明 細 書
記録再生機能を有するテレビジョン受像機およびテレビジョン信号 の記録再生方法 技術分野
この発明は、 番組が絶えず記録媒体に記録されるような、 記録再生 機能を有するテレビジョン受像機およびテレビジョン信号の記録再生 方法に関する。 背景技術
テレビジョン放送を楽しんでいる最中に、 突然、 電話の呼出しが鳴 つたり、 来客があり、 放送番組を見逃してしまうことが良くある。 テ レビジョン放送番組を見逃してしまう と、 再放送される番組を除いて 、 その番組は二度と見ることはできない。 短期間のうちに再放送され る番組はまれであり、 ニュース番組やスポーツ番組は、 殆どの場合に は、 再放送されていない。 したがって、 多くの場合、 テレビジョン放 送番組を見逃してしまう と、 その番組は二度と見ることはできないこ とになる。
また、 映画やドラマの名場面、 重要人物のインタビュ一、 スポーツ 番組のハイライ トシーン等、 放送番組を見ていて、 保存しておきたい 場面が突然に始まる場合がある。 このような場合、 直ちに V T Rをセ ッ トしても、 その場面に間に合わず、 その場面を録画できないような ことが良くある。
そこで、 放送番組を見ている最中に、 その番組を絶えず記録媒体に 記録するようなテレビジョ ン受像機が考えられる。 このようなテレビ ジョン受像機では、 突然の電話の呼出しや来客があっても、 その番組
を遡って再生することができ、 番組を見逃すことがなくなる。 また、 その番組を簡単に保存しておく ことができ、 記録しておきたい番組が 突然始まっても対処できる。
また、 このよ うに番組を絶えず記録媒体に記録するようなテレビジ ヨン受像機における記録媒体として、 ハードディスク ドライブを用い ることが可能である。 従来、 ビデオ信号を記録する記録媒体としては 、 磁気テープが広く用いられている。 ところが、 磁気テープはァクセ ス速度が遅く、 このようなテレビジョン受像機に用いられる記録媒体 として用いるのは困難である。 また、 半導体メモリを用いることが考 えられるが、 大容量の半導体メモリは非常に高価であると共に、 半導 体メモリでは、 電源が落とされると保存しておいた番組が消えてしま い、 番組を長く保存しておく ような場合に不向きである。 これに対し て、 ハードディスク ドライブは、 大容量で、 アクセス速度も十分に速 い。
このよ うな、 番組を絶えず記録媒体に記録するようなテレビジョ ン 受像機では、 受信されたテレビジョン放送電波に基づく ビデオ信号が ディジタル映像音声信号に変換され、 所定の方法で圧縮符号化されハ 一ドデイスク ドライブに対して記録される。 ビデオデータの圧縮符号 化には、 例えばモーショ ン J P E Gが用いられる。 一方、 音声信号に ついても、 所定の方法でディジタルデータとされ圧縮符号化され記録 される。
第 1 2図は、 番組を絶えず記録媒体に記録するようなテレビジョ ン 受像機の動作の一例を示す。 第 1 2図 Aに示されるようなテレビジョ ン放送がチューナで受信される。 以降、 チューナで受信されるこのテ レビジョン放送をリアルタイム放送と称し、 ハードディスク ドライブ から再生されるテレビジョン放送による映像と区別する。 受信された
1911 信号は、 上述のような処理を施され、 リアルタイムで常時ハードディ スク ドライブに対して書き込まれ記録される。
ここで、 ユーザがリアルタイム放送を視聴中に、 見逃した場面があ り、 所定の方法、 例えばリモー トコマンダからの指示により、 この見 逃した場面の再生を行う場合について考える。 例えば、 第 1 2図にお いて、 区間 a 2 が終了した時点 Aでユーザからテレビジョ ン受像機に 対して、 見逃した場面の再生の指示が出される。 すると、 テレビジョ ン受像機では、 指示が出された時点 Aから、 予め設定される時間 t o だけ遡って、 区間 a。 〜区間 a : の圧縮データがハードディスク ドラ イブから読み出される。 読み出された圧縮データは、 順次、 圧縮伸長 処理など所定の処理を介して、 時点 Aから開始される再生映像音声信 号とされる (第 1 2図 B ) 。 なお、 この再生映像音声信号の開始され るタイ ミングは、 実際には、 信号処理の関係上、 多少の遅れを伴う。 こう して得られた再生映像音声信号は、 映像信号についてはテレビ ジョン受像機の映像モニタに、 また、 音声信号についてはスピーカに よって再生される。 これらハードディスク ドライブから読み出された 区間 a。 〜区間 a : の再生映像音声信号は、 第 1 2図 Cに示されるよ うに、 時点 Aから再生され、 この例では、 リアルタイム放送の区間 a , 〜区間 a : と置き替えられて再生される。 区間 a。 〜区間 a : の再 生が終了すると、 モニタ映像およびスピーカ音声は、 リアルタイム放 送によるものに戻る。
ところが、 番組を絶えず記録媒体に記録するようなテレビジョン受 像機では、 現在より遡り、 ハードディスク ドライブに記録された圧縮 データを再生する際には、 予め指定された時間 t 。 を遡るだけであつ た。 したがって、 ユーザが見たい任意の場面へと戻って再生すること ができないという問題点があった。 すなわち、 例えば第 1 2図で、 時
