WO2002000438A1

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Publication number: WO2002000438A1
Application number: PCT/JP2001/005511
Authority: WO
Inventors: Tetsuo Murase
Original assignee: Katsuragawa Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2000-06-28
Filing date: 2001-06-27
Publication date: 2002-01-03
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Description

明細書画像形成装置技術分野

本発明は、スキャナやコントローラ等の外部機器を接続して使用することが可能なプリンタ等の画像形成装置に関し、特には複数の外部機器と接続することができ、それら外部機器からの画像データを効率的に受信してその画像をプリントァゥ卜することができる画像形成装置に関する。背景技術

従来、この種の画像形成装置は、外部機器（スキャナやコントローラ等）との接続用として 1つのコネクタを有し、このコネクタに使用者が希望する或る一つの外部機器を接続して使用することができた。

例えば使用者は、当該画像形成装置を、スキャナを接続して使用するか、またはネットワークに連結されたコン卜ローラを接続して使用するかの択一的な選択を求められ、幾つかの外部機器を同時期に使用したい場合には、その都度、手作業でコネクタを外して所望の外部機器に継ぎ換えなければならなかった。

この不便さを解消すべく、使用者が手動でスィッチを切り換えて、プリン夕エンジンを 2台以上のいずれの外部機器で占有させるかを選択することが提案されており（特開 2 0 0 0— 3 3 2 9 2 2公報）、上述のような手動でコネク夕を外して継ぎ換えるといった煩雑な作業は解消されるものであつたが、依然、スィツチの切換という手作業を要するため、更なる改善が要望されている。それゆえ、本発明は上記要望に従い、外部機器に接続するコネクタを

2つまたはそれ以上の数とし、複数の外部機器との接続を可能とすることに加えて、選択的に手動による切り換え作業も付加させ、複数の外部機器との随時の交信を可能とし、かつ各機器を独立して制御できるようにした画像形成装置を提供することを課題とする。

また更に、本発明は上記画像形成装置を簡単な構成により、かつ各外部機器からの信号を取りこぼし等をすることがない形で提供することを課題とする。発明の開示

上記課題を解決するために、請求項 1記載の本発明は、プリンタェンジンと、該プリンタエンジンを第 1および第 2の外部機器と接続するための第 1および第 2のコネクタと、前記第 1および第 2のコネクタを介して前記第 1および第 2の外部機器との交信を所定の周期で切り換えて交互に行う交互動作モードを有する制御部とを備え、前記制御部は、前記第 1および第 2の一方の外部機器との交信中には当該外部機器からのコマンドおよびノまたはプリント開始信号の受信を可能とすると共に、他方の外部機器に対しては当該他方の外部機器からのコマンドおよびプリント開始信号の受信を拒否し、かつ、一方の外部機器から他方の外部機器への交信の切り換え時には、所定時間、両方の外部機器からのコマンドとプリント開始信号の受信を拒否する期間を設けたことを特徴とする画像形成装置である。

本発明による画像形成装置は、第 1および第 2の外部機器を自動的に所定の周期で切り換えて交互に交信し、その交信中に当該外部機器からコマンドおよび Zまたはプリント開始信号を受信可能とした。こうした交互動作モードにより一台の画像形成装置を複数の外部機器により適宜に占有させて容易に使用できるようにした。また更に、上記のような交信の切り換え時には、所定時間、両方の外部機器からのコマンドとプリント開始信号の受信を拒否する期間を設けたことにより、切り換え時に起こりうるコマンドやプリント開始信号の取りこぼし（受信ミス）を防止するようにした。

また、請求項 2記載の本発明は、前記請求項 1記載の画像形成装置において、前記一方の外部機器との交信中に当該外部機器からプリント開始信号を受信するとプリンタェンジンが当該外部機器によって占有される占有動作モ一ドに移行することを特徴とする。

また更に、請求項 3記載の本発明は、前記請求項 2記載の画像形成装置において、前記プリンタエンジンはプリント終了後の所定時間、当該一方の外部機器により占有され続け、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されると占有動作モ一ドは継続され、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されない場合には交互動作モードに移行することを特徵とする。

このように、プリンタエンジンはいずれかの外部機器と交信中に当該外部機器からプリント開始信号を受信すると占有動作モ一ドに移行し、当該外部機器からの画像データ等を受けプリント動作を行う。かかるプリント終了後の所定時間は、プリンタエンジンは継続して当該外部機器に占有され続け、当該外部機器からの新たなプリント開始信号の発行のために待機するもので、連続したプリントを行う場合など動作を機敏とし好ましい。

