明 細 書 情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び方法、 情報記録再生装 置及ぴ方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並びに制御信号を 含むデータ構造 技術分野 ' 本発明は、 主映像、 音声、 副映像、 再生制御情報等の各種情報を高密度に記録 可能な高密度光ディスク等の情報記録媒体、 当該情報記録媒体に情報を記録する ための情報記録装置及び方法、 当該情報記録媒体から情報を再生するための情報 再生装置及び方法、 このような記録及び再生の両方が可能である情報記録再生装 置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 '並びに^ :生制御用 の制御信号を含むデータ構造の技術分野に関する。 背景技術
所謂 "DVDビデオ規格" の DVDによれば、 一連のコンテンツ情報からなる 複数のタイ トルドメイン (TT— DOM) と、 該複数のタイ トルドメインのメニ ユーをつかさどるタイ トルセッ トメニュードメイン (VT SM— DOM) とが、 VT S (ビデオタイ トルセッ ト) 空間 (VT S_S p a c e) に記録される。 こ こに、 「一連のコンテンツ情報」 とは、 例えば一つの番組、 一本の映画などの一つ のタイ トルを構成する映像情報、 音声情報、 副映像情報等であり、 タイ トノレドメ インとして VT S空間に記録される。また、タイ トルドメイン内のメニューとは、 例えば一つのタイ トルを構成する番組の字幕を英語にするか日本語にするかや、 アングル再生可能な場合のアングルを選択或いは設定する等のメニューであり、 各タイ トルに対応するメニュ一ドメインとして VT S空間に記録される。 要する にタイ トルメニュードメインとは、 各タイ トルをどのような状態で再生するのか 或いはしているのかを個別に設定するためのものである。 また、 「空間」 とは、 プ レーャで再生処理を行う際の取极単位に相当する、 記録領域内における記録情報 の単位である。
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2 そして、複数の VT S空間又は当該ディスク全体に関するディスクメニューは、 VMG (ビデオマネージャー) メニュードメイン (VMGM— DOM) として、 ディスク上の記録領域内における V T S空間とは別領域に記録される VM G空間 (VMG— S a c e ) に記録されている。 ここに 「ディスクメニュー J とは、 例えば、 ディスク全体について音声を日本語するか英語にするかや、 ディスク中 のタイ トルメニューを選択或いは設定する等のメニューであり、 ディスク全体に 共通するメニュードメインたる VMGメニュードメインと して VMG空間に記録 される。 要するに VMGメニュードメインとは、 全タイ トルをどのような状態で 再生するのか或いはしているのかを統一的に設定するためのものである。
また、 VT S空間と VMG空間とが 「別領域に記録されている」 とは、 プレー ャによる再生時に、 VT S空間に記録されたドメインと VMG空間に記録された ドメインとを、 同時に又は即時に切り替えて再生不可能若しくは並行して再生不 可能なように記録領域に記録されているという意味である。 発明の開示
しかしながら、 このように VT S空間と VMG空間とが、 情報記録媒体上で別 領域に記録されているため、 例えばタイ トル再生中やタイ トルメニュー再生中な どの VT S空間における再生中に、 例えばディスクメニューを呼び出すなどの V MG空間の再生を行うためには、 先ず VT S空間の再生を中止して、 続いて光ピ ックアップを VMG空間に移動した後に、 VMG空間における読取処理や再生処 理を開始することが必要とされている。 また、 VMG空間における再生開始後に は、 VT S空間で読取ったデータは、 原則的に消去され、 同様に、 VT S空間に おける再生開始後には、 VMG空間で読取ったデータは、 原則的に消去される。 加えて、 DVDプレーヤに設定される各種のシステムパラメータについても、 ド メイン間における再生遷移に伴って、 消去されたり、 初期化されたりする。
これらの結果、 タイ トルドメインとメニュードメインとの間で再生遷移を自由 に行うことができないという、 ユーザにとっての不利不便がある。 逆に、 タイ ト ルドメインとメニュードメインとの間で再生遷移を行うためには、 プレーヤにお ける読み込み動作が複雑化してしまい、 また、 迅速なる再生遷移或いは切替動作
を行うことは根本的に困難であるという という技術的問題点がある。
本発明は、 例えば上記問題点を解決するために、 例えば D V Dプレーヤ等で情 報再生を行う際に、 D V D全体に関するディクメニューなど、 情報記録媒体の全 体に関するメニュー情報からなるメニュードメインと、 各タイ トルについて有効 なタイ トルメニュー情報からなるメニュードメインとの間で、 簡単且つ迅速なる 再生遷移を可能ならしめる情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置 及び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプロ グラム、 並びに再生制御用の制御信号を含むデータ構造を提供することを課題と する。
本発明の情報記録媒体は、 各々がー連のコンテンツ情報からなる複数のコンテ ンッ ドメインが記録されると共に記録領域内における一領域を占めるコンテンツ 空間と、 各々が前記コンテンツ情報に関するメニュー情報からなる複数のメニュ ードメインであって前記複数のコンテンツドメインに対応するものが記録される と共に前記記録領域内における前記コンテンツ空間とは別領域を占めるシステム 空間とを備えた情報記録媒体であって、 前記システム空間には、 前記複数のコン テンッドメインの全体又は当該情報記録媒体の全体に関するメニュー情報からな る他のメニュードメインが前記複数のメ二ユードメインに加えて記録される。 本発明の情報記録媒体によれば、 複数のコンテンツ ドメインが記録されるコン テンッ空間と、 複数のメニュードメインが記録されるシステム空間とは、 記録領 域内における相異なる領域を占める。 このような複数のメニュードメインとは、 例えば、 コンテンツ空間においてコンテンツドメインを再生において、 音声の切 替、 映像アングルの切替等を行うためのメニュー操作など、 例えば個々のタイ ト ルである再生中のコンテンツドメインに係るメニュードメインである。 ここで特 に、 システム空間には、 複数のコンテンツドメインの全体又は当該情報記録媒体 の全体に関するメニュー情報からなる、 例えばディスクメニュー等の他のメニュ —ドメインが、 複数のメニュードメインに加えて記録される。 このようなデイス クメニュー等のメニュードメインとは、 例えば、 ディスク上の全てのタイ トノレに 共通する、 全タイ トルの表示、 オーディオ選択や設定 (例えば、 音声サラウンド システムにおけるスピーカ配置の設定)、音声言語の変更や設定、字幕言語の変更
や設定等を行うためのメニュー操作など、 当該情報記録媒体の全体にかかるメニ ドメインである。
従って、 当該情報記録媒体を再生する際には、 コンテンツ空間においてコンテ ンッ ドメインを再生中に、 再生中のコンテンッドメインに係るメニュードメイン を再生するためには、 システム空間に再生遷移して、 当該メニュードメインの再 生を行えばよい。 或いは、 このようなコンテンツドメインを再生中に、 再生中の 情報記録媒体の全体にかかるメニュードメインを再生するためにも、 同じくシス テム空間に再生遷移して、 当該メニュードメインの再生を行えばよい。 そして特 に、 再生中のコンテンツ ドメインに係るメニュードメインの再生中に、 当該情報 記録媒体の全体にかかるメニュードメインを再生する際にも、 同じシステム空間 内での再生遷移を行えば足りる。
よって、 コンテンツ空間内におけるコンテンツドメイン間の再生遷移や、 シス テム空間内におけるメニュードメイン間の再生遷移、 そして特にシステム空間内 における個々のコンテンツに係るメニュードメイン及び当該情報記録媒体全体に 係るメニュードメイン間の再生遷移が迅速且つ簡単に行える。 例えば、 情報再生 装置においては、 ディスク全体にかかるディスクメニューと、 個々のタイ トルに 係るタイ トルメニューとの間で、 容易且つ迅速に再生遷移を行うことが可能とな る。 このような再生遷移は、 情報再生装置の処理上は、 同一システム空間内にお ける再生遷移であるので、 システムパラメータの消去や破棄、 新たな制御情報の 読み込みや設定等などに係る処理負担は、 前述した従来の D V Dの場合と比較し て低減される。 このため、 再生中のコンテンツ情報を一時停止した状態で、 いず れかのメニュードメインを表示して、 情報再生装置におけるシステムパラメータ の設定や変更を行い、 その後、 一時停止中のコンテンツ情報を再開させることも 比較的容易となる。
以上のように、 本発明の情報記録媒体によれば、 例えば D V Dプレーヤ等で情 報再生を行う際に、 D V D全体に関するディスクメニューなど、 情報記録媒体の 全体に関するメニュー情報からなるメニュードメインと、 各タイ トルについて有 効なタイ トルメニュー情報からなるメニュードメインとの間で、 簡単且つ迅速な る再生遷移が可能となる。
本発明の情報記録媒体の一態様では、 前記システム空間には、 再生動作初期に 再生されるファース トプレイ用のコンテンツ ドメインが更に記録される。
この態様によれば、 その再生時には、 先ず、 システム空間に記録されているフ アース トプレイ用のコンテンツドメインが再生動作初期に再生される。 例えば、 情報再生装置への情報記録媒体の揷入に応じて、 当該情報記録媒体の製作者、 配 給会社等の一般情報を示す画面などが無条件に再生される。 そして、 これに続い て、 同じくシステム空間に記録されたディスクメニュ一等のメ二ユードメインゃ タイ トルメニュー等のメニュードメインに、簡単且つ迅速に再生遷移可能となる。 本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記コンテンツ情報は、 前記コンテン ッドメインと して、 物理的にアクセス可能な単位であると共に前記コンテンツ情 報の断片を夫々格納するパケッ トの単位で多重記録されている。
この態様によれば、 コンテンツ空間には、 コンテンツ情報が、 パケッ トの単位 で多重記録されており、 これからコンテンツ ドメインが構成される。 そして、 コ ンテンッ空間における再生は、 このようなパケッ ト単位のコンテンツ情報を、 デ マルチプレタス、 デコード等の再生処理を経て再生することで行われる。 他方、 システム空間では、 メニュードメインは、 パケッ ト単位で多重記録されている必 要は無く、 記録領域内の所定領域に、 パケッ ト単位よりも大きい単位でまとめて 記録されていてもよい。 或いは、 システム空間では、 メニュー情報は、 コンテン ッ ド情報と同じくパケッ ト単位で多重記録されることで、 メニュードメインが構 成されてもよい。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記全体に関するメニュー情報は、 前 記コンテンツ情報をなす複数の映像情報又は音声情報についての選択若しくは設 定を、 当該情報記録媒体の全体に共通して行うための情報からなる。
この態様によれば、 コンテンツ ドメインの再生中にも、 システム空間に再生遷 移して、 例えばディスクメニューなど、 全体に関するメュユードメインが表示さ れる。 この状態で、 例えば音声言語の選択、 オーディオ選択、 全タイ トルの表示 及び選択など、 映像情報又は音声情報についての選択若しくは設定を、 当該情報 記録媒体の全体に共通して行うことが可能となる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記コンテンツ情報に関するメニュー
情報は、 前記コンテンツ情報をなす複数の映像情報又は音声情報についての選択 若しくは設定を、 当該コンテンツ情報に対してのみ行うための情報からなる。 この態様によれば、 コンテンツ ドメインの再生中にも、 システム空間に再生遷 移して、 例えばタイ トルメニューなど、 当該再生中或いは再生を一時停止したコ ンテンッ ドメイン又は他のコンテンツ ドメインに関するメ二ユードメインを表示 した状態で、 例えば音声言語の切替、 アングルの切替など映像情報又は音声情報 についての選択若しくは設定を、 当該再生中或いは再生を一時停止したコンテン ッ ドメィン又は他のコンテンッ ドメインに対してのみ行うことが可能となる。 本発明の情報記録媒体の他の態様では、 当該情報記録媒体に記録される複数の タイ トルは夫々、 一の前記コンテンツ ドメインと一の前記メニュー ドメインとか ら構成され、 前記複数のタイ トルのうちの一つは、 前記他のメニュードメインと ファース トプレイ用のコンテンツ ドメインとから構成される。
この態様によれば、 すべてのドメインを統一的に扱うことが可能となり、 記録 媒体上の一力所に情報をまとめて格納することができる。 このため、 再生時にお ける情報の取得を比較的容易に行うことが可能となる。
本発明の情報記録装置は、 各々がー連のコンテンツ情報からなる複数のコンテ ンッ ドメインを、 情報記録媒体の記録領域内における一領域を占めるコンテンツ 空間に記録する第 1記録手段と、 各々が前記コンテンツ情報に関するメニュー情 報からなる複数のメニュードメインであって前記複数のコンテンツ ドメインに対 応するものを、 前記記録領域内における前記コンテンツ空間とは別領域を占める システム空間に記録する第 2記録手段とを備えており、 前記第 2記録手段は、 前 記システム空間に、 前記複数のコンテンツ ドメインの全体又は当該情報記録媒体 の全体に関するメニュー情報からなる他のメ二ユードメインを前記複数のメニュ ードメインに加えて記録する。
本発明の情報記録装置によれば、 例えばコン トローラ、 エンコーダ、 後述の T Sオブジェク ト生成器、 光ピックアップ又はカッティングデバイス等からなる第 1記録手段は、 例えば D V D等からなる情報記録媒体の記録領域内におけるー領 域を占めるコンテンツ空間に、 例えば複数のタイ トル等の複数のコンテンツドメ ィンを記録する。 例えばコントローラ、 エンコーダ、 後述の T Sオブジェク ト生
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7 成器、 光ピックアップ又はカッティングデバイス等からなる第 2記録手段は、 情 報記録媒体の記録領域内におけるコンテンッ空間とは別領域を占めるシステム空 間に、 複数のコンテンツ ドメインに対応する、 例えばタイ トルメニュー等の複数 のメニュードメインを記録する。 これらに加えて、 第 2記録手段は、 システム空 間に、 複数のコンテンツ ドメインの全体又は当該情報記録媒体の全体に関するメ ニュー情報からなる、 例えばディスクメニュー等の他のメニュードメインを記録 する。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く記録できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録方法は、 各々がー連のコンテンツ情報からなる複数のコンテ ンッドメインを、 情報記録媒体の記録領域内における一領域を占めるコンテンツ 空間に記録する第 1記録工程と、 各々が前記コンテンツ情報に関するメニュー情 報からなる複数のメニュードメインであって前記複数のコンテンツ ドメインに対 応するものを、 前記記録領域内における前記コンテンツ空間とは別領域を占める システム空間に記録する第 2記録工程とを備えており、 前記第 2記録工程は、 前 記システム空間に、 前記複数のコンテンツ ドメインの全体又は当該情報記録媒体 の全体に関するメニュー情報からなる他のメ二ユードメインを前記複数のメニュ 一ドメインに加えて記録する。
本発明の情報記録方法によれば、 例えばコントローラ、 エンコーダ、 後述の T sォブジェク ト生成器、 光ピックアップ又はカッティングデバイス等を用いて、 第 1記録工程は、 例えば D V D等からなる情報記録媒体の記録領域内における一 領域を占めるコンテンツ空間に、 例えば複数のタイ トル等の複数のコンテンツ ド メインを記録し、 第 2記録工程は、 情報記録媒体の記録領域内におけるコンテン ッ空間とは別領域を占めるシステム空間に、 複数のコンテンツ ドメィンに対応す る、 例えばタイ トルメニュー等の複数のメニュードメインを記録する。 これらに 加えて、 第 2記録工程は、 システム空間に、 複数のコンテンツ ドメインの全体又 は当該情報記録媒体の全体に関するメニュー情報からなる、 例えばディスクメ二
ユー等の他のメニュードメインを記録する。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (伹し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く記録できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録方法も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報再生装置は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態 様を含む) を再生する情報再生装置であって、 前記コンテンツ空間から前記コン テンッドメインを再生し、 前記システム空間から前記複数のメニュードメィン又 は前記他のメニュードメインを再生する再生手段と、 前記再生された複数のメニ ユードメイン又は他のメ二ユードメインに対応してシステムパラメータを外部設 定可能な設定手段と、 該設定手段により外部設定されたシステムパラメータに応 じて前記コンテンツ ドメインを再生するように前記再生手段を制御する制御手段 とを備える。
本発明の情報再生装置によれば、 例えばユーザによるリモコン等を用いた操作 に従って、 例えばコントローラ、 デコーダ、 デマルチプレクサ、 光ピックアップ 等からなる再生手段は、 コンテンツ空間からコンテンツ ドメインを再生する。 或 いは、例えばユーザによる.リモコン等を用いた操作に従って、システム空間から、 例えばタイ トルメニュー等の複数のメニュードメイン又は、 例えばデイスタメ二 ユー等の他のメ二ユードメインを再生する。 このようなメニュードメインの再生 に応じたユーザ操作によって、 例えばリモコン、 操作パネル等の設定手段を介し て、メニュードメインに対応するシステムパラメータが外部設定される。すると、 外部設定されたシステムパラメータに応じて、 コンテンツ ドメインを再生するよ うに、 制御手段が再生手段を制御する。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く再生できる。 ,
• 尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報再生装置の一態様では、 前記システムパラメータは、 前記複数の メニュードメインに対応して設定される一又は複数の第 1 システムパラメータと、
前記他のメニュードメインに対応して設定される一又は複数の第 2システムパラ メータと、 該第 1 システムパラメータの設定対象となるコンテンツ ドメインを示 す第 3システムパラメータとを含む。
この態様によれば、 メニュードメインの再生に応じたユーザ操作によって、 例 えばリモコン、 操作パネル等の設定手段を介して、 例えばタイ トルメニュー等の 複数のメニュードメインに対応して第 1システムパラメータが設定され、 例えば ディスクメニュー等の他のメニュードメインに対応して第 2システムパラメータ が設定される。 更に、 第 1システムパラメータの設定対象となるコンテンツ ドメ インを示す第 3システムパラメータが設定される。 よって、 メニュードメインの 再生に対応して設定された第 1から第 3システムパラメータを用いて、 その後に おけるコンテンッ ドメインの再生等の再生処理を実行できる。
この態様では、 前記第 3システムパラメータは、 その特定値によって前記第 1 システムパラメータが設定されていない旨を示すように構成'してもよい。
このように構成すれば、 当該情報再生装置は、 第 3システムパラメータを参照 すれば、 第 1システムパラメータが設定されていないと判別できる。 よって、 無 効な第 1システムパラメータに従ってコンテンツドメインを再生してしまう事態 や、 設定されていない第 1システムパラメ一タを読み出そう とする事態を、 未然 防止できる。
本発明の情報再生装置の他の態様では、 前記第 2システムパラメータは、 前記 コンテンツ ドメインをレジューム再生により再生再開を行う場合において、 前記 他のメニュードメイン内で前記第 2システムパラメータが変更されたか否かを示 すレジュームフラグを含み、 前記制御手段は、 該レジュームフラグに基づいて、 前記コンテンツドメインをレジューム再生するように前記再生手段を制御する。 この態様によれば、 当該情報再生装置は、 第 2システムパラメータに含まれる レジュームフラグを参照すれば、 再生中の或いは再生を一時中断したコンテンツ ドメインに対して、 前記第 2システムパラメータが変更されたのかを容易に判別 できる。 そして、 制御手段による制御下で、 再生手段は、 コンテンツドメインを 変更された前記第 2システムパラメータに従ってレジューム再生することが可能 となる。 尚、 このようなレジュームフラグは、 第 2システムパラメータが設定さ
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10 れたか否かを示してもよい。
尚、 本発明に係る 「レジューム再生」 とは、 再生中のコンテンツ情報を一時停 止して、 その後に、 例えばメニュー上でシステムパラメ一タを変更した後に、 当 該一時停止した個所から、 そのコンテンツ情報の再生を再開することをいう。 そ して、 レジューム再生の過程で一時停止したコンテンツ情報については、 停止時 に表示されていたコンテンツ情報を静止画として表示しつつ、 これを背景画面と して、 メニュードメインによるメニュー画面が透明表示或いはウインドウ表示さ れてもよい。 或いは、 他の背景画面上で、 メニュー画面が表示されてもよい。