点 Aにおいて区間 a , だけを再度視聴したいような場合でも、 区間 a 0 から再生しなければならないという問題点があつた。
また、 ハードディスク ドライブを備えるようにしても、 見たい場面 をサーチしながら遡るということもできなかったという問題点があつ た。
さらに、 リアルタイム放送の映像を静止させて待たせる (ポーズを かける) ようなこともできないという問題点があった。 例えば、 ユー ザがちょつと席を立ったような場合に、 戻ったときに中断された場面 から再生を開始するようなことができなかった。 発明の開示
したがって、 この発明の目的は、 番組が絶えず記録されている記録 媒体からの映像音声の再生を、 ユーザの要求に合わせて柔軟に行うよ うな記録再生機能を有するテレビジョン受像機およびテレビジョン信 号の記録再生方法を提供することにある。
この発明は、 上述した課題を解決するために、 受信されるテレビジ ョン放送を絶えず記録する記録媒体と、
記録媒体への記録と記録媒体からの再生とを並行して行うように制 御する記録媒体制御手段とを有し、
さらに、 記録媒体制御手段は、 テレビジョ ン放送の受信中に、 記録 媒体に対して直前に記録された位置から、 時系列的に逆方向の任意の 位置へと向けて第 1の速度で記録媒体を再生し、 任意の位置から時系 列的に正の方向に向けて第 2の速度で記録媒体を再生するような制御 を行うことを特徴とする記録再生機能を有するテレビジョン受像機で ある。
また、 この発明は、 受信されるテレビジョ ン放送を絶えず記録する
記録媒体と、
記録媒体への記録と記録媒体からの再生とを並行して行うように制 御する記録媒体制御手段と、
テレビジョン放送による映像を静止させて表示する静止映像表示手 段とを有し、
さらに、 記録媒体制御手段は、 静止が解除された後に、 静止させた 時刻に対応する場面から再生を行うような制御を行うことを特徴とす る記録再生機能を有するテレビジョン受像機である。
さらに、 この発明は、 受信されるテレビジョ ン放送を絶えず記録媒 体に記録するステップと、
記録媒体への記録と記録媒体からの再生とを並行して行うように制 御する記録媒体制御のステップとを有し、
さらに、 記録媒体制御のステップは、 テレビジョ ン放送の受信中に 、 記録媒体に対して直前に記録された位置から、 時系列的に逆方向の 任意の位置へと向けて第 1の速度で記録媒体を再生し、 任意の位置か ら時系列的に正の方向に向けて第 2の速度で記録媒体を再生するよう な制御を行うことを特徴とするテレビジョン信号の記録再生方法であ る。
より さらに、 この発明は、 受信されるテレビジョン放送を絶えず記 録媒体に記録するステップと、
記録媒体への記録と記録媒体からの再生とを並行して行うように制 御する記録媒体制御のステップと、
テレビジョン放送による映像を静止させて表示するステップとを有 し、
さらに、 記録媒体制御のステップでは、 静止が解除された後に、 静 止させた時刻に対応する場面から再生を行うような制御を行う ことを
特徴とするテレビジョン信号の記録再生方法である。
上述したように、 この発明は、 受信されたテレビジョ ン放送が記録 媒体に絶えず記録され、 記録媒体からの再生は、 テレビジョ ン放送の 受信中に、 記録媒体に記録された任意の位置から行われるため、 テレ ビジョン放送を時間を遡って再生することができる。 図面の簡単な説明
第 1図はこの発明の実施の形態を示す略線図、 第 2図はテレビジョ ン受像機を操作するためのリモートコマンダの構成の一例を示す略線 図、 第 3図はこの発明が適用されたテレビジョ ン受像機の構成の一例 を示すプロック図、 第 4図 A〜第 4図 Cは任意の場面からビデオデー タおよびオーディオデータを再生して視聴する例を示す略線図、 第 5 図 A〜第 5図 Gは逆転再生を行う場合のディスクアクセスの例につい て概略的に示す図、 第 6図 A〜第 6図 Cは再生映像をリアルタイム放 送による映像に追い付かせる例を示す略線図、 第 7図 A〜第 7図 Cは リアルタイム放送による映像をポーズさせ、 ポーズ解除後にポーズ映 像に後続する映像を続けて再生するようにした例を示す略線図、 第 8 図 A〜第 8図 Cはポーズが解除された後、 再生映像をリアルタイム放 送による映像に追い付かせる例を示す略線図、 第 9図 A〜第 9図 Cは 画面の全体に再生映像が映出される場合の、 再生映像であることを通 知する例を示す略線図、 第 1 0図 A〜第 1 0図 Dはツインピクチャ方 式を用いた場合の、 再生映像であることを通知する例を示す略線図、 第 1 1図 A〜第 1 1図 Dは P I P方式を用いた場合の、 再生映像であ ることを通知する例を示す略線図、 第 1 2図 A〜第 1 2図 Cは番組を 絶えず記録媒体に記録するようなテレビジョ ン受像機の動作の一例を 示す略線図である。
発明の実施のための最良の形態
以下、 この発明の実施の一形態を、 図面を参照しながら説明する。 第 1図は、 この発明の実施の形態を示すものである。 第 1図において 、 1 はこの発明が適用されたテレビジョ ン受像機であり、 2はこのテ レビジョン受像機 1を操作するためのリモ一トコマンダである。 画面 3に対して映像が映出される。 テレビジョン受像機 1にはハ一ドディ スク ドライブ部 4が内蔵されている。 テレビジョン受像機 1で受信中 の番組は、 常にこのハ一ドデイクス部 4に記録されている。 このよ う なハードディスク ドライブ部 4が備えられたテレビジョン受像機では 、 見逃したシーンや再度見たいシーンを遡って再生したり、 所望の番 組を記録再生したり というようなことが可能になる。
