WO2000034923A1 - Procede permettant de verifier l'authenticite d'une feuille au moyen d'une puce electronique - Google Patents

Description

明 細 書 電子回路チップを装着したシー 卜の偽造検出方法 技術分野

本発明は、 可視情報を有するシー トの管理に関する。 背景技術

有価証券、 銀行券、 書類等の可視情報を有するシー トの偽造防止策と して従来は、 シー トに精密な図柄、 文字等を印刷し、 またはホログラム を貼り付け、 または透かしを施し、 その詳細を非公開とすることで容易 には偽造できないようにしている。 そしてシートの印刷の位置、 線の.細 さ、 色濃度、 色輝度等の光学的情報を本物のシー トの情報と比較するこ とで、 偽造を検出している。

また、 従^、 枚数カウント等のシー ト管理は、 手又は機械によって 1 枚ずつ物理的に行っている。

技術が進歩し、 透かしやホログラム等を作成することが可能となり、 手法は異なるが本物と同等レベルの精密な印刷が可能となったために、 光学的情報のみを比較して偽造を検出することが容易ではなくなってい る。

さらに同一種類の証券においては、 偽造検出に用いる模様等の光学的 情報は全て同じであり、 証券番号等の固有の情報は偽造検出には用いな いため、 模様が 1枚偽造された場合、 番号等の固有情報を書き換えた証 券の大量生産や、 証券の内容改ざんが容易に行われる危険性がある。

また、 枚数カウン ト等、 シー トを管理する時には、 一度に処理できる 枚数、 種類、 大きさ等が管理装置により限られており、 種類、 大きさが 異なる大量のシー 卜を一度に管理するには、 時間や手間がかかり大きな 装置が必要となる。 また、 無線タグと呼ばれるものを管理の対象となる 物に装着することで、 管理が可能となるが、 現在使用されている一般的 な無線夕グの輻輳制御機能の信頼性はそれほど高くないため、 有価証券 や銀行券の管理など、 非常に高度な信頼性を求められる場面には適さな い。 発明の開示

そこで本発明の目的は、 偽造が困難で、 また、 万一偽造された時も偽 造を容易に検出可能な証券、 商品券、 紙幣、 各種ラベル、 書類等の可視 情報を有するシー 卜と、 前記シー 卜の製造方法と、 前記シー 卜の製造装 置と、 偽造シー トを検出する方法と、 偽造シー トを検出する装置と、 を 提供することである。

また、 本発明の他の目的は、 種類、 大きさが異なるシ一 トを一度に大 量に、 小さな装置で高い信頼性をもって高速に管理するための装置と、 それを実現するための方法と、 それを実現するためのシー トと、 を提供 することである。

前記目的達成のために、 本発明は、 前記シー トに情報の読み取り又は 書き込みが可能である電子回路チップを装着する。 さらに、 各シー トの 固有な情報に対して、 暗号化、 またはディ ジタル署名の生成と添付、 ま たはその両方を施し、 電子回路チップまたは別の記憶手段に格納する。 ここでいう別の記憶手段とは、 同じシ一 ト上の他の電子回路チップで もよいし、 シー ト外の記憶媒体 （メモリやハ ー ドディスクなど） であつ てもよい。 シー ト外の記憶媒体に情報を格納する場合は、 シー ト上のチ ップに格納しておく I Dと関連づけた状態で格納する。

格納する固有な情報としては、 例えば、 シー トが持つ可視情報 （各シ — ト毎に異なる番号などを含む） 、 または電子回路チップの物理的また は化学的情報がある。 または、 識別可能なシー ト構成要素の形状や、 シ 一トに揷入した他の識別可能な物体の物理的または化学的情報、 さらに は該シ一 ト構成要素ゃ該識別可能な物体の電子回路チップに対する相対 位置がある。 電子回路チップまたは別の記憶手段から得られる情報を、 実際にシー トを測定して得られる情報と比較して、 シー 卜の偽造を検出 する。

また、 本発明のシ一 トは、 各シー 卜に固有な情報を表す信号 （以下、 固有な信号） を断続的に、 かつ送信停止期間が毎回ランダムになるよう に送信する手段と、 指示を受けると送信を停止する手段を有する電子回 路チップを装着し、 本発明の管理装置は、 各シ一 卜から固有な信号を受 信し、 一度に複数のシ一 卜を同時に管理する。 ·

具体的には、 各シー ト固有な信号を受信した管理装置は、 そのシート の認識を行い、 そのシー トにのみ有効な停止指示を送信する。 複数の信 号が同時に送られてきて正しく受信できなかった場合は、 停止指示は出 さず、 各シー ト固有な信号が再送されるまで待機する。 一定時間後には 全てのシー トからの信号を受信でき、 シ一 卜の管理ができる。 また、 各 シー ト固有な情報から、 種類を特定できる。 また、 電波を限定された範 囲に送信する手段を用い、 それをシー 卜の重なっている方向に移動させ ながらシー 卜の認識をすることで、 複数のシー 卜から同時に信号が送ら れてくる度合いを減らせるため、 シー 卜の管理を高い信頼性をもって高 速に行なえる。

