s direction.” In a legislative body where a quarter of his colleagues inherited their seats from their fathers or relatives, Mr. Nagatsuma came to politics in a roundabout way. After college he joined NEC, the electronics giant, because he was inspired by the company’s project at the time to contribute to world peace by building a simultaneous language interpretation machine. (Page 2 of 2) But as a young salaryman, he read Nikkei, the country’s main economic newspaper, and became interested in journalism. He applied successfully for a reporting post at the newspaper’s magazine, Nikkei Business, and tortured himself over whether to make the jump. “My wife scolded me by saying that if I really wanted to go, I should make up my mind and just go,” he recalled. Few members of his generation would have left a prestigious company to pursue such an interest, and he was unsure whether he had made the right choice. “My editors told me I wrote more poorly than a junior high school student,” he said. “They told me, ‘You’ve chosen the wrong path.’ One time, I wrote and rewrote something 30 times without sleeping for 70 hours.” AFTER two years, though, he found that his strengths lay in ferreting out information. He had an epiphany when he was reporting on Japanese banks’ nonperforming loans, which are in default or close to being in default. When he went to a Finance Ministry official for information, he was told “not to stir anxiety” by writing about the loans. As an opposition lawmaker since 2000, he still found that the bureaucracy was closed to him. But using his reporter’s investigative skills, he began investigating health bureaucrats’ misuse of public funds. That drew the ire of some health officials who, an investigation found later, attacked him on his Japanese Wikipedia entry while they were on duty. His investigating also led to tips and to his big scoop that health officials had mishandled or simply lost the pension records of tens of millions of Japanese. The governing party first tried to hide the fact, then made matters worse by trying to make light of it. Nowadays Mr. Nagatsuma receives up to 30 e-mail messages a day and acts on the most promising tips, like the one about the “pub taxis.” To squeeze answers out of bureaucrats, he has had to hone his questioning techniques. One bureaucrat initially denied having received any gifts from drivers but later admitted accepting department store gift certificates. Why? The bureaucrat said he had been asked whether he had ever accepted a “kickback,” but he argued the certificates were “year-end gifts.” “They’ll never tell the truth unless you ask 100 questions, or you find a concrete case on your own,” Mr. Nagatsuma said. “Japanese bureaucrats won’t tell a direct lie,” he added. “But they won’t say anything beyond what they’ve been asked. They’ll never volunteer anything. If you put it to them like this — ‘How about this? Yes or no?’ — then they won’t lie.” 7月18日 5時41分 社会保険庁は、コンピューターで管理している年金記録が正しいかどうか確認するため、すべての人の記録を、原本にあたる8億5000万件の書類と照合していくことになりました。 社会保険庁は、原本にあたる手書きの書類と、コンピューターで管理している年金記録が一致しないケースが見つかったため、新たなシステムを開発したうえで、調査を申し出た人と、すでに年金を受け取っている受給者を対象に、順次、照合作業を進める方針を明らかにしていました。しかし、自民党や民主党などから「すべての人の記録をきちんと照合すべきだ」という意見が相次いだため、対象を広げ、現在年金を受け取っていない加入者を含めて、すべての人の記録を、原本にあたる8億5000万件の書類と照合していくことにしました。一連の作業には、10年間で2000億円以上の費用がかかるとみられ、社会保険庁は今後、具体的な作業手順を検討することにしています。これについて、舛添厚生労働大臣は17日夜、記者団に対し「最後の1人、最後の1円まできちんと確認するという方針は変わっていない。できるだけコストをかけず、効率的にやっていきたい」と述べました。 7月17日 0時52分 自民党は、社会保険庁を廃止して新たに設立される日本年金機構では、いわゆるヤミ専従問題で懲戒処分を受けた職員だけでなく、改善を怠った管理職についても職員として採用しないとする議員立法の提出を目指すことになりました。 社会保険庁は再来年1月に廃止され、年金の保険料の徴収や記録の管理などの業務は新たに設立される日本年金機構に引き継がれることになっており、政府は過去に懲戒処分を受けた職員については正規の職員に採用しないことにしています。16日に開かれた自民党の作業チームでは、休職の許可を得ないまま労働組合の活動に専念し、不正に給与を受け取っていたヤミ専従問題について「こうした職員を年金業務にあたらせるべきではなく、何ら改善しようとしなかった管理職も厳正に処分されるべきだ」という意見が出されました。これを受けて、会合では、ヤミ専従問題で懲戒処分を受けた職員だけでなく、勤務評定や人事配置などにかかわった管理職についても、年金機構の職員として採用しないとする議員立法の提出を目指すことを確認しました。自民党の作業チームは、今後、具体的な法案作りを進め、公明党とも協議したうえで、すでに成立している社会保険庁改革関連法の改正案として次の臨時国会に提出したいとしています。 7月16日 7時10分 社会保険庁を廃止して新たに設立される日本年金機構の基本計画案をめぐって、自民党が、過去に懲戒処分を受けた職員を採用しないよう求めていることに対し、社会保険庁は「採用を一切認めなければ業務に支障が出る」として、見直しは難しいという考えをまとめました。 社会保険庁を廃止して、再来年1月に設立される日本年金機構のあり方をめぐって、政府は、年金記録ののぞき見などで過去に懲戒処分を受けた職員を採用する場合は、正規の職員ではなく、1年契約の有期雇用の職員とするなどとした基本計画案をまとめましたが、自民党の厚生労働関係の合同会議は「採用基準が甘すぎる」などとして再検討を求めています。これに対し、社会保険庁は、▽処分歴のある職員の中には優秀な職員も大勢おり、今後の業務に支障が出るうえ、▽処分を受けた職員を一切、採用しないとなれば、ばん回するために努力している職員が勤務意欲をなくすなどとして、見直しは難しいとする考えをまとめました。社会保険庁では、こうした考えを、17日に開かれる自民党の合同会議に示すことにしていますが、議員からは、国民の理解が得られないとして、あらためて見直しを求める声が出ることも予想されます。 国民年金保険料、07年度納付率も目標「80%」に届かず : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080628-OYT1T0064... 2007年度の国民年金保険料の納付率が、社会保険庁が目標とする「80%」を大きく下回ることが確実となった。 最終納付率は64%前後にとどまり、2年連続で低下する見通しだ。 社保庁によると、07年度(07年4月から08年2月分まで)の納付率は63・4%で、最終納付率が66・3%だった06年度の同期と比べて2・1ポイント減少した。 社保庁や年金そのものに対する国民の根強い不信感に加え、07年春以降に表面化した年金記録漏れ問題で、社会保険事務所の職員が相談業務や記録修正に追われ、保険料の徴収要員を十分確保できなかったという。 納付率は1991、92年度の85・7%をピークに長期低落傾向が続く。社保庁は、市町村から徴収業務を移管された02年度に初めて70%を切ったことなどを受け、04年10月に、07年度を最終年度とする4年間の目標を設けた。 結果は04年度(目標65・7%)、05年度(同69・5%)、06年度(同74・5%)と3年連続で目標をクリアできなかった。07年度には財産差し押さえなど、未納者への強制徴収も強化したが、困難となった。 政府の社会保障国民会議は年金財政の将来試算で、納付率が「目標80%」を達成できずに65%にとどまっても、財政全体に与える影響は小さいと一応結論づけた。 しかし、未納者は将来、無年金者や低年金者になって生活保護に頼らざるを得なくなるため、未納対策の強化は課題として残っている。 (2008年6月28日20時22分 読売新聞) asahi.com(朝日新聞社):厚生年金も入力ミス、受給漏れ560万件か 国抽出調査 - 年金記録問題
www.asahi.com/special/070529/TKY200806270063.html 社会保険庁がコンピューターで管理している厚生年金の加入記録と原簿(紙台帳)を照合したところ、入力ミスが1.4%あったことが27日分かった。原簿の記録約4億件のうち2万件を抽出して調べた結果で、単純計算で受給漏れの恐れがある入力ミスは約560万件に上ると推計される。 27日午前にあった「年金記録問題に関する関係閣僚会議」に報告された。基礎年金番号と未統合で持ち主が不明の「宙に浮いた年金記録5千万件」とは別の問題で、今回は基礎年金番号と統合済みの記録にも誤りが見つかった。ずさんな記録管理で、受け取る年金が本来より少ない受給者が多数いると見られる。 厚生年金の記録管理は当初、紙台帳だったが、62年ごろから順次コンピューター化された。コンピューターで管理されている記録は約6億8千万件あるが、一部重複を除くと約4億件分になる。 抽出した紙台帳の記録1万9979件のうち、コンピューター上の記録と一致しなかったのは277件。コンピューターに未入力だったのが0.2%、年金支給額を決めるための基礎情報である加入期間や過去の収入などが間違っていたのが1.1%、名前や生年月日、性別が間違っていたのは0.1%。 社保庁は「時間とカネがかかる」として、すべての記録の照合は当面しない方針だ。09年度までに、国民年金を含めて約8億5千万件分ある紙台帳を画像ファイル化し、基礎年金番号で検索できるシステムを作る。10、11年度に、記録確認の申し出があった人の分だけ照合する。社保庁によると、申し出があった人の分を照合した場合の費用は140億~260億円。すべての記録を照合した場合は最高で費用は3300億円、作業は10年かかるという。 舛添厚労相は記録問題について「社保庁の後継組織ができる時(10年1月)には解決する決意」としていたが、作業が10年度以降も続くことで公約達成は不可能となった。 また、閣僚会議では、「宙に浮いた年金記録」対策の進捗(しんちょく)状況も報告された。3月14日時点で2025万件あった未解明記録は91万件減って1934万件になった。(高橋福子) 2008.6.19 19:10
このニュースのトピックス:年金問題
厚生労働省は19日、社会保険庁の年金部門を引き継ぐ「日本年金機構」の人員計画の最終原案を、政府の有識者会議「年金業務・組織再生会議」に提示した。年金記録のぞき見など懲戒処分歴のある社保庁職員867人や今後処分を受けた場合は原則、正規職員としない。ただ、3年ごとに契約を見直す有期雇用職員としての採用は認めることにした。再生会議は厚労省案をもとに月内にも最終報告をまとめる方針だ。 懲戒処分歴があっても、成績優秀で専門知識がある人などは、例外的に正規職員として採用する。また、有期雇用職員となっても、採用後の働きぶりが優良であれば正規職員として登用する。 平成22年1月の機構発足時に社保庁から正規職員として移行するのは、総数1万910人のうち民間採用枠1000人を除く9900人となる。 処分職員の有期雇用、世論配慮も抜け道残す 厚労省最終原案 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/life/welfare/080620/wlf080620002... 2008.6.20 00:22
このニュースのトピックス:年金問題
