WO2003085451A1

WO2003085451A1 - Equipement photographique

Info

Publication number: WO2003085451A1
Application number: PCT/JP2003/004293
Authority: WO
Inventors: Toshiaki Nakanishi; Masahiro Uehara; Hiroaki Takano; Hiroshi Takeuchi
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 2002-04-04
Filing date: 2003-04-03
Publication date: 2003-10-16
Also published as: KR20040094599A; CN1514950A; US20050180738A1; US6968126B2; EP1491944A1; US20050213952A1; US20050179778A1; US7167643B2; US20050180739A1; US6928238B2; KR100976015B1; US6963693B2; US20050185943A1; US6959146B2; JP4085677B2; EP1491944A4; JP2003295302A; US7626611B2; EP1491944B1; US20040136701A1

Description

明細書

撮影装置技術分野本発明は、証明写真を撮ることができる撮影装置に関する。

本出願は、日本国において 2 0 0 2年 4月 4日に出願された日本特許出願番号 2 0 0 2 - 1 0 3 0 3 9を基礎として優先権を主張するものであり、この出願は参照することにより、本出願に援用される。景技術従来、図 1に示すように、証明写真を撮る撮影装置 1 0 0は、略矩形の筐体 1 0 1 を有し、この筐体 1 0 1には、内部に撮影室 1 0 2が設けられている。この筐体 1 0 1には、撮影室 1 0 2に入った被写体となる人物の顔を撮影する撮影部 1 0 3と、撮影部 1 0 3が撮影した画像を印刷するプリンタ 1 0 4とが内蔵されている。

また、筐体 1 0 1には、撮影室 1 0 2に入るための入り口 1 0 5が設けられており、入り口 1 0 5には、遮光カーテン 1 0 6が取り付けられている。また、撮影室 1 0 2には、被写体となる人物が着座する椅子 1 0 7が設けられている。更に、撮影装置 1 0 0には、被写体を照射する照明器具 1 0 9が設けられている他、図示しないコィン投入口や金庫等が設けられている。

このような撮影装置 1 0 0では、入り口 1 0 5より被写体となる人物が撮影室 1 0 2に入って椅子 1 0 7に着座すると、撮影準備が完了した状態となる。そして、撮影装置 1 0 0では、椅子 1 0 7に座っている被写体をフラッシュ撮影し、この撮像デ一夕をプリンタ 1 0 4で出力する。

ところで、医療の分野において、医師や看護婦等の医療関係者は、カルテ、診察券等で患者を特定する必要がある。そこで、患者の顔写真をカルテ、診察券等に貼着して、医療関係者が患者を間違えて処方等をしないようにしている。カルテ、診察券等に貼着する顔写真の撮影は、上述した撮影装置 1 0 0が用いられている。

また、患者の中には、移動に車椅子や松葉杖が必要な者もいる。上述した撮影装置 1 0 ◦は、入り口 1 0 5と設置面 1 1 0との間に段差 1 0 8があり、また、入り口 1 0 5も外光が撮影室 1 0 2内に極力入らないようにするために狭いものとなっている。このため、移動に車椅子や松葉杖を必要とする患者は、写真を撮るときに、入り口 1 0 5より撮影室 1 0 2に入りづらい。

また、撮影装置 1 0 0には、撮影室 1 0 2に椅子 1 0 7が設置されていることから、車椅子に乗った患者は、車椅子から椅子 1 0 7に移る必要があり、その移動は大変なものである。また、撮影室 1 0 2内は、人が座って写真撮影するのに必要な空間しか有していないことから、患者の介護者は、撮影時患者を補助するために撮影室 1 0 2に共に入ることは困難であり、患者に代わって撮影装置 1 0 0を操作することも面倒なものとなっていた。究明の閧示本 ¾明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車椅子等に乗つた身体障害者であっても、証明写真等を容易に撮影することができるブース型の撮影装置を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、被写体となる人物の介護者等も容易に操作することができる撮影装置を提供することにある。

更に、本究明の他の目的は、設置面に安定して設置することができる上記目的に用いる撮影装置を提供することにある。

本発明に係る撮影装置は、上述した課題を解決すべく、一対の側壁と、この一- 対の側壁間に設けられる天板とを有し、内部に撮影室が設けられた筐体と、筐体の背面側に配設され、撮影室内の被写体を撮影する撮影手段と、筐体に配設され、撮影手段が撮影した被写体を印画紙に印刷し、この被写体が印刷された印画紙を排出部に排出する印刷手段と、撮影手段と対向するように、筐体の背面側と対向する前面側の天板に設けられた遮光部材とを備え、筐体の一対の側壁は、一方の側壁が他方の側壁より短くなるように形成されていると共に、筐体の底面は、設置面と略面一となるように形成され、一方の側壁の端部から他方の端部に亘る領域が被写体の撮影室への入り口とされている。

また、本発明に係る撮影装置は、上述した課題を解決すべく、一対の側壁と、この一対の側壁間に設けられる天板とを有し、一方の側壁が他方の側壁より短くなるように形成されていると共に、筐体の底面が設置面と略面 -となるように形成され、内部に撮影室が設けられ、前面側から一方の側壁の端部に亘る領域が被写体の撮影室への入り口とされる筐体と、筐体の前面側と対向する背面側に配設され、撮影室内の被写体を撮影する撮影手段と、筐体に配設され、撮影手段が撮影した被写体を印画紙に印刷し、この被写体が印刷された印画紙を排出部に排出する印刷手段と、撮影室の入り口を閉塞するように、筐体の前面側の天板に設けられた遮光部材と、撮像手段の近傍であって、筐体の一方の側壁側に設けられる操作手段とを備える。