本発明の情報再生装置の他の態様では、 前記システムパラメータは、 前記再生 手段により現在再生中のコンテンツ ドメインを示す第 4システムパラメータを更 に含み、 前記制御手段は、 前記第 3システムパラメータにより示されるコンテン ッドメインと前記第 4システムパラメータにより示されるコンテンツ ドメインと がー致する場合に、 前記第 1システムパラメータに基づいて前記コンテンツドメ ィンを再生するように前記再生手段を制御する。
この態様によれば、 コンテンツ ドメインの再生に応じて、 再生中のコンテンツ ドメインを示すように第 4システムパラメータが定期的に又は不定期に更新され る。 そして、 第 4システムパラメータにより示される現在再生中のコンテンツ ド メインと、 第 3システムパラメータにより示される第 1システムパラメータの設 定対象となるコンテンツ ドメインとが一致する場合には、 第 1システムパラメ一 タは、 現在再生中のコンテンツドメインに対して有効な答である。 よって、 この 場合には、 制御手段は、 第 1 システムパラメータに基づいて、 コンテンツドメイ ンを再生するように再生手段を制御する。 この結果、 例えばタイ トルメニューで 設定された第 1システムパラメータが示す音声言語や映像アングルで、 再生が実 行される。
逆に、 第 4システムパラメータにより示される現在再生中のコンテンツドメイ ンと、 第 3システムパラメータにより示される第 1システムパラメータの設定対 象となるコンテンツドメインとがー致しない場合には、 第 1システムパラメータ は、 現在再生中のコンテンツ ドメインに対して有効ではない答である。 よって、 この場合には、制御手段は、第 1システムパラメータに基づく ことなく、例えば、
デフオールトを提供する第 2システムパラメータに基づいて、 コンテンツ ドメイ ンを再生するように再生手段を制御する。 この結果、 例えばディスクメニューで 設定された又はデフオールト状態にある第 2システムパラメータが示す音声言語 や映像アングルで、 再生が実行される。
本発明の情報再生方法は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態 様を含む) を再生する情報再生方法であって、 前記コンテンツ空間から前記コン テンッ ドメインを再生し、 前記システム空間から前記複数のメニュードメイン又 は前記他のメニュードメインを再生する再生工程と、 前記再生された複数のメニ ユードメイン又は他のメニュードメインに対応してシステムパラメータを外部設 定可能な設定手段により外部設定されたシステムパラメータに応じて前記コンテ ンッドメインを再生するように前記再生工程を制御する制御工程とを備える。 本発明の情報再生方法によれば、 例えばユーザによるリモコン等を用いた操作 に従って、 例えばコントローラ、 デコーダ、 デマルチプレクサ、 光ピックアップ 等を用いて、 再生工程は、 コンテンツ空間からコンテンツ ドメインを再生する。 或いは、 例えばユーザによるリモコン等を用いた操作に従って、 システム空間か ら、 例えばタイ トルメニュー等の複数のメニュードメイン又は、 例えばディスク メニュー等の他のメ二ユードメインを再生する。 このようなメニュードメインの 再生に応じたユーザ操作によって、 例えばリモコン、 操作パネル等の設定手段を 介して、 メニュードメインに対応するシステムパラメータが外部設定される。 す ると、 外部設定されたシステムパラメータに応じて、 コンテンツ ドメインを再生 するように、 制御工程が再生工程を制御する。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報再生方法も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録再生装置は、 各々がー連のコンテンツ情報からなる複数のコ ンテンッ ドメインを、 情報記録媒体の記録領域内における一領域を占めるコンテ ンッ空間に記録する第 1記録手段と、 各々が前記コンテンツ情報に関するメニュ 一情報からなる複数のメ二ユードメインであって前記複数のコンテンツ ドメイン
に対応するものを、 前記記録領域内における前記コンテンツ空間とは別領域を占 めるシステム空間に記録する第 2記録手段とを備えており、前記第 2記録手段は、 前記システム空間に、 前記複数のコンテンツ ドメインの全体又は当該情報記録媒 体の全体に関するメニュー情報からなる他のメニュードメィンを前記複数のメニ ユードメインに加えて記録し、 前記コンテンツ空間から前記コンテンツドメイン を S生し、 前記システム空間から前記複数のメニュードメイン又は前記他のメ二 ユードメインを再生する再生手段と、 前記再生された複数のメニュードメイン又 は他のメニュードメインに対応してシステムパラメータを外部設定可能な設定手 段と、 該設定手段により外部設定されたシステムパラメータに応じて前記コンテ ンッ ドメインを再生するように前記再生手段を制御する制御手段とを更に備える。 本発明の情報記録再生装置によれば、 上述した本発明の情報記録装置及び情報 再生装置の両方を併せ持つので、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各 種態様を含む) を、 比較的効率良く記録でき、 再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録再生方法は、 各々がー連のコンテンツ情報からなる複数のコ ンテンッドメインを、 情報記録媒体の記録領域内における一領域を占めるコンテ ンッ空間に記録する第 1記録工程と、 各々が前記コンテンツ情報に関するメニュ 一情報からなる複数のメニュードメインであって前記複数のコンテンツ ドメイン に対応するものを、 前記記録領域内における前記コンテンツ空間とは別領域を占 めるシステム空間に記録する第 2記録工程とを備えており、前記第 2記録工程は、 前記システム空間に、 前記複数のコンテンツ ドメインの全体又は当該情報記録媒 体の全体に関するメニュー情報からなる他のメニュードメインを前記複数のメ - ユードメインに加えて記録し、 前記コンテンツ空間から前記コンテンツ ドメイン を再生し、 前記システム空間から前記複数のメニュードメイン又は前記他のメニ ユードメインを再生する再生工程と、 前記再生された複数のメニュードメイン又 は他のメニュードメインに対応してシステムパラメータを外部設定可能な設定手 段により外部設定されたシステムパラメータに応じて前記コンテンツ ドメインを 再生するように前記再生工程を制御する制御工程とを更に備える。
本発明の情報記録再生方法によれば、 上述した本発明の情報記録方法及び情報 再生方法の両方を併せ持つので、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各 種態様を含む) を、 比較的効率良く記録でき、 再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録再生方法も各種態様を採ることが可能である。
本発明の記録制御用のコンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報記録 装置 (伹し、 その各種態様を含む) に備えられたコンピュータを制御する記録制 御用のコンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段 及び前記第 2記録手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の記録制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプ ログラムを格納する R OM、 CD-ROM, DVD-ROM, ハードディスク等 の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行 させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビユー タにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報記録装置 を比較的簡単に実現できる。 '' 尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の記 録制御用のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
本発 の再生制御用のコンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報再生 装置 (但し、 その各種態様を含む) に備えられたコンピュータを制御する再生制 御用のコンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記再生手段、 前 記設定手段及び前記制御手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の再生制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプ ログラムを格納する R OM、 CD- ROM, DVD-ROM, ハードディスク等 の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行 させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビユー タにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報再生装置 を比較的簡単に実現できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の再 生制御用のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
本発明の記録再生制御用のコンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報 記録再生装置 (但し、 その各種態様を含む) に備えられたコンピュータを制御す る記録再生制御用のコンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記 第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記設定手段及び前記制御手 段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の記録再生制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンビユー タプログラムを格納する R O M、 C D - R O M, D V D - R O M , ハードデイス ク等の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで 実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビ ユータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報記録 再生装置を比較的簡単に実現できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の記 録再生制御用のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。 本発明の制御信号を含むデータ構造は、 各々がー連のコンテンツ情報からなる 複数のコンテンツドメインが記録されると共に記録領域内における一領域を占め るコンテンッ空間と、 各々が前記コンテンツ情報に関するメニュー情報からなる 複数のメ二ユードメインであって前記複数のコンテンツ ドメインに対応するもの が記録されると共に前記記録領域内における前記コンテンツ空間とは別領域を占 めるシステム空間とを有する制御信号を含むデータ構造であって、 前記システム 空間には、 前記複数のコンテンツドメインの全体又は当該データ構造の全体に関 するメニュー情報からなる他のメニュードメインが前記複数のメニュードメイン に加えて記録される。
本発明の制御信号を含むデータ構造によれば、 上述した本発明の情報記録媒体 の場合と同様に、 例えば D V Dプレーヤ等で情報再生を行う際に、 D V D全体に 関するディクメニューなど、 情報記録媒体の全体に関するメニュー情報からなる メニュードメインと、 各タイ トルについて有効なタイ トルメニュー情報からなる メニュードメインとの間で、 簡単且つ迅速なる再生遷移が可能となる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の制 御信号を含むデータ構造も各種態様を採ることが可能である。
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15 コンピュータ読取可能な媒体內の記録制御用のコンピュータプログラム製品は 上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報記録装置 (但し、 その各種態 様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に 具現化し、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段及ぴ前記第 2記録手段の少なく とも一部と して機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の再生制御用のコンピュータプログラム製品は 上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報再生装置 (但し、 その各種態 様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプロダラム命令を明白に 具現化し、 該コンピュータを、 前記再生手段、 前記設定手段及び前記制御手段の 少なく とも一部として機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の記録再生制御用のコンピュータプログラム製 品は上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報記録再生装置 (伹し、 そ の各種態様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令 を明白に具現化し、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記設定手段及び前記制御手段の少なく とも一部として機能させ る。
本発明の記録制御用、 再生制御用又は記録再生制御用のコンピュータプログラ ム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納する R O M、C D— R O M、 D V D - R O M , ハードディスク等の記録媒体から、 当該コンピュータプロ グラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンビ ユータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、 上述した本発明の前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記設 定手段及び前記制御手段の少なく とも一部を比較的容易に実施可能となる。 更に 具体的には、 当該コンピュータプログラム製品は、 コンピュータを前記第 1記録 手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記設定手段及び前記制御手段の少な く とも一部として機能させるコンピュータ読取可能なコード (或いはコンビュ一 タ読取可能な命令) から構成されてよい。
本発明におけるこのような作用、 及ぴ他の利得は次に説明する実施例から更に 明らかにされる。
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図面の簡単な説明
図 1は、本発明の情報記録媒体の一実施例である光ディスクの基本構造を示し、 上側部分は複数のエリァを有する光ディスクの概略平面図であり、 これに対応付 けられる下側部分は、 その径方向におけるエリア構造の図式的概念図である。 図 2は、従来の M P E G 2のプログラムス トリームの図式的概念図(図 2 ( a ) )、 本実施例で利用される M P E G 2の トランスポートス トリームの図式的概念図 (図 2 ( b ) ) であり、 本実施例で利用される M P E G 2のプログラムス ト リーム の図式的概念図 (図 2 ( c ) ) である。
図 3は、 本実施例の光ディスク上に記録されるデータ構造を模式的に示す図で ある。
図 4は、 図 3に示した各タイ トル内におけるデータ構造の詳細を階層的に示す 概念図である。
図 5は、 図 3に示した各プレイ リス トセッ ト内におけるデータ構造の詳細を階 層的に示す概念図である。
図 6は、 図 3に示した各プレイ リス トセッ ト内におけるデータ構造の詳細を模 式的に示す概念図である。
図 7は、 図 6に示した各アイテムにおけるデータ構造の詳細を模式的に示す概 念図である。
図 8は、 図 4に示した各タイ トルエレメント内におけるデータの論理構成を模 式的に示す概念図である。
図 9は、 本実施例において、 各プレイリス トセッ トをプレイ リス ト一つから構 成する場合における、 図 4に示した各タイ トルエレメント内におけるデータの論 理構成を模式的に示す概念図である。
図 1 0は、 図 3に示した各オブジェク ト内におけるデータ構造の詳細を模式的 に示す概念図である。
図 1 1は、 本実施例における、 上段のプログラム # 1用のエレメンタリース ト リームと中段のプログラム # 2用のエレメンタリース トリームとが多重化されて、 これら 2つのプログラム用のトランスポートス トリームが構成される様子を、 横
軸を時間軸として概念的に示す図である。
図 1 2は、 本実施例における、 一つのトランスポートス トリーム内に多重化さ れた T Sバケツ トのイメージを、 時間の沿ったパケッ ト配列として概念的に示す 概念図である。
図 1 3は、 実施例における光ディスク上のデータの論理構成を、 論理階層から オブジェ ト階層或いは実体階層への展開を中心に模式的に示した図である。 図 1 4は、 本発明の実施例に係る情報記録再生装置のブロック図である。 図 1 5は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 1 ) を示すフ ローチャートである。
図 1 6は、'本実施例における情報記録再生装置.の記録動作 (その 2 ) を示すフ ローチャートである。
図 1 7は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 3 ) を示すフ ローチャートである。
図 1 8は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 4 ) を示すフ ローチャートである。
図 1 9は、 本実施例における情報記録再生装置の再生動作を示すフローチヤ一 トである。
図 2 0は、 本実施例における、 サブピクチャデータを制御するための S Pコン トロール情報のデータ構成 (図 2 0 ( a ) ) 及ぴサブピクチャデータの本体をなす 静止画データたる S Pデ一タを含んでなる S Pデータ構造 (図 2 0 ( b ) ) の一具 体例を示す概念図である。
図 2 1は、 図 2 0に示した S Pコントロール情報及び S Pデータ構造から構成 される三種類のサブピクチャ構造を図式的に示したものである。
図 2 2は、 本実施例における、 S P D用ス トリームと複数の S C P用ス トリー ムとの関係を、 再生時間軸に対して図式的に示したものである。
図 2 3は、 本実施例におけるシステム空間及ぴコンテンツ空間におけるデータ 構造を示す概念図である。
図 2 4は、 比較例におけるシステム空間及ぴメニュー空間におけるデータ構造 を示す概念図である。
図 2 5は、 本実施例における、 タイ トル情報のデータ構造の一具体例を示す概 念図である。
図 2 6は、 本実施例における、 情報記録装置 5 0 0内に設定されるシステムパ ラメータ (S P R M) のデータ構造の一具体例を示す概念図である。
図 2 7は、 図 2 6に示した各システムパラメータの具体的な設定値の一例を示 す概念図である。
図 2 8 6は、 本実施例における、 情報記録装置内に設定されるシステム空間用 のレジューム情報 (S R S M I ) のデータ構造の一具体例を示す概念図である。 図 2 9は、 本実施例における、 情報記録装置内に設定されるコンテンツ空間用 のレジューム情報 (T R S M I ) のデータ構造の一具体例を示す概念図である。 図 3 0は、 本実施例に係る、 ディスクメニューにおける具体的な表示例及ぴメ ニュー選択によるその変化の様子を示す概念図である。
図 3 1は、 本実施例に係る、 一のタイ トルメニューにおける具体的な表示例及 びメニュー選択によるその変化の様子を示す概念図である。
図 3 2は、 本実施例に係る、 他のタイ トルメニューにおける具体的な表示例及 ぴメェユー選択によるその変化の様子を示す概念図である。
図 3 3は、 本実施例に係る、 情報記録再生装置における、 メニュードメイン同 士間の再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチヤ一トである。
図 3 4は、 本実施例に係る、 情報記録再生装置における、 スペース空間からコ ンテンッ空間への再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチヤ一トである。 図 3 5は、 本実施例に係る、 情報記録再生装置における、 コンテンツ空間から システム空間への再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチヤ一トである。 図 3 6は、 本実施例に係る、 情報記録再生装置における、 コンテンツ ドメイン 同士間の再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチヤ一トである。
図 3 7は、 本実施例における、 光ディスクの論理構造との関係で、 再生時にお けるアクセスの流れ全体を概念的に示す図である。
