WO2001015142A1

WO2001015142A1 - Lecteur audio

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Publication number: WO2001015142A1
Application number: PCT/JP2000/005495
Authority: WO
Inventors: Toru Kamimura; Masanao Yoshida; Toshihiro Waguri
Original assignee: Sanyo Electric Co., Ltd.
Priority date: 1999-08-25
Filing date: 2000-08-16
Publication date: 2001-03-01
Also published as: EP1217612A1; CN1370315A; CN1143266C; US7103431B1; EP1217612A4; JP2001067807A; CA2382004A1; CA2382004C; KR20020026263A

Description

明細書音声再生装置技術分野

この発明は、音声再生装置に関し、特にたとえば、着脱可能な記録媒体に符号化された状態で記録された音声信号を再生する、音声再生装置に関する。

従来技術

音声信号を符号化ノ復号化するフォーマットには、 M P 3 (MPEG-1 AUDIO Layer 3), T w i n V Qなどがある。従来の音声再生装置では、このような複数のフォーマツ卜のいずれか 1つに対応する復号プログラムをメモリに格納し、同じフォーマツ卜で符号化された音声信号をこの復号プログラムによって復号していた。

しかし、上述のように音声信号の符号化ノ復号化フォーマツトは複数存在するため、自分が持っている音声再生装置が対応していないフォーマツ卜の音声信号は、聴取することができなかった。発明の概要

それゆえに、この発明の主たる目的は、どのようなフォーマットで符号化された音声信号も再生できる、音声再生装置を提供することである。

この発明に従う音声再生装置は、次のものを備える：第 1フォーマツ卜で符号化された音声信号と第 1フォーマツ卜に従う第 1復号プログラムとが記録された記録媒体を離脱可能に装着する装着手段；第 2フォーマツ卜に従う第 2復号プログラムを格納する格納手段；第 1フォーマツトと第 2フォーマツ卜とが互いに一致するかどうかを判定する判定手段；判定手段の判定結果に基づいて第 1復号プログラムおよび第 2復号プログラムの一方を有効化する有効化手段；有効化手段で有効化された復号プログラムによって音声信号を復号する復号手段；および復号手段によって復号された音声信号を出力する出力手段。この発明によれば、第 1フォーマツトに従う第 1復号プログラムと第 1フォーマツ卜で符号化された音声信号とが記録媒体に記録されている。このような記録媒体が、装着手段によって離脱可能に装着される。一方、内部メモリには、第 2 フォーマットに従う第 2復号プログラムが格納される。判定手段は、上記の第 1 フォーマツトと第 2フォーマツトとが互いに一致するかどうかを判定し、有効化手段は、その判定結果に基づいて第 1復号プログラムおよび第 2復号プログラムの一方を有効化する。復号手段は、有効化された復号プログラムによって音声信号を復号し、復号された音声信号は出力手段によって出力される。

このように、判定手段による判定結果に基づいて第 1復号プログラムおよび第 2復号プログラムの一方を有効化するようにしたため、どのようなフォーマツトで符号化された音声信号も再生できる。

この発明のある例では、復号手段は第 1タイプの処理方式をとり、記録媒体には、第 1タイプに対応する第 1復号プログラムおよび第 2タイプに対応する第 1 復号プログラムが記録される。有効化手段に含まれるロード手段は、判定結果が不一致を示すとき、第 1タイプに対応する第 1復号プログラムを記録媒体から口一ドする。

この発明の他の例では、第 1フォーマツ卜で符号化された音声信号および第 1 復号プログラムが、共通のデータファイルに収納される。

この発明のその他の例では、音声信号は音楽信号である。

この発明に従う音声再生装置は、次のものを備える：所定フォーマツ卜で符号化された音声信号と所定フォーマツ卜に従う復号プログラムとが記録された記録媒体を離脱可能に装着する装着手段；復号プログラムを記録媒体からロードするロード手段；口一ド手段によって口一ドされた復号プログラムによって音声信号を復号する復号手段；および復号手段によって復号された音声信号を出力する出力手段。

