WO1997033142A1

WO1997033142A1 - Codeur modulaire et procede de fabrication correspondant

Info

Publication number: WO1997033142A1
Application number: PCT/JP1997/000736
Authority: WO
Inventors: Motokatsu Imai; Kou Ohno; Yasuhiko Hashimoto; Shigeki Yamauchi
Original assignee: Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 1996-03-08
Filing date: 1997-03-06
Publication date: 1997-09-12
Also published as: GB9813197D0; GB2324863A; GB2324863B; JPH09243410A; KR19990087344A; US6107621A; KR100304129B1

Description

明細書

モジュラーェンコ一ダ及びその製造方法

〔技術分野〕

この発明は、モータ等の回転装置の回転数や回転角度を検出するモジュラーエンコーダに関する。〔背景技術〕

第 4図は、従来のモジュラーエンコーダ 1 を示す斜視図である。モジュラーエンコーダ 1 は、モーターの回転軸に取り付けられる取付部材 2 と、モーターの本体に取り付けられる筐体 3 とからなる。取付部材 2 は、回転軸にはまり込む中空円筒のボス 4 と、透光領域と遮光領域とが形成され留め金 5でボス 4 に固定された透光ノ遮光部材、すなわちパルス円板 6 とからなる。筐体 3は、光センサが配置された電気基板 8 と、光源が配置された固定部材 9 とからなる。筐体 3 は、モーターの本体に取り付けられる固定部材 9 にネジ 1 0 によつて固定されている。従来のモジュラーエンコーダ 1 は、検出器内において、取付部材 2 と電気基板 8を有する筐体 3 との分離が可能なセパレート型モジュラーェンコ一ダである。

取付部材 2は、モータ一の回転軸にボス 4 をはめ込んで、横からセットビス 1 1で回転軸に固定される。光源からの光がパルス円板 6に照射され、パルス円板 6の透光領域を通過した光を光信号として光センサが受けて、光センサがこの光信号を電気信号に変換し、この電気信号を電気基板 8に設けられた電気部品がモーターの回転位置信号として出力する。従来の電気基板 8及び固定部材 9 は、第 4図に示されているようにそれぞれ円形の形状をしていた。

しかしながら、従来のモジュラ一エンコーダ 1 は、取付部材 2を回転軸に固定する際に、回転軸に対して垂直な横方向からセットビス 1 ] をネジ止めしなければならなかったので、回転軸のある方向からしか締められない等の組立上の制限、及び寸法的制限からくる小さなセッ卜ビスのゆるみ対策を講じる必要があった。

また、電気基板 8及び固定部材 9が円形の形状をしているので、モジュラーエンコーダ 1の小型化が困難であった。すなわち、特定の方向の寸法のみを小さくしたい場合においても、全体を小さくしなけれはならなかった。

更に、パルス円板 6がむき出しになっているので、指先のデリケ - トな感覚を必要とする組立或いは調整の際にパルス円板 6で指を傷つけるおそれがあった。特に、パルス円板 6が金属の薄板でできているときには、作業者の万全の注意を必要とした。

そこで、本発明は、小型で、組立が容易で、信頼性が高く、取り付け性がよく、低コス卜で、且つ耐環境性に優れたモジュラーェンコーダを提供することを目的とする。

〔発明の開示〕

この目的を達成するために、本発明のモジユラ一エンコーダは、光源（発光素子）が配置された保持部材と、透光領域と遮光領域とが形成された符号板と、光源からの光を符号板の透光領域を通して光信号として受けて光信号を電気信号に変換する光センサ（受光素子）と、光センサが配置された電気基板とからなる。なお、光源は、保持部材ではなく電気基板に設けられていてもよく、また、光センサは、電気基板ではなく保持部材に設けられていてもよい。すなわち、光源と光センサは、回転装置の本体に固定されていればよい。保持部材、符号板及び電気基板は、回転装置の回転軸に対して水平方向（回転軸の軸線方向）から組み込まれて、回転軸に対して水平方向（軸線方向）にネジなどの締結装置により締結されている。従って、モジュラーェンコ一ダの組立及び取り付けが容易になると同時に取り付けの信頼性が向上する。

