WO2002038459A1 - Piece de serrage plastique a curseur fortement etanche a l'air et corps de sac equipe de ladite piece de serrage - Google Patents

Description

明細: 高気密性スライダ一付きプラスチックチャッ ク及び該チャック付き袋 体 技術分野

本発明は、 食品， 薬品， 電子部品等の包装容器に使用される、 高度 な気密性を有し、 密閉性を保ちながら開口が容易で再封止可能なスラ ィダ一付きプラスチッ クチャック及び該チヤッ ク付き袋体並びに密閉 包装後に開封されたことが検知し得るスライダ一付きプラスチックチ ャック及び該チャック付き袋体に関する。 背景技術

食品、 薬品、 電子部品その他の各種の物品の包装材としてプラスチ ツクチャックを備えた袋体が多く使用されており、 特にスライダー付 きプラスチックチャッ クは開口が容易で再封止可能な物として多用さ れているが、 被包装物の多様化に伴い更に高度な気密性が要求される ようになつてきており、 また、 密閉包装後に不正な目的や誤りによつ て開封され、 異物が混入されたり、 内容物の品質が損なわれる等の不 都合が生じることから、 密閉包装後に開封されたことが検知し得る機 能を付与することが望まれている。

図 9から図 1 5は、 従来から知られている、 高気密性及び/又は開 封検知機能を備えたスライダー付きプラスチッ クチャッ クの例を示し ている。

斜視図 ' 図 9 とその A— A ' 線断端面図 · 図 1 0で示した例は、 袋

9— 3にチャッ ク 9一 2 とスライダー 9 一 1が付いたチャック付き袋 体の上部をミシン目 9— 5付きのカバ一フィルム 9一 4でスライダー とチヤック部分を覆い、 最初に開封する際はミシン目 9一 5を切り取 つた後にスライダ一でチヤックを開閉する方式で、 単純で操作性も良 いが、 外観が悪いことと工業的には生産性が劣る欠点がある。

斜視図 ' 図 1 1 とその B— B ' 線断端面図 · 図 1 2で示した例は、 袋 9一 3にチャック 9 一 2 とスライダ一 9 _ 1が付いたチャック付き 袋体の内部に、 ミシン目 1 1 一 5が付いた仕切フィルム 1 1— 4を設 け、 最初に開封する際はスライダ一でチヤックを開いた後、 仕切フィ ルム 1 1 一 4のミシン目 1 1 一 5を開く方式で、 外観と生産性は良い が、 粉体等の微粒体が内容物の場合、 仕切フィルム部分に微粒体が詰 まりスムースな排出が出来ないという問題がある。

斜視図 ' 図 1 3で示した例は、 袋 9— 3にチャック 9一 2 とスライ ダ一 9一 1 が付いたチヤッ ク付き袋体を、 スライダーを閉止位置にし た状態でチヤックの上部をスポッ ト溶接 （ 1 3— 1 ) し、 最初の開封 に際してはスライダ一で溶接部分を切り取る方式である。

斜視図 · 図 1 4の方法は袋 9 一 3にチャック 9一 2を閉止位置にし た状態でミシン目 1 4 _ 5等を設けたチャック上部 1 4 一 4の一部を 切欠いてこの部分にスライダ一 9 - 1 を取付け、 開封に際してはミシ ン目でチヤック上部 1 4 一 4 を切り取る方式である。

尚、 図 9 と図 1 1 の方式は密閉ミシン目を採用することによって袋 体の密閉性を確保できる利点が有るが、 図 1 3 と図 1 4の方式では袋 体の密閉性はチャッ クの密閉性に依存するため、 レトルト食品など長 期保存を前提にした用途には使用できない。 発明の開示

発明者は鋭意研究した結果、 高度の気密性を有し、 且つ開封及び再 開閉が容易なスライダ一付きプラスチックチャック、 及び更に密閉包 装後に開封されたことが検知し得る機能を併せ持つスライダー付きプ ラスチックチャッ ク並びにそれらのスライダー付きプラスチックチヤ ッ ク付きの袋体を開発した。 課題を解決するための手段を要約すれば、 下記のとおりである。

