明 細 書 高能率符号化復号化装置 技 術 分 野 本発明は、 高能率符号化復号化装置に関 し、 特に 、 例えばビデオ 信号などのディ ジタ ル信号を繰 り 返 して高能率符号化復号化する際 の誤差の蓄積を抑え得る よ う な高能率符号化復号化装置に関する も のである 。 背 景 技 術 近年は、 ディ ジタ ル信号を圧縮符号化 し、 その後復号化する高能 率符号化復号化装置 と し て 、 例えばディ ジタル ビデオ信号を圧縮符 号化 して記録媒体に記録 し , この記録媒体か ら再生 した信号を復号 化す るよ う なディ ジ 夕ル V T Rが登場 し て きて いる 。
上記ディ ジタ ル V T R にお いては、 一般に、 以下のよ う に して ビ デォ信号を圧縮 し て記録 し 、 さ ら に再生 して伸張するよ う になさ れ て い る。
すなわち 、 図示は省略するが、 信号記録系 (符号化側 ) に供給さ れた時間軸のディ ジ タル ビデオデータは、 先ず、 例えば離散コサイ ン変換 ( D C T ' 等の直交変換が施される こ と に よ り周波数軸のデ —夕 に変換される。 この周波数軸の ビデオデータ は、 量子化され、 更に例えば可変長符号化等が施さ れる こ と によっ て圧縮さ れる。 当
該圧縮さ れた ビデオデー タ は記録媒体と しての磁気テープに記録さ れる 。
ま た、 信号再生系 I 復号化側) では、 上記記録媒体に記録された 上記圧縮さ れた ビデオデータが再生される。 この再生データ は、 可 変長復号化によ っ て伸張さ れ、 さ ら に逆量子化が施される 。 当該逆 量子化さ れたデ一夕 は、 逆直交変換 と し て逆離散コサイ ン変換 ( I D C T ) が施さ れる こ と に よ って上記周波数軸か ら再び時間軸の ビ デォデ一夕 に復元さ れ、 その後この復元さ れた ビデオデ一夕が取 り 出 さ れる こ と になる 。
なお、 このよ う な ビデオ信号の圧縮符号化を行う ディ ジタル V T R に は、 例えばフ レーム間/フ ィ 一ル ド間の予測符号化方式を用 い る も のがある。 この よ う なディ ジタ ル V T R にお いては、 符号化側 で上記予測符号化を行う ための局部復号画像と復号化側の復号画像 が一致する必要があ る。 この と き符号化側での局部復号の際の逆変 換 (逆直交変換) と復号化側における逆変換 (逆直交変換) での演 算方法及び符号化側 と復号化側にお ける丸めの方法が異な る と 、 後 述す るよ う な ミ スマ ヅチが起こ り 得る問題がある。 このため、 例え ば国際電信電話諮問委員会 ( CCITT : Comite Consultatif Interna tionale Te 1 eg r aph i que et Telephonique)における勧告 H . 2 6 1 ( D C T を用 いたテ レ ビ会議/電話用低速動画像符号化ァルゴ リ ズ ム ) では、 表 1 に示すよ う に、 量子化代表値を奇数にする よ う に し て い る。
以下余白
デッ卜ゾーンつき量子化の量子化代表値
QUANT 1 0 4 • R q • 17 1
1 o Q 1
J
量子
Γノ 7 ックス
一 127 -255 一 509 一 765 一 1019 . -2039 -2048 . -2048 - 0Δ *tΛo 一 126 一 505 一 759 一 1011 —2048 - .ΓKJιΑ'-tΛO 一 -Q Ό 一 1 一 19 HO -QQ 1 Ό 一 1 C;
-1 一 3 - 5 - 9 -11 • -23 -27 • -51 -53 • -89 - 93
0 0 0 0 0 • 0 0 • 0 0 • 0 0
1 9 11 • 23 27 • 51 • RQ QQ
2 5 9 15 19 • 39 45 • 85 «9 • 149 155
3 7 13 21 27 • 55 63 • 119 125 • 209 217
4 9 17 27 35 • 71 81 • 153 161 • 269 279
5 11 21 33 43 • 87 99 • 〗87 197 • 329 341
56 113 225 339 451 • 903 1017 • 1921 2033 • 2047 2047
57 115 229 345 459 • 919 1035 • 1955 2047 • 2047 2047
58 117 233 351 467 • 935 1053 - 1989 2047 • 2047 2047
59 119 237 357 475 • 951 1071 • 2023 2047 • 2047 2047
60 121 241 363 483 • 967 1089 • 2047 2047 • 2047 2047
125 251 501 753 1003 • 2007 2047 • 2047 2047 - 2047 2047
126 253 505 759 1011 • 2023 2047 • 2047 2047 • 2047 2047
127 255 509 765 1019 • 2039 2047 • 2047 2047 • 2047 2047
すなわ ち この表 1 に示すよ う に、 上記勧告 H . 2 6 1 では、 量子 化代表値が一 2 0 4 8 を除いて奇数 となっ て いる。 この量子化代表 値に奇数を用 いるの は、 I D C T規格を満た して も異な る設計の I D C T間の ミ ス マ ヅ チが起こ り 得る と い う 問題を解決す るためであ る。 なお 、 こ の表 1 にお いて 、 量子化代表値は + 2 0 4 7 Z— 2 0 4 8 を除き正負対称であ る 。 ま た、 ステ ップサイ ズ = 2 x Q U A N Tである 。
と ころ で、 上記 ミ スマ ッ チは、 逆変換における演算方法や丸めの 方法が異なる こ とが原因であ るが、 逆変換器における演算方法や丸 めの方法が異な らな い場合でも同様の問題が発生するこ とがある 。 例えば、 ディ ジタ ル V T Rにお いて、 上記 ミ ス マ ヅチ と してダイ レ ク 卜ディ ジ夕ルダビン グ時のマルチジェネ レー シ ョ ン特性におけ る画像劣化の問題が生 じ る こ とがあ る。
すなわち 、 ある特定画像パター ンの振幅レベルの単調増加又は減 少に よる パター ン強調が発生する こ とである。
以下、 上記ディ ジタル V T Rにお けるダイ レ ク 卜 ディ ジタ ルダ ビ ング時のマルチジェネ レ ー シ ョ ン特性にお いて、 画像劣化が生ずる こ と につ いて 、 図面を用 いて説明する。
こ こで、 図 1 には、 このディ ジタ ル V T Rにお いて上記ダイ レ ク 卜 ディ ジタルダビン グを行う場合の構成を示す。
こ の図 1 にお いて 、 端子 1 0 3 を介 して供給さ れた入力 ビデオ信 号は、 ディ ジタル V T R 1 0 0 にお いて磁気テープに記録さ れて い る。 このディ ジタル V T R 1 0 0の出力端子とディ ジ夕 ル V T R 1 0 1 の入力端子とが接続され、 さ ら にディ ジタル V T R 1 0 1の出 力端子と ディ ジタル V T R 1 0 0の入力端子とが接続さ れて いる 。