符号板は、ボスに取り付けられており、ボスは、回転軸の端部に軸線方向に延在するネジによつて固定されているとよい。

本発明のモジユラ一ェンコ一ダは、寸法を小さくする必要のある方向を短径とする長円の形状に構成すれば、寸法を小さくする必要のある方向において小型化することができる。従って、保持部材及び電気基板は、長円の形状に構成されているとよい。このようにモジユラ一ェンコ一ダを長円の形状にすることにより、モータを使用するユーザはモータの取り付け方向の制約が少なくてすむ。例えば, ェンコ一ダの短軸方向にモー夕の外形を合わせれば、通常のモータは四角形であるので、モ一夕の二面をモータ外形に合.わせてユーザ一は使用することができる。残りの二面は、モジュラ一エンコーダが長径方向にモータ本体から出っ張る部分であるが、これらの出つ張り部分のうちの一方は、元々出カコードが出る部分であるので、実質的な障害とならない。出っ張り部分のうちの他方についても、ユーザがモータの三面を同時に使用するケースがほとんどないので、実質的な障害とならない。それよりも出っ張りのある側のモー夕本体の一面を使用して、エンコーダの取り付けの軸線に対する水平性を確保する方がよい。

さらにまた、モジュラーェンコ一ダを長円の形状にしたことで、電気基板を大きくすることができるので、従来、電気基板をニ枚必要としたものであっても、一枚で構成できるなど、低コス卜になり、かつモジュラ一ェンコ一ダの高さを低くすることができる。更に、モジュラーエンコーダを長円の形状にしたことにより、相手モー夕のシステムへの取り付け時にモータ取り付けボル卜の締め付けを邪魔しないという特徴もある。また、筐体が長円の形状であることから、磁極調整において筐体を固定部材に対して回転させても、筐体が固定部からはみ出す量が少ないので、全体の形状にズレが生じにくいという効果がある。

保持部材は、回転装置に対して取り付け位置を調整できるように、保持部材の長径の方向の両端部に長径に対してほぼ垂直方向に延在する長穴が設けられているとよい。

保持部材は、符号板を収納する凹部が設けられているとよい。また、符号板の縁部を取り囲む壁部を有することが好ましい。このように保持部材に、符号板を収納する凹部を形成することにより、凹部を取り囲む壁部が防御フェンスとして機能するので、符号板（透光 Z遮光部材）が金属の薄板で構成されているような場合にも、薄板の回転で手を傷つけるおそれがないようになつている。これは、また、符号板を回転軸の蚰線に対し水平方向（軸線に沿う方向）から挿入するようにしたことからも、薄板で手を傷つけることがない。保持部材と回転装置の間に固定部材が設けられているとよい。モ一夕の磁極位置と符号板の原点位置とを一致させるための磁極調整の際に、保持部材と電気基板とからなる箧体を回転装置の回転軸を中心として回転できるように、保持部材が固定部材に回転可能に嵌合していると好ましい。これにより符号板の位置合わせが容易になる。

本発明のモジユラ一エンコーダは、回転装置に固定部材を取り付け、回転軸に沿う方向で締結する工程と、固定部材に保持部材を取り付け、回転軸に沿う方向で締結する工程と、回転軸に符号板を取り付け、回転軸に沿う方向で締結する工程と、保持部材に電気基板を取り付け、回転軸に沿う方向で締結する行程とを含む製造方法により製造されるとよい。

上記のように構成されたモジユラ一ェンコ一ダは、回転軸の軸線方向からドラィバ一を挿入して組み立てることができるので、組立及び回転装置への取り付けが容易になる。

保持部材が回転装置の回転軸を中心として回転できるように保持部材が固定部材に回転可能に嵌合しているので、原点調整の際に、保持部材が回転軸に対して半径方向にずれることがないので、調整が容易になる。