( 1 ) プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪が形成されたス ライダ一付きプラスチックチャックであって、 且つ雄鉤爪の内側に該 爪と平行な連続締付壁を、 雌鈎爪の内側に該爪と平行な連続押付けリ ブを各々有するスライダー付きプラスチックチャックにおいて、 チヤ ッ クが契合された状態で、 連続締付壁と連続押付けリブの少なく とも 一方の表面に予め設けられた易剥離プラスチック層を介して連続締付 壁と連続押付けリブとが接着されている事。 （以下、 第 1 の発明とい う。 )

( 2 ) プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪が形成されたス ライダー付きプラスチッ クチャッ クにおいて、 チヤッ クが契合された 状態で、 雄爪鈎の頂部と雌爪鈎の底部の少なく とも一方の表面に予め 設けられた易剥離プラスチック層を介して雄爪鈎の頂部と雌爪鈎の底 部とが接着されている事。 （以下、 第 2の発明という。 ）

( 3 ) プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪と開口部側に雄 鉤爪及び雌鉤爪にそれぞれ平行に設けられた一対のスライダ一案内用 突起が形成されたスライダー付きプラスチックチャックにおいて、 チ ャックが契合された状態で、 一対のスライダ一案内用突起の少なく と も一方の内側表面に予め設けられた易剥離プラスチック層を介して、 一対のスライダー案内用突起が接着されている事。 （以下、 第 3の発 明という。 ）

( 4 ) プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈞爪と開口部側に雄 鉤爪及び雌鉤爪にそれぞれ平行に設けられた一対のスライダー案内用 突起が形成されたスライダ一付きプラスチックチャックであって、 且 っ雄鉤爪の内側に該爪と平行な連続締付壁を、 雌鉤爪の内側に該爪と 平行な連続押付けリブを各々有するスライダ一付きプラスチックチヤ ックにおいて、 チャックが契合された状態で、 一対のスライダー案内 用突起の少なく とも一方の内側表面に予め設けられた易剥離プラスチ ック層を介して、 一対のスライダー案内用突起が接着され、 且つ連続 締付壁と連続押付けリブの少なく とも一方の表面に予め設けられた易 剥離プラスチッ ク層を介して連続締付壁と連続押付けリブとが接着さ れている事。 （以下、 第 4の発明という。 ）

( 5 ) プラスチッ クフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪と開口部 j則に雄 鈎爪及び雌鉤爪にそれぞれ平行に設けられた一対のスライダー案内用 突起が形成されたスライダ一付きプラスチッ クチャッ クにおいて、 チ ャックが契合された状態で、 一対のスライダー案内用突起の少なく と も一方の内側表面に予め設けられた易剥離プラスチック層を介して、 一対のスライダー案内用突起が接着され、 且つ雄爪鈎の頂部と雌爪鈎 の底部の少なく とも一方の表面に予め設けられた易剥離プラスチック 層を介して雄爪鈎の頂部と雌爪鈎の底部とが接着されている事。 （以 下、 第 5の発明という。 ）

( 6 ) ( 1 ) 〜 （ 5 ) の何れかのスライグー付きプラスチッ クチャヅ クの互いに接着される部分の表面の色が、 異なった 2色である事。

( 7 ) ( 1 ) 〜 ( 6 ) の何れかのスライダ一付きプラスチッ クチャッ クを備えている袋体である事。 図面の簡単な説明

図 1は、 密閉型プラスチックチャックの契合状態を示す断面図である 図 2は、 密閉型プラスチッ クチャックの開放状態を示す断面図である 図 3は、 易剥離プラスチック層を有する連続押付けリブの拡大断面図 である。

図 4は、 易剥離プラスチック層を有する連続締付壁の拡大断面図であ る。

図 5は、 汎用型プラスチックの契合状態を示す断面図である。 図 6は、 易剥離プラスチッ ク層を底部表面に有する雌鈎爪の拡大断面 図である。

図 7は、 易剥離プラスチック層を頂部表面に有する雄鈎爪の拡大断面 図である。 .