第 2図は、 このようなテレビジョン受像機 1 を操作するためのリモ 一トコマンダ 2の構成の一例を示すものである。 リモートコマンダ 2 には、 テレビジョ ン受像機 1の基本的な設定を行なうための各種のキ ―、 すなわち、 テレビジョン受像機 1の電源のオン/オフするための 電源スィ ツチ 1 1、 チャンネル設定を行なうためのチャンネルキ一 1 2、 1 2、 1 2、 · · · 、 チャンネルァップ /ダウンキ一 1 3 A及び 1 3 B、 音量ァップノダウンキー 1 4 A及ぴ 1 4 B、 入力ソース切り 換えスィ ッチ 1 5が配設される。
更に、 この発明が適用されたテレビジョ ン受像機 1を操作するため のリモ一トコマンダ 2には、 テレビジョン受像機 1 のハードディスク ドライブ部 4を制御するための各種のキーとして、 番組ポーズキー 1 6、 ブックマ一ク記録キー 1 7、 区間リ ピートキ一 1 8、 キャンセル キー 1 9、 逆転スキップ再生キー 2 0、 逆転高速送りキー 2 1、 2倍 速キ一 2 2、 正転高速送りキ一 2 3、 正転スキップキー 2 4、 オーバ
—ビュー検索キー 2 5、 矢印キー 2 6 A、 2 6 B、 決定キ一 2 7が配 c れる。
番組ポーズキ一 1 6が押されると、 受信中の画面がその場で停止さ れ、 静止画と して表示される。 その間、 テレビジョン受像機 1のハー ドディスク ドライブ部 4に、 その番組が記録される。 番組ポーズキー 1 6が再び押されると、 静止画となっている所の場面から、 ハードデ イスク ドライブ部 4に記録されている番組が再生される。
ブックマーク記録キ一 1 7が押されると、 このとき放送されている -番組をテレビジョン受像機 1のハードディスク ドライブ部 4に保存さ せることができる。
区間リ ピートキー 1 8により、 リ ピート再生が設定される。 区間リ ピートキ一 1 8が最初に押されると、 リ ビー卜の開始位置が設定され 、 区間リ ピートキー 1 8が次に押されると、 リ ピートの終了位置が設 定される。
キャンセルキ一 1 9は、 設定された動作や機能をキャンセルさせる 際に押される。
逆転スキップ再生キー 2 0、 逆転高速送りキー 2 1 、 2倍速キ一 2 2、 正転高速送りキー 2 3、 正転スキップキ一 2 4は、 変速再生を行 うためのキ一である。 ハードディスク ドライブ部 4に記録されている 番組を再生中に、 2倍速キー 2 2が押されると、 2倍速で番組が再生 される。 再び押すことで、 通常速度での再生に戻される。 正転高速送 りキ一 2 3が押されている間、 さらに高速の再生がなされる。 正転ス キップキー 2 4が押されると、 再生映像がスキップされる。 また、 逆 転高速送りキ一 2 1が押されている間、 高速に逆転再生が行われる。 逆転スキップ再生キー 2 0が押されると、 再生映像が逆転方向にスキ ップされる。
オーバービュ一検索キ一 2 5、 矢印キー 2 6 A、 2 6 B、 決定キ一 2 7は、 番組検索に用いられる。 オーバービュー検索キー 2 5が押さ れると、 テレビジョ ン受像機 1の画面 3が、 中央の画面と、 周囲の複 数の小画面とに分割される。 周囲の小画面には、 ハードディスク ドラ イブに記録されている画面の中から、 所定時間毎の画面が表示される 。 矢印キー 2 6 A及び 2 6 Bの操作により、 複数の画面の中から、 所 望の画面が選択され、 見たい場面が検索されると、 決定キー 2 7が押 される。 決定キー 2 7が押されると、 選択された画面から再生が開始 される。
第 3図は、 この発明が適用されたテレビジョン受像機 1の構成の一 例を示すものである。 第 3図において、 アンテナ 5 1で受信された受 信信号は、 チューナ回路 5 2に供給される。 チューナ回路 5 2には、 システムコントローラ 5 0からチャンネル設定信号が供給される。 チ ユーナ回路 5 2で、 このチャンネル設定信号に基づいて、 所望の受信 チャンネルの信号が選択され、 この信号が中間周波数信号に変換され る。
チューナ回路 5 2の出力が映像中間周波数回路 5 3に供給される。 映像中間周波数回路 5 3で、 チューナ回路 5 2からの中間周波数信号 が増幅され、 この信号がビデオ検波される。 これにより、 例えば N T S C方式のコンポジッ トビデオ信号が得られる。 このビデオ信号がビ デォソース切り替えスィッチ 5 5の一方の入力端子 5 5 Aに供給され る。 また、 中間周波数回路 5 3の出力の例えば 4 . 5 M H zのビート 成分から音声信号が検波される。 この出力が音声復調回路 6 2に供給 される。
ビデオソース切り替えスィッチ 5 5の他方の入力端子 5 5 Bには、 外部ビデオ入力端子 5 6からのビデオ信号が供給される。 ビデオソ一