各ディ ジタル V T R 1 0 0 , 1 0 1 にお いて記録ノ再生を繰 り 返す こ と によ り 、 マルチダビ ングが行われる こ と にな る 。 なお、 デイ ジ タル V T R 1 0 0の出力端子はモニタ 1 0 2 と も接続さ れ、 したが つて 、 このモニタ 1 0 2 に よ ってマルチダ ビング に よ る画質の変化 を観察する こ とがで きる 。
ま た、 上記図 1 の各ディ ジタル V T R 1 0 0 , 1 0 1 は、 ビッ ト レ一 卜 リ ダク シ ョ ン を採用 したコ ン ポーネ ン 卜記録のディ ジタル V T Rであ る。 こ こで、 上記ビッ ト レ ー ト リ ダク シ ョ ンの方式は、 変 換符号 +可変長符号化と し 、 変換基底関数には上記 D C Tを採用 し て い る と する。 更に 、 当該各ディ ジタル V T R l O O i 1 0 1 では 1 0 ビッ ト映像のシ ステ ム をサポー 卜 し 、 したがっ て変換一逆変換 ( D C T — I D C T ) の演算精度も この映像精度を十分満足するよ う に演算語長を と つ て調整 して いる とす る。
この図 1 に示すダイ レ ク 卜 ディ ジタルダビングを行う構成は、 簡 略化する と図 2のよ う に示すこ とができ る 。
す__ わち この図 2 にお いて 、 端子 1 0 3 には一方のディ ジタル V T Rからのデータが入力データ と し て供給さ れ、 この入力デ一夕が D C T回路 1 1 1 に よっ て D C T さ れる 。 この D C T回路 1 1 1 か らの係数デ一夕 は、 再量子化器 (量子化 , 逆量子化器) 1 1 2 によ つ て量子化され、 その出力が I D C T回路 1 1 3 に送ら れる。 この 再量子化器 1 1 2か らの出力 に丸め誤差 E r eが発生する。 ま た、 上記 I D C T回路 1 1 3 か らの出力 にも丸め誤差 E r sが発生 し、 この I D C T回路 1 1 3 の出力は上記 D C T回路 1 1 1 に送 られる, なお 、 こ こでの丸め には後述する無限大方向丸めを採用 して いる。 I D C T回路 1 1 3の出力は端子 1 0 4か ら モニタ等に送 られる。
ま た、 この図 2 における マルチダ ビングを更に別の表現に よ り 表 すと 、 図 3のよ う に示す こ とができ る。 この図 3 においては、 例え ば 2 回のダビングを行う 場合 ( すなわち変換一逆変換を 3回行う場 合) を示 して いる。 この 2回のダビングは、 D C T回路 1 1 1 と量 子化 ' 逆量子化器 1 1 2 と I D C T回路 1 1 3 とか らな る 1組の構 成を 、 直列に 3組接続 し た こ と に相当する 。
なお、 上記図 2の構成 にお いて 、 入出力の語長と有効桁の関係を 概念的に表すと 、 図 4の よ う に示す こ とができ る。
この図 4 にお いて 、 D C係数以外の係数 ( A C係数) は一様量子 化さ れて いる。 こ こで、 D C係数の量子化ステップを q d c と し、 A C係数の量子化ス テッ プを q a c とする。 ま た、 正規化 した D C T 、 I D C Tを使う 。 この と き 、 係数面の ビッ ト と再量子化ステ ツ ブの関係は、
q X X =除数
量子化レベル = q x x ' Q 〔係数/ q x x〕
とな る。 なお Q 〔 〕 は丸めを示す。
したがって 、 例えば
q d c = q a c = 1 係数面 1 2 ビ ッ ト に丸め q d c = q a c = 2 係数面 1 1 ビッ 卜 に丸め q d c = q a c = 4 係数面 1 0 ビ ッ ト に丸め であ る。
上述 した よ う なデ ィ ジ タ ル V T R にお いて 、 D C T— I D C Tの 演算では十分な精度を持ってお り 問題はな い とする と、 上記ダイ レ ク 卜 ディ ジタルダビング時の画像劣化 (特定画像パター ンの単調増 加又は減少) の発生は、 丸め誤差が蓄積する こ と に よる と考え られ
る。
こ こで、 丸め方式 には 、 例えば単純丸め (正方向丸め ) や、 無限 大方向丸めな どがあ る。 以下これ ら につ いて違い を示す。
先ず、 図 5 を用 いて正方向丸め ( 単純丸め) につ いて説明する 。 この図 5 にお いて 、 図中の〇印はその値を含ま な いこ と を 、 攀印 はその値を含むこ と を示 して いる 。 すなわち 、 図 5 の A及び B にお いて 、 以上 ΔΖ 2未満の と きに は 0 に丸め、 Δ Ζ 2以上 3 Δ / 2未満の と き には 1 · 2— bに丸め、 3 Δ / 2以上 5 Δ / 2未満 の と き には 2 · 2 -bに丸め、 一 3 Δ Ζ 2以上一 Δ Ζ 2未満の と き に は一 1 · 2—bに丸め、 一 5 Δ Ζ 2以上一 3 Δ Ζ 2未満の と き には一 2 · 2—bに丸める こ と を示 して いる 。 ま た、 図 5の Cの P ( ) は 確率を示 して いる。
この正方向丸め (単純丸め ) では、 丸めを行う ビッ ト のみで判断 を行 うため、 境界点は常に切 り 上げる。 したがって 、 図 5の Cに示 すよ う に 、 Δ/ 2 を常に含み、 誤差の分布が偏る こ と になる。 なお 境界点と は、 丸めの対象 と な る ビッ 卜の丁度半分すなわち ± 0 . 5 の こ とで、 誤差の分布に非対称性が現れる と ころである 。
こ のよ う なこ とか ら 、 従来よ り 無限大方向丸めを用いて い る。 図 6 を用 いて無限大方向丸めにつ いて説明する 。
この図 6 にお いて も、 図中の〇印はその値を含ま ない こ と を、 眷 印はその値を含む こ と を示 して いる 。 すなわち、 図 6の A及び B に おいて、 一 Δ / 2 よ り大 き く Δ Ζ 2未満の と き には 0 に丸め、 厶ノ 2以上 3 Δ / 2未満の と き には 1 · 2— &に丸め、 3 Δ Ζ 2以上 5 厶 Z 2未満の と き には 2 · 2 — ^こ丸め、 一 3 Δ Ζ 2 よ り大き く ー 厶 2以下の と き には — 1 · 2 に丸め、 一 5 Δ / 2 よ り大き く 一 3 厶
Z 2以下の と き には — 2 · 2 — bに丸める こ と を示 してい る 。 ま た、 図 6 の Cの P ( ) も確率を示 して いる 。
この無限大方向丸めは、 境界点を絶対値で正負同 じになる よ う に 切 り 上げる。 したがって 、 誤差の分布は、 図 6の Cの ( a ) 〜 ( c に示すよ う に 3種類 とな り 、 当該誤差の分布は X = 0 を中心と して バラ ンス するもの と なる 。
以上、 丸めにお いては、 Δ 2の点のみが誤差の範囲のバラ ンス を崩す点である こ とが判 る。
よ り具体的に説明する 。
こ こで、
時間軸上の 2 X 2の画素のデータ を、 D 0 0 D 0
D 1 0 D 1 周波数軸上の 2 X 2の画素のデータ を C 0 0 C 0
C 1 0 C 1 で表すと する。