図 3 8は、 本実施例による一具体例における、 オブジェク ト情報ファイル内に 構築される A Uテーブル及びこれに関連付けられる E Sマップテーブルにおける データ構成の一具体例を図式的に示す図である。
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発明を実施するための最良の形態
(情報記録媒体)
図 1から図 1 3を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例について説明する。 本実施例は、 本発明の情報記録媒体を、 記録 (書き込み) 及び再生 (読み出し) が可能な型の光デイスクに適用したものである。
先ず図 1を参照して、 本実施例の光ディスクの基本構造について説明する。 こ こに図 1は、 上側に複数のェリァを有する光ディスクの構造を概略平面図で示す と共に、 下側にその径方向におけるエリア構造を概念図で'対応付けて示すもので ある。
図 1に示すように、 光ディスク 1 00は、 例えば、 記録 (書き込み) が複数回 又は 1回のみ可能な、 光磁気方式、 相変化方式等の各種記録方式で記録可能とさ れており、 DVDと同じく直径 1 2 c m程度のディスク本体上の記録面に、 セン ターホール 1 0 2を中心として内周から外周に向けて、リードインエリア 1 0 4、 データエリア 1 0 6及ぴリードアウトエリア 1 0 8が設けられている。 そして、 各エリアには、 例えば、 センターホール 1 0 2を中心にスパイラル状或いは同心 円状に、 グループトラック及ぴランドトラックが交互に設けられており、 このグ ループトラックはゥォプリングされてもよいし、 これらのうち一方又は両方の ト ラックにプレピッ トが形成されていてもよい。 尚、 本発明は、 このような三つの エリァを有する光デイスクには特に限定されない。
次に図 2を参照して、 本実施例の光デイスクに記録される トランスポートス ト リーム (T S) 及びプログラムス トリーム (P S) の構成について説明する。 こ こに、 図 2 (a) は、 比較のため、 従来の D VDにおける MP E G 2のプロダラ ムス トリームの構成を図式的に示すものであり、 図 2 ( b ) は、 MPEG 2の ト ランスポートス トリーム (T S) の構成を図式的に示すものである。 更に、 図 2 ( c ) は、 本発明における MP E G 2のプログラムス ト リ ームの構成を図式的に 示すものである。
図 2 (a ) において、 従来の DVDに記録される一つのプログラムス ト リーム は、 時間軸 tに沿って、 主映像情報たるビデオデータ用のビデオス トリームを 1
本だけ含み、 更に、 音声情報たるオーディオデータ用のオーディオス トリームを 最大で 8本含み且つ副映像情報たるサブピクチャデータ用のサブピクチヤス トリ ームを最大で 3 2本含んでなる。 即ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビ デォデータは、 1本のビデオス ト リームのみに係るものであり、 例えば複数のテ レビ番組或いは複数の映画などに対応する複数本のビデオス トリームを同時にプ ログラムス トリームに含ませることはできない。 映像を伴うテレビ番組等を多重 化して伝送或いは記録するためには、 各々のテレビ番組等のために、 少なく とも 1本のビデオス トリームが必要となるので、 1本しかビデオス トリームが存在し ない D V Dのプログラムス トリーム形式では、 複数のテレビ番組等を多重化して 伝送或いは記録することはできないのである。
図 2 ( b ) において、 本発明の光ディスク 1 0 0に記録される一つのトランス ポートストリーム (T S ) は、 主映像情報たるビデオデータ用のエレメンタリー ス トリーム (E S ) としてビデオス ト リームを複数本含んでなり、 更に音声情報 たるオーディオデータ用のエレメンタリース ト リーム (E S ) としてオーディオ ス トリームを複数本含み且つ副映像情報たるサブピクチャデータ用のエレメンタ リース トリーム (E S ) としてサプピクチャス ト リームを複数本含んでなる。 即 ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビデオデータは、 複数本のビデオス ト リームに係るものであり、 例えば複数のテレビ番組或いは複数の映画などに対応 する複数のビデオス トリームを同時にトランスポートス トリームに含ませること が可能である。 このように複数本のビデオス トリームが存在する トランスポート ス トリーム形式では、 複数のテレビ番組等を多重化して伝送或いは記録すること が可能である。 但し、 現況のトランスポートス トリームを採用するデジタル放送 では、 サブピクチヤス トリ一ムについては伝送していない。
図 2 ( c ) において、 本発明の光ディスク 1 0 0に記録される一つのプロダラ ムス トリーム (P S ) は、 主映像情報たるビデオデータ用のビデオス トリームを 複数本含んでなり、 更に音声情報たるオーディオデータ用のオーディオス トリー ムを複数本含み且つ副映像情報たるサブピクチャデータ用のサプピクチヤス ト リ ームを複数本含んでなる。 即ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビデオデ ータは、 複数本のビデオス ト リームに係るものであり、 例えば複数のテレビ番組
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21 或いは複数の映画などに対応する複数のビデオストリームを同時にプログラムス トリームに含ませることが可能である。
尚、 図 2 ( a ) から図 2 ( c ) では説明の便宜上、 ビデオス ト リーム、 オーデ ィォス トリーム及びサプピクチヤス トリームを、この順に上から配列しているが、 この順番は、 後述の如くパケッ ト単位で多重化される際の順番等に対応するもの ではない。 トランスポー トス ト リームでは、 概念的には、 例えば一つの番組に対 して、 1本のビデオス ト リーム、 2本の音声ス トリーム及び 2本のサブピクチャ ス ト リームからなる一まとまりが対応している。
上述した本実施例の光ディスク 1 0 0は、 記録レー トの制限内で、 図 2 ( b ) に示した如き トランスポートス ト リーム (T S ) を多重記録可能に、 即ち複数の 番組或いはプログラムを同時に記録可能に構成されている。 更に、 このようなト ランスポートス トリームに加えて又は代えて、 同一光ディスク 1 0 0上に、 図 2 ( c ) に示した如きプログラムス ト リーム (P S ) を多重記録可能に構成されて いる。
次に図 3から図 1 0を参照して、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータの構 造について説明する。 ここに、 図 3は、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータ 構造を模式的に示すものである。 図 4は、 図 3に示した各タイ トル内におけるデ ータ構造の詳細を模式的に示すものである。 図 5及ぴ図 6は夫々、 図 3に示した 各プレイ (P ) リス トセッ ト内におけるデータ構造の詳細を模式的に示すもので ある。 図 7は、 図 6に示した各アイテムにおけるデータ構造の詳細を模式的に示 すものである。 図 8は、 図 4に示した各タイ トルエレメン ト内におけるデータの 論理構成を模式的に示すものであり、 図 9は、 各プレイ リス トセッ トをプレイ リ ス トーつか'ら構成する場合における、 図 4に示した各タイ トルエレメント内にお けるデータの論理構成を模式的に示すものである。 図 1 0は、 図 3に示した各ォ ブジェク ト内におけるデータ構造の詳細を模式的に示すものである。
以下の説明において、 「タイ トル」 とは、 複数の 「プレイ リス ト」 を連続して実 行する再生単位であり、 例えば、 映画 1本、 テレビ番組 1本などの論理的に大き なまとまりを持った単位である。 「プレイリス トセッ ト」 とは、 「プレイ リス ト」 の束をいう。 例えば、 アングル再生ゃパレンタル再生における相互に切替可能な
特定関係を有する複数のコンテンツ情報を再生するためのプレイ リス トの束や、 同時間帯に放送され且つまとめて記録された複数番組に係るコンテンッ情報を再 生するためのプレイリス トの束である。 或いは、 同一タイ トルについて、 ハイビ ジョ ン対応、 ディスプレイの解像度、 サラウンドスピーカ対応、 スピーカ配列な ど、 情報再生システムにおいて要求される映像再生機能 (ビデオパーブオーマン ス) 別や音声再生機能 (オーディオパーフォーマンス) 別など、 要求機能別に用 意された各種コンテンツ情報を再生するためのプレイ リス トの束である。「プレイ リス ト」 とは、 「オブジェク ト」 の再生に必要な情報を格納した情報であり、 ォプ ジェク トへアクセスするためのォブジェク トの再生範囲に関する情報が各々格納 された複数の 「アイテム」 で構成されている。 そして、 「オブジェク ト」 とは、 上 述した M P E G 2のトランスポートス トリームを構成するコンテンッの実体情報 である。
図 3において、 光ディスク 1 0 0は、 論理的構造として、 ディスク情報フアイ ル 1 1 0、 プレイ (P ) リス ト情報ファイル 1 2 0、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0及びオブジェク トデータファイル 1 4 0の 4種類のファイルを備えており、 これらのファイルを管理するためのファイルシステム 1 0 5を更に備えている。 尚、 図 3は、 光ディスク 1 0 0上における物理的なデータ配置を直接示している ものではないが、 図 3に示す配列順序を、 図 1に示す配列順序に対応するように 記録すること、 即ち、 ファイルシステム 1 0 5等をリ一ドィンェリア 1 0 4に続 いてデータ記録ェリア 1 0 6に記録し、 更にオブジェク トデータファイル 1 4 0 等をデータ記録ェリア 1 0 6に記録することも可能である。 図 1に示したリード インエリア 1 0 4やリードアウ トエリア 1 0 8が存在せずとも、 図 3に示したフ アイル構造は構築可能である。
ディスク情報ファイル 1 1 0は、 光ディスク 1 0 0全体に関する総合的な情報 を格納するファイルであり、 ディスク総合情報 1 1 2と、 タイ トル情報テーブル 1 1 4と、 その他の情報 1 1 8 とを格納する。 ディスク総合情報 1 1 2は、 例え ば光ディスク 1 0 0内の総タイ トル数等を格納する。 タイ トル情報テーブル 1 1 4は、 タイ トルポインタ 1 1 4一 1 と、 これにより識別番号又は記録アドレスが 示される複数のタイ トル 2 0 0 (タイ トル # 1 ~ # m)を含んで構成されている。
各タイ トル 2 0 0には、 論理情報として、 各タイ トルのタイプ (例えば、 シーケ ンシャル再生型、 分岐型など) や、 各タイ トルを構成するプレイ (P) リス ト番 号をタイ トル毎に格納する。
図 4に示すように各タイ トル 2 0 0は、 より具体的には例えば、 タイ トル総合 情報 2 0 0— 1 と、 複数のタイ トルエレメント 2 0 0— 2と、 その他の情報 2 0 0— 5 とを含んで構成されている。 更に、 各タイ トルエレメン ト 2 0 0— 2は、 プリ コマンド 2 0 0 P Rと、 プレイリス トセッ トへのボインタ 2 0 0 PTと、 ポ ス トコマンド 2 0 0 P Sと、 その他の情報 2 00— 6とから構成されている。 ここに、 本発明に係る第 1ポインタ情報の一例たるポインタ 2 0 0 P Tは、 当 該ポインタ 2 0 0 PTを含むタイ トルエレメント 2 00— 2に基づいて再生され るべきコンテンッ情報に対応する、 プレイ リス ト情報ファイル 1 2 0内に格納さ れたプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの識別番号を示す。 なお、 ポインタ 2 0 0 P T は、 タイ トルエレメン ト 20 0— 2に基づいて再生されるべきコンテンッ情報に 対応するプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの記録位置を示す情報であっても良い。 本 発明に係る第 1プリコマンドの一例たるプリ コマンド 2 0 0 P Rは、 ポインタ 2 0 0 P Tにより指定される一のプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sにより再生シーケン スが規定されるコンテンッ情報の再生前に実行されるべきコマンドを示す。 本発 明に係る第 1ボス トコマンドの一例たるポス トコマンド 2 00 P Sは、 該一のプ レイ リス トセッ トにより再生シーケンスが規定されるコンテンッ情報の再生後に 実行されるべきコマンドを示す。 タイ トルエレメント 2 0 0— 2に含まれるその 他の情報 2 0 0— 5は、 例えば、 タイ トルエレメントに係る再生の次の再生に係 るタイ トルエレメントを指定するネクス ト情報を含む。
従って、 後述する情報再生装置による当該情報記録媒体の再生時には、 ポイン タ 2 0 0 P Tに従ってプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sにアクセスして、 それに含ま れる複数のプレイリス ト 1 2 6のうち、 所望の番組等に対応するものを選択する ように制御を実行すれば、 タイ トルエレメント 200— 2として当該所望のコン テンッ情報を再生できる。 更に、 このようなタイ トルエレメント 2 0 0 _ 2を一 つ又は順次再生することで、 一つのタイ トル 200を再生可能となる。 更に、 プ リ コマンド 2 0 0 P Rに従って、 ポインタ 2 0 0 P Tで指定される一のプレイ リ
ス トセッ ト 1 2 6 Sにより再生シーケンスが規定されるコンテンッ情報の、 再生 前に実行されるべきコマンドを実行できる。 更に、 ポス トコマンド 20 0 P Sに 従って、 ポインタ 2 0 0 P Tで指定される一のプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sによ り再生シーケンスが規定されるコンテンッ情報の、 再生後に実行されるべきコマ ンドを実行できる。 ポス トコマン ド 2 0 0 P Sは、 例えばコンテンツ情報の分岐 を命令するコマンド、 次のタイ トルを選ぶコマンド等である。 加えて、 その他の 情報 2 0 0— 5に含まれるネクス ト情報に従って、 当該再生中のタイ トルエレメ ント 2 0 0— 2の次のタイ トルエレメント 2 0 0— 2を再生できる。
再ぴ図 3において、 プレイ リス ト情報ファイル 1 20は、 各プレイ リス トの論 理的構成を示すプレイ (P) リ ス ト情報テーブル 1 2 1を格納し、 これは、 プレ ィ (P) リス ト管理情報 1 2 2と、 プレイ (P) リス トセッ トポインタ 1 24と、 複数のプレイ (P) リストセッ ト 1 2 6 S (Pリス トセッ ト # l〜# n) と、 そ の他の情報 1 2 8 とに分かれている。このプレイリス ト情報テーブル 1 2 1には、 プレイ リス トセッ ト番号順に各プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの論理情報を格納す る。 言い換えれば、 各プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの格納順番がプレイ リ ス トセ ッ ト番号である。 また、 上述したタイ トル情報テーブル 1 14で、 同一のプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sを、複数のタイ トル 2 0 0から参照することも可能である。 即ち、 タイ トル # qとタイ トノレ # r とが同じプレイリ ス トセッ ト # pを使用する 場合にも、 プレイ リス ト情報テーブル 1 2 1中のプレイリス トセッ ト # pを、 タ ィ トル情報テーブル 1 1 4でポイントするように構成してもよい。
図 5に示すように、 プレイリス トセッ ト 1 2 6 Sは、 プレイ リス トセッ ト総合 情報 1 2 6— 1 と、 複数のプレイリ ス ト 1 2 6 (プレイ リ ス ト # l〜# x) と、 アイテム定義テーブル 1 26— 3 と、 その他の情報 1 2 6— 4とを含んで構成さ れている。 そして、 各プレイ リス ト 1 2 6は、 複数のプレイリス トエレメント 1 2 6 - 2 (プレイリス トエレメント # l〜# y) と、 その他の情報 1 2 6— 5 と を含んで構成されている。 更に、 各プレイリス トエレメント 1 2 6— 2は、 プリ コマン ド 1 2 6 PRと、 アイテムへのポインタ 1 2 6 P Tと、 ポス トコマンド 1 2 6 P Sと、 その他の情報 1 2 6— 6 とから構成されている。
ここに、 本発明に係る第 2ポインタ情報の一例たるポインタ 1 2 6 P Tは、 当
該ポィンタ 1 2 6 P Tを含むプレイリス トエレメント 1 2 6— 2に基づいて再生 されるべきコンテンッ情報に対応する、 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3により 定義されるアイテムの識別番号を示す。 なお、 ポインタ 1 2 6 PTは、 アイテム 定義テーブル 1 2 6— 3により定義されるアイテムの記録位置であっても良い。 図 6に例示したように、 プレイリス トセッ ト 1 2 6 Sにおいて、 アイテム定義 テーブル 1 2 6— 3內には、複数のアイテム 2 04が定義されている。これらは、 複数のプレイ リス ト 1 2 6によって共有されている。 また、 プレイ リストセッ ト 総合情報 1 2 6— 1 として、 当該プレイリス トセッ ト 1 2 6 S内に含まれる各プ レイ リス ト 1 2 6の名称、 再生時間などの U I (ユーザィンタフェース情報)、 各 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3へのァ ドレス情報等が記述されている。
再び図 5において、 本発明に係る第 2プリコマンドの一例たるプリコマン ド 1 2 6 PRは、 ポインタ 1 2 6 PTにより指定される一のアイテム 2 04の再生前 に実行されるべきコマンドを示す。 本発明に係る第 2ポス トコマンドの一例たる ポス トコマンド 1 2 6 P Sは、 該一のアイテム 2 04の再生後に実行されるべき コマンドを示す。 プレイ リス トエレメント 1 2 6 _ 2に含まれるその他の情報 1 2 6— 6は、 例えば、 プレイリス トエレメント 1 2 6— 2に係る再生の次の再生 に係るプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2を指定する第ネクス ト情報を含む。 図 7に例示したように、 アイテム 204は、 表示の最小単位である。 アイテム 2 04には、 オブジェク トの開始ア ドレスを示す 「 I Nポイント情報」 及び終了 ア ドレスを示す 「OUTポイント情報」 が記述されている。 尚、 これらの 「 I N ポイント情報」 及び 「OUTポイント情報」 は夫々、 直接ア ドレスを示してもよ いし、 再生時間軸上における時間或いは時刻など間接的にァドレスを示してもよ い。 図中、 "ス トリームォブジェク ト #m"で示されたオブジェク トに対して複数 の E S (エレメンタリース ト リーム) が多重化されている場合には、 アイテム 2 04の指定は、 特定の E Sの組合せ或いは特定の E Sを指定することになる。 図 8に例示したように、 タイ トルエレメン ト 2 0 0— 2は、 論理的に、 プリ コ マンド 2 0 0 P R或いは 1 2 6 P Rと、 ポインタ 2 0 0 PTにより選択されるプ レイ リス トセッ ト 1 2 6 Sと、 ポス トコマンド 2 0 0 P S或いはポス トコマンド 1 2 6 P Sと、 ネクス ト情報 20 0— 6 Nとから構成されている。 従って、 例え
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26 ばビデオ解像度など、 システムで再生可能な何らかの条件等に従って、 プレイリ ス トセッ ト 1 2 6 S中からプレイリス ト 1 2 6を選択する処理が実行される。
但し図 9に例示したように、 ポインタ 20 0 P Tにより指定されるプレイ リス トセッ トが単一のプレイ リス トからなる場合には、 即ち図 3に示したプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sを単一のプレイリス ト 1 2 6に置き換えた場合には、 タイ トル エレメント 2 00— 2は、 論理的に、 プリコマンド 2 0 0 PR或いは 1 2 6 P R と、 再生時に再生されるプレイ リス ト 1 26 と、 ポス トコマンド 2 0 0 P S或い はポス トコマンド 1 2 6 P Sと、 ネクス ト情報 20 0— 6 Nとから構成されても よい。 この場合には、 システムで再生可能な条件等に拘わらず、 プレイ リス トセ ッ トが再生用に指定されれば、 単一のプレイリス ト 1 2 6の再生処理が実行され ることになる。
再ぴ図 3において、 ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 各プレイ リス ト 1 2 6内に構成される各アイテムに対するオブジェク トデータファイル 1 40中の格 納位置 (即ち、 再生対象の論理アドレス) や、 そのアイテムの再生に関する各種 属性情報が格納される。本実施例では特に、ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 後に詳述する複数の AU (ァソシエートュニッ ト) 情報 1 3 2 1 (AU# 1〜A U#q ) を含んでなる AUテーブル 1 3 1 と、 E S (エレメンタリース ト リーム) マップテーブル 1 3 4と、 その他の情報 1 3 8 とを格納する。