この発明によれば、所定フォーマツ卜に従う復号プログラムと所定フォーマツトで符号化された音声信号とが記録媒体に記録され、このような記録媒体が装着手段によって離脱可能に装着される。ロード手段は、この復号プログラムを記録媒体からロードし、復号手段は、ロードされた復号プログラムによって上記の音声信号を復号する。復号された音声信号は、出力手段によって出力される。

このように、復号プログラムを記録媒体からロードし、ロードされた復号プログラムによって音声信号を復号するようにしたため、どのようなフォーマットで符号化された音声信号も再生できる。

この発明のある例では、復号手段は第 1タイプの処理方式をとり、記録媒体には、第 1タイプに対応する第 1復号プログラムおよび第 2タイプに対応する第 1 復号プログラムが記録される。ロード手段は、記録媒体から第 1タイプに対応する第 1復号プログラムをロードする。

この発明の他の例では、第 1フォーマツ卜で符号化された音声信号および第 1 復号プログラムは、共通のデータファイルに収納される。

この発明のその他の例では、音声信号は音楽信号である。

この発明の上述の目的，その他の目的，特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。図面の簡単な説明

図 1はこの発明の一実施例を示す図解図である。

図 2は図 1実施例の一部を示すブロック図である。

図 3はメモリ力一ドを示す図解図である。

図 4はオーディォファイルのデータ構造を示す図解図である。

図 5は付加情報管理テーブルの一例を示す図解図である。

図 6は付加情報管理テーブルの他の一例を示す図解図である。

図 7は図 1実施例の動作の一部を示す図解図である。

図 8は図 1実施例の動作の他の一部を示す図解図である。

図 9は図 1実施例の動作の一部を示すフロー図である。

図 1 0は図 1実施例の動作の他の一部を示すフロー図である。

図 1 1は図 1実施例の動作のその他の一部を示すフロー図である。

図 1 2は図 1実施例の動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。図 1 3はこの発明の他の実施例の動作の一部を示すフロー図である。

図 1 4は図 1 1実施例の動作の他の一部を示すフロー図である。

図 1 5は図 1 1実施例の動作のその他の一部を示すフロー図である。

図 1 6は図 1 1実施例の動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。発明を実施するための最良の形態

図 1を参照してこの実施例の携帯型音声記録再生装置 1 0は、パーソナルコンピュー夕のような通信端末 4 0 0と接続される。通信端末 4 0 0は電話回線を通じてイン夕一ネット 1 0 0と接続され、オペレータはイン夕一ネット 1 0 0を介して複数の W E Bサイト 3 0 0 a， 3 0 0 b ... , 3 0 0 nにアクセスできる。このうち、 W E Bサイト 3 0 0 aは音楽配信を行うサイトである。オペレータがこのサイトにアクセスして所望の音楽（曲）を発注すれば、 W E Bサイト 3 0 0 aは、受注した曲の発送をィンターネット 1 0 0を介してデ一夕ベースサーバ 2 0 0に要求する。データベースサーバ 2 0 0は、要求された曲のデータフアイル（オーディオファイル）をイン夕一ネット 1 0 0を介して発注元の通信端末 4 0 0に送信する。送信されたオーディオファイルは、通信端末 4 0 0のハードデイスクにダウンロードされる。なお、オーディオファイルは 1曲毎に形成され、オペレー夕が複数の曲を含む音楽アルバムを発注したときは、対応する複数のォ一ディォファイルがダウンロードされる。

図 2を参照して、ダウンロードされたオーディオファイルは、入力端子 1 2を通して音声記録再生装置 1 0に入力される。入力されたオーディォファイルは、イン夕フェース 1 4を介してメモリカード 1 8に記録される。メモリカード 1 8 には、図 3に示す要領で複数のオーディオファイルが格納される。なお、メモリカード 1 8は着脱自在な記録媒体であり、スロット 1 6に装着されたときにイン夕フェース 1 4と電気的に接続される。

メモリカード 1 8に記録されるオーディォファイルのデータ構造を図 4に示す c オーディオファイルのヘッダ以降には、セキュリティ情報，コンテンツ情報，付加情報がこの順で収納され、所定フォーマツトで圧縮処理および暗号化処理を施された 1曲分の音楽データ（音声デ一夕）が、付加情報に続いて収納されている。ここで、セキュリティ情報は、オーディオファイルが不正にコピーされないようにするための暗号化キー情報であり、この暗号化キー情報を用いることで暗号が解読される。