ま た、 この 2 x 2の画素データの D C T と これに対応する 2 x 2 の I D C Tを丸めの演算個所を少な く するために、 それぞれ次のよ う にする 。
D C T
C 0 0 = D 0 0 + D 0 1 + D 1 0 + D 1 1
C 0 1 = D 0 0 - D 0 1 D 1 0 - D l 1
C 1 0 = D 0 0 + D 0 1 - D 1 0 - D l 1
C 1 1 = D 0 0 - D 0 1 - D 1 0 D 1 1
I D C T
D 0 0 = ( C 0 0 + C 0 1 C 1 0 C l l ) / 4
D 0 1 = : C O O - C 0 1 + C 1 0 - C I 4 D 1 0 = ( C 0 0 + C 0 1 - C 1 0 - C 1 4 D 1 1 = ( C O O — C O l — C I O 十 C I 4 こ こで、 2 回のタ ビン グ すなわち入力 に対 して 3 回の符号化 -復 号化の処理を施 した場合のデータの変化は次のよ う にな る。 この と きの丸め方法には無限大方向丸めを用い 、 量子化のステ ップサイ ズ を 2 とする。
入力に例えば { 3 , 1 , 1 , 0 } を与えた場合については以下の よ う にな る。
入 力 D { 3 1 , 1 0 }
1 回 目 の符县ィ匕 ー復 ィ匕
D C T後 C { 5 3 , 3 1 } 量子化逆量子化後 C { 6 4 , 4 2 }
I D C T後丸め前 D { 4. 0, 1.0, 1. 0, 0. 0}
I D C T後丸め後 D { 4 1 , 1 0 }
2 回 目の符号化 -復号化 ( 1 回 百のダビング)
D C T後 C { 6 4 , 4 2 } 量子化逆量子化後 C { 6 4 , 4 2 }
I D C T後丸め前 D { 4 - 0, 1.0, 1. 0, 0. 0}
I D C T後丸め後 D { 4 1 , 1 0 }
3 回 目の符号化 -復号化 ( 2 回 巨のダビング)
D C T後 C { 6 4 , 4 2 } 量子化逆量子化後 C { 6 4 , 4 2 }
I D C T後丸め前 D f 4. 0, 1.0, 1. 0, 0. 0}
I D C T後丸め後 D { 4 1 , 1 0 }
の よ う にな り 、 2回 目以降は何回符号化一復号化 ( すなわちダビン グ) を施 して もデータ に変化はな い 。
次に入力 に例えば { , 0 } を与える場合に は以下のよ う な る。
入 力 D { 1 , 1 , 1 , 0 }
1 回 目の符号化 -復号化
D C T後 C = { 3 1 , 1 ― 1 } 量子化逆量子化後 C = { 4 2 , 2 ― 2 }
I D C T後丸め前 D 二- { 1 - 5, 1.5, 1. 5, -0 .5}
I D C T後丸め後 D = { 2 2 , 2 ― 1 }
2回 目の符号化 -復号化 ( 1 回 Sのダ ビング)
D C T後 C = { 5 , 3 , 3 一 3 } 量子化逆量子化後 C = { 6 4 , 4 ― 4 }
I D C T後丸め前 D = { L . 5, 2.5, 2. 5 , - 1 .5}
I D C T後丸め後 D { 3 , 3 , 3 2 }
3回 目の符号化 -復号化 ( 2回 巨のダビング)
D C T後 C { 7 , 5 , 5 5 } 量子化逆量子化後 C { 8 , 6 , 6 6 }
I D C T後丸め前 D { 3. 5, 3.5, 3. 5, - 2 .5}
I D C T後丸め後 D { 4 , 4 , 4 3 } のよ う にな り 、 2回 目以降の符号化 復 化 ( すなわちダビン を施すこ とで発散方向にデ一夕が変化 し て し ま う よ う にな Ό。 い 換えれば、 丸め誤差が蓄積 して い く と にな o
このよ う に、 量子化と逆量子化における演算丸めの方法 と して無 限大方向丸めを用 い る と , あ る入力 に対 し て はダ ビ ングの度にデ一
夕が変化 し発散する 、 すなわち丸め誤差が蓄積 して い く よ う にな る 場合があ る。
そ こで、 本発明は、 上述 したよ う なこ と に鑑み、 例えばダイ レ ク ト ディ ジタルダ ビン グ時のマルチジ ェネ レー シ ョ ン特性にお いて画 像劣化を非常に少な く する こ とができる高能率符号化復号化装置を 提供する こ と を 目的 と し て いる。
発 明 の 開 示 本発明に係る高能率符号化復号化装置は、 上述の 目的を達成する ため に提案された ものであ り 、 アナ ログ信号がアナ ログノディ ジ夕 ル変換さ れたたディ ジ夕 ル信号を直交変換する直交変換手段と 、 上 記直交変換されたデ ィ ジ タ ル信号を逆直交変換する逆直交変換手段 と を有し 、 上記直交変換 と逆直交変換の少な く と も一方に偶数方向 の丸め又は奇数方向の丸めを用 いる よう に したものであ る。
こ こで、 本発明の高能率符号化復号化装置には、 さ ら に上記直交 変換後のディ ジ夕ル信号を量子化する量子化手段と 、 上記逆直交変 換前のディ ジタル信号を逆量子化する逆量子化手段と を設けるよ う にする。
本発明 によれば、 直交変換と逆直交変換の少な く とも一方で偶数 方向丸め又は奇数方向丸めを用 いる こ とで、 空間面で極性に関係な く 丸め誤差の範囲をバラ ン ス させ、 例えばダイ レ ク 卜ディ ジタルダ ビン グ時のマルチジェネ レ ー シ ョ ン特性にお いて丸め誤差の蓄積を 防ぎ、 画像劣化を非常に少な く する こ と を可能と してい る。
図面の簡単な説明 図 1 は、 ディ ジタ ル V T Rのダイ レ ク ト ディ ジタルダ ビング時の 構成を示す図であ る 。
図 2は、 ダイ レ ク 卜デ ィ ジタルダ ビン グの構成を簡略化 して示す ブロ ヅ ク 回路図であ る。
図 3は、 2回ダ ビングを行う場合の流れを説明するためのブロ ッ ク 回路図である。
図 4は、 D C T _ I D C T にお け る正規化下シ ミ ュ レ ー シ ョ ンモ デルの入出力語長と有効桁の関係を概念的に示す図であ る。
図 5は、 正方向丸めにつ いて説明する ための図である 。
図 6は、 無限大方向丸めについて説明するための図である。
図 7は、 本発明実施例の高能率符号化復号化装置の概略構成を示 すブロ ッ ク 回路図である 。
図 8は、 偶数方向丸め につ いて説明するための図であ る。
9は、 量子化ス テッ プサイ ズを 3 と した と きの誤差の範囲を示 す図であ る。
図 1 0 は、 D C T と正方向丸めを用いた と きのマルチダビングの シ ミ ュ レ ー シ ョ ン結果を示す図であ る。
図 1 1 は、 D C T と無限大方向丸めを用 いた と きのマルチダビン グの シ ミ ュ レ一 シ ョ ン結果を示す図であ る 。
図 1 2 は、 D C T と偶数方向丸めを用 いた と きのマルチダビング の シ ミ ュ レー シ ョ ン結果を示す図である 。
図 1 3 は、 演算精度 1 2 ビッ ト時の D C T と偶数方向丸め, 無限 大方向丸め, 及び正方向丸めを用 いたと きのマルチダビ ングのシ ミ
ユ レ ーシ ヨ ン結果を示す図である 。
図 1 4 は、 D W T と正方向丸めを用 いた と きのマルチダビングの シ ミ ュ レ ー シ ョ ン結果を示す図であ る。