オブジェク トデータファイル 140は、 トランスポートス トリーム (T S) 別 の T Sオブジェク ト 1 4 2 (T S # 1オブジェク ト〜 T S # sオブジェク ト)、 即 ち実際に再生するコンテンッの実体データを、 複数格納する。
尚、 図 3を参照して説明した 4種類のファイルは、 更に夫々複数のファイルに 分けて格納することも可能であり、 これらを全てファイルシステム 1 0 5により 管理してもよい。 例えば、 オブジェク トデータファイル 1 4 0を、 オブジェク ト データファイル # 1、 オブジェク トデータファイル # 2、 …というように複数に 分けることも可能である。
図 1 0に示すように、 論理的に再生可能な単位である図 3に示した T Sォブジ ェク ト 1 4 2は、 例えば 6 k Bのデータ量を夫々有する複数のァラインドュニッ ト 14 3に分割されてなる。 ァラインドユニッ ト 1 4 3の先頭は、 T Sオブジェ
ク ト 1 4 2の先頭に一致 (ァラインド) されている。 各ァラインドユニッ ト 1 4 3は更に、 1 9 2 Bのデータ量を夫々有する複数のソースパケッ ト 1 44に細分 化されている。 ソースパケッ ト 1 44は、 物理的に再生可能な単位であり、 この 単位即ちバケツ ト単位で、 光ディスク 1 00上のデータのうち少なく ともビデオ データ、 オーディオデータ及びサブピクチャデータは多重化されており、 その他 の情報についても同様に多重化されてよい。 各ソースパケッ ト 1 44は、 4 Bの データ量を有する、 再生時間軸上における T S (トランスポー トス ト リーム) パ ケッ トの再生処理開始時刻を示すパケッ トァライバルタイムスタンプ等の再生を 制御するための制御情報 1 4 5 と、 1 8 8 Bのデータ量を有する T Sバケツ ト 1 4 6とを含んでなる。 T Sバケツ ト 146 ("T Sパケッ トペイロード"ともレヽう) は、 バケツ トヘッダ 1 4 6 aをその先頭部に有し、 ビデオデータがバケツ ト化さ れて 「ビデオパケッ ト」 とされるか、 オーディオデータがパケッ ト化されて 「ォ 一ディォパケッ ト」 とされるカヽ又はサブピクチャデータがパケッ ト化されて「サ プピクチャパケッ ト」 とされるカ 若しくは、 その他のデータがパケッ ト化され る。
次に図 1 1及び図 1 2を参照して、 図 2 ( b ) に示した如き トランスポートス トリーム形式のビデオデータ、 オーディオデータ、 サプピクチャデータ等が、 図 4に示した T Sパケッ ト 1 4 6により、 光ディスク 1 0 0上に多重記録される点 について説明する。 ここに、 図 1 1は、 上段のプログラム # 1 (P G 1 ) 用のェ レメンタリ一ス ト リーム (E S) と中段のプログラム # 2 (P G 2) 用のエレメ ンタリース トリーム (E S) とが多重化されて、 これら 2つのプログラム (P G 1 & 2) 用のトランスポー トス ト リーム (T S) が構成される様子を、 横軸を時 間軸として概念的に示すものであり、 図 1 2は、 一つのトランスポートス トリ一 ム (T S) 内に多重化された T Sパケッ トのイメージを、 時間の沿ったパケッ ト 配列として概念的に示すものである。
図 1 1に示すように、 プログラム # 1用のエレメンタ リース ト リーム (上段) は、 例えば、 プログラム # 1用のビデオデータがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6が時間軸 (横軸) に対して離散的に配列されてなる。 プログラム # 2用の エレメンタ リース ト リーム (中段) は、 例えば、 プログラム # 2用のビデオデー
タがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6が時間軸 (横軸) に対して離散的に配 列されてなる。 そして、 これらの T Sパケッ ト 1 4 6が多重化されて、 これら二 つのプログラム用のトランスポートス トリーム (下段) が構築されている。 尚、 図 1 1では説明の便宜上省略しているが、 図 2 (b) に示したように、 実際には、 プログラム # 1用のエレメンタリース トリームとして、 オーディオデータがパケ ッ ト化された T Sバケツ トからなるエレメンタリース トリームゃサブピクチャデ ータがバケツ ト化された T Sバケツ トからなるサプピクチヤス トリームが同様に 多重化されてもよく、 更にこれらに加えて、 プログラム # 2用のエレメンタ リー ス ト リームとして、 オーディオデータがパケッ ト化された T Sバケツ トからなる エレメンタリース トリームゃサブピクチャデータがパケッ ト化された T Sバケツ トからなるサブピクチヤス トリームが同様に多重化されてもよい。
図 1 2に示すように、 本実施例では、 このように多重化された多数の T Sパケ ッ ト 1 46から、 一つの T Sス トリームが構築される。 そして、 多数の T Sパケ ッ ト 1 46は、 このよ うに多重化された形で、 バケツ トァライバルタイムスタン プ等 1 4 5の情報を付加し、 光ディスク 1 00上に多重記録される。 尚、 図 1 2 では、 プログラム # i 2, 3) を構成するデータからなる T Sバケツ ト 1 4 6に対して、 ; j ( j = 1 , 2, ···) をプログラムを構成するス トリーム別 の順序を示す番号として、 " E l e m e n t ( i 0 j ) " で示しており、 この ( i j ) は、 エレメンタ リース トリーム別の T Sバケツ ト 1 4 6の識別番号たるパ ケッ ト I Dとされている。 このパケッ ト I Dは、 複数の T Sバケツ ト 14 6が同 一時刻に多重化されても相互に区別可能なように、 同一時刻に多重化される複数 の T Sバケツ ト 1 4 6間では固有の値が付与されている。
また図 1 2では、 PAT (プログラムアソシエーションテーブル) 及び PMT (プログラムマップテーブル) も、 T Sパケッ ト 1 4 6単位でパケッ ト化され且 つ多重化されている。 これらのうち PATは、 複数の PMTのパケッ ト I Dを示 すテーブルを格納している。 特に PATは、 所定のバケツ ト I Dと して、 図 1 2 のように(0 0 0)が付与されることが MP EG 2規格で規定されている。即ち、 同一時刻に多重化された多数のパケッ トのうち、 パケッ ト I D力 S (00 0) であ る T Sパケッ ト 1 4 6 として、 PATがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6が
検出されるように構成されている。 そして、 PMTは、 一又は複数のプログラム について各プログラムを構成するエレメンタリース トリーム別のバケツ ト I Dを 示すテーブルを格納している。 PMTには、 任意のパケッ ト I Dを付与可能であ るが、 それらのパケッ ト I Dは、 上述の如くパケッ ト I Dが ( 0 0 0) として検 出可能な PATにより示されている。 従って、 同一時刻に多重化された多数のパ ケッ トのうち、 PMTがパケッ ト化された T Sバケツ ト 14 6 (即ち、 図 1 2で ノ ケッ ト I D (1 0 0)、 (2 0 0)、 ( 3 00) が付与された T Sバケツ ト 1 4 6 ) 力 、 PATにより検出されるように構成されている。
図 1 2に示した如き トランスポートス トリ一ムがデジタル伝送されて来た場合、 チューナは、 このように構成された PAT及び PMTを参照することにより、 多 重化されたバケツ 卜の中から所望のエレメンタリース トリームに対応するものを 抜き出して、 その復調が可能となるのである。
そして、 本実施例では、 図 1 0に示した T Sォブジェク ト 1 4 2内に格納され る T Sパケッ ト 1 4 6 として、 このような PATや PMTのパケッ トを含む。 即 ち、 図 1 2に示した如き トランスポートス トリームが伝送されてきた際に、 その まま光ディスク 1 0 0上に記録できるという大きな利点が得られる。
更に、 本実施例では、 このように記録された PATや PMTについては光ディ スク 1 0 0の再生時には参照することなく、 代わりに図 3に示した後に詳述する A Uテープル 1 3 1及ぴ E Sマップテープル 1 34を参照することによって、 よ り効率的な再生を可能とし、 複雑なマルチビジョン再生等にも対処可能とする。 このために本実施例では、 例えば復調時や記録時に PAT'及び PMTを参照する ことで得られるエレメンタリース ト リームとパケッ トとの対応関係を、 AUテー ブル 1 3 1及び E Sマップテーブル 1 3 4の形で且つバケツ ト化或いは多重化し ないで、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0内に格納するのである。
次に図 1 3を参照して、 光ディスク 1 0 0上のデータの論理構成について説明 する。 ここに、 図 1 3は、 光ディスク 1 0 0上のデータの論理構成を、 論理階層 からオブジェ ト階層或いは実体階層への展開を中心に模式的に示したものである。 図 1 3において、 光ディスク 1 00には、 例えば映画 1本、 テレビ番組 1本な どの論理的に大きなまとまりであるタイ トル 20 0が、 一又は複数記録されてい
る。 各タイ トル 200は、 一又は複数のタイ トルェレメント 2 0 0— 2を含む。 各タイ トルエレメント 200— 2は、 複数のプレイ リス トセッ ト 1 2 6 S力 ら論 理的に構成されている。 各タイ トルエレメント 2 00— 2内で、 複数のプレイ リ ス トセッ ト 1 2 6 Sはシーケンシャル構造を有してもよいし、 分岐構造を有して もよい。
尚、 単純な論理構成の場合、 一つのタイ トルエレメント 2 0 0は、 一つのプレ イ リス トセッ ト 1 26 Sから構成され、 更に一つのプレイリス トセッ ト 1 2 6 S は、 一つのプレイ リス ト 1 2 6から構成される。 また、 一つのプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sを複数のタイ トルェレメント 2 0 0— 2或いは、 複数のタイ トノレ 2 0 0から参照することも可能である。
各プレイ リス ト 1 2 6は、 複数のアイテム (プレイアイテム) 2 04から論理 的に構成されている。 各プレイ リス ト 1 2 6内で、 複数のアイテム 2 04は、 シ ーケンシャル構造を有してもよいし、 分岐構造を有してもよい。 また、 一つのァ ィテム 2 04を複数のプレイ リス ト 1 2 6から参照することも可能である。 アイ テム 2 04に記述された前述の I Nポイント情報及び OUTボイント情報により、 T Sオブジェク ト 1 4 2の再生範囲が論理的に指定される。 そして、 論理的に指 定された再生範囲についてオブジェク ト情報 1 3 0 dを参照することにより、 最 終的にはファイルシステムを介して、 T Sオブジェク ト 1 4 2の再生範囲が物理 的に指定される。 ここに、 オブジェク ト情報 1 3 0 dは、 T Sオブジェク ト 1 4 2の属性情報、 T Sオブジェク ト 1 4 2内におけるデータサーチに必要な E Sァ ドレス情報 1 34 d等の T Sオブジェク ト 1 4 2を再生するための各種情報を含 む (尚、 図 3に示した E Sマップテーブル 1 3 4は、 このような E Sア ドレス情 報 1 3 4 dを複数含んでなる)。
そして、後述の情報記録再生装置による T Sオブジェク ト 1 4 2の再生時には、 アイテム 2 04及びオブジェク ト情報 1 3 0 dから、 当該 T Sオブジェク ト 1 4 2における再生すべき物理的なァドレスが取得され、 所望のエレメ ンタリース ト リームの再生が実行される。
尚、 図 1 3のォブジェク ト情報 1 3 0 d内に示した、 E STドレス情報 1 3 4 dを複数含む E P (エント リーパス) マップは、 ここでは、 AUテーブル 1 3 1
と E Sマップテーブル 1 3 4 との両者をまとめたォブジェク ト情報テーブルのこ とを指している。
このように本実施例では、 アイテム 2 0 4に記述された I Nボイント情報及び O U Tポイ ント情報並びにォブジェク ト情報 1 3 0 dの E Sマップテーブル 1 3 4 (図 3参照) 内に記述された E Sア ドレス情報 1 3 4 dにより、 再生シーケン スにおける論理階層からオブジェク ト階層への関連付けが実行され、 エレメンタ リース トリームの再生が可能とされる。
以上詳述したように本実施例では、 光ディスク 1 0 0上において T Sバケツ ト 1 4 6の単位で多重記録されており、 これにより、 図 2 ( b ) に示したような多 数のエレメンタリース トリームを含んでなる、 トランスポートス トリームを光デ イスク 1 0 0上に多重記録可能とされている。 本実施例によれば、 デジタル放送 を光ディスク 1 0 0に記録する場合、 記録レートの制限内で複数の番組或いは複 数のプログラムを同時に記録可能であるが、 ここでは一つの T Sオブジェク ト 1
4 2へ複数の番組或いは複数のプログラムを多重化して記録する方法を採用して いる。 以下、 このような記録処理を実行可能な情報記録再生装置の実施例につい て説明する。
(情報記録再生装置)
次に図 1 4から図 1 9を参照して、 本発明の情報記録再生装置の実施例につい て説明する。 ここに、 図 1 4は、 情報記録再生装置のブロック図であり、 図 1 5 から図 1 9は、 その動作を示すフローチャートである。
図 1 4において、 情報記録再生装置 5 0 0は、 再生系と記録系とに大別されて おり、 上述した光ディスク 1 0 0に情報を記録可能であり且つこれに記録された 情報を再生可能に構成されている。 本実施例では、 このように情報記録再生装置
5 0 0は、 記録再生用であるが、 基本的にその記録系部分から本発明の記録装置 の実施例を構成可能であり、 他方、 基本的にその再生系部分から本発明の情報再 生装置の実施例を構成可能である。
情報記録再生装置 5 0 0は、 光ピックアップ 5 0 2、 サーボュニッ ト 5 0 3、 スピン ドルモータ 5 0 4、 復調器 5 0 6、 デマルチプレクサ 5 0 8、 ビデオデコ ーダ 5 1 1、 オーディオデコーダ 5 1 2、 サブピクチャデコーダ 5 1 3、 加算器
5 1 4、 静止画デコーダ 5 1 5、 システムコントローラ 5 20、 メモリ 5 3 0、 メモリ 540、 メモリ 5 5 0、 変調器 6 0 6、 フォーマッタ 6 0 8、 T Sォプジ ェク ト生成器 6 1 0、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーディオエンコーダ 6 1 2及 びサプピクチャエンコーダ 6 1 3を含んで構成されている。 システムコントロー ラ 5 2 0は、 ファイル (F i l e ) システム/論理構造データ生成器 5 2 1及び ファイル (F i 1 e) システム/論理構造データ判読器 5 2 2を備えている。 更 にシステムコントローラ 5 2 0には、 メモリ 5 3 0及ぴ、 タイ トル情報等のユー ザ入力を行うためのユーザインタフェース 7 2 0が接続されている。
これらの構成要素のうち、 復調器 5 0 6、 デマルチプレクサ 5 0 8、 ビデオデ コーダ 5 1 1、 オーディォデコーダ 5 1 2、 サプピクチャデコーダ 5 1 3、 加算 器 5 1 4、 静止画デコーダ 5 1 5、 メモリ 54 0及びメモリ 5 5 0から概ね再生 系が構成されている。 他方、 これらの構成要素のうち、 変調器 6 0 6、 フォーマ ッタ 6 0 8、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーデ ィォエンコーダ 6 1 2及びサプピクチャエンコーダ 6 1 3から概ね記録系が構成 されている。 そして、 光ピックアップ 5 0 2、 サーボュニッ ト 5 0 3、 スピンド ノレモータ 5 04、 システムコン トローラ 5 2 0及びメモリ 5 3 0、 並びにタイ ト ル情報等のユーザ入力を行うためのユーザィンタフェース 7 2 0は、 概ね再生系 及び記録系の両方に共用される。 更に記録系については、 T Sオブジェク トデー タ源 7 00 (若しくは、 P Sオブジェク トデータ源 7 0 0、 又はビッ トマップデ ータ、 J P E Gデータ等の静止画データ源 7 00 ) と、 ビデオデータ源 7 1 1、 オーディオデータ源 7 1 2及びサプピクチャデータ源 7 1 3とが用意される。 ま た、 システムコントローラ 5 2 0内に設けられるファイルシステム/論理構造デ ータ生成器 5 2 1は、 主に記録系で用いられ、 ファイルシステム/論理構造判読 器 5 2 2は、 主に再生系で用いられる。
光ピックアップ 5 0 2は、 光ディスク 1 0 0に対してレーザービーム等の光ビ —ム L Bを、 再生時には読み取り光として第 1のパワーで照射し、 記録時には書 き込み光として第 2のパワーで且つ変調させながら照射する。 サーボユニッ ト 5 0 3は、 再生時及ぴ記録時に、 システムコントローラ 5 2 0から出力される制御 信号 S c 1による制御を受けて、 光ピックアップ 5 0 2におけるフォーカスサー
ボ、 トラッキングサーボ等を行う と共にスピンドルモータ 5 04におけるスピン ドルサーポを行う。 スピンドルモータ 5 04は、 サーポュニッ ト 5 0 3によりス ピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク 1 0 0を回転させるように構成 されている。
( i ) 記録系の構成及び動作 :
次に図 1 4から図 1 8を参照して、 情報記録再生装置 5 0 0のうち記録系を構 成する各構成要素における具体的な構成及びそれらの動作を、 場合分けして説明 する。
( i - 1 ) 作成済みの T Sオブジェク トを使用する場合 :
この場合について図 1 4及び図 1 5を参照して説明する。
図 1 4において、 T Sオブジェク トデータ源 70 0は、 例えばビデオテープ、 メモリ等の記録ス トレージからなり、 T Sォプジヱク トデータ D 1を格納する。 図 1 5では先ず、 T Sオブジェク トデータ D 1を使用して光ディスク 1 0 0上 に論理的に構成する各タイ トルの情報(例えば、プレイ リス トの構成内容等)は、 ユーザインタフェース 7 2 0から、 タイ トル情報等のユーザ入力 I 2として、 シ ステムコントローラ 5 20に入力される。 そして、 システムコントローラ 5 2 0 は、 ユーザインタフ; ース 7 20からのタイ トル情報等のユーザ入力 I 2を取り 込む (ステップ S 2 1 : Y e s及びステップ S 2 2)。 この際、 ユーザインタフエ ース 7 20では、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 4による制御 を受けて、 例えばタイ トルメニュー画面を介しての選択など、 記録しょう とする 内容に応じた入力処理が可能とされている。 尚、 ユーザ入力が既に実行済み等の 場合には (ステップ S 2 1 : N o )、 これらの処理は省略される。
次に、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0は、 システムコントローラ 5 2 0から のデータ読み出しを指示する制御信号 S c 8による制御を受けて、 T Sオブジェ タ トデータ D 1を出力する。 そして、 システムコントローラ 5 2 0は、 T Sォブ ジェタ ト源 7 00から T Sオブジェク トデータ D 1を取り込み(ステップ S 2 3)、 そのファイルシステム/論理構造データ生成器 5 2 1内の T S解析機能によって、 例えば前述の如く ビデオデータ等と共にバケツ ト化された PAT、 PMT等に基 づいて、 T Sオブジェク トデータ D 1におけるデータ配列 (例えば、 記録データ
長等)、 各エレメンタリーストリームの構成の解析 (例えば、 後述の E S— P I D (エレメンタ リース トリーム .パケッ ト識別番号) の理解) などを行う (ステツ プ S 2 4 )。
続いて、 システムコントローラ 5 2 0は、 取り込んだタイ トル情報等のユーザ 入力 1 2並びに、 T Sオブジェク トデータ D 1のデータ配列及ぴ各エレメンタリ ース トリームの解析結果から、 そのファイルシステム/論理構造データ生成器 5 2 1 によって、 論理情報ファイルデータ D 4 として、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 プレイ リス ト情報ファイル 1 2 0、 ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0及びフ アイルシステム 1 0 5 (図 3参照) を作成する (ステップ S 2 5 )。 メモリ 5 3 0 は、 このよ うな論理情報ファイルデータ D 4を作成する際に用いられる。 . 尚、 T Sオブジェク トデータ D 1のデータ配列及び各エレメンタリース トリー ムの構成情報等についてのデータを予め用意しておく等のパリエーションは当然 に種々考えられるが、 それらも本実施例の範囲内である。
図 1 4において、 フォーマッタ 6 0 8は、 T Sオブジェク トデータ D 1 と論理 情報ファイルデータ D 4とを共に、 光ディスク 1 0 0上に格鈉するためのデータ 配列フォーマッ トを行う装置である。 より具体的には、 フォーマッタ 6 0 8は、 スィ ッチ S w 1及びスィツチ S w 2を備えてなり、 システムコントローラ 5 2 0 からのスィツチ制御信号 S c 5によりスィツチング制御されて、 T Sォブジェク トデータ D 1のフォーマツ ト時には、 スィツチ S w 1を①側に接続して且つスィ ツチ S w 2を①側に接続して、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0からの T Sォブ ジェク トデータ D 1を出力する。 尚、 T Sオブジェク トデータ D 1の送出制御に ついては、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 8により行われる。 他方、 フォーマッタ 6 0 8は、 論理情報ファイルデータ D 4のフォ一マツ ト時に は、 システムコントローラ 5 2 0からのスイ ツチ制御信号 S c 5によりスィ ッチ ング制御されて、 スィッチ S w 2を②側に接銃して、 論理情報ファイルデータ D 4を出力するように構成されている。