すなわち、 本発明の偽造の検出方法は、 情報の読み取り又は書き込み が可能である電子回路チップが装着されており可視情報を有する証券、 書類等のシー 卜に対する偽造の検出方法であって、 前記シー 卜の可視情 報を暗号化して前記電子回路チップに格納すること、 前記シー 卜の可視 情報と前記電子回路チップに格納されている情報とを用いることでシー 卜の真贋判別を行う こと、 を特徴とする。

より具体的には、 前記シ一 卜の可視情報と前記電子回路チップに格納 されている情報とを比較することでシー 卜の真贋判別を行うこと、 を特 徴とする。

さらに、 本発明の偽造の検出方法は、 上記シー 卜を測定して得られる 情報と上記電子回路チップに格納されている情報とを用いることで前記 シー 卜の偽造を検出する方法であって、 前記シー 卜の外部から識別が可 能なシ一 ト構成要素の物理的または化学的情報を暗号化して前記電子回 路チップに格納することを特徴とする。

さらに、 本発明の偽造の検出方法は、 上記シー トを測定して得られる 情報と上記電子回路チップに格納されている情報とを用いることで前記 シー 卜の偽造を検出する方法であって、 前記電子回路チップに対する、 上記シー 卜構成要素の相対位置情報を暗号化して前記電子回路チップに 格納することを特徴とする。

さらに、 本発明の偽造の検出方法は、 上記シー トを測定して得られる 情報と上記電子回路チップに格納されている情報とを用いることで前記 シー トの偽造を検出する方法であって、 上記情報と、 その情報に対する ディ ジタル署名情報と、 を前記電子回路チップに格納することを特徴と する。

さらに、 本発明の偽造の検出方法は、 上記シー 卜を測定して得られる 情報と上記記載の電子回路チップに格納されている情報とを用いること で前記シー トの偽造を検出する方法であって、 上記情報を、 1枚のシー 卜に装着された少なく とも 2個以上の前記電子回路チップに格納するこ と、 前記電子回路チップに格納されている情報の数、 精度等の情報要素 に基づき定められる適切なしきい値よりも多くの数の情報が異なってい る場合に、 シー トは偽造されていると判断すること、 前記しきい値より も同じかまたは少ない数の情報しか、 異なっていない場合に、 シ一 卜は 正当であると判断すること、 を特徴とする。

さらに、 本発明の偽造の検出方法は、 上記シ一 卜を測定して得られる 情報と上記電子回路チップに格納されている情報とを用いることで前記 シー 卜の偽造を検出する方法であって、 前記電子回路チップを前記シー 卜のランダムな位置に装着すること、 装着後に前記シ一 卜を測定して上 記情報を得ること、 前記情報に対し、 暗号化、 またはディ ジタル署名の 生成と添付、 またはその両方を施し、 前記電子回路チップに格納するこ と、 を特徴とする。

さらに、 本発明の偽造の検出方法は、 上記シ一 卜を測定して得られる 情報と上記電子回路チップに格納されている情報とを用いることで前記 シー 卜の偽造を検出する方法であって、 前記電子回路チップに固有な情 報を前記電子回路チップに格納すること、 前記電子回路チップに格納す る上記の情報を、 前記電子回路チップに固有な情報と対応づけて前記電 子回路チップとは異なる別の記憶手段に格納すること、 を特徴とする。 また、 本発明のシー 卜管理システムは、 各シー 卜に固有な信号を断続 的に、 かつ送信停止期間が毎回ランダムになるように送信する手段と、 指示を受けると送信を停止する手段と、 を有する電子回路チップが装着 されているシートからの信号を受信する手段と、 シー トの重なっている 方向に移動しながら電波を限定された範囲に送信する手段と、 前記シー 卜からの信号を受信した場合そのシー 卜の認識を行い、 各シ一 卜にのみ 有効な停止指示を送信し、 信号を受信しなかった場合は一定時間待機す る手段と、 を有することを特徴とする。

なお、 本発明での電子回路チップ、 物体の物理的または化学的情報と は、 各寸法、 質量、 材質等の様にそれぞれの特徴を表す情報を含む。 なお、 本発明での可視情報とは、 印刷、 透かし、 凹凸、 貼り付けられ たものまたは表示素子の表示等により表される情報を含む。 また、 触覚 で識別可能なものを含んでも良い。

なお、 本発明でのシー 卜とは、 カー ド等の厚くて固いものも含む。 なお、 本発明での偽造とは、 改ざんまたは、 複製を含む。

なお、 本発明での管理とは枚数の計数や、 種類の判別、 有価証券での 額面の合計などを含む。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の第 1の実施例における、 電子回路チップを用いた 回路、 及びその回路が装着されたシ一 卜の図である。

第 2図は、 本発明の第 1の実施例における、 偽造シ一 卜の製造装置の 構成を表わす図である。

第 3図は、 本発明の第 1の実施例における、 偽造シー 卜の製造手順を 示すフローチヤ一 卜である。

第 4図は、 本発明の第 1の実施例における、 偽造シー トの検出システ 厶のハ一ドウエアの構成を表わす図である。

第 5図は、 本発明の第 1の実施例における、 偽造シー トの検出システ ムのソフ トウエアの構成を表わす図である。

第 6図は、 本発明の第 1の実施例における、 偽造シー トの検出手順を 示すフローチヤ一 卜である。

第 7図は、 本発明の第 2の実施例における、 シー トの要素と、 電子回 路チップに対するシー 卜の各要素の相対位置情報を示す図である。 第 8図は、 本発明の第 2の実施例における、 偽造シ一 卜の製造手順を 示すフローチヤ一トである。