厚生労働省が懲戒処分歴のある職員を正規職員としない方針を打ち出した背景には、そのまま移行させたのでは、日本年金機構が「社会保険庁の看板の掛け替え」との批判を避けられないとの判断があった。 ただ、厚労省案には抜け道も多い。第一に、懲戒処分歴があっても、成績優秀で専門知識があれば例外的に正規職員としての採用を認めるとしたことだ。個別に審査するとしたが、基準を明確に示さなければ「例外」が“通例”ともなりかねない。 第二に、有期雇用となった者に正規雇用への道が残されたことだ。厚労省は「有期雇用から正規職員に採用される人数は少ない」と厳格審査を強調するが、採用基準は不明で、なし崩し的に正規職員に採用される可能性が残る。有期雇用職員の待遇を正規職員と同水準とするとしたことも、「正規職員への転換をしやすくするための布石なのでは」(再生会議委員)との見方が出ている。 新機構発足から平成27年度の人員計画完了までに削減する正規職員数は、定年退職者が毎年約260人予定されているため、新規採用を抑えるだけで達成できることも問題だ。 厚労省は「組織の年齢構成が偏るので、一定程度の新規採用は必要」として、1400人を有期雇用化することで新規採用枠を確保する方針だが、具体的な新規採用計画は最終原案に含まれていない。民間採用枠もわずか1000人で、機構に新風を呼び込むにはあまりにも少数だ。 厚労省が社保庁職員の移行を優先するのは、過去の処分歴だけで一律に本人の意思にかかわらず退職させる分限免職処分にすれば、訴訟で国が負けることが予想 されるためだ。正規職員採用しないことで改革イメージを打ち出しながらも、「再雇用」の門戸を閉ざさないのも、訴訟をなるべく避けたいとの狙いがある。 ただ、19日の再生会議では「有期雇用が、処分者を正規雇用化する抜け道にならないようにすべきだ」との危惧(きぐ)する声も出た。舛添要一厚生労働相も 処分歴のある職員は一切採用しない考えを示している。このため、再生会議では世論の反応を見極めてから最終報告をまとめたいとの空気も広がっている。 年金機構発足時の社保庁からの正規職員1万人未満に 厚労省が最終案提示 - MSN産経ニュース
sankei.jp.msn.com/life/welfare/080619/wlf080619115... 厚生労働省は19日、社会保険庁の年金部門を引き継ぐ「日本年金機構」の人員計画の最終案を、政府の有識者会議「年金業務・組織再生会議」に提示した。平成22年1月の新機構発足時に社保庁から採用する正規職員を、有期雇用化と外部採用の拡大で1万人未満に抑えるのが柱だ。また、過去に懲戒処分を受けた社保庁職員は正規職員とせず、厳格な採用審査を行った上で3年間の有期雇用とする。再生会議は厚労省案をもとに月内にも最終報告を取りまとめる方針だ。 今月4日に社保庁が提示した人員計画の見直し案では、機構発足時の総定員を当初案より430人減の1万7830人(正規職員1万2310人、有期雇用職員5520人)。 だが、再生会議から「人員削減が不十分」との批判が出たため、最終案では、総定員を維持しながら有期雇用職員を6920人まで増やし、正規職員を1万910人に抑えた。有期雇用職員のうち、社保庁の正規職員からの採用者は1400人となる。 さらに外部から正規職員に採用する人数を当初案より600人増やした結果、社保庁からの正規職員採用数は9910人。有期雇用職員にもなれず、再就職斡旋や勧奨退職の対象となる社保庁職員は定年退職分を除くと1500人になる見通しだ。 過去に年金記録のぞき見などで懲戒処分を受けた867人は新機構の正規職員として採用しない。ただ、新組織の運営上必要とされる一部の職員に限っては民間の学識経験者による「職員採用審査会」による面接で、3年間の有期雇用職員として採用する道を残す。 一方で、有期雇用職員については、新機構移行後に意欲と能力が実証された場合は正規職員への登用を認めたほか、給与や退職金などの処遇を正規職員と同水準としたため、同日の再生会議で委員から「不祥事を起こした職員の雇用を継続するための抜け道になるのでは」との疑問の声が上がった。 2008.6.22 02:04
このニュースのトピックス:主張
厚生労働省が、社会保険庁の年金部門を引き継ぐ「日本年金機構」の人員計画の最終原案を、政府の「年金業務・組織再生会議」に提示した。 年金記録のぞき見などで懲戒処分を受けたことがある社保庁職員は原則、正規職員として採用しない。職員のデタラメな仕事ぶりが国民の信頼を損ない、社保庁解体を招いたことを考えれば、当然の措置だといえよう。 ただ、処分歴があっても、専門知識を持つ成績優秀者は例外的に正規職員にするという。厚労省は「第三者機関が個別に面接し、厳正に審査する」と説明するが、その採用基準は「新組織の構成及び運営上不可欠な人材」とされただけで、具体的言及はない。 往々にして、例外規定は都合良く解釈されるものだ。間違っても乱用されることがあってはならない。政府は、どういう人を例外にするのか、個別ケースごとに詳細に理由を開示すべきだ。 しかも、問題職員であっても、3年ごとに契約を見直す有期雇用職員としては採用される。有期雇用後の働きぶりによって正規職員に切り替える“救済策”も盛り込まれた。 ところがその転換基準は不明だ。有期雇用職員の労働条件や待遇は正規と同水準となる。さらに、退職金まで正規と同じく社保庁在職期間を通算して機構が一括して支払う形にするという。 これでは、有期雇用とは名ばかりで、「社保庁問題への関心が薄れたころに、どんどん正規職員に切り替えるのでは」と疑われてもやむを得まい。そもそも、有期雇用職員の退職金は社保庁廃止時に社保庁が支払うべきだろう。再生会議は、問題職員がなし崩し的に正規採用される抜け道とならぬよう、早急に対応を図るべきだ。 民間採用枠は当初案の約400人より増やしたが、約1000人にとどめた。機構職員数全体の1割にも満たない。組織に新風を吹き込むにはあまりに少ない。機構が社保庁の腐敗体質からの決別が求められていることを忘れてはならない。社保庁職員の移行を優先させんがために、民間枠を抑えたのであれば極めて問題だ。 機構が国民に信頼されなければ、年金不信は取り返しがつかなくなる。再生会議委員には、最終報告をまとめるにあたって、いま一度、社保庁改革の原点に立ち返ることを求めたい。 2008年6月26日 8時21分 社会保険庁を廃止して、新たに設立される日本年金機構の組織のあり方を検討している政府の「年金業務・組織再生会議」は、第三者が日本年金機構の業務を監視する仕組みを検討すべきだとする最終報告の案をまとめました。 それによりますと、日本年金機構の業務が適切に行われているかを客観的に監視するため、機構を所管する厚生労働省だけでなく、第三者が業務を客観的に監視する新たな仕組みを検討すべきだとしています。また、日本年金機構の職員の採用について、厚生労働省が本省で採用する職員と地方で採用する職員とが区別される採用制度をなくし、職員を本部で一括採用するとしています。さらに、日本年金機構の役員や幹部に、厚生労働省の出身者を登用する場合には、日本年金機構で一定年数以上の勤務経験があることや、厚生労働省に復帰しないことを基本とすべきだとしています。「年金業務・組織再生会議」は、今月末に開く次の会合でこの案を示し、最終報告の取りまとめを急ぎたいとしています。
年金保険料を払った証拠がない人への給付を審査する総務省の「年金記録確認第三者委員会」による審査で、申し立てをした本人から直接意見を聴取した割合が1割に満たないことが13日分かった。「もっと丁寧に審査すべきだ」という批判も出そうだ。
社会保険庁は12日、年金記録漏れを注意喚起する政府の「ねんきん特別便」を受け取って「訂正無し」と回答した5万6168人に再び照会したところ、8割弱が記録の訂正に結びついたと発表した。「訂正無し」と回答した人の大半が「記録に間違いがないと思っていた」としており、社保庁による周知徹底が依然として課題となっている。
社会保険庁が「宙に浮いた年金記録」の持ち主の可能性が高い1030万人に送付した「ねんきん特別便」で、回答をした人は336万人と全体の32.6%にとどまることがわかった。 舛添要一厚生労働相は20日午前の会見で、全額消費税を財源とする基礎年金の税方式化について「消費税は1%上げると一気に2兆5000億円増える。国民の負担増には抑制を利かせる必要がある」と述べ、否定的な見解を示した。 政府は19日の社会保障国民会議の分科会に、税方式化で消費税率を最大18%まで引き上げる必要があるという財政シミュレーションを提示。舛添氏は税方式化のために消費税率を引き上げることに対し「丼勘定で抑制が利かなくなる」と指摘し、消費税を社会保障目的税化することにも「介護、年金、医療で争奪戦になる」と消極的だった。 一方、社会保険方式を採用する現行制度については「自助・共助・公助というお互いの助け合いという観点からみると(財源に)保険料も一部税金もある方がいいし、負担増の場合は小刻みに保険料を計算できる」と優位性を強調した。 年金改革をめぐる議論のなかで、厚労省が省利省欲をごり押ししてきた。昨日、社会保障国民会議の事務局が発表したシミュレーションは悪意に満ちたひどいものだ。 年金を支給するためには、財源が必要だ。その財源を税にするか、保険料にするかが問われている。だから、税方式にすると負担が増えるわけではない。 支払う年金の総額が一定ならば、税でやろうが保険料でやろうが負担は同じだ。税方式だと増税になるが保険料方式だと負担が増えないなどということはない。 特にひどいのは、毎日新聞で、まるで税方式だと24兆円の増税になるかのような報道ぶりだ。「首相は『やはり税方式は取りえないな』と漏らしたという。」などという本当か嘘かもわからないコメントまでついている。 現行の保険料方式でも毎年、厚生年金の保険料率と国民年金の保険料金額は上がっていく。そこはまったくコメントされていない。 我々の提案では、厚生年金の企業負担分のうち、基礎年金相当分は二階部分の二重の負担の解消に充てることになっており、税方式にすると企業の負担が減るわけではない。 企業と家計を対立させるかのような発表とそれを鵜呑みにした報道は、完全に世論をミスリードするためのものだ。 我々の提案では、基礎年金を七万円に増やし、基礎年金分の消費に対する消費税の増分にあたる年金額を増額している。だからその分は負担増にはならない。 このシミュレーションでは、未納問題と生活保護や三号被保険者の問題などについてはどうするというのだろうか。 基礎年金の果たすべき役割と現状についてなど、まず議論するべきことをすっ飛ばして税方式か保険料方式かに焦点を当てるというのは、省の利権を守りたい厚生労働省の策略だ。 そうしたことに対する考察もなく、厚労省に抱き込まれている記者クラブの記者に対して、それぞれの社の同僚はどういう目を向けているのだろうか。 年金のシミュレーションは必要だ。しかし、それはきちんと前提が議論され、モデルが公開されて、誰もがそれを使ってシミュレーションをすることができるものが求められている。 保険料を納めた証拠がない場合の年金給付を判断する総務省の年金記録確認第三者委員会が、申し立てを却下した事例のうち85・9%で、委員による本人の意見聴取をしていなかったことが二十日、分かった。 第三者委が民主党厚生労働・総務部門会議で明らかにした。同委は「事務局が電話などで事情を聴いている」と釈明したが、出席者からは「話を聞かずに切り捨てられている人がいる」などの批判が相次いだ。 同委によると、四月二十一日までに中央、地方で処理した申し立ては七千四百三十八件で、三千八百七十三件は記録を認めず却下したが、うち三千三百二十七件は、委員による意見聴取をしなかった。 道内では四カ所で判定しており、同日までに三百五十九件を処理して、二百十五件を却下した。うち委員の聴取がなかったのは百八十三件(85・1%)だった。 (05/21 07:41)(05/20 17:14)領収書など保険料を納めた証拠がない場合の年金給付を判断する総務省の「年金記録確認第3者委員会」は20日、新たに中央分と地方分を合わせて168件の給付を認定、392件の申し立てを却下したと発表した。 これで1万39件の審査が終了し、昨年7月の審査開始から10カ月でようやく1万件を突破。社会保険庁から第3者委員会に転送された3万9211件の申し立てに対する進ちょく率は25・6%となった。 累計の給付認定件数は4543件で、このうち厚生年金保険料を給与から天引きされながら、事業所のミスなどで年金記録がない人を救済する特例法に基づく認定は1736件。 累計の却下件数は4917件、申し立ての取り下げは579件となっている。 2008.4.15 19:27
このニュースのトピックス:年金問題
社会保険庁解体後の年金業務を引き継ぐ「日本年金機構」の職員採用について、社保庁正規職員約1万6000人のうち、移行できない人は500人程度にとどまる見通しであることが15日、社保庁がまとめた新機構の採用計画案で明らかになった。計画案通りに職員の大半が移行すれば「看板の掛け替え」との批判が出そうだ。 計画案は同日の政府の有識者会議「年金業務・組織再生会議」に示された。 これよると、新機構は発足時(平成22年1月)の正規職員数を約1万2500人とし、このうち約97%の約1万2100人は社保庁から移行させる。民間採用者枠はわずか約400人。 現在、社保庁の正規職員は約1万6000人。新機構に移る約1万2100人と、政府管掌保険(政管健保)業務を引き継ぐ「全国健康保険協会」(協会けんぽ)に内定した1800人、厚生労働省本省や地方厚生局などが受け入れる約1300人を除く約800人は、現時点では移行先が決まっていない。 ただ、約800人のうち約300人は定年退職するとみられ、実質的には約500人がリストラ対象として他省庁などに受け入れ先を探すことになる。 社保庁によると、19年度の自己都合退職者は過去最多の702人。このペースで退職者が増えればリストラ数も少なく済むが、702人の半分は20、30代。機構は新卒採用者を大量に増やす必要もあり、最終的なリストラ数は流動的だ。 中日新聞:消費税3.5―12%上げ必要 年金税方式で政府試算:年金問題(CHUNICHI Web)
www.chunichi.co.jp/article/feature/nenkin/list/200... 2008年5月20日 政府は19日、社会保障国民会議(座長・吉川洋東大大学院教授)の所得確保・保障分科会で、公的年金制度の基礎年金部分について、保険料と国庫負担を併用する現行の「社会保険方式」から、すべて税で賄う「全額税方式」に移行した場合、2009年度で9兆-33兆円の財源が必要となり、消費税率に換算すると3・5-12%の引き上げになるとの試算を示した。 政府は、税方式について(1)過去の保険料納付実績に関係なく、全員に一律で月6万6000円を給付(2)過去の保険料未納期間に応じて減額(3)一律支給した上で、過去の保険料納付期間を上乗せ加算-の3パターンについて試算。 基礎年金の国庫負担を2分の1に引き上げる2兆3000億円(消費税1%分)に加え、税方式移行時に必要な財源はそれぞれ(1)14兆円(消費税率5%分)(2)9兆円(同3・5%分)(3)33兆円(同12%分)と試算した。 家計への影響をみると、税方式に移行すれば、ほとんどの世帯構成・年齢層で、保険料がなくなる負担減よりも、消費税率引き上げによる負担増の方が大きくなると分析。 一方、企業は従業員の保険料の半分を支払う必要がなくなるため、負担減となる。 保険料を徴収する現行方式を続ける場合の改革案として、最低加入期間を25年から10年に短縮するには1000億円が必要と計算。満額で月6万6000円の基礎年金を7万円に引き上げるには、1兆2000億円かかるとした。 【基礎年金の全額税方式】 公的年金制度は1階の基礎年金と2階の報酬比例部分の2階建て。現行の社会保険方式は、基礎年金の給付費約19兆円のうち36・5%の約7兆円を国庫負担(税)で、残りを保険料で運営。一方、税方式は全額を税財源で賄う仕組み。基礎年金給付に見合う保険料は不要となり、国民年金はゼロ、厚生年金も安くなる。消費税率を引き上げて充てるとの意見が多く、自民党の野田毅元自治相や麻生太郎前幹事長らが提言。企業負担が軽くなることから、経済界も主張している。 5月19日 19時46分 政府の社会保障国民会議は、公的年金制度の改革に向けて、西暦2050年度までの間に必要となる財源の規模や、それを消費税率に換算するとどの程度になるかについての試算を公表しました。