明 細 プリンタ装置、 その制御方法及び記録媒体 技術分野
本発明は、 ホス ト装置と双方向通信可能に接続されたプリンタ装置に関 し、 特に、 フラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段を有するプリンタ装置、 その制御方法および情報記録媒体に関する。 背景技術
従来、 プリン夕装置などの電子機器には、 内蔵する不揮発性メモリに当 該電子機器の固有情報を格納するものがあった。
特開平 7— 6 4 7 3 5号公報には、 ネッ トワークに接続された印刷装置 において、 ホス 卜から送信されたプリン夕固有の配置情報を不揮発性メモ リに記憶し、 また、 ホストからの問い合わせコマンドに応じて不揮発性メ モリに記憶されたプリン夕配置情報をホス卜に返信する印刷装置が開示さ れている。
また、 特許第 2 5 9 3 8 4 4号公報には、 不揮発性メモリを内蔵した電 子機器において、 当該不揮発性メモリは、 装置固有データを格納する装置 情報領域を有し、 外部からデ一夕の書き込み及び読み出しが行われる電子 機器が開示されている。
しかしながら、 特開平 7— 6 4 7 3 5号公報に開示された印刷装置にお いては、 ブリン夕配置情報は、 不揮発性メモリに予め割り当てられた所定 のブロック、 すなわち所定の番地から限られた量のデータが記憶され、 ま た当該所定のブロックから読み出されるため、 情報の一部を書き換えたり 読み出したりすることはできないという問題がある。 例えば、 情報の一部
を書き換えるために、 ホストは、 不揮発性メモリの所定のブロックに格納 された全情報を読み出し、 情報を編集し、 不揮発性メモリに書き込むとい う処理が必要であり、 処理が煩雑であると共に、 情報量が多い場合には処 理に時間がかかってしまう。
また、 特許第 2 5 9 3 8 4 4号公報に開示された電子機器においては、 各装置固有データは、 不揮発性メモリに予め割り当てられた固定容量の領 域上に書き込まれるため、 実際に格納するデータ長に拘わらず、 一定量の メモリが占有され、 メモリの使用効率が悪いという問題がある。 例えば、 製造元名の情報は、 各製造元によってそのデータ長に大きな幅があり、 不 揮発性メモリにはその最大幅を予め割り当てておく必要があるので、 無駄 なメモリ領域が多くなつてしまう。
従って本発明の目的は、 前記従来の課題を解決し、 複数のプリン夕装置 情報を効率的に不揮発性メモリ上に配置することによって、 柔軟に情報の 変更や追加、 及び読み出しに対応できるようにすることにある。 発明の開示
上記の課題を解決するため、 本発明プリン夕装置は、 ホスト装置に接続 され、 ホス ト装置からのコマンド及びデータに基づいて印刷を行うプリン 夕装置において、 プリン夕装置に電源を供給しない状態においても記憶内 容を保持可能な不揮発性記憶手段と、 ホスト装置からの第 1のコマンドに 応じ、 第 1のコマンドに連続して受信したデ一夕を不揮発性記憶手段に格 納するデータ格納手段と、 ホスト装置からの第 2のコマンドに応じ、 不揮 発性記憶手段に格納されているデータを読み出し、 ホス ト装置に送信する データ読み出し手段とを有し、 データ格納手段は、 第 1のコマン ドによつ て指定された不揮発性記憶手段のアドレスに、 第 1のコマンドによって指 定された量のデ一夕を格納することを特徴とする。 また、 デ一夕読み出し
手段は、 第 2のコマンドによって指定された不揮発性記憶手段のァドレス から、 第 2のコマンドによって指定された量のデータを読み出し、 及び送 信することを特徴とする。 かかる構成により、 ホスト装置はプリン夕装置 の個体情報や管理情報をプリン夕装置自体に格納し、 プリン夕装置の電源 を入れ直した場合にもこれをプリン夕装置から読み出して用いることが可 能となるので、 容易にプリン夕装置の管理を行うことができる。 また、 例 えばプリン夕装置が交換された場合でもプリン夕装置の個体情報や管理情 報を読み出すことによって、 容易にプリン夕装置の状態を把握して適切な 印刷制御を行うことが可能となる。 また、 複数のホス ト装置が接続される 場合でもホス ト装置毎の管理情報を格納しておくことも可能となる。 この場合において、 デ一夕格納手段は格納するデータの中に所定のデ一 夕が発見された場合には、 以降のデータの格納を中止するようにしてもよ レ、。 これによりホスト装置は格納するデータの量を正確に把握するという 煩わしい処理を行わなくても必要な量のデータを格納することが可能とな り、 処理が容易となる。
上記の場合において、 ホスト装置から受信した所定量の印刷デ一夕を複 数行に対応する印刷バッファに展開した後、 印刷バッファの内容を印刷す る印刷モード、 いわゆるページモードが選択されている場合には、 デ一夕 格納手段はデータの格納を行わないことが望ましい。
また、 デ一夕書き込みコマンドゃデ一夕読み出しコマンドによって指定 されたアドレスゃデ一夕量が適切でなレ、場合にはデータ格納手段はデ一夕 の格納を行わないことが望ましい。 これらの場合にはホスト装置との間で 正しい情報の交換ができないおそれがあり、 不正なデ一夕によってホス 卜 装置の誤動作を招来する可能性が高いからである。
また、 デ一夕書き込みコマンドで指定されたコードと、 データ読み出し コマンドで指定されたコードを比較して、 コ一ドが一致した場合にのみデ
一夕読み出し手段が格納されているデ一夕の読み出し及び送信を行うよう にすることが望ましい。 これにより格納するデ一夕への不正なアクセスを 禁止することができる。
また、 不揮発性記憶手段に複数の領域を設け、 少なくとも一の領域のデ 一夕の格納及び読み出しを禁止できることが望ましい。 これにより重要な デ一夕を保護することができる。 例えば、 製造メーカが管理するデータは 読み書き禁止可能領域に格納し、 ユーザのアクセスを禁止することができ る。