コンテンツ情報には、音楽デ一夕がどのようなフォーマツトで圧縮されているかを示す圧縮フォーマツト情報、音楽データがどのようなフォーマツ卜で暗号化されているかを示す暗号化フォーマツト情報、および付加情報としてどのようなデータが含まれているかを示す付加情報管理テーブルが含まれ、さらにはァーテイスト名，曲名，アルバム名，作曲家名，プロデューサ名のようなこのオーディォファイルに関連する情報なども含まれる。

付加情報には、音楽デ一夕を伸長するためのデコードソフトウェア（復号プログラム）、音楽の曲調を調整するためのィコライザソフトウェア、アーティストの画像データ、アーティス卜のメッセージやアルバム作成時のェピソ一ドなどのテキストデ一夕が含まれる。

圧縮フォーマツトとしては、 MP 3， Tw i nVQ, AAC， AC— 3 (Dolby Digital) , e P ACなどの複数のフォーマットがある。このため、オーディオフアイルに含まれる音楽デ一夕が e P ACフォーマツ卜で圧縮されている場合、圧縮フォーマツト情報は "e P AC" を示し、音楽データが MP 3フォーマットで圧縮されている場合、圧縮フォーマツト情報は "MP 3" を示す。

また、再生装置に設けられた D S P (Digital Signal Processor) のタイプ（たとえば 1 6ビット演算であるか 24ビット演算であるか）によって、対応できるデコードソフトウェアが異なる。つまり、 D S Pが 1 6ビット演算のプロセサであれば、タイプ Aのデコードソフトウェアしか起動せず、 03 ?が24ビット演算のプロセサであれば、タイプ Bのデコードソフトウェアしか起動しない。このため、付加情報に含まれるデコ一ドソフトウエアが e P ACフォーマツ卜に従いかつ 1 6ビット演算の D S Pに対応している場合、付加情報管理テーブルには" e P ACデコ一ドソフトウエア—タイプ A" のデコードソフトウエア情報が含まれる。また、 1 6ビット演算および 24ビット演算のいずれの D S Pにも対応できるように、 e P ACフォーマツ卜に従う 2つのデコードソフトウエアが付加情報に含まれている場合、付加情報管理テーブルには "e P ACデコードソフトゥェァ—タイプ A" および " e P ACデコードソフトウェア—タイプ B" というデコードソフトウェア情報が含まれる。なお、デコードソフトウェア情報は、圧縮フォーマツト情報およびタイプ情報を含む概念である。

この実施例では、好ましくは、タイプ Aおよびタイプ Bの両方に対応するかつ共通の圧縮フォーマツトに従うデコードソフトウエアが、オーディオファイルに収納される。この場合、付加情報管理テーブルには、たとえば図 5に示す情報が格納される。図 5によれば、付加情報 1が " e P ACデコードソフトゥヱァ一夕イブ B " であり、付加情報 2が " e P A Cデコードソフトウェア—タイプ A" であり、付加情報 3が "アーティス卜のコメント（TEXT)"である。オーディオファイルに 1つのデコードソフトウエアしか収納されず、代わりに各曲に適した特殊効果を発揮するための D S Pソフトウエアが収納される場合、付加情報管理テーブルには、たとえば図 6に示す情報が格納される。図 6によれば、付加情報 1が " e P A Cデコードソフトウェアータイプ A" であり、付加情報 2力 "バーチャルサウンドソフトウエア—タイプ A" であり、付加情報 3が "アーチイスト画像（ J PEG)"である。なお、バーチャルサウンドソフトウエアは、たとえばコンサートで録音された曲を臨場感を持たせて再生するときに有効である。

デコードソフトウエアならびに関連する圧縮フォーマツト情報およびタイプ情報をオーディオファイルに格納する方法としては、次の 2つが考えられる。 1つ目は、データベースサーバ側でデコードソフトウェア，圧縮フォーマット情報およびタイプ情報をオーディオファイルに格納する方法であり、 2つ目は、通信端末 400が WEBサイト 300 aまたはデ一夕ベースサーバ 200から複数のデコードソフトウェアを予め入手しておき、オーディオファイルの購入時に、対応するデコードソフトウエア，圧縮フォーマツト情報およびタイプ情報をこのォーディォファイルに格納する方法である。