ス切り替えスィ ッチ 5 5には、 システムコン トローラ 5 0からセレク ト信号が供給される。 ビデオソース切り替えスィ ッチ 5 5により、 受 信されたテレビジョン放送に基づく ビデオ信号と、 外部ビデオ入力端 子 5 6からのビデオ信号とが切り替えられる。
ビデオソース切り替えスィツチ 5 5の出力がビデオ信号処理回路 5 7に供給される。 ビデオ信号処理回路 5 7により、 N T S C方式のコ ンポジッ トビデオ信号から輝度信号 Yとクロマ信号 Cとが分離され、 更に、 クロマ信号 Cから色差信号 U、 Vが復調され、 コンポーネン ト ビデオ信号 Y、 U、 Vが形成される。 このコンポーネントビデオ信号 Y、 U、 Vは、 スィッチ回路 5 8の端子 5 8 Aに供給されると共に、 A / Dコンバ一タ 7 1に供給される。 スィツチ回路 5 8の他方の入力 端子 5 8 Bには、 0ノ八コンバータ 8 5の出力が供給される。
スィツチ回路 5 8は、 受信しているテレビジョン放送又は外部ビデ ォ入力端子 5 6からのビデオ信号に基づく画面と、 ハードデイスク ド ライブ 8 0 (ハ一ドディスク ドライブ部 4に対応する) からの再生画 面とを切り替えるためのものである。 スィ ッチ回路 5 8は、 記録 Z再 生コン トローラ 7 7により制御される。 すなわち、 記録ノ再生コン ト ローラ 7 7からの制御信号がシステムコン トローラ 5 0を介してスィ ツチ回路 5 8に対して供給される。 受信しているテレビジョン放送又 は外部ビデオ入力端子 5 6からのビデオ信号に基づく画面を映出する 場合には、 スィッチ回路 5 8が端子 5 8 A側に切り替えられる。 ハー ドディスク ドライブ 8 0からの再生画面を映出する場合には、 スイツ チ回路 5 8が端子 5 8 B側に切り替えられる。
スィツチ回路 5 8の出力が映像出力回路 5 9に供給される。 映像出 力回路 5 9は、 スィッチ回路 5 8からのコンポ一ネッ トビデオ信号 Y , U , Vから、 3原色信号 R, G , Bを形成するマ ト リ クス回路と、
0
この 3原色信号 R, G, Bをドライブしてカラ一受像管 6 1に供給す るための映像増幅回路とを有する。 映像出力回路 5 9で、 スィ ッチ回 路 5 8からのコンポ一ネッ トビデオ信号 Y, U, Vが 3原色信号 R, G , Bに変換され、 カラ一受像管 6 1に供給される。
また、 中間周波数回路 5 3の出力の例えば 4 . 5 MH zのビート成 分から検波れた音声信号は、 音声復調回路 6 2に供給される。 音声復 調回路 6 2で、 オーディオ信号が復調される。 このオーディオ信号が オーディオソース切り替えスィ ッチ 6 3の入力端子 6 3 Aに供給され る。
オーディオソース切り替えスィッチ 6 3の他方の端子 6 3 Bには、 外部オーディオ入力端子 6 4からのオーディオ信号が供給される。 ォ 一ディォソース切り替えスィツチ 6 3により、 受信されたテレビジョ ン放送に基づくオーディオ信号と、 外部オーディオ入力端子 6 4から のオーディオ信号とが選択される。
オーディオソース切り替えスィ ッチ 6 3の出力は、 スィ ッチ回路 6 5の端子 6 5 Aに供給されると共に、 A / Dコンバータ 7 5に供給さ れる。 スィッチ回路 6 5の他方の入力端子 6 5 Bには、 D / Aコンパ ータ 8 7の出力が供給される。
スィツチ回路 6 5は、 受信しているテレビジョン放送又は外部ォ一 ディォ入力端子 6 4からのオーディオ信号と、 ハードディスク ドライ ブ 8 0から再生されたオーディオ信号との切り替えを行なうものであ る。 スィ ッチ回路 6 5は、 記録/再生コン トローラ 7 7により制御さ れる。 すなわち、 記録 再生コントローラ 7 7からの制御信号がシス テムコントローラ 5 0を介してスィツチ回路 6 5に対して供給される 。 受信しているテレビジョ ン放送又は外部オーディオ入力端子 6 4か らのオーディオ信号を出力する場合には、 スィツチ回路 6 5が端子 6
5 A側に切り替えられる。 ハードディスク ドライブ 8 0からのオーデ ィォ信号を出力する場合には、 スィツチ回路 6 5が端子 6 5 B側に切 り替えられる。
スィツチ回路 6 5の出力がオーディオアンプ 6 6に供給される。 ォ —ディォアンプ 6 6で、 スィ ッチ回路 6 5からのオーディオ信号が増 幅される。 このオーディォ信号がスピー力 6 7に供給される。
ビデオ信号処理回路 5 7からのコンポーネン トビデオ信号 Y, U , Vは、 A/ Dコンバータ 7 1に供給される。 A / Dコンバータ 7 1で 、 ビデオ信号処理回路 5 7からのコンポーネン トビデオ信号がデイジ タル化される。 A / Dコンバータ 7 1の出力がフィールドメモリ 7 2 に供給される。 この実施の一形態においては、 ビデオデータは、 間引 き率が 1 / 4で間引きされる。 したがって、 フィールドメモリ 7 2に は、 4フィールド毎にビデオデ一タが書き込まれる。
フィールドメモリ 7 2の出力が画像圧縮回路 7 3に供給される。 画 像圧縮回路 7 3で、 このコンポーネントビデオ信号が圧縮される。 画 像の圧縮方式としては、 例えば、 モーショ ン J P E Gが用いられる。 画像圧縮回路 7 3で圧縮されたビデオデータは、 例えば F I F O (Fir st In, First Out)からなるバッファメモリ 7 4に一時的に書き込まれ る。