今の「社会保険方式」を維持して月5万円の最低保障年金を受け取れるようにした場合、2050年度には消費税0.5%分が追加的に必要になり、一方、「全額税方式」を導入してすべての人が今と同じ基礎年金の満額を受け取ると仮定すると、2050年度には消費税7%分が追加的に必要になるとしています。 社会保障国民会議は、少子高齢化の進展によって、今後、年金の給付額が膨らむほか、保険料の未納などによるいわゆる無年金や低年金の問題に対応する必要があるとして、公的年金制度を改革する議論を進めています。こうしたなか、国民会議は、基礎年金の給付を保険料と税金で支える今の「社会保険方式」を維持した場合や、基礎年金をすべて税金で賄う「全額税方式」を導入した場合、少子高齢化がピークを迎えるとされる2050年度までの間に必要となる財源の規模や、追加的な財源を消費税率に換算すると何%になるかといった試算を公表しました。今回の試算では、政府の方針どおり基礎年金の国庫負担を来年度に今の3分の1から2分の1に引き上げられることが前提となっています。 まず、今の制度が続く場合には、基礎年金の給付は来年度のおよそ19兆円から2050年度には56兆円に増えます。この場合、国庫負担は来年度の10兆円から2050年度には29兆円に膨らみます。そして、今の「社会保険方式」を維持しながら、無年金や低年金の高齢者対策として「最低保障年金」を創設して最低でも毎月5万円の基礎年金を受け取れるようにすると、この制度のために追加的に税金で賄う給付額は2050年度に1兆5000億円となり、消費税にして0.5%が新たに必要になると試算しています。 一方、「全額税方式」を来年度から導入し、過去に保険料をいくら納めたかに関係なく、すべての人に今と同じ基礎年金の満額毎月6万6000円を給付すると仮定すると、来年度は今の制度の下での国庫負担に加えて追加的に14兆円、消費税にして5%分が必要になり、2050年度には追加的に35兆円、消費税にして7%分が必要になります。 また、この「全額税方式」の場合、基礎年金の保険料の半分を負担している企業にとっては、保険料の支払いがなくなるため負担は軽くなりますが、個々のサラリーマンの家庭にとっては、保険料の支払いはなくなるものの、消費税の税率が上がって、年収や年齢にかかわらずすべての家庭で負担が重くなると試算しています。 ただ、この「全額税方式」の場合、これまで納めてきた保険料が反映されていないため不公平だという指摘があることから、「全額税方式」で保険料の未納期間に応じて受け取る額を減らす方式と、保険料を納めた期間に応じて受け取る額を上乗せする方式についても試算しています。19日に開かれた国民会議の分科会で、この試算が示され、委員からは、全額税方式について「未納問題を解決できるというメリットがある」といった導入に積極的な意見が出されました。その一方で「消費税率を引き上げる場合には年金だけでなく医療や介護にも財源を振り向けるべきだ」という指摘や「企業が負っていた保険料の負担を税の形で家計に負わせるのは好ましくない」といった全額税方式に慎重な意見も出されました。 社会保険庁は14日、08年10月に同庁の医療保険部門を分離して発足させる非公務員型の「全国健康保険協会」で再雇用する職員1800人を内定した。有名人の年金加入記録をのぞき見するなどして懲戒処分を受けた71人も含まれている。 協会は職員2100人で発足。うち300人を民間から採用する。社保庁職員からの希望者は4156人。採用される処分者71人の内訳は、のぞき見59人▽年金の不適正処理8人▽旅費の不適正請求2人--など。 社保庁は同日、休職せずに労組役員をしていたヤミ専従問題で、一部職員に架空出勤簿に基づいて月約3万円の超過勤務手当を支給していたことや、勤務評定で5段階中2番目に高いAランクの評価を受けていたことを明らかにした。ヤミ専従職員は29人とされるが新協会に移る職員はいない。【佐藤丈一】 毎日新聞 2008年4月15日 東京朝刊 社会保険庁は14日、08年10月に同庁の医療保険部門を分離して発足させる非公務員型の「全国健康保険協会」で再雇用する職員1800人を内定した。有名人の年金加入記録をのぞき見するなどして懲戒処分を受けた71人も含まれている。 協会は職員2100人で発足。うち300人を民間から採用する。社保庁職員からの希望者は4156人。採用される処分者71人の内訳は、のぞき見59人▽年金の不適正処理8人▽旅費の不適正請求2人--など。 社保庁は同日、休職せずに労組役員をしていたヤミ専従問題で、一部職員に架空出勤簿に基づいて月約3万円の超過勤務手当を支給していたことや、勤務評定で5段階中2番目に高いAランクの評価を受けていたことを明らかにした。ヤミ専従職員は29人とされるが新協会に移る職員はいない。【佐藤丈一】 毎日新聞 2008年4月15日 東京朝刊 社会保険庁の職員が休職の許可を得ないまま組合活動をしていた「ヤミ専従」問題で、一部の職員に対し、架空の出勤簿に基づいて残業代(超過勤務手当)が支給されていたことが14日分かった。社会保険事務所の所長がかかわっていたケースもあり、ヤミ専従が組織ぐるみだった疑いが強まった。 同日の衆院決算行政監視委員会で、自民党の葉梨康弘議員が明らかにした。社保庁は「調査中であり、否定も肯定もしない」としている。 葉梨議員らによると、ある社会保険事務所ではヤミ専従の職員は通常の業務に携わっていないにもかかわらず、組合活動をした時間などの一部を人事担当係長が「超過勤務時間」として集計。事務所長が手当の支給額を決めていた。ある職員は2003年9月、本給のほかに同手当約3万円を受け取っていた。手当の支払いにあたっては架空の出勤簿が作成されていたという。(14日 2008年04月09日20時38分 厚生労働省は9日、年金記録のずさんな管理をはじめとする社会保険庁の一連の問題について「年金制度に対する信頼を損ない、国民に大きな不安、不信、心配をおかけした」とする反省文を公表した。 政府の「年金業務・組織再生会議」で、江利川毅事務次官が読み上げた。記録問題については、政府・与党がたびたび国民に謝罪、総務省の年金記録問題検証委員会が昨秋、「責任感が厚労省、社保庁に決定的に欠如していた」とする報告書を出したが、監督する立場の厚労省が文書で反省の意を表すのは初めて。 反省点として、厚労省の人事上の配慮不足が、キャリア官僚・本庁採用のノンキャリア・地方採用職員という社保庁職員の「三層構造」を生み、組織一体で記録管理に取り組む姿勢が十分に取れなかったことや、キャリア官僚が労働組合に対して迎合的になり十分なリーダーシップを取れなかったことなどを挙げた。 今後は社保庁解体後の新組織に、厚労省から上級幹部を出向させる際にも、本省への復帰を前提としない「ノーリターンルール」を検討するとしている。 2008年04月07日11時35分 福田首相は7日の参院予算委員会で、5千万件の「宙に浮いた」年金問題について、自民党の参院選公約で「1年以内にすべての名寄せを完了」としていたのに未解明記録がなお2025万件あることについて「3月までに年金記録問題を全面的に解決するといったような、誤解を与えるような表現も、説明もあった。誤解を与えた、過分な期待を持たせたことについておわびを申し上げなければいけない」と謝罪した。 民主党の内藤正光氏に対する答弁。首相は「記録が結びつく可能性がある方々へ、ねんきん特別便をお送りするといった作業は着実に進行している。今のところ大きなやり方の変更はないが、それで良いと思っているわけではない。人員の投入もしっかりしなければいけない」と理解を求めた。 舛添厚生労働相の責任については「いかに政府が信頼を回復できるのか、の一点に我々の使命がある。舛添厚生労働大臣を中心に懸命に取り組んでいる最中。信頼回復が我々の責任だ」と述べた。 [解説]社保庁改革法案 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060313ik... 政府が10日に閣議決定した社会保険庁改革関連法案は、不祥事が続出した社保庁の「看板の掛け替え」にとどまり、抜本改革にはほど遠い内容だ。(社会保障部 石崎浩) 法案は組織の見直しについて、〈1〉2008年10月から、社保庁を年金部門と政府管掌健康保険部門に分離する〈2〉年金部門は引き続き国の一機関と位置づけ、外部の人材を登用しやすくするなど、効率的な組織運営を目指す――としている。 だが、年金保険料の無駄遣いや支給ミスなど一連の不祥事を受け、政府・与党が「社保庁の廃止・解体」と説明する割には、小幅な手直しにとどまる内容だと言えそうだ。 法案では、年金保険料の徴収は社保庁、税金は国税庁という縦割り行政は放置されたままだ。保険料も税も、国が強制的に徴収する点では共通しているのに、別の役所が、ほとんど連携せずに徴収している今の仕組みは、効率的なのだろうか。 米国では、公的年金の保険料は「社会保障税」と呼ばれ、内国歳入庁が税とともに徴収している。英国でも1999年の改革で、社会保険料と税を同じ機関が徴収する仕組みに改められた。徴収一元化を実現している国には、他にもカナダ、スウェーデンなどがある。 日本でも、「社保庁は徴収業務から完全に撤退し、保険料と税を国税庁が一括して徴収すべきだ。徴収の効率が上がり、未納対策としても有効だ」(西沢和彦・日本総研主任研究員)という意見が、有識者などの間で根強い。小泉首相も04年5月の国会答弁で、国税庁と社保庁の統合について「今後、議論の対象になる」と一定の理解を示した。だが、財務省や厚生労働省が統合に水面下で抵抗、本格的な検討は行われなかった。 また、自営業者などの国民年金保険料の徴収を、国の機関だけに任せておいて大丈夫なのかという問題もある。 国民年金保険料は、かつては全国の市町村が徴収していたが、02年4月から社保庁に業務が移管された。国民年金は国の制度なので、保険料の徴収も国が行うべきだ、という考え方に基づく措置だ。 だが、保険料未納率は市町村が徴収していた01年度の29・1%と比べ、04年度には36・4%と、7・3ポイントも悪化した。市町村が全国に約2000あるのに対し、社保庁の出先である社会保険事務所は312か所。社会保険事務所は市町村と比べると個々の住民の実情を把握しておらず、徴収の効率が悪い。このことが、未納が増えた大きな原因だと指摘されている。 未納問題の解決に本気で取り組むなら、徴収業務の一部を市町村に戻し、国と市町村が連携して未納者に対する督促などを行うことも選択肢となりうる。だが、法案はあくまで徴収を国の業務と位置づけ、業務の民間委託を進めるという内容にとどまった。 政府・与党は今回の法案で、年金新組織を従来のような厚労省の外局から、国土地理院などと同じ国家行政組織法上の「特別の機関」に変え、名称も「ねんきん事業機構」に改めるが、実態は外局とさほど変わらない可能性が高い。 この内容で国民の信頼を回復し、保険料の未納率を引き下げることが果たして可能なのか。国会審議で、問題点を十分に掘り下げる必要がある。 (2006年3月11日 読売新聞) 宙に浮いた年金記録5000万件をめぐり、政府は統合作業を進めてきたが、3月末時点で統合の可能性があるにもかかわらず通知できなかった記録が3000万件以上残り、「3月末までに記録統合の可能性がある人に通知する」とした政府・与党公約は達成できなかった。民主党は「公約違反を謝罪すべきだ」と批判、後半国会の焦点となりそうだ。 政府・与党は昨年7月の対応策で、「平成20年3月までに5000万件とすべての受給・加入者の記録をコンピューター上で名寄せし、記録が結び付くと思われる人に知らせる」と公約した。さらに、自民党は参院選向けのチラシで「今後1年間ですべての統合を完了させ、未払い年金を全額支払う」と約束した。 だがコンピューター照合の結果、記録漏れの可能性が高いとして3月末までに送付された「ねんきん特別便」は1172万件(1030万人分)。記録統合が完了したのも全体の8%の417万件に過ぎない。 社会保険庁は現時点で持ち主の特定困難な記録は2025万件としているが、これとは別に、死亡者の記録など1481万件の中にも記録統合の可能性のある人が含まれていることが判明。また、年金記録確認第三者委員会の審査終了件数も、3月28日現在で受付分の17・8%しかなく、「最後の1人まで正しい年金を支払う」との政府公約の達成はほど遠い状況だ。 ただ、政府・与党側は「3月中の名寄せと通知の完了を約束しただけ」と公約違反ではないとの立場を崩していない。民主党は31日、舛添要一厚生労働相に公約違反の謝罪と対策の見直しを求める要望書を提出し、4月1日には小沢一郎代表が声明を発表して福田政権の責任を追及する構え。一方、舛添氏は「要望書の内容は精査したい」としたが謝罪は拒否した。 2008年03月16日06時06分 社会保険庁で、許可なく労働組合の活動に専従しつつ、通常の給与を受け取る「ヤミ専従」が長年常態化していたことがわかった。全国社会保険職員労組(約1万人)の20~30人が、97~04年に5億円前後の給与を不正に受け取っていたとみられる。高端照和委員長は責任をとって辞任する見通しで、ヤミ専従に絡んで労組トップが辞任するのは極めて異例。管理職の一部も黙認していたといい、社保庁の管理態勢に改めて批判が高まりそうだ。 社保庁は、職員の服務規定違反だとして関係者を処分し、給与の返金を組合側に求める方針だ。社保労組は返金に応じる方針。ほかの労組でもヤミ専従があったとみられ、不正給与総額はさらに膨らむ可能性がある。 社保庁の後継組織のあり方について検討している政府の「年金業務・組織再生会議」の指摘を受け、社保庁が昨年12月から過去10年間にさかのぼって実態を調べていた。 関係者によると、07年4月にできた社保労組の前身の自治労国費評議会で、労使慣行が見直される04年まで数十年にわたってヤミ専従が続き、組合が負担すべき給与が税金から支払われていた。社保労組は「言い訳できないことで反省している」と認める。 社保庁は、全厚生労組(社保庁関係組合員約2200人)でも、同様のヤミ専従が行われていたとみている。処分を受けた職員は、社保庁の後継組織として10年に発足する日本年金機構に採用されない可能性もある。第三者委員会が処分歴や能力をもとに審査し、職員数を絞り込むためだ。 不正の規模が大きく長期間にわたることから、上司だった管理職も黙認していた可能性が高い。社保庁関係者も「地方の職場によっては長年の労使慣行となっていた」と認めており、管理側の責任も問われる。 社保庁を巡っては、労組と結んだ100件近くの業務内容に関する覚書や確認事項が発覚。「国民年金保険料の督促状発行はゼロでもよい」といった項目もあり、批判を受けて05年1月までにすべて破棄された。 不適切な労使関係は「消えた年金問題」の一因といわれ、社保労組は今月、「労使関係や当時の活動が、国民の利便性向上にマイナスをもたらした部分もある」と自己批判する報告をまとめている。一方で、組合内には「すべての問題が労組の責任のように決めつけられている」といった不満も根強い。 2008年03月18日19時43分 「宙に浮いた年金記録」の問題で、社会保険事務所職員が年金受給者に電話や戸別訪問で直接確かめた件数に、都道府県によって最大約200倍の開きのあることが社保庁の調査で分かった。 再確認作業は、「ねんきん特別便」での問い合わせに「記録訂正の必要がない」と回答した人が対象で、2月末までに計2万7241件だった。 最も多かったのは大阪の4085件で、神奈川の2107件、千葉の1969件が続く。最も少ない和歌山は22件で、徳島、高知などと合わせ6県が100件未満だった。東京は1117件と、対象者が少ないと見られる山形の1399件を下回った。 再確認の結果、約8割の人で記録漏れが見つかっており、取り組み不足が記録回復の遅れに直結しているようだ。 再確認件数の多い上位10都道府県の社保事務所は、全国平均の2倍の職員を作業に割いている。社保庁は「作業の重要性についての指導が不足していた」として、月内に各事務所ごとの実施計画をつくり作業を加速。今年夏ごろまでに再確認を終えるとしている。 社会保険庁は21日、約5000万件の「宙に浮いた年金記録」の照合作業で記録漏れが見つかった1030万人に記録の確認を促す「ねんきん特別便」の最後の発送を終えた。舛添要一厚生労働相は同日の記者会見で「国民の側からアクションがあれば問題解決が早くなる」と国民の協力を求めた。