図 1 5 は、 D W T と無限大方向丸めを用 いた と きのマルチダビン グの シ ミ ュ レー シ ョ ン結果を示す図であ る。
図 1 6 は、 D W T と偶数方向丸めを用 いた と きのマルチダビング の シ ミ ュ レーシ ョ ン結果を示す図である 。
図 1 7 は、 演算精度 1 2 ビッ ト 時の D W T と偶数方向丸め, 無限 大方向丸め, 及び正方向丸めを用 いた と きのマルチダビングのシ ミ ュ レーシ ョ ン結果を示す図である。
図 1 8 は、 画像強調パタ ー ンのグループ ( 1 ) を示す図である。 図 1 9 は、 画像強調パター ンのグループ ( 2 ) を示す図である。 図 2 0 は、 画像強調パター ンのグループ ( 3 ) を示す図である。 図 2 1 は、 画像強調パター ンのグループ ( 4 ) を示す図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明の実施例につ いて図面を参照 しなが ら説明する。 本発明実施例の高能率符号化復号化装置は、 図 7 に示すよ う に、 アナ ログ信号がアナ ログ ディ ジタル変換さ れたディ ジタル信号を 直交変換する直交変換器 1 0 と 、 上記直交変換さ れたディ ジタル信 号を逆直交変換する逆直交変換器 2 0 と を有 し、 上記直交変換と逆 直交変換の少な く と も一方に偶数方向の丸め又は奇数方向の丸めを 用 い るよ う に した ものであ る。
ま た、 本発明の高能率符号化復号化装置には、 さ ら に上記直交変
換後のディ ジタル信号を量子化する量子化器 1 1 と 、 上記逆直交変 換前のディ ジタル信号を逆量子化する逆量子化器 2 1 と を設けて い る。
この図 7 にお いて 、 端子 1 にはアナロ グ信号がアナロ グ ディ ジ タル変換されたディ ジタ ル信号が供給さ れ、 これが例えば離散コサ イ ン変換 ( D C T ) 処理等を行う 直交変換器 1 0 に送ら れる。 当該 直交変換器 1 0 で時間軸か ら周波数軸に直交変換さ れたディ ジタル 信号は、 量子化器 1 1 で量子化さ れ、 さ ら に可変長符号化器 1 2 に よ っ て可変長符号化が施される こ と によ っ て圧縮さ れる 。 当該圧縮 されたディ ジ夕ルデ一夕 は記録手段 1 3 によ って記録媒体に記録さ れる 。
ま た、 上記記録媒体に記録された上記圧縮されたディ ジタルデー 夕 は再生手段 2 3 に よっ て再生さ れる。 この再生データ は、 可変長 復号化器 2 2 によ っ て伸張され、 さ ら に逆量子化器 2 1 によ って逆 量子化が施される。 当該逆量子化さ れたデータは、 逆直交変換器 2 0 よつ て逆直交変換 ( 例えば逆離散コサイ ン変換 : I D C T ) が 施さ れる こ と によ っ て上記周波数軸から再び時間軸のディ ジタル信 号に復元さ れ、 その後こ の復元さ れたディ ジタル信号が端子 2か ら 取 り 出さ れる こ と になる 。
こ のよ う なディ ジタル V T R にお ける例えばダイ レク ト デイ ジ夕 ルダ ビング時のマルチジ ェネ レー シ ョ ン特性にお いては、 前述 した よ う に画像劣化の問題が生 じ る こ とがあ るが、 本発明ではこの画像 劣化を少な く するために 、 上記直交変換、 例えば D C T と逆直交変 換、 例えば I D C T との少な く と も一方 に偶数方向の丸め又は奇数 方向の丸めを用 いて いる 。
なお、 上記偶数方向丸め とは、 図 8 に示すよ う に 、 境界点を丸め た結果が必ず偶数値にな る よ う に 、 切 り 捨て 、 切 り 上げを行う もの であ る。
すなわち この図 8 にお いて 、 図中の〇印はその値を含ま な いこ と を、 ·印はその値を含む こ と を示 してい る 。 この図 8の A及び B に お いて、 一 Δ/ 2以上 Δ / 2以下の と き には 0 に丸め、 Δ Ζ 2 よ り 大き く 3 Δ / 2未満の と き には 1 · 2 - bに丸め、 3 ΔΖ 2以上 5 Δ / 2以下の と き には 2 · 2 - bに 。め、 一 3 厶 / 2 よ り大き く — 厶 / 2未満の と き には— l ' 2 -bに 。め、 — 5 Δ Ζ 2以上— 3 Δ Ζ 2以 下の と き には一 2 · 2 -bに 。める こ とを示 して い る 。 ま た、 図 8の Cの P ( ) は確率を示 して いる。
こ の偶数方向丸めでは 、 境界点を丸めた結果が必ず偶数値になる よ う に、 切 り捨て 、 切 り 上げを行う 。 したがって 、 誤差の分布は図 8の Cに示すよ う に 2種類で、 誤差の分布は 「各数値を 中心にバラ ンス 」 する。
よ り具体的に説明する 。
こ こで、 前述の従来例同様に、
時間軸上の 2 X 2 の画素のデータ を、 D 0 0 D 0
D 1 0 D 1 周波数軸上の 2 2の画素のデ一夕 を C 0 0 C 0
C 1 0 C 1 で表 し、 ま た、 この 2 x 2の画素データ の D C T と これ に対応する 2 x 2の I D C T を 、
D C T
C O O = D O O D 0 1 + D 1 0 D l 1
C 0 1 = D 0 0 — D 0 1 十 D 1 0 — D
C I O D O O + D 0 1 - D 1 0 - D
C 1 1 D O O — D O l — D I O + D
D C T
D 0 0 ( C O O 十 C O l 十 C I O 十 C ) / 4
D 0 1 ( C O O - C O l 十 C I O - C ) / 4 D 1 0 ( C O O + C O l - C I O - c ) / 4 D 1 1 ( C O O - C O 1 - C l O + C ) / 4 と する。
こ こで、 量子化ステッ プサイ ズに は上記 2のべき乗を除 く 値と し て例えば 3 を用 い、 2回のダビングすなわち入力に対して 3回の符 号化ー復号化の処理を施す。 この場合のデ一夕の変化は次のよ う に なる 。
入力に前述 した従来例の無限大方向丸めでは丸め誤差が蓄積 した 例えば { 1 , 1 , 1 , 0 } を与えた場合につ いて説明する。
入 力 D = { 1 , 1 , 1 , 0 }
1回 目の符号化 -復号化
D C T後 C = { 3 , 1 , 1 ,- 1 } 量子化逆量子化後 C = { 3 , 0 , 0 , 0 }
I D C T後丸め前 D = { 0.75 , 0.75, 0.75, 0.75 }
I D C T後丸め後 D = { 1 , 1 , 1 , 1 }
2回 目の符号化一復号化 ( 1 回 目のダビング )
D C T後 C = { 4 , 0 , 0 , 0 } 量子化逆量子化後 C = { 3 , 0 , 0 , 0 }
I D C T後丸め前 D = { 0.75, 0.75, 0.75, 0.75 }
I D C T後丸め後 D -: { 1 1 , 1 1 }
3 回 目の符号化 -復号化 ( 2 回 巨のダビング )
D C T後 C = { 4 0 , 0 0 } 量子化逆量子化後 C - -: { 3 , 0 0 , 0 }