第 9図は、 本発明の第 3の実施例における、 偽造シ一 卜の検出手順を 示すフ口一チヤ一 卜である。

第 1 0図は、 本発明の第 4の実施例における、 偽造シ一 卜の検出手順 を示すフローチャー トである。

第 1 1図は、 本発明の第 6の実施例における、 シー ト及びシー トの管 理システムの構成を示す図である。

第 1 2図は、 本発明の第 6の実施例における、 シー 卜の構成を示す図 である。

第 1 3図は、 本発明の第 6の実施例における、 シー ト管理の手順を示 すフローチヤ一トである。

第 1 4図は、 本発明の第 5の実施例における、 偽造シ一 卜の検出手順 を示すフローチヤ一トである。 発明を実施するための最良の形態

(第 1の実施例）

以下、 本発明の第 1の実施例について説明する。

まず、 第 1図に、 本実施例における、 表面に情報が表示されているシ 一卜と、 そのシー トに装着されている電子回路チップと、 その電子回路 チップに対して情報の読み取りを行うための素子を示す。

図中、 1 1は電子回路チップが装着されているシー トであり、 シート 表面に情報 1 2が印刷されている。 1 3は読み取り可能な電子回路チッ プであり、 シリコンチップ上に電子回路を集積したものである。 コンデ ンサ 1 4とアンテナ 1 5は、 電子回路チップ 1 3に対する情報の読み取 りをシー ト 1 1に対して非接触で行うための素子である。 電子回路チッ プ 1 3には、 シー ト 1 1又は電子回路チップ 1 3又はそれらの組み合わ せに固有な情報が格納されている。

シー ト 1 1に外部から電波が与えられると、 この電波によつてアンテ ナ 1 5において電流が誘起され、 電荷がコンデンサ 1 4に蓄電される。 そして、 コンデンサ 1 4に蓄電された電荷により電子回路チップ 1 3は 作動し、 アンテナ 1 5を通じて電波で情報通信を行う。

なお、 本実施例では、 回路は非接触式通信用の回路であるが、 接触式 通信用の回路であっても良い。 この場合は、 シー ト表面に見えている端 子を探し、 電源端子を通じて電力を供給し、 電子回路チップを作動させ 、 通信用端子を通じて情報通信を行う。

次に、 第 2図は、 本実施例における、 シー ト 1 1の製造装置の構成を 表わす図である。

図中、 2 1は、 電子回路チップ 1 3に情報を書込む装置である。 2 2 は、 電子回路チップ 1 3をシート 1 1に装着する装置である。 2 3は、 シー トに可視情報を印刷する装置である。 2 4は、 シー トの表面及び内 部を計測する装置である。

2 5は、 情報の処理及び装置の制御を行う装置である。

次に、 第 3図に、 本実施例における、 シー ト 1 1の製造手順を表わす フローチャー トを示し、 これを用いて製造手順を述べる。

まず、 シー トに印刷する内容を処理装置 2 5により暗号化する （ 3 1 ) 。 次に、 その暗号化した情報を書込み装置 2 1により集積回路チップ 1 3に書込む （ 3 2 ) 。 前記集積回路チップ 1 3を、 装着装置 2 2を用 いてシート 1 1に装着する （ 3 3 ) 。 印刷装置 2 3を用いて前記シー ト 1 1に表面の情報 1 2を印刷し （ 3 4 ) 、 シー 卜が出来上がる。

なお、 本実施例では、 印刷としたが、 可視情報を表示させる手段であ れば、 他のものでも良い。

次に、 第 4図〜第 6図を用いて偽造シー 卜の検出方法を述べる。 本実 施例における、 偽造シー トの検出システムのハ一 ドウエアの構成を第 4 図に示し、 偽造シー 卜の検出システムのソフ 卜ゥエアの構成を第 5図に 示す。 第 6図は、 本実施例における、 偽造シー トの検出手順を表わすフ 口一チヤ一 トである。

まず、 制御部 5 2は、 送信装置 4 1 へ、 シ一 卜 1 1に向かって電波を 送信して電力を供給するように指令を出す （ 6 1 ) 。 電波により電力を 供給された電子回路チップ 1 3は、 格納している情報をアンテナ 1 5に より送信し、 その信号は、 受信装置 4 2により受信される （ 6 2 ) 。 制 御部 5 2は、 受信装置 4 2からの情報を復号部 5 3へ渡し、 復号部 5 3 は、 情報を復号化する （ 6 3 ) 。

計測装置 4 3は、 シート 1 1の表面及び内部の構造を計測する （ 6 4 ) 。 制御部 5 2は、 その画像情報等を処理部 5 5へ渡し、 処理部 5 5は 、 画像処理等の情報処理を行う （ 6 5 ) 。