社保庁は昨年12月中旬から特別便を送り始めた。特別便を受け取った人は年金額が増える可能性があるため、自分の年金記録が正しいかをまず確認。間違いを見つけたらその旨を返信する必要がある。 4月からは残りの現役加入者、年金受給者合わせて約9500万人にねんきん特別便を送る。ただ今でさえ混雑している社会保険事務所の窓口に相談者が殺到するのは必至。窓口対応の拡充が課題になりそうだ。 2008年03月14日10時19分 社会保険庁は14日、5000万件の「宙に浮いた年金記録」の照合作業の結果を発表した。本人を特定できず、基礎年金番号への統合が難しい未解明記録は、昨年12月時点の推計の1975万件から2025万件に増加。全体の4割を占め、問題解決の時期も明示できなかった。政府・与党の「最後の1人までチェックして正しい年金を支払う」との公約の達成が不可能であることが改めて明確になった。 持ち主がほぼ特定できたのは1172万件にとどまった。社保庁は4月以降の対策も示したが、難航の最大の理由とされる「本人の記憶や申し出に基づき解決を進める」という「申請主義」を変えるには至らなかった。 14日朝、首相官邸で開かれた「年金記録問題に関する関係閣僚会議」で舛添厚生労働相が報告。福田首相は「信頼回復のため、国民の目線で作業を進めてほしい」と述べた。 照合結果によると、未解明の記録は、年金相談で持ち主が分かったり、加入のみで保険料を納めていないことが判明したりして、いったんは1715万件に減った。だが、これまで未解明扱いにしていなかった「名前が欠落した記録」470万件のうち、原簿から名前を割り出して照合しても持ち主を特定できなかったものが310万件あることが判明。これを加えて計2025万件に増えた。 社保庁は今後の対策として、(1)住民基本台帳ネットワークを活用し、6月までに死亡者などの記録を特定(2)コンピューター入力時の漢字カナ変換の誤りを補正(3)旧姓による照合の実施(4)5月以降、入力ミスを原簿にさかのぼって修正――などを実施する。 だが、抜本的な改善策とは言えず、相当数の記録が未解明のままになると見られる。最終的に残った記録をインターネットなどで公示し、本人の届け出を待つとしているが、作業終了のめどは立っていない。 一方、本人をほぼ特定できた1172万件については、今月21日までに対象者全員への「ねんきん特別便」の送付を終える。基礎年金番号に統合までできたのは、5000万件の約8%の417万件にとどまっている。 政府・与党は昨年7月にまとめた対策で「08年3月までに名寄せ(照合)を実施し、本人に通知する」と約束した。舛添厚労相は14日の閣議後の記者会見で「3月までに名寄せをやる約束はお守りした。公約違反にはあたらない」と強調。だが、未解明記録が大量に残り、記録の統合も進んでいないことから、批判が強まるのは避けられそうにない。 年金「名寄せ」月内完了、4割は持ち主特定が困難 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080307-OYT1T0062... 社会保険庁は7日、該当者不明の約5000万件の年金記録の持ち主を探すために、社保庁のコンピューター上で約1億人の年金受給・加入者の氏名や生年月日などのデータと突き合わせる作業が6日に終わったことを明らかにした。 また、この作業で記録の持ち主の可能性があるとされた人に対し、その旨を通知する「ねんきん特別便」の発送も、19日にも終わるとした。 これにより、社保庁が「名寄せ」作業と呼ぶこれらの取り組みは3月末までに完了するが、記録の持ち主の見当がついたのは1200万件程度だ。全体の約4割の記録は持ち主の特定が困難であるなど、全面解決のめどは立っていない。 舛添厚生労働相は7日、記者団に、「1200万件に加え、1550万件は死亡していた人の記録などだと分かった。合計すれば6割にあたる約3000万件が、半年程度の名寄せ作業で中身を明らかにできた」と述べ、成果を強調した。 だが、残りの約4割にあたる1975万件の記録については、婚姻による姓の変更や氏名の転記ミスなどにより、持ち主の特定は困難と見られている。1200万件についても、記録の中身と本人の過去の記憶が食い違うなどの事例が続出しており、2月19日現在で持ち主と特定されたのは17万人程度にとどまった。 社保庁は、姓が変わった人に対する届け出の呼びかけや、コンピューター上の記録のミスを原本の紙台帳にあたって手作業で修正するなどの作業を続けなければならない。 しかも、安倍前首相が昨年の参院選で、「最後の一人まで記録をチェックして支払う」などと繰り返したこともあり、名寄せ作業で問題がすべて解決するという受け止め方は多い。 実際には、5000万件のほとんどの特定が終わっていない状況に、民主党など野党が改めて政府への批判を強めることになりそうだ。 (2008年3月7日23時52分 読売新聞) 総務省は六日、昨年十月に報告書をまとめた「年金記録問題検証委員会」(座長・松尾邦弘前検事総長)による元社会保険庁長官三人に対する聞き取り調査の概要を公表した。三人は年金記録問題について「未統合記録が大量にあるという認識はなかった」などと、問題視していなかったことを主張。トップをはじめ、ずさんな組織の実態があらためて浮き彫りになった。 聞き取りは昨年九月、佐々木典夫(在任期間一九九六年七月-九八年七月)、真野章(同二〇〇三年八月-〇四年七月)、村瀬清司(同〇四年七月-〇七年八月)の三氏に対し、東京都内のホテルなどで行った。 記録問題では、三氏とも年金支給開始の裁定時に補正されるとの認識だったとし、「正直驚いている。信じられない数字だ」(真野氏)と主張した。また「最近まで業務マニュアルさえなく、間違いをチェックできる仕組みもなかった」(村瀬氏)など、組織の構造的な問題点も明らかにしている。 同省はこれまで、公式な調査ではないとして、民主党の長妻昭政調会長代理らによる開示要求を拒否。 長妻氏は同日の記者会見で「記録問題は過去に何度も指摘されているはず。調査がきちんと行われたか疑問だ」と指摘した。 2008年02月20日01時03分 今年度の年金の運用成績が5年ぶりにマイナスとなり、資産を目減りさせる見通しだ。米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題に端を発した株安が主因。年金は長期運用のためすぐに給付が減るわけではないが、株安が長引けば影響は大きい。退職金での購入が多い投資信託も株式運用はマイナスになっている。 年金は、全国民に共通する基礎年金のほか、サラリーマンには「2階」部分として厚生年金が上乗せされる。さらに、企業が社員向けに用意する企業年金もある。 基礎年金や厚生年金の資産約91兆円を市場で運用する年金積立金管理運用独立行政法人の運用成績は、公表済みの最新データとなる昨年7~9月は1.80%のマイナスだった。運用の約20%を占める国内株が低迷したためだ。 サブプライム問題が表面化する前の同4~6月は2.75%のプラスだったため、4~9月通算では0.85%のプラスを維持したが、その後も国内株の下落は続いており、運用環境は厳しさを増している。近く公表される4~12月の成績がマイナスに転じる恐れがある。 企業年金の成績は一足先に落ち込んでいる。格付け会社の格付投資情報センター(R&I)によると、企業年金などを運用する約2000ファンドの運用成績は、07年4~12月が1.97%のマイナスとなった。債券や外国株での運用は2~4%台のプラスだったが、国内株が13.31%のマイナスになったのが響いた。今年1月分を含む推計値ではマイナス幅が6.39%に広がっており、07年度全体は02年度以来のマイナスになる可能性が高い。 企業年金連合会は、中途退職者の年金や解散した企業年金の資産など約13兆円を運用している。運用成績は06年度まで4年連続でプラスだったが、「07年度はプラスは難しい」という。06年度には、加入者の掛け金と運用益を合わせた年金資産が、加入者に支払う年金負債より13%多かったが、07年度にはその幅が10%を切る見通しだ。 年金は加入者らの掛け金を数十年かけて運用するため、一時的な損益が給付水準に直結するわけではない。ただ、マイナス運用が続けば、年金の資産が負債を下回るなど財務状態が悪化し、企業などが補填(ほてん)を迫られる恐れもある。 中高年の購入が多い株式投信の運用成績も悪化している。投資信託協会によると、株式投信の1月末の純資産残高は前月末比6兆715億円減の60兆7130億円になり、月間で最大の減少を記録した。日本株に加え、昨年まで好調だった中国などの新興国市場も株安になって、運用部分で6兆4593億円も目減りしたためだ。株式投信の購入者は含み損を抱えた人が増えたと見られる。 大手投信運用会社の幹部は「今は我慢の時期。投資は長い目で見るよう、顧客には呼びかけたい」と話している。 領収書など年金保険料を払った証拠がない人への年金給付を審査する総務省の「年金記録確認第三者委員会」は18日、新たに99件の年金給付を認定したと発表した。内訳は中央委員会が3件、全国にある地方委員会が96件。これで認定件数は合計1349件。中央が193件、地方が1156件。(19:02) 誰のものか分からない約5000万件の「宙に浮いた年金記録」のうち、1月末までに持ち主の年金記録に統合された記録が385万件にとどまっていたことが14日、明らかになった。統合できていない記録は4710万件も残っており、年金記録問題の解消が遅々として進んでいないことが浮き彫りになった。 同日の衆院予算委員会で、民主党の長妻昭議員の質問に舛添要一厚生労働相が答えた。 06年6月時点で5095万件あった「宙に浮いた年金記録」は、1月30日時点でなお4710万件残っている。記録の統合が進んでいない実態が明らかになった格好で、政府・与党は追加策を迫られかねない。(14日 23:32) 企業年金の運用利回りが2007年4月―08年1月にマイナス6.39%と大幅に悪化したことが分かった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景に、国内外の株式相場の下落が響いた。3月決算期末まで株式相場の低迷が続けば、07年度の利回りが5年ぶりにマイナスに転じる公算もある。年金費用の追加負担が企業業績に響く可能性も出てきた。 格付投資情報センター(R&I)が調査対象とする約130の企業年金(年金資産額は約12兆円)の運用成績を集計した。利回りは07年4―12月の実績値と08年1月の推定値から算出した速報値。サブプライム問題をきっかけに昨年8月には日経平均株価が1万6000円を割り込むなど株式相場が下落し、企業年金の運用成績の悪化が鮮明になった。(17日 07:00) 大学生で、国民年金保険料を払う余裕がない : 年金・社会保険 : マネー相談室 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/atmoney/nenkin/20080218mk21.htm Q.今年21歳になる男子大学生です。両親は離婚し、母親と同居して通学していますが、経済的にはギリギリの生活です。こうした私のようなケースでも、国民年金の保険料を払わなくてはいけないのでしょうか。保険料免除の制度があると聞きましたが、この制度の適用を受けると、就職してから払う年金保険料が増えるか、または将来的に受け取る年金が減るようなことはあるのでしょか。(H.K 21 東京都) A.学生の場合、在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」があります
日本国内に住むすべての人は、20歳になった時から国民年金の加入者となり、保険料の納付が義務づけられます。しかし、学生については、申請することにより在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」があります。この制度は、あくまでも保険料の支払いが猶予されるだけですから、後から保険料は納めなければなりません。 国民年金の保険料を免除する制度は他にありますが、学生は対象外となっています。 ●保険料の追納について学生納付特例制度の承認を受けた期間については、10年以内であれば保険料をさかのぼって納めることができます。なお、この制度の承認を受けた期間の翌年度から起算して、3年度目以降に保険料を追納する場合には、承認を受けた当時の保険料額に経過期間に応じた加算額を上乗せして払わなければなりません。 ●将来受け取る年金について学生の間に保険料の猶予を受けても、10年以内に追納すれば年金が減額されることはありません。 将来年金を受け取るためには、原則として保険料を納めた期間が25年以上必要です。この特例制度の承認を受けた期間は、25年を満たすかどうか判断する際に、その期間に含めることができます。ただし、10年以内に追納しなかった場合には、年金支給額の計算には入りませんのでご注意ください。 ●その他万が一、障害や死亡などの不慮の事態が生じた場合、その事故が発生した月の前々月までの被保険者期間のうち、保険料を納めた期間が3分の2以上あること、またはその事故が発生した月の前々月までの1年間に保険料の未納がないことが障害基礎年金や遺族基礎年金の支給要件とされます。この場合に、ただ滞納していれば、支給要件に該当しませんが、この制度の承認を受けている期間は、保険料を納めた期間と同様に要件を満たすための期間として取り扱われます。 この制度の申請については、お住まいの市区町村役場の国民年金担当窓口で行います。 (加藤 美香・社会保険労務士)(2008年2月18日 読売新聞) 年金記録 旧軍工場巡る確認申請が急増 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20080217-O... 07年度上半期 前年度10倍の2000件戦時中に旧日本軍の工場などで働いていた際の「旧令共済」と言われる年金記録の確認を社会保険庁に求める申し立てが、2007年度上半期(4~9月)で2000件を超え、06年度1年間の約10倍に急増したことが16日、分かった。 昨年、年金記録漏れ問題が起きたことがきっかけになったと見られる。旧令共済は厚生年金の加入期間に通算できる制度もあるが、十分に周知されてこなかった実態も浮き彫りになった。 旧令共済は、旧日本軍の陸海軍の工場や朝鮮総督府と台湾総督府の事務組織で働いていた人たちが加入していた共済組合による年金。終戦で共済組合は解散し、「国家公務員共済組合連合会」に組織は継承された。また、1969年には、旧令共済の加入期間を厚生年金に通算できる特例が設けられた。 しかし、旧令共済の加入記録そのものが、同連合会に引き継がれておらず、厚生年金に通算するには、厚生労働省や外務省などが保管する戦時中の人事資料で当時の職歴を探す作業が必要だ。職種や勤務形態によっては加入期間として認められないケースもあることから、同連合会で職歴を審査し、年金の受給権を認定している。 ただ、05年度は申立件数は306件に過ぎず、このうち職歴が見つかったのは127件。06年度は206件の申し立てで、106件の職歴が分かった。 ところが、年金記録漏れが社会問題化した07年度上半期は、申し立てが2003件に上った。旧令共済の加入期間の確認手続きは、社会保険事務所に「履歴申立書」が提出されてから、手作業で古い名簿から本人の人事記録を見つける。このため、確認には数か月から1年程度かかるが、06年度並みの比率であれば、1000件前後の職歴が分かる可能性もある。 ただ、旧令共済に関する記録は、社保庁が管理する記録でないため、ねんきん特別便の対象になっていない。本人が申請しない限り確認されることはない。 記録の持ち主の大半は80歳以上の高齢者であることから、年金相談に応じている社会保険労務士などから「制度を知らない高齢者がかなりの数に上り、広報が不十分だ」との指摘も出ている。 このため、社保庁では、旧令共済に関する情報のさらなる周知徹底を求められることになりそうだ。 (2008年2月17日 読売新聞) 最低保障制度を国公労連などシンポ「守れ!みんなの年金」と題して年金記録問題や社会保険庁の解体民営化を考えるシンポジウムが十六日、東京都内で開かれました。公務労組連絡会と国公労連の主催で二百四十人が参加しました。 パネリストの朝日新聞の松浦新記者は「制度が悪いからウソをついて対応せざるをえず、国民の不信を生む。皆年金制度を守るために制度を変えさせないといけない」とのべました。 「百年安心どころか崩壊の危機にあるのが実態」と指摘したのは中央社会保障推進協議会の山田稔事務局長。「全額国庫負担の最低保障年金制度が必要だ。財界は消費税を財源にというが、企業負担軽減のためでとんでもない」と語りました。 日本大学の永山利和教授も「年金を守るために雇用の安定と賃金の引き上げ、インフレの抑制が必要なのに、それが行われていない」と強調。「社保庁を悪代官にして解体しても年金はよくならない。国の責任で管理し運営することこそ必要だ」とのべました。 菊池紘弁護士は、安心できる年金制度には専門性を備えた人員体制こそ必要だと指摘。「業務をばらばらにして外注化し人員を減らすというのは、国民の年金を守る気がないからだ」と批判しました。 参加者からも「人員不足で年金記録ひとつの調査に半年以上かかる。社保庁解体は凍結して国の責任で記録問題の解決に全力あげるべきだ」(社保庁職員)「県立病院の業務委託で停電復旧が遅れ、事故につながりかねない問題まで起きている。民営化で住民サービスが守れるのか問われる」(自治体職員)などの発言がありました。 中日新聞:年金給付の判断に第三者委が事例集 審査迅速化へ:年金問題(CHUNICHI Web)