図 1 5のステップ S 2 6では、 このよ うに構成されたフォーマッタ 6 0 8によ るスィツチング制御によって、( ステップ S 2 5でファイルシステム/論理構造 データ生成器 5 2 1からの論理情報ファイルデータ D 4又は(i i) T Sォブジェク
トデータ源 7 0 0からの T Sオブジェク トデータ D 1が、 フォーマッタ 6 0 8を 介して出力される (ステップ S 2 6 )。
フォーマッタ 6 0 8からの選択出力は、 ディスクイメージデータ D 5 として変 調器 6 0 6に送出され、 変調器 6 0 6により変調されて、 光ピックアップ 5 0 2 を介して光ディスク 1 0 0上に記録される (ステップ S 2 7 )。 この際のディスク 記録制御についても、 システムコントローラ 5 2 0により実行される。
そして、 ステップ S 2 5で生成された論理情報ファイルデータ D 4と、 これに 対応する T Sォブジェク トデータ D 1 とが共に記録済みでなければ、 ステップ S 2 6に戻って、 その記録を引き続いて行う (ステップ S 2 8 : N o )。 尚、 論理情 報ファイルデータ D 4とこれに対応する T Sオブジェク トデータ D 1 との記録順 についてはどちらが先でも後でもよい。
他方、 これら両方共に記録済みであれば、 光ディスク 1 0 0に対する記録を終 了すべきか否かを終了コマンドの有無等に基づき判定し (ステップ S 2 9 )、終了 すべきでない場合には (ステップ S 2 9 : N o ) ステップ S 2 1に戻って記録処 理を続ける。 他方、 終了すべき場合には (ステップ S 2 9 : Y e s )、 一連の記録 処理を終了する。
以上のように、 情報記録再生装置 5 0 0により、 作成済みの T Sオブジェク ト を使用する場合における記録処理が行われる。
尚、 図 1 5に示した例では、 ステップ S 2 5で論理情報ファイルデータ D 4を 作成した後に、 ステップ S 2 6で論理情報ファイルデータ D 4とこれに対応する T Sオブジェク トデ一タ D 1 とのデータ出力を実行しているが、 ステップ S 2 5 以前に、 T Sオブジェク トデータ D 1の出力や光ディスク 1 0 0上への記録を実 行しておき、 この記録後に或いはこの記録と並行して、 論理情報ファイルデータ D 4を生成や記録することも可能である。
加えて、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0に代えて、 P Sオブジェク トデータ 源又は静止画データ源が用いられてもよい。 この場合には、 T Sオブジェク トデ —タ D 1に代えて、 P Sオブジェク トデータ又は、 ビッ トマップデータ、 J P E Gデータ等の静止画データに対して、 以上に説明した T Sオブジェク トデータ D 1に対する記録処理が同様に行われ、 ォブジェク トデータファイル 1 4 0内に、
T Sオブジェク ト 1 4 2に加えて又は代えて (図 3参照)、 P Sオブジェク トデー タ又は静止画オブジェク トデータが格納される。 そして、 P Sオブジェク トデ一 タ又は静止画オブジェク トデータに関する各種論理情報が、 システムコントロー ラ 5 2 0の制御下で生成されて、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 プレイ リ ス ト情 報ファイル 1 2 0、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0等内に格納される。
( i 一 2) 放送中の トランスポートス ト リームを受信して記録する場合 : この場合について図 1 4及ぴ図 1 6を参照して説明する。尚、図 1 6において、 図 1 5 と同様のステップには同様のステップ番号を付し、 それらの説明は適宜省 略する。
この場合も、 上述の 「作成済みの T Sオブジェク トを使用する場合」 とほぼ同 様な処理が行われる。 従って、 これと異なる点を中心に以下説明する。
放送中の トランスポートス トリームを受信して記録する場合には、 T Sォブジ ェク トデータ源 7 0 0は、 例えば放送中のデジタル放送を受信する受信器 (セッ ト トップボックス) からなり、 T Sオブジェク トデータ D 1を受信して、 リアル タイムでフォーマッタ 6 0 8に送出する (ステップ S 4 1)。 これと同時に、 受信 時に解読された番組構成情報及び後述の E S— P I D情報を含む受信情報 D 3 (即ち、 受信器とシステムコントローラ 5 2 0のインタフェースとを介して送り 込まれるデータに相当する情報) がシステムコントローラ 5 2 0に取り込まれ、 メモリ 5 3 0に格納される (ステップ S 44)。
一方で、 フォーマッタ 6 0 8に出力された T Sオブジェク トデータ D 1は、 フ ォーマッタ 6 0 8のスィツチング制御により変調器 6 0 6に出力され (ステップ S 4 2)、 光ディスク 1 00に記録される (ステップ S 4 3)。
これらと並行して、 受信時に取り込まれてメモリ 5 3 0に格納されている受信 情報 D 3に含まれる番組構成情報及ぴ E S— P I D情報を用いて、 ファイルシス テムノ論理構造生成器 5 2 1により論理情報ファイルデータ D 4を作成する (ス テツプ S 24及びステップ S 2 5)。そして一連の T Sオブジェク トデータ D 1の 記録終了後に、 この論理情報ファイルデータ D 4を光ディスク 1 0 0に追加記録 する (ステップ S 4 6及び S 4 7)。 尚、 これらステップ S 24及ぴ S 2 5の処理 についても、 ステップ S 4 3の終了後に行ってもよい。
更に、 必要に応じて (例えばタイ トルの一部を編集する場合など)、 ユーザイン タフエース 7 2 0からのタイ トル情報等のユーザ入力 1 2を、 メモリ 5 3 0に格 納されていた番組構成情報及び E S _ P I D情報に加えることで、 システムコン トローラ 5 2 0により論理情報ファイルデータ D 4を作成し、 これを光ディスク 1 0 0に追加記録してもよい。
以上のよ うに、 情報記録再生装置 5 0 0により、 放送中のトランスポー トス ト リームを受信してリアルタイムに記録する場合における記録処理が行われる。 尚、 放送時の全受信データをアーカイブ装置に一旦格納した後に、 これを T S オブジェク ト源 7 0 0 として用いれば、 上述した 「作成済みの T Sオブジェク ト を使用する場合」 と同様な処理で足りる。
( i - 3 ) ビデオ、 オーディオ及びサプピクチャデータを記録する場合: この場合について図 1 4及び図 1 7を参照して説明する。尚、図 1 7において、 図 1 5 と同様のステップには同様のステップ番号を付し、 それらの説明は適宜省 略する。
予め別々に用意したビデオデータ、 オーディオデータ及びサブピクチャデータ を記録する場合には、 ビデオデータ源 7 1 1、 オーディオデータ源 7 1 2及びサ ブピクチャデータ源 7 1 3は夫々、 例えばビデオテープ、 メモリ等の記録ス トレ ージからなり、 ビデオデータ D V、 オーディオデータ D A及びサプピクチャデー タ D Sを夫々格納する。
これらのデータ源は、 システムコントローラ 5 2 0からの、 データ読み出しを 指示する制御信号 S c 8による制御を受けて、 ビデオデータ D V、 オーディオデ —タ D A及ぴサブピクチャデータ D Sを夫々、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーデ ィォエンコーダ 6 1 2及びサブピクチャエンコーダ 6 1 3に送出する (ステップ S 6 1 )。 そして、 これらのビデオエンコーダ 6 1 1、 オーディォエンコーダ 6 1 2及びサブピクチャエンコーダ 6 1 3により、 所定種類のェンコ一ド処理を実行 する (ステップ S 6 2 )。
T Sオブジェク ト生成器 6 1 0は、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信 号 S c 6による制御を受けて、 このようにエンコードされたデータを、 トランス ポートス トリームをなす T Sオブジェク トデータに変換する (ステップ S 6 3 )。
この際、 各 T Sオブジェク トデータのデータ配列情報 (例えば記録データ長等) ゃ各ェレメンタリース トリームの構成情報(例えば、後述の E S— P I D等)は、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0から情報 I 6 としてシステムコントローラ 5 2 0 に送出され、 メモリ 5 3 0に格納される (ステップ S 6 6 )。
他方、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0により生成された T Sオブジェク トデー タは、 フォーマッタ 6 0 8のスィッチ S w 1の②側に送出される。 即ち、 フォー マッタ 6 0 8は、 T Sすブジェク ト生成器 6 1 0からの T Sオブジェク トデータ のフォーマツ ト時には、 システムコントローラ 5 2 0からのスィ ツチ制御信号 S c 5によりスィツチング制御されて、 スィツチ S w 1を②側にし且つスィツチ S w 2を①側に接続することで、 当該 T Sオブジェク トデータを出力する (ステツ プ S 6 4 )。 続いて、 この T Sオブジェク トデータは、 変調器 6 0 6を介して、 光 ディスク 1 0 0に記録される (ステップ S 6 5 )。
これらと並行して、 情報 I 6 としてメモリ 5 3 0に取り込まれた各 T Sォブジ ヱク トデータのデータ配列情報や各エレメンタリース トリームの構成情報を用い て、 ファイルシステム Z論理構造生成器 5 2 1により論理情報ファイルデータ D 4を作成する (ステップ S 2 4及びステップ S 2 5 )。 そして一連の T Sオブジェ タ トデータ D 2の記録終了後に、 これを光ディスク 1 0 0に追加記録する (ステ ップ S 6 7及び S 6 8 )。 尚、 ステップ S 2 4及び S 2 5の処理についても、 ステ ップ S 6 5の終了後に行うようにしてもよい。
更に、 必要に応じて (例えばタイ トルの一部を編集する場合など)、 ユーザイン タフエース 7 2 0からのタイ トル情報等のユーザ入力 1 2を、 これらのメモリ 5 3 0に格納されていた情報に加えることで、 ファイルシステム Z論理構造生成器 5 2 1により論理情報ファイルデータ D 4を作成し、 これを光ディスク 1 0 0に 追加記録してもよい。
以上のように、 情報記録再生装置 5 0 0により、 予め別々に用意したビデオデ —タ、 オーディオデータ及びサブピクチャデータを記録する場合における記録処 理が行われる。
尚、 この記録処理は、 ユーザの所有する任意のコンテンツを記録する際にも応 用可能である。
( i 一 4 ) ォーサリングによりデータを記録する場合:
この場合について図 1 4及び図 1 8を参照して説明する。尚、図 1 8において、 図 1 5 と同様のステップには同様のステップ番号を付し、 それらの説明は適宜省 略する。
この場合は、上述した三つの場合における記録処理を組み合わせることにより、 予めォーサリングシステムが、 T Sオブジェク トの生成、 論理情報ファイルデー タの生成等を行った後 (ステップ S 8 1 )、 フォーマッタ 6 0 8で行うスィ ッチン グ制御の処理までを終了させる (ステップ S 8 2 )。 その後、 この作業により得ら れた情報を、ディスク原盤力ッティングマシン前後に装備された変調器 6 0 6に、 ディスクィメージデータ D 5 として送出し (ステップ S 8 3 )、 このカッティング マシンにより原盤作成を行う (ステップ S 8 4 )。
( i i ) 再生系の構成及ぴ動作:
次に図 1 4及び図 1 9を参照して、 情報記録再生装置 5 0 0のうち再生系を構 成する各構成要素における具体的な構成及びそれらの動作を説明する。
図 1 4において、 ユーザインタフェース 7 2 0によって、 光ディスク 1 0 0か ら再生すべきタイ トルやその再生条件等が、 タイ トル情報等のユーザ入力 I 2と してシステムコントローラに入力される。 この際、 ユーザインタフェース 7 2 0 では、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 4による制御を受けて、 例えばタイ トルメニュー画面を介しての選択など、 再生しよう とする内容に応じ た入力処理が可能とされている。
これを受けて、 システムコントローラ 5 2 0は、 光ディスク 1 0 0に対するデ イスク再生制御を行い、 光ピックアップ 5 0 2は、 読み取り信号 S 7を復調器 5 0 6に送出する。
復調器 5 0 6は、 この読み取り信号 S 7から光ディスク 1 0 0に記録された記 録信号を復調し、 復調データ D 8 として出力する。 この復調データ D 8に含まれ る、 多重化されていない情報部分としての論理情報ファイルデータ (即ち、 図 3 に示したファイルシステム 1 0 5、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 P リス ト情報 ファイル 1 2 0及ぴオブジェク ト情報ファイル 1 3 0 ) は、 システムコントロー ラ 5 2 0に供給される。 この論理情報ファイルデータに基づいて、 システムコン
トローラ 5 2 0は、 再生ァ ドレスの決定処理、 光ピックアップ 5 0 2の制御等の 各種再生制御を実行する。
他方、 復調データ D 8に、 多重化された情報部分としての T Sオブジェク トデ ータが含まれているか又は静止画データが含まれているか、 若しくは両者が含ま れているかに応じて、 切替スィッチ S W 3は、 システムコントローラ 5 2 0から の制御信号 S c 1 0による制御を受けて、 ①側たるデマルチプレクサ 5 0 8側に 切り替えられるか、 又は②側たる静止画デコーダ 5 1 5側に切り替えられる。 こ れにより選択的に、 T Sォブジェク トデータをデマルチプレクサ 5 0 8に供給し、 静止画データを静止画デコーダ 5 1 5に供給する。
そして、 復調データ D 8に含まれる、 多重化された情報部分としての T Sォプ ジェク トデータについては、 デマルチプレクサ 5 0 8が、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 2による制御を受けてデマルチプレタスする。 ここで は、 システムコントローラ 5 2 0の再生制御によって再生位置ァ ドレスへのァク セスが終了した際に、 デマルチプレタスを開始させるように制御信号 S c 2を送 信する。
デマルチプレクサ 5 0 8からは、 ビデオパケッ ト、 オーディオパケッ ト及びサ ブピクチャパケッ トが夫々送出されて、 ビデオデコーダ 5 1 1、 オーディオデコ ーダ 5 1 2及びサブピクチャデコーダ 5 1 3に供給される。 そして、 ビデオデー タ D V、オーディオデータ D A及びサプピクチャデータ D Sが夫々復号化される。 この際、 サプピクチャデータ D Sについては、 メモリ 5 4 0を介して加算器 5 1 4に供給される。 メモリ 5 4 0からは、 システムコントローラ 5 2 0からの制御 信号 S c 5による制御を受けて、 所定のタイミングで或いは選択的に、 サブピク チヤデータ D Sが出力され、 ビデオデータ D Vとのスーパーィンポーズが適宜行 われる。 即ち、 サブピクチャデコーダ 5 1 3から出力されたサブピクチャデータ をそのままスーパーインポーズする場合に比べて、 スーパーインポーズのタイミ ングゃスーパ一^ rンポーズの要否を制御できる。 例えば、 制御信号 s c 5を用い た出力制御によって、 主映像上に、 サブピクチャを用いた字幕を適宜表示させた り させなかったり、 或いはサブピクチャを用いたメニュー画面を適宜表示させた り させなかったり'することも可能となる。
尚、 図 6に示したトランスポートス ト リームに含まれる、 P A T或いは P M T がパケッ ト化されたバケツ トについては夫々、 復調データ D 8の一部として含ま れているが、 デマルチプレクサ 5 0 8で破棄される。
加算器 5 1 4は、 システムコントローラ 5 2 0からのミキシングを指示する制 御信号 S c 3による制御を受けて、 ビデオデコーダ 5 1 1及びサブピクチャデコ ーダ 5 1 3で夫々複号化されたビデオデータ D V及びサブピクチャデータ D Sを、 所定タイミングでミキシング或いはスーパーインポーズする。 その結果は、 ビデ ォ出力として、 当該情報記録再生装置 5 0 0から例えばテレビモニタへ出力され る。
他方、 オーディオデコーダ 5 1 2で復号化されたオーディオデータ D Aは、 ォ 一ディォ出力として、 当該情報記録再生装置 5 0 0から、 例えば外部スピーカへ 出力される。
このようなビデオデータ D Vやサブピクチャデータ D Sの再生処理に代えて又 は加えて、 復調データ D 8に静止画データが含まれる場合には、 当該静止画デー タは、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 0による制御を受ける 切替スィツチ S W 3を介して、 静止画デコーダ 5 1 5に供給される。 そして、 デ コードされたビッ トマップデータ、 J P E Gデータ等の静止画データは、 システ ムコン トローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 1による制御を受けて、 切替スィッ チ S W 4を介して加算器 5 1 4にそのまま加算される。 或いは、 切替スィ ッチ S W 4を介してメモリ 5 5 0にー且蓄積される。 メモリ 5 5 0からは、 システムコ ントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 2による制御を受けて所定のタイミング で或いは選択的に静止画データが出力されて、 切替スィツチ S W 5を介して加算 器 5 1 4に供給される。 これにより、 静止画データと、 ビデオデータ D Vやサブ ピクチャデータ D Sとのスーパーインポーズが適宜行われる。 即ち、 静止画デコ —ダ 5 1 5から出力された静止画データをそのままスーパ一^ f ンポーズする場合 に比べて、 スーパーィンポーズのタイミングゃスーパーィンポーズの要否を制御 できる。 例えば、 制御信号 S c 1 2を用いた出力制御によって、 主映像上や副映 像上に、 静止画データを用いた、 例えばメニュー画面又はウィンドウ画面などの 静止画若しくは背景画としての静止画を適宜表示させたり、 させなかったりする
ことも可能となる。
加えて、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 3による制御を受 けて、②側に切り替えられた切替スィツチ SW5を介して、不図示の経路で別途、 静止画データが出力されてもよい。 或いは、 ②側に切り替えられることで、 切替 スィツチ SW 5から何らの静止画データが出力されなくてもよい。
ここで、 図 1 9のフローチャートを更に参照して、 システムコントローラ 5 2 0による再生処理ルーチンの具体例について説明する。
図 1 9において、 初期状態として、 再生系による光ディスク 1 0 0の認識及び ファイルシステム 1 0 5 (図 3参照) によるボリューム構造やファイル構造の認 識は、 既にシステムコントローラ 5 2 0及ぴその内のファイルシステムノ論理構 造判読器 5 2 2にて終了しているものとする。 ここでは、 ディスク情報ファイル 1 1 0の中のディスク総合情報 1 1 2から、 総タイ トル数を取得し、 その中の一 つのタイ トル 2 0 0を選択する以降の処理フローについて説明する。
先ず、 ユーザインタフェース 7 2 0によって、 タイ トル 20 0の選択が行われ る (ステップ S 2 1 1)。 これに応じて、 ファイルシステム/論理構造判読器 5 2 2の判読結果から、 システムコントローラ 5 2 0による再生シーケンスに関する 情報の取得が行われる。 尚、 当該タイ トル 2 00の選択においては、 ユーザによ るリモコン等を用いた外部入力操作によって、 タイ トル 200を構成する複数の タイ トルエレメント 2 00— 2 (図 4参照) のうち所望のものが選択されてもよ いし、 情報記録再生装置 5 0 0に設定されるシステムパラメータ等に応じて、 一 つのタイ トルエレメント 20 0— 2が自動的に選択されてもよい。
次に、 この選択されたタイ トル 20 0 (タイ トルエレメント 20 0— 2 ) に対 応するプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sを構成する複数のプレイリス ト 1 2 6の内容 、 取得される。 ここでは、 論理階層の処理として、 各プレイリス ト 1 2 6の構 造とそれを構成する各アイテム 2 04の情報 (図 5、 図 6及び図 1 3参照) の取 得等が行われる (ステップ S 2 1 2)。
次に、 ステップ S 2 1 2で取得された複数のプレイリス ト 1 2 6の中から、 再 生すべきプレイ リス ト 1 2 6の内容が取得される。 ここでは例えば、 先ずプレイ リス ト # 1から再生が開始されるものとし、 これに対応するプレイ リス ト 1 2 6