判別部 5 4は、 復号化部 5 3から渡された、 電子回路チップ 1 3の情 報を復号化したものと、 処理部 5 5から渡された、 シー ト 1 1を計測し て得られる情報と、 を比較する （ 6 6 ) 。 両データが一致していた場合 、 シー ト表面の情報 1 2は本物であると判断し、 両データが異なってい た場合、 シー ト表面の情報 1 2は贋物であると判断する （ 6 7 ) 。

制御部 5 2は、 判別部 5 4の出した判断結果に準じて、 出力装置 4 4 に、 表示またはその他の手段により出力を行わせる。

第 5図、 第 6図は、 C P U 4 5がメモリ 4 6に格納されたプログラム を実行することで実現される。

本実施例では、 第 3図に示すように、 シー トの製造時に、 シー ト表面 の固有情報 1 2を、 暗号化して電子回路チップ 1 3に格納する。 シー卜 表面の情報 1 2を改ざんすると、 電子回路チップ 1 3内の暗号情報を復 号化したものと異なる内容になるため、 偽造検出システム 4 7を用いれ ば、 両者を比較してシート表面の情報に対する改ざんを検出することが 可能である。 また、 電子回路チップ 1 3内の情報を、 改ざんした後のシ 一卜表面の情報と同じ内容に書き換えるには、 暗号を解かなければなら ず、 実質的に不可能である。 このような本実施例はシー トに対する改ざ ん防止に役立つ。

上記暗号化において、 電子回路チップに格納する情報が重要であるか 又は量が多い場合は、 公開鍵暗号方式を用い、 真贋判断を高速に行う必 要がある場合は、 共通鍵暗号方式を用いる。 公開鍵暗号方式を用いれば 、 鍵長が短いため必要なメモリが少量ですみ、 復号化用の鍵から暗号化 用の鍵を推測することはできないため安全である。 また、 共通鍵暗号方 式を用いれば、 データの復号化が高速で行える。

また、 電子回路チップ 1 3に、 一度だけ書込みが可能な電子回路チッ プを用い、 暗号化していない情報を格納した場合も、 電子回路チップ内 の情報に対する書き換えを防げるため、 シー 卜に対する改ざん防止に役 立つ。

また、 情報を暗号化し、 一度だけ書込みが可能な電子回路チップに書 込むことで、 さらに強固な書き換え防止手段となり、 シー トに対する改 ざん防止に役立つ。

本実施例では、 透かしや模様等の様に同一種類のシ一卜で共通な情報 だけではなく、 証券番号等の様に各シー 卜に固有な情報をも電子回路チ ップに書き込むので、 たとえ、 シー トを、 その電子回路チップ内の情報 と可視情報とがー致したシ一 卜を複数複製できたとしても、 それらが持 つ番号などの固有情報が同じになる。 そのため、 偽造シー トを量産した 場合は、 同じ番号のシ一卜が同時に別な場所に存在する等の矛盾が生じ る。 このようにして偽造が発覚した場合、 その番号を、 偽造検出システ 厶 4 7とネッ トワーク 4 8でつながっているコンピュータ 4 9に登録し 、 今後の使用を不可能にすることで、 シー トの偽造を抑止できる。

また、 本実施例では、 電子回路チップ 1 3の物理的または化学的情報 を、 暗号化して電子回路チップに格納する。 各電子回路チップ 1 3を微 小に製造する技術は非常に高度なものであり、 容易には製造できないた め、 この技術をチップの製造元、 またはシー トの発行元が管理すれば、 同様に微小な電子回路チップは複製不可能となる。 たとえ、 シー ト 1 1 の電子回路チップ 1 3以外の部分が複製され、 電子回路チップに格納さ れている情報が複製されたとしても、 偽造検出システム 4 7を用い、 電 子回路チップの大きさについて、 測定して得られた情報と、 電子回路チ ップに格納されていた情報とを比較し、 電子回路チップの複製を検出す る事が可能となる。

ここで、 大きさの測定は、 画像情報などを利用した直接的な測定に限 らず、 電波の受信範囲などを利用した間接的な測定でもよい。 例えば、 シー トの一定領域に、 微小な電子回路チップを複数個、 できるだけ密に 並べて装着しておく。 電子回路チップからの信号を受信する際、 シー ト の一定領域から電子回路チップの個数分の電波を受信すれば、 少なく と も電子回路チップは規定の大きさよりは小さいことが判明する。 たとえ 電子回路チップに格納されている情報が複製されたとしても、 正規のも のと同様に微小な電子回路チップは製造困難であるので、 一定領域に正 規のものと同数を装着することは不可能である。 このような本実施例は シー卜に対する複製防止に役立つ。

以上のように、 本実施例は、 シー トの改ざん、 複製等の偽造防止に有 効である。

なお、 本実施例では、 シー トの有する可視情報として、 シー ト表面の 情報 1 2を用いたが、 可視でありさえすれば、 例えば透かしの様にシー ト内部に存在するものであっても良い。

なお、 本実施例では、 物理的または化学的情報として、 電子回路チッ プのものを用いたが、 識別可能で製造困難な他のシー 卜構成要素のもの であっても良い。 具体的には、 シー トの素材が紙である場合に、 紙の繊 維の情報を用いたり、 識別可能で製造困難な物体をシー 卜に挿入して、 その物体の情報を用いたりすること等が可能である。