www.chunichi.co.jp/article/feature/nenkin/list/200... 2008年2月17日 領収書など保険料を納めた証拠がない場合の年金給付を判断する総務省の「年金記録確認第三者委員会」はこれまでの判断根拠を類型化した事例集をまとめた。 審査の迅速化を図るためで、政府が1月に決定した年金記録問題への対応策の一環。今後、全国50カ所の地方第三者委などに配布し、審査の参考にしてもらう。 モデル事例となる申し立てを審査している中央第三者委員会が、1月末までに判断を示した国民年金158件を整理。給付認定した126件のうち、最も多かった判断根拠は「申立期間以外はおおむね納付済み」の101件で、「申立期間が12カ月以内」(44件)、「納めたとする金額が妥当」(42件)が続く。 社会保険庁などの事務処理ミスも38件あり、複数の根拠を組み合わせて認定するケースが大半だった。 一方、申し立てを却下した32件では、「時効で保険料を納付できない」「被保険者になれない」など、年金制度上不合理な期間を申し立てているケースが多かった。「申立人の記憶があいまい」とする理由も目立った。 2008.2.17 18:16
このニュースのトピックス:年金問題
社会保障担当の首相補佐官に伊藤達也元金融担当相が任命され、舛添要一厚生労働相との役割分担に注目が集まっている。伊藤氏の具体的な仕事は先月末に発足した政府の社会保障国民会議を担当することぐらいしか決まっていないためだ。 舛添氏といえば、目玉閣僚として注目を集めてきたが、年金や薬害肝炎問題では威勢の良さだけが目立ち、今ひとつ実績に結びつけられないできた。 伊藤氏が国民会議の議論を主導することで政府内のキーマンにでもなれば、舛添氏は“見せ場”を奪われるだけでなく、メンツも失いかねないためだ。 伊藤氏は今月15日の自民党の会合で「首相を補佐しながら、舛添厚労相をできる限りサポートしたい」と裏方を強調。舛添氏も同日の会見で「権限争いはまったくない。お手伝いしてくれる助っ人が来た」と余裕の姿勢をみせた。 ただ、舛添氏は同時に「法律上の権限はすべて私が持っている」とも述べている。自分が“主役”であることをわざわざ強調するあたり、心中は穏やかでない? NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース -マクロ経済の動向から金融政策、業界の動きまでカバー
www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080218AT2D1500T1602... 企業年金利回りが大幅悪化、07年度は5年ぶりマイナスの公算企業年金の運用利回りが2007年4月―08年1月にマイナス6.39%と大幅に悪化したことが分かった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景に、国内外の株式相場の下落が響いた。3月決算期末まで株式相場の低迷が続けば、07年度の利回りが5年ぶりにマイナスに転じる公算もある。年金費用の追加負担が企業業績に響く可能性も出てきた。 格付投資情報センター(R&I)が調査対象とする約130の企業年金(年金資産額は約12兆円)の運用成績を集計した。利回りは07年4―12月の実績値と08年1月の推定値から算出した速報値。サブプライム問題をきっかけに昨年8月には日経平均株価が1万6000円を割り込むなど株式相場が下落し、企業年金の運用成績の悪化が鮮明になった。(17日 07:00) 社会保険庁は15日、誰のものかわからない「宙に浮いた年金記録」の持ち主とみられる人に送る「ねんきん特別便」を受け取って記録を回復した人が1月末時点で8.3%にとどまっていることを明らかにした。1月30日までに108万通を送ったが社保庁に回答した人は42万人で、このうち記録を訂正したのは9万人にとどまった。 また、持ち主である可能性が高いのに「記録の訂正はない」と答えた人は30.8%の33万人に上った。社保庁はこうした人の中でも持ち主である可能性が特に高い人には、電話や戸別訪問で再度確認を要請する。(16日 09:40) 公明新聞:2008年2月16日 ![]() 権丈慶大教授招き意見交換
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| 麻生氏の動き活発化 現実路線転換で「ポスト福田」狙う | '08/2/16 |
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自民党の麻生太郎前幹事長が「ポスト福田」や今後の政界再編をにらみ活発に動き始めた。昨年九月の福田内閣発足後にいったん距離を置いた党内各派閥幹部や、民主党議員とも盛んに接触。従来の「保守再生」の理念にこだわらない現実路線へと転換して次を狙う戦略とみられる。 「負けて引き下がるのはあまり面白い話ではない。最後まで頑張り通したい」。麻生氏は一月に開かれた地元、福岡県飯塚市での会合で、あらためて「ポスト福田」に強い意欲を示した。 昨年九月の党総裁選で福田康夫首相に敗れて以降は、支持を受けた議員の地元を中心に全国行脚を続け、これまでに八十カ所以上で講演や街頭演説をこなしてきた。 年明けからは、一時疎遠となっていた党内最大派閥町村派の中川秀直元幹事長、町村信孝官房長官と相次いで会談し、福田内閣を支えると約束。十八人の小所帯の麻生派にとって「首相の座を狙う上で欠かせない」(麻生派幹部)という町村派との関係修復も進む。 一方で、政界再編を念頭に置いた民主党との連携も模索している。今月五日には民主党の鳩山由紀夫幹事長らと超党派の「地方政府IT推進議連」の準備会に出席。川端達夫副代表、野田佳彦元国対委員長らとも個別に意見交換している。 さらに月刊誌には、民主党の主張である基礎年金部分の全額税方式への変更を柱とした独自の年金改革案を発表。主張の大転換で注目を集めた。 ただ福田政権の下、古賀、谷垣両派が合流を決めるなどリベラル勢力の発言力が増す一方、麻生氏ら保守派の存在感は低下。「年齢的にも麻生氏にとって次の総裁選が最後のチャンス」(麻生派中堅)との見方は強い。 「ねじれ国会の状況下では右や左といった対立軸だけでは政権を取ることはできない」。周囲にそう漏らす麻生氏のポスト福田へ向けた手探りが当面続きそうだ。
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社会保険庁は15日、誰のものかわからない「宙に浮いた年金記録」の持ち主とみられる人に送る「ねんきん特別便」を受け取って記録を回復した人が1月末時点で8.3%にとどまっていることを明らかにした。1月30日までに108万通を送ったが社保庁に回答した人は42万人で、このうち記録を訂正したのは9万人にとどまった。
また、持ち主である可能性が高いのに「記録の訂正はない」と答えた人は30.8%の33万人に上った。社保庁はこうした人の中でも持ち主である可能性が特に高い人には、電話や戸別訪問で再度確認を要請する。(16日 09:40)
2007年12月14日03時38分
社会保険庁は、公的年金の受給世代にあたる60歳以上のうち、無年金の人が現時点で110万人にのぼるという推計結果をまとめた。60歳未満についても、今後保険料を70歳まで納め続けても無年金となってしまう人が45万人いることがわかった。受給資格を得られる「25年加入」に届かないためだ。
社保庁はこれまで、65歳以上の無年金者は04年時点で40万人との推計結果を示しているが、60歳以上を含む受給世代の全容が分かったのは今回初めて。
110万人は、60歳以上の公的年金受給者3360万人の3.2%にあたる。うち37万人は、70歳まで保険料を支払える国民年金の任意加入制度を利用して25年加入を満たせば、年金を受け取れるようになる。しかし、残りの73万人は現行制度のもとでは救済できず、年金を生涯受け取れない。
社会保険庁は将来無年金となってしまう人を減らすため、国民年金保険料の納付率を上げる対策を進めている。だが、06年度の納付率は66.3%と前年度よりも0.8ポイント低下。今年度に入ってからも、年金記録問題への対応に追われて保険料の強制徴収などを十分に行えず、納付実績は前年度を下回っている。こうした納付率の低下傾向によって、無年金の人は将来さらに増えそうだ。
2007年12月14日11時23分
「宙に浮いた年金記録」5000万件のうち4割近くの持ち主の特定が困難なことが判明した問題で、舛添厚生労働相が12日の衆院厚労委で行った「コンピューター上の記録と紙台帳との照合作業を2年以内に完了する」との公約は、実現困難であることが14日わかった。持ち主探しには、コンピューター上の3億件の年金記録と原簿の紙台帳8億5000万件分との照合作業が不可欠だが、厚労省は08年度予算で、国民年金の紙台帳の一部3300万件分の照合にかかる費用しか現時点では計上しない方向のためだ。
社会保険庁によれば、現時点で08年度中に照合することが決まっているのは、国民年金の記録のうち、年度途中に未納や免除の期間があり複雑になっている「特殊台帳」分のみ。厚生年金の記録については「今年度中にサンプル調査を行い、照合の方法やかかる費用を検討する」としているだけで、来年度中に具体的な作業に入るための費用の見積もりが予算編成に間に合わないため、計上しないという。
社保庁は現在、5000万件のうち氏名のない記録524万件を紙台帳などと照合する作業をしているが、2000人を超える職員が休日返上で取り組んでも4カ月間かかる見通し。3億件全件の照合には膨大な手間と時間がかかりそうだ。
大臣の公約を受け、厚労省は記録照合関係の費用を予算に積み増す検討を始めたが、大幅な増額は困難とみられる。舛添氏は14日の閣議後会見で、「国民に納得いただき人数と予算をつければ、人海戦術で1年でも半年でもできないことはない」とし、2年以内に照合を終わらせる考えを改めて強調している。
2007年12月14日20時46分
「皆さん方が公約違反と決めつけちゃっているからね。そういう時にいくら抗弁しても、なかなか説明するのは難しいんじゃないかなあ」
福田首相は14日の内閣記者会のインタビューで、年金記録問題をめぐる政府・与党の対応が「公約違反」と批判を浴びていることについて、開き直り気味にこう語った。
世論や野党の政権批判が日増しに強まる中、首相は「公約違反と言うほど大げさなものかどうか」という12日の発言については「『大げさに』と言うことはなかったのかな」と釈明。その一方で「我々は政府・与党の年金記録問題に関する基本方針に基づき申し上げている。誤解を招いちゃったという意味では(参院選で)説明した人の責任でもある」。暗に「年金問題は私の内閣ですべて解決する」と訴えた安倍前首相に責任を転嫁した。
基礎年金番号に統合されていない「宙に浮いた年金記録」5000万件の対策として、社会保険庁は17日、公的年金の加入者や受給者に記録を確認してもらう「ねんきん特別便」の発送を始めた。これまでに割り出された1100万件の持ち主とみられる850万人から順次、郵送する。
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印刷工場から郵便局へ発送される「ねんきん特別便」の梱包(こんぽう)=17日朝、東京都福生市で |
委託を受けた東京都福生市の印刷会社の工場では、1万通ずつ荷造りされた特別便がフォークリフトでトラックに積み込まれ、郵便局に向けて運び出された。この日は2工場から約30万通が発送され、数日中に届く見込み。社保庁は宙に浮いた年金記録の持ち主とみられる人には来年3月までに発送、それ以外の人を含むすべての加入者や受給者約1億人に来年10月までに送る予定だ。
特別便を受け取ったら加入記録を確認。漏れなどがあれば、年金受給者の場合は同封された照会票と年金証書を近くの社会保険事務所や年金相談センターに持参し、訂正の手続きをとる。加入者の場合は、訂正内容を照会票に書き加え社会保険業務センターに返送する。
社保庁は17日、電話相談のための「ねんきん特別便専用ダイヤル」(0570・058・555)を開設した。
2007年12月17日21時30分
福田首相は17日、年金記録問題をめぐる政府・与党の対応が「公約違反」と批判されていることに関連して、「党のビラで誤解を招くような表現があったのは事実。おわびを申し上げなければいけない」と陳謝した。舛添厚生労働相は5000万件の「宙に浮いた年金記録」のうち4割近くで本人の特定が困難と発表、参院選時の「最後の一人までチェックし、支払う」という公約の実現は絶望的になっているが、首相は公約の撤回には触れず、引き続き名寄せ作業に取り組む姿勢を強調した。
首相官邸で記者団の質問に答えた。首相が表現の行き過ぎを認めたのは、今年7月の参院選で自民党が作成したビラ。5000万件について「政府・与党は今後1年間ですべての統合を完了させます」「全国民が本来受け取ることができる年金を全額受け取れることをお約束します」などと訴えていた。
一方で、首相は、政府・与党が7月5日に決めた「08年3月までをめどに名寄せを実施する」との方針には変わりはないことを強調。「完全にできるかどうか。全部やってみなきゃ分からない。今はその途中。これからも一つひとつ、根気よくやる」と語った。
首相はまた、参院選で「最後の一人までチェックし、お支払いする」と語った安倍前首相について「割合ときちんと言ってんじゃないかと思う」と擁護。ただ、町村官房長官は17日の記者会見で「亡くなった方もいる。『最後の一人まで』ということはありえない。もとより無理な方も含まれた5000万件だ」と述べた。
2007年12月19日20時55分
5000万件の「宙に浮いた年金」の持ち主と思われる人に記録確認を求める「ねんきん特別便」に関する相談を受けつける社会保険庁の「ねんきん特別便専用ダイヤル」に、初日の17日から19日までの3日間で計1万6298件の着信があったことが、分かった。
社保庁によると、内訳は17日が5970件、18日が4381件、19日が5947件。初日は、年金受給者からの「自分に特別便が送られる予定はあるのか」という問い合わせが多かったが、18日以降は実際に特別便を受け取った人からの相談が増えている。
「ねんきん特別便専用ダイヤル」は0570・058・555、平日8時半~17時15分(月曜日は19時)。
2007年12月22日00時28分