電気基板を長円の形状としたことにより、所望の方向の寸法を小さくすることができると同時に、電気基板の面積を大きくすることができ、それによつて、従来、二枚の電気基板が必要であったものを一枚の電気基板とすることができ、小型化及び低コスト化を図ることができる。

以上のように本発明によれば、従来のように回転軸線に対して直角方向からセッ卜ビスを取り付ける必要がなく、エンコーダ（符号板）等の構成部品を回転装置の回転軸線方向（回転軸に沿う方向）から取り付けることができるようにすることで、取り付け性が向上し、且つ締結の信頼性も向上し、また長円の形状とすることで小型にでき、さらに、モジュラ一エンコーダが四角などの形状でなく長円の形状であり、角部がないので、 0 リング等でシールしても防油性に優れている。〔図面の簡単な説明〕

第 1図は、モータに取り付けられた本発明のモジュラ一ェンコ一ダを示す図であり、第 2図の I - I線に沿って切つた部分断面図でめる。

第 2図は、本発明によるモジュラ一ェンコ一ダの平面図である。第 3図は、本発明によるモジュラーエンコーダの第 2図の in— m 線に沿って切った部分断面図である。

第 4図は、従来のモジユラーェンコーダを示す斜視図である。

〔発明を実施するための最良の形態〕

第 1図は、回転装置すなわちモー夕 2 0に取り付けられた本発明のモジュラーエンコーダ 2 1 を示す図である。モー夕 2 0は、主にサーボモータであることが多い。第 2図は、モジュラーエンコーダ 2 1の平面図である。第 1図は、第 2図の I 一 I線に沿って切った部分断面図である。モジュラーエンコーダ 2 1 は、モータ 2 0の回転軸 2 2に固定された取付部材 2 3 と、モータ 2 0の本体 2 4 に固定部材 3 4 を介して固定された筐体 2 5 とからなる。

取付部材 2 3 は、回転軸 2 2にはまり込む中空円筒のボス 2 6 と- 透光領域と遮光領域とが形成され留め金 2 7でボス 2 6 に固定された透光/遮光部材すなわち符号板（パルス円板） 2 8 とからなる。ボス 2 6は、中空内部に半径方向内方に突出した肩部 2 6 aが形成されている。ボス 2 6は、肩部 2 6 aが回転軸 2 2の端面に当接するようにはめ込まれている。回転軸 2 2の端部には雌螺子が切られており、この雌螺子にネジ 2 9をねじ込んで、ボス 2 6の肩部 2 6 aを回転軸 2 2の端面とネジ 2 9の頭部とで挟むことによりボス 2 6を回転軸 2 2に固定する。

筐体 2 5は、受光素子 3 2が配置された電気基板 3 0 と、発光素子 3 1 が配置された保持部材 3 3 とからなる。筐体 2 5 は、モー夕 2 0の本体 2 4 に固定部材 3 4を介して固定されている。モ一夕本体 2 4 には、回転軸 2 2 とほぼ同心の円柱形状の突出部 2 4 aが設けられている。円柱形状の突出部 2 4 aの円周上には、環状溝 2 4 bが設けられており、環状溝 2 4 bに 0 リング 3 5が配置されている。固定部材 3 4 には、門柱状の開口 3 4 aが形成されており、この開口 3 4 aは、突出部 2 4 aに嵌合している。〇リング 3 5 は、固定部材 3 4 と突出部 2 4 a との間をシールしている。固定部材；] 4のモータ 2 0 と反対の側には、ほぼ円柱状の開口 3 4 bが形成されている。開口 3 4 bは、開口 3 4 aとほぼ同心に形成されている _c 開口 3 4 bは、発光素子 3 1が配置されている位置に対応する部分がとぎれている。保持部材 3 3には、円柱形状の突出部 3 3 aが設けられており、固定部材 3 4の開口 3 4 と嵌合している。保持部材 3 3のモータ 2 0 と反対の側には、符号板 2 8を収納する凹部 3