オーディオソース切り替え回路 6 3からのオーディオ信号は、
Dコンバータ 7 5に供給される。 八/ 0コンバータ 7 5で、 オーディ ォソース切り替え回路 6 3からのオーディオ信号がディジタル化され る。 A / Dコンバータ 7 5の出力が音声圧縮回路 7 6に供給される。 音声圧縮回路 7 6で、 オーディオ信号が圧縮される。 音声の圧縮方式 としては、 例えば、 ノ ンリニア P C Mが用いられる。 音声圧縮回路 7 6で圧縮されたオーディオ信号は、 例えば F I F Oからなるバッファ
メモリ 9 5に一時的に書き込まれる。
記録ノ再生コントロ一ラ 7 7の制御に基づき、 バッファメモリ 7 4 および 9 5からビデオデータおよびオーディオデータが読み出される 。 読み出されたこれらのデータは、 バス 7 8を介してハードディスク ドライブ 8 0に対して書き込まれる。
このハードディスク ドライブ 8 0に対するデータの書き込みは、 間 引きされた 1 フィールド分のビデオデータと、 このビデオデータを先 頭とする、 連続した 4フィールド分に対応するオーディオデータとが 組み合わされてなる 1組のデータを単位と してなされる。 連続した 4 フィールド分のオーディオデータが先頭に格納され、 その後ろに、 対 応するビデオデータが 1フィールド分格納される。 ハードディスク ド ライブ 8 0のア ドレスに対して、 この 1組とされたデータがそれぞれ 時系列的に連続して配置される。
ハードディスク ドライブ 8 0に記録されているビデオデータおよび オーディオデータは、 記録ノ再生コントローラ 7 7の制御の基に、 再 生される。 この再生は、 オーディオデータおよびビデオデータとから なる組を単位として、 書き込まれた順に、 先ずオーディオデータが読 み出され、 次にビデオデータが読み出される。
なお、 この実施の一形態においては、 ハードディスク ドライブ 8 0 に対するデータの書き込みおよび読み出しは、 並行して行われる。 こ れは、 書き込みおよび読み出しを、 時分割処理することによってなさ れる。 すなわち、 ビデオデータの間引き率が 1 / 4であるこの例では 、 4フィールドが経過する毎に、 その間の 4フィールド分のオーディ ォデータおよび 1フィールド分のビデオデータが書き込まれる。 書き 込みが終了し次の書き込みが開始される間は、 間隔 tが存在する。 読 み出しは、 データの書き込みが終了し、 次の書き込みが開始されるま
での間になされる。 書き込みから読み出し、 および読み出しから書き 込みまでの間は、 ハードディスク ドライブ 8 0のシーク時間ならびに 回転待ち時間を考慮した間隔 t ' が設けられる。
また、 読み出しの際に、 読み出しデータのア ドレスを上述のデータ 単位で以て適宜制御することで、 段階的な変速再生が可能とされる。 すなわち、 データを連続的に読み出せば 1倍速 (通常速度) での再生 となり、 1つ置きに読み出せば 2倍速再生される。 同様に、 2つ置き に読み出すことで、 3倍速再生とされる。
ハードディスク ドライブ 8 0から読み出され再生されたオーディオ デ一タは、 バス 7 8を介して、 例えば F I F Oからなるバッファメモ リ 9 6に一時的に書き込まれる。 同様に、 ハードディスク ドライブ 8 0から読み出され再生されたビデオデータは、 バス 7 8を介して、 例 えば F I F Oからなるバッファメモリ 8 1に一時的に書き込まれる。 記録 Z再生コントローラ 7 7の制御に基づき、 バッファメモリ 8 1 からビデオデ一タが読み出される。 ビデオデータは、 間引き率 1 4 で間引きされているため、 4フィールドの間、 ノ ッファメモリ 8 1か ら同じデータが繰り返し読み出される。 読み出されたビデオデータは 、 画像伸長回路 8 2に供給される。 画像伸長回路 8 2で、 例えばモー シヨン J P E Gで圧縮されていたビデオデータから、 コンポ一ネント ビデオデータ Y, U , Vが形成される。 画像伸長回路 8 2の出力が、 マルチ画面を形成するための画像処理回路 8 3、 フィールドメモリ 8 4を介して、 D Z Aコンバータ 8 5に供給される。 D Z Aコンバータ 8 5で、 ディジタルビデオ信号がアナログビデオ信号に変換される。 この D / Αコンバータ 8 5の出力がスィツチ回路 5 8の端子 5 8 Bに 供給される。
また、 記録 再生コントローラ 7 7の制御に基づき、 バッファメモ
リ 9 6からオーディオデータが読み出される。 読み出されたォ一ディ ォデータは、 音声伸長回路 8 6に供給される。 音声伸長回路 8 6の出 力が D Z Aコンバ一タ 8 7に供給される。 D Z Aコンバータ 8 7によ りディジタルオーディオ信号がアナログオーディオ信号に変換される 。 この D / Aコンバータ 8 7の出力がスィ ッチ回路 6 5の端子 6 5 B に供給される。
システムコントロ一ラ 5 0は、 テレビジョン受像機 1の全体の制御 を行なっている。 システムコン トローラ 5 0と、 記録/再生処理コン トロ一ラ 7 7とは、 双方向に接続される。 なお、 バス 7 8に対して、 記録ノ再生コントロ一ラ 7 7のワーク用として R A M 7 9が接続され る。