また、 本発明のプリン夕装置は、 ホスト装置に接続され、 ホスト装置か らのコマンド及びデ一夕に基づいて印刷を行うプリン夕装置において、 プ リン夕装置に電源を供給しない状態においても記憶内容を保持可能な不揮 発性記憶手段を有し、 不揮発性記憶手段は、 プリン夕装置を特定する複数 種類の情報であって、 情報の種類を特定するキーと、 情報の終端を示す夕 一ミネ一夕とを有して構成される情報を格納する領域を有することを特徴 とする。 また、 キーは、 不揮発性メモリの領域の先頭番地、 または夕一ミ ネー夕の直後に位置することを特徴とする。 これにより、 プリンタ装置の 固有情報や設定情報を効率的に不揮発性記憶手段に配置することができる また本発明のプリン夕装置は、 ホスト装置からの第 1のコマンドに応じ、 第 1のコマンドに連続して受信したデータを不揮発性記憶手段に格納する データ格納手段と、 ホスト装置からの第 2のコマンドに応じ、 不揮発性記 憶手段に格納されているデータを読み出し、 ホスト装置に送信するデータ 読み出し手段とを有し、 データ格納手段は、 第 1のコマン ドによって指定 されたキーと、 第 1のコマンドによって指定された量のデータと、 夕ーミ ネー夕とを不揮発性記憶手段に格納することを特徴とする。 これによりホ ス ト装置は、 不揮発性記憶手段のアドレス管理を行うことなく容易にデー 夕を格納することができる。
この場合において、 第 1のコマンドによって指定されたキーを、 不揮発 性記憶手段の領域内で検索する第 1のキ一検索手段を有し、 データ格納手 段は、 第 1のキー検索手段に応じて、 キーから夕一ミネ一夕までのデ一夕 を削除し、 キーとデ一夕とターミネータとを格納することが望ましい。 こ れにより同じキーのデ一夕が複数存在するという問題を防止することがで きる。
また、 不揮発性記憶手段の領域に格納された情報の配置を置換する情報 置換手段を有し、 データ格納手段によりデータが削除された場合には、 削 除されたデータ量に応じて、 削除されたデ一夕より後方に格納されている データの配置を置換することが望ましい。 これにより格納データを不揮発 性記憶手段に効率的に配置することができる。
また、 デ一夕格納手段は、 不揮発性記憶手段の領域内に格納された夕一 ミネー夕の中で最後尾にある夕一ミネ一夕の直後に、 キーとデ一夕と夕一 ミネ一夕とを格納することが望ましい。 これによりキー検索を容易に行う ことができる。
また、 デ一夕格納手段は、 格納するデ一夕の中に所定のデ一夕が発見さ れた場合には、 以降のデ一夕の格納を中止することが望ましい。
また、 いわゆるページモードが選択されている場合には、 データ格納手 段はデ一夕の格納を行わないことが望ましい。
また、 第 1のコマンドによって指定されたデータの量が適切か否かを判 断する第 1のデータ量検査手段を有し、 デ一夕格納手段は、 第 1のデータ 量検査手段に応じて、 データ量が適切でない場合にはデ一夕の格納を行わ ないことが望ましい。
また本発明のプリン夕装置は、 第 2のコマンドによって指定されたキ一 を、 不揮発性記憶手段の領域内で検索する第 2のキ一検索手段を有し、 デ —夕読み出し手段は、 第 2のキ一検索手段に応じて、 キーから夕一ミネ一
夕までの間のデータを読み出し、 及び送信することを特徴とする。 これに よりホスト装置は、 不揮発性記憶手段のアドレス管理を行うことなく容易 にデータを読み出すことができる。
この場合において、 デ一夕読み出し手段は、 キーと夕一ミネ一夕との間 にデ一夕が存在しない場合には、 その旨を送信することが望ましい。 また、 指定されたキーが存在しない場合には、 その旨を送信することが望ましい また、 夕一ミネ一夕が存在しない場合には、 その旨を送信することが望ま しい。 また、 読み出したデ一夕の中に所定のデータが発見された場合には、 その旨を送信することが望ましい。 これによりホス 卜装置は読み出しエラ —を知ることができ、 さらにそのエラー要因を識別することができる。 また本発明の印刷装置は、 ホス ト装置からの第 3のコマンドに応じ、 不 揮発性記憶手段に格納されているデータを削除するデータ削除手段と、 第 3のコマンドによって指定されたキーを、 不揮発性記憶手段の領域内で検 索する第 3のキー検索手段とを有し、 データ削除手段は、 第 3のキー検索 手段に応じて、 キーからターミネ一夕までのデータを削除することを特徴 とする。 これによりホスト装置は、 不要となったデータを容易に削除する ことができる。
この場合において、 不揮発性記憶手段の領域に格納された情報の配置を 置換する情報置換手段を有し、 データ削除手段によりデ一夕が削除された 場合には、 削除されたデータ量に応じて、 削除されたデ一夕より後方に格 納されているデ一夕の配置を置換することが望ましい。 これにより格納デ 一夕を不揮発性記憶手段に効率的に配置することができる。
また、 いわゆるページモードが選択されている場合には、 デ一夕削除手 段はデータの削除を行わないことが望ましい。
また本発明の印刷装置は、 ホスト装置からの第 3のコマンドに応じ、 不 揮発性記憶手段の領域の使用容量を検出し、 及び送信する使用容量検出手
段を有することを特徴とする。 また、 ホスト装置からの第 4のコマンドに 応じ、 不揮発性記憶手段の領域の残容量を検出し、 及び送信する残容量検 出手段を有することを特徴とする。 また、 ホス ト装置からの第 5のコマン ドに応じ、 不揮発性記憶手段の領域の容量を送信する領域容量送信手段を 有することを特徴とする。 これによりホスト装置は、 不揮発性記憶手段の 使用状況を容易に知ることができる。
上記の場合において、 デ一夕書き込みコマンドで指定されたコードと、 デ一夕読み出しコマンドで指定されたコードを比較して、 コードが一致し た場合にのみデータ読み出し手段が格納されているデ一夕の読み出し及び 送信を行うようにすることが望ましい。 これにより格納するデ一夕への不 正なァクセスを禁止することができる。
また、 不揮発性記憶手段に複数の領域を設け、 少なくとも一の領域のデ —夕の格納及び読み出しを禁止できることが望ましい。 これにより重要な データを保護することができる。 例えば、 製造メーカが管理するデータは 読み書き禁止可能領域に格納し、 ュ一ザのアクセスを禁止することができ る。
なお、 本発明は上記のプリン夕装置の制御方法としても把握できるもの であり、 それぞれ同様の作用、 効果を奏するものである。
また、 本発明の制御方法は、 制御装置で実行可能な制御プログラムとし て供給することが可能であり、 その制御プログラムを記録した記録媒体を 介して提供することができる。 記録媒体としてコンパク ト 'ディスク (C D— R O M ) 、 フロッピ一'ディスク、 ハード 'ディスク、 光磁気ディス ク、 ディジタル . ビデオ ·ディスク (D V D— R O M ) 、 もしくは、 磁気 テープを採用することができ、 これらの記録媒体を用いて、 既存のプリン 夕装置にプログラムを導入することができる。 さらに、 これらのプログラ ムを WWW (World Wide Web) ウェブ 'サイ 卜に登録し、 これを使用者