1つ目の方法を、図 7を参照して具体的に説明する。ォペレ一夕はまず WE B サイト 300 aに対して所望の曲を発注する。すると、 WE Bサイト 300 aは、受注した曲の発送をデータベースサーバ 2 0 0に要求する。この発送要求に対して、データベースサーバ 2 0 0は、所望の音楽デ一夕，対応するデコードソフトウェア，圧縮フォーマツト情報およびタイプ情報含むオーディオファイルを作成し、作成したオーディォファイルをオペレータ側の通信端末 4 0 0に発送する。発送されたオーディォファイルは、通信端末 4 0 0のハードディスクに一旦書き込まれ、その後オペレータの操作によって音声記録再生装置 1 0のメモリカード 1 8に記録される。

2つ目の方法は、図 8に示す通りである。オペレータは、複数のデコードソフトウエアを W E Bサイト 3 0 0 aまたはデータベースサーバ 2 0 0から予めダウンロードしておき、その後所望の曲を W E Bサイト 3 0 0 aに発注する。すると、 W E Bサイト 3 0 0 aは、上述と同様に所望のオーディオファイルの発送をデ一夕ベースサーバ 2 0 0に要求する。この発送要求を受けたデータベースサーバ 2 0 0は、デコードソフトウエアを含まないオーディオファイルを通信端末 4 0 0 にダウンロードする。オーディオファイルがダウンロードされると、通信端末 4 0 0は、音楽データの伸長に必要なデコードソフトウエアを圧縮フォーマツト情報およびタイプ情報とともにオーディォファイルに格納し、このような格納処理を施したオーディオファイルをメモリカード 1 8に記録する。

なお、メモリカード 1 8には、 C D 5 0 0から再生された音楽データも記録され得る。この場合、図 4に示す構造のオーディオファイルは通信端末 4 0 0によつて作成される。

このようにしてメモリカード 1 8に記録されたオーディオファイルを再生するとき、音声記録再生装置 1 0に含まれる C P U 2 0は、図 9〜図 1 2に示すフロ一図を処理する。なお、このフロー図の処理は、電源の投入に応答して開始される。

C P U 2 0はまず、ステップ S 1で初期化処理を行う。この処理によって、フアイルカウン夕 2 0 cのカウント値 Nが" 1 "に設定される。 C P U 2 0は次に、ステップ S 3でメモリカード 1 8がスロット 1 6に装着されているかどうか判断する。 N Oであれば、ステップ S 5でその旨のメッセージを L C D 3 6に表示し、ステップ S 3に戻る。このメッセージに対してオペレータがメモリ力一ド 1 8を装着すると、 C PU 2 0はステップ S 3からステップ S 7に進み、図 3に示すフアイル管理情報をィン夕フェース 1 4を介してメモリカード 1 8から読み出す。ファイル管理情報は、メモリカード 1 8に記録されたデータファイルを管理する情報であり、これによつて各データファイルにどういう種類のデータが収納されているかが把握される。

C PU 2 0は続いて、ステップ S 9でメモリ力一ド 1 8にオーディォファイルが存在するかどうかを判別する。このとき、上述のファイル管理情報が用いられる。オーディオファイルが 1つもなければ、 C PU 2 0は、ステップ S 1 1でその旨のメッセージを L CD 3 6に表示し、所定時間経過したときに、ステップ S 8 3の終了処理を経てステップ S 8 5で電源をオフする。これに対して、メモリカード 1 8にオーディオファイルが 1つでも存在すれば、 C PU 2 0はステップ S 1 3に進み、メモリカード 1 8内のオーディオファイル Nからヘッダ，セキュリティ情報およびコンテンツ情報を読み出す。ステップ S 1 5では、オーディオファイル Nが不正にコピーされたファイルであるかどうかを読み出されたセキュリティ情報に基づいて判別する。