システムコントローラ 5 0には、 受光部 9 2を介して、 リモ一トコ マンダ 2から入力が与えられる。 このリモートコマンダ 2からの入力 に基づいて、 各種の動作が設定される。 システムコントローラ 5 0の 出力が表示発生回路 9 4に供給される。 表示発生回路 9 4からは、 各 種の動作設定状態を示す表示信号が発生される。 この表示発生回路 9 4の出力が映像出力回路 5 9に供給され、 各種の動作状態が画面上に 表示される。
次に、 この発明による、 ハードディスク ドライブ 8 0からのデータ の再生動作について説明する。 第 4図は、 リ アルタイム放送を視聴中 に、 ユーザの要求に応じて映像を遡り、 任意の場面からビデオデータ およびオーディオデータを再生して視聴する例である。 当初、 スイツ チ回路 5 8および 6 5では、 それぞれ端子 5 8 Aおよび 6 5 Aが選択 され、 画面 3 (テレビ受像管 6 1 ) に対して第 4図 Aに示される、 リ アルタイム放送による映像が区間 a。 , a , , · · ' と映出され、 ス ピー力 6 7力ゝらリアルタイム放送に基づく音声が再生される。
例えばユーザが時点 Aで、 区間 a , の先頭に遡り映像を再生させた いとする。 時点 Aでリモートコマンダ 2の逆転高速送りキー 2 1が押 される。 このコマン ドは、 受光部 9 2で受光され、 システムコン ト口 ーラ 5 0を介して記録/再生コントローラ 7 7に供給される。 記録/ 再生コントローラ 7 7でハードディスク ドライブ 8 0の読み出しが制 御され、 高速での逆転再生がなされる (第 4図 B ) 。 それと共に、 シ ステムコン トローラ 5 0の制御に基づき、 スィ ツチ回路 5 8および 6 5で端子 5 8 Bおよび 6 5 Bがそれぞれ選択される。 画面 3に映出さ れる映像は、 リアルタイム放送による映像からハ一ドディスク ドライ ブ 8 0から再生された映像に切り替えられる (第 4図 Cの時点 A ) 。 ユーザは、 画面 3に逆転で高速に再生され映出された映像を見て、 希望する場面が現れた時点 B (この例では、 区間 a , の先頭) で逆転 高速送りキー 2 1 を離す。 すると、 その旨システムコン トローラ 5 0 を介して記録 再生コントローラ 7 7に伝えられ、 ハードディスク ド ライブ 8 0から通常速度でのデータの読み出しがなされる。 区間 a , からの通常速度で再生された映像が画面 3に映出される。
ユーザは、 希望した区間 a , の再生が終了すると、 例えば時点じで 、 リアルタイム放送による映像に戻るために、 例えばリモ一トコマン ダ 2のキャンセルキ一 1 9を押す。 このキャンセルキー 1 9によるコ マン ドがシステムコン トローラ 5 0に供給され、 スィ ッチ回路 5 0お よび 6 5において端子 5 8 Aおよび 6 5 Aがそれぞれ選択される。 こ れにより、 画面 3に映出される映像が、 ハ一ドデイスク ドライブ 8 0 から再生された映像からリアルタイム放送による映像へと切り替えら れる。 画面 3には、 リアルタイム放送による区間 a からの映像が映 出される。 また、 それと共に、 記録/再生コントローラ 7 7に対して 、 ハードディスク ドライブ 8 0からのデータの読み出しを中止するよ
うに指示が出される。
第 5図は、 逆転再生を行う場合のディスクアクセスの例について概 略的に示す。 映像信号および音声信号が第 5図 Aおよび第 5図 Bに示 されるように供給される。 なお、 この図では、 区間 r。 , Γ ι , · · ' 、 区間 s。 , s , , · · ' などは、 フィールド単位で表されている 。 入力された映像信号および音声信号は、 リ アルタイムで圧縮符号化 などの処理を施されそれぞれビデオデータおよびオーディオデータと され、 ハ一ドディスク ドライブ 8 0に書き込まれる。 上述したように 、 書き込みは、 4フィールド毎になされる。 4フィールド中の最初の 1 フィールドのビデオデータと、 4フィールド分のオーディオデータ とが 1組とされ書き込まれ記録される (第 5図 C ) 。
時点 Aで逆転高速送りキ一 2 1が押される。 時点 Aは、 このよ うに フィールド単位で見た場合、 例えばハードディスク ドライブ 8 0に対 してデータが書き込まれる点から次のデータが書き込まれるまでの 4 フィールド間の任意の点である。 キー 2 1が押された後の最初の書き 込み (オーディオデータ S 〜 S 2 7, ビデオデータ Γ : ., ) が終了する と、 所定の間隔 t ' をおいて読み出しが開始される。 先ず、 直前に書 き込まれたデータ、 すなわち、 オーディオデータ S 〜 S , ビデオ データ r : 1が読み出される (第 5図 D ) 。 読み出されたデータは、 読 み出しが終了した直後のフィールドに同期されて再生される (第 5図 E , 第 5図 F ) 。
以下、 逆転高速送りキ一 2 1が離されるまで、 時系列的に逆方向に 向かい、 所定の間隔でデータが飛び越されて読み出しがなされる。 こ の^では、 2つのデータが飛び越され、 3倍速度で逆転再生される。 時点 Bで逆転高速送りキ一 2 1が離される。 時点 Bは、 例えばハ一 ドディスク ドライブ 8 0からデータが読み出される点から次の読み出