3 bが形成されている。凹部 3 3 bを取り囲む壁部 3 3 cは、金属の薄板でできている符号板 2 8に指が触れて指が切れるのを防止するための防御フニンスとして機能する。電気基板 3 0 は、ビス 3 6 によって、保持部材 3 3に固定されている。

回転軸 2 2には、環伏の保持部材を介して永久磁石 5 0が装着されている。電気基板 3 0には、永久磁石 5 0の磁界を検出する M R センサ（M R磁気抵抗効果素子）を用いた磁気センサ 5 1が設けられている。この磁気センサ 5 1からの信号に基づいて回転軸 2 2の回転数及び回転方向を検出することができる。

モジュラーエンコーダ 2 1 は、カバ一 3 8で覆われている。固定部材 3 4の外周には、環状溝 3 4 cが形成されており、この環伏溝 3 4 cに 0リング 3 7が配置されている。 0リング 3 7は、固定部材 3 4 とカバ一 3 8の間をシールしている。カバ一 3 8 は、ネジ 4 5により固定部材 3 に固定されている。

第 2図から分かるように、電気基板 3 0、保持部材 3 3及び固定部材 3 4 は、長円の形状をしている。モータ 2 0の本体 2 4 は、四角い形状をしている。モー夕本体 2 4の幅とモジュラーエンコーダ 2 1の短径とはほぼ同じ寸法に形成されている。一方、モジュラ一エンコーダ 2 i の長径は、モータ本体 2 4の幅よりも大きく形成されている。第 3図は、モジュラーェンコ一夕 2 1の長円の長径（長手軸線）方向すなわち第 2図の m— 1Π線に沿って切った部分断面図あ o。

次に、モジュラーエンコーダ 2 1 の組立手順を第 3図を参照して説明する。

モータ 2 0の本体 2 4の円柱状突出部 2 4 aに形成された環状溝 2 4 bに 0 リング 3 5を取り付ける。突出部 2 4 aに、固定部材 3 4の開□ 3 4 aをはめ込んで、ネジ 3 9により固定部材 3 4をモ一タ 2 0の本体 2 4に固定する。円柱状突出部 2 4 aは、モータ 2 0 の回転軸 2 2 とほぼ同心に形成されており、固定部材 3 4の開口 3 4 a と開口 3 4 bとは、ほぼ同心に形成されているので、開口 3 4 bと回転軸 2 2 は、ほぼ同心になる。固定部材 3 4の開口 3 4 bに、発光素子 3 1が設けられた保持部材 3 3の突出部 3 3 aをはめ込んで、ネジ 4 0により保持部材 3 3を固定部材 3 4 に固定する。

次に、ボス 2 6 と、留め金 2 7でボス 2 6に固定された符号板 2 8 とからなる取付部材 2 3を回転軸 2 2に取り付ける。ボス 2 6を回転軸 2 2 にはめ込んで、ボス 2 6の肩部 2 6 aを回転軸 2 2の端面に当接させる。ボス 2 6にネジ 2 9を通してネジ 2 9を回転軸 2 2の雌螺子にねじ込み、ボス 2 6の肩部 2 6 aを回転軸 2 2の端面とネジ 2 9の頭部とで挟むことによりボス 2 6を回転轴 2 2 に固定する。このとき、モ一夕 2 0の磁極位置と符号板 2 8の原点位置がだいたい一致するよに調整する。

次に、受光素子 3 2が設けられた電気基板 3 0をビス 3 6によつて、保持部材 3 3に固定する。カバ一 3 8には、穴 3 8 aが形成されており、この穴 3 8 aにゴム製のグロメット 4 1が取り付けられている。電気基板 3 0に設けられた電気部品に接続されたェンコ一ダ出力ケーブル 4 2力 <、グロメッ卜 4 1 を介して外部の装置に接続される。モータ 2 0 には、電源ケーブル 4 3が接続されている。次に、磁極の微調整を行う。