図 8は、 易剥離プラスチック層を各表面に有する一対のスライダ一案 内用突起の拡大断面図である。

図 9は、 公知の高気密性及び/又は開封検知機能を備えたスライダ一 付きプラスチックチャッ クの 1例を示す斜視図である。

図 1 0は、 図 9 の A— A ' 線断端面図である。

図 1 1 は、 公知の高気密性及び/又は開封検知機能を備えたスライダ

—付きプラスチッ クチャッ クの 1例を示す斜視図である。

図 1 2は、 図， 1 1 の B— B， 線断端面図である。

図 1 3は、 公知の高気密性及び/又は開封検知機能を備えたスライダ

—付きプラスチッ クチャッ クの 1例を示す斜視図である。

図 1 4は、 公知の高気密性及び/又は開封検知機能を備えたスライダ

—付きプラスチックチャッ クの 1例を示す斜視図である。

図 1 5は、 密閉型プラスチッ クチャック用のスライダーの 1例を示す 断面図である。

図中の符号は、 各々 次のものを意味する。

1 - 1 雄鈎爪

1 一 2 連続締付壁

1 一 3 雌鈎爪

1 一 4 連続押付けリブ

G— 1 スライダイ一案内用突起

G - 2 スライダイ一案内用突起

A— 1 易剥離プラスチック層

B一 1 易剥離プラスチッ ク層

5一 1 雌鈎爪 5 — 2 ：雄鈎爪

A- 5 ： 易剥離プラスチック層

B - 5 ：易剥離プラスチッ ク層

A- 8 ：易剥離プラスチッ ク層

B— 8 ：易剥離プラスチック層

9 - 1 ： スライダー

9 — 2 ： チャック

9 — 3 ：袋

9 - 4 ： カバ一フィルム

9 - 5 ： ミシン目

1 1 - 4 :仕切フィルム

1 1 一 5 ： ミシン目

1 3 - 1 ： スポッ ト溶接

1 4 一 4 ： チヤック上部

1 4 一 5 ： ミシン目

1 5 — 1 ： スライダー内側ガイ ド 発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態を図面によってさらに詳しく説明する。

図 1及び図 2は特許第 2 ， 9 3 8 , 7 8 4号に記載されたチャック (以後 「密閉チャック」 と呼ぶ） の契合状態と開放状態を示す断面図 である。 密閉チャックは、 プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の 鈎爪が形成されたプラスチックチャックにおいて、 雄鉤爪 1 一 1 の内 側に該爪と平行に連続締付壁 1 一 2を、 雌絢爪 1 一 3の内側に該爪と 平行に連続押付けリブ 1 — 4 を、 各々形成して、 連続締付壁と連続押 付けリブとの密着性ゃ自緊効果によって優れた持続的密閉性ゃ耐衝撃 性を有するものであり、 温度による性能変化もほとんど無いため、 液 体などの包装に適している。 G— 1及び G— 2はスライダ一案内用の 突起である。

なお、 この密閉チヤ、ソ クの密閉性を損なわないスライダ一の例とし て特願平 1 1 一 3 1 6 4 6 9に記載されたスライダ一があり、 図 1 5 に示す如く 、 スライダ一の内側ガイ ド 1 5 — 1 がスライダ一案内用の 突起 G— 1、 G— 2 とチャッ クの開口側の鈎爪とに挟まれた部分を、 スライダ一の外側ガイ ド 1 5 — 2がチヤッ クの外側をスライ ドするこ とによってチャッ クを開閉出来る。