「消えた年金記録」の回復を目指す総務省の年金記録確認第三者委員会は21日、救済の対象外としてきた「本人の給与から保険料が天引きされていたが、企業が社会保険庁に支払ったかどうかわからないケース」について、今後は企業の支払いの有無を判断した上で記録の訂正を認めることを決めた。厚生年金の「消えた年金記録」被害者を救済する特例法の施行を受けた措置。
第三者委は、こうしたケースを現時点で380件確認している。会社の手続きミスや事業主による保険料の横領、社保庁のミスなどが原因と見られるが、第三者委は「法律の未整備」を理由に判断を保留してきた。
特例法では、第三者委が「事業主が保険料を納めていなかった」と認定した場合に限り、保険料支払いの2年の時効が過ぎていても、国が企業や倒産した会社の元役員に自主的な納付を求める。支払いが拒否された場合は税金で未納分の保険料を補填(ほてん)し、従業員に年金の支払いを保証する。社保庁のミスだったり、企業と社保庁どちらの責任かわからなかったりした場合は、税の補填なしで年金の支払いを認める。
2007年12月25日23時24分
社会保険庁は25日、厚生年金など3件で計3580万円の未払いがあったと発表した。原因は本人からの受給申請を一時保留したまま、解除を忘れたため。北海道の男性は19年7カ月分の1600万円が未払いになっていた。別の2人は、それぞれ1400万円と580万円を支給し忘れていた。いずれも遺族からの死亡届で明らかになり、謝罪し全額を支払ったという。
2007年12月26日22時21分
社会保険庁は26日、全国28都道府県の105カ所の社会保険事務所で、厚生年金や健康保険の保険料を滞納した事業所から徴収する延滞金を不正に減額していたと発表した。減額は05、06年の2年間で3774事業所に対して行われ、総額は10億8800万円に達した。また、ある事業所の保険料滞納分をほかの企業の保険料で埋め合わせる手口も発覚。これも含めた不正処理額は、計11億6500万円にのぼった。
延滞金の不正減額は今年8月、内部告発をきっかけに愛知県内の8社保事務所で発覚。社保庁で全国調査をしていた。
事業所が保険料を滞納した場合、納付期限の翌日から財産差し押さえの前日までの日数に応じた延滞金を支払わなければならない。1年間滞納すれば、保険料の14.6%分にあたる延滞金が生じる。
だが、不正を行った社会保険事務所では、企業に未納保険料の支払いを促すため、延滞金を少なくするよう工作。実際には差し押さえを実行していないのに行ったように偽ったり、差し押さえの日付を実際よりも早めたりする処理をコンピューター上で行った。
不正減額が最も多かったのは、長野社会保険事務局管内の1210事業所で、三重655、福島600カ所と続く。これらの地区では、管内のすべての社保事務所が不正をしており、組織ぐるみだった疑いもある。
社保庁では今後、不正に減額された事業所から改めて延滞金を徴収するが、10億8800万円の延滞金総額のうち、すでに3億2500万円分は徴収できる2年間の時効を過ぎており、取り立ては不能だ。
また、福島社会保険事務局管内の6事務所では、倒産企業を清算する過程で、滞納保険料分の債権の分配を受けたとき、その金を使って別の滞納企業が保険料を納めたかのように処理。未収の保険料額を実際よりも少なく見せかけた。納付率を上げるのが狙いで、不正処理額は7700万円に及んだ。
2007年12月26日22時26分
5000万件の「宙に浮いた年金」の持ち主と思われる人に記録確認を求める「ねんきん特別便」の相談を受け付ける社会保険庁の「ねんきん特別便専用ダイヤル」に、開設された17日から25日までに計3万3893件の着信があることが、分かった。うち職員が電話で応対したのは3万905件だった。
18日以降は特別便を受け取った受給者からの電話が大半で、確認方法などについての相談だという。特別便を受け取った受給者が、相談のため社会保険事務所を訪れたのは18~20日の3日間で計7229件だった。
専用ダイヤルは、0570・058・555、平日8時半~17時15分。年末年始(12月29日から1月3日)は休み。
2007年12月28日03時42分
企業年金の代表的な存在である厚生年金基金124万人分の未払いが9月に発覚した企業年金連合会(加藤丈夫理事長)は27日、11月末までの約3カ月間の取り組みで未払いを解消できたのは全体の約1割の13万人分にとどまることを発表した。未払い問題の責任をとり加藤理事長が近く退任。後任には旭化成工業元副社長の徳永哲男氏(71)が就く。
連合会は未払い状態の人の現住所の大半を把握しておらず、連絡がつかない状態だ。発覚後、テレビや新聞で年金受給の手続きをとるよう呼びかけるなどの対策を講じたが、11月末までに新たに手続きをしたのは全体の約2%の2万5000人分だけ。受給申請の意思を持ちながら手続きが遅れていた人の分などを加えても、未払い解消は13万人分にとどまった。
連合会が、住所を把握している未払いの人に未請求の理由をアンケートしたところ、「(受け取り可能の)60歳以降も働き続けており、先延ばしにしている」「受給しても額が少ないため辞退する」などが挙げられた。未払い年金の平均年額は約1万9000円。1万円未満が63%を占めている。
加藤理事長は記者会見で、「未払い解消が1割という数字は想定よりもかなり低い。緊急的な呼びかけには限界がある」とし、長期的な取り組みが必要とした。
08年度は社会保険庁に公的年金の全受給者分の氏名、生年月日、性別の情報を提供してもらい、連合会の未払い年金の所有者の情報と照合する。それによって持ち主の住所を特定し、本人連絡を試みる。
また、11年度に社保庁の新たなコンピューターシステムと住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が接続する際には、連合会が管理する記録の持ち主の住所情報も住基ネットに基づき更新できるよう国に求めていく。
連合会は転職などで厚生年金基金を短期間で脱退したり、基金が解散したりした会社員の年金資産を引き取って運用し、企業年金の給付を行う。 本人からの請求があって初めて年金を支払う「申請主義」のため、60歳以上の受給資格者の年金記録約400万人分の3割が未払いだったことが9月に発覚した。
2007年12月28日15時55分
「偽」がキーワードとなった07年。相次ぐ食品偽装や不祥事に見舞われた官庁も仕事納めを迎えた。対応に追われた職員らは「来年は偽りのない年に」と新年に期待をかける。
■農水省
ミートホープ、赤福、船場吉兆――。相次ぐ食品偽装への対応に追われた農林水産省表示・規格課。課内のロッカーには日本漢字能力検定協会の今年の漢字に選ばれた「偽」の字が大書して掲げられている。
ミートホープの偽牛ミンチ事件が発覚した6月以降、同省の食品表示110番への内部告発を含む情報提供は前年同期比で4倍に達した。仕事納めの28日も告発の電話は鳴りやまず、職員が対応に追われた。今年は全国に約2000人いる食品表示Gメンたちに「24時間、携帯電話の電源を切らず、呼び出しに備えること」が指示された。
幹部は「内部告発の背景には、薄給で働かされている非正規従業員や簡単に人員整理された元従業員たちのやるせない思いがあった。来年は偽りのない年であってほしい」と話した。
省トップの農水相を巡っては政治とカネの問題で自殺や辞任で交代が相次いだ。若林農水相は28日の会見で「私も危なかったよね」と笑いを誘い、「時代が大きく変わり、政治とカネの問題に国民の皆さんがシビアになっている。その変化に政治活動のテンポが遅れている」と語った。
■防衛省
悲願だった省昇格を1月に果たした防衛省。輝かしい年になるはずが、相次ぐ不祥事で逆風が吹き荒れ続けた1年となった。石破防衛相も28日の会見で、「省に生まれ変わるためにある意味、避けて通れなかったこと」と振り返った。
ある職員は「年の前半と後半で違う役所のようだった」と話す。7月に入ってすぐ、久間初代防衛相が「原爆投下はしょうがない」発言で辞任。後任の小池元防衛相も守屋武昌・前防衛事務次官と人事を巡り激しく対立。海上自衛隊によるインド洋での給油活動の一時中断や給油量誤入力などの問題、そして守屋前次官の逮捕……。
「新しい年になって、流れが変わってくれれば」とある幹部。だが、インド洋の給油活動を続けるための新法の国会審議は越年。守屋前次官らの贈収賄事件は政界ルートを見据えた捜査が進められており、新年も予断を許さない状況が続く。
■社会保険庁
「国民に対して申し訳ない、の一語に尽きる1年だった」と社会保険庁の幹部は振り返る。2月に発覚した年金記録問題は、12月になってようやく「宙に浮いた5000万件の年金記録のうち4割の持ち主が特定困難」であると判明、改めて厳しく批判された。26日には、各地の社保事務所で厚生年金や医療保険の保険料延滞金を不正に減額していたことも発覚した。
「12月中に、記録の持ち主にねんきん特別便を発送するという目標は何とか達成できたが、国民から見れば必要最低限のことをしているだけ。社保庁のやってきたことを考えればそれも当然だ」と別の幹部は話す。
電話や社保事務所窓口での年金相談は29日から1月3日まで休み、この間に東京都内にある年金記録管理用のコンピューターを入れ替える。このため社会保険業務センターの職員は年末年始も交代で出勤する。
2007年12月28日20時54分
代表的な企業年金である全国621の厚生年金基金で、13万7000人分の年金計966億円が未払いとなっていることが、厚生労働省の調査で分かった。60歳以上で基金の受給資格がある246万人の5%強にあたる。本人が受給の申請をしていないことが原因で、厚労省は各基金に対して今年度中に改善計画を提出するよう求めている。
未払いとなっている年金の平均年額は20万3000円。約21%は年額1万円未満だが、年額30万円以上も約26%あった。
本人が申請をしていない理由は、60歳を過ぎても働き続け、自分の意思で受給を遅らせているほか、基金からの情報提供が十分ではなく、本人が年金の受給資格があること自体を知らない可能性もある。
厚生年金基金では、基金を中途脱退し企業年金連合会に移管された分について、124万人分が未払いとなっていたことが既に判明。今回の調査は連合会に移管されず、各基金が独自に管理・運営している年金の未払いについて、近く解散を予定している以外の基金を対象に実施した。
2008年01月07日10時00分
国民年金の加入者が保険料の領収書などを保管しているのに、社会保険庁のコンピューターと市町村の管理する紙台帳に一切記録されていない事例が、571件にのぼったことがわかった。社保庁は春以降、これらの「消えた年金」対策でコンピューター上の記録と紙台帳の照合を本格化させるが、それだけでは回復できない記録が大量にある可能性を裏付けた。
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「消えた年金」の記録回復の流れ |
571件は、06年8月~07年6月に社保庁が受け付けた年金相談で判明した。加入者は保険料の領収書や年金手帳に残された納付記録という「直接証拠」を示して記録を訂正、回復したが、社保庁のずさんな管理が改めて浮き彫りになった。
年金記録問題には、持ち主不明で「宙に浮いた年金」5000万件と、今回の571件などの「消えた年金」がある。「宙に浮いた」分は記録自体はコンピューター内にある。一方の「消えた年金」は、本人の申し出がないと「だれのどの記録が消えているか」を特定するのは困難で、実態把握できていない。
社保庁は以前から「直接証拠」による記録訂正に応じていた。ただ、その件数は把握していなかったため、06年8月から統計を取り始めた。571件は、07年6月までのわずか10カ月間に受け付けた約398万件の年金相談で判明した分だ。
相談件数は07年9月末では587万件になり、今後も増える見通し。このため、「直接証拠」があるのに行政側に保険料納付記録がまったくない事例がさらに増えるのは確実だ。記録確認を求めて政府が先月から発送を始めた「ねんきん特別便」でも、加入者の加入歴返送を通じて新たに判明する可能性が高い。
「消えた年金」の記録回復には現在、二つの方法がある。一つは年金相談などで「直接証拠」を社会保険事務所に示して訂正させる。571件のケースだ。
これとは別に、07年6月に設置された総務省の年金記録確認第三者委員会では、大半のケースで家計簿、確定申告書、預金通帳などの「状況証拠」に基づき年金記録の回復の可否を判断。「保険料を納めていた」と回復を認めたのは07年12月26日までで772件。
「直接証拠」「状況証拠」の両方を合わせると消えた年金は1343件が回復したことになる。
2008年01月09日10時01分
基礎年金番号に統合されていない「宙に浮いた年金記録」5000万件について、持ち主の可能性が高いとして昨年12月に社会保険庁が「ねんきん特別便」を送った年金受給者48万人のなかで、年末までに各地の社会保険事務所を訪れて相談や記録の訂正手続きをしたのは2万4000人にとどまった。社保庁のまとめで8日、分かった。
特別便は、年金の受給漏れを解消するため、政府が打ち出した記録問題対策の柱。だが、いまのところ送付した人の5%しか対応しておらず、出足は鈍い。反応が低調なままならば、記録の統合作業が遅れたり、持ち主が分かっているのに統合できない記録が相次いだりする可能性もある。
社保庁は今年3月末までに、持ち主がほぼ特定できた受給者と現役加入者の計850万人に特別便を送る予定。昨年12月17日に第一弾として受給者30万人分、25、26日に18万人分を発送した。
受給者が自分の記録を回復するには社会保険事務所で手続きをしなければならないが、28日までに訪れたのは2万4197人。うち手続きをしたのが2万1105人、相談のみが2708人だった。特別便の相談専用ダイヤルの着信も、1月7日までに4万9944件にとどまっている。
社保庁は、特別便を受け取った人の7割は自発的に手続きをしてくれると想定していた。受け取ってからまだ日が浅いとはいえ反応はよくない。「理由は分からない」(社保庁幹部)という。
2008年01月11日11時15分
衆院厚生労働委員会は11日、民主党が参院に提出・可決した年金保険料流用禁止法案と、与党がその対案と位置づける社会保険庁改革関連法改正案の両方を継続審議とすることを決めた。
民主党案は、年金の保険料がかつて福祉・保養施設の建設に使われて批判された経緯をふまえ、保険料を給付以外には一切使わないとする内容。与党案は保険料を現行通り年金関連の事務費や教育・広報の費用にも充てることを認めつつ、保険料による新たな施設の建設を禁じることを明文化している。
2008年01月15日06時02分
国民年金に任意加入し、年金を満額受け取る条件を満たそうとした女性(75)が、条件をクリアした後も、銀行口座から保険料を引き落とされていた例が明らかになった。払いすぎを認識できた社会保険庁、加入者への説明を社保庁から指導されていた自治体とも、連絡していなかった。女性側は「過払いの原因は行政側のミス」と返還を求めているが、社保庁は「行政訴訟を起こしてもらうしかない」としている。
女性は東京都品川区の宮田紅(べに)さん。32年生まれの宮田さんの場合、国民年金を満額受給するには、保険料を31年分支払う必要があったが、それに達していなかったため、60歳を超えてからも任意で加入。62歳で条件を満たしていた。
しかし、社保庁や区役所から連絡はなく、任意加入もできなくなる65歳の直前まで、受給額に反映されないのに31カ月分計約37万円の保険料が引き落とされた。
昨年6月、税理士の夫裕さん(76)が自分と紅さんの記録を地元の社会保険事務所で調べた際、紅さんの記録に「保険料の過払いがある」と指摘された。夫妻は昨年暮れ、過払い分の返還を社保庁に求めたが、拒否されたという。 こうした過払いは他にもあるとみられ、社保庁は05年4月から、納付保険料が上限に達した場合、保険料の納付を受け付けない制度に改めている。
社会保険労務士の森萩忠義さんは「厚生年金と国民年金の保険料が二重払いになった場合、国民年金保険料を還付する制度はすでにある。今回の問題も、年金額に反映されない保険料は返すという考え方で還付すべきだ」と話している。