電源ケーブル 4 3を通してモータ 2 0に電力を供給し、モ一夕 2 0を回転させる。モー夕 2 0の回転により符号板 2 8が回転する。発光素子 3 1 からの光が符号板 2 8に照射され、符号板 2 8の透光領域を通過した光を光信号として受光素子 3 2が受けて、受光素子 3 2がこの光信号を電気信号に変換し、この電気信号を.電気基板 3 0に設けられた電気部品がモーターの回転位置信号として出力する。この回転位置信号とモータの磁極位置をモニターして、磁極調整を行う。原点がズレているときは、ネジ 4 0をゆるめて、保持部材 3 3 と電気基板 3 0 とからなる筐体 2 5を固定部材 3 4 に対して回転させる。篋体 2 5がある程度だけ回転できるように、ネジ 4 0が通る保持部材 3 3の穴 3 3 dは、長穴に形成されている。固定部材 3 4の開口 3 4 bは、回転軸 2 2 とほぼ同心であるから、固定部材 3 4 に対して保持部材 3 3を回転させても、保持部材 3 3 は、回転軸 2 2を中心として回転し、回転軸 2 2の半径方向にずれることはなレ、。従って、 S体 2 5を回転軸 2 2の軸線を中心として回転することができるので、磁極調整が容易になる。磁極調整が終了したならば、ネジ 4 0を締め付けて保持部材 3 3を固定部材 3 4 に固定する。固定部材 3 4 の外周に形成された環状溝 3 4 cに 0 リング 3 7を取り付ける。モジュラ一エンコーダ 2 1 にカバー 3 8をかぶせる。ネジ 4 5によりカバ一 3 8を固定部材 3 4 に固定する。第 2図の参照符号 4 4 は、モータ取り付けビスを示している。モジュラーェンコーダ 2 1 を長円の形状にしたことにより、モータ本体 2 4をシステムへ取り付ける時にモータ取り付けビス 4 4 の締め付けを邪魔することがない。

〔産業上の利用可能性〕

以上のように、本発明にかかるモジュラ一エンコーダは、モータ等の回転装置における回転数や回転角度を検出するためのモジュラ一エンコーダとして有用であり、特に回転轴線に対して直角方向からセットビスを取り付けられない機器のモジュラーエンコーダとして適している。

Claims

請求の範囲

1 . 所定パターンが形成され、回転装置の回転軸に取り付けられる符号板と、前記符号坂の所定パターンを読み取る検出器と、前記検出器が配置された電気基板とを含むモジュラーエンコーダにおいて、

前記符号板と、前記電気基板とは、前記回転軸の軸線方向に沿つて組み付けられ、前記軸線方向に沿つて延在するネジによって締結されていることを特徴とするモジュラーエンコーダ。

2 . 前記符号板を保持するボスを有しており、前記ボスは、前記回転軸に前記軸線方向からネジによって固定されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のモジュラ一エンコーダ。

3 . 透光領域と遮光領域とが形成され、回転装置の回転軸に取り付けられる符号板と、前記符号板に光を照射する光源と、前記光源を保持する保持部材と、前記光源からの光を前記符号板を通して光信号として受けて該光信号を電気信号に変換する光センサと、前記光センサが配置された電気基板とを含むモジュラ一ェンコ一ダにおいて、

前記保持部材と前記電気基板とが長円の形状に形成されていることを特徴とするモジュラ一エンコーダ。

. 前記長円の形状の保持部材の長径の方向の両端部に長径に対してほぼ垂直な方向の長穴が設けられており、

前記長穴は、前記回転装置に前記保持部材を固定するためのネジが通ることができ、

前記長穴によって、前記保持部材が前記回転装置に対して所定の角度だけ回転できることを特徴とする請求の範囲第 3項記載のモジュラーエンコーダ。

. 所定パターンが形成され、回転装置の回転軸に取り付けられる符号板と、前記符号板の所定パターンを読み取り、前記回転軸の回転情報を検出する検出器と、前記検出器を保持する保持部材とを含むモジュラーエンコーダにおいて、