(第 2の実施例）

以下、 本発明の第 2の実施例について説明する。

本実施例では、 外部からの識別が可能なシ一 卜構成要素の電子回路チ ップに対する相対位置情報を、 暗号化して電子回路チップ 1 3に格納す る。 この相対位置情報を、 実際にシー ト 1 1を測定して得られる相対位 置情報と比較し、 シ一 卜の改ざんの有無を判断する。

まず、 第 7図に、 識別が可能なシー ト構成要素と、 電子回路チップに 対するシー ト構成要素の相対位置情報の具体例を示す。 図中、 7 1はシ —卜 1 1の辺であり、 電子回路チップ 1 3に対する相対位置情報は 7 2 である。 模様等のシー ト表面の表示 7 3の相対位置情報は 7 4、 紙の繊 維等のシー卜内部に存在する構成要素 7 5の相対位置情報は 7 6、 他の 電子回路 7 7の相対位置情報は 7 8である。 前記相対位置情報 7 2、 7 4、 7 6、 7 8の相対位置情報のうち、 少なく とも 1つを電子回路チッ プ 1 3に格納する。

次に、 第 8図に、 本実施例における、 シー トの製造手順を示す。

電子回路チップ 1 3をシー ト 1 1のランダムな位置に装着した後 （ 8 1 ) 、 シート 1 1に印刷をする （ 8 2 ) 。 シー ト 1 1を計測して上記相 対位置情報を得 （ 8 3 ) 、 それらの情報を暗号化して （ 8 4 ) 装着済み の電子回路チップ 1 3に書込む （ 8 5 ) 。 本実施例では、 紙でできたシ ート 1 1を用いる。 ただし、 シー ト 1 1の素材は、 不均一な材質であれ ば、 紙でなく とも良い。 本手順において、 電子回路チップ 1 3の装着、 電子回路チップ 1 3への書き込み、 シー ト 1 1への印刷と計測には、 第 1の実施例において用いた各装置を用いる。 このような本実施例によると、 電子回路チップ 1 3を複製し得たとし ても、 複製した電子回路チップ 13を不均一な材質からなるシ一 ト 1 1に 、 本物のシ一 卜 1 1に埋め込まれた電子回路チップ 1 3と同じ位置に埋 め込む事は困難であり、 装着位置に誤差が生じる。 このため、 電子回路 チップ 1 3の製造元ゃシ一 卜 1 1の発行側は、 検出が容易となり、 電子 回路チップ 1 3の装着位置の精度を高める必要がなく、 かつ、 偽造者側 に対して、 高精度の装着技術及び印刷の位置制御技術を要求することに なり、 シー トの偽造防止に役立つ。

さらに、 本実施例では、 相対位置情報 7 2、 7 4、 7 6又は 7 8を電 子回路チップ 1 3に格納する際、 電子回路チップのごく近傍の構成要素 の相対位置情報をも含める。 このような本実施例によると、 電子回路チ ップ 1 3と近傍の構成要素との隙間にシー 卜の伸縮や破れが生じる頻度 を減らす事が期待でき、 かつ位置情報の精度が高くなる。 このため、 偽 造シー トの検出に際し、 検出精度を高めつつ、 かつ誤認の頻度を減らす ことができる。

(第 3の実施例）

以下、 本発明の第 3の実施例について説明する。

本実施例では、 前記第 1又は 2の実施例において、 電子回路チップ 1 3に格納する情報を暗号化せず、 平文のままの情報にディ ジタル署名を 添付したものを電子回路チップに格納する。 ディジタル署名は、 対象文 が改ざんされていない事を保証するものであり、 秘密鍵を知っている者 のみが作成可能である。 秘密鍵を知らない偽造者は、 平文を改ざんして も、 その正当性を保証するディ ジタル署名を新たに作成する事はできな いので、 ディ ジタル署名の正当性を調べることで、 シー トの改ざんを検 出できる。

第 9図は、 第 4図のシステム構成において、 C P U 4 5力く、 本実施例 における偽造シ一 ト検出の処理を行う際のフローチヤ一トである。 第 9 図は、 C P U 4 5がメモリ 4 6に格納されたプログラムを実行すること で実現される。

まず電子回路チップ 1 3に格納されている情報を、 それぞれ受信装置 4 2で読込む （ 9 1 ) 。 その情報と比較するべき情報を得るために、 シ — 卜 1 1 を計測装置 4 3で計測し （ 9 2 ) 、 処理部 5 5において画像処 理などの情報処理を行う。

判断部 5 4は、 ステップ 9 1及び 9 2で得られた情報を比較して （ 9 3 ) 、 両者が異なる場合は、 偽造検出システム 4 7は、 シー ト 1 1 を偽 造シ一 トだと判断する （ 9 4 ) 。 両者が一致する場合は、 ディ ジタル署 名情報が、 制御部 5 2により判別部 5 4へ渡され、 ディ ジ夕ル署名の正 当性が検証される （ 9 5 ) 。 偽造検出システム 4 7は、 署名の検証結果 が正当である場合は、 シー トは本物であると判断し、 署名の検証結果が 不当である場合は、 シー トは贋物であると判断する （ 9 6 ) 。