本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本究明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。図面の簡単な説明図 1は、従来の撮影装置を説明する側面図である。

図 2は、本発明を適用した撮影装置を正面側から見た斜視図である。

図 3は、上記撮影装置を背面側から見た斜視図である。

図 4は、上記撮影装置の透視平面図である。

図 5は、撮影室に設けられた左右一対の照明器具を説明する平面図である。図 6は、従来の方法、すなわち被写体を正面斜め上方から照射して撮影した写真を説明する図である。

図 7は、図 4に説明する照明器具を用いて被写体を左右斜め前方から照射して撮影した写真を説明する図である。

図 8は、上記撮影装置を正面側から見た図であって、カーテンを閉めた状態を説明する図である。図 9 Aは、椅子を回動支持する回動支持機構を説明する平面図であり、図 9 B は、その正面図、図 9 Cはその側面図である。

図 1 0は、上記回動支持機構が椅子を跳ね上げる途中を説明する側面図である。図 1 1は、上記椅子が片づけられた状態を説明する平面図である。

図 1 2は、上記撮影装置の制御回路を説明するブロック図である。

図 1 3は、上記制御回路の動作を説明するフローチヤ一トである。

図 1 4は、上記回動支持機構の他の例を説明する平面図である。

図 1 5は、上記回動支持機構の他の例を説明する側面図である。発明を実施するための最良の形態以下、本発明を適用した撮影装置について、図面を参照して説明する。

図 2乃至図 4に示すように、本発明を適用した撮影装置 1は、病院等に設置されて患者等の顔写真を撮影するために用いられる写真ブースを構成するものであり、本体部を構成する筐体 1 1 を有する。この筐体 1 1は、背面部 1 2に相対向して設けられる側壁 1 3、 1 4と、側壁 1 3、 1 4間を閉塞し天井を構成する天板 1 5とを有し、背面部 1 2 と一対の側壁 1 3、 1 4と天板 1 5とで構成される空間部に撮影室 1 6が設けられている。

被写体となる人物が撮影室 1 6に入ったときに対向する背面部 1 2には、その内部に、被写体を撮影するための撮像部 1 7、撮像部 1 7が撮影した画像を印刷するプリンタ 1 8、 1 9、撮像部 1 7の出力である画像信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する等の画像処理を行う画像処理回路、全体の動作を制御する制御回路等の様々な電気回路が組み込まれたメイン基板 2 1等が内蔵されている。

撮像部 1 7は、 C C D (Charge-Coupled Devi ce) 等の撮像素子を有する撮像装置 1 7 aと、撮影室 1 6の被写体となる人物と向き合う面に設けられるハーフミラー 1 7 bと、ハーフミラ一 1 7 bを透過した光を反射する反射板 1 7 cとを有する。ハーフミラ一 1 7 bは、被写体を撮影するとき、ハーフミラ一 1 7 bで被写体からの光を所定 g反射させることで被写体となる人物が自分の顔を見ることができるようにすると共に、残りの光を透過し、撮像装置 1 7 aが被写体を取り込むことができるようにする。

ハーフミラ一 1 7 bを透過した光は、反射板 1 Ί cで反射されて撮像装置 1 Ί aへと導かれ、これによつて、撮像装置 1 7 aは、被写体を撮影する。撮像装置 1 7 aからの出力は、メイン基板 2 1の画像処理回路に出力され、ディジタル処理がなされ、これをプリン夕 1 8若しくは 1 9に出力する。

第 1のプリンタ 1 8は、通常使用するメインプリンタであり、第 2のプリンタ 1 9は、第 1のプリンタ 1 8が故障したとき等に使用される補助プリンタである < ディジタル信号に変換された画像データは、第 1のプリン夕 1 8若しくは第 2のプリンタ 1 9に出力され、プリンタ 1 8、 1 9で印画紙に印刷される。その他に、筐体 1 1 を構成する背面部 1 2には、電源スィツチ 2 0 a、金庫 2 0 b等が内蔵されている。

側壁 1 3、 1 4は、このような背面部 1 2と一体的に、互いに略平行となすように設けられている。背面部 1 2を構成する外壁と共に側壁 1 3、 1 4は、鉄板等比較的比重の重い材料で形成することで、筐体 1 1の下側を重くし、安定して設 S面 2に設置できるように形成されている。

一方の側壁 1 3は、他方の側壁 1 4より短くなるように形成されている。筐体 1 1は、長い側の他方の側壁 1 4が、壁に沿うように設置される。短い側となる一方の側壁 1 3には、設置面 2 と接続する転動防止部材 2 2が取り付けられる。転倒防止部材 2 2は、設置面 2、一方の側壁 1 3のそれそれをねじ止め等することで、筐体 1 1がー方の側壁 1 3側から押されたときにも倒れないようにしている。そして、他方の側壁 1 4は、一方の側壁 1 3より長く形成することで、一方の側壁 1 3側から力が加えられたときにも、筐体 1 1 を十分支持できるように形成されている。

側壁 1 3、 1 4間に取り付けられる天板 1 5は、撮影室 1 6の天井を構成するものであり、長手方向の長さが長い側となる他方の側壁 1 4と略同じ若しくは他方の側壁 1 4よりやや長く形成されている。ここで、天板 1 5は、ポリプロビレン等の樹脂材料で形成されている。すなわち、天板 1 5は、側壁 1 3、 1 4に比ベて比重の軽い材料で形成されている。筐体 1 1は、側壁 1 3、 1 4を含む周面を鉄板等の比較的比重の重い材料で形成し、上方に位置する天板 1 5を比重の比較的軽い材料で形成し、下側が重くなるように形成することで、安定して設魔面 2に設置できる。