更に、請求項 4記載の本発明は、前記請求項 1記載の画像形成装置において、前記一方の外部機器との交信中に当該外部機器から特定のコマンドを受信すると前記プリンタエンジンが当該外部機器により占有される占有動作モードに移行することを特徴とする。また、請求項 5記載の本発明は、前記請求項 4記載の画像形成装置において、前記占有動作モードへの移行後、所定時間内に当該外部機器からプリント開始信号が発行されない場合には前記占有動作モードを解除して前記交互動作モードに移行することを特徴とする。

このような請求項 4および 5記載の画像形成装置においては、プリンタエンジンはいずれかの外部機器と交信中に当該外部機器から特定のコマンド信号を受信すると占有動作モードに移行し、所定時間、当該外部機器からプリント開始信号の受信のために待機する。この所定時間内にプリント開始信号が発行されないと当該外部機器による占有動作モ一ドは解除され、次のコマンド信号の受信のために交互動作モ一ドに移行す請求項 6記載の本発明は、請求項 1乃至 5記載の画像形成装置において、プリン卜終了後の所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されると占有動作モ一ドは継続され、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されない場合には交互動作モ一ドに移行することを特徴とする

また、請求項 7記載の本発明は、前記請求項 1乃至 5記載の画像形成装置において、プリンタエンジンの占有を前記第 1の外部機器か第 2の外部機器かの、ずれか一方に任意に特定することができる選択手段を更に設けたことを特徴とする。

また更に、請求項 8記載の本発明は、前記第 1乃至 7記載の画像形成部において第 1および第 2の外部機器がスキャナとコントローラであることを特徴とする。

さらに、上記課題を達成するための請求項 9記載の本発明は、プリンタエンジンと、該プリンタエンジンを第 1および第 2の外部機器と接続するための第 1および第 2のコネクタと、前記第 1および第 2のコネク夕を介して前記第 1および第 2の外部機器との交信を所定の周期で切り換えて交互に行う交互動作モードを有する制御部とを備え、前記制御部は、プリンタエンジンが各外部機器からのコマンドを受信可能かどうかを示すビジ一信号と、プリンタエンジンが各外部機器からのプリント開始信号を受信可能かどうかを示すリクエスト信号を発し、プリンタェンジンが一方の外部機器と交信する間は他方の外部機器に対してビジ一信号およびリクエスト信号により当該他方の外部機器からのコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、通知後、所定時間、第 1および第 2の両方の外部機器にコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、次いで別の所定時間後、前記他方の外部機器と交信すると共に前記一方の外部機器に対してビジー信号およびリクエスト信号により当該一方の外部機器からのコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、かかる動作を所定の周期で繰り返すことを特徴とする画像形成装置である。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明による画像形成装置を組み入れた画像形成システムの一例を示すブロック図である。

第 2図は、本発明による画像形成装置の信号交信形態を説明するための図である。

第 3図は、外部機器 Aを選択した状態を示すフロ一チャート図である。第 4図は、外部機器 Aを非選択した状態を示すフローチヤ一ト図である

第 5図は、外部機器 Bを選択した状態を示すフローチャート図である。第 6図は、外部機器 Bを非選択した状態を示すフローチャート図である発明を実施するための最良の形態

以下、添付した図面を参照として、本発明の一実施の形態を説明する。第 1図は、本発明による画像形成装置 2にスキャナ 5およびコント口 —ラ 6といった外部機器を接続させた画像形成システムの構成を示すブロック図である。このシステムは、送られてきた画像データに従い記録紙上に画像を形成するプリンタエンジン 1を備えた画像形成装置 2と、画像形成装置 2の側壁等に差込口を形成した第 1のコネクタ 3と、同じく側壁等の差込口を形成した第 2のコネクタ 4と、これら第 1および第 2のコネクタを介して画像形成装置 2に接続される第 1の外部機器 5と、第 2の外部機器 6とを有する。

図のシステムでは、第 1の外部機器 5としてスキャナが、また第 2の外部機器 6としてコントロ一ラがそれぞれ示されているが、本発明はかかる記載の外部機器との接続に限定されるものではない。また、図のシステムでは画像形成装置にスキヤナとコントローラの 2つの外部機器を接続した構成を示すが、 3個以上の外部機器を接続する構成としても本発明は適用し得る。