I D C T後丸め前 D = { 0.75, 0.75, 0.75, 0.75}
I D C T後丸め後 D = { 1 , 1 , 1 , 1 } のよ う に 、 2 回 目以降は何回継 i接 z し て もテ一夕 は変化 しない ま た、 丸めに偶数方向丸めを用 いる例 と して 、 例えば I D C τ後 の丸めに偶数方向丸めを用 いる例に いて説明する
入 力 D { 1 , 1 , 1 , 0 }
1 回 目の符号化 -復号化
D C T後 C = { 3 1 • 1 - 1
} 量子化逆量子化後 C = { 4 2 2 - 2
}
I D C T後丸め前 D = { 1. 5, 1. 5, 1. 5,一 0. 5}
I D C T後丸め後 D { 2 2 2 0 }
2回 目の符号化 -復号化 ( 1 回 巨のダ ビング )
D C T後 C { 6 2 2 一 2 量子化逆量子化後 C = { 6 2 2 一 2
I D C T後丸め前 D = { 2. 0, 2. 0, 2. 0, 0. 0}
I D C T後丸め後 D { 2 2 2 0
3 回 目の符号化 -復号化 ( 2 回 巨のダビング )
D C T後 C 6 2 2 - 2 量子化逆量子化後 C 6 2 2 一 2
I D C T後丸め前 D 2. 0, 2. 0, 2. 0, 0. 0}
I D C T後丸め後 D 2 2 2 0
のよ う に 2回目以降は何回継続接続 して もデータ は変化 しな い。 と ころ で、 本発明実施例において 、 上述 したよ う に上記直交変換 (離散コサイ ン変換 : D C T ) と逆直交変換 ( I D C T ) の少な く と も一方に偶数方向の丸め (又は奇数方向の丸め) を用 い る よ う に した こ と について以下に詳細に説明する 。
先ず、 丸め方法と して 、 前述 した従来例の よ う に無限大方向丸め を用 いずに、 上記偶数方向の丸め又は奇数方向の丸めを用 いる こ と と したこ と につ いて説明する。 なお 、 こ こでは主に偶数方向丸めに ついて述べるが、 奇数方向丸めも こ の偶数方向丸め と基本的には同 じである 。
以下、 ダイ レ ク 卜 ディ ジタルダ ビ ングを繰り返す こ と に よって丸 め誤差が蓄積 (無限大方向丸めによ る誤差の蓄積) して い く 蓄積サ ィ クルのメ カニズム につ いて 、 実画像を用 いて説明する 。
無限大方向丸めに よっ て丸め誤差が蓄積する具体例 1 について述 ベる 。 この具体例 1 では、 D C係数の量子化ステ ップ q b c = 4, A C係数の量子化ス テ ッ プ q a c = 2 と する。 これは、 全画像サン ブルが単調増加する例である。
こ こで、 入力は、
310 303 303 310
310 303 303 310
310 303 303 310
310 303 303 310
とする。 この入力を離散コサイ ン変換 ( D C T ) した D C T出力は、
DC AC1 AC2 AC3 1226 0 14 0
AC4 AC5 AC6 AC7 0 0 0 0
AC8 AC9 AC10 AC11 0 0 0 0
AC12 AC13 AC14 AC15 0 0 0 0 とな り 、 この D C T出力の D C係数は 1 2 2 6 と な る。 こ の D C係 数を 4で割る (再量子化 ) と 、 3 0 6 . 5 となる 。 また 、 A C 1 〜 A C 1 5 の A C係数につ いて は 2で割る (再量子化) 。
こ れに よ り 、
306.5 0 7 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
とな る。
( 1 - 2 )
こ れを丸める と D C係数について は 3 0 7 とな る 。 すなわち、
307 0 7 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
とな る。
こ れを対 して逆量子化を行う 。 D C係数に対 して は 4 を掛ける こ とで 1 2 2 8 とな る 。 したがって 、 上記量子化一逆量子化によって 上記入力 に対する D C係数の変化分は 2 、 すなわち丸め誤差 E r c ( = 0. 5 ) x 4 、 とな る 。 すなわち こ の D C係数の変化分は、 係 数面の処理によ る変化分 な る。 ま た、 A C係数について は 2 を掛
ける こ と で 1 4 と な る。 すなわち
1228 0 14 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0 とな る。
( 1 - 3 )
こ こで、 A C係数分の
0 0 14 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0 を、 逆変換 ( I D C T ) する と
3.5 -3.5 - 3.5 3.5
3.5 -3.5 -3.5 3.5
3.5 -3.5 -3.5 3.5
3.5 -3.5 -3.5 3.5 とな る。
( 1 - 4 )
ま た、 D C係数分の
1228 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0 を 、 逆変換 ( I D C T ) する と 、
307..0 307. , 0 307..0 307..0
307 , .0 307. , 0 307. .0 307. .0
307. .0 307. , 0 307. .0 307. , 0
307. .0 307. 0 307. .0 307. , 0
とな る。
( 1一 5 )
上記(1-3) すなわち A C係数分の I D C T出力 と 、 上記(1-4) す なわち D C係数分の I D C T出力を加える と 、 上記(1-3) すなわち A C係数分の I D C T出力の境界点は、 全て正極性の処理にな り 、 D C係数の変化に転化さ れる 。
この丸めによ る変化は、
0.5 0.5 0. 5 0.5
0.5 0.5 0. 0 0.5
0.5 0.5 0. 5 0.5
0.5 0.5 0. 5 0.5
とな る。
こ れを D C T する と
2 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
とな る。 すなわち 、 この D C係数の 2が空間面の処理に よ る変化分 とな る。
( 1 - 6 )
上記(1-2) すなわち D C係数変換分の 2 と 、 上記(1-5) すなわち
D C係数の変化に転化さ れた後の D C T によ る D C係数変化分の 2 とか ら、 (係数面の処理によ る変化 ) 十 (空間面の処理によ る変化 = 4 とな る。 これは、 D C係数の 1 量子化ステ ップ分である 。 した がっ て、 D C係数は、
1 2 2 6 1 2 3 0
とな る。
( 1 - 7 )
なお、 上記( 1- 3 ) の A C係数の境界点の変化分を D C係数に転化 する こ と によっ て 、 この A C係数は、 全 く 同 じ値 ( = 1 4 ) で係数 面に戻っ て く る。
したがって、
1230 0 14 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
とな る。
( 1 一 8 )