オーディオファイル Nが不正コピーファイルである場合、 C PU 2 0は、ステップ S 1 7でその旨のメッセージを L CD 3 6に表示する。ステップ S 1 9ではファイルカウン夕 20 cをインクリメントし、ステップ S 2 1ではカウント値 N がオーディオファイルの総数 N_MAX を上回ったかどうかを判断する。ステップ S 2 1で N NMAX と判断されると、 C PU 2 0はステップ S 1 3に戻り、次のォ —ディォファイルに対して同様の処理を行う。一方、ステップ S 2 1で N〉N_MAX と判断されると、 C PU 2 0は、ステップ S 8 3に進む。この結果、終了処理を経て電源がオフされる。

オーディオファイル Nが適法に入手されたファイルである場合、 C PU 2 0はステップ S 1 5で NOと判断し、ステップ S 2 3に進む。このステップでは、ォ —ディォファイル Nの圧縮フォーマツトと D S P 2 2の ROM2 2 aに予め準備されたデコードソフトウェアのフォーマツ卜が一致するかどうか判断する。つまり、 D S P 22に設けられた ROM 22 aには、少なくとも 1つのデコードソフトウエアが予め格納されている。 D S P 22が 1 6ビット演算のプロセサである場合、 ROM22 aには、たとえば " M P 3—タイプ A" および " A A C 一タイプ A" のデコードソフトウェアが格納される。これに対して、ステップ S 1 3で読み出されたコンテンツ情報に含まれる圧縮フォーマツト情報が "e P A C" であれば、オーディォファイル Nに含まれる音楽データを ROM 22 aのデコードソフトウエアによってデコードすることは不可能である。

このため、ステップ S 23では、 ROM22 aに格納されたデコードソフトゥエアのフォーマツ卜と音楽データの圧縮フォーマツトとが互いに一致するかどうかを判定している。判定結果が一致を示せば、ステップ S 2 7で D SWFフラグをリセットして、ステップ S 29に進む。

一方、ステップ S 23での判定結果が不一致を示す場合、 CPU 2 3はステツプ S 24に進み、 DS P 22に適したデコードソフトウエアがオーディオフアイル Nに収納されているかどうか判断する。上述のように、デコードソフトウェアと D S P 22との間でタイプが相違すれば、そのデコードソフトウエアは D S P 22によって起動できない。このため、ステップ S 24では、付加情報管理テ一ブルを参照して、オーディォファイル Nに収納されたデコードソフトウエアのタィプが D S P 22のタイプと一致しているかどうか判定する。いずれのデコードソフトウエアも D S P 22のタイプと一致しなければ、 C PU 20はステップ S 25でその旨のメッセージを LCD 36に所定時間表示し、ステップ S 79に進む。これに対して、少なくとも 1つのデコードソフトウェアのタイプが DS P 2 2と一致していれば、 CPU 20は、ステップ S 26で D SWFフラグをセットし、ステップ S 29に進む。

ステップ S 29では、付加情報管理テーブルを参照して、 DS P 22とタイプがー致する他の D S Pソフトウエア（たとえば上述のバーチャルサウンドソフトウェアータイプ A) がオーディォファイル Nに収納されているかどうかを判別する。ここで、タイプが一致する他の D S Pソフトウェアが 1つでも存在すれば、 C PU 20はステップ S 3 1で〇 DS P Sフラグをセットする。一方、タイプが一致する他の D S Pソフトウエアが 1つも存在しなければ、 C PU 20はステツプ S 33で OD S P Sフラグをリセットする。

このようにして、オーディオファイル Nのコンテンツが把握され、 DSWFフラグおよび OD S P Sフラグが所定の状態に設定される。これによつて再生の準備が完了し、これ以降は、オペレータによる操作ボタン 34の操作に応じた処理が行なわれる。

ォペレ一夕がボタン操作により再生を指示すると、 CPU 20はステップ S 3 5で YE Sと判断し、ステップ S 63で DSWFフラグの状態を判別する。ここで D SWFフラグがセット状態であれば、 C PU 20はステップ S 6 5に進む。ステップ S 6 5では、付加情報管理テーブルを参照して、オーディオファイル N に収納されたデコ一ドソフトウエアのうち、 D S P 22に対応するデコードソフトウエアをメモリカード 1 8から読み出し、 D S P 22に設けられた RAM 2 2 bにロードする。 D S P 22が 16ビット演算のプロセサで、かつオーディオフアイル Nが図 5または図 6の付加情報管理テーブルを持つときは、" e P AC—夕ィプ A" のデコ一ドソフトウエアが RAM22 bに口一ドされる。