なお以下においては説明の便宜上、第 1の外部機器 5を「スキャナ 5」として、また第 2の外部機器 6を「コントローラ 6」として説明する。プリンタエンジン 1は、画像形成装置 2内のィンタフエース切換制御部 7を介して第 1のコネクタ 3に接続されており、コネクタ 3に専用回線 8で接続されたスキヤナ 5によつて読み取られた画像を受信してその画像をプリントァゥ卜する機能を有している。

プリンタエンジン 1の中心部を構成する画像形成部 1 1は、電子写真方式を利用したデジタル複写機やデジタルプリンタ等において使用されている像形成部と同様な作像システムを使用でき、例えば、電子写真感光ドラムとその周辺に配置された帯電装置、像露光装置、現像装置、転写装置等の従来知られる作像システムであって良い。このうち、像露光装置は L E Dまたはレーザ一等を利用したデジタル信号に応答することができる露光装置で、外部機器から発信された画像処理後の画像データに従つて感光ドラム上に静電潜像を形成するタイプのものである。

また電子写真方式を利用した作像システムに代えてインクジェット方式ゃサ一マル転写方式の作像システムを使用することができる。

また上記と同様に、プリンタエンジン 1は、インタフヱ一ス切換制御部 7を介して第 2のコネクタ 4に接続されており、コネクタ 4に専用回線 9で接続されたコントロ一ラ 6を介してコンピュータからの画像デ一夕を受け取り、これをプリントアウトする。

このため、コント口一ラ 6はネットワーク回線または専用回線により外部のパソコンやプリンタサーバなどのコンピュータ 1 0 0と接続されている。

プリンタエンジン 1は、上述の画像形成部 1 1の他、インタフェース切り替え制御部 7を介して送られてくる外部機器からのコマンドゃプリント開始信号および画像データ等を受け取るためのィンタフース 1 2 と、インタフェース 1 2を通じて受け取った画像データを画像形成部 1 1に対して出力する制御部（C P U ) 1 3と、制御部 1 3に接銃され制御部 1 3の制御のために使用されるデータ読み書き用の R A M I 4を更に有し、このような構成により適宜なプリント動作を行う。

次に第 1の外部機器として働くスキャナ 5および第 2の外部機器として働くコントロ一ラ 6について説明する。

第 1のコネクタ 3に接続されるスキャナ 5は、アナログ原稿画像を C C D等の撮像素子によつて光学的に読み取つてデジタル画像デ一タとするもので、図示例では、スキャナ全体の制御を行う制御部 5 1、 C C D 等により原稿画像を読み取り画像データに変換する画像読取部 5 2、読み取った画像データを画像処理などのために一時的に記憶する R A M 5 3、制御プログラム等を記憶した R O M 5 4、画像データを画像形成装置 2へ送るためのインタフェース 5 5、インタフェース 5 5の出力端としてスキャナ 5の側壁等に設けられたコネクタ 5 6、読み取った画像デ一夕に対し画像処理を施す画像処理部 5 7、スキャナやプリンタエンジン 1への動作の指示（コマンド）や入力を行うための操作パネル 5 8を有する。

これら手段は上述の機能を為すと共に、通常にスキャナとして働くための機能を為し、特に、制御部 5 1は、画像読取部 5 2が読み取った画像データの交信や処理、操作パネル 5 8の制御などのスキャナ自体の制御に加え、画像形成装置 2のインタフェース切換制御部 7に対し、プリント条件などのコマンドゃプリント開始信号によって、プリンタエンジン 1の占有状態をスキャナ 5に切換えるための指示を出す機能を果たしている。これら発信する信号や指令の機能については後で詳述する。一方、第 2のコネクタ 4に接続されるコントローラ 6は、コント口一ラ全体を制御するための制御部 6 1を有する。制御部 6 1は、インタフエース 6 2およびコネクタ 6 6を介してコンピュータ 1 0 0等が接続されているネットワーク回線または専用回線を通じてコマンドや画像デ一タ等のプリントデータを受け取り、このプリントデータをインタフエ一ス 6 3、次いでコネクタ 6 4を介して画像形成装置 2のィンタフエース切換制御部 7に送信する。