このよ う に、 上記(1-3) の A C係数があたかも触媒の よ う な振る 舞い を し 、 2回目 ( 変換—逆変換の 2回 目 、 ダビングの 1 回目 ) 以 降で全く 同 じサイ ク ルを繰 り 返す。 したがっ て、 この繰 り 返 し によ つ て全画像サンブルが単調増加する よ う になる。
次に、 丸め誤差が蓄積する具体例 2 を挙げて説明する 。
この具体例 2では、 D C係数の量子化ステ ヅブ q b c = 2 , A C 係数の量子化ステ ッ ブ q a c = 2 と する 。
こ れは、 画像ブロ メ ク の 1行と 4行で計 8サンブルが単調減少す
る例であ り 、 具体例 1 に比べて複雑であ る 。
こ の具体例 2での入力は、
DC AC1 AC2 AC3 -112 - 113 - 112 - 112
AC4 AC5 AC6 AC7 = -113 -113 - 112 -111 AC8 AC9 AC10 AC11 -113 -113 -112 -112 AC12 AC13 AC14 AC15 - 112 - 112 -112 - 112 と する。
2 - 1 )
この入力 を D C T した D C T出力 は、
-499.00 -1.3750 0.5000 0.5625
-0.1875 -0.3750 0.4375 0.3750
0.5000 1.1250 0.0000 0.0625
-0.4375 0.3750 -0.1875 0.3750
とな り 、 この D C T 出力の D C係数は一 4 9 9 と な る。 この D C係 数を 2で割る (再量子化 ) と 、 — 2 2 4 . 5 となる 。 ま た 、 A C係 数について も 2 で割 る (再量子化) 。
こ れに よ り 、
-224.500 0.68750 0.25000 0.28125
-0.09375 0.18750 0.28175 0.18750
0.25000 0.56250 0.00000 0.03125
-0.21875 0.18750 -0.09375 0.18750
とな る。
( 2 - 2 )
こ れを丸める と D C係数について は一 2 2 5 とな る。 すなわち 、
0 0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
と な る。
こ れを対 して逆量子化を行う D C係数に対 して は 2 を掛ける こ とで 一 4 5 0 とな る 。 すなわち
-450 - 2 0 0
0 0 0 0
0 2 0 0
0 0 0 0
したがって 上記量子化 逆量子化に よ っ て上記入力 に対する D C係数の変化分は、 E r C X 2 = - 1 と なる。 この D C係数の変化 分は、 係数面の処理によ る変化分と なる 。
( 2 - 3 )
ま た、 逆量子化後、 D C以外では A C係数の A C 1 = — 2 、 A C
9 = 2が残る こ こで、 A C係数分の
0 -2 0 0
0 0 0 0
0 2 0 0
0 0 0 0
を 、 逆変換 ( I D C T ) する と
0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
- 1.306563 - 0.541196 0.541196 1.306563
- 1.306563 - 0.541196 0.541196 1.306563
0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
と な る。
( 2 - 4 )
ま た、 D C係数分の
-450 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
0 0 0 0
を 、 逆変換 ( I D C T ) する と
-112.5 -112.5 -112.5 -112.5
-112.5 -112.5 - 112.5 -112.5
-112.5 -112.5 -112.5 -112.5
-112.5 -112.5 -112.5 -112.5
とな る。 ま た、 この D C係数分の逆変換 ( I D C T ) の結果は
-112.5 -112.5 -112,5 -112.5
112.5 -112.5 -112.5 -112.5 (2-4-1) 112.5 -112.5 -112.5 -112.5
112.5 -112.5 -112.5 -112.5
112.5 -112.5 -112.5 -112.5 0 0 0 0
■112.0 -112.0 -112.0 -112.0 + -0.5 -0.5 - 0.5 -0.5
■112.0 -112.0 -112.0 -112.0 - 0.5 -0.5 - 0-5 -0.5
112.5 -112.5 -112.5 -112.5 0 0 0 0 • · (2-4-2) のよ う に表すこ とができ る
( 2 - 5 )
こ こで上記(2- 3) の A C係数分の I D C T出力 と 、 上記(2- 4 - 2 の第 2項の D C係数分の I D C T 出力すなわち
0 o 0 0
- 0.5 - 0.5 -0.5 -0.5
o
o o
- 0.5 -0.5 -0.5 -0.5
0 0 ◦ 0 0
と を加えて丸めを行う と 、
0 0 0 0
- 2 一 1 0 1
一 2 一 1 0 1
0 0 0 0
とな り 、 これを変換する と 、
0.000
0.000 0.000 0.000
1.000 0.000 0.158
0.000 0.000
と な る。
( 2 - 6 )
ま た、 上記(2- 4) の境界点の処理 (
よ る変化分は 、
-0 - 5 -0.5 -0.5 -0.5
0 0 0 0
0 0 0 0
- 0.5 -0.5 -0.5 -0.5 とな る
こ れを変換する と 、
一 1 0 0 0
0 0 0 0
一 1 0 0 0
0 0 0 0
とな る。
( 2 - 7 )
上記(2-2) と (2-6) よ り 、 D C係数の変化分は、 係数面、 空間面 合わせて — 2で、 1 量子化ステ ヅブ分である 。 こ こで、 新た に、 A C係数の A C 8 に空間面の処理によ る成分が現れる 。
( 2 - 8 )
ま た、 上記(2-6) の結果よ り 、 上記(2-5) は、 そのま ま丸めが入 り 、
- 1 - 2 0 0
0 0 0 0
1 2 0 0
0 0 0 0
とな り 、 これが結果的に このサイ クルの触媒になる 。
( 2 - 9 )
以下同様に 2回目の変換を行う と 、 D C = — 4 5 1 、 A C 8 = - 1 、 これを 2で量子化する と D C = — 2 2 5 . 5 、 A C 8 = - 0 . 5 と なる 。
( 2 - 1 0 )
こ れを丸めて D C = — 2 2 6 、 A C 8 = — 1 と し 、 逆量子化する と D C = — 4 5 2 、 A C 8 = — 2 と な り 、 変化分はそれぞれ E r e
x 2 = — 1 とな る 。
( 2 - 1 1 )
上記 D C と A C 8 の係数か ら触媒の成分が重な る部分を差 し引 い て 、
- 451 0 0 0
0 0 0 0
- 3 0 0 0
0 0 0 0
と し 、 こ れを逆変換する と 、
-113.5 -113.5 -113.5 -113.5