にダウンロードさせて、 既存のプリン夕装置にプログラムを導入すること ができる。 図面の簡単な説明
第 1図は、 本発明に係るプリン夕装置とホス卜装置との間のデータ交換 の様子を概念的に示したプロック図である。
第 2図は、 プリン夕情報領域に各種情報を書き込むための第 1の制御コ マンドを説明するための図である。
第 3図は、 プリン夕情報領域から各種情報を読み出すための第 1の制御 コマンドを説明するための図である。
第 4図は、 プリン夕情報領域に格納する固有情報のデータフォ一マツ ト 及び用例を示す図である。
第 5図は、 プリン夕情報領域内に格納される製造メーカー名、 機種名、 製造シリアル番号の例を示す図である。
第 6図は、 プリン夕情報領域に格納されるプリン夕の設定情報のデータ フォーマツ ト及び用例を示す図である。
第 7図は、 プリン夕装置の固有情報及び設定情報のプリン夕情報領域内 のマツビングを概念的に示した図である。
第 8図は、 プリン夕情報領域に各種情報を書き込むための第 2の制御コ マンドを説明するための図である。
第 9図は、 プリン夕情報領域から各種情報を読み出すための第 2の制御 コマンドを説明するための図である。
第 1 0図は、 プリンタ装置の固有情報及び設定情報を格納する処理を示 すフローチヤ一トである。
第 1 1図は、 プリン夕装置の固有情報及び設定情報を読み出す処理を示 すフローチヤ一トである。
第 1 2図は、 キー検索の処理を示すフローチヤ一トである。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図 1は、 本発明に係るプリン夕装置とホスト装置との間のデ一夕交換の 様子を概念的に示したブロック図である。 図において、 ホスト装置 1とプ リン夕装置 2とは、 R S 2 3 2、 セントロニクスその他のインターフエ一 スを介して接続されている。 当該インターフェースを介して、 ホスト装置 1とプリン夕装置 2は、 予め定められた規約によって、 相互にデータ交換 を行う。
プリン夕装置 2は、 その全体の制御を司る C P U 3及びフラッシュメモ リ 4を備えている。 フラッシュメモリ 4は、 データの消去及び再書き込み を電気的にプロック単位で行える不揮発性メモリである。 ホスト装置 1か らの制御コマンドに基いて、 C P U 3は、 フラッシュメモリ 4に対するデ —夕の読み出し及び書き込みを行い、 その結果をホス ト装置 1へ返送する c 本発明においてフラッシュメモリ 4は、 プリン夕装置 2の固有情報を保 持する領域 (以下、 プリン夕情報領域という) を有する。 このプリン夕情 報領域に保持する固有情報の例としては、 当該プリン夕装置 2の識別番号、 機種名、 ファームゥヱァバージョン、 製造メーカ一名、 製造シリアル番号、 製造日、 出荷日、 保守情報 (製品の履歴、 修理の履歴) 、 管理担当者など がある。 また、 プリン夕情報領域には、 プリン夕装置 2の各種設定情報、
(例えば、 用紙幅の設定、 1行に印字可能な印字桁数の設定、 通信速度の 設定、 オプション機能の有無の設定など) を格納することもできる。
ユーザは、 所定の読み出しコマンドをホスト装置 1から送出することに よって、 前記プリン夕情報領域に格納された各種情報を取得することがで きる。 また、 所定の書き込みコマンドをホスト装置 1から送出することに
よって、 前記プリンタ情報領域に各種情報を格納することができる。 もつ とも、 プリン夕装置 2の各種情報をユーザが書き換えることが望ましくな い場合には、 プリン夕装置 2が所定のモードにある場合にのみ、 当該書き 換えを実行可能にするようにしてもよい。 また、 フラッシュメモリ 4をュ 一ザが書き換えられる領域と書き換えのできない領域とに分割して管理す ることも可能である。
[第 1の実施の形態]
以下、 本発明におけるフラッシュメモリへのデータ書き込みおよびデー 夕読み出しの第 1の実施形態を図面に沿って説明する。
図 2は、 プリン夕情報領域に各種情報を書き込むための制御コマンドの 第 1の実施形態を示す図である。 書き込みコマン ド 2 0は、 コマン ドコ一 ド部 2 1とパラメ一夕部 2 2とで構成される。 さらにコマンドコ一ド部 2 1は、 拡張子 2 3と機能コード 2 4により構成され、 パラメ一夕部 2 2は、 機能拡張用パラメ一夕 2 5、 格納ァドレス 2 6、 格納データ量 2 7、 およ び格納データ 2 8により構成される。
拡張子 2 3は文字コ一ドく 1 C H >の A S C I I表記である。 機能コ一 ド 2 4は、 デ一夕の格納機能を指定するコード列であり、 本例ではふたつ の文字コードを組み合わせて格納機能を指定している。 機能拡張用パラメ 一夕 2 5は、 フラッシュメモリ 4へのデ一夕格納時のコードを指定する。 格納アドレス 2 6は、 格納処理を開始するフラヅシュメモリ 4の絶対番地 またはオフセッ ト番地を指定する。 格納データ量 2 7は、 格納デ一夕 2 8 のデータ量を指定する。 格納データ 2 8は、 プリン夕装置 2の固有情報や 設定倩報のデータ列を指定する。
プリン夕装置 2の C P U 3は、 書き込みコマンド 2 0により以下の処理 を実行する。
( 1 ) 書き込みコマンド 2 0の機能拡張用パラメ一夕 2 5と所定のコ一ド
とを比較し、 機能拡張用パラメ一夕 2 5がコードと一致しない場合、 デー 夕の格納処理を実行しない。 これにより所定コードがー致しない場合のデ 一夕の破壊や変更を禁止することが可能となる。
( 2 ) 格納ァドレス 2 6とフラッシュメモリ 4の領域を比較し、 格納ァド レス 2 6がフラッシュメモリ 4の領域外である場合、 データの格納処理を 実行しない。 また、 格納デ一夕量 2 7とフラッシュメモリ 4の領域を比較 し、 格納データ量 2 7がフラッシュメモリ 4の領域以上の指定であった場 合、 データの格納処理を実行しない。 さらに、 (格納アドレス 2 6 +格納 デ一夕量 2 7 ) とフラッシュメモリ 4の領域を比較し、 (格納アドレス 2 6 +格納デ一夕量 2 7 ) がフラッシュメモリ 4の領域を越える場合、 デー 夕の格納処理を実行しない。 これらの処理により書き込みコマンド 2 0の デ一夕格納には適切でない領域のデータを保護することが可能となる。