ィンタフェース切替制御部 7は、後述する条件が満たされた時には、このデータをプリンタエンジン 1に出力する。なお、コンピュータ 1 0 0から受けとつたプリントデータは、必要な場合には、一旦 R A M 6 5 に記憶してビットマップデータに展開してから出力する。

上述のように制御部 6 1は、ネットワーク回線または専用回線を通じた信号の交信を制御するとともに、画像形成装置 2内のィン夕フェース切換制御部 7を介して、プリンタエンジン 1の制御部 1 3との信号の交信を制御する。

また更に、この制御部 6 1により、画像形成装置 2に設けられている操作パネル（図示なし）の制御を行わせるようにしてもよい。なお、コントロ一ラ 6と、ィンタフヱ一ス切換制御部 7との信号の交信はィン夕フェース 6 3およびそれに接続されたコネクタ 6 4を介して行われる。なお図示例では、スキャナ 5およびコントローラ 6は画像形成装置 2 の外部に備えられているが、それぞれ、画像成装置 2に内蔵の構成であつても良い。

再び画像形成装置 2につ t、て述べると、前述したように画像形成装置 2は、スキャナ 5からの信号に基づくプリントと、コントローラ 6からの信号に基づくプリン卜に対応するために、プリンタエンジン 1をスキャナ 5またはコントローラ 6のいずれにより専有するかを切り換えるためのィンタフエース切換制御部 7を有する。

ィンタフヱ一ス切換制御部 7は、プリンタエンジン 1の C P U 1 3と信号の交信をするインタフヱ一ス 7 2、第 1のコネクタ 3を介してスキャナ 5と信号の交信をするインタフヱ一ス 7 4、第 2のコネクタ 4を介してコントローラ 6と信号の交信を行うインタフヱ一ス 7 3、およびこれら各インタフヱ一ス 7 2、 7 3、 7 4を通る信号の流れを切り換えるように制御を行う制御部 7 1を有する。

この制御部 7 1は、第 1のコネクタ 3および第 2のコネクタ 4を介して、スキャナ 5との交信と、コントローラ 6との交信を、所定の周期で切り換えて交互に行う交互動作モードと、スキャナ 5またはコント口一ラ 6の一方によりプリンタエンジン 1を占有させる占有動作モードとを備えている。

交互動作乇一ドにおいて、制御部 7 1は、スキャナ 5またはコントロ —ラ 6のいずれかの交信中の機器に対してそれからのコマンドおよび/ またはプリント開始信号の受信を可能とすると共に、他方の機器に対してはコマンドおよびプリント開始信号の受信を拒否する。

この交信中において、当該交信をしている外部機器から制御部 7 1が上記コマンドおよびノまたはプリント開始信号を受けるとプリンタエンジン 1は当該機器により占有される占有動作モ一ドに切り換えられる。例えば、スキャナ 5 ついて述べると、制御部 7 1がスキャナ 5との交信中にスキャナ 5から特定のコマンド（例えば占有コマンドゃ後述する給紙段の選定コマンド等）および/またはプリント開始信号を受信するとプリンタエンジン 1がスキャナ 5によって占有される。この占有によりプリンタエンジン 1はスキャナ 5からの画像データに従いプリントを行う。

プリント終了後、プリンタエンジン 1は所定時間、スキャナ 5により占有され続け、この所定時間内にスキャナ 5から新たなプリント開始信号が発行されると占有動作モ一ドは継続され、継続してプリン卜動作を行う。

これとは逆に、上記所定時間内にスキャナ 5から新たなプリント開始信号が発行されなし、場合には交互動作モードに移行する。

この動作はスキャナ 5およびコントロ一ラ 6に対して定期的に行われる。なお、スキャナ 5およびコントローラ 6の一方から他方への交信の切り換え時には、所定時間、両方の機器からのコマンドとプリント開始信号の受信を拒否する期間を設け、それによりいずれの機器からの信号の取りこぼし等がないように防止している。また、上記構成に加え、使用者が操作パネル上のスィッチ等を操作することによりプリンタエンジン 1の占有を L、ずれか一方に強制的に特定することができる特定選択手段 7 5が制御部 7 1に連結して設けられている。

以下、上記のコマンドおよびプリント開始信号の役割等につき実施例に沿って説明する。

第 2図は画像形成装置 2と外部機器（スキャナ 5、コントローラ 6 ) との間で交信される信号の一例を示すもので、個々の信号は以下の内容を有する。なお、第 2図には一方の外部機器、即ちスキャナ 5への交信信号のみを示すが、同様な信号が他方の外部機器、即ちコントローラ 6 に対しても交信されるものである。なお以下においては 2つの外部機器をそれぞれ「外部機器 A」および「外部機器 B」と称して実施例を説明する。