これに対して、 D SWFフラグがリセット状態であれば、 C PU20は、ステップ S 67で ROM22 a内の対応するデコードソフトウエアを RAM22 bにロードする。つまり、オーディファイル Nの圧縮フォーマツ卜が "MP 3 " であれば、 ROM 22 aに格納された "MP 3一タイプ A" のデコードソフトウェアが R A M 22 bにロードされる。

これによつて、オーディォファイル Nに収納された音楽データのデコードに必要なデコードソフトウエアが、必ず RAM 22 に得られることとなる。

CPU 20は続いて、ステップ S 6 9で〇DS P Sフラグの状態を判別する。〇D S P Sフラグがリセット状態である場合、 C PU 20は、そのままステップ S 73に進む。一方、〇D S P Sフラグがセット状態である場合、 C PU 20は、ステップ S 7 1でデコードソフトウエア以外の D S Pソフトウェア（タイプが一致）をオーディオファイル Nから RAM 22 bにロードし、ステップ S 73に進む。このため、オーディオファイル Nが図 6に示す付加情報管理テーブルを持つ場合は、バーチャルサゥンドソフトウエアが RAM22 bに口一ドされる。

CPU20は続いて、ステップ S 7 3で D S P 22を起動し、ステップ S 75 で DS P 22から CPU20に与えられる要求を有効化する。この要求に基づいて、メモリカード 1 8に記録されたオーディオファイル Nから音楽デ一夕が読み出される。読み出された音楽データは、上述のように暗号化処理および圧縮処理を施されており、このような音楽データが、インタフェース 14を介して D S P 22に与えられる。 DS P 22は、まず音楽データの暗号を解読し、次に RAM

22 bに格納されたデコードソフトウエアに従ってデコードする。 D S P 22はさらに、特殊効果を発揮するような処理を必要に応じて音楽デ一夕に施す。このような処理を施された音楽データは、 DZA変換器 24によって音声信号（アナログ信号）に変換され、変換された音声信号は、アンプ 26および出力端子 28 を介してヘッドフォン 30に出力される。この結果、オペレータはヘッドフォン

30を通して音楽を聴取できる。

C PU 20は、ステップ S 77で 1曲分の音楽デ一夕の再生が終了したかどうか判断する。ここで、 NOであればステップ S 35に戻るが、 YE Sであればステツプ S 79に進む。ステップ S 79ではファイルカウン夕 20 cのカウント値 Nをインクリメントし、続くステップ S 8 1ではカウント値 Nがオーディオファィルの総数 N_MAXを上回ったかどうか判断する。 N≤N_MAXである場合、 CPU 2 0はステップ S 1 3に戻り、次のオーディォファイルに対して同様の処理を行う。一方、 N>N_MAXである場合、全てのオーディォファイルの再生が完了したため、終了処理を経て電源をオフする。

音楽データが再生されている途中でオペレー夕がスキップを指示した場合、 C PU20は、ステップ S 37からステップ S 39に進み、 DS P 22から出力された要求を無効にする。この結果、音楽データのメモリカード 1 8からの再生が中断される。 C PU 20は、ステップ S 39の処理の後にステップ S 7 9に進む。したがって、スキップが指示される前に再生されていたオーディォファイルが末尾のファイルでなければ、次のオーディォファイルの再生が開始される。

音楽データの再生中にオペレータが早送りを指示すると、 CPU 20はステツプ S 41からステップ S 43に進み、再生に係る音楽データを 1プロック分スキップさせる。つまり、オーディオファイルに収納された 1曲分の音楽データは複数ブロックに分割されており、 CPU20は、再生しょうとする音楽データを 1 ブロックだけ先に進める。その後、 1曲分の再生が終了したかどうかをステップ S 45で判断し、 YE Sであればステップ S 79に進む。一方、ステップ S 45 で NOであれば、ステップ S 47で早送りの解除が指示されたかどうか判断する。ここで NOであればステップ S 43に戻り、 YE Sであればステップ S 35に戻る。ステップ S 4 1〜S 47のいずれにおいても D S P 22の要求は無効とされないため、音楽デ一夕の再生は、早送りが解除された時点から再開される。