しがなされるまでの 4フィールド間の任意の点である。 キー 2 1が離 された時点 Bの次の読み出しは、 逆転高速送りに基づく読み出しが持 続される。 この読み出しを開始点として、 1倍速再生が開始される。 以下、 キャンセルキ一 1 9が押されるまで、 順次データの読み出しが なされる。
このよ うにハ一ドディスク ドライブ 8 0に対するアクセスを制御す ることによって、 第 5図 Gに示されるように、 リアルタイム放送によ る映像に続けて、 高速逆転による映像が映出され、 さらに、 高速逆転 によってサーチされた場面から 1倍速再生が開始される。 後述する、 他の再生方法においても、 この制御に倣ってハードディスク ドライブ 8 0の書き込みおよび読み出しが制御される。
第 6図は、 上述の第 4図に示される例と同様にしてリアルタイム放 送を視聴中に、 ユーザの要求に応じて映像を遡り、 任意の場面からビ デォデータおよびオーディオデータを再生した後に、 早送りサーチ ( 高速正転再生) または 1倍速を越える速度での再生を行い、 再生映像 をリアルタイム放送による映像に追い付かせる例である。 再生映像が リアルタイム放送による映像に追い付いたら、 映像出力を、 ハードデ イスク ドライブ 8 0からの再生映像から、 リアルタイム放送による映 像へと切り替える。
この場合、 上述と同様にして高速逆転再生および 1倍速再生がなさ れた後に、 時点 Cで例えば高速正転再生キ一 2 3が押される。 すると 、 システムコン トローラ 5 0を介して記録/再生コン トローラ 7 7に 対して高速正転再生を行うように指示が出される。 記録 再生コント ローラ 7 7の制御に基づき、 ハードディスク ドライブ 8 0において、 高速再生が行われる。
区間 a , に続けて、 区間 a : , a:, , · · ' と連続的に高速再生さ
れる (図 6 B ) 。 そして、 再生映像がリアルタイム放送による映像に 追い付く と、 スィツチ回路 5 8および 6 5力 s、 端子 5 8 Bおよび端子 6 5 Bから端子 5 8 Aおよび端子 6 5 Aへと切り替えられる。 この例 では、 区間 a の高速再生が終了した時点 Dで映像が追い付き、 区間 a 6 でリアルタイム放送による映像に切り替えられる。 再生映像がリ アルタイム放送による映像に追い付いたかどうかは、 例えば書き込み のア ドレスと読み出しのァドレスとが近接しているかどう力 、 あるい は同一であるかどうかで判断することが可能である。
第 7図は、 リアルタイム放送による映像を再生中に映像を一時停止 (ポーズ) させ静止画像を表示させ、 ポーズが解除された際に、 ポー ズ映像に後続する映像を続けて再生するようにした例である。 時点 A でリモー トコマンダ 2の番組ポーズキ一 1 6が押されると、 スィ ッチ 回路 5 8において端子 5 8 Bが選択されると共に、 ポーズの指定がな されたときにフィールドメモリ 8 4に書き込まれているビデオデータ が繰り返し読み出される。 また、 ポーズの場合には、 システムコント ローラ 5 0によりオーディオアンプ 6 6が制御され、 消音される。 再び番組ポーズキー 1 6が押されると、 ポーズ状態が解除される ( 時点 B ) 。 ポーズ状態が解除されると、 ポーズが指定された時点 Aに 後続するデータがハードディスク ドライブ 8 0から順次読み出され再 生される。
なお、 ポーズ映像の表示は、 時点 Aの直前にハードディスク ドライ ブ 8 0に書き込まれたデータを読み出すことで行ってもよい。 読み出 されたビデオデータは、 画像伸長回路 8 2および画面処理回路 8 3を 介してフィールドメモリ 8 4に書き込まれる。 そして、 ポーズ期間 t の間、 フィールドに同期され、 フィールドメモリ 8 4に書き込まれた このビデオデータが繰り返し読み出され、 再生される。
第 8図は、 ポーズが解除された後、 早送りサーチまたは 1倍速を越 える速度での再生を行い、 再生映像をリアルタイム放送による映像に 追い付かせる例である。 この例では、 ポーズが解除された後に、 上述 の第 6図を用いて説明した例に倣い、 高速正転再生あるいは 1倍を越 える速度での再生を行い、 リ アルタイム放送による映像に再生映像が 追い付いたら、 映像出力を、 ハードディスク ドライブ 8 0からの再生 映像から、 リアルタイム放送による映像へと切り替える。
次に、 この実施の一形態による、 画面 3の表示について説明する。 上述したような、 ハー ドディスク ドライブ 8 0からの再生映像を画面 3に対して映出させる際に、 その旨を何らかの方法によって通知しな いと、 ユーザは、 それと知らずに延々とハードディスク ドライブ 8 0 からの再生映像を見続けるおそれがある。 ここでは、 その通知を画面
3に対する表示で以て行う。 なお、 以下に説明する画面 3に対する表 示は、 システムコント口 一ラ 5 0の制御に基づき表示発生回路 9 4で 発生され、 映像出力回路 5 9でスィ ッチ回路 5 8の出力と合成される ものである。