POWER ：画像形成装置のインタフ —ス回路の電源が投入されていることを示す信号。

READY ：プリンタエンジン 1がレディ状態であることを示す信号。 REQUEST ：プリンタエンジン 1が外部機器からのプリント開始信号

「PRINT」を受信可能であることを通知する信号。

CO龍 AND ：プリンタエンジン 1へ入力するデータの内容を指示する信号。

STATUS ：データバスの入出力を指示する信号。

PRINT ：外部機器からのプリント開始信号。

SYNCHRO ：水平走査の始めを示す水平同期信号。

BUSY ： rSTROBEJ 信号を受信できないことを示す信号。

STROBE ：バス上のデータが有効であることを示す信号。 IP CUT ：記録紙がロール紙であり、ロール紙をカットする信号。 DATA-BUS ：双方向データバス。コマンドおよび画像データは、この信号ラインによりプリンタエンジン 1に入力される。 <交信の制御の概略〉

このように画像形成装置 2が外部機器 A , Bと交信するには複数の信号を用いるが、この中に、上述のように、プリンタエンジン 1が外部機器 A， Bからの特定の給紙段等を選択するコマンドを受信可能かどうかを示す「ビジ一信号（BUSY)」があり、この「ビジ一信号」が「H」の時には、当該外部機器はプリンタエンジン 1に対してコマンドを送信できない規則となっている。

また同様に、プリンタエンジン 1が外部機器 A， Bからのプリント開始信号を受信可能かどうかを示す「リクエスト信号（REQUEST)」は、それが「H」の時は、当該外部機器はプリンタエンジン 1に対してプリント開始信号（PRINT) を送信できない規則となっている。

プリンタエンジン 1がスタンバイ（待機状態）の時に一方の外部機器 Aと交信する場合、プリンタエンジン 1はその間、外部機器 Bに対し「ビジ一信号」を「H」に保持し、外部機器 Bからのコマンドが受信できないことを通知する。同時に、外部機器 Bに対し「リクエスト信号 (REQUEST)J を「H」に保持し、外部機器 Bからのプリント開始信号を受信できないことを通知する。

なお、以下においては便宜上この状態を「外部機器 Aを選択の状態」、「外部機器 Bを非選択の状態」という。 .

外部機器 Aとの交信を終えると、一定時間（例えば 5 0 0 ms),プリンタエンジン 1は外部機器 Aに対して「ビジ一信号」および「リクエスト信号」をそれぞれ「H」に保持し、外部機器 Aからのコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知する。この時点では外部機器 Bに対しても「ビジ一信号」を「H」に保持し続けており、これにより、外部機器 Aと Bの切り換え時に起こり得るコマンド等の受信の取りこぼしを防止している。この取りこぼし防止のための期間は、例えば I ras程度であっても良い。

次に外部機器 Bに対して出されていた「H」の「ビジ一信号」を「L」にして、外部機器 Bとの交信が可能なことを通知し、これと同時に、外部機器 Bに対して出されていた「H」の「リクエスト信号」を「し」にして、外部機器 Bからのプリント開始信号を受信可能であることを通知する。

以下、同様な手順により外部機器 Aと Bとの交信を所定の周期で切り換えて繰り返し続ける。（交互動作モード）

<プリン卜の制御の概略 >

上述のように、選択された外部機器 Aまたは Bからプリント開始信号が発行されると、プリンタエンジン 1はこれにより当該プリントを完了し、さらに一定時間（3 0秒）を経過するまで、インタフェース切換制御部 7は当該チャンネルを選択し、他方のチャンネルを非選択に保持し続ける。（占有動作モ一ド）

また例えば、複数の給紙段を持つプリンタエンジン 1において、特定の給紙段を選択するコマンドを受信すると、プリンタエンジン 1はこれより一定時間（3 0秒）当該チャンネルを選択し且つ他方を非選択に保持する占有動作モードとなる。

この期間内に当該外部機器からプリント開始信号が発行されると前出の「占有動作モード」は継続されるが、プリント開始信号が発行されない場合は「交互動作モ一ド」に移行する。