-112.0 -112.0 -112.0 -112.0
-112.0 -112.0 -112.0 -112.0
-113.5 -113.5 -113.5 -113.5
この境界点の処理に よる変換分は上記(2- 6) に示 した通 り となる 。 ( 2 - 1 2 )
上記(2- 10)と 、 上記(2- 11)の結果よ り 、 係数面、 空間面合わせて D C , A C 8 と も に — 2 で、 1 量子化ス テ ップ分の変化 と なる。 ( 2 - 1 3 )
触媒の成分は、 変換—逆変換を繰 り返 して も変化 しな い。 これ以 降、 上記(2-8) 〜 (2-13)のサイ クルを繰 り 返す。
次に、 上述 した具体例の よ う に丸め誤差が蓄積する蓄積サイ クル の条件につ いて説明する 。
先ず、 蓄積サイ クルの条件を考え る。 上述 した具体例で示 したよ う に 、 蓄積サイ クル に関する係数のかかわ り は、 非常に複雑である , こ こ では、 画像強調 パタ ー ンの洗い出 しのため幾つかの条件を求め
る。 これはまた 、 本発明実施例にお ける丸め誤差の蓄積に対する対 策の考えかた ( すなわち偶数方向丸めを用 いるよ う に した こ と ) を 説明する ものであ る 。
第 1 に 、 変換と逆変換 ( D C T - I D C T ) は、 十分な演算精度 を持って い るため、 丸め にお ける境界点以外に誤差の蓄積はない。 したがっ て 、 蓄積サイ ク ル に関与するのは丸めにお ける境界点のみ であ る。
第 2 に 、 係数面の境界点の処理に よる変化分に、 空間面の境界点 の処理に よ る変化分を加え合わせる こ と で、 係数面で再起的に 1 量 子化ステ ップのシ フ 卜 を も た らす。 前者の処理の変化分に、 空間面 の境界点以外の成分が含ま れる と 、 D C T — I D C Tの対称性か ら 空間面の丸めによ る境界点の増加分が、 再度係数面境界点に戻っ て こな く な り 、 蓄積サイ クルが切れる 。 したがって 、 蓄積サイ クルが 起こ るのは、 空間面の境界点が係数面で 、 かつ係数面のそれが空間 面のそれである と きだけである。
第 3 に 、 例えば、 量子化ステ ップサイ ズ q x x を 3 と した と き に は、 図 3 に示すよ う に、 誤差の分布はデジ ッ 卜 を対象と した誤差の 範囲 に収ま る。
なお、 q x x = 4 の誤差の範囲を — Δ Ζ 2 〜 Δ / 2 と すれば、 こ の図 3 にお いて q x x = 3 の と き 、 誤差の範囲は、
( - 3 / 4 ) X ( Δ / 2 ) 〜 ( 3 / 4 ) X ( Δ Ζ 2 )
とな り 、 q x x = 2 の誤差の範囲を 一 / 2 〜 Δ ' Ζ 2 と すれば ,
( 一 3 / 2 ) X ( Δ ' ./ 2 ) ~ ( 3 / 2 ) X ( Δ ' / 2 ) とな る。
第 4に 、 蓄積サイ クル を起こすために 、 係数面の境界点処理に よ る変化分が、 空間面でどの範囲に収ま るべ きかを考える と き 、 例え ば、 係数面の境界点の誤差 0 . 5 の影響が、 空間面で 2 . 5 になつ た と する 。 空間面ではこ れを丸めて 3 . 0 とするが、 こ の と き丸め に よ る誤差は◦ . 5 であ る 。 D C T , I D C Tは、 対称で可逆であ るか ら 、 次の係数面では E = 0 . 5 / 5 = 0 . 1 とな り 、 境界点の 蓄積サイ クルが断ち切れる。
—方、 飛び越 し にな ら な いで空間面の境界点にな る と きは、 同様 の計算で E = 0 . 5 とな り 蓄積サイ クル を断ち切 ら ない 。
すなわち、
係数面 → 空間面 係数面 飛び越すと き Erc = 0.5 (ex)2.5→ 3.0 Ers = 0.5 E = 0.1 飛び越さな い と き Erc = 0.5 ( ex)0.5→ 1.0 Ers = 0.5 E = 0.5 とな る。
したがって、 係数面の誤差によ る影響が、 空間面で 1 量子化ステ ヅ プ以内 に収ま る時のみ、 蓄積サイ クルが起きる こ とが判る 。 q d c ≠ q a cの と き は、 大き いほうの量子化が、 この量子化である。 上述した具体例に示 し た実画像で得た結果は、 全てこ れに したが つ て いる 。
上述 したよ う な こ とか ら 、 D C係数に よ っ て空間面出力が片極性 にシ フ ト し、 その結果、 空間面の丸めに よ る境界点の処理が、 片極 性に転化される こ と によ り 、 誤差の平均値を シフ ト させる。 これが 単調増加 ( 減少 ) を引き起こ す大きな要因である。
上述したよ う に、 蓄積サイ クルは、 整数演算 (非線形処理) であ る丸めと き に発生 し 、 係数面の各係数、 空間面サンプルがう ま く 関
係 し あっ た非常に特殊な ケースであ り 、 確率的に低いケースである ま た 、 確率的に低い こ と を裏付ける よ う に 、 この現象は どのよ う な 絵柄でも常に起こ る と い う わ けではな く 、 実画像で確認 した画像強 調パター ンは前記蓄積サイ クルの条件にお いて述べた第 1 , 第 2, 第 3 の条件にお けるパタ ー ン とな る 。
上記蓄積サイ クルが起き る原因は、 正負極性によ って誤差の分布 をバラ ン ス させる方法 ( すなわち無限大方向丸め ) を採用 した こ と にあ る。 変換符号化を利用 した ビッ 卜 レー ト リ ダク シ ョ ン システム では、 係数面の極性と空間面の極性間に は D C係数以外に密接な対 応関係はな く 、 あ る係数の組み合わせに よ る境界点の処理の影響が 空間面で常に片極性に転化さ れる場合があ り 、 その結果、 誤差の分 布がバラ ンスする方向に傾かず、 一方向に偏 り を持ち、 これが蓄積 さ れるのである。
こ のよ う に、 上記蓄積サイ クル に よっ て特定画像パタ ー ンの単調 増加、 減少のサイ クルが構築され、 変換の演算精度によ らずに完全 再 成が実現できな いよ う になる。
さ らに、 単調増加, 減少によって強調さ れる画像パタ ー ンは、 幾 何学的パター ン にな るので、 マルチ ジェ ネ レーシ ョ ンの画質を大ぃ に損なう 。
こ のよ う な こ とか ら、 本実施例では、 空間面で極性に関係な く 誤 差の分布をバラ ンス させる方法を取るよ う に して い る。
すなわち 、 本実施例では、 空間面の出力丸めに偶数値を基準に誤 差の分布をバラ ンス させる方法、 すなわち偶数方向丸め を採用する よ う に して いる。 なお、 空間面で極性に関係な く 誤差の分布をバラ ンス させる方法と し ては、 空間面の出力丸めに奇数値を基準に誤差
の分布をバラ ン ス させる方法、 すなわち奇数方向丸めを採用する こ と も可能である
この対策によ っ てディ ジタルダイ レ ク 卜 ダビングは、 完全再構成 が実現さ れる こ と になる 。