撮影室 1 6は、以上のような背面部 1 2 と一体的に形成される一対の側壁 1 3、 1 4と天板 1 5とで構成され、一方の側壁 1 3の端部と他方の側壁 1 4の端部との間が撮影室 1 6の入り口 2 3 とされている。このように、入り口 2 3は、長さの異なる側壁 1 3、 1 4の間に構成することで、広くすることができ、車椅子等に乗った患者も、車椅子等に乗ったまま撮影室 1 6に容易に入ることができる。筐体 1 1は、底板が設けられておらず、従って、撮影室 1 6の床は、設置面 2 となっており、撮影室の床は、設置面 2 と面一になつている。したがって、従来のように、撮影室 1 6の入り口 2 3には、段差が無く、車椅子等に乗つた患者も、車椅子等に乗ったまま撮影室 1 6に入ることができる。

ここで撮影室 1 6の詳細を説明すると、撮影室 1 6には、長い側の他方の側壁 1 4に回動支持された椅子 2 4が設けられている。この椅子 2 4には、被写体となる人物が座る。この撮影室 1 6には、車椅子等に乗った患者も入り口 2 3より入ることがあり、この場合は、椅子 2 4が邪魔となる。そこで、この椅子 2 4は、長い側の他方の側壁 1 4側に倒すことができ、撮影室 1 6より待避させることで、車椅子の患者が撮影室 1 6に入ることができるようになつている。

また、この椅子 2 4の高さは、車椅子の座る部分と略同じ高さとなっている。撮像部 1 7は、機構を簡素化するため、位置を変えることはできず固定となっている。被写体となる人物には、車椅子に乗った者と乗っていない者とがおり、それによって、顔の高さは異なる。そこで、椅子 2 4は、車椅子の高さと略同じとすることで、車椅子に乘つていない者が椅子 2 4に座ったときの顔の高さと車椅子に乗った者の顔の高さとが略同じになるようにし、撮像部 1 7が固定であっても確実に被写体となる人物の顔を確実に撮影することができるようにしている。なお、椅子 2 4の隣には、物置台 2 5が設けられおり、被写体となる人物が鞠等を置くことができる。

椅子 2 4に座った若しくは撮影室 1 6に入った車椅子に乗った患者と対向する第 1の面 1 6 aは、撮像部 1 Ίを構成する撮像装置 1 7 aの光軸と垂直となるように形成されており、この面の被写体となる人物の顔と対向する位置には、撮像部 1 Ίを構成する略矩形のハーフミラ一 1 7 bが設けられている。このハーフミラー 1 7 bは、椅子 2 4に座った若しくは車椅子に座っている患者がハーフミラ一 1 7 bで自分の顔を見ながら撮影を行うことができるようになつている。

このハーフミラ一 1 7 bが設けられた第 1の面 1 6 aと左右に隣り合う第 2及び第 3の面 1 6 b、 1 6 cは、互いに向き合う方向に、第 1の面 1 6 aに対して傾斜するように設けられている。これら第 2及び第 3の面 1 6 b、 1 6 cには、被写体となる人物を照らす照明器具 2 6、 2 7が設けられている。照明器具 2 6、 2 7は、究光体が内蔵されており、撮影時に点灯されることで、フラッシュ撮影を行うことができるようにしている。照明器具 2 6、 2 7は、従来、被写体の正面上方から光を照射していたのに対して、被写体の左右斜め前方から光を被写体に光を照射するようにし、被写体の顔の額と顎との間、すなわち顔の上下で照明差が究生しないようにし、また、しわに影が究生することを防止してしわが目立たないようにしている。

ところで、図 5に示すように、第 2の面 1 6 bに設けられた照明器具 2 6 と第 3の面 1 6 cに設けられた照明器具 2 7とは、撮像装置 1 7 aの光軸 Lと椅子のセン夕〇，とを結ぶ線と照明器具 2 6、 2 7のセンタ 0 ₂、 0 _:!と椅子 2 4のセンタ〇，とを結ぶ線とがなす角 0 Θ ₂を有するように設けられている。 0 2は、撮影時に、顔に滑らかな影ができ、眼鏡に照明の写り込みが無く、背景に影が出にくい角度に設定され、例えば 3 0 ° 〜 7 0 ° 、好ましくは 5 0 ° とされる。また、写真に写し出された顔は、一般に左右で照明差があった方が患者によく見えるものである。そこで、照明装置 2 6、 2 7は、照明差が発生するように被写体を照射するようにしている。例えば、照明器具 2 6、 2 7は、照明差が例えば 1 ： 1 . 5〜 1 ： 3、好ましくは 1 ： 2となるように被写体を照射する。なお、光を強くする方の照明器具は、何れであってもよい。これによつて、写真は、柔らかな影が形成され、平面的でなく立体的に被写体を写し出すことができる。なお、この撮影装置 1では、撮像部 1 7の撮像装置 1 7 aに C C Dを用いている。 C C Dは、銀塩フィルムを用いるカメラ（銀塩カメラ）に比べてラテイチユード ( l ati tude) が狭い。そこで、この照明差は、銀塩カメラに比べて比が小さくなるように設定される。

なお、効果確認として、図 6に被写体に対して光を、被写体の正面上方から照射して撮影した図を示し、図 7に、照明器具 2 6、 2 7を用いて被写体の左右斜め前方から光を照射して撮影した図を示す。これらを比較すると、図 6の方が被写体の額のしわは目立っていない。これは、上述したように、被写体の左右斜め前方から光を照射することで、顔の上下で照明差が無くなり、また、しわに影が発生しなくなるためである。