第 1 の発明においては、 この密閉チヤッ クの連続締付壁と連続押付 けリブの少なく とも一方の表面に易剥離プラスチッ ク層を予め設けて おき、 チャッ クが契合された状態で、 この易剥離プラスチッ ク層を介 して連続締付壁と連続押付けリブとを接着する。

図 3及び図 4 は、 それぞれ連続押付けリブと連続締付壁の拡大断面 図であるが、 図 3 においては連続押付けリブ 1 一 4 の表面に易剥離プ ラスチッ ク層 A— 1 が、 図 4においては連続締付壁 1 ― の表面に易 剥離プラスチヅ ク層 B _ 1 が設けられている。 但し、 易剥離プラスチ ッ ク層は連続押付けリブと連続締付壁との両方に設ける必要はなく、 何れか一方にだけ設けても良い。 そして、 図 1 に示す如きの契合状態 で、 連続締付壁と連続押付けリブを易剥離プラスチッ ク層を介して接 着する。

次に第 2の発明を、 図 5、 図 6及び図 7 によ り説明する。 図 5は、 雄鈎爪 5 — 2 と雌鈎爪 5 — 1 とよ りなる汎用型プラスチックチャッ ク の契合状態を示す断面図であるが、 第 2の発明においては、 雌鈎爪の 拡大断面図 · 図 6 に示すように雌鈎爪 5 — 1 の底部表面に易剥離ブラ スチッ ク層 A— 5が設けられ、 雄鈎爪の拡大断面図 · 図 7に示すよう に雄鈎爪 5 — 2の頂部表面に易剥離プラスチッ ク層 B— 5が設けられ ている。 但し、 易剥離プラスチッ ク層は雌鈎爪の底部表面と雄鈎爪の 頂部表面との両方に設ける必要はなく、 何れか一方にだけ設けても良 い。 そして、 図 5 に示す如きの契合状態で、 チャッ クが契合された状 態で、 この易剥離ブラスチック層を介して雌鈎爪頂部と雄鈎爪底部と を接着する。

次に、 第 3の発明を、 図 8により説明する。

第 3の発明は、 図 1及び図 5に示したように、 密閉チヤックゃ汎用 型プラスチックチャッ クに設けられたスライダ一案内用の突起 · G—

1及び G— 2の少なく との一方の表面に易剥離プラスチック層を設け るものである。 図 8は、 スライダー案内用の突起部分のみを示す断面 図であり、 突起 · G— 1 の表面に易剥離プラスチック層 A— 8が、 突 起 · G— 2の表面に易剥離プラスチック層 B— 8が設けられている。 但し、 易剥離プラスチック層は両方の突起に設ける必要はなく、 何れ か一方にだけ設けても良い。 そして、 チャックが契合された状態で、 易剥離プラスチック層を介して両方の突起の表面同士を接着する。 第 4の発明は、 第 1 の発明と第 3の発明の両方の態様を含むもの、 即ち一対のスライダ一案内用突起同士、 及び連続締付壁と連続押付け リブとが、 各々、 易剥離プラスチック層を介して接着されたものであ る。

第 5の発明は、 第 2の発明と第 3の発明の両方の態様を含むもの、 即ち一対のスライダ一案内用突起同士、 及び雄爪鈞の頂部と雌爪鈎の' 底部とが、 各々、 易剥離プラスチック層を介して接着されたものでで ある。

易剥離プラスチック層とは一般的には J I S Z 0 2 3 8に記載の 測定方法でヒートシールしたフィルムの剥離強度が 0 . 6 k g f / 1 5 m m以下であるプラスチック層のことであるが、 本発明では、 予め 設けておく易剥離プラスチック層とそれと接着する相手方の樹脂 （両 方の側に易剥離プラスチック層が予め設けられている場合は易剥離プ ラスチックであり、 一方の側だけに易剥離プラスチック層が予め設け られている場合は、 チヤック及びスライダ一案内用突起を構成する樹 脂である） との接着後の剥離強度が 0 . 6 k g f 1 5 mm以下である のが適当であり、 特に 0 . 3 k g f / 1 5 m m以下が好ましい。 0 . 6 k g f / 1 5 m mを超えるとチャックの開閉に力を要し、 チャック のスライダー案内用の突起に変形が生じて開閉に不都合を生じる場合 がある。 但し、 通常の状態に置いてあって特に力を加えない場合には 、 簡単に剥離しないだけの剥離強度が必要であることは、 云うまでも ない。