音楽データの再生中にポーズが指示されると、 CPU 20はステップ S 49で YE Sと判断し、ステップ S 5 1で D S P 22の要求を無効化する。これによつて、音楽データの再生が中断される。その後、ポーズの解除が指示されると、 C PU 20はステップ S 53で YE Sと判断し、ステップ S 55で DS P 22の要求を再度有効化してからステップ S 35に戻る。この結果、音楽データの再生が再開される。

音楽データの再生中にストップが指示されると、 C PU 20はステップ S 57 で YE Sと判断し、ステップ S 59で D S P 22の要求を無効化してからステツプ S 3 5に戻る。この結果、音楽データの再生が中断される。

音楽データの再生中に電源オフが指示されると、 C PU 20はステップ S 6 1 で YE Sと判断し、ステップ S 83に進む。これによつて、 CPU20は、終了処理を経て電源をオフする。

この実施例によれば、メモリカード 1 8に記録されたオーディオファイルには、音楽デ一夕をデコードするためのデコードソフトウエアが音楽データとともに収納されている。このデコードソフトウェアは、 ROM 22 aに格納されたデコードソフトウエアによって音楽データをデコ一ドできないときに RAM22 bに口 —ドされる。このため、 ROM22 aに格納されたデコードソフトウェアではデコードできないオーディォファイルがメモリ力一ド 1 8に記録されている場合でも、このオーディォファイルに含まれる音楽データを再生することができる。また、 DS Pには複数のタイプがあり、 D S Pは異なるタイプのデコードソフトウエアを処理できないことを考慮して、複数のタイプに対応できるデコードソフトウェアがオーディオファイルに収納される。このため、いかなる DS Pを備える音声記録再生装置でも、オーディォファイルを再生できる。

他の実施例では、 C PU20は図 1 3〜図 1 6に示すフロー図を処理するが、この処理は図 9〜図 1 1と同様の処理を多く含むため、異なる処理を重点的に説明する。

ステップ S 1 1 3では、全てのオーディオファイルのヘッダ，セキュリティ情報およびコンテンツ情報を一括して読み出し、ステップ S 1 14では、読み出されたこれらの情報と各オーディオファイルのファイル番号とが互いに対応付けられたファイル管理テーブルを作成する。また、 D SWFフラグおよび OD S P S フラグがオーディオファイル数に相当する数だけ準備される。そして、ステップ S 1 26および S 1 27では対応する D SWFフラグ（N— D SWFフラグ）をセッ卜/リセットし、ステップ S 1 3 1および S 1 33では対応する〇D S P S フラグ（N— OSDP Sフラグ）をセット Zリセットする。さらに、ステップ S 1 63では N— D SWFフラグの状態を判別し、ステップ S 1 69では N— OD S P Sフラグの状態を判別する。これによつて、オーディオファイルの管理が容易になる。

なお、上述の実施例では、 D S Pに設けられた ROMに少なくとも 1つのデコードソフトウェアを格納するようにしたが、 D S Pには、ボリュームコントロールなどの最低限のソフトウエアを除いていかなるデコードソフトウエアも格納せず、常にオーディォファイルに含まれるデコードソフトウエアによって音楽デー夕をデコードするようにしてもよい。また、この発明は、本の朗読，英会話などの音楽以外のコンテンツにも適用できる。圧縮フォーマットには、音楽ならびに人の話し声のような音声のそれぞれに適した複数のフォーマツ卜がある。このため、この発明は、 1つの装置によって音楽ならびに音楽以外の音声を再生する場合に、特に効果がある。

さらに、上述の実施例では、音楽データの圧縮フォーマットに対応するデコードソフトウエアを同じオーディォファイルに格納するようにしたが、暗号化フォ —マツトにも複数のフォーマツトがあるため、対応する暗号解読ソフトウエア（デクリプションソフトウエア）をオーディォファイルに格納するようにしてもよい。また、この実施例では、通信端末 4 0 0としてパーソナルコンピュータを用いているが、パーソナルコンピュータに代えて携帯電話機のような P D A (Personal Digital Assistant) を用いてもよい。