くプリン夕エンジンの強制的な占有コマンド> プリント開始信号や給紙段選択等のコマンドを受信するとプリンタエンジン 1が当該外部機器により占有される状態となることは先述のとおりであるが、これとは別に明確に（即ち、強制的に）プリンタエンジン

1をいずれか一方の外部機器で占有するコマンド（占有コマンド）を設けた。プリンタエンジン 1はこの占有コマンドを受信すると当該外部機器に占有された状態になり、交互動作モードには移行しない。

但し、占有解除コマンドを受信した場合、及び、占有コマンドを受信後一定期間（例えば 3分間）いずれのコマンドも受信しない場合は、占有動作モードを解除し交互動作モードに移行する。

次に、本発明の好ましい一実施例の処理フローを第 3図乃至第 6図を用いて説明する。

外部機器 Aおよび外部機器 Bを非選択の状態にする（ステップ 1 )。外部機器 Aを選択する（ステップ 2 )。外部機器 Aからのコマンドを受信しているかを判定する（ステップ 3 )。外部機器 Aからのコマンドを受信している場合は、外部機器 Aへの応答処理を行う（ステップ 4 )。

一方、外部機器 Aからのコマンドを受信していない場合は、外部機器 Aからプリント開始を受信しているかを判定する（ステップ 6 )。

外部機器 Aからプリント開始を受信している場合は、占有モードに設定し、プリントを実行する（ステップ 7 )。さらに、ステップ 3に戻る。一方、外部機器 Aからプリント開始を受信していない場合、および、ステップ 4で外部機器 Aへの応答処理を行った後は、外部機器 Aを選択してから一定時間経過しているかを判定する（ステップ 5 )。ここで、一定時間が経過していなければステップ 3に戻る。一定時間が経過している場合は、占有モードで動作中であるかを判定する（ステップ 8 )。占有モードで動作中である場合、プリントが終了してから一定時間が経過しているかを判定する（ステップ 9 )。経過してれば占有モードを解除する（ステップ 1 0 )。経過していなければ、ステップ 3に戻る。

ステップ 8で占有モードで動作中でない場合、およびステップ 1 0で占有モードを解除した後は、外部機器 Aを非選択にする（ステップ 1 1 )。外部機器 Aを非選択にしてから一定時間経過したかを判定する（ステツプ 1 2 )。

外部機器 Aを非選択にしてから一定時間経過していない場合は、外部機器 Aからのコマンドを受信しているかを判定する（ステップ 1 3 )。受信している場合は、外部機器 Aを選択し、外部機器 Aへの応答処理を行う（ステップ 1 4 )。さらに、ステップ 1 1に戻る。

一方、外部機器 Aからのコマンドを受信していない場合は、外部機器 Aからプリント開始を受信しているかを判定する（ステップ 1 5 )。

外部機器 Aからプリント開始を受信している場合は、占有モードに設定し、プリントを実行する (ステップ 1 6 )。さらに、ステップ 3に戻る。外部機器 Aからプリント開始を受信していない場合はステップ 1 2に戻る。ステップ 1 2において外部機器 Aを非選択にしてから一定時間経過した場合は、外部機器 Bを選択する（ステップ 1 7 )。

外部機器 Bからのコマンドを受信しているかを判定する（ステップ 1 8 )。外部機器 Bからのコマンドを受信している場合は、外部機器 Bへの応答処理を行う（ステップ 1 9 )。

—方、外部機器 Bからのコマンドを受信していない場合は、外部機器 Bからのプリント開始を受信しているかを判定する（ステップ 2 0 )。外部機器 Bからプリント開始を受信している場合は、占有モードに設定し、プリントを実行する（ステップ 2 1 )。さらに、ステップ 1 8に戻る。

—方、ステップ 2 0で外部機器 Bからプリント開始を受信していない場合、および、ステップ 1 9で外部機器 Bへの応答処理を行った後は、外部機器 Bを選択してから一定時間経過しているかを判定する（ステツプ 2 2 )。ここで、一定時間が経過していなければステップ 1 8に戻る。一定時間が経過している場合は、占有モードにより動作中であるかを判定する（ステップ 2 3 )。