かかる易剥離プラスチック層を形成する材料としては、 ポリブテン 、 エチレン酢酸ビュル共重合体、 ポリエチレン/ポリプロピレン混合 物、 並びにこれらの樹脂を含む樹脂の混合物など、 通常易剥離プラス チックとして使用される樹脂組成物ならば特に制限は無いが、 易剥離 の形式は凝集剥離に比べて界面剥離の方が開封後にチヤックを開閉す る際のチヤック密閉性の保持で優れている。

易剥離プラスチックのヒートシール温度はチヤックを構成する樹脂 よりも低いことが望ましい。

これらの契合された状態で一部分を易剥離プラスチック層で接着し たチャッ クを用いた袋体には、 通常、 チャックを契合したままで内容 物は袋体の底部などから充填した後充填口をヒ一トシールする方法 （ 以後、 底開き袋と呼ぶ） が採用されるが、 これに限られることは無い チヤックの一部を易剥離プラスチック層で接着する方法は、 熱風ノ ズルを使用したヒートシール、 ヒートシ一ル熱板、 超音波ヒ一トシ一 ル機、 高周波ヒートシ一ル機等で易剥離プラスチックの物性によって これらから適切に選択すればよい。

易剥離プラスチック部の接着の時期は、 底開き平袋等では製袋機で スライダ一付き袋体を製造する際に実施するか又は予め接着したテー プ状のチヤックを使用して製袋する事が望ましく、 一方ガゼッ ト袋等 では袋体に内容物を充填した後に充填機に付属したヒートシール機で 実施することとなる。 易剥離プラスチック層で接着する部分において、 予め設けておく易 剥離プラスチッ ク層の樹脂の色とそれと接着する相手方の樹脂 （両方 の側に易剥離プラスチック層が予め設けられている場合は易剥離ブラ スチックであり、 一方の側だけに易剥離プラスチック層が予め設けら れている場合は、 チャッ ク及びスライダー案内用突起を構成する樹脂 である） の色を異なった 2色とする事で、 密閉包装後に開封されたこ とを検知する機能を付与する事ができる。 即ち、 例えば 2色として黄 色と青を選んだ場合、 これらを接着 （ヒートシール） した状態では接 着部分が緑色となるが、 剥離した後は黄色と青色となり、 しかも再度 接着 （ヒートシール） する操作を行なわない限り緑色に戻ることはな いので、 開封されたことが明示される。

発明 1及び 2の如くチャッ クで易剥離プラスチックを介して接着し た場合はチヤック閉止状態では色の変化がやや判りにくいが、 発明 3 〜 5の如く突起部分で易剥離プラスチックを介して接着した場合は、 色の変化が顕著である。

なお、 前記の、 一方の側だけに易剥離プラスチック層が予め設けら れている場合は、 接着の相手方のチヤック及び/ 又はスライダ一案内 用突起を構成する樹脂は表面部分のみが着色されているものとする方 が、 剥離による色調の変化が更に判り易くなるので好ましい。

易剥離プラスチック層で接着したチヤックを用いた袋体をスライダ 一で開口する実施方法は、 スライダ一によつて易剥離プラスチッ ク層 で接着した部分も含めてチャックを完全に開口する方法と、 図 1 5に 示す場合のスライダ一の内側ガイ ド 1 5— 1 のサイズを調整すること によって、 スライダ一を全開の位置にしてもチャックの一部分は開く が易剥離プラスチック層で接着した部分は開かないままで保持し、 チ ャックの一部分を指先で開く事によってはじめて開口し、 一度開いた 後はスライダ一によって自由にチャックを開閉が出来るようにする方 法とがあるが、 後者の方法の場合は開封検知の効果も得られる。 次に、 実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、 本 発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例 1