なお、更に、この撮影室 1 6には、照明器具 2 6、 2 7他に、被写体を下側から照射する照明器具 2 8が設けられている。この照明器具 2 8は、第 1の面 1 6 aであってハーフミラ一 1 7 bの下側に撮影室 1 6側に突出して形成された突出部 2 8 aの上側の面 2 8 bに設けられ、照射方向が斜め上方となるように設けられている。

また、撮影室 1 6には、図 2乃至図 4に示すように、被写体の正面側であって、一方の側壁 1 3側に操作部を構成する料金投入部 2 8が設けられている。料金投入部 2 9は、コィンを投球するコィン投入部 2 9 aと紙幣を投入する紙幣投入部 2 9 bとからなり、これら投入部 2 9 a、 2 9 bは、人が椅子 2 4座ったとき、手で料金を投入し易い高さに設けられている。椅子 2 4は、上述したように車椅子の高さに合わせて設けられていることから、車椅子に乗った人も、容易に料金投入部 2 9に料金を投入することができる。

なお、本例では、操作部として、料金投入部 2 9が設けられているのみであるが、その他に、撮影を閧始する撮影開始ボタン、撮影した画像をプリンタ 1 8、 1 9で印刷する前に確認する確認ボタン等を設けるようにしてもよく、この場合、これらのボタンも、被写体の正面側であって、一方の側壁 1 3側に設けられる。突出部 2 8 aの下側には、被写体となる人の撮影位置を位置決めするための位置決め凹部 3 1が設けられている。この位置決め凹部 3 1が設けられる位置は、椅子 2 4又は車椅子に座った人の膝を収めることができる高さに設けられている。撮影をするとき、被写体となる人は、椅子 2 4に座り、又は、撮影室 1 6に車椅子で入り口 2 3より入り、膝を位置決め EI部 3 1に係合させることによって、容易に撮影位置を位置決めすることができる。すなわち、被写体となる人は、膝を位置決め凹部 3 1に係合させることによって、ハーフミラ一 1 7 bに対して正面を向くようになる。

また、撮影室 1 6には、撮影室 1 6に被写体が入ったかどうかを検出する被写体検出部 3 2が設けられている。被写体検出部 3 2は、天板 1 5の椅子 2 4の上に設けられ、被写体が撮影位 Hに居ることを検出する。被写体検出部 3 3は、被写体を検出すると、この検出信号を、メイン基板 2 1の制御回路に出力し、待機モードから写真撮影モードに切り換える。

なお、この被写体検出部 3 2は、上述した位置決め凹部 3 1内に設けるようにしてもよい。天板 1 5に被写体検出部 3 2を設けたときには、例えば被写体となる人が撮影室 1 6内で立っているとき等実際には撮影位置に居ないときも被写体を検出してしまうが、被写体検出部 3 2を位置決め凹部 3 1内に設けたときには、膝が位置決め凹部 3 1に係合していない限り被写体を検出することができないことから、確実に撮影位置にある被写体を検出することができる。

天板 1 5の入り口 2 3となる領域には、図示しないカーテンレールやフックが設けられており、この力一テンレ一ルやフックには、遮光部材となる力一テン 3 3が垂下されており、入り口 2 3を開閉できるようになつている。この力一テン 3 3は、遮光性のものであり、撮影時に外光が撮影室 1 6内に入らないようにしている。

このカーテン 3 3は、図 8に示すように、撮影室 1 6へ出入りするときには簡単に移動させて容易に入ることができる。力一テン 3 3をフックに固定したときには、正面入口のカーテン 3 3にスリット 3 3 aを設けることにより入りやすくなる。力一テン 3 3の撮影室 1 6側の面であって、被写体の背後となる領域は、写真の背景となる領域である。このため、スリット 3 3 aは、写真の背景となる領域を除く領域に設けられている。なお、遮光部材として、力一テン 3 3の他にプレート等を用いるようにしてもよい。

入り口 2 3を構成する短い側の側壁 1 3の端部の略中央領域には、垂直方向に第 1の手摺り 3 4が設けられており、松葉杖をついた患者、車椅子に乗った患者等の身体障害者が入り口 2 3より撮影室 1 6内に入り易いようになつている。また、入り口 2 3を構成する長い側の他方の側壁 1 4の端部上方には、垂直方向に第 2の手摺り 3 5が設けられ、例えば松葉杖をついた患者が入り口 2 3より撮影室 1 6内へ入り易いようになつている。更に、他方の側壁 1 4であって、操作部を構成する料金投入部 2 9と略同じ高さには、水平方向に第 3の手摺り 3 6が設けられ、例えば椅子に座つた被写体となる人や車椅子に乗つた人が撮影位置の調整を容易に行うことができるようになつている。なお、短い側の一方の側壁 1 3 には、外面側に、プリンタ 1 8、 1 9で印刷された写真が排出される写真排出口

3 8が設けられている。

ところで、椅子 2 4は、図 9乃至図 1 1に示すように、回動支持機構 4 0を介して長い側の他方の側壁 1 4に取り付けられている。この回動支持機構 4 0は、椅子 2 4が取り付けられる椅子取付け部材 4 1 を有し、この椅子取付け部材 4 1 は、一端部が他方の側壁 1 4に一体的に設けられた回動支持部 4 2に支軸 4 3を介して回動自在に取り付けられている。この椅子取付け部材 4 1 には、椅子 2 4 の直下に、椅子 2 4を支持する椅子支持部材 4 4が設けられている。

この椅子支持部材 4 4は、被写体が椅子 2 4に座ったときに、椅子 2 4を支持するものであり、一端に、撮影室 1 6の床、すなわち設置面 2に接する支持部 4