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43 の内容が取得される (ステップ S 2 1 3 )。 プレイ リス ト 1 2 6の内容とは、 一又 は複数のプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2 (図 5参照) 等であり、 当該ステツ プ S 2 1 3の取得処理では、 係るプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2等の取得が 行われる。
続いて、 このプレイ リス ト 1 2 6に含まれるプリ コマンド 1 2 6 P R (図 5参 照) が実行される (ステップ S 2 1 4)。 尚、 プリ コマンド 1 2 6 P Rによって、 プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sを構成する一定関係を有する複数のプレイリス ト 1 2 6のうちの一つを選択することも可能である。 また、 プレイ リス ト 1 2 6を構 成するプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2がプリ コマンド 1 2 6 P Rを有してい なければ、 この処理は省略される。
次に、 ステップ S 2 1 3で取得されたプレイ リス ト 1 2 6により特定されるァ ィテム 2 0 4 (図 5〜図 7参照) に基づいて、 再生すべき T Sオブジェク ト 1 4 2 (図 3及び図 1 0参照) を決定する (ステップ S 2 1 5)。 より具体的には、 ァ ィテム 2 0 4に基づいて、 再生対象である T Sオブジェク ト 1 4 2に係るォブジ タ ト情報ファイル 1 3 0 (図 3参照) の取得を実行し、 再生すべき T Sォブジ ェク ト 1 4 2のス トリーム番号、 ァドレス等を特定する。
尚、 本実施例では、 後述する AU (ァソシエートユニッ ト) 情報 1 3 2 1及ぴ PU (プレゼンテーショ ンユニッ ト) 情報 3 0 2 I も、 オブジェク ト情報フアイ ル 1 3 0に格納された情報として取得される。 これらの取得された情報により、 前述した論理階層からオブジェク ト階層への関連付け (図 1 3参照) が行われる のである。
次に、 ステップ S 2 1 5で決定された T Sオブジェク ト 1 4 2の再生が実際に 開始される。 即ち、 論理階層での処理に基づいて、 オブジェク ト階層の処理が開 始される (ステップ S 2 1 6)。
T Sォブジェク ト 1 4 2の再生処理中、 再生すべきプレイリス ト 1 2 6を構成 する次のアイテム 2 0 4が存在するか否かが判定される (ステップ S 2 1 7)。 そ して、 次のアイテム 2 0 4が存在する限り (ステップ S 2 1 7 : Y e s )、 ステツ プ S 2 1 5に戻って、 上述した T Sオブジェク ト 1 4 2の決定及び再生処理が繰 り返される。
他方、 ステップ S 2 1 7の判定において、 次のアイテム 20 4が存在しなけれ ば (ステップ S 2 1 7 : N o )、 実行中のプレイリス ト 1 2 6に対応するボス トコ マンド 1 2 6 P S (図 5参照) が実行される (ステップ S 2 1 8)。 尚、 プレイ リ ス ト 1 2 6を構成するプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2がポス トコマンド 1 2 6 P Sを有していなければ、 この処理は省略される。
その後、 選択中のタイ トル 2 0 0を構成する次のプレイ リス ト 1 2 6が存在す るか否かが判定される (ステップ S 2 1 9)。 ここで存在すれば (ステップ S 2 1 9 : Y e s )、 ステップ S 2 1 3に戻って、 再生すべきプレイ リス ト 1 2 6の取得 以降の処理が繰り返して実行される。
他方、 ステップ S 2 1 9の判定において、 次のプレイ リス ト 1 2 6が存在しな ければ (ステップ S 2 1 9 : N o)、 即ちステップ S 2 1 1におけるタイ トル 2 0 0の選択に応じて再生すべき全プレイ リスト 1 2 6の再生が完了していれば、 一 連の再生処理を終了する。
以上説明したように、 本実施例の情報記録再生装置 5 00による光ディスク 1 00の再生処理が行われる。
本実施例では特に、 以上説明した ( i ) 記録系の構成及び動作においては、、 各 種コンテンツ情報が記録されると後に詳述するコンテンッ空間 (コンテンツスぺ ース) が論理的に構築され、 各種メニュードメイン及びファース トブレイ ドメイ ンが記録されると、 同様にシステム空間 (システムスペース) が論理的に構築さ れる。
本実施例では特に、 以上説明した ( i i ) 再生系の構成及び動作においては、 ステップ S 2 1 1におけるタイ トルの選択の際や、 ステップ S 2 1 6におけるォ ブジェク トの再生の際に、 システム空間 (システムスペース) 内におけるメニュ 一ドメイン同士間の再生遷移、 コンテンツ空間 (コンテンッスペース) 内におけ るコンテンツ ドメイン同士間の再生遷移、 システム空間及ぴコンテンツ空間に跨 るメニュードメインとコンテンッドメインとの間の再生遷移などが行われる。 こ れらについては後で詳述する。
(プレイ リス トセッ ト中のプレイ リス トの選択方式)
本実施例では、 再生されたプレイ リス ト情報ファイル 1 20に含まれるプレイ
リス トセッ ト 1 2 6 Sから所望のコンテンツ情報に対応するプレイ リス ト 1 2 6 が適宜選択される。
このようなプレイ リス トの選択は、 例えば、 タイ トルエレメント 2 0 0— 2に 含まれるプリコマンド 2 0 0 PR (図 4参照) 力 、 プレイ リス ト 1 2 6別に、 選 択条件が記述されたプレイ リス ト選択命令群リス トを備えており、 この選択条件 に従って行われてもよい。 プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sに格納された各プレイリ ス ト 1 2 6に付加された属性情報 (例えば、 映像機能についてのビデオ解像度、 プログレッシブノインターリーブの別、 ビデオコーデック、 オーディオチャネル 数、 オーディオコーデック等の、 プレイリス トに係るコンテンツ情報の属性を示 す情報) に従って行われてもよい。 或いは、 タイ トルェレメント 2 0 0— 2に含 まれる、 選択条件をプレイリス ト毎に格納するプレイリス トセッ ト制御情報に従 つて行われてもよい。 このような選択によって、 例えば、 所望の番組、 所望のパ レンタルブロック、 所望のアングルプロックなど、 所望のコンテンツ情報に対応 するものの選択が可能となる。 或いは、 例えば、 情報再生システムで再生可能で あり好ましくは情報再生システムの有する映像再生機能や音声再生機能を十分に 或いは最大限に生かすようなプレイリス トの選択が可能となる。
(サブピクチャデータの構造及び制御)
次に図 2 0から図 2 2を参照して、 サブピクチャデータの構造及び制御につい て説明する。 ここに、 図 20は、 サブピクチャデータを制御するための S Pコン トロール情報のデータ構成 (図 2 0 ( a )) 及びサブピクチャデータの本体をなす 静止画データたる S Pデータを含んでなる S Pデータ構造 (図 2 0 (b)) の一具 体例を示す概念図である。 また、 図 2 1は、 これらの S Pコントロール情報及ぴ S Pデータ構造から構成される三種類のサブピクチャ構造を図式的に示したもの である。図 2 2は、 S PD用ス トリームと複数の S C P用ス トリームとの関係を、 再生時間軸に対して図式的に示したものである。
本実施例では、 図 1 4において、 サブピクチャデコーダ 5 1 3によりデコード されたサブピクチャデータは、 バッファとして機能するメモリ 5 40に一時的に 記憶される。 その後、 この一時的に記憶されたサプピクチャデータに含まれる S Pデータ (静止画データ) 及ぴ S Pコントロール情報 (静止画コントロールデー
タ) の少なく とも一方は、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 5に よる制御を受けて読み出される。 そして、 係る S Pデータに対して、 S Pコント ロール情報を作用させることで、 ビデオ出力の一部或いは全部として静止画表示 が行われる。
図 2 0 ( a ) に示すように、 S Pコントロール情報 7 2 1は、 S C Pヘッダと、
S Fコント口ールパラメータとを有する。 「S C Pヘッダ」 は、 当該 S Pコント口 ール情報 7 2 1が制御対象とする S Pデータを特定する S Pデータ識別子、 係る S Pデータの記録位置を示す情報等からなる。「S Fコントロールパラメータ」は、 S Pデータにより規定される画像のうち少なく とも一部として切り取られる画像 部分であるサブフレーム (S F) の単位で、 S Pデータを制御するための各種パ ラメータからなる。 より具体的には、 S Fデータの表示開始時刻や表示終了時刻 を PT S (プレゼンテーションタイムスタンプ) 等で示すパラメータを有し、 更 に例えば、 表示時間、 サブピクチヤの切り出し範囲や表示する際の配置、 拡大縮 小、 回転等の条件等を示す各種パラメータを有する。
図 2 0 (b) に示すように、 S Pデータ構造 7 2 2は、 構造情報と S Pデータ (静止画データの実体) とを有する。 「構造情報」 は、 当該 S Pデータを識別する ための識別子、 当該 S Pデータの長さ等の情報からなる。 「S Pデータ」 は、 例え ばランレングスェンコ一ディングされたビッ トマップデータ形式或いは J P E G 形式の画像データ等を有する。
よって、 サブピクチャデータの再生時には、 図 2 0 (b) に示した S Pデータ の少なく とも一部が切り出されたサブフレームの単位で、 図 2 0 ( a ) に示した S Fコント口一ルパラメータに基づいて、 サブフレームを用いた各種再生制御が 実行される。
図 2 1に示すように、 S Pコントロール情報 7 2 1及び S Pデータ構造 7 2 2 は、 複数の T Sパケッ ト 1 4 6 (図 1 0参照) にパケッ ト化されて多重化されて いる。 そして、 サプピクチャ構造における S Pコントロール情報 7 2 1の先頭部 分が格納される T Sバケツ ト 1 4 6を、 "S C P" と呼ぴ、サプピクチャ構造にお ける S Pデータ構造 7 2 2の先頭部分が格納される T Sパケッ ト 1 4 6を、 "S P D" と呼ぶ。
図 2 1 ( a) に示すように、 S C Pを含む S Pコントロール情報 7 2 1及び S Pデータ構造 7 2 2は、 一つのサプピクチャ構造とされて、 複数の T Sバケツ ト 1 4 6に分断されてもよい。 図 2 1 ( b ) に示すように、 S C Pを含む S Pコン トロール情報 72 1は、 一つのサブピクチャ構造とされて、 複数の T Sバケツ ト 1 4 6に分断されてもよい。 図 2 1 ( c ) に示すように、 S PDを含む S Pデー タ情報構造 7 2 2は、 一つのサブピクチャ構造とされて、 複数の T Sパケッ ト 1 4 6に分断されてもよい。
本実施例では、 例えば、 S PD用ス ト リーム上に記録された S Pデータ構造 7 2 2内の S Pデータに対して、 このス トリームとは別の S C P用ス トリーム上に 記録された S Pコントロール情報 7 2 1を作用させることで、 静止画の再生制御 を行う。 この場合、 一つの S P D用ス トリームに対して作用する S C P用ス トリ ームは、 ひとつだけ存在してもよいし、 複数存在してもよい。 これらの二種類の ス トリームを、 相互に異なるエレメンタリース トリーム上に記録することで、 効 率的な再生制御が可能となる。 更に、 一つの S PD用ス ト リーム上の S Pデータ に対して、 複数の S C P用ス トリーム上の複数の S Pコントロール情報を作用さ せることで、 一層効率的な再生制御が可能となる。
より具体的には図 2 2に示すように、 "E S— P I D= 2 0 0"のビデオス トリ ーム (V i d e o 1 ) が再生されている途中における時刻 t 11 で、 "E S_P I D= 2 0 1 " の S PD用ス トリーム上の S Pデータ (S PD 1 ) の読み込みが開 始されて、情報記録再生装置 5 0 0 (図 1 4参照)のメモリ 5 4 0に格納される。 そして、 格納された S Pデータは、 例えば、 設定された終了時間まで格納され続 ける力 、 或いは次のサブピクチャの読み込みが開始されるまで格納され続ける。 図 2 2では、 "E S— P I D = 20 2"の S C P用ス トリーム(S C P 1 )には、 時刻 t 21、 時刻 t 22、 時刻 t 23及ぴ時刻 t 24のタイミングで夫々、 S C P #la、 S C P #lb、 S C P #lc及び S C P #ldが配置されている。 "E S— P I D= 2 0 3" の S C P用ス ト リーム (S C P 2) には、 時刻 t 31、 時刻 t 32及び時刻 t 33 のタイミングで夫々 S C P #2a、 S C P # 2b及ぴ S C P #2c が配置されてい る。 "E S— P I D= 2 04"の S C P用ス トリーム(S C P 3)には、時刻 t 41、 時刻 t 42. 時刻 t 43及び時刻 t 44のタイ ミングで夫々 S C P #3a、 S C P #3b、
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S C P # 3c及び S C P # 3dが配置されている。
但し、 このような静止画の再生制御に加えて、 サブピクチャス ト リーム上に記 録されたサブピクチャデータ構造内の S Pデータに対して、 同じス トリーム上に 記録されたサブピクチャ構造内の S Pコントロール情報を作用させて、 静止画の 再生制御を行っても構わない。 即ち、 一つのサブピクチヤス トリームのみに、 S Pコントロール情報 7 2 1及ぴ S Pデータ構造 7 2 2の両者を記録して、 S Pコ ントロール情報 7 2 1を S Pデータ構造 7 2 2に作用させてもよい。
いずれの場合にも、 データ量の多いビッ トマップテータや J P E Gデータから なる S Pデータの使い回しによって、 ディスク上における限られた記録容量の節 約を図ることが可能となり、 更に効率的な再生及び表示処理も可能となる。 加え て、 いずれの場合にも、 他のビデオス ト リームに記録されたビデオデータに基づ く動画或いは主映像上に、 このようなサブピクチャをスーパーィンポーズさせる ことも可能である。
(ドメイン間における再生遷移)
次に図 2 3から図 3 6を参照して、 以上のように構成された光ディスク 1 0 0 の再生における、 ドメイン間の再生遷移について説明する。
先ず図 2 3及び図 2 4を参照して、 本実施例において光ディスク 1 0 0上に構 築されるシステム空間 (システムスペース) 及びコンテンツ空間 (コンテンツス ペース) について説明する。 ここに、 図 2 3は、 本実施例におけるシステム空間 及びコンテンツ空間におけるデータ構造を示す概念図であり、 図 2 4は、 比較例 におけるシステム空間及びメニュー空間におけるデータ構造を示す概念図である。 図 2 3に示すように本実施例では、 光ディスク 1 0 0上の記録領域に、 システ ム空間 1 0 0 S Sとコンテンッ空間 1 0 0 C Sとが論理的に構築されている。 シ ステム空間 1 0 0 S Sは、 各々がコンテンツ情報に関するメニュー情報を含む複 数のメニュードメイン (Menu DOM) 1 0 0 1が記録されている。 コンテンツ空 間 1 0 0 C Sは、 各々がー連のコンテンツ情報からなる複数のコンテンツドメイ ン (Content DOM) 1 0 0 3が記録されている。
システム空間 1 0 0 S S内の複数のメニュードメイン 1 0 0 1は、 コンテンツ 空間 1 0 0 C S内の複数のコンテンツドメイン 1 ◦ 0 3に対応するメニュー情報
からなるメニュー ドメイン 1 0 0 1の他に、 複数のコンテンツ ドメイン 1 0 0 3 の全体又は当該光ディスク 1 0 0の全体に関するメニュー情報からなる少なく と も一つのメニュードメイン 1 0 0 1を含む。 より具体的には、 複数のメ二ユード メイン 1 0 0 1は、 例えば、 コンテンッ空間 1 0 0 C Sにおいてコンテンッドメ イン 1 0 0 3を再生中に、 音声の切替、 映像アングルの切替等を行うためのメ二 ユー操作など、 例えば個々のタイ トル 2 0 0である再生中のコンテンッドメィン 1 0 0 3に係るメニュードメイン 1 0 0 1を含む。 この他に、 複数のメニュード メイン 1 0 0 1は、 ディスク 1 0 0の全体に関する、 例えば光ディスク 1 0 0記 録された全タイ トル 2 0 0のメニューであるディスクメニュー等に係るメニュー ドメイン 1 0 0 1を含む。 このようなディスクメニュー等の全体に関するメニュ 一ドメイン 1 0 0 1は、 例えば、 ディスク上の全てのタイ トルに共通する、 全タ ィ トルの表示、 オーディオ選択や設定 (例えば、 音声サラウンドシステムにおけ るスピーカ配置の設定)、音声言語の変更や設定、字幕言語の変更や設定等を行う ためのメニュー操作など、 当該情報記録媒体の全体にかかるメニュードメィンで ある。
本実施例では更に、 システム空間 1 0 0 S S内に、 ファース トプレイ ドメイン (FP DOM) 1 0 0 2が、 複数のメニュードメイン 1 0 0 1に加えて記録されてい る。 ファース トプレイ ドメイン (FP DOM) 1 0 0 2とは、 再生動作初期に再生さ れるファース トプレイ用のコンテンツ ドメインである。
図 2 4に示すように、 比較例における光ディスク上の記録領域には、 システム 空間とメニュー空間とが論理的に重複して構築されている。 そして、 これら両空 間に夫々部分的に含まれる形で、 ビデオマネージャ (V M G ) 空間及び複数のビ デォタイ トルセッ ト (V T S ) 空間が更に論理的に構築されている。 ビデオマネ ージャ空間内には、 複数のビデオマネージャメニュードメイン (VMGM— D0M) とフ アース トプレイ ドメイン (FP— D0M) とが、 記録されている。 他方、 ビデオタイ ト ルセッ ト空間内には夫々、 タイ トルを構成する個々のコンテンツ情報に対するメ ニ ュ ー情報から夫々なる複数のビデオタイ トルセッ トメ ニ ュ ー ドメイ ン (VTS _D0 ) と、 タイ トルを構成するコンテンツ情報から夫々なる複数のタイ ト ルセッ ト ドメイン (TT— D0M) とが、 記録されている。
このように各空間が相互に重なって構築された比較例の場合とは異なり、 図 2 3に示すように本実施例の光ディスク 1 0 0の場合には、 複数のコンテンツ ドメ イン 1 0 0 3が記録されるコンテンツ空間 1 0 0 C Sと、 複数のメ二ユードメイ ン 1 0 0 1が記録されるシステム空間 1 0 0 S Sとは、 光ディスク 1 0 0上の記 録領域内における相異なる領域を占める。
従って、 当該光ディスク 1 0 0を再生する際には、 コンテンツ空間 1 0 0 C S においてコンテンツドメイン 1 0 0 3を再生中に、 再生中のコンテンツドメイン 1 0 0 3に係るメニュードメイン 1 0 0 1を再生するためには、 コンテンッ空間 1 0 0 C Sからシステム空間 1 0 0 C Sに再生遷移して、 当該対応するメニュー ドメイン 1 0 0 1の再生を行えばよい。 或いは、 このよ うなコンテンツ ドメイン 1 0 0 3を再生中に、 再生中の光ディスク 1 0 0の全体にかかるメ二ユードメイ ンを再生するためにも、 同じくコンテンツ空間 1 0 0 C Sからシステム空間 1 0 0 S Sに再生遷移して、 当該対応するメニュー ドメイン 1 0 0 1の再生を行えば よい。 そして特に、 再生中のコンテンツ ドメイン 1 0 0 3に係るメニュードメイ ン 1 0 0 1の再生中に、 当該光ディスク 1 0 0の全体に係るメニュードメイン 1 0 0 1を再生する際にも、 同じシステム空間 1 0 0 S S内での再生遷移を行えば 足りる。
以上のよ うに本実施例によれば、 光ディスク 1 0 0を情報記録再生装置 5 0 0 で再生する際に、 コンテンツ空間 1 0 0 C S内におけるコンテンツ ドメイン 1 0 0 3間の再生遷移や、 システム空間 1 0 0 S S内におけるメニュードメイン 1 0 0 1間の再生遷移、 そして特にシステム空間 1 0 0 S S内における個々のコンテ ンッに係るメニュードメイン 1 0 0 1及び当該光デイスク 1 0 0全体に係るメ二 ユードメイン 1 0 0 1間の再生遷移が迅速且つ簡単に行える。
特に、 ディスク全体に係るディスクメニューを表示するためのメニュードメイ ン 1 0 0 1 と、 個々のタイ トルに係るタイ トルメニューを表示するためのメニュ 一ドメイン 1 0 0 1 との間では、 同一システム空間 1 0 0 S S内で容易且つ迅速 に再生遷移を行うことが可能となる。
このよ うな本実施例における同一システム空間 1 0 0 S S内又は同一コンテン ッ空間 1 0 0 C S内における再生遷移行なう場合、 情報記録再生装置 5 0 0の処
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51 理上、 後に詳述するシステムパラメータの消去や破棄、 新たな制御情報の読み込 みや設定等などに係る処理負担は、 図 2 4に示した比較例における D V Dの場合 と比較して低減される。 このため、 再生中のコンテンツ情報を一時停止した状態 で、 いずれかのメニュードメイン 1 0 0 1を表示して、 情報記録再生装置 5 0 0 におけるシステムパラメータの設定や変更を行い、 その後、 一時停止中のコンテ ンッ情報を再開させること (即ち、 レジュームさせること) も比較的容易となる。 加えて、 本実施例では、 システム空間 1 0 0 S S内に、 ファース トプレイ ドメ イン 1 0 0 2が記録されている。このため、当該光ディスク 1 0 0の再生時には、 例えば、 情報記録再生装置 5 0 0への光ディスク 1 0 0の挿入に応じて、 当該光 ディスク 1 0 0の製作者、 配給会社等の一般情報を示す画面などが、 最初に無条 件に再生される。 そして、 これに続いて、 同じくシステム空間 1 0 0 S Sに記録 されたディスクメニュー等のメニュードメイン 1 0 0 1やタイ トルメニュー等の メニュー ドメイン 1 0 0 1に、 簡単且つ迅速に再生遷移可能となる。