( 3 ) ホスト装置 1から送信される印刷デ一夕を展開して 1行単位の印刷 バッファへ格納した後に印刷命令により印刷を実行する印刷モードが選択 されており、 かつ印刷バッファに未印刷のデータがある場合、 デ一夕の格 納処理を実行しない。 これによりデータ格納処理時にメモリエラーが発生 してプリン夕装置 2の動作が停止することによる未印刷データの消滅を防 止することができ、 印刷終了していない印刷データの保護が可能となる。
( 4 ) ホスト装置 1から送信される印刷データを展開して複数行に対応す る印刷バッファへ格納した後に印刷命令により印刷を実行する印刷モード が選択されており、 かつ印刷領域が設定されている場合、 デ一夕の格納処 理を実行しない。 これによりデータ格納処理時にメモリエラ一が発生して プリン夕装置 2の動作が停止することによる未印刷データの消滅を防止す ることができ、 印刷終了していない印刷デ一夕の保護が可能となる。
( 5 ) 機能拡張用パラメ一夕 2 5、 格納アドレス 2 6、 格納データ量 2 7 のすべてが適切な値であり、 かつプリン夕装置 2の状態も適切である場合
(例えば、 上記 ( 3 ) 、 ( 4 ) のいずれにも該当しない場合など) 、 プリ ン夕装置 2はフラッシュメモリ 4の指定ァドレスから指定データ量のプリ ン夕情報領域へのデータの格納処理を開始する。 これによりホスト装置 1 から送信されたデータをプリンタ装置 2に記憶することが可能となる。 ( 6 ) 格納データ 2 8が所定デ一夕と一致する場合、 デ一夕の格納処理を 中止する。 これによりフラッシュメモリ 4への所定データの書き込みが禁 止できる。 例えば、 格納データ 2 8として許可されているデータの定義域 が文字コードのみである場合、 文字コード以外 (定義域外) のデ一夕の書 き込みを禁止する。
( 7 ) 格納デ一夕 2 8とフラッシュメモリ 4に記憶されているデ一夕とが 同一であった場合、 データの格納処理を実行しない。 これによりフラッシ ュメモリ 4の書き込み回数を減らすことができる。
( 8 ) データの格納は 「上書き処理」 を実行し、 以前に格納されていたデ 一夕は消去される。 これによりフラッシュメモリ 4の初期化手段が不要と なる。
( 9 ) 書き込み実行時に 「書き込みエラー」 が発生した場合、 エラ一発生 を L E Dやブザー等で表示、 またはエラ一ステータス送信や信号線の変化 等によりホスト装置 1に通知する。 これによりオペレータまたはホスト装 置 1は、 プリン夕装置 2内で発生したエラ一により格納処理が正常終了し ていないことが確認できる。
図 3は、 フラッシュメモリからのデ一夕読み出しを行う制御コマンドの 第 1の実施形態を示す図である。 本例における読み出しコマンドは、 フラ ッシュメモリ 4からのデ一夕読み出しとホス ト装置 1へのデ一夕送信を指 定する。
読み出しコマンド 3 0は、 コマンドコード部 3 1とパラメ一夕部 3 2と で構成される。 さらにコマンドコード部 3 1は、 拡張子 3 3と機能コード
3 4により構成され、 パラメ一夕部 3 2は機能拡張用パラメ一夕 3 5、 読 み出しアドレス 3 6、 および読み出しデータ量 3 7により構成される。 拡張子 3 3は文字コードく 1 C H >の A S C I I表記である。 機能コ一 ド 3 4は、 デ一夕の読み出し機能を指定するコード列であり、 本例ではふ たつの文字コードを組み合わせて読み出し機能を指定している。 機能拡張 用パラメ一夕 3 5は、 フラッシュメモリ 4からのデータ読み出し時のコ一 ドを指定する。 読み出しアドレス 3 6は、 読み出し処理を開始するフラッ シュメモリ 4の絶対番地またはオフセッ ト番地を指定する。 読み出しデ一 夕量 3 7は、 読み出すデータのデータ量を指定する。
プリン夕装置 2の C P U 3は、 読み出しコマンド 3 0により以下の処理 を実行する。
( 1 ) 読み出しコマンド 3 0の機能拡張用パラメ一夕 3 5と所定のコード とを比較し、 機能拡張用パラメ一夕 3 5がコードと一致しない場合、 デ一 夕の読み出し処理を実行しない。 これにより所定コードがー致しない場合 のデータの読み出しを禁止することが可能となる。
( 2 ) 読み出しアドレス 3 6とフラッシュメモリ 4の領域を比較し、 読み 出しアドレス 3 6がフラッシュメモリ 4の領域外である場合、 データの読 み出し処理を実行しない。 また、 読み出しデータ量 3 7とフラッシュメモ リ 4の領域を比較し、 読み出しデータ量 3 7がフラッシュメモリ 4の領域 以上の指定であった場合、 データの読み出し処理を実行しない。 さらに、 (読み出しァドレス 3 6 +読み出しデ一夕量 3 7 ) とフラッシュメモリ 4 の領域を比較し、 (読み出しアドレス 3 6 +読み出しデ一夕量 3 7 ) がフ ラッシュメモリ 4の領域を越える場合、 データの読み出し処理を実行しな い。 これらの処理により読み出しコマンド 3 0の対象でない誤データの読 み出しを禁止することが可能となる。
( 3 ) 機能拡張用パラメ一夕 3 5、 読み出しァドレス 3 6、 読み出しデー
夕量 3 7のすベてが適切な値である場合、 プリン夕装置 2はフラッシュメ モリ 4の指定ァドレスから指定データ量のプリン夕情報領域に格納されて いるデータを読み出し、 ホスト装置 1へ送信する。 これによりホスト装置 1はプリン夕装置 2に記憶されているデ一夕の取得が可能となる。
( 4 ) 読み出し実行時に 「読み出しエラ一」 が発生した場合、 エラ一発生 を L E Dやブザー等で表示、 またはエラ一ステータス送信や信号線の変化 等によりホスト装置 1に通知する。 これによりオペレータまたはホスト装 置 1は、 プリン夕装置 2内で発生したエラ一により読み出しデータが送信 されないことが確認できる。
( 5 ) 送信デ一夕には [ヘッダコード] または [夕一ミネ一トコ一ド] を 付加することができる。 これによりホスト装置 1は送信データの開始と終 了が簡単に認識できる。
このように本実施形態によれば、 デ一夕の書き込み及び読み出しにおい て、 フラッシュメモリの絶対番地またはオフセッ ト番地を指定し、 さらに データ長を指定することにより、 任意の番地に任意の長さのデ一夕を書き 込むことができ、 また任意の番地から任意の長さのデータを読み出すこと ができる。
[第 2の実施の形態]
以下、 本発明におけるフラッシュメモリへのデ一夕書き込みおよびデ一 夕読み出しの第 2の実施形態を図面に沿って説明する。