〈キーワード〉国民年金の任意加入 41年4月2日以降に生まれた人の場合、国民年金は原則として、20歳から60歳になるまで加入し、65歳からの年金受給には「25年以上の加入」が、年金満額を受け取るには「40年分の支払い」が必要になる。条件を満たしていない人は60歳から65歳になるまで任意加入して保険料を納付できる。
41年4月1日以前に生まれた人は、生まれが早いほど保険料納付期間の上限は短く、宮田紅さんは31年分になる。
年金受給に必要な加入期間は、25年より短いケースがある。60歳以上の任意加入者は06年度で約27万人。
2008年01月18日00時16分
「消えた年金記録」の回復を審査する総務省の年金記録確認第三者委員会は17日、厚生年金保険料が給料から天引きされていたものの会社側が社会保険庁に納めたかどうかわからない事例11件11人について、本人の記録回復を認めた。
第三者委は「法律の未整備」を理由にこれまでこうした事例の判断を保留してきたが、昨年末に「消えた厚生年金」救済特例法が成立・施行されたため、初めての判断に踏み切った。現在、同様の413人の事例を保留しており、今後、会社側が保険料を納めたかどうかを確認した上で、本人の記録回復を順次認めていく方針だ。
11人のうち6人は、同じ会社内での異動で1カ月間の記録が消えていた。事業所間での厚生年金の脱退、再加入の手続きに不備があったためとみられる。残る5人は入社・退社の日と、厚生年金への加入・脱退の日が食い違っていたため、1カ月~1年間の記録が欠落していた。
2008年01月18日02時58分
社会保険庁は17日、年金時効特例法に基づいて、昨年7月の施行から年末までに、1万7114人の年金受給者に対して時効分の年金など総額134億7549万円の追い払いを決めたことを明らかにした。最高額は、96歳の男性で30年5カ月分の厚生年金2823万円。1000万円以上は81人いたが、うち19人はすでに死亡しており、遺族が追い払い分を受け取った。
最高額の男性は国民年金だけを受給していたが、息子が社会保険事務所に問い合わせたところ、会社勤めをしていた期間の厚生年金の受給漏れがわかったという。
受給漏れ期間は平均7年3カ月で、受取額は平均78万円。遺族年金などを除いた受給者の平均年齢は76歳で、最高齢は101歳だった。
特例法は、保険料の納付記録漏れのために受給できなかった年金を、5年の時効を撤廃して本人や遺族が全額一括で受け取れるようにするもの。社保庁の推計では、特例法での年金の追い払い対象者は25万人おり、支払額は950億円にのぼるとみられている。
2008年01月18日13時50分
基礎年金番号に統合されていない「宙に浮いた年金記録」5000万件の問題で、社会保険庁が年金の受給漏れの可能性が高いとして昨年12月に送った「ねんきん特別便」に、7日までに年金受給者16万人が回答、その9割近くにあたる約14万人が「記録に問題はない」としていたことが分かった。特別便には受給漏れの原因となっている未統合記録の内容は記されておらず、本人が漏れた記録を思い出せないまま回答した可能性が高い。
18日の閣議後会見で舛添厚生労働相が発表した。昨年末までに48万人分が送られ、16万人が回答。そのうち「記録の漏れがある」として社保事務所で訂正をした人は2万人にとどまった。社保庁の当初の想定では、現時点で送付している人の大半は記録訂正の手続きをするはずだった。
特別便の送付による記録の統合は、宙に浮いた年金問題の主要な対策だった。しかし、「コンピューター上での照合だけでは100%持ち主を確定できない」として、漏れている記録の種類や期間など内容に関する情報は特別便には記していない。記録が統合できるかどうかは本人の記憶だけに頼っているのが実情だ。
社保庁の調査では受給漏れを起こしている可能性が高いとされているのに、本人が記録の内容を思い出せず「問題がない」とする事態が続出していることで、今後の統合作業の難航は必至。特別便の内容自体を抜本的に見直すことを迫られる可能性がある。
社保庁は当面、「問題なし」とした14万人のうち、実際には受給漏れを起こしている可能性が極めて高い約半数の人に改めて電話や訪問で照会する予定。特別便の表紙にも、電話相談の専用ダイヤルの番号を赤字で追加し、本人のより積極的な照会を呼びかける。
また送付したうち2000人は住所不明で特別便が戻ってきてしまったため、市区町村の協力も得て正確な住所の把握に努めるとしている。
2008年01月21日09時28分
「宙に浮いた年金記録」の持ち主を捜す「ねんきん特別便」をめぐり、社会保険庁が窓口を訪れた人に記録漏れの特定につながる助言をしないよう社会保険事務所に求めるマニュアルを作成していたことがわかった。窓口対応の手引を補足する「裏マニュアル」とも呼ばれ、「過去の勤め先を思い出せない人に事業所名の頭文字は教えない」などと厳格な内容。他人の記録の持ち主になりすます不正を防ぐためだが、厳しすぎて記録の回復が進まない一因になっているとみられる。
ねんきん特別便は昨年12月末までに、記録漏れの可能性が高い人を対象に48万人分が送られたが、記録を訂正できた年金受給者は約2万人にとどまる。年金受給者は記録の訂正のために社会保険事務所に行き、本人の証拠書類や記憶に基づいて手続きをする必要がある。訂正が進まない理由のひとつに、この「マニュアル」の存在があるとみられ、社保庁は内容の見直しを検討している。
社保庁によると、同庁は昨年12月14日、全国312の社保事務所と各自治体に対し、「私と同じ氏名や生年月日の記録を教えてほしい」などのあいまいな相談に応じないとする「相談対応Q&A」を送付。その3日後、ねんきん特別便の発送を始めた。
ところが同18日、年金加入記録の確認に必要な事業所名▽雇用期間▽所在地――の3点に関し、窓口の社保事務所向けに別のマニュアルを送付。「最初の一文字を告げて『○から始まりませんか』などの誘導はしない」「『○○市の事業所』と告げるのは不可」などと対応の徹底を求めた。このマニュアルは一般に公開していない。
窓口では過去の勤め先を思い出せなかった高齢の年金受給者が訂正できず、記録を統合できないケースが相次いでいる。
同庁年金相談推進室は「他人の記録の可能性があり、ヒントは教えてはいけないということを徹底するために作成した」としている。
■50年前の社名「思い出してもらわんとね」
暮れも押し迫った昨年12月27日。大阪府吹田市の吹田社会保険事務所を訪れた無職男性(67)は職員に詰め寄った。「50年も前の話やで。会社名も社長も覚えとらん。殺生や」。だが、職員から「思い出してもらわんとね」と突き放された。
1950年代半ば、宮崎県から集団就職し、約5年間勤めた会社のことが記録から漏れていた。会社が奈良県内にあったのは覚えているが、その後、転職を重ねており、どうしても社名が思い出せない。職員から社長の氏名も尋ねられたが、半世紀前の記憶が残っているはずもない。
「同僚も死んだり、連絡先がわからなかったりで、手がかりすらない。ヒントぐらい教えてくれてもいいのに……」。男性は肩を落として社保事務所を後にした。
窓口で困り果てる相談者が多いため、このマニュアルに反した対応を取る職員もいる。大阪府内のある社保事務所の職員は珍しい氏名など「なりすまし」の疑いが低いと判断すれば、手元の資料などを見ながら「○○に勤めていましたね」と告げているという。
別の職員は「転職などで社員名簿や給与明細書といった資料が残っていない人も多い。同じ日に生まれた同姓同名の人はめったにおらず、ヒントにわざと間違いを入れるなどすれば、『なりすまし』も見破れる」と言い切る。受給者に冷たいマニュアルへの批判も現場に強い。
井上英夫・金沢大教授(福祉政策論)は「一連の問題の被害者の受給者に社保庁が立証責任を求めるのは本末転倒。これでは記録は永遠に統合できない」と指摘する。
2008年01月21日12時32分
「ねんきん特別便」を受け取った年金受給者に、社会保険庁が記録漏れの特定につながる助言を窓口でしないよう求めたマニュアルを作成していたことについて、舛添厚生労働相は21日、「それが障害になっているのなら、変える必要はあると思う」と述べ、窓口対応の見直しを検討する考えを示した。
特別便は昨年12月から、記録が漏れている可能性が高い年金受給者48万人に送られた。1月7日までに16万人が回答したが、記録訂正の手続きをした人は2万人にとどまっている。窓口対応で「過去の勤務先を思い出せない人には事業所の頭文字を教えない」などとする「裏マニュアル」が、訂正が進まない一因とみられる。
舛添氏は「不正防止と、どこまで記録の内容についてヒントを言うのかの兼ね合い。どっちのリスクを取るのか」としたうえで、「少々(他人の)なりすましがあってもいい、という国民の声があれば、ヒントを言ってもいい」と話した。
2008年01月22日09時33分
厚生労働省の検討会は21日、年金手帳や健康保険証、介護保険証を1枚にまとめた社会保障カード(仮称)の導入に向けた報告書案を公表した。政府は11年度の実現を目指しているが、焦点となっている本人の特定方法については、全国民に一つずつ割り振った社会保障番号の導入までには踏み込まず、各制度の被保険者番号をそのまま利用するなどの4案を併記した。
検討会では、報告書案に対する意見を国民から公募し、今夏までにどの方式を採用するのか結論を出し、内閣官房や総務省など政府内での調整を進める。カード導入については、安倍前首相時代の昨年7月にまとめて福田政権も引き継いだ政府・与党の年金記録問題対策に盛り込まれている。
国が年金記録や健康状態などの高度の個人情報を一元的に把握することについて、プライバシー侵害や情報漏れを懸念する意見も根強い。
このため、報告書案では、カード本体に盛り込む情報は本人確認に必要な最小限の情報に限定するとした。カードに盛り込む本人確認のデータとして、(1)各制度共通の新設の社会保障番号(2)カードにあらかじめ組み込まれる固有の識別記号(3)現行の制度別の被保険者番号(4)番号を振らず、氏名、生年月日、性別、住所の4情報――という4案を挙げた。
当初は年金、医療、介護の加入者情報の共通データベース(DB)の構築も検討したが、一元管理への批判を考慮し、現行の制度別DBをそのまま存続させることにした。カードを使って必要な時にそのつど各制度のDBにアクセスし、情報を取得する。
社会保障カードは、ICチップを搭載し、本人の確認に使う。利用者は自宅のパソコンの端末などに差し込み、年金の加入履歴や健康診断の結果などをいつでも調べることができる。
行政や医療機関にとっても、データの発行事務が軽減されるうえ、窓口での即時の本人確認、手続きの漏れによる制度未加入者の把握、制度をまたがる給付の調整などが容易になるといった利点があるとした。
2008年01月22日12時59分
舛添厚生労働相は22日の記者会見で、年金記録問題対策に関する大臣直属の諮問会議を近く設ける方針を明らかにした。内容が不親切だとの批判がある「ねんきん特別便」や相談者への対応マニュアルの見直しなどについて助言してもらい、改善につなげる。
メンバーは5人程度とし、年金の専門家らから人選を進めている。舛添氏は会議の役割について、「特別便だけでなく、今後の2次名寄せや、名寄せに引っかからなかった方への通知などでも、国民の目線で一回一回チェックしてもらう」と話した。
2008年01月22日19時00分
社会保険庁が年金記録の確認のため送付している「ねんきん特別便」で「記録に問題なし」と回答した14万人の年金受給者のうち、約250人に再確認のサンプル調査を実施したところ、約半数で記録漏れが見つかったことが22日、分かった。本人の当初の回答と異なっていた。
社保庁が自民党の年金行政改革推進議員連盟の会合で報告した。特別便をチェックしただけでは記録漏れに気づかない人が多数いる可能性が高く、内容見直しを求める声が高まるのは必至だ。
社保庁は、「宙に浮いた年金記録5000万件」の照合作業で、記録に漏れがあるとされた850万人に対し、3月末までに特別便を送って記録の訂正を促す予定。昨年中に48万人に送付し、今月7日までに16万人から回答があったが、うち14万人は「記録の訂正の必要はない」としており、照合結果と大幅な食い違いが出ていた。
社保庁はそのうちの約250人に電話で連絡。漏れた記録の期間や勤め先の職種、所在地などのヒントを与えたところ、約半数の人が漏れた記録を思い出し、回復が可能になったという。
社保庁は特別便には漏れた記録の内容を一切記していない。それが本人の記憶の呼び起こしの障害になっていることが改めて示された。
2008年01月22日23時06分
舛添厚生労働相は22日、5000万件の「宙に浮いた」年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」の内容を改め、すでに送付済みの73万人に送り直すと公表した。今後送る人の分と合わせ、未加入とされた期間に漏れた記録がある可能性が高いと注意を呼びかける書面を新たに加える。記録を思い出しやすいようにするためだ。
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舛添大臣が任命した年金記録問題諮問委員の初会合が急きょ開かれた=22日午後、東京・霞が関の厚生労働省で |
週内に発送予定の30万人分については、新たに加える書面が間に合わないため、この分を加えると、再送は103万人になる見通し。
現在の特別便は、すでに本人のものと確定している記録の勤め先や加入期間を挙げ、記録の漏れなどの誤りがないかの確認を求めている。漏れた記録を思い出すきっかけになるような内容は一切記されていない。このため、送られた人から「思い出す助けにはならない」とわかりにくさを指摘する声が出ていた。
舛添氏は記者団に「受け取った人の圧倒的多数は(記録上未加入になっている)空白期間に注目が行かない」と指摘。社会保険庁は、空白期間に漏れた記録がある可能性が高いことを説明する文書も同封する。「記録漏れがない」と回答した人に電話して改めて確認する。
「宙に浮いた年金記録の中にあなたの記録が含まれている可能性がある」とだけ記された現在の文面についても、記録漏れを強調する内容に修正するなどの見直しを24日にも決める。
ただ、漏れていた記録の期間を個人別に明示することについては、舛添氏は「コンピューターのプログラムを組み替える必要があり、何カ月もかかる」と否定的な見方を示した。
社保庁はコンピューター上の照合作業で、漏れた記録の持ち主とほぼ特定された年金受給者と現役世代の加入者計850万人に、今年3月末までに特別便を送る。
これまでに送った73万人の受給者のうち48万人は昨年中に送付したが、今月7日までに回答があったのは16万人にとどまり、記録回復ができたのは2万人だけ。残りの14万人は「記録訂正の必要がない」と回答した。
この「訂正の必要なし」と回答した人のうち、とくに持ち主の可能性が高い人で、電話連絡がついた264人を社保庁がサンプル調査したところ、4割強の117人が記録漏れを確認。不十分さがはっきりした。
自民党も年金行政改革推進議員連盟(会長・中川秀直元幹事長)を発足。舛添氏に(1)記録漏れの注意喚起を十分に行う(2)漏れている記録の期間を明示する――などを申し入れた。
2008年01月25日09時04分
社会保険庁は24日、持ち主の分からない「宙に浮いた年金記録」5000万件のうち名前のデータが欠落した524万件について、1%強の5万9000件の名前の特定ができなかったことを明らかにした。記録の原簿にさかのぼって照合したが、わからなかった。
この日開かれた総務省の「年金業務・社会保険庁監視等委員会」に報告した。社保庁はさらに古い台帳などを調べ、今後も欠落データの補正作業を続けるとしているが、すべての特定は不可能な状況。このため、持ち主に戻せず、給付に結びつかない記録が一定程度残ることになる。
524万件は20年以上前の記録が多い。当時のコンピューターの容量の限界から、名前の入力を省略したと見られる。舛添厚生労働相は昨年9月の発覚当初、「100%記録を補正できる」としていたが、原簿が傷んでいたり、見つからなかったりしたため、作業が難航していた。
2008年01月25日10時06分