材質が L L D P E (線状低密度ポリエチレン樹脂） で、 係合状態に おけるチャッ クの幅が 3. 9 mm、 厚さが 2. 6 mmの、 図 1及び 2 に示すごときのテープ状の密閉チヤックで、 雌チヤック （雌鈎爪を有 する側の、 雌鈎爪、 フランジ及びスライダー案内用突起からなる部分 ) は黄色透明の着色を施し、 雄チャッ ク （雄鈎爪を有する側の、 雄鈎 爪、 フランジ及びスライダ一案内用突起からなる部分） は無色透明で あって、 且つ図 4に示すごとく連続締付壁の表面に 1 0 umの厚みで 材質が L L D P E、 ェチレン酢酸ビュル共重合体及びポリブテンの混 合物で剥離強度を 0. 3 1 k g f / 1 5 mmに調整した青色透明の易 剥離プラスチッ ク層を設け、 内容物側フランジは厚みが 3 0 0 mで 幅が 1 0 mm、 開口側のフランジ部は厚みが 3 0 O wmで雌鈎爪から

1 . 9 mmの位置に雄雌のフランジにそれぞれ長さ 1. 5 mm、 高さ 0. 8 mmの突起を設け、 更に、 図 8に示す如く、 但し雄鈎爪側の突 起内側の表面のみに、 1 0 mの厚みで材質が L L D P E、 エチレン 酢酸ビニル共重合体及ぴポリブテンの混合物で剥離強度を 0. 3 l k g f / 1 5 mmに調整した青色透明の易剥離プラスチッ ク層を設け、 チャッ クが契合した状態で連続締付壁と連続押付けリブを易剥離ブラ スチッ ク層で接着した状態のテープ状のチヤック （以後シ一ルドチヤ ックー 1 と呼ぶ。 ) を作成した。

材質構成が袋の内側から外側に向かってそれぞれ厚さ 6 0 の L L D P Eフィルム、 1 2 mアルミ箔、 1 5 mのポリアミ ド樹脂フィ ルムとなるようにドライラミネート した積層フィルムの内面に、 シー ルドチヤックー 1 のフランジ部を 4 mm幅のヒ一トシ一ルで接着した 後、 両端を 4 mm幅でヒートシールして作成した 1 4 0111111幅 2 0 0 m m高さの底開き平袋の上部にスライダ一を取付けた後シールドチ ャック上端のスライダ一に接していない突起部内側の部分をヒ一トシ —ルするとヒートシールされた部分は緑色に変色した。

スライダ一を操作してシールドチャックを開口すると、 （連続締付 壁と連続押付けリブとの接合部及び） 突起部の緑色が消えて青と黄色 が分離して見えたが、 その後スライダ一を操作してチヤックを閉止す ると線状に一部緑色が残るものの、 接着時のごとくの緑色に戻らなか つた。 これにより、 不正な開封を検知する機能が確認できた。