図 4は、 前記プリン夕情報領域に格納する固有情報のデ一夕フォーマツ トを示している。 プリンタ情報領域に格納される各情報は、 同図 (A ) に 示すように、 キー及びターミネータを備えている。 キーは、 データの先頭 位置を示すために当該データの先頭に付加される符号で、 A S C I I文字 の 「K」 及びこれに続く連続番号 「η」 (ηは自然数) で構成される 2バ ィ ト文字である。 キーの連続番号 「η」 の値は、 格納するデ一夕の種類に
よって予め定められている。 一つの実施例では、 「κ ι」 に製造メーカ一 名、 「Κ2」 に機種名、 「Κ3」 に製造シリアル番号が割り当てられてい る。 夕一ミネ一夕は、 デ一夕の終わりを示す終端子で、 1バイ トの NUL L文字列である。 格納される各デ一夕の長さは異なっており、 当該夕ーミ ネー夕の位置によってデ一夕の終わりが定められることとなる。
同図 (Β) は、 前記フォーマヅ 卜に従って、 製造メーカー名として 「Ε PSONj を格納する場合の例を示している。 データのキー位置には、 製 造メーカ一名に対応する 「K 1」 のキーが与えられ、 データの終端位置に は、 NUL L文字が与えられる。 この場合のメモリ占有量は、 キ一 2バイ ト +データ 5バイ ト +夕一ミネ一夕 1バイ トにより、 8バイ トになる。 同 図 (C) は、 前記データを 16進数による AS C I Iコ一ドで表わしたも のである。 なお、 「H」 は、 その数字が 16進であることを示す表記記号 である。
ユーザが、 プリンタ装置 2のメーカ一名を取得する場合は、 前記「K 1」 (A S C I Iコ一ドによる場合は 「4 B H 31 H」 ) を引数として伴う所 定の読み出しコマンドを、 ホス ト装置 1から送出する。 プリン夕装置 2の CPU 3は、 これを受けて、 プリン夕情報領域内で 「K 1」 を検索し、 そ こから夕一ミネ一夕が現れるまでのデータを取得し、 これをホスト装置 1 へ返す。
図 5は、 前記データフォーマッ トに従って、 プリン夕情報領域内に格納 される製造メーカー名、 機種名、 製造シリアル番号の例を示している。 例 では、 製造メーカ一名として 「EPS〇N」 、 機種名として 「SE— C 1 98811」 、 製造シリアル番号として 「3B20022933」 を格納 する場合を示す。 製造メーカー名の先頭には、 「K 1」 、 機種名の先頭に は、 「Κ 2」 、 製造シリアル番号の先頭には、 「Κ 3」 がそれそれ付され、 各データの終わりには、 それぞれ NUL L文字列が付される。 ここで、 図
に示すように、 格納すべき実デ一夕は、 それぞれデータ長が異なっている しかしながら、 デ一夕の読み出しは、 対応するキーからその次の夕一ミネ 一夕の位置までであるので、 実データ長の長さに拘わらず、 所望のデータ の読み出しが可能となる。
プリン夕情報領域は、 更にプリン夕装置 2の設定情報を含むことができ る。 従来のハードウェアディ ップスイッチで設定される各種情報を、 プリ ン夕情報領域に書き込むことによって、 当該情報の設定、 変更が容易にな る。
図 6 (A) は、 プリン夕情報領域に格納されるプリン夕の設定情報のデ 一夕フォーマツ トを示している。 基本的には、 前記固有情報の場合と同様 に、 設定情報は、 「Kn」 で表わされるキー及び NUL L文字で表わされ る夕一ミネ一夕を、 その前後に付加して構成される。 ここでは、 設定情報 用のキ一を 「Κ4」 とする。 設定情報は、 1つのディップスィッチに対応 する 1又は複数の設定スィッチ (SWl〜SWn) を含むことができる。 同図 (B) は、 各設定スィッチに記録される情報を 2進表記したものであ る。 各設定スィッチは、 8ビッ ト ( 1バイ ト) で構成され、 上位 2ビッ ト は 0 1に固定、 下位 6ビッ トが設定値となる。 上位 2ビッ トを 0 1 (また は 10でもよい) に固定することにより、 夕一ミネ一夕と設定スィッチ情 報とを区別することができる。 従って、 1つの設定スィッチで、 6種類の ON、 OFF情報を格納することができる。 同図 (C) 及び (D) は、 設 定情報として、 3つの設定スィッチ (SW1〜SW3) を備え、 全てのス イッチの設定が OF F、 すなわち 「0」 である場合のデータを、 それぞれ 1 6進表記による AS C I Iコード及び AS C I I文字で表わしたもので ある。 各スィッチの設定がすべて OFFである場合、 各スィッチは先頭の 固定 2ビッ トを含めて、 「0 1 000000」 となり、 これが同図 ( C) の 「40H」 、 同図 (D) の 「@」 となる。
ユーザが、 プリンタ装置 2の設定情報を取得する場合は、 前記 「K4」 (AS C I Iコードによる場合は 「4BH 34H」 ) を引数として伴う所 定の読み出しコマンドを、 ホスト装置 1から送出する。 プリン夕装置 2の CPU 3は、 これを受けて、 プリン夕情報領域内で 「K4」 を検索し、 そ こから夕一ミネ一夕が現れるまでのデ一夕を取得し、 これをホスト装置 1 へ返す。 ホスト装置 1側で、 各設定スィッチに対応する 8ビッ トのうち、 先頭 2ビッ トが無視され、 残りの 6ビッ トが取得され、 これによつて、 各 設定スィツチの情報が得られる。
図 7は、 前記プリンタ装置 2の固有情報 (製造メーカ一名、 機種名、 製 造シリアル番号) 及び設定情報のプリン夕情報領域内のマツビングを概念 的に示した図である。 プリン夕情報領域 Α内の前記情報は、 そのキーの連 続番号に従って、 当該領域の先頭から順に、 隙間なくマッピングされてい る。 図における一つのブロックは 1バイ トである。 ホス ト装置 1から任意 のデ一夕の読み出し要求があった場合、 プリン夕装置 2の CPU 3は、 当 該メモリ領域の先頭から、 該当するキーを検索していく。 そして、 該当す るキーが検索されると、 その位置から次の NUL L文字までを要求デ一夕 として読み出し、 ホスト装置へ返す。
前記の説明においては、 キーを 「Kn」 という記号とし、 夕一ミネ一夕 を NUL L文字としたが、 デ一夕を識別できる他の記号を用いても良い。 また、 キーは複数設定することが可能であり、 「Κ 1、 Κ 2、 ···、 Κη」 に加えて 「Ε 1、 Ε 2、 ··'、 Εη」 や 「Υ 1、 Υ 2、 ···、 Υη」 などを設 定することも可能である。 これによつて、 例えばオペレータ別にキーを変 えて情報管理を行なうなどの応用が可能となる。