第 9図は、 画面 3の全体に再生映像が映出される場合の例である。 第 9図 Aは、 再生映像が映出された画面 3の所定の位置に、 リアノレタ ィム放送による映像と再生映像との時間差 Δ t を、 時間差表示 1 0 0 として文字キャラクタによって表示させた例である。 時間差厶 tは、 例えばハ一ドディスク ドライブ 8 0から読み出されるデータのァ ドレ スから求めることができる。
第 9図 Bは、 第 9図 Aにおいて文字キャラクタによって表示された 時間差 Δ t を、 アイコン 1 0 1および 1 0 2によって表現した例であ る。 アイコン 1 0 1は、 現在時刻を表しており、 固定的に表示される 。 アイコン 1 0 2は、 画面 3に現在表示されている再生映像がハ一ド
ディスク ドライブ 8 0に書き込まれた時刻を表している。 すなわち、 アイコン 1 0 1 とアイコン 1 0 2との間隔が時間差 Δ t となる。 した がって、 高速逆転再生が行われている場合やポーズ状態のときには、 この間隔は、 どんどん広くなる。 逆に、 高速正転再生や 1倍速を越え る速度で再生が行われている場合には、 この間隔が近づく方向にアイ コン 1 0 2が移動する。 1倍速再生の場合には、 間隔は変化しない。 なお、 表示 1 0 3は、 時刻の変化を示し、 右から左へと移動してい るように常に表示が変化する。 これは、 アイコン 1 0 1 と組み合わせ て用いることで、 時刻が刻々と変化する様子が表現される。 また、 ァ イ コン 1 0 1および 1 0 2は、 図に示されるような単なる記号ではな く、 それぞれ意味を持たせたデザインとすると、 より好ましい。
第 9図 Cは、 画面 3の最外周に、 現在再生映像が映出されているこ とを示す枠 1 0 4が表示される例である。 なお、 第 9図 A〜第 9図 C で示した各表示は、 リアルタイム放送による映像を表示しているとき には、 表示されない。 また、 これら第 9図 A〜第 9図 Cにそれぞれ示 される表示は、 互いに組み合わせることも可能である。
第 1 0図は、 ツインピクチャ方式による表示の例である。 このツイ ンピクチャ方式では、 第 1 0図 Aに示されるように、 画面 3が主画面 3 Aと副画面 3 Bとに分割され、 それぞれ異なる映像が表示される。 この例では、 主画面 3 Aにリアルタイム放送による映像が映出され、 副画面 3 Bに再生映像が表示される。
第 1 0図 B , 第 1 0図 C, 第 1 0図 Dは、 上述の第 9図 A, 第 9図 B , 第 9図 Cにそれぞれ対応するものである。 すなわち、 第 1 0図 B では、 副画面 3 Bに時間差表示 1 0 0 ' が表示される。 また、 第 1 0 図 Cに示される例では、 副画面 3 Bに現在時刻を表すアイコン 1 0 1 と再生映像のハ一ドディスク ドライブ 8 0に対する書き込み時刻を表
すアイコン 1 0 2とが表示され、 さらに時刻の変化を示す表示 1 0 3 が表示される。 第 1 0図 Dでは、 副画面 3 Bの最外周に、 再生映像が 表示されていることを示す枠 1 0 4が表示される。
第 1 1図は、 P I P (ピクチャ ' イン ' ピクチャ) 方式による表示 の例である。 この P I P方式では、 画面 3に対して、 親画面 3 Dの中 に親画面 3 Dよりサイズの小さな子画面 3 Cが配置される。 この例で は、 親画面 3 Dに対して再生映像が表示され、 子画面 3 Cに対してリ アルタイム放送による映像が表示される。 なお、 この表示は逆にする ことも可能である。 第 1 1図 B, 第 1 1図 C , 第 1 1図 Dは、 上述の 第 9図 A, 第 9図 B, 第 9図 Cにそれぞれ対応し、 この P I P方式に よる表示でも、 上述と同様に、 再生映像が表示される親画面 3 Dに対 して、 表示された画面が再生映像であることを示す表示がなされる。 なお、 これらツインピクチャ方式や、 P I P方式による表示は、 ハ ードディスク ドライブ 8 0から読み出され再生されたビデオデータと 、 フィールドメモリ 7 2から読み出されたビデオデータとを、 画面処 理回路 8 3およびフィールドメモリ 8 4によって合成することによつ て得られる。
以上説明したように、 この発明によれば、 リアルタイム放送による オーディオデータおよびビデオデータが常にハ一ドデイスク ドライブ に対して記録されており、 記録されたデータを様々な方法で再生する ことができるようにされている。 そのため、 リアルタイム放送による 番組を見ていて、 見逃した場面があつたような場合でも、 ュ一ザの見 たい任意の場面まで遡って、 見逃した場面を見直すことができる効果 力 Sある。
同様に、 リアルタイム放送による番組をポーズさせ、 例えば別の用 事を済ませた後に、 ポーズを解除しポーズさせた場面に後続する場面
を視聴することができるという効果がある。
また、 この発明が適用されたテレビジョン受像機を用いることによ り、 時間に拘束されずにテレビジョン放送を楽しむことができる効果 力 sある。
さらに、 この発明によれば、 リアルタイム放送による映像、 すなわ ち、 現在放送されている映像と、 ハ一 ドディスク ドライブから再生さ れた映像との区別を容易に認識できる効果がある。