年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」が分かりにくく、記録の回復ができない人が続出している問題で、舛添厚生労働相は24日、本人に対して、漏れている記録の期間を電話問い合わせや社会保険事務所の窓口相談で正確に伝える方針を明らかにした。
システムの見直しに時間がかかることから特別便には、肝心の漏れた記録自体は示さない。ただ、そのうちの漏れた期間については、尋ねてきた人全員に口頭で伝え、記録の思い出しを促す。
首相官邸で開かれた「年金記録問題に関する関係閣僚会議」で、福田首相は「(特別便を受け取るのは)高齢者の方も多く、一人ひとり丁寧に対応するということが大事だ。十分改善するよう取り組みたい」とあいさつ。舛添氏が改善策を説明し、了承を得た。
ねんきん特別便の見直しでは、記録が漏れている可能性が高いことを注意喚起する文書を新たに追加。送付済みの73万人と、今週内に送る30万人を合わせた計103万人に再送付する。一度送った加入記録に関する資料も送り直すことにする。
現在の文面の修正も含めた見直し案は25日中にも固める。これには漏れた期間は明記しない。しかし、舛添氏は「(電話や窓口対応で)出せるデータは出すことで、同じような効果がもたらされる」と話した。
漏れた期間のほか、状況に応じて、職種や企業の所在地も口頭で伝えるという。だが、具体的な企業名は「他人のなりすまし」を招きかねないとして、教えない方針だ。
また、相談体制も現行の4500人から1600人追加。窓口数も1000席増やす。結婚で姓が変わった人に申し出てもらうため、政府広報や雑誌などを通じた集中キャンペーンを2~3月に実施し、記録の持ち主の特定も進める。
2008年01月25日20時03分
舛添厚生労働相は25日、年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」の改善策を発表した。新たに送付する注意喚起文には「あなたの年金に結び付く可能性のある年金加入記録がみつかりました」と赤字で表記。本人の加入履歴の中で、記録上未加入になっている「空白期間」の見つけ方も例示している。持ち主の可能性が高い人には当時勤めていた企業名も窓口相談で伝え、漏れた記録を思い出すのを助ける。
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再送する注意喚起文を示しながら会見する舛添厚労相=25日午後、厚労省で |
注意喚起文はA4判1枚。受け取った人の加入履歴や空白期間を示したものではなく、記録を確認する手順の「見本」との位置付けだ。
「記録が変われば支給額が増える可能性が高い」と強調。国民年金や厚生年金などを一度脱退した日から、新たに加入するまでの空白期間や、最初に年金制度に加入する前、最後に加入した後に、それぞれ漏れた記録がないかどうか注意を求める。
すでに特別便を送っている103万人と、30日までに送付予定の5万人の計108万人については、注意喚起文を含めて特別便を送り直す。これらの人たちには1回目の送付で郵送費など1億8000万円がかかっており、その分の税金は無駄になった。
特別便を受け取り、社会保険事務所を訪れた人への対応も見直す。国民、厚生、共済年金のどれに加入していたか、年金制度の種類と加入期間を全員に伝える。さらに、漏れた記録が空白期間中にあり、同姓同名の人がほかにいないなど、持ち主である可能性が極めて高い人には、国民年金の場合は市区町村名、厚生年金なら勤めていた企業名まで教える。
電話相談では、本人確認が難しいため、加入期間と年金制度の種類だけを伝え、社会保険事務所を直接訪れるよう促す。
舛添氏は、全国社会保険労務士会連合会に協力を要請。市区町村の役場や農協、郵便局などに社労士の相談コーナーを設け、特別便の読み方や記録回復の方法をアドバイスしてもらうことも検討する。
2008年01月28日22時40分
2008年02月02日07時06分
国民年金の保険料を未納とされたのは社会保険庁のずさんな事務処理のためだとして、大阪弁護士会所属の谷沢忠彦弁護士(66)=奈良市=が国を相手取り、1975年まで11年間分の未納確認処分を取り消すよう求める行政訴訟を大阪地裁に起こした。社保庁によると、5000万件の「宙に浮いた」年金記録問題が発覚した昨年2月以降、提訴に発展した例は確認できる限り初めてという。
訴えによると、谷沢弁護士は大学を卒業した64年3月に国民年金に加入し、学校法人理事に就いて私学共済に切り替える前月の89年3月まで、国民年金保険料を支払った。だが06年4月、奈良社会保険事務所で年金記録を確認したところ、母親(故人)が代理で支払っていた64年3月から、弁護士開業後に自分で払い始める前月の75年3月までの分が未納扱いになっていると伝えられた。
昨年7月には「母からきちんと払っていたと聞いた」として国の年金記録確認第三者委員会に審査を申し立てたが、「領収書や支払いを示す家計簿がなければ認められない」と却下され、先月28日に提訴した。
谷沢弁護士は未納とされた期間に3府県で4回転居したという。「各地の社会保険事務所が引き継がず、年金記録を失った可能性が高い。30年以上も前の証拠を出せという国の姿勢をただしたい」と話す。
2008年02月07日11時14分
社会保険庁が過去の受給漏れの年金を本人に一括支払いした際に源泉徴収の計算ミスで税金を取り過ぎていた問題で、舛添厚生労働相は7日、時効を過ぎた可能性がある02年度以前の過徴収分についても全員に払い戻す方針を示した。
舛添氏は「社保庁の責任でやったのに、時効もなにもない。法律ではなく、運用で(払い戻しを)やりたい」と記者団に語った。
社保庁は6日、年金記録の回復に伴い、課税対象額の算定方法を誤り、税金を取り過ぎた可能性があることを公表。03年度以降に徴収し過ぎた分は今後の年金支払いで払い戻すが、公的債権の時効は原則5年とされているとして、02年度以前の分については対応を明言していなかった。
2008年02月07日11時15分
加入者から預かった国民年金保険料約100万円を着服したとして業務上横領の罪に問われた小倉南社会保険事務所(北九州市)の元係長、北川勝久被告(37)の判決公判が7日、福岡地裁小倉支部であった。田口直樹裁判官は「計画的で巧妙な犯行。国民年金やそれにたずさわる人の信用を害したことも見過ごせない」として懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。
判決によると、ヤミ金融などに多額の借金があった北川被告は06年2~5月、加入者7人から保険料として預かった計約100万円を国庫に納入せず、横領した。
北川被告は事件発覚前の06年7月末に依願退職。住宅リフォーム詐欺にかかわった疑いがあるとして特定商取引法違反容疑でも逮捕されたが、証拠不十分で不起訴処分になった。
2008年02月08日23時42分
自民党の麻生太郎前幹事長は、消費税を段階的に10%まで引き上げて基礎年金の財源に充てることを柱にした提言を取りまとめた。9日発売の「中央公論」に公表する。昨年9月の自民党総裁選で麻生氏は、年金目的の消費増税に「1%上げるのは一つの方法」と言及していたが、増税幅を大きくして全額税方式の提唱まで踏み込んだ。
基礎年金の財源に税を充てる主張は、もともと民主党が本家。麻生氏は「与野党の垣根を越えて国会全体で年金の取り扱いを監視しようではないか」と呼びかけている。
増税の影響については「サラリーマンが基礎年金保険料を払わなくて済むようになれば、消費が大きく冷え込むことはない」と説明。厚生年金に関して事業主の半額負担をなくし、負担軽減分は従業員の給料に還元することも訴えた。国民年金の保険料を負担してきた人と未納の人を区別して、納付者には「プラスアルファ分を支給する」としている。
麻生氏の提言に対し、町村官房長官は8日の記者会見で「いま直ちに政府として全額税方式に踏み切る状況にはない」とする一方、「ひとつの大きなテーマではある」と語った。
2008年02月10日03時00分
社会保険庁が、記録漏れの年金受給者らに過去の勤め先などを思い出してもらおうと、当時の流行語や重大ニュースなど計627の言葉を例示した「ヒント集」を作成したことがわかった。「同情するならカネをくれ」など、受給者の反感を招きかねないフレーズも含まれ、現場の社会保険事務所職員には「こんなヒントは言えない」との戸惑いもある。
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社会保険庁が作成した「ヒント集」の流行語 |
社保庁は昨年12月、宙に浮いた年金記録の解消策として「ねんきん特別便」の発送を始めた。その一方、記録漏れの特定につながる助言を行うことを禁じた「裏マニュアル」を作っていたことが表面化。助言を認める新マニュアルを作成し、全国の社保事務所で運用している。
新マニュアルは原則として年金の種別や加入期間、勤務先の社名などを伝えるよう指示。それでも思い出せなかったり、社保事務所が伝えた情報を否定したりするケースも想定し、当時の社会情勢を教えるため、巻末に「世の中の動き」と題したヒント集を付け加えた。
ヒント集には、テレビドラマ「おしん」(83年)▽安部譲二氏の小説の題名の一部「懲りない面々」(87年)など、46~96年の流行語計162が並ぶ。
さらに「ビートルズが来日」(66年)▽「東京・府中で3億円強奪事件」(68年)▽「インベーダーゲーム」(78年)を含む計337の重大ニュースやブームを記載した。
ただ、米国映画の主題歌「ケセラセラ」(なるようになる、の意・56年)▽テレビドラマのセリフ「同情するならカネをくれ」(94年)▽婚約を解消するなどした女優がテレビCMで使った「すったもんだがありました」(同)といった、受給者が不愉快に感じるのではと職員が懸念するような言葉も含まれている。
各社保事務所には、度重なる転職や病気で記録が漏れた受給者らの相談も少なくない。ある職員は「そのまま伝えてしまうと、トラブルになりかねない。もっと現場のことを考えてほしい」と話す。
福田首相は13日、伊藤達也・元金融相(46)を社会保障担当の首相補佐官に任命した。社会保障国民会議の運営にあたるほか、3月末に名寄せ期限を迎える年金記録問題でも舛添厚生労働相を支援する。伊藤氏は小泉・安倍両政権の改革路線をおし進めた自民党の中川秀直元幹事長や竹中平蔵元総務相に近い。今回の人事には、年金記録問題への危機感とともに、福田流の霞が関改革への意欲の表れとの見方もある。
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記者の質問に答える伊藤達也補佐官=13日午後、首相官邸で |
2008年02月18日19時50分
「消えた年金記録」の回復を図る総務省の年金記録確認中央第三者委員会は18日、厚生年金を脱退した時に受け取る一時金に関する申し立てを専門に扱う部会を設置することを決めた。記録回復の是非を判断する基準づくりや、各地の第三者委員会の先例になるような事例の審査を行う。
脱退手当金は、会社に勤めていた間に支払った保険料に相当する額を、退社時に清算する仕組み。加入期間が短く納めた保険料が掛け捨てになるのを防ぐために設けられ、60~70年代に結婚などを機に退社した女性などに多用された。
だが、勤務先が本人意思を確認せず手続きしたなど運用面の問題も多く、第三者委には「脱退手当金を受け取った記憶がないのに、記録上は脱退している」との申し立てが約1300件ある。
第三者委はこれまで脱退手当金の申し立てについて1件も判断を示しておらず、部会設置でようやく対応に着手することになる。
ただ、「本人が手当金を受け取っていない」ことを具体的に証明するのは難しいとみられ、作業は難航しそうだ。
2008年02月19日18時40分
社会保険庁は19日、「宙に浮いた年金記録」5000万件の持ち主である可能性の高い人に今年3月末までに送る「ねんきん特別便」について、年金受給者と現役世代合わせて1030万人分に達するとの見通しを明らかにした。1人が複数の記録を持っているケースもあり、件数では1205万件となる。
この日開いた「年金記録問題に関する関係閣僚会議」で示した。社保庁は昨年12月時点で、3月末までに特別便を送るのは850万人分、1100万件と推計していたが、その後の作業の進展により、修正した。
4月には、宙に浮いた記録の持ち主候補者以外のすべての受給者と現役世代にも、特別便の送付を始める。
2007年12月14日02時08分
厚生労働省は13日、07年度の補正予算で年金記録問題の対策費として130億円を計上することを決めた。
内訳は、「宙に浮いた年金記録」5000万件のうち、1100万件の持ち主とみられる850万人への「ねんきん特別便」や、これを受け取った人が年金を受け取る手続きをサポートするための電話相談窓口1200~1400席分の整備費など。
08年度からは、名寄せで浮上した人以外の年金受給者と現役世代の加入者約9000万人に加入記録を知らせる「特別便」の送付や、コンピューター上の年金記録3億件と原簿となる紙台帳の照合にかかる費用も計上されるため、対策費はさらに膨らむ見通しだ。
年金記録漏れ照合に使えず
1957年までの厚生年金の「旧台帳」と呼ばれる年金記録約1365万件のうち約6万件が、ずさんな管理により、事実上、年金記録の漏れなどを点検する照合作業に役立たない状態にあることが分かった。舛添厚生労働相が16日、社会保険庁が旧台帳の保管を委託している埼玉県内の民間倉庫を視察した後、記者団に明らかにした。
厚労相は倉庫での旧台帳の保管状態について、「(台帳が)番号順になっていない。問い合わせても、有るのか無いのか、わからない」と説明した。
旧台帳は、社保庁のコンピューターに入力されている年金記録の原本で、段ボール約4300個に分けて保管されている。本来、都道府県ごとに年金番号に基づいて整理されていなければならないが、約6万件分は、職員が利用した後、元の位置に戻さず、別の箱に保管されていた。
来年度作業 2年で8億 困難
該当者不明の約5000万件の年金記録について、社会保険庁が来年度から取り組む、現在約8億5000万件あるすべての年金記録の原本「紙台帳」との照合作業に関し、来年度予算には3300万件の「特殊台帳」分しか作業経費を計上しない方針であることが明らかになった。舛添厚生労働相は、社保庁の業務を引き継ぐ日本年金機構が発足する2010年までの2年間で全作業を終える決意を示しているため、社保庁では対象の拡大や予算の積み増しも検討するが、その場合も、2年間に全作業を終えることは極めて困難な状況となっている。
社保庁は現在、同庁のコンピューター上の記録をもとに照合を行う「名寄せ」を行っているが、来年4月以降は、紙台帳との手作業での照合に移る。紙台帳からコンピューターへの入力ミスなどが原因で持ち主が特定できない記録が多いためだ。
紙台帳の数が8億5000万件もあるのは、死亡した人の使われない記録も含まれているほか、1997年に「1人1番号」を原則とした基礎年金番号が導入されるまでは、転職などの度に1人に複数の年金記録ができることが珍しくなかったからだ。このうち特殊台帳は、未納が多いなど年金記録が複雑なものに特化した台帳で、社保庁のサンプル調査では特殊台帳3090件のうち35件と高い確率でコンピューターへの入力ミスなどが確認された。このため、社保庁は特殊台帳との照合を優先的に進めることにした。
しかし、厚労相はすべての紙台帳の照合作業を「2年程度で完了させたい」と繰り返している。12日の衆院厚生労働委員会でも、「日本年金機構ができる時までに、今の問題を解決する必要がある」と答弁した。
政府内では、膨大な作業となるため「2年での完了は絶望的」(社保庁幹部)との見方が支配的だ。社保庁は今年9月から氏名などが欠落したコンピューター上の約524万件の記録を、紙台帳をもとに手作業で補正しているが、これさえも、2000人超の社保庁職員らが休日返上で取り組みながら完了していない。紙台帳すべての照合は、この約160倍の作業量に匹敵し、2年での完了は事実上、不可能と見られる。
厚労相は一般の台帳にも照合作業を拡大する方針だが、特殊台帳だけでも予算規模は「数十億円台」(厚労省幹部)とされるだけに、膨れ上がる予算を確保できるかどうかも不透明だ。