このような本実施例によれば、 ステップ 9 4の段階でシー トの偽造を 検出し、 ステップ 9 5及び 9 6を省略できる可能性があるため、 前記第 1又は 2の実施例のように暗号化した情報を用いる場合に比べて、 偽造 シー 卜の検出にかかる時間の短縮が期待できる。

また、 本実施例によれば、 通信時に伝送誤りが生じた場合、 署名の検 証結果が不当となるので、 再読み取りを行なうなどの対策を取ることが でき、 誤った情報を取得してしまうことがなくなる。

なお、 本実施例では、 電子回路チップ 1 3に格納する情報を暗号化せ ず、 平文のままの情報にディ ジタル署名を添付したものを電子回路チッ プに格納したが、 暗号化した情報にディ ジタル署名を添付したものを電 子回路チップに格納しても良い。

なお、 本実施例では、 情報が改ざんされていない事を保証するものと してディ ジタル署名を添付したが、 共通鍵暗号方式を用いた改ざん検知 符号を添付してもよい。 ディ ジタル署名として主に用いられる公開鍵喑 号方式に比べて、 共通鍵暗号方式は高速に検証処理を行なえるため、 偽 造シー トの検出にかかる時間をさらに短縮できる。

(第 4の実施例）

以下、 本発明の第 4の実施例を第 4図、 第 1 0図を用いて説明する。 本実施例では、 複数の電子回路チップ 1 3を装着したシ一 ト 1 1を用 し、、 総合的に真贋を判断する。

第 1 0図に本実施例のフローチヤ一 トを示す。 第 1 0図は、 C P U 4 5がメモリ 4 6に格納されたプログラムを実行することで実現される。 まず、 計測装置 4 3によりシ一 卜 1 1を計測し、 シー ト 1 1 に装着さ れている電子回路チップ 1 3の数と位置を把握する （ 1 0 1 ) 。 次に、 受信装置 4 2より各電子回路チップ 1 3の内部情報を得 （ 1 0 2 ) 、 そ の情報の数、 精度、 優先度等の情報要素から適切な評価としきい値を得 る （ 1 0 3 ) 。 シー ト 1 1を計測し （ 1 0 4 ) 、 カウン夕の値を 0に設 定する （ 1 0 5 ) 。 各情報毎に、 ステップ 1 0 2及び 1 0 4で得た情報 を比較し （ 1 0 6 ) 、 両者が異なっていた場合 （ 1 0 7 ) 、 カウン トの 値を一つ増やす （ 1 0 8 ) 。 全ての情報について比較したならば （ 1 0 9 ) 、 カウン 卜の値がしきい値以下かどうかを調べる （ 1 0 A ) 。 カウ ン 卜の値がしきい値以下であれば、 シー トは本物であると判断し、 しき い値より も多ければ、 偽造シー トだと判断する （ 1 0 A ) 。

本実施例によると、 ある電子回路チップ 1 3の付近でシ一 卜がしわに なったり、 折り曲げられたり、 破れたり した時に、 電子回路チップ 1 3 と周囲との相対位置にずれが生じ、 正当なシ一 卜を偽造シー トだと誤認 する頻度を減少することができる。

なお、 電子回路チップ 1 3に格納された複数の内部情報 （たとえば、 情報の数、 精度、 優先度等の情報要素） に基づいて、 適切な評価方法 （ 評価式） としきい値を予め求めておき、 検出装置は、 検出する際に、 あ らかじめ定めた前記評価方法により、 シー 卜の真贋を判断してもよい。

(第 5の実施例）

以下、 本発明の第 5の実施例を第 1 4図を用いて説明する。

本実施例では、 電子回路チップ 1 3に固有な番号を電子回路チップに 格納し、 前記固有番号と対応づけて、 シー ト 1 1又は電子回路チップ 1 3又はそれらの組み合わせに固有な情報を、 前記電子回路チップとは別 の記憶手段に格納する。

第 4図、 第 5図、 第 1 4図を用いて偽造シ一 卜の検出方法を述べる。 本実施例における、 偽造シ一 卜の検出システムのハ一 ドウエアの構成を 第 4図に示し、 偽造シー トの検出システムのソフ トウエアの構成を第 5 図に示す。 第 1 4図は、 本実施例における、 偽造シー 卜の検出手順を表 わすフローチヤ一トである。

まず、 制御部 5 2は、 送信装置 4 1へ、 シー ト 1 1 に向かって電波を 送信して電力を供給するように指令を出す （ 6 1 ) 。 電波により電力を 供給された電子回路チップ 1 3は、 格納している固有情報をアンテナ 1 5により送信し、 その信号は、 受信装置 4 2により受信される （ 6 2 ) 。 制御部 5 2は、 送信装置 4 1へ、 ネッ トワーク 4 8でつながっている コンピュータ 4 9に固有情報を送信するように指令を出す （ 1 4 1 ) 。 コンピュータ 4 9は個有情報を受信し （ 1 4 2 ) 、 個有情報に対応付け て保持している、 シー ト 1 1又は電子回路チップ 1 3又はそれらの組み 合わせに固有な情報の中から、 受信した個有情報に対応づけられている 情報を取り出し、 暗号化を施して偽造検出システム 4 7に送信する （ 1 4 3 ) 。 受信装置 4 2は、 コンピュータ 4 9からの情報を受信し （ 1 4 4 ) 、 制御部 5 2に渡す。 制御部 5 2は、 情報を復号部 5 3へ渡し、 復 号部 5 3は、 情報を復号化する （ 6 3 ) 。