4 aが設けられており、他端が椅子取付け部材 4 1に支軸 4 5を介して回動自在に取り付けられている。なお、椅子 2 4には、一方の側壁 1 3側に椅子 2 4を回動操作するための取っ手 2 4 aが設けられている。取っ手 2 4 aは、短い側の一方の側壁 1 3側に設け、椅子 2 4の回動操作がし易くなるようになつている。また、椅子取付け部材 4 1 と椅子支持部材 4 4とは、リンク部材 4 6を介して接続されている。リンク部材 4 6は、一端が椅子支持部材 4 4の例えば椅子 2 4 側に支軸 4 7により回動可能に取り付けられており、他端が椅子取付け部材 4 1 に設けられたガイド孔 4 8に、該他端に設けられた係合突起 4 9が係合されている。

リンク部材 4 6は、椅子 2 4を回動させるとき、椅子支持部材 4 4を、椅子 2 4の使用時に椅子 2 4を支持する支持位置、すなわち設置面 2に対して略垂直な位置と椅子 2 4を片づけるときに椅子支持部材 4 4を他方の側壁 1 4と略平行な状態にし椅子 2 4を撮影室 1 6から待避させる待避位置とに亘つて移動させるためのものである。すなわち、リンク部材 4 6は、椅子 2 4の使用時においては、係合突起 4 9がガイド孔 4 8の一端側にあり、椅子支持部材 4 4を設置面 2に対して略垂直な状態にする（支持位置）。椅子が回動操作されると、係合突起 4 9は、ガイド孔 4 8に沿って他端側に移動する。これによつて、椅子支持部材 4 4は、支軸 4 5を回動支点として一方に回動し、側壁 1 4や椅子 2 4と略平行な状態となる（待避位置）。

また、椅子取付け部材 4 1は、他方の側壁 1 4とダンパ 5 1で接続されている < グンパ 5 1は、一端が支軸 5 2を介して椅子取付け部材 4 1に回動可能に支持され、他端が他方の側壁 1 4の回動支持部 4 2の下側に設けられた支持部 5 3の支軸 5 3 aに回動可能に支持されている。ダンパ 5 1は、椅子 2 4の回動操作するとき、緩やかに回動操作することができるようにしている。

更に、他方の側壁 1 3には、待避位置に椅子 2 4を保持するための保持機構 5 4が設けられている。保持機構 5 4は、他方の側壁 1 4に一体的に設けられた支持片 5 5に保持部材 5 6が取り付けられている。保持部材 5 6は、中途部で支軸 5 7によって支持片 5 5に冋動可能に支持されており、一端側に、椅子 3 4を係止する係止突部 5 8が設けられ、他端側に、椅子 2 4が待機位置にあることを検出する検出部 5 9を押圧する押圧部 6 0が設けられている。

また、保持部材 5 6は、他方の側壁 1 4に設けられた取付け片 6 1に取り付けられる付勢部材であるバネ 6 2の一端が取り付けられている。このパネ 6 2は、他端が保持部材 5 6の他端側に係止され、保持部材 5 6を、係止突部 5 8が椅子 2 4を係止する方向、すなわち下方に付勢する。

次に、以上のような回動支持機構 4 ◦の動作について説明すると、椅子 2 4が撮影室 1 6に広げられているとき、図 8に示すように、リンク部材 4 6は、椅子 2 4の使用時においては、係合突起 4 9がガイド孔 4 8の一端側にあり、椅子支持部材 4 4は、設置面 2に対して略垂直な状態となっており、椅子 2 4を支持した状態にある。撮影室 1 6に車椅子に乗った患者等が入るために椅子 2 4を片づける必要があるとき、椅子 2 4は、図 1 0に示すように、患者が取っ手 2 4 aを持って回動操作される。椅子 2 4を図 1 0中矢印 A方向に回動操作すると、リンク部材 4 6の係合突起 4 9は、次第にガイド孔 4 8の一端側から他端側に移動する。

これによつて、椅子支持部材 4 4は、支軸 4 5を回動支点として図 1 0中矢印 B に回動する。そして、図 1 1に示すように、椅子 2 4を他方の側壁 1 4と略平行となすまで回動操作すると、椅子 2 4は、保持機構 5 4の保持部材 5 6の係止突部 5 8に係止される。これによつて、椅子 2 4は、他方の側壁 1 4と略平行な待避位置に保持される。このとき、保持部材 5 6は、椅子 2 4に押されて、パネ 6 2の付勢力に抗して、支軸 5 7を回動支点としてとして回動する。

また、このとき、椅子 2 4は、ダンパ 5 1によって緩やかに回動操作することができる。すると、保持部材 5 6の押圧部 6 0は、検出部 5 9を押圧する。これによって、検出部 5 9は、椅子 2 4が待避位 Sにあることを検出することができる。なお、保持部材 5 6は、パネ 6 2で係止突部 5 8が椅子 2 4を係 Iヒする方向に付勢されていることから、確実に椅子 2 4をロックし、待避位置に保持することができる。

なお、椅子 2 4を使用するときには、保持部材 5 6を支軸 5 7を回動支点として回動操作し、係合突部 5 8と椅子 2 4との係止状態を解除すればよい。これによって、椅子 2 4は、図 1 0中反矢印 A方向に回動可能になり、椅子支持部材 4 4は、リンク部材 4 6の係合突起 4 9が次第にガイド孔 4 8の他端側から一端に移動することによって、待避位置から支持位置まで支軸 4 5を中心に図 1 0中反矢印 B方向に回動する。