占有モードで動作中である場合、プリントが終了してから一定時間が経過しているかを判定する（ステップ 2 4 )。経過していれば占有モードを解除する（ステップ 2 5 )。経過していなければ、ステップ 1 8に戻る。ステップ 2 3で占有モード動作中でない場合、およびステップ 2 5で占有モードを解除した後は、外部機器 Bを非選択にする（ステップ 2 6 )。外部機器 Bを非選択にしてから一定時間経過したかを判定する（ステツプ 2 7 )。

外部機器 Bを非選択にしてから一定時間経過していない場合は、外部機器 Bからのコマンドを受信しているかを判定する（ステップ 2 8 )。受信している場合は、外部機器 Bを選択し、外部機器 Bへの応答処理を行う（ステップ 2 9 )。さらにステップ 2 6に戻る。

一方、外部機器 Bからのコマンドを受信していない場合、外部機器 B からプリント開始を受信しているかを判定する（ステップ 3 0 )。外部機器 Bからプリント開始を受信している場合は、占有モードを設定し、プリントを実行する（ステップ 3 1 )。さらに、ステップ 1 8に戻る。

外部機器 Bからプリント開始を受信していない場合はステップ 2 7に戻る。ステップ 2 7において、外部機器 Bを非選択にしてから一定時間経過した場合は、ステップ 2に戻る。産業上の利用可能性

以上のように、本発明による画像形成装置においては、複数の外部機器を並列に接続することができると共に、従来要していたスィツチの切り換えなどの煩雑な作業を必要とせず、適宜に所用の外部機器からの画像データに基づくプリントを行うことができる。

また、複数の外部機器との切り換え時のィンタ一バルに所定のオフ期間（いずれの外部機器からもコマンドやプリント開始信号の受信を拒否する期間）を設けたことにより、切り換え時に起こりうるコマンド等の受信の取りこぼしを防止することができる。

また更に、任意に（強制的に）占有する外部機器を特定することができる機能を備えたために、従来の如く、並列に接続した外部機器の一つを使用者の希望に添って選択し、占有させることができる。

Claims

請求の範囲

1 . プリンタエンジンと、該プリンタエンジンを第 1および第 2の外部機器と接続するための第 1および第 2のコネクタと、前記第 1 および第 2のコネクタを介して前記第 1および第 2の外部機器との交信を所定の周期で切り換えて交互に行う交互動作モードを有する制御部とを備え、前記制御部は、前記第 1および第 2の一方の外部機器との交信中には当該外部機器からのコマンドおよび/またはプリント開始信号の受信を可能とすると共に、他方の外部機器に対しては当該他方の外部機器からのコマンドおよびプリント開始信号の受信を拒否し、かつ、一方の外部機器から他方の外部機器への交信の切り換え時には、所定時間、両方の外部機器からのコマンドとプリント開始信号の受信を拒否する期間を設けたことを特徴とする画像形成装置。

2 . 前記一方の外部機器との交信中に当該外部機器からプリント開始信号を受信するとプリンタェンジンが当該外部機器によって占有される占有動作モードに移行することを特徴とする請求項 1記載の画像形成装置。

3 . 前記プリンタエンジンはプリント終了後の所定時間、当該一方の外部機器により占有され続け、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されると占有動作モ一ドは継続され、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されない場合には交互動作モ一ドに移行することを特徴とする請求項 2記載の画像形成装置。

4 . 前記一方の外部機器との交信中に当該外部機器から特定のコマンドを受信すると前記プリンタエンジンが当該外部機器により占有される占有動作モードに移行することを特徴とする請求項 1記載の画像形成装置。

5 . 前記占有動作モードへの移行後、所定時間内に当該外部機器からプリント開始信号が発行されない場合には前記占有動作モ一ドを解除して前記交互動作モ一ドに移行することを特徴とする請求項 4記載の画像形成装置。

6 . プリント終了後の所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されると占有動作モードは継続され、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されない場合には交互動作モ一ドに移行することを特徴とする請求項 5記載の画像形成装置。

7 . プリンタエンジンの占有を前記第 1の外部機器か第 2の外部機器かのいずれか一方に任意に特定することができる選択手段を更に設けたことを特徴とする請求項 1乃至 6いずれか記載の画像形成装置。