上記の 1 4 0 m m幅 X 2 0 0 m m高さのスライダ一付きシールドチ ャック底開き平袋 2 0袋を作成した。 比較例 1

材質が L L D P Eで厚み 3 0 0 m x幅 1 5 m mの寸法である 2枚 のテープを重ね， 該テープの一方の端を幅 4 m mのヒ一トシ一ルし、 他方の端を、 上記のスライダ一付きシールドチヤック底開き平袋の製 造に使用したのと同一材料 · 同一サイズの積層フィルムの内面に 4 m m幅でヒ一トシールで接着したのち両端を 4 m m幅でヒートシールし て、 上部及び両側の 3方をヒートシールした、 1 4 O m m幅 X 2 0 0 m m高さの底開き平袋を 2 0袋作成した。 実施例 1及び比較例 1で作成したそれぞれの袋に、 相対湿度 5 0 % の窒素ガスを 7 0 0 c cずつ充填し底部を 4 m m幅でヒ一トシールす る事によって該窒素ガスを袋の内部に密閉した。 続いて、 これら 2 0 袋 X 2種類の窒素ガス充填袋の内 1 0部 X 2種類を初期濃度の測定に 用い、 残りを （濃度、 ） 常温、 常圧の相対湿度 5 O Q/oの酸素ガスが満 たされた鉄箱の中に 1 0 0時間放置した後に袋内の窒素ガス中の酸素 濃度を測定した。

その結果は第 1表に示す通りで、 酸素の透過量に優位差が認められ ず、 実施例 1 のシールドチャッ ク一 1 が比較例 1 のヒートシール一と 同等の密閉性をもつ事が確認された。

なお、 シールドチャックは一度開口すると通常の密閉チヤックとし ての機能を発揮する事が確認された。 実施例 2

材質が L L D P E (線状低密度ポリエチレン樹脂） で無色透明の、 係合状態におけるチャックの幅が 3. 9 mm、 厚さが 2. 6 mmので あり、 内容物側フランジ部は厚みが 3 0 0 mで幅が 1 0 mm、 開口 側フランジ部は厚みが 3 0 0 で雌鈞爪から 1 . 9 mmの位置に雄 雌のフランジにそれぞれ長さ 1 . 5 mm、 高さ 0. 8 mmの突起を設 けた図 1及び 2に示すごときのテープ状の密閉チヤックの、 連続押付 けリブ及び連続締付壁の両方の表面には図 3及び 4に示すごとく、 ま た、 両方の突起内側の表面には図 8に示す如く、 易剥離プラスチック 層を設けた。 該易剥離プラスチック層は、 何れも、 1 0 mの厚みで 、 L L D P E、 エチレン酢酸ビュル共重合体及びポリブテンの混合物 で剥離強度を 0. 2 5 k g f / 1 5 mmに調整し、 且つ、 連続押付け リブ側と連続締付壁側の、 又は両突起内側の何れか一方を黄色透明に 他方を青色透明としたものである。

このテープ状チャックを契合した状態で連続締付壁と連続押付けリ ブとを易剥離プラスチック層で接着し、 溶着部分が緑色に変色したテ —プ状のチャック (以後シ一ルドチャッ ク一 2 と呼ぶ。 ) を作成した このシールドチャック一 2を使用して実施例 1 と同様に 1 4 0 mm 幅 X 2 0 0 mm高さの底開き平袋を作成し、 その上部にスライダーを 取付けた後シールドチヤック上端のスライダ一に接していない突起部 内側の部分をヒートシールしたところヒ一トシールされた部分は緑色 に変色した。 スライダ一を操作してシール ドチヤヅ クを開口すると、 突起部の緑 色が消えて青と黄色とに分離して見えたが、 その後スライダ一を操作 してチャッ クを閉止しても緑色に戻らなく、 不正な開封が検知する機 能が確認できた。 また、 シールドチャッ クの開口により、 連続締付壁 と連続押付けリブとの接合部の緑色も消えて青と黄色とに分離して見 えた。

上記の 1 4 0 m m^ x 2 0 0 m m高さのスライ ダー付きシールドチ ャック底開き平袋 2 0袋を作成し、 実施例 1 と同様に酸素透過量を測 定したところ、 第 1表の如く の結果が得られ、 実施例 2 のシールドチ ャックー 2が比較例 1 のヒ一 トシ一ル一と同等の密閉性をもつ事が確 認された。

第 1表

産業上の利用可能性

本発明によれば、 雄雌鈎爪及び/又はスライダ一案内用突起が易剥 離プラスチッ ク層を介して接着していて長期保存が可能となるような 高度な密閉性が得られると共に、 開口も容易であり、 しかも不正開封 が明示される機能を併せ持つスライダ一付きチヤッ ク袋体を提供出来 た。