次に、背面部 1 2に内蔵されたメイン基板 2 1等に組み込まれた制御回路について図 1 2を参照して説明すると、この制御回路 7 0は、装置の動作に必要なプログラムが記憶される R O M (Read-Only Memory) 7 1 と、装置の動作に必要なアプリケーションプログラム等が記憶されるハ一ドディスク等からなるプログラム記憶部 7 2と、 R O M 7 1やプログラム記憶部 7 2に保存されているプログラムがロードされる R A M ( Random-Access Memory) 7 3と、料金投入部 2 9より投入された金額等を判断し課金処理を行う課金処理部 7 4と、音声を出力する音声出力部 7 5と、音声データを可聴音として出力するスピーカ 7 6と、外部記憶装置が装着されるドライブ 7 7と、全体の動作を制御する C P U (Central Proc ess ing Uni t) 7 8とを備え、これらは、バス 7 9を介して接続されている。また、このバス 7 9には、撮像部 1 Ίを構成する撮像装置 1 7 a、照明器具 2 6、 2 7、 2 8、撮影室 1 6に被写体が入ったかどうかを検出する被写体検出部 3 2、椅子 2 4が待機位置にあることを検出する検出部 5 9等が接続されている, 次に、図 1 3を参照して、撮影装置 1の動作を説明する。ステップ S 1において、 C P U 7 8は、椅子 2 4が待避位置にあるかどうか、すなわち椅子 2 4が他方の側壁 1 4と略平行な状態となっており、車椅子が撮影室 1 6に進入可能な状態にあるかどうかを判断する。

具体的に、 C P U 7 8は、回動支持機構 4 0を構成する検出部 5 9が保持部材 5 6の押圧部 6 0に押圧されてオンとなつたかを検出する。 C P U 7 8は、椅子

2 4が待避位置に無い、すなわち撮影室 1 6に設置された状態にあると判断したとき、ステップ S 2に進み、通常モード、すなわち被写体となる人が椅子 2 4に座って撮影するモードに移る。また、 C P U 7 8は、椅子 2 4が待避位置にあると判断したとき、ステップ S 9に進み、車椅子専用のモードに移る。車椅子専用のモードは、車椅子に乗った人は車椅子に乗っていない人に比べて撮影位置の位 ¾決め等に時間がかかることから、撮影までの時間が長くなるようになつている通常のモードのとき、ステップ S 2において、 C P U 7 8は、ユーザが撮影位置についたかどうかを判断する。すなわち、被写体検出部 3 2は、赤外線センサ等で構成されており、被写体のなる人が椅子 2 4に座って膝を位置決め凹部 3 1 に係合された撮影位置についているかを検出する。 C P U 7 8は、被写体検出部

3 2が撮影位置についていることを検出したとき、ステップ S 3に進み、検出していないときステップ S 2を繰り返す。

ステップ S 3において、 C P U 7 8は、音声出力部 7 5を介して料金を料金投入部 2 9に投入するようにアナウンスする。すなわち、音声出力部 7 5は、「料金をお入れください。 j 等のメッセージをスピーカ 7 6より可聴音で出力する。これを受けて、被写体となる人は、料金投入部 2 9より必要な料金を投入する。このとき、料金投入部 2 9は、比較的手に届き易い位置に設けられていることから、被写体となる人は、椅子若しくは車椅子に座ったままの状態で、容易に料金を料金投入部 2 9に投入することができる。また、料金投入部 2 9は、一方の側壁 1 3側に設けられていることから、介護者も入り口 2 3より手を伸ばして容易に料金投入部 2 9より料金を投入することができる。

ステップ S 4において、 C P U 7 8は、料金投入部 2 9より所定金額が投入されたかどうかを判断する。具体的に、課金処理部 7 4は、料金投入部 2 9より投入された金額を判断し、不足しているときは金額の追加を求め、多いときには、おつりを算出し返金する。

そして、課金処理部 7 4は、課金が完了したことを C P U 7 8に出力し、これによって、 C P U 7 8は、課金処理が終了したかを判断する。 C P U 7 8は、課金処理が終了していないとき、ステップ S 3に戻り、再度、料金を投入するように再アナウンスする。

ステップ S 6において、 C P U 7 8は、音声出力部 7 5を介して写真撮影を閧始する旨をアナウンスする。例えば、音声出力部 7 5は、「これより写真撮影を開始します。」等のメッセージをスピーカ 7 6より可聴音で出力する。

所定時間が経過すると、 C P U 7 8は、ステップ S 6において、被写体の撮影を行う。 C P U 7 8は、撮像装置 1 7 aを駆動すると、この撮像装置 1 7 aは、取り込んだ光を光電変換し出力する。このとき、照明器具 2 6、 2 7、 2 8は、発光体 2を発光する。照明器具 2 6、 2 7は、被写体の左右斜め前方から光を被写体に光を照射するようにすることで、被写体の顔の額と顎との間、すなわち顔の上下で照明差が発生しないようにし、また、しわに影が発生しないように写真を撮ることができるようにする。また、照明器具 2 6、 2 7は、左右で照明差を設けて発光することから、柔らかな影を有する立体的な写真を撮ることができるようにする。

ステップ S 7において、 C P U 7 8は、音声出力部 7 5を介して写真撮影が終了した旨をアナウンスする。例えば、音声出力部 7 5は、「写真撮影を終了しました。」等のメッセ一ジをスピーカ 7 6より可聴音で出力する。

ステップ S 8において、 C P U 7 8は、撮像装置 1 7 aのデータを第 1のプリン夕 1 8若しくは第 2のプリンタ 1 9に出力し、第 1のプリンタ 1 8若しくは第 2のプリン夕 1 9は、入力されたデータに基づいて印画紙に印刷をする。そして、第 1のプリン夕 1 8若しくは第 2のプリン夕 1 9は、画像を印刷した印画紙を写真排出口 3 8に排出する。なお、 C P U 7 8は、ステップ S Iにおいて、椅子 2 4が待避位置にあると判断したとき、車椅子の専用のモードとなり、ステップ S 9からステップ S 1 4までの処理を行う。ステップ S 9からステップ S 1 4までの処理は、上述したステップ S 2からステップ S 6までの処理と略同じであるため省略する。