計測装置 4 3は、 シー ト 1 1の表面及び内部の構造を計測する （ 6 4 ) 。 制御部 5 2は、 その画像情報等を処理部 5 5へ渡し、 処理部 5 5は 、 画像処理等の情報処理を行う （ 6 5 ) 。

判別部 5 4は、 復号化部 5 3から渡された、 コンピュータ 4 9の情報 を復号化したものと、 処理部 5 5から渡された、 シー ト 1 1を計測して 得られる情報と、 を比較する （ 6 6 ) 。 両データが一致していた場合、 シー 卜表面の情報 1 2は本物であると判断し、 両データが異なっていた 場合、 シー ト表面の情報 1 2は贋物であると判断する （ 6 7 ) 。

制御部 5 2は、 判別部 5 4の出した判断結果に準じて、 出力装置 4 4 に、 表示またはその他の手段により出力を行わせる。

第 5図、 第 1 4図は、 C P U 4 5がメモリ 4 6に格納されたプログラ ムを実行することで実現される。

本実施例では、 シー ト 1 1又は電子回路チップ 1 3又はそれらの組み 合わせに固有な情報は、 コンピュータ 4 9に格納しているため、 書き込 み不可能な電子回路チップを用いても、 本発明の第 1、 2、 3または 4 の実施例と同様に偽造を防止できる。 このため、 電子回路チップの回路 規模を小さくすることが可能となり、 チップを小さく、 かつ安価に制作 できる。 このような本実施例は、 シー トに対する偽造防止を安価に実現 するのに役立つ。

なお、 本実施例では、 シー 卜 1 1又は電子回路チップ 1 3又はそれら の組み合わせに固有な情報の格納先として、 コンピュータ 4 9を用いて いるが、 フラッシュメモリカー ド、 電子回路チップなどのコンピュータ 以外の他の記憶手段を用いてもよい。

例えば、 シー ト 1 1に固有な番号を格納してある書き込み不可能だが 安価な電子回路チップ 1 3をシー ト 1 1 に複数個装着し、 シー ト 1 1又 は電子回路チップ 1 3又はそれらの組み合わせに固有な情報を 1つの書 き込み可能な電子回路チップに格納することで、 高価な書き込み可能電 子回路チップを複数個用いることなく 、 複数個装着時の読み取りやすさ を実現できる。

さらに、 以上の第 1から第 5の各実施例を組み合わせることも可能で のる。

(第 6の実施例）

以下、 本発明の第 6の実施例について説明する。

第 1 1図は、 シー ト及びシー トの管理システムの構成図であり、 第 1 3図は、 シー 卜管理の手順を示すフローチヤ一卜である。 第 1 1図及び 1 3を用いて、 本実施例における、 シ一 卜の管理方法を説明する。

第 1 1図を用いて、 本実施例における、 シートの管理方法を説明する 。 1 1 1は、 電波を用いてシー 卜に電力を供給し、 シー 卜に措令を送る 送信装置で、 シー トが重なっている方向に可動である。 1 1 2は、 シー 卜からの信号を受信する受信装置である。 1 1 3は出力装置で、 管理状 況を出力する。 1 1 4は、 送信装置 1 1 1、 受信装置 1 1 2及び出力装 置 1 1 3の制御を行なう制御装置である。 1 1 5は、 シ一 卜の管理シス テムである。 シー ト 1 1 6の縁近辺には、 アンテナ 1 1 7、 コンデンサ 1 1 8、 電子回路チップ 1 1 9が装着されており、 管理システム 1 1 5 と非接触で通信可能である。

シー ト 1 1 6の電子回路チップ 1 1 9には、 乱数発生手段 （ C P Uが プログラムを実行するか、 専用の回路による） 、 固有情報 （たとえば、 識別番号や、 種別、 額面などの可視情報など） の格納手段 （レジスタ、 メモリなど） 、 信号送信手段、 信号受信手段、 が内蔵されている。

アンテナ 1 1 7に送信装置 1 1 1からの電波が与えられると電位差が 発生し、 コンデンサ 1 1 8に電荷が溜まる。 これによつて電子回路チッ プ 1 1 9に電力が供給される （ 1 3 5 ) 。 電子回路チップ 1 1 9は、 乱 数を発生し （ 1 3 1 ) 、 その乱数を元に、 シー ト 1 1 6に固有な、 前記 固有情報に基づく信号を断続的に、 かつ送信停止期間が毎回ランダムに なるように送信する （ 1 3 2 ) 。 この信号を受信装置 1 1 2が受信する と （ 1 3 6 ) 、 制御装置 1 1 4がそのシー ト 1 1 6の認識および登録を 行い （ 1 3 7 ) 、 そのシー ト 1 1 6にのみ有効な停止指示を送信装置 1 1 1から送信する （ 1 3 8 ) 。 有効な停止指示を受けたシ一ト 1 1 6は ( 1 3 3 ) 、 それ以降の送信を停止する （ 1 3 4 ) 。