図 8は、 プリン夕倩報領域に各種情報を書き込むための制御コマンドの 第 2の実施形態を示す図である。 本実施形態が第 1の実施形態と異なる点 は、 格納ァドレス 26と格納デ一夕量 27に替えて、 キー 4 1より構成さ
れる点である。
書き込みコマン ド 4 0は、 コマン ドコード部 4 1とパラメ一夕部 4 2と で構成される。 さらにコマンドコード部 4 1は、 拡張子 4 3と機能コード 4 4により構成され、 パラメ一夕部 4 2は、 パラメ一夕量 4 5、 機能拡張 用パラメ一夕 4 6、 機能詳細コード 4 7、 キー 4 8、 および格納データ 4 9により構成される。
拡張子 4 3は文字コ一ド< 1 D H >の A S C I I表記である。 機能コ一 ド 4 4は、 プリン夕情報領域を編集する機能を指定するコ一ド列である。 パラメ一夕量 4 5は、 パラメ一夕部のパラメ一夕量を指定する。 機能拡張 用パラメ一夕 4 6は、 フラッシュメモリ 4へのデ一夕格納時のコードを指 定する。 機能詳細コード 4 7は、 デ一夕の格納機能を指定する。 キー 4 8 は、 データを識別するコード列であり、 格納データの先頭に付加される。 格納デ一夕 4 9は、 プリン夕装置 2の固有情報や設定情報のデータ列を指 定する。
なお本例では、 機能拡張用パラメ一夕 4 6は 1バイ 卜の文字コード、 機 能詳細コード 4 7及びキー 4 8は 2バイ 卜の文字コ一ドで指定するので、 パラメ一夕量 4 5は ( 5 +格納データ量) バイ トとなる。
プリン夕装置 2の C P U 3は、 書き込みコマンド 4 0により以下の処理 を実行する。
( 1 ) 書き込みコマンド 4 0の機能拡張用パラメ一夕 4 6と所定のコード とを比較し、 機能拡張用パラメ一夕 4 6がコードと一致しない場合、 デー 夕の格納処理を実行しない。 これにより所定コードがー致しない場合のデ —夕の破壊や変更を禁止することが可能となる。 , ( 2 ) (格納データ 4 9 + 3 ) バイ トとプリン夕情報領域の残容量を比較 し、 (格納データ 4 9 + 3 ) バイ トがプリン夕情報領域の残容量を越える 場合、 デ一夕の格納処理を実行しない。 ここで、 格納データ量は (パラメ
一夕量 4 5— 5 ) バイ 卜で与えられる。 格納デ一夕量に 3バイ 卜を加える のは、 プリン夕情報領域に格納されるデータはキー 2バイ 卜と夕一ミネ一 夕 1バイ トを含んでいるからである。 これにより書き込みコマンド 4 0の デ一夕格納には適切でない領域のデ一夕を保護することが可能となる。 ( 3 ) ホスト装置 1から送信される印刷データを展開して 1行単位の印刷 バッファへ格納した後に印刷命令により印刷を実行する印刷モードが選択 されており、 かつ印刷バッファに未印刷のデ一夕がある場合、 デ一夕の格 納処理を実行しない。 これによりデータ格納処理時にメモリエラーが発生 してプリン夕装置 2の動作が停止することによる未印刷データの消滅を防 止することができ、 印刷終了していない印刷データの保護が可能となる。
( 4 ) ホスト装置 1から送信される印刷データを展開して複数行に対応す る印刷バッファへ格納した後に印刷命令により印刷を実行する印刷モード が選択されており、 かつ印刷領域が設定されている場合、 データの格納処 理を実行しない。 これによりデータ格納処理時にメモリエラーが発生して プリン夕装置 2の動作が停止することによる未印刷データの消滅を防止す ることができ、 印刷終了していない印刷データの保護が可能となる。
( 5 ) 機能拡張用パラメ一夕 4 6とキ一 4 7が適切な値であり、 かつプリ ン夕装置 2の状態も適切である場合 (例えば、 上記 (3 ) 、 (4 ) のいず れにも該当しない場合など) 、 C P U 3はプリン夕情報領域へのデ一夕の 格納処理を開始する。 これによりホスト装置 1から送信されたデ一夕をプ リン夕装置 2に記憶することが可能となる。
( 6 ) 格納データ 4 9が所定デ一夕と一致する場合、 データの格納処理を 中止する。 これによりフラッシュメモリ 4への所定デ一夕の書き込みが禁 止できる。 例えば、 格納データ 4 9として許可されているデータの定義域 が文字コードのみである場合、 文字コード以外 (定義域外) のデータの書 き込みを禁止する。
( 7 ) 格納デ一夕 4 9とフラッシュメモリ 4に記憶されているデ一夕とが 同一であった場合、 デ一夕の格納処理を実行しない。 これによりフラッシ ュメモリ 4の書き込み回数を減らすことができる。
( 8 ) デ一夕の格納は 「上書き処理」 を実行し、 以前に格納されていたデ 一夕は消去される。 これによりフラッシュメモリ 4の初期化手段が不要と なる。
( 9 ) 書き込み実行時に 「書き込みエラー」 が発生した場合、 エラー発生 を L E Dやブザー等で表示、 またはエラ一ステータス送信や信号線の変化 等によりホス ト装置 1に通知する。 これによりオペレータまたはホス ト装 置 1は、 プリンタ装置 2内で発生したエラ一により格納処理が正常終了し ていないことが確認できる。
( 1 0 ) キ一4 8はプリン夕情報領域の先頭から順に検索し、 最初に一致 したキーから夕ーミネー夕までの全デ一夕を削除し、 新しく指定された格 納デ一夕 4 9を格納する。 これにより同一のキーが複数存在することを防 止することができる。
( 1 1 ) 格納データ 4 9のプリン夕情報領域への格納処理においては夕一 ミネ一夕を自動的に付加する。 これにより (キー +格納デ一夕 +ターミネ —夕) のデータフォーマツ 卜で確実に記憶することが可能となる。
図 9は、 プリン夕情報領域から各種情報を読み出すための制御コマンド の第 2の実施形態を示す図である。 本実施形態が第 1の実施形態と異なる 点は、 格納ァドレス 3 6と格納データ量 3 7に替えて、 キー 5 1より構成 される点である。
読み出しコマンド 5 0は、 コマンドコード部 5 1とパラメ一夕部 5 2と で構成される。 さらにコマンドコード部 5 1は、 拡張子 5 3と機能コ一ド 5 4により構成され、 パラメ一夕部 5 2は、 パラメ一夕量 5 5、 機能拡張 用パラメ一夕 5 6、 機能詳細コード 5 7、 およびキ一5 8により構成され
る。