但し、ステップ S 1 3は、ステップ S 1 2の撮影開始のアナウンスから写真撮影を開始するまでの時間がステップ S 6の場合より長くなる。これは、車椅子に乗つた者は、車椅子に乗っていない者と比べて写真撮影の準備に時間を要するためである。

また、ドライブ 7 7には、記録可能な追記型若しくは書換え型の光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、 I Cカード等のリム一バル記録媒体 8 0を装着することができる。これら、リム一バル記録媒体 8 0には、例えば撮像部 1 7で撮影した被写体の画像データが保存される。リム一バル記録媒体 8 0に保存された画像データは、例えば他の情報処理装置を用いて読み出し、電子カルテ等の患者の顔写真として用いることができる。この患者の画像デ一夕は、リムーバル記録媒体 8 0を用いるほか、 L A N ( Local Area Network) 等のネットワークに接続された送受信部を介して上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。更に、このドライブ 7 0は、 R O M型の光ディスク等のリムーバル記録媒体 8 0を装着し、本装置 1 を動作させるのに必要なアブリケ一ションプログラムをプログラム記憶部 7 2にインストールするのに用いるようにしてもよい。勿論、プログラム記憶部 7 2等にィンストールするプログラムは、上記送受信部を介してダウンロードしてインストールするようにしてもよい。

以上のように構成された撮影装置 1では、撮影室の床が設置面 2と面一になつていることから、段差が無く、車椅子等に乗った患者も、車椅子等に乗ったまま撮影室 1 6に入ることができる。また、この撮影装置 1は、病院等に設置されるものであり、健常者だけでなく車椅子に乗つた者や松葉杖をついた者の利用することから、例えば入り口 2 3より撮影室 1 6に入るときに、一方の側壁 1 3等に当たってしまうことがあるが、この撮影装置 1は、他方の側壁 1 4を一方の側壁 1 3より長く〗成し、また、一方の側壁 1 3を転倒防止部材 2 2で設置面 2に固定し、更には、天板 1 5を側壁 1 3、 1 4より比重の軽い材料で形成し、重心が下方に来るように組み立てられていることから、利用者が撮影室 1 6に入るときにぶつかって衝撃が加わったときにも、設置位置がずれたり転倒することを確実に防止することができる。

更に、撮影室 1 6に入るときには、第 1乃至第 3の手摺り 3 4〜 3 6を使うことができることから、撮影室 1 6に入る作業を容易に行うことができると共に撮影位置の位置決めも容易に行うことができる。

また、この撮影装置 1では、椅子 2 4を撮影室 1 6より待避させることができる。したがって、車椅子に乗った患者は、椅子 2 4を祈り畳むことで、車椅子に乘つたまま撮影室 1 6に入ることができる。この椅子 2 4は、撮影室 1 6に設置されているとき、椅子支持部材 4 4で確実に支持され、患者等の被写体は、安定した状態で椅子 2 4に座ることができる。

また、この椅子は、折り畳むとき、取っ手 2 4 aが短い側の一方の側壁 1 3側に設けられていることで、取っ手 2 4 aが入り口 2 3側に位置し、車椅子に乗つた患者やこれを介護する介護者が容易に椅子 2 4を回動操作して折り畳むことができる。また、料金を支払うときおいて、料金投入部 2 9は、一方の側壁 1 3側、すなわち入り口 2 3の近くに設けられていることから、介護者が手を伸ばすだけで容易に料金を料金投入部 2 9に投入することができる。

また、撮影時において、撮影装置 1は、照明器具 2 6、 2 7が被写体の左右斜め前方から光を被写体に光を照射することで、被写体の顔の額と顎との間、すなわち顔の上下で照明差が発生しないようにし、また、照明器具 2 6、 2 7は、しわに影を写りにくくすることができる。また、左右照明に照明差を設けることで、写真に柔らかな影を形成し立体的に被写体を写し出すことができる。

更に、撮影装置 1は、椅子 2 4が回動操作されて他方の側壁 1 4と略平行な状態にされ、撮影室 1 6より待避させることができることで、車椅子の専用モードとなり、撮影開始のアナウンスから撮影までの時間を長くする。これによつて、車椅子に乗った者は、通常、車椅子に乗っていない者と比べて写真撮影の準備に時間を要するが、ゆとりを持って写真撮影の準備をすることができる。

以上の例では、椅子 2 4を垂直方向に折り畳む例を説明したが、この椅子は、別の回動支持機構を用いて水平方向に回動操作できるようにしてもよい。すなわち、図 1 4及び図 1 5に示すように、この回動支持機構 9 0は、長い側の他方の側壁に垂直方向に設けられた支軸 9 1によって椅子取付け部材 9 2が回動支持されている。また、他方補の側壁 1 4には、支軸 9 2が設けられた位置から端部側に向かって水平方向に椅子 2 4と椅子取付け部材 9 2の逃げとなる切欠凹部 9 3 が設けられている。

このような、回動支持機構 9 0では、椅子 2 4を水平方向に回動操作することで、椅子 2 4に座ることができる位置と椅子 2 4を撮影室 1 6から待避させる待避位置とに亘つて操作することができ、これによつて、上述した回動支持機構 4 0と同様な効果を得ることができる。