次に、 図 1 0 には、 D C Tの演算精度が 1 2 ビッ ト , 1 3 ビッ ト 1 4 ビヅ 卜 の時に、 ス ト レ ー 卜 にダ ビン グを繰 り 返 した場合の ビデ ォ信号の Y信号と P R, P B信号の S Z Nの劣化の様子 (複数回ダ ビン グ後の シ ミ ュ レ ーシ ョ ン結果) を示 して いる 。 評価画像は圧縮 率 1 / 2である。 このシ ミ ュ レー シ ョ ンでは、 D C T , I D C Tの 演算は浮動少数点で行い 、 整数への丸めは I E E E 7 5 4規格によ る関数を使用 して い るが、 量子化では単純丸め (正方向丸め) の方 法で丸めを行っ て い る。
ま た、 図 1 1 には無限大方向丸め を用 いた場合の シ ミ ュ レ一シ ョ ン結果を 、 図 1 2 に は本実施例にお ける偶数方向丸めを用 いた場合 の シ ミ ュ レ 一 シ ョ ン結果を示す。
図 1 1 に示す無限大方向丸めの場合では、 図 1 0 に示 した正方向 丸めの場合に比べて僅かではあるが、 S / N劣化のカーブが緩やか にな る。
こ れに対 して 、 図 1 2 に示す本実施例 にお いて採用する偶数方向 丸めでは、 上記正方向丸めや無限大方向丸めに比べて S Z Nの劣化 は緩やかにな り 、 早い世代で収束 し てい る。 特に、 図 1 3 に示すよ う に、 D C Tの演算精度が少な い 1 2 ビ ヅ 卜 の場合にその効果が大 き い こ とが判る。 なお、 図 1 3 には、 同時に無限大方向丸め と正方 向丸めの シ ミ ュ レー シ ョ ン結果も示 して い る。
ま た、 上述 した実施例では D C T を用 いて いるが、 いわゆる ゥ ェ
—ブレ ッ ト ( Wavelet ) 変換によ る ビッ ト レー ト リ ダク シ ョ ンは、 D C Tに比べて画質が優れて いる 。 特に 、 いわゆるハール ( Haar) 基底によ る Wave let 変換は整数の加減算で実現でき 、 D C T と同 じ よ う にブロ ッ ク分割 した後に周波数分解でき るので、 ハ ー ド ウ エア 規模も小さ く でき る 。
そ こで、 上述 し た実施例での D C Tの部分を上記 Haar基底によ る 8 X 8の 1 0分割離散ウ エ ーブレ ヅ 卜変換 ( Discrete Wavelet Tra nsform: D W T ) に置き換えて シ ミ ュ レー シ ョ ンする。 ただ し、 D C T とは異な り 、 D W Tの演算精度は最大 1 4 ビヅ 卜であ り 、 この 場合は丸め誤差は発生 しない。 D W T , I D W Tも量子化と同 じ丸 め方式と したので、 3力 所の丸めがある 。 これらの丸めを上記正方 向丸め、 無限大方向丸め、 偶数方向丸めで比較する 。
その結果は、 図 1 4〜図 1 7 に示すよ う になる。 なお 、 評価画像 と圧縮率は上述の D C T同様である 。 ま た 、 図 1 4 〜図 1 7 には、 ビデオ信号の Y , P B, P R信号を用い 、 D W Tの演算精度が 1 2 ビヅ 卜 , 1 3 ビヅ 卜 , 1 4 ビヅ ト の時に 、 ス ト レ ー ト にダビングを 繰 り 返した場合の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン結果を示す。 図 1 4 には正方向 丸めを用 いた場合を 、 図 1 5 には無限大方向丸めを用いた場合を、 図 1 6 には偶数方向丸め を用 いた場合の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン結果を示 す。 図 1 7 には、 D W Tの演算精度が少な い 1 2 ビ ヅ 卜 の場合の、 偶数方向丸め と無限大方向丸め及び正方向丸めのシ ミ ュ レー シ ョ ン 結果を示 している 。
こ の図 1 4〜図 1 7か ら 、 正方向丸め と無限大方向丸めは同 じ傾 向を示 し 、 D W T演算精度 1 2 ビ ッ トでは S / Nの劣化が大き く 世 代が重な る に従っ て演算誤差が累積 して い く こ とが判る 。
こ れに対 して 、 偶数方向丸めでは 1 2 ビ ヅ ト でも S / Nの劣化は 少な く 3 ~ 4世代目で収束 して い る 。
こ のよ う な こ とか ら 、 偶数丸め ( 奇数丸め ) は、 演算精度が不足 して いる場合でも 、 従来の丸め (正方向丸めや無限大方向丸め) に 比べて、 誤差の累積が少な い こ とが判る 。 こ れは、 切 り 捨て る ビ ヅ 卜 が少な いほど、 0 . 5 の発生する確率が高いので、 偶数方向丸め の効果が現れるか ら であ る 。
高画質を要求さ れ る ビ 、、 ' 卜 レー 卜 リ ダ ク シ ョ ン を行う V T Rでは 十分な演算精度を確保 し 、 さ ら に偶数方向丸めをする こ とが望ま し い。 マ ト リ クス変換のよ う に変換 Z逆変換を繰 り 返す場合にも 、 上 記偶数方向丸めは累積誤差を少な いする ために有効であ る。
上述したよ う に、 本発明実施例においては、 演算精度を十分に持 つた変換符号化で、 偶数方向丸め ( 又は奇数方向丸め) を用 いる こ と に よ り 、 丸めにお ける特異点であ る境界点の処理によ る影響の蓄 積を阻止する こ とができ . 固定画像パタ ー ンの振幅の単調増加, 減 少が防げる。 この効果に よ り 、 完全再構成すなわち マルチジエネ レ — シ ヨ ン を何度行っ ても画像劣化のない変換系が実現で き る。 言い 換えれば、 高能率符号化復号化装置の複数回の継続接続にお いて 、 画質劣化を最小限に抑えてデ一夕 を一定の値に収束させる こ とがで き る 。
なお、 本発明は、 ディ ジタル V T Rだ けでな く 、 変換符号化に よ る ビ ヅ 卜 リ ダク シ ョ を採用 した シ ステム に共通するので、 例えば オーディ オシステムなど他の同様の シス テム にも適用で き る。
最後に 、 蓄積サイ クルで画像が強調さ れるパター ン ( 画像強調パ ター ン ) を例に挙げる。
係数面の境界点の条件を逆変換行列に入力 して 、 蓄積サイ クルが 起き た場合のパタ ー ンの バ リ エー シ ョ ン は、 例えば、 図 1 8 に示す ( 1 ) のグループ〜図 2 1 に示す ( 4 ) のグループが考え られる 。 なお、 上記 ( 1 ) ~ ( 4 ) のグル ープにお いて は、
再量子化ステツフ。 入力係数値
( 1 ) q dc = q ac= 1 D C = - 1 1 , A C x = - l + l
( 2 ) q dc= q ac = 2 D C = - 1 + 1 A C x = - l + l ( 3 ) q dc= 4 D C = - 2 +2
(4 ) q dc= 2 , q ac= 1 D C = -2 ~ +2 , A C x = _ l 1 と してい る。
ま た、 入力係数値フ ォ ーマ ッ ト は、
DC , AC1 AC2 AC3
AC4 , AC5 ,AC6 , AC7 ,
AC8 , AC9 AC10 AC11
AC12,AC13,AC14,AC15
とする。
蓄積サイ クルは、 整数演算 (非線形処理) であ る丸め と 、 係数面 の各係数、 空間面サ ンプルが、 う ま く 関係 しあっ た特殊なケース で ある 。 例えば、 図 1 8〜図 2 1で示 した ( 1 ) , ( 2 ) , ( 3 ) の グループのパター ン を挙げる こ とができ る。