複数のシー トから送られてくる信号が重なって、 システムが正しく受 信できなかった場合は （ 1 3 6 ) 、 管理システム 1 1 5は、 停止指示を 出さず、 各シー ト固有な信号が再送されるまで待機する。 固有な信号は 間隔が毎回ランダムに断続的に送信されるため、 一定時間後には全ての シー 卜からの信号を受信できる （ 1 3 9 ) 。 制御装置 1 1 4は、 各シー 卜の固有情報を用いてシ一 卜の管理を行う。

また、 その管理状況を出力装置 1 1 3で出力する。

また、 送信装置 1 1 1 として電波の範囲が限定された装置を用い、 そ れをシ一卜の重なっている方向に移動させながらシ一 卜の認識をするこ とで、 複数のシー卜から同時に信号が送られてくる度合いを減らせるた め、 複数のシート管理を高い信頼性をもって高速に行なえる。

このような本実施例によると、 種類、 大きさが異なるシー 卜が大量に 重なった状態のまま、 小さな装置で高い信頼性をもって一度に高速に管 理することができる。

例えば、 書留郵便物、 紙幣、 株券、 商品券など高い信頼性をもって管 理される必要のある物が、 帯や紐で束ねられていたり、 包装されていた り、 袋に入れられている状態のまま、 個々のシ一 トを管理することがで きるので、 シー卜管理にかかる時間の短縮や、 紛失 ·盗難の防止に役立 つ o

なお、 本実施例におけるシ一 卜の構成は、 第 1 2図が表わすように情 報保持装置 1 2 1 、 送信装置 1 2 2及び受信装置 1 2 3を備えていれば 良く、 アンテナ 1 1 7、 コンデンサ 1 1 8及び電子回路チップ 1 1 9で ない他のものでも良い。

以上の各実施例は、 シー ト及びカー ドを対象に説明したが、 可視情報 を有する物体ならば、 それに限らず他のものでも良い。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明によれば、 証券、 商品券、 紙幣、 書類等の可視 情報を有するシー 卜の偽造を困難にすることができ、 万一偽造された時 も偽造シ一 卜の検出が容易になる。

また、 種類、 大きさが異なるシー トを一度に大量に、 小さな装置で高 い信頼性をもって高速に管理することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 .

情報の読み取り又は書き込みが可能である電子回路チップが装着され ており可視情報を有する証券、 書類等のシ一 卜に対する偽造の検出方法 であって、

前記シー 卜の可視情報を暗号化して前記電子回路チップに格納するこ と、

前記シー 卜の可視情報と前記電子回路チップに格納されている情報と を用いることでシー 卜の真贋判別を行う こと、

を特徴とする偽造の検出方法。

2 .

請求項 1記載の偽造の検出方法であって、

前記格納されている情報は、 前記シー 卜の外部から識別が可能なシ一 卜構成要素の物理的または化学的情報を暗号化した情報であることを特 徴とする偽造の検出方法。

3 .

請求項 2記載の偽造の検出方法であって、

前記格納されている情報は、 前記電子回路チップに対する、 シー ト構 成要素の相対位置情報を暗号化した情報であることを特徴とする偽造の 検出方法。

4 .

請求項 3記載の偽造の検出方法であって、

前記格納されている情報は、 当該情報に対するディ ジタル署名情報を 含むことを特徴とする偽造の検出方法

請求項 1記載の偽造の検出方法であって、

1枚のシー トに装着された少なく とも 2個以上の前記電子回路チップ に格納されている情報要素に基づきあらかじめしきい値を定め、 前記しきい値より も多くの数の情報が異なっている場合に、 シー 卜は 偽造されていると判断し、

前記しきい値より も同じかまたは少ない数の情報しか、 異なっていな い場合に、 シー トは正当であると判断すること

を特徴とする偽造の検出方法。

6 .

請求項 1記載の偽造の検出方法であって、

前記電子回路チップがランダムな位置に装着された前記シ一 卜を測定 し、

前記測定した情報に対し、 暗号化、 またはディ ジタル署名の生成と添 付、 またはその両方を施し、 前記電子回路チップに格納すること、 を特徴とする偽造の検出方法。

7 .

請求項 1記載の偽造の検出方法であって、

前記電子回路チップに固有な情報を前記電子回路チップに格納し、 前記電子回路チップに格納する情報を、 前記電子回路チップに固有な 情報と対応づけて前記電子回路チップとは異なる別の記憶手段に格納す ること、 を特徴とする偽造の検出方法。

8 .

各シー 卜に固有な信号を断続的に、 かつ送信停止期間が毎回ランダ厶 になるように送信する手段と、 指示を受けると送信を停止する手段と、 を有する電子回路チップが装着されているシ一 卜からの信号を受信する 手段と、

シー 卜の重なつている方向に移動しながら電波を限定された範囲に送 信する手段と、

前記シ一 卜からの信号を受信した場合そのシ一 卜の認識を行い、 各シ 一卜にのみ有効な停止指示を送信し、 信号を受信しなかった場合は一定 時間待機する手段と、

を有することを特徴とするシー 卜の管理システム。