以上、病院等に設置される撮影装置 1を例にとり説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば街角等に設置される証明写真装置やゲームセンタ等に設置される装置に適用することもできる。これによつて、街角やゲームセン夕等に設置された装置も、身体障害者にとって使いやすいものとなる。なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは当業者にとって明らかである。産業上の利用可能性本発明によれば、撮影室を構成する側壁は、一方が他方より短く形成されていることから、撮影室に入るための入り口を大きくすることができると共に、撮影室の床を設置面と略面一となすように形成されることから、車椅子等に乗った者も容易に撮影室に入って写真撮影を行うことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 一対の側壁と、この一対の側壁間に設けられる天板とを有し、内部に撮影室が設けられた筐体と、

上記筐体の背面側に配設され、上記撮影室内の被写体を撮影する撮影手段と、上記筐体に配設され、上記撮影手段が撮影した被写体を印画紙に印刷し、この被写体が印刷された印画紙を排出部に排出する印刷手段と、

上記撮影手段と対向するように、上記筐体の上記背面側と対向する前面側の天板に設けられた遮光部材とを備え、

上記筐体の一対の側壁は、一方の側壁が他方の側壁より短くなるように形成されていると共に、上記筐体の底面は、設 ffl面と略面一となるように形成され、上記一方の側壁の端部から上記他方の側壁の端部に亘る領域が被写体の上記撮影室への入り口とされている撮影装置。

2 . 上記筐体の撮影室は、底面が開放されて上記設置面で構成されている請求の範囲第 1項記載の撮影装置。

3 . 上記一方の側壁には、この側壁を上記設 a面に固定する転倒防止部材が設けられる請求の範囲第 2項記載の撮影装置。

4 . 上記他方の側壁には、上記被写体となる人物が着座する椅子が上記撮影室より待避可能に設けられている請求の範囲第 2項記載の撮影装置。

5 . 上記椅子は、垂直方向に回動して、待避位置において、上記他方の側壁と略平行な状態となる請求の範囲第 4項記載の撮影装置。

6 . 上記椅子は、水平方向に回動して、待避位置において、上記撮影室外に位置する請求の範囲第 4項記載の撮影装置。

7 . 上記筐体には、上記椅子が待避位置に移動したことを検出する検出手段が設けられている請求の範囲第 4項記載の撮影装置。

8 . 上記撮影室の上記撮影手段の下側には、上記被写体の撮影位置を決めるための位置決め凹部が設けられている請求の範西第 2項記載の撮影装置。

9 . 上記筐体には、手摺りが設けられている請求の範 M第 2項記載の撮影装置。

1 0 . 上記撮影室には、上記被写体が上記入り口より入ったことを検出する検出手段が設けられている請求の範囲第 2項記載の撮影装置。

1 1 . 上記筐体の天板は、上記側壁より軽い材料で形成されている請求の範囲第 1項記載の撮影装置。

1 2 . 上記遮光部材は、撮影時被写体の背景部となり、この背景部を除く領域に略垂直方向のスリットが設けられている請求の範囲第 1項記載の撮影装置。

1 3 . 上記遮光部材は、上記入口を開閉する方向に移動可能である請求の範囲第 1項記載の撮影装置。

1 4 . 一対の側壁と、この一対の側壁間に設けられる天板とを有し、一方の側壁が他方の側壁より短くなるように形成されていると共に、上記筐体の底面が設置面と略面一となるように形成され、内部に撮影室が設けられ、前面側から上記一方の側壁の端部に亘る領域が被写体の上記撮影室への入り口とされる筐体と、上記筐体の前面側と対向する背面側に配設され、上記撮影室内の被写体を撮影する撮影手段と、

上記筐体に配設され、上記撮影手段が撮影した被写体を印画紙に印刷し、この被写体が印刷された印画紙を排出部に排出する印刷手段と、

上記撮影室の入り口を閉塞するように、上記筐体の前面側の天板に設けられた遮光部材と、

上記撮像手段の近傍であって、上記筐体の一方の側壁側に設けられる操作手段とを備える撮影装置。

1 5 . 上記筐体の撮影室は、底面が閧放されて上記設置面で構成されている請求の範囲第 1 4項記載の撮影装置。

1 6 . 上記一方の側壁には、この側壁を上記設置面に固定する転倒防止部材が設けられる請求の範囲第 1 5項記載の撮影装置。

1 7 . 上記他方の側壁には、上記被写体となる人物が着座する椅子が上記撮影室より待避可能に設けられている請求の範囲第 1 5項記載の撮影装置。

1 8 . 上記椅子は、垂直方向に回動して、待避位置において、上記他方の側壁と略平行な状態となる請求の範囲第 1 7項記載の撮影装置。

1 9 . 上記椅子は、水平方向に回動して、待避位置において、上記撮影室外に位置する請求の範囲第 1 7項記載の撮影装置。

2 0 . 上記筐体には、上記椅子が待避位置に移動したことを検出する検出手段が設けられている請求の範囲第 1 7項記載の撮影装置。

2 1 . 上記撮影室の上記撮影手段の下側には、上記被写体の撮影位置を決めるための位置決め凹部が設けられている請求の範囲第 1 5項記載の撮影装置。

2 2 . 上記筐体には、手摺りが設けられている請求の範囲第 1 5項記載の撮影装

2 3 . 上記撮影室には、上記被写体が上記入り口より入ったことを検出する検出手段が設けられている請求の範囲第 1 5項記載の撮影装置。

2 4 . 上記筐体の天板は、上記側壁より軽い材料で形成されている請求の範囲第 1 4項記載の撮影装置。

2 5 . 上記遮光部材は、撮影時被写体の背景部となり、この背景部を除く領域に略垂直方向のスリットが設けられている請求の範囲第 1 4項記載の撮影装置。

2 6 . 上記遮光部材は、上記入口を閧閉する方向に移動可能である請求の範 ffl第 1 4項記載の撮影装置。