次に図 2 5から図 2 7を参照して、 コンテンッ空間 1 0 0 C Sを構成するコン テンッ ドメイン 1 0 0 3により再生されるタイ トルについて具体例を挙げて説明 すると共に、 このタイ トルを再生する際に情報記録再生装置 5 0 0で用いられる システムパラメータ ( S P R M) について説明する。 ここに、 図 2 5は、 タイ ト ル情報のデータ構造の一具体例を示す概念図である。 また、 図 2 6は、 情報記録 装置 5 0 0内に設定されるシステムパラメータ (S P R M) のデータ構造の一具 体例を示す概念図である。 図 2 7は、 図 2 6に示した各システムパラメータの具 体的な設定値の一例を示す概念図である。
図 2 5に示すように、 各タイ トルを再生するためのタイ トル情報は、 タイ トル 番号 (# 0、 # 1、 · ··) で区別されている。 そして各タイ トル情報は、 メニュー タイ トル及びコンテンツタイ トルから構成されている。 ここで、 メニュータイ ト ルとは、 そのタイ トル用のオーディオ選択や字幕言語選択などを設定するメニュ —であり、 図 2 3に示したメニュードメイン 1 0 0 1に記録されている。 また、 コンテンツタイ トルは、 映画などのコンテンツそのものであり、 図 2 3に示した コンテンツ ドメイン 1 0 0 3に記録されている。 そして、 各メニュータイ トル及 び各コンテンツタイ トルは、 対応するタイ トル情報のタイ トル番号と同じ番号を
持つ。 例えば、 タイ トノレ # 1は、 メニュータイ トル # 1 とコンテンツタイ トル # 1の二つから構成されるタイ トル情報 # 1からなる。
図 2 5では、 例えば、 タイ トル # 1に対して、 メニュータイ トル # 1及ぴコン テンッタイ トル # 1の両方が存在している。 そして、 メニュータイ トル # 1は、 プレイ リス ト # 8及び # 20により、 当該メニューと して再生されるべきコンテ ンッ情報の特定がなされる。 コンテンツタイ トル # 1は、 プレイリスト # 2によ り当該タイ トルとして再生されるべきコンテンッ情報の特定がなされる。 また、 タイ トル # 2に対して、 メニュータイ トルは存在しておらず、 コンテンツタイ ト ル # 2が存在している。 コンテンツタイ トル # 2は、 プレイ リス ト # 6及び # 3 により当該タイ トルとして再生されるべきコンテンッ情報の特定がなされる。 図 2 5において、 タイ トル # 0は、 メニュータイ トルとしてディスクメニュー を表すものとする。 この 「ディスクメニュー」 は、 当該光ディスク 1 00に記録 されている全てのタイ トル名を表示したり、 全てのタイ トルで共通のオーディオ 選択や字幕言語選択などを設定するメニューである。 メニュータイ トルが記録さ れていないタイ トルについては、 係るディスクメニューによってオーディオ選択 や字幕言語選択などが設定される。 また、 メニュータイ トルが記録されているタ ィ トルについては、 係るディスクメニューによってオーディオ選択や字幕言語選 択などのデフオールトが設定されてもよく、 同一項目についてのメニューがコン テンッメニューに存在すれば、 これによりデフオールト設定に対して変更を加え てもよレヽ。
図 2 6に示すように、 図 2 5に例示した複数のタイ トルについてのメニュー再 生やコンテンツ再生を行うために、 本実施例の情報記録再生装置 5 00には、 複 数のシステムパラメータ S PRM1〜1 3が設定されている。 システムパラメ一 タ S P RM1〜1 3は夫々、 例えば 3 2ビッ トで構成される。
即ち図 2 6において、 システムパラメータ S P RM 1には、 再生を開始するコ ンテンッタイ トルのタイ トル番号が設定される。 システムパラメータ S P RM 2 には、 システムパラメータ S PRM1 0~ 1 3が設定された際のタイ トルメニュ 一のタイ トル番号が設定される。 尚、 この値が "0" であれば、 タイ トノレメニュ 一によつて、 これらのシステムパラメータ S PRM1 0〜1 3が設定されていな
いことを示す。 例えば電源投入時などに設定される、 システムパラメータ S PR M 2の初期値は " 0 " とする。
システムパラメータ S P RM 1 0には、 ビデオインデックス番号が設定され、 システムパラメータ S PRM 1 1には、オーディオインデックス番号が設定され、 システムパラメータ S P RM 1 2には、 サブピクチャの O n/O f f フラグ及び S C P番号が設定され、 システムパラメータ S P RM 1 3には、 アングル番号が 設定される。 これらのシステムパラメータ S PRM1 0〜 1 3は、 個々のタイ ト ルに係るタイ トルメニューを再生する際に設定される。
システムパラメータ S P RM2が設定されなければ、 メニュードメインについ ての再生遷移が任意に行われても、 これらのシステムパラメ一タ S P RM 1 0〜 1 3の設定値は有効とされる。
本実施例では特に、 システムパラメータ S P RM 3には、 上位 1 ビッ トのレジ ユーム (Resume) フラグ及びビデオインデックス番号が設定される。 システムパ ラメータ S PRM4には、 上位 1 ビッ トのレジューム (Resume) フラグ及びォー ディォインデックス番号が設定される。 システムパラメータ S PRM5には、 上 位 1 ビッ トのレジューム (Resume) フラグ、 サブピクチャの O n/O f ί フラグ 及ぴ S C Ρ番号が設定される。 システムパラメータ S P RM 6には、 上位 1 ビッ トのレジューム (Resume) フラグ及びアングル番号が設定される。 これらのシス テムパラメ一タ S P RM3〜 6は、 ディスクメニューによって設定されるもので あり、 全タイ トルに共通の設定値とされる。 しかも、 レジューム再生を可能なら しめるようにレジュ一ムフラグが付加されている。 尚、 システムパラメータ S P RM 3〜 6が設定されると、 システムパラメータ S P RM 1 0〜 1 3は、 夫々同 一の値に設定される。
システムパラメータ S PRM 1 0〜 1 3は、 ディクメニューに対応するメニュ 一タイ トル # 0及びコンテンツタイ トル # 0以外のものから設定可能である。 仮 に、システムパラメータ S P RM2の設定値 (伹し、ディスクメニューを示す" 0" を除く設定値)と異なるメニュータイ トルから設定される場合には、システムパラ メータ S PRM 1 0〜 1 3を、 システムパラメータ S P RM 3〜 6で一旦再設定 した後に、 設定される。
これらのシステムパラメータに係る 「ON/OF Fフラグ」 とは、 再生時にお いて、 サプピクチャによる字幕等の表示をする (ON) 又はしない (OF F) を 指定するパラメータであり、 「S C P番号」 は、係るサブピクチャによる表示を行 う際の S Pコントロール情報を格納する S C Pの番号を指定するパラメータであ る。 「アングル番号」 は、 アングル再生を行っている際の、 アングルの番号を指定 するパラメータである。 また、 「レジューム (Resume) フラグ」 は、 レジューム 再生するようにディスクメニューが選択されたか又はレジューム再生しないよう に、 ディスクメニューが選択されたかを示すフラグである。
尚、 レジューム再生するか又はしないかの判定は、 例えば、 ユーザによるリモ コン操作において停止ボタンが 1回押されたらレジューム再生すべき場合と判定 し、 停止ポタンが 2回押されたらレジューム再生しないものと判定すればよい。 或いは、 レジューム再生を指定する操作ポタンを、 リモコン上や操作パネル上に 設け、 これに従って判定してもよい。
図 2 7において、 具体例として、 ディスクメニューでシステムパラメータ S P RM 3〜 6を " 1 " に設定した際の設定値を、 図 2 7の表中 ( 1 ) 欄に示す。 続 いて、 メニュータイ トル # 1でタイ トル # 1のビデオス トリーム番号を # 3に変 更した際の設定値を、 図 2 7の表中 (2) 欄に示す。 更に、 メニュータイ トル # 2に移行し、 オーディォス トリーム番号を # 2に変更した際の設定値を図 2 7の 表中 (3) 欄に示す。
図 2 7に示すように、 相異なるタイ トル用のタイ トルメニューで各システムパ ラメータ S PRM1 0〜1 3又は 3〜6が設定される際には、 一度ディスクメ二 ユーでの設定値で再設定して、 そのタイ トル用の値を設定できることになる。 こ の際、 情報記録再生装置 5 0 0は、 システムパラメータ S PRM2と、 現在表示 しているタイ トル番号を比較することによって、 容易にして設定値の有効無効を 認識でき、 これに応じて、 その後の動作状態を決定できることになる。
また、 システム空間 1 0 0 S Sからコンテンツ空間 1 0 0 C Sに移る (即ち、 実際の映画を見始める) 時に、 システムパラメータ S P RM 2が "0" に設定さ れていれば即ちディスクメニューによるメニュー選択の場合には、 又は再生開始 する映画のタイ トルナンパ一と同じでない場合には、 システムパラメータ S P R
M1 0〜 1 3は、 システムパラメータ S P RM 3〜 6で再設定された後に、 当該 再生が開始される。
次に図 2 6に加えて図 2 8及び図 2 9を参照して、 システムパラメータ S P R M 3〜 6に基づいてディスクメニューの再生時に実行されるレジューム再生につ いて説明する。 ここに、 図 2 8は、 情報記録装置 5 0 0内に設定されるシステム 空間用のレジューム情報 (S R SM I ) のデータ構造の一具体例を示す概念図で あり、 図 2 9は、 情報記録装置 5 0 0内に設定されるコンテンツ空間用のレジュ ーム情報 (TR SM I ) のデータ構造の一具体例を示す概念図である。
図 2 6に示したシステムパラメータ S P RM3〜 6中に含まれるレジューム (Resume) フラグは、 レジューム状態でディスクメニューにより設定されたこ とを示す。 ここに、 「レジューム」 とは、 コンテンツに係るタイ トル再生中に、 シ ステム空間 1 00 S Sに再生遷移して、 メニューを表示した (更に、 通常はユー ザ選択操作が実行された) 後、 再生遷移の直前に再生されていたコンテンツに係 るタイ トルの続きを再生することをいう。 そして、 レジューム情報とは、 このよ うなレジューム再生を実行するための制御情報である。 本実施例では、 二種類の レジューム情報が適宜用いられる。
即ち本実施例では、 図 2 8に示すシステム空間用のレジューム情報 S R SM I と、 図 2 9に示すコンテンツ空間用のレジューム情報 TR SM Iの二つのレジュ ーム情報が適宜用いられる。
図 2 8において、 システム空間用のレジューム情報 S R SM I は、 システム空 間 1 0 0 S S内の再生位置情報を有しており、 これは例えば、 タイ トル番号、 プ レイ リス ト番号、 P I情報、 ? 情報及び?丁 (例えば、 静止画の場合のイン デッタス番号) などの情報を含む。 よって、 システム空間 1 0 0 S S内での再生 中にレジューム再生を行なう場合には、 再生遷移前に、 これらのレジューム情報 S R S TM Iが設定される。 その後、 再生再開時にこれらのレジューム情報 S R SM Iに従って再生を再開すれば、 レジューム再生が行われることになる。 例え ば、 一つのタイ トルメニューの再生中に、 ディスクメニューや他のタイ トルメニ ユーを再生し、 その後、 元のタイ トルメニューをレジュ—ム再生することが可能 となる。
図 2 9において、 コンテンツ空間用のレジューム情報 T R S M I は、 コンテン ッ空間 1 0 0 C S内の再生位置情報を有しており、これは例えば、タイ トル番号、 プレイ リス ト番号、 P I情報、 ?11情報及び?丁 3 (例えば、 静止画の場合のィ ンデックス番号) などの情報を含む。 更に、 レジューム情報 T R S M Iは、 選択 ス ト リーム状態を示す情報を有しており、 これは、 例えばシステムパラメータ S P R M 1 0〜1 3を含む。 よって、 コンテンツ空間 1 0 0 C S内での再生中にレ ジユーム再生を行なう場合には、 再生遷移前に、 これらのレジューム情報 T R S T M Iが設定される。 その後、 再生再開時にこれらのレジューム情報 T R S M I に従って再生を再開すれば、 レジューム再生が行われることになる。 例えば、 一 つのコンテンツの再生中に、 タイ トルメニューやディスクメニューを再生し、 そ の後、 元のコンテンッをレジューム再生することが可能となる。
次に図 2 6に加えて図 3 0〜図 3 6を参照して、 システムパラメータ S P R M 1〜 1 3に基づいて、 情報記録再生装置 5 0 0の画面上に実際に出力されるメ二 ユー画面 (即ち、 タイ トルメニュー又はディスクメニュー) の具体例と、 このよ うなメニュー表示を行う際の情報再生装置 5 0 0における処理動作とについて説 明する。 ここに、 図 3 0は、 ディスクメニューにおける具体的な表示例及ぴメニ ユー選択によるその変化の様子を示す概念図である。 図 3 1は、 一のタイ トルメ ニューにおける具体的な表示例及びメニュー選択によるその変化の様子を示す概 念図である。 図 3 2は、 他のタイ トルメニューにおける具体的な表示例及びメニ ユー選択によるその変化の様子を示す概念図である。 図 3 3は、 情報記録再生装 置 5 0 0における、 メニュードメイン同士間の再生遷移を行う際の処理の流れを 示すフローチャートである。 図 3 4は、 情報記録再生装置 5 0 0における、 スぺ ース空間からコンテンッ空間への再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチ ヤートである。 図 3 5は、 情報記録再生装置 5 0 0における、 コンテンツ空間か らシステム空間への再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチヤ一トである。 また、 図 3 6は、 情報記録再生装置 5 0 0における、 コンテンツ ドメイン同士間 の再生遷移を行う際の処理の流れを示すフローチヤ一トである。
ここでは便宜上、 光ディスク 1 0 0上には、 2つのタイ トルが記録されている ものと仮定する。 そして特に、 これらのうちタイ トル # 1は、 マルチアングルを
使用しているタイ トル (即ち、 再生中にアングル切替が可能なタイ トル) である とし、 タイ トル # 2は、 複数言語で字幕を選択できるタイ トル (即ち、 再生中に 字幕切替が可能なタイ トル) であるとする。
そしてこのとき、 タイ トル # 1及び # 2の両者に関するディスクニューは、 図 3 0の構成を有し、 タイ トル # 1に関するタイ トルメニューは、 図 3 1の構成を 有し、 タイ トル # 2に関するタイ トルメニューは、 図 3 2の構成を有するものと する。
即ち図 3 0に示すように、 図 2 3に示したシステム空間 1 0 0 S S内のメニュ 一 ドメイン 1 0 0 1 (例えば、 メニュードメイン # 0 ) を再生することにより表 示されるディスクメニューは、 タイ トル # 1の再生又はタイ トル # 2の再生を選 択するメニューボタンと、 音声設定用のメニューボタンと、 各タイ トルメニュー へ遷移するためのメニューボタンとを、 その初期画面たるぺ一ジ# 0として有す る (図 3 0左部参照)。 そして、 例えば、 ページ # 0の状態で、 音声設定用のメニ ユーポタンが選択された場合には、 ディスクメニューは、 ページ # 1にその表示 が切り替えられる (図 3 0中央部参照)。 そして、 このページ # 1では、 音声設定 として、 日本語選択用のメニューポタンと、 英語選択用のメニューボタンとが表 示される。 ここで、 「日本語」 又は 「英語」 が選択されれば、 これに対応する s C
P番号が、 図 2 6に示したシステムパラメータ S P R M 5に設定される。
他方、 図 3 0のページ # 0の状態で、 例えば、 各タイ トルメニューへ遷移する ためのメニューポタンが選択された場合には、 ディスクメニューは、 ページ # 2 にその表示が切り替えられる (図 3 0右部参照)。 そして、 このページ # 2では、 タイ トルメニュー選択として、 タイ トルメニュー # 1へ遷移するためのメニュー ポタンと、 タイ トルメニュー # 2へ遷移するためのメニューボタンとが表示され る。 尚、 ページ # 1やページ # 2から、 ページ # 0へ戻るためのメニューボタン を設けることも可能である。
図 3 1に示すように、 図 2 3に示したシステム空間 1 0 0 S S内のメニュード メイン 1 0 0 1 (例えば、 メニュードメイン # 1 ) を再生することにより表示さ れるタイ トル # 1用のタイ トルメニュ^"、 即ちアングル設定用のタイ トノレメニュ —は、 アングルを正面又は右上に設定する二つのメニューポタンと、 再生開始を
指示するメニューボタンと、他のメニューへ遷移するためのメニューボタンとを、 その初期画面たるページ # 0として有する (図 3 1左部参照)。 ここで、 「正面」 又は 「右上」 が選択されれば、 これに対応するアングル番号が、 図 2 6に示した システムパラメータ S P R M 1 3に設定される。 そして、 例えば、 ページ # 0の 状態で、他のメニューへの遷移するためのメニューポタンが選択された場合には、 タイ トルメニューは、ページ # 1にその表示が切り替えられる(図 3 1右部参照)。 そして、 このページ # 1では、 タイ トルメニューとして、 ディスクメニューへ遷 移するためのメニューボタン、 タイ トルメニュー # 1 へ遷移するためのメニュー ボタンと、 タイ トルメニュー # 2へ遷移するためのメニューボタンとが表示され る。
図 3 2に示すように、 図 2 3に示したシステム空間 1 0 0 S S内のメニュード メイン 1 0 0 1 (例えば、 メニュードメイン # 2 ) を再生することにより表示さ れるタイ トル # 2用のタイ トルメニュー、即ち字幕設定用のタイ トルメニューは、 字幕を日本語又は英語に設定する二つのメニューボタンと、 再生開始を指示する メニューボタンと、 他のメ -ユーへ遷移するためのメニューボタンとを、 その初 期画面たるページ # 0 として有する (図 3 2左部参照)。 ここで、 「日本語」 又は 「英語」 が選択されれば、 これに対応する S C P番号が、 図 2 6に示したシステ ムパラメータ S P R M 1 2に設定される。そして、例えば、ページ # 0の状態で、 他のメニューへの遷移するためのメニューボタンが選択された場合には、 タイ ト ルメニューは、 ページ # 1にその表示が切り替えられる (図 3 2右部参照)。 そし て、 このページ # 1では、 タイ トルメニューとして、 ディスクメニュ一^■遷移す るためのメニューポタン、 タイ トルメニュー # 1へ遷移するためのメニューボタ ンと、 タイ トルメニュー # 2へ遷移するためのメニューボタンとが表示される。 次に、 このような図 3 0から図 3 2に示した各種メニュー表示の際に、 メニュ —ドメイン同士間の再生遷移を行う場合の処理について、 図 3 3を参照して説明 する。
尚、 ここで説明するメニュードメイン同士間の遷移処理は、 図 1 9に示した再 生処理の全体の中において、 ステップ S 2 1 1のタイ トルの選択処理中や、 ステ ップ S 2 1 6等のオブジェク トの再生中に、 適宜実行されるものである。
図 3 3において、 先ずメニュー再生が開始される(ステップ S 1—1)。 ここで、 フ アース トプレイ ドメイン 1 0 0 2 (図 2 3参照) が記録されていれば、 例えばこ れに対応するコンテンツのタイ トル # 0が再生され.、 その後、 ディスクメニュー (例えば、 図 3 0のページ # 0) が表示される。
続いて、 ユーザ入力が行われ (ステップ S 1—2)、 このユーザ入力が、 ビデオ選 択、 オーディオ選択、 サブピクチャ選択、 アングル番号選択等を指定する入力で あるかが判定される (ステップ S1— 3)。
ここで、 アングル番号等を選択する入力でない場合 (ステップ S 1_3: N o )、 更に、 このユーザ入力が、 別のメニュ一^■の移動を指定する入力であるか否かが 判定される (ステップ Sl_4)。 そして、 別のメニュ ■の移動を指定する入力で あれば (ステップ S 1_4: Y e s )、 ステップ S 1—1 に戻って、 ユーザ入力等の以 降の処理が繰り返される。
他方、 ステップ Sl_3 の判定において、 アングル番号等を選択する入力である 場合 (ステップ S 1— 3 : Y e s )、 更に、 現在のメニューは、 ディスクメニューで あるか否かが判定される (ステップ Sl_6)。
ここで、 ディスクメニューであれば (ステップ S1— 6: Y e s )、 更に、 レジュ ーム状態であるか否かが判定される (ステップ S1— 7)。 ここでは例えば、 ユーザ により リモコン操作等に応じてレジューム状態であるか否かが判定される。
ここでレジューム状態であれば (ステップ S 1_7: Y e s )、 ユーザ指定に対応 するシステムパラメータ S PRM3〜6 (図 2 6参照) がユーザ入力に応じて変 更される。 更に、 変更されたシステムパラメータ S P RM3〜6のレジュームフ ラグは、 1にセッ トされる。 そして、 変更されたシステムパラメータ S PRMに 対応する S PRM 1 0〜1 3が、 更に変更される (ステップ S 1—8)。