Claims

請求の範囲

1 . プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪が形成されたスラ ィダー付きプラスチックチャックであって、 且つ雄鈎爪の内側に該爪 と平行な連続締付壁を雌鉤爪の内側に該爪と平行な連続押付けリブを 各々有するスライダー付きプラスチックチャッ クにおいて、 チヤック が契合された状態で、 連続締付壁と連続押付けリブの少なく とも一方 の表面に予め設けられた易剥離プラスチック層を介して、 連続締付壁 と連続押付けリブとが接着されている事を特徴とする高気密性スライ ダ一付きプラスチックチャッ ク。

2 . プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈞爪が形成されたスラ イダ一付きプラスチックチャックにおいて、 チャッ クが契合された状 態で、 雄爪鈎の頂部と雌爪鈎の底部の少なく とも一方の表面に予め設 けられた易剥離プラスチック層を介して、 雄爪鈎の頂部と雌爪鈎の底 部とが接着されている事を特徴とする高気密性スライダー付きプラス チックチャック。

3 . プラスチッ クフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪と開口部側に雄鈎 爪及び雌鈎爪にそれぞれ平行に設けられた一対のスライダ一案内用突 起が形成されたスライダ一付きプラスチックチャッ クにおいて、 チヤ ックが契合された状態で、 一対のスライダ一案内用突起の少なく とも 一方の内側表面に予め設けられた易剥離プラスチック層を介して、 一 対のスライダー案内用突起が接着されている事を特徴とする高気密性 スライダー付きプラスチッ クチャック。

4 . プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪と開口部側に雄鈎 爪及び雌鉤爪にそれぞれ平行に設けられた一対のスライダ一案内用突 起が形成されたスライダー付きプラスチックチャックであって、 且つ 雄鉤爪の内側に該爪と平行な連続締付壁を雌鉤爪の内側に該爪と平行 な連続押付けリブを各々有するスライダ一付きプラスチックチャック において、 チヤックが契合された状態で、 一対のスライダ一案内用突 起の少なく とも一方の内側表面に予め設けられた易剥離プラスチック 層を介して、 一対のスライダー案内用突起が接着され、 且つ連続締付 壁と連続押付けリブの少なく とも一方の表面に予め設けられた易剥離 プラスチック層を介して連続締付壁と連続押付けリブとが接着されて いる事を特徴とする高気密性スライダー付きプラスチックチャック。

5 . プラスチックフィルムの表面に雄雌一対の鈎爪と開口部側に雄鉤 爪及び雌鉤爪にそれぞれ平行に設けられた一対のスライダ一案内用突 起が形成されたスライダー付きプラスチックチャックにおいて、 チヤ ックが契合された状態で、 雄爪鈎の頂部と雌爪鈎の底部の少なく とも 一方の表面に予め設けられた易剥離プラスチッ ク層を介して雄爪鈎の 頂部と雌爪鈎の底部とが接着され、 且つ一対のスライダー案内用突起 の少なく とも一方の内側表面に予め設けられた易剥離プラスチック層 を介して、 一対のスライダ一案内用突起が接着されている事を特徴と する高気密性スライダー付きプラスチックチャック。

6 . 互いに接着される部分の表面の色が異なった 2色である事を特徴 とする請求項 1 〜 5の何れかに記載の高気密性スライダー付きプラス チックチャック。

7 . 予め設けられた易剥離プラスチック層を介して接着された部分に おける易剥離プラスチック層の剥離強度が 0 . 3 k g f / 1 5 m m以 下である事を特徴とする請求項 1 〜 6の何れかに記載の高気密性スラ ィダ一付きプラスチックチャック。 ⁸ , 請求項 1 〜 7の何れかに記 «の高気密性スライダー付きプラスチ ツクチャックを備えている事を特徴とする袋体。