拡張子 5 3は文字コードく 1 D H〉の A S C I I表記である。 機能コー ド 5 4は、 プリン夕情報領域を編集する機能を指定するコード列である。 パラメ一夕量 5 5は、 パラメ一夕部のパラメ一夕量を指定する。 機能拡張 用パラメ一夕 5 6は、 フラッシュメモリ 4へのデ一夕読み出し時のコード を指定する。 機能詳細コード 5 7は、 データの読み出し機能を指定する。 キー 5 8は、 データを識別するコード列であり、 読み出すデ一夕を指定す る。
なお本例では、 機能拡張用パラメ一夕 5 6は 1バイ 卜の文字コード、 機 能詳細コード 5 7及びキー 5 8は 2バイ 卜の文字コ一ドで指定するので、 パラメ一夕量 5 5は 5バイ トとなる。
プリン夕装置 2の C P U 3は、 読み出しコマンド 5 0により以下の処理 を実行する。
( 1 ) 読み出しコマンド 5 0の機能拡張用パラメ一夕 5 6と所定のコード とを比較し、 機能拡張用パラメ一夕 5 6がコードと一致しない場合、 デー 夕の読み出し処理を実行しない。 これにより所定コ一ドがー致しない場合 のデータの読み出しを禁止することが可能となる。
( 2 ) 機能拡張用パラメ一夕 5 6とキー 5 8が適切な値である場合、 C P U 3はプリン夕情報領域の先頭からキーを検索し、 最初に一致したキーか ら夕一ミネ一夕の間のデータを読み出し、 ホス ト装置 1へ送信する。 これ によりホス卜装置 1はプリン夕装置 2に記憶されているデ一夕の取得が可 能となる。
( 4 ) 読み出し実行時に 「読み出しエラー」 が発生した場合、 エラ一発生 を L E Dやブザー等で表示、 またはエラーステータス送信や信号線の変化 等によりホス ト装置 1に通知する。 これによりオペレータまたはホスト装 置 1は、 プリン夕装置 2内で発生したエラ一により読み出しデータが送信
されないことが確認できる。
(5) 送信データには [ヘッダコード] または [夕一ミネ一トコード] を 付加することができる。 これによりホス ト装置 1は送信デ一夕の開始と終 了が簡単に認識できる。
(6) キーから夕一ミネ一夕の間にデ一夕が存在しない場合、 CPU 2は その旨をホスト装置 1に送信する。 これによりホスト装置 1は、 キーが存 在しない場合と、 キーは存在するがデータが存在しない場合とを識別する ことが可能となる。
(7) 指定されたキ一を検出できない場合、 ターミネータを検出できない 場合、 キ一コードから夕一ミネ一夕間のデータに定義域外のデ一夕を検出 した場合はデータに異常がある旨をホスト装置 1に送信する。
次にホス ト装置 1からフラッシュメモリ 4のデ一夕書き込み及び読み出 しの処理をフローチヤ一トに沿って説明する。
図 1 0に、 フラッシュメモリ 4のプリン夕情報領域内へデータを格納す る処理のフローチャートを示す。 ホスト装置 1からデータ書き込みコマン ド 40を受信すると、 プリン夕装置 2の CPU 3は、 プリン夕情報領域内 に当該書き込みコマンド 40で指定されたキ一があるか検索する (S 1 0 1) 。 一致するキーが見つかると (S 1 02 ; Ye s) 当該キーから最初 の夕一ミネ一夕までのデータを削除し (S 103) 、 削除されたデ一夕よ り後方に格納されているデ一夕を前方に詰めて格納し直す (S 104) 。 次に、 書き込みコマンド 40で指定されたデータを、 既にプリン夕情報領 域内に格納されているデータの最後尾に格納する。 一方、 書き込みコマン ド 40により指定されたキーと一致するキーがプリン夕情報領域内 ない ときは ( S 1 02 ; No) 、 ステップ S 105に移行し、 書き込みコマン ド 40で指定されたデータを、 既にプリンタ情報領域内に格納されている デ一夕の最後尾に格納する。
このように、 データ格納時にはデータのサイズに応じてデータの再配置 が行われるので、 常時、 隙間なくデ一夕が配置され、 ブリン夕情報領域を 有効に活用することができる。 また、 プリン夕情報領域の容量が許す限り、 ユーザは各種情報、 例えば、 保守情報、 ファームウェアバージョン情報等 に所定のキーを割り当てて、 これらを格納することができる。
図 1 1に、 フラッシュメモリ 4のプリン夕情報領域内のデ一夕を読み出 す処理のフローチャートを示す。 ホスト装置 1からデ一夕読み出しコマン ド 5 0を受信すると、 プリンタ装置 2は、 プリン夕情報領域内に当該読み 出しコマンド 5 0で指定されたキーがあるか検索する (S 2 0 1 ) 。 一致 するキーが見つかると (S 2 0 2 ; Y e s ) 当該キーから最初の夕一ミネ —夕までのデ一夕を読み出し (S 2 0 3 ) 、 読み出したデータをホスト装 置 1に送信する (S 2 0 4 ) 。 一方、 読み出しコマン ド 5◦により指定さ れたキーと一致するキーがプリン夕情報領域内にないときは( S 2 0 2 ; N 0 ) 、 エラ一を出力して処理を終了する ( S 2 0 5 ) 。
このように、 ユーザはデータに付加されたキーを指定するだけで、 容易 に所望のデ一夕を取得することができる。
次に、上記デ一夕格納処理及びデータ読み出し処理におけるキー検索( S 1 0 2、 S 2 0 2 ) の処理について説明する。 図 1 2に、 キー検索の処理 のフローチャートを示す。 ホスト装置 1から書き込みコマンド 4 0または 読み出しコマンド 5 0を受信すると、 プリンタ装置 2は、 フラッシュメモ リ 4の検索を開始するァドレスを変数 P tに設定する。 本例では Pもとし てプリン夕情報領域の先頭ァドレスを設定する (S 3 0 1 ) 。 また、 キ一 検索の有効 ·無効を表わすフラグを有効として設定する (S 3 0 2 ) 。 本 例では、 F l a g = 0のとき有効、 F 1 a g = 1のとき無効とする。
次にァドレス P tに格納されている 1バイ トデ一夕を読み出し ( S 3 0 3 ) 、 キ一検索が有効である場合には (S 3 0 4 ; Y e s ) 、 読み取った
データが所定のキー定義域に含まれているかを判断する (S 305 ) 。 本 例では、 文字コード表の 20 から 7 E hの範囲をキーの定義域としてい る。 ステップ S 305で読み取ったデータが定義域内であった場合は、 コ マンドにより指定された検索キーと読み出したデ一夕とがー致するか否か を判断し (S 306 ) 、 一致した場合は (S 306 ; Ye s) 該当キ一が 見つかったとしてキー検索処理を終了する。一致しない場合は(S 306 ; o) 読み取ったデ一夕はコマンドにより指定されたキーとは異なるキー であると判断できるので、 キ一検索フラグを無効に設定 (F l ag= l ) する ( S 307 ) 。