さらに、上述の図 7によれば、音楽データおよびデコードソフトウェアをデー夕ベースサーバ側でオーディォファイルに収納するようにしているが、音声記録再生装置がこの音声データに対応するデコードソフトウエアを持っていないときに限って、デコードソフトウエアをオーディオファイルに収納するようにしてもよい。この場合、オペレータによる曲の発注時に、音声記録再生装置が対応済みのデコードソフトウエア情報を W E Bサイ卜に送信する必要がある。

また、曲の発注時に D S Pのタイプ情報を発注先の W E Bサイトに送信し、この D S Pに適したデコ一ドソフトウエアをオーディォファイルに収納するようにすれば、図 1 0のステップ S 2 4で N Oと判断されることはない。

さらにまた、図 7によれば、データベースサーバから受信したオーディオファィルを通信端末のハードディスクを経てメモリカードに書き込むようにしている力オーディォファイルはハードディスクを経由することなくメモリ力一ドに書き込んでもよい。

また、図 8によれば、通信端末は複数のデコードソフトウェアを事前に入手するようにしている力、音声記録再生装置が対応済みのデコードソフ卜ウェアについては、事前に入手する必要はない。また、対応済みのデコードソフトウェアを入手したとしても、そのデコ一ドソフトウエアをオーディファイルに収納する必要はない。

この発明が詳細に説明され図示されたが、それは単なる図解および一例として用いたものであり、限定であると解されるべきではないことは明らかであり、この発明の精神および範囲は添付されたクレームの文言によってのみ限定される。

Claims

請求の範囲

1 . 音声再生装置であって、次のものを備える：

第 1フォーマツ卜で符号化された音声信号と前記第 1フォーマツ卜に従う第 1 復号プログラムとが記録された記録媒体を離脱可能に装着する装着手段；第 2フォーマツ卜に従う第 2復号プログラムを格納する格納手段；

前記第 1フォーマツトと前記第 2フォーマツトとが互いに一致するかどうかを判定する判定手段；

前記判定手段の判定結果に基づいて前記第 1復号プログラムおよび前記第 2復号プログラムの一方を有効化する有効化手段；

前記有効化手段で有効化された復号プログラムによって前記音声信号を復号する復号手段；および

前記デコーダによって復号された音声信号を出力する出力手段。

2 . 請求項 1記載の音声再生装置であって、

前記復号手段は第 1タイプの処理方式をとり、

前記記録媒体には前記第 1タイプに対応する前記第 1復号プログラムおよび第 2タイプに対応する前記第 1復号プログラムが記録され、

前記有効化手段は前記判定結果が不一致を示すとき前記第 1タイプに対応する第 1復号プログラムを前記記録媒体からロ一ドするロード手段を含む。

3 . 請求項 1または 2記載の音声再生装置であって、

前記第 1フォーマツ卜で符号化された音声信号および前記第 1復号プログラムは共通のデータファイルに収納される。

4 . 請求項 1ないし 3のいずれかに記載の音声再生装置であって、

前記音声信号は音楽信号である。

5 . 音声再生装置であって、次のものを備える：

所定フォーマツ卜で符号化された音声信号とともに前記所定フォーマツ卜に従ぅ復号プログラムが記録された記録媒体を離脱可能に装着する装着手段；前記復号プログラムを前記記録媒体から口一ドするロード手段；

前記ロード手段によってロードされた前記復号プログラムによって前記音声信号を復号する復号手段；および

前記復号手段によって復号された音声信号を出力する出力手段。

6 . 請求項 5記載の音声再生装置であって、

前記復号手段は第 1タイプの処理方式をとり、

前記記録媒体には前記第 1タイプに対応する第 1復号プログラムおよび第 2夕ィプに対応する第 1復号プログラムが前記音声信号とともに記録され、

前記ロード手段は前記記録媒体から前記第 1タイプに対応する第 1復号プログラムを口一ドする。

7 . 請求項 5または 6記載の音声再生装置であって、

8 . 請求項 5ないし 7のいずれかに記載の音声再生装置であって、

前記音声信号は音楽信号である。