前記保持部材は、調整の際に、調整者の手が前記符号板の縁部に触れることができないような形状に構成されていることを特徴とするモジュラ一エンコーダ。

. 前記保持部材は、前記符号板を収納する凹部と、前記符号板の縁部を取り囲む壁部とを有することを特徴とする請求の範囲第 5 項記載のモジユラ一エンコーダ。

前記保持部材は、前記回転軸の軸線を中心として前記固定部材に対して回転できるように前記固定部材に嵌合する嵌合部を有していることを特徴とするモジュラーエンコーダ。

. 前記固定部材は、前記回転装置の嵌合部に嵌合する第 1嵌合部と、前記保持部材の嵌合部に回転可能に嵌合する第 2嵌合部とを有しており、

前記第 2嵌合部と前記保持部材の前記嵌合部は、前記固定部材の前記第 1嵌合部が前記回転装置の前記嵌合部に嵌合して前記固定部材が前記回転装置に固定され、前記保持部材の前記嵌合部が前記固定部材の第 2嵌合部に嵌合されたときに、前記保持部材が前記回転軸の轴線を中心として前記固定部材に対して回転できるように構成されていることを特徴とする請求の範囲第 7項記載の— モジュラーエンコーダ。

9 . 所定パターンが形成され、回転装置の回転軸に取り付けられる符号板と、前記符号板の所定パターンを読み取り、前記回転軸の回転情報を検出する検出器と、前記検出器を保持する保持部材と前記保持部材を回転装置に固定するための固定部材とを含むモジユラ一ェンコ一ダの製造方法において、

前記回転装置の本体に設けられた嵌合部に、前記固定部材の第 1嵌合部を取り付ける工程と、

前記回転装置と前記固定部材とを前記回転装置の回転軸に沿う方向から締結する工程と、

前記保持部材の嵌合部を、前記固定部材の第 2嵌合部に取り付ける工程と、

前記固定部材と前記保持部材とを前記回転軸に沿う方向から締結する行程と、

前記符号板を、前記回転装置の回転軸に取り付ける行程と、前記符号板と前記回転軸とを前記回転軸に沿う方向から締結する工程と、

前記電気基板を、前記保持部材に取り付ける行程と、

前記保持部材と前記電気基板とを前記回転軸に沿う方向から締結する行程とを含むモジュラーェンコ一ダの製造方法。

10. 前記保持部材の嵌合部と前記固定部材の第 2嵌合部とは、前記保持部材が前記固定部材に対して回転可能に嵌合しており、前記回転装置の本体に設けられた嵌合部と、前記固定部材の第 1及び第 2嵌合部と、前記保持部材の嵌合部とは、前記保持部材及び前記検出器が前記固定部材に対して回耘させられたときに、前記保持部材及び前記検出器が前記回転軸の軸線を中心にして回転するように構成されており、

前記符号板を回転させて前記位置信号を検出する工程と、前記保持部材と前記固定部材との締結をゆるめる工程と、前記位置信号に基づいて、前記保持部材を前記固定部材に対して回転させて磁極調整を行う工程と、

前記磁極調整後に、前記保持部材と前記固定部材とを再び締結する工程とを含む請求の範囲第 9項記載のモジユラ一エンコーダの製造方法。

補正害の請求の範囲 ―

[ 1 9 9 7年 6月 5日（0 5 . 0 6 . 9 7 ) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 1 一 1 0 は補正された請求の範囲 1一 4に置き換えられた。（3頁） ]

1 - 透光領域と遮光領域とが形成され、回転装置の回転蚰に取り付けられる符号板と、前記符号板に光を照射する光源と、前記光源を保持する保持部材と、前記光源からの光を前記符号板を通して光信号として受けて該光信号を電気信号に変換する光センサと、前記光センサが配置された電気基板とを含むモジュラーェンコ一ダにおいて、