8 . 前記第 1および第 2の外部機器がスキャナとコントローラであることを特徴とする請求項 1乃至 7 、ずれか記載の画像形成装置。

9 . プリンタエンジンと、該プリンタエンジンを第 1および第 2の外部機器と接続するための第 1および第 2のコネクタと、前記第 1 および第 2のコネクタを介して前記第 1および第 2の外部機器との交信を所定の周期で切り換えて交互に交信する交互動作モ一ドを有する制御部とを備え、前記制御部は、プリンタエンジンが各外部機器からのコマンドを受信可能かどうかを示すビジ一信号と、プリンタエンジンが各外部機器からのプリント開始信号を受信可能かどうかを示すリクエスト信号を発し、プリンタエンジンが一方の外部機器と交信する間は他方の外部機器に対してビジ一信号およびリクエスト信号により当該他方の外部機器からのコマンドおよびプリン卜開始信号を受信できないことを通知し、通知後、所定時間、第 1および第 2の両方の外部機器にコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、次いで別の所定時間後、前記他方の外部機器と交信すると共に前記一方の外部機器に対してビジー信号およびリクエスト信号により当該一方の外部機器からのコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、かかる動作を所定の周期で繰り返すことを特徴とする画像形成装置。

铺正害の請求の範囲

[ 2 0 0 1年 1 0月 2 9曰（2 9 . 7 0 . 0 1 ) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 5— 9は補正された；新しい請求の範囲 1 0が加えられた；

他の請求の範囲は変更なし。（3頁） ]

有する制御部とを備え、

前記制御部は、

前記第 1および第 2の一方の外部機器との交信中には当該外部機器からのコマンドおよびノまたはプリント開始信号の受信を可能とすると共に、

前記一方の外部機器との交信中に当該外部機器からプリント開始信号を受信するとプリントエンジンが当該外部機器によって占有乇ードに移行し、占有オード期間中、他方の外部機器に対しては当該他方の外部機器からのコマンドおよび/またはプリント開始信号の受信を拒否すると共に、

かつプリント終了後の所定時間、前記一方の外部機器により占有モードが継繞され、この所定時間内に前記一方の外部機器から新たなプリン卜開始信号が発行されない場合には交互動作モードに移行することを特徵とする画像形成装置。

5 . (補正後)前記一方の外部機器との交信中に当該外部機器からコマンドを受信すると前記プリンタエンジンが当該外部機器により占有される占有動作モードに移行することを特徴とする請求項 1または 4記載の'爾像形成装置。

6 . (補正後〉前記占有動作モ一ドへの移行後、所定時間内に当該外部機

捕れた用銥 (条約第 19条) 器からプリント開始信号が発行されない場合には前記占有動作モードを解除して前記交互動作モ一ドに移行することを特徵とする請求項 5記載の画像形成装置。

7 . (補正後）プリント終了後の所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されると占有動作モードは継続され、この所定時間内に新たなプリント開始信号が発行されない場合には交互動作モ一ドに移行することを特徵とする請求項 6記栽の画像形成装 fi。

8 . (補正後）プリンタエンジンの占有を前記第 1の外部機器か第 2の外部機器かの、ずれか一方に任意に特定することができる選択手段を更に設けたことを特徴とする！?求項 1乃至 7いずれか記載の面像形成装置。

9 . (補正後）前記第 1および第 2の外部機器がスキャナとコントローラであることを特徴とする請求項 1乃至 8いずれか記載の画像形成装置。

1 0 . (追加）プリンタエンジンと、該プリンタエンジンを第 1およぴ第 2の外部機器と接続するための第 1およぴ笫 2のコネクタと、前記第 1 および第 2のコネクタを介して前記第 1および第 2の外部機器との交信を所定の周期で切り換えて交互に交信する交互動作モードを有する制御部とを備え、前記制御部は、プリンタエンジンが各外部機器からのコマンドを受信可能かどうかを示すビジー信号と、プリンタエンジンが各外部機器からのプリント開始信号を受倌可能かどうかを示すリクエスト信号を発し、プリンタエンジンが一方の外部機器と交信する問は他方の外部機器に対してビジー -号おょぴリクエスト信号により当該他方の外部機器からのコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、通知後、所定時^、第 1およぴ第 2の両方の外部機器にコマンドおよびプリント開始信号を受信できないことを通知し、次いで別の所定時問後、前記他方の外部機器と交信すると共に前記一方の外部機器に対してビジー信号おょぴリクエスト信号により当該一方の外部機器からのコ捕れた用 |¾ (条約第 19条）マンドおよびプリント開始佶号を受信できないことを通知し、かかる動作を所定の周期で線り返すことを特徴とする画像形成装匿。

铺れた/ (条約第 19条）