その後、ステップ Sl_lに戻って、ユーザ入力等の以降の処理が繰り返される。 他方、 ステップ S1— 7 の判定により、 レジュ一ム状態でなければ (ステップ S 1— 7 : N o)、 ユーザ指定に対応するシステムパラメータ S P RM 3〜 6 (図 2 6 参照) 力 S、 ユーザ入力に応じて変更される。 そして変更されたシステムパラメ一 タ S P RMに対応する S PRM1 0〜1 3が更に変更される (ステップ S1一 9)。 その後、ステップ S 1 1に戻って、ユーザ入力等の以降の処理が繰り返される。
他方、 ステップ Sl_6 の判定により、 ディスクメニューでなければ (ステップ S 1_6: o ), 更に、 現在のメニューのタイ トル番号が " S P RM 2 " であるか 否かが判定される (ステップ Sl_10)。
ここで "S P RM2 " であれば (ステップ Sl_10: Y e s )、 ユーザ指定に対 応する S P RM 1 0〜 1 3が変更される (ステップ Sl_ll)。
その後、ステップ S 1—1に戻って、ユーザ入力等の以降の処理が繰り返される。 他方、 ステップ S 1—10 の判定により、 "S PRM2" でなければ (ステップ S 1—10: N o ), システムパラメータ S PRM2を現在のメニューのタイ トル番号 に設定する (ステップ Sl_12)。 続いて、 ユーザ指定に対応するシステムパラメ ータ S PRM3〜 6 (図 2 6参照) 、 システムパラメータ S PRM1 0〜: 1 3 に設定される。 更に、 ユーザの指定に対応する S P RM 1 0〜 1 3が変更される (ステップ S 1—13)。
その後、ステップ S 1—1に戻って、ユーザ入力等の以降の処理が繰り返される。 他方、 ステップ Sl_4 の判定において、 ユーザ入力が別のメニュ^ ·の移動を 指定する入力でなければ (ステップ Sl_4: N o)、 コンテンツタイ トルの再生が 実行される (ステップ Sl_5)。 その後、 レジューム状態であるか否かが判定され る (ステップ S 1—14)。
ここで、 レジーム状態でなければ (ステップ Sl_14: N o)、 システムパラメ ータ S P RM 1及ぴ 7〜 9がリセッ トされた後 (ステップ Sl_15)、 システム空 間 1 0 0 S Sからコンテンッ空間 S Cへの処理 (即ち、 図 34の処理) へ移行す る (ステップ S 1—16)。
以上の結果、 本実施例によれば、 システム空間 1 0 0 S S内におけるメニュー ドメイン 1 0 0 1同士間の再生遷移を効率的に行うことが可能となる。
次に、 このような図 3 0から図 3 2に示した各種メニュー表示の際に、 システ ム空間からコンテンツ空間への再生遷移を行う場合の処理について、 図 34を参 照して説明する。
尚、 ここで説明するシステム空間からコンテンツ空間への遷移処理は、 図 1 9 に示した再生処理の全体の中において、 ステップ S 2 1 1のタイ トルの選択処理 中や、 ステップ S 2 1 6等のオブジェク トの再生中に、 適宜実行されるものであ
る。
図 3 4において、 先ずシステムパラメータ S PRM1及び S PRM2が相等し いか否かが判定される (ステップ S2_l)。
ここで、 両システムパメータが等しければ (ステップ S2_l: Y e s )、 メニュ 一再生情報をシステム空間用のレジューム情報 S R SM I (図 2 8参照) として 保存する (ステップ S2— 2)。 続いて、 レジューム状態であるか否かが判定される (ステップ S2— 4)。 ここでレジューム状態であれば (ステップ S2— 4: Y e s )、 システムパラメータ S P RM3〜 6のレジュームフラグは、 "0" に設定される (ステップ S2— 10)。 その後、 コンテンツ空間用のレジューム情報 TR SM I の 再生位置情報(図 2 9参照)に従って、 コンテンッタイ トルの再生が再開される。 即ち、 レジューム再生が行われる (ステップ S2— 11)。
他方、 ステップ S2— 1 の判定において、 両システムパメータが等しくなければ (ステップ S2— 1: N o )、 レジューム状態であるか否かが判定される (ステップ S2_3)。 ここでレジューム状態でなければ (ステップ S2— 3: N。)、 ユーザ指定 に対応するシステムパラメータ S P RM 3〜 6 (図 2 6参照) 力 S、 システムパラ メータ S P RM1 0〜1 3に設定される。 更に、 システムパラメータ SPRM2の 値が "0" に設定される (ステップ S2一 5)。 続いて、 システム空間用のレジュ一 ム情報 S R SM Iがディスクメニューとして保存される (ステップ S2— 6)。
このステップ S2一 6 の処理に続いて又は前述したステップ S2_4 の判定におい てレジューム状態でなければ (ステップ S2_4: N o)、 システムパラメータ S P RM 1で指定されたコンテンツタイ トルの再生が行われる (ステップ S2J7)。 他方、 ステップ S2— 3 の判定において、 レジューム状態であれば (ステップ S 2— 7: Y e s )、 コンテンツ空間用のレジューム情報 T R SM I内のス ト リーム選 択情報 (図 2 9参照) の値が、 システムパラメータ S P RM1 0〜 1 3に設定さ れる (ステップ S2_8)。 更に、 システムパラメータ S P RM 3〜 6のうちレジュ ームフラグが " 1 " に設定されているものの値が、 システムパラメータ S P RM 1 0〜1 3に設定される (ステップ S2— 9)。 その後、 前述したステップ S2— 10 及ぴ S2_llの処理が行われる。
以上の結果、 本実施例によれば、 システム空間 1 0 0 S Sからコンテンツ空間
1 0 0 c sへの再生遷移を効率的に行うことが可能となる。
次に、 このような図 3 0から図 3 2に示した各種メニュー表示の際に、 コンテ ンッ空間からシステム空間への再生遷移を行う場合の処理について、 図 3 5を参 照して説明する。
尚、 ここで説明するコンテンツ空間からシステム空間への遷移処理は、 図 1 9 に示した再生処理の全体の中において、 ステップ S 2 1 6等のオブジェク トの再 生中に、 適宜実行されるものである。
図 3 5において、 先ずレジューム動作を行うべきか否かが判定される (ステツ プ S 3_1)。
ここで、 レジューム動作を行うべきでなければ (ステップ S 3— 1: N o )、 レジ ユーム情報 T R S M I又は S R S M Iが存在すれば、 これらが破棄される (ステ ップ S 3— 2)。続いて、指定されたメニューの再生が開始される(ステップ S 3— 4)。 他方、 ステップ S 3一 1 の判定においてレジューム動作を行うべきであれば (ス テツプ S 3— 1 : Y e s )、 現在再生中の情報が、 レジューム情報 T R S M I として 保存される (ステップ 3_3)。 その後、 レジューム情報 S R S M Iの再生位置情報 (図 2 8参照) に従って、 メニューの再生が再開される。 即ち、 レジューム再生 が行われる (ステップ S 3— 5)。
以上の結果、 本実施例によれば、 コンテンツ空間 1 0 0 C Sからシステム空間 1 0 0 S Sへの再生遷移を効率的に行うことが可能となる。
次に、 このような図 3 0から図 3 2に示した各種メニュー表示の際に、 コンテ ンッドメイン同士間の再生遷移を行う場合の処理について、 図 3 6を参照して説 明する。
尚、 ここで説明するコンテンツドメイン同士間の遷移処理は、 図 1 9に示した 再生処理の全体の中において、 ステップ S 2 1 6等のオブジェク トの再生中に、 適宜実行されるものである。
図 3 6において、 先ずコンテンツ空間用のレジューム情報 T S R M Iが存在す る場合には、 これが破棄される (ステップ S 4_l)。
続いて、 ディスクメニュー又は指定されたコンテンツタイ トルと同じタイ トル 番号を持つメニュータイ トルが、 システム空間用のレジューム情報 S R S M I に
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設定される(ステップ S4_2)。続いて、システムパラメータ S P RM2の値が" 0 " に設定され、 更に、 システムパラメータ S P RM 1 0〜 1 3に、 システムパラメ ータ S PRM3~6の値が設定される (ステップ S4_3)。
その後、 システムパラメータ S P RM 1が設定され、 指定されたコンテンツタ ィ トルの再生が開始され (ステップ S4_4)。
以上の結果、 本実施例によれば、 コンテンツ空間 1 0 0 C S内におけるコンテ ンッドメイン 1 0 0 3同士間の再生遷移を効率的に行うことが可能となる。
次に図 3 3から図 3 6の処理の具体例として、 「光ディスク 1 0 0を情報記録 再生装置 5 00に挿入した後に、 ディスクメニュー (図 3 0参照) における音声 選択で 「日本語」 を選択し、 その後に、 タイ トル # 1を再生する」 というユーザ 操作に対応する処理について説明する。
この場合、 例えばファース トプレイ ドメイン 1 0 0 2が再生された後に、 ディ スクメニューが再生される (ステップ Sl_l)。
その後に、 図 3 0のページ # 0であるディスクメニューに対して、 ユーザ入力 (ステップ S1—2) により、 「音声設定」 が選択される。 すると、 図 3 0のページ # 1が表示され、 更に 「日本語」 が、 ユーザにより選択される。 この場合、 図 3 3におけるステップ S 1_3、 S 1_6及び S 1一 7の処理を経て、 システムパラメータ S P RM4及び 1 1が、 日本語に対応するオーディォ Index (ィンデックス) 番 号に設定される(ステップ Sl_9)。
続いて、 ユーザ入力により、 図 3 0のページ # 0が表示され、 更にユーザ選択 により 「タイ トル # 1再生」 が指定される (ステップ S1— 2)。 その後、 ステップ S 1—3、 S 1—4、 S 1—5及び S 1—14を経て、 システムパラメータ S P RM 1力 S 1に 設定される (ステップ S 1—15及び Sl_16)。 ここで、 システムパラメータ S P R M 1 = 1且つ S P RM2 - 0であるから、 図 34のステップ S2— 1、 S 2_3及ぴ S 2— 5 の処理が実行される。 尚、 例えば、 ステップ S2— 3 とステップ S2— 5 とのの 間に 「 S P RM 2 = 0 ?」 という判定処理を追加して、 " S P RM 2 = 0 " の時は ステップ S2— 6 に分岐するようにしてもよい (即ち、 S P RM2- 0のときは、 ステップ S2— 5の処理は省略してもよい)。 続いて、 レジューム情報 S R SM I に ディスクメニューのページ # 0を示す情報が保存される(ステップ S2_6)。その後、
システムパラメータ S P RM 1 1の値でタイ トル #1 の再生開始が開始される (ステップ S2— 7)。 尚、 ここでは、 システムパラメータ S P RM1 0、 1 2及ぴ 1 3については、 デフォルト値が使われる。
次に図 3 3から図 3 6の処理の具体例として、 「タイ トル #1 の再生中にレジュ ームを行い、 タイ トルメニュー #1でアングルを 「右上」 に変更した後、 ディスク メニューにて音声を 「英語」 に変更し、 更にタイ トル #1の再生を再開する」 とい うユーザ操作に対応する処理について説明する。 ' この場合、 ユーザ指定により レジュームが行われ(ステップ S3_l)、 レジューム 情報 TR SM Iが保持される(ステップ S3— 3)。 その後、 レジュ一ム情報 S R SM I に従って、 ディスクメニューの表示が開始される(ステップ S3— 5及び Sl—1)。 その後、 このディスクメニューに対して、 ユーザ指定によりタイ トルメニュー #1が表示される(ステップ S 1—2、 Sl_3、 SI— 4及び Sl_l)。 更に、 ユーザにより 「右上」 アングルが選択される。 そして、 ステップ S 1—2、 S 1—6及び S 1—10 の 後に、 ステップ S 1—12の処理により、 システムパラメータ S P RM 2力 S " 1 " に 設定される。 更に、 ステップ S 1—13の処理で、 システムパラメータ S PRM1 3 力 S 「右上」 に対応するアングル番号に設定される。
その後、 ユーザ指定によりディスクメニューが表示される(ステップ S1— 2、 S 1—3、 S1— 4及び Sl_l)。 この具体例では、 「音声設定」 が選択されるので、 図 3 0のページ #1が表示される。 この具体例では、 この 「音声設定」 で 「英語」 がュ 一ザにより選択される (ステップ Sl_2 及び Sl_3)。 そして、 ステップ Sl_6 及 ぴ S 1_7 の処理の後に、 システムパラメ一タ S PRM4內のレジュームフラグが " 1 " に設定される。 これと相前後して、 システムパラメータ S P RM4及び 1 1が、 英語に対応するオーディオ Index番号に設定される (ステップ Sl_8)。 その後、ユーザーにより、タイ トル #1の再生再開が指示され(ステップ S 1_2)、 ステップ S 1—3、 S1— 4、 S1— 5、 Sl_14、 S 1—16及び S 2—1の処理の後に、 レジュ ーム情報 S R SM Iがディスクメニューとされて保存される(ステップ S 2—2)。そ して、 ステップ S2— 4 の処理の後に、 システムパラメータ S P RM 4のレジュ一 ムフラグが "0" に設定される(ステップ S2— 10)。 その後、 レジュ一ム情報 TR SM I内の再生位置情報により再生が開始される(ステップ S2 11)。 即ち、 レジ
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ユーム再生が行われる。
次に図 3 3から図 3 6の処理の具体例として、 「タイ トル #1 再生中にレジュ一 ムを行い、 ディスクメニューにて音声を 「日本語」 に変更し、 タイ トルメニュー #1 においてアングルを 「正面」 を選択し、 タイ トノレ #2 を見たいと思いタイ トル メニュー #2 において字幕を 「英語」 に変更し、 やはりタイ トル #1 の続きを見よ う と思いタイ トル #1の再生を再開する」 というユーザ操作に対応する処理につい て説明する。
この場合、 ユーザ指定により レジュームが行われ(ステップ S3— 1)、 レジューム 情報 TRT SM Iが保持される(ステップ S3— 3)。 そして、 レジューム情報 S R S M I に従って、 ディスクメニューの表示が開始される(ステップ S 3— 5及び S 1—1)。 その後、 この具体例では、 「音声設定」 が選択されるので、 図 3 0のページ #1 が表示される。 更に 「音声設定」 で、 「日本語」 がユーザにより選択され(ステツ プ S 1— 2及び S 1_3)、 ステップ S1— 6及びし 7の処理の後に、 システムパラメ一 タ S P RM4内のレジュームフラグが " 1" に設定される。 これと相前後して、 システムパラメータ S R PM 4及び 1 1が、 「日本語」 に対応するオーディオ Index (インデックス) 番号に設定される (ステップ S1— 8)。
その後、 ユーザからの指示によりページ #0 が表示され、 「他のメニュ一^ ·」 が 選択されることで、 図 3 0のページ #2が表示される。 ここで、 ユーザ選択により タイ トルメニュー #1 が表示される(ステップ Sl_2、 SI— 3、 SI— 4及び SI— 1)。 この具体例では更に、 ユーザにより 「正面」 アングルが選択される。 すると、 ス テップ S 1_2、 S 1—6及び S 1—10の処理の後に、ステップ S 1—11の処理によって、 システムパラメータ S PRM1 3力 、 「正面」に対応するアングル番号に設定され る。
その後、 「他のメニ ' ·」 が選択されると、 図 3 1に示した如き、 タイ トルメ ニュー #1のページ #1が表示される。 ここで、 「タイ トルメニュー #2」 が選択され ることにより、 図 3 2に示した如き、 タイ トルメニュー #2 のページ #0 が表示さ れる (ステップ Sl_2、 Sl_3、 SI— 4及び Sl_l)。 ここで、 更にユーザにより 「英 語」 が選択されると(ステップ S 1—2)、 ステップ Sl_3、 S 1_6及び S 1_10の処理 の後に、 システムパラメータ S P RM2には、 値 "2" が設定される(ステップ S
1—12)。 そして、 システムパラメータ S P RM 1 0 1 3に夫々、 システムパラ メータ 3 6の値が設定され、 システムパラメータ S P RM 1 2に、 英語の字幕 に対応する S C P番号が設定される(ステップ S1— 13
その後、 ユーザによって、 タイ ト #1 の再生再開が指示されると(ステップ S 1—2)、 ステップ S 1— 3 S1— 4 S1— 5 S1— 14 S1— 16 S2— 1 及び S2— 3 の処理の 後に、 システムパラメータ S P RM 1 0 1 3に、 レジューム情報 TR SM I 内 の選択ス ト リーム状態情報が設定される(ステップ S2_8)。 更に、 システムパラメ ータ S P RM 1 1には、 S P RM4の値が設定される(ステップ S 2—9)。 これらと 相前後して、 システムパラメータ S P RM4のレジュームフラグは、 " 0 "が設定 される(ステップ S2— 10)。 そして、 レジューム情報 TR SM Iの再生位置情報に 従って再生が開始される (ステップ S2_ll)。 即ち、 以上により、 日本語音声への 変更が有効となって再生再開が可能とされる。
以上図 2 0から図 3 6を参照して詳細に説明したように、 本実施例によれば、 コンテンッ空間 1 0 0 C S内におけるコンテンッドメイン 1 0 0 3間の再生遷移 や、システム空間 1 0 0 S S内におけるメニュードメイン 1 0 0 1間の再生遷移、 そして特にシステム空間 1 0 0 S S内における個々のコンテンツに係るメ ドメイン 1 0 0 1及び当該光ディスク 1 0 0全体に係るメ ドメイン 1 0 0 1間の再生遷移が迅速且つ簡単に行える。
(再生時のアクセスの流れ)
次に図 3 7を参照して、 本実施例における特徴の一つである AU (ァソシェ一 トュニッ ト) 情報 1 3 2及び P U (プレゼンテーションュニッ ト) 情報 3 0 2を 用いた情報記録再生装置 5 0 0における再生時のアクセスの流れについて、 光デ イスク 1 0 0の論理構造と共に説明する。 ここに図 3 7は、 光ディスク 1 0 0の 論理構造との関係で、 再生時におけるアクセスの流れ全体を概念的に示すもので ある。
図 3 7において、 光ディスク.1 0 0の論理構造は、 論理階層 4 0 1、 オブジェ ク ト階層 4 0 3及びこれら両階層を相互に関連付ける論理一才ブジェク ト関連付 け階層 4 0 2という三つの階層に大別される。
これらのうち論理階層 4 0 1は、 再生時に所望のタイ トルを再生するための各
種論理情報と再生すべきプレイ リ ス ト (P リ ス ト) 及びその構成内容とを論理的 に特定する階層である。 論理階層 4 0 1には、 光ディスク 1 0 0上の全タイ トル 2 0 0等を示すディスク情報 1 1 0 dが、 ディスク情報ファイル 1 1 0 (図 3参 照) 内に記述されており、 更に、 光ディスク 1 0 0上の全コンテンツの再生シー ケンス情報 1 2 0 dが、 プレイ リス ト情報ファイル 1 2◦ (図 3参照) 内に記述 されている。 より具体的には、 再生シーケンス情報 1 2 0 dと して、 各タイ トル
2 0 0に含まれる一又は複数のタイ トルエレメント 2 0 0— 2に対して夫々、 一 又は複数のプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sの構成が記述 έれている。 更に、 各プレ イ リス トセッ ト 1 2 6 Sは、 一又は複数のプレイリス ト 1 2 6を含んでおり、 各 プレイ リス ト 1 2 6には、 一又は複数のアイテム 2 0 4 (図 1 3参照) の構成が 記述されている。 そして、 再生時におけるアクセスの際に、 このような論理階層 4 0 1によって、 再生すべきタイ トル 2 0 0を特定し、 これに対応するプレイ リ ス ト 1 2 6を特定し、 更にこれに対応するアイテム 2 0 4を特定する。
続いて、 論理一オブジェク ト関連付け階層 4 0 2は、 このよ うに論理階層 4 0 1で特定された情報に基づいて、 実体データである T Sオブジェク トデータ 1 4 0 dの組み合わせや構成の特定を行う と共に論理階層 4 0 1からオブジェク ト階 層 4 0 3へのァドレス変換を行うように、 再生すべき T Sオブジェク トデータ 1 4 0 dの属性とその物理的な格納ァドレスとを特定する階層である。 より具体的 には、 論理—オブジェク ト関連付け階層 4 0 2には、 各アイテム 2 0 4を構成す るコンテンツの固まりを A U 1 3 2という単位に分類し且つ各 A U 1 3 2を P U
3 0 2 という単位に細分類するォブジェク ト情報データ 1 3 0 dが、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0 (図 3参照) に記述されている。
ここで、 「P U (プレゼンテーションュニッ ト) 3 0 2」 とは、 複数のエレメン タリース トリームを、 再生切り替え単位ごとに関連付けてまとめた単位である。 仮に、 この P U 3 0 2中にオーディオス トリームが 3本存在すれば、 このビジョ ンを再生中には、 ユーザが自由に 3本のオーディオ (例えば、 言語別オーディオ など) を切り替えることが可能となる。
他方、 「A U (ァソシエートュニッ ト) 1 3 2」 とは、 一つのタイ トルで使用す る T Sォブジェク ト中の、 ビデオス ト リームなどのエレメンタリース ト リームを
複数まとめた単位であり、 一又は複数の P U 3 0 2の集合からなる。 より具体的 には、 PU 3 0 2を介して間接的に、エレメンタリース トリームパケッ ト I D (E S— P I D)を各 T Sオブジェク ト毎にまとめた単位である。この AU 1 3 2は、 例えば多元放送における相互に切り替え可能な複数の番組或いは複数のプロダラ ムなど、 コンテンツから