前記符号板を保持するボスを有しており、該ボスと、前記電気基板とは、前記回転軸の軸線方向に沿って組み付けられ、前記軸線方向に沿って延在するネジによって締結されており、

前記保持部材と前記電気基板とが長円の形状に形成されており、前記長円の形伏の保持部材の長径の方向の両端部に長径に対してほぼ垂直な方向の長穴が設けられており、

前記長穴によって、前記保持部材が前記回転装置に対して所定の角度だけ回転できることを特徴とするモジュラーエンコーダ。

2 . 所定パターンが形成され、回転装置の回転軸に取り付けられる符号板と、前記符号板の所定パターンを読み取り、前記回転軸の回転情報を検出する検出器と、前記検出器を保持する保持部材とを含むモジュラーエンコーダにおいて、

前記保持部材は、前記符号板を収納する凹部と、前記符号板の緣部を取り囲む壁部とを有しており、磁極の調整の際に、調整者の手が前記符号板の縁部に触れることができないような形状に構成されていることを特徴とするモジュラーエンコーダ _c

- 15 - 補正された用紙 (条約第 19条）

. 前記保持部材は、前記回転軸の铀線を中心として固定部材に対して回転できるように前記固定部材に嵌合する嵌合部を有し、前記固定部材は、前記回転装置の嵌合部に嵌合する第 i嵌合部と、前記保持部材の嵌合部に回転可能に嵌合する第 2嵌合部とを有しており、

前記第 2嵌合部と前記保持部材の前記嵌合部は、前記固定部材の前記第 1嵌合部が前記回転装置の前記嵌合部に嵌合して前記固定部材が前記回転装置に固定され、前記保持部材の前記嵌合部が前記固定部材の第 2嵌合部に嵌合されたときに、前記保持部材が前記回転軸の軸線を中心として前記固定部材に対して回転できるように構成されていることを特徵とする請求の範囲第 2項記載のモジュラーエンコーダ。

. 所定パターンが形成され、回転装置の回転軸に取り付けられる符号板と、前記符号板の所定パターンを読み取り、前記回転由の回転情報を検出する検出器と、前記検出器を保持する保持部材と、前記保持部材を回転装置に固定するための固定部材とを含むモジユラ一ェンコ一ダの製造方法において、

前記保持部材の嵌合部を、前記固定部おの第 2嵌合部に取り付ける工程と、

前記符号板を、前記回転装置の回転軸に取り付けて保持部材の

- 16 - 補正された用紙 (条約第 19条）凹部に収納する行程と、

前記符号板と前記回転軸とを前記回転蚰に沿う方向から締結する工程と、

前記電気基板を、前記保持部材に取り付ける行程と、前記保持部材と前記電気基板とを前記回転軸に沿う方向から締結する行程とを含むモジュラーェンコ一ダの製造方法。

- 17 - 補正された用紙 (条約第 19条）条約 1 9条に基づく説明害

請求の範囲第 1項は、組立が容易で小型化できるための構成を明確にした。

請求の範囲第 2項は、磁極の調整の際に、調整者の手が符号板の縁部に触れることがないようにする保持部材の形状を明確にした。

請求の範囲第 3項は、請求の範囲第項における保持部材を回転可能に嵌合させる固定部材との関係を明確にした。

請求の範囲第 4項は、磁極の調整の際に、調整者の手が符号板の緣部に触れることがないようにする工程を明確にした。引用文献には、マグネッ卜を軸方向から固定するマグネッ卜取付構造と、軸方向から固定するねじを緩めてセンサを回転させることにより取付位置調整を行う機構が記載されている。本発明は、組立が容易で小型化できるモジユラ一エンコーダを提供でき、また保持部材により磁極を調整する際に調整者の手が符号板の縁部に触れることがないようにでき、さらに固定部材によって保持部材を半径方向にずれることなく回転させて原点調整を容易に行うことができる。