一方、 ステップ S 304でキー検索が無効である場合は ( S 304 ; N o) 、 ステップ S 303で読み取ったデ一夕が夕一ミネ一夕であるか否か を判断する (S 3 10) 。 夕一ミネ一夕である場合は、 キー検索フラグを 「0」 としてキー検索を有効にする (S 3 1 1) 。 また夕一ミネ一夕でな い場合は、 キー検索を無効としたままステップ S 308へ移行する。 これ により、 プリン夕情報領域の先頭アドレスに格納されたデ一夕及びターミ ネ一夕の直後のデータのみをキー検索の対象として扱うことができる。 次にステップ S 308でアドレス P tがプリン夕情報領域の最終ァドレ スであるか否かを判断し、 最終ァドレスである場合は(S 308 ; Ye s) コマンドにより指定されたキーが見つからなかった旨を示すエラーコード を出力し、 キー検索処理を終了する (S 3 1 2) 。 最終アドレスでない場 合は (S 308 ; No) アドレスをインクリメン トして (S 309) 、 ス テツプ S 303に戻り上記の処理を繰り返す。
このように、 キーはプリン夕情報領域の先頭または夕一ミネ一夕の直後 に格納されることを利用して、 夕一ミネ一夕を見つけたときにはキー検索 フラグを有効としキ一を検索することにより、 デ一夕中にキーと同じデ一 夕があっても当該データをキーとして誤検出することを防止できる。 そし
てキ一を検索したときには、 次の夕一ミネ一夕を見つけるまでのデ一夕を 要求デ一夕として認識することができる。 これにより、 ホスト装置は不揮 発性メモリのァドレス管理を行うことなく容易にデ一夕の書き込み及び読 み出しを行うことができる。
なお、 本実施形態においては、 機能詳細コードを拡張することにより、 指定されたキーに係るデータを削除する機能や、 プリン夕情報領域の使用 容量や残容量を送信する機能などを実現することも可能である。 例えば、 機能詳細コードを 0としたときはデータを削除し、 3としたときは使用容 量を送信し、 4としたときは残容量を送信することができる。 また、 使用 容量と残容量とからプリン夕情報領域の容量を知ることもできる。 もっと も、 機能詳細コードにプリン夕情報領域の容量を送信する機能を割り付け ることとしても良い。
次に、 本発明をシステムとして使用する際の実施例について説明する。 最初にプリン夕装置の固有情報を、 書き込みコマンド 2 0により格納ァ ドレスを指定して、 または書き込みコマンド 4◦によりキーを指定してプ リン夕装置 2が有するフラッシュメモリ 4のプリン夕情報領域に格納する c 本実施例における基本情報は以下のとおりである。
情報 K 3 : プリン夕装置の製造シリアル番号
情報 5 : プリン夕装置の購入日
情報 6 :問い合わせ先の電話番号
情報 K 7 : 問い合わせ先の担当者名
情報 8 : プリン夕装置の管理担当者名
情報 9 : プリン夕装置のドキュメン卜の保管場所
プリン夕装置 2を使用中に紙なしとなり、 用紙の補給方法がわからない 場合は、 読み出しコマン ド 3 0により格納アドレスを指定して、 または読 み出しコマンド 5 0によりキーを指定してプリン夕情報領域から 「情報
9 : プリン夕装置のドキュメントの保管場所」 を取得する。 これにより ド キュメン卜の保管場所を知らないオペレータでも ドキュメン卜に記載され ている用紙の補給方法を確認することができる。 このときドキュメントを 読んでも用紙の補給方法がわからない場合は、 読み出しコマンド 3 0また は 5 0によりプリン夕情報領域から 「情報 K 8 : プリンタ装置の管理担当 者」 を取得することで製品の取扱いに詳しい者に指導を受けることが可能 となる。
次に、 プリン夕装置 2の使用中にメーカーへの問い合わせが必要なトラ ブルが発生した場合は、 読み出しコマンド 3 0または 5 0によりプリン夕 情報領域から 「情報 6 :問い合わせ先の電話番号」 および 「情報 7 : 問い合わせ先の担当者名」 を取得することで電話により適切なァドバイス を受けることが可能となる。 また、 問い合わせ時にプリンタ装置 2の 「情 報 3 : プリン夕装置の製造シリアル番号」 および 「情報 5 : プリン夕 装置の購入日」 を連絡する必要がある場合は、 読み出しコマンド 3 0また は 5 0によりプリン夕情報領域からこれらの情報を取得し準備することが 可能となる。
さらに、 問い合わせ先の担当者が変更となった場合は、 書き込みコマン ド 2 0または 4 0により 「情報 K 7 : プリン夕装置の問い合わせ先の担当 者名」 のみをプリン夕情報領域に再格納することにより、 他のデータを破 壊することなく情報の更新が可能となる。
このように、 プリン夕装置の管理のための固有情報を書き込みコマンド によりプリン夕装置のフラッシュメモリに記憶させ、 ホス卜装置が必要な ときに必要な情報を読み出しコマンドにより取得するシステムを用寧する ことでプリン夕装置のトラブルに簡単で確実に対処することが可能となる。 以上、 本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、 本発明は前記実 施形態において示された事項に限定されず、 特許請求の範囲及び発明の詳
細な説明の記載、 並びに周知の技術に基づいて、 当業者がその変更 ·応用 を行うことができる範囲が含まれる。
前記実施形態においては、 不揮発性メモリとしてフラッシュメモリを示 したが、 E E P R O M、 バックアップ機能付き R A Mなど電源を供給して いない状態においても記憶内容の保持が可能なメモリであればよい。 不揮 発性メモリに記憶するデ一夕は、 前記実施形態に示したものに限らず、 各 種のプリン夕装置に関するデ一夕を対象とすることができるし、 また前記 実施形態に示したものの一部を対象としてもよい。 不揮発性メモリには、 フォントデ一夕やプログラム等を共に格納するように構成しても良い。 以上の如く本発明によれば、 アドレス又はキーにより、 不揮発性メモリ の任意のブロックを指定して任意のデータ長のデ一夕を書き込み及び読み 出すことができる。
また、 複数のプリン夕装置情報を効率的に不揮発性メモリ上に配置する ことができ、 よって柔軟にデータの変更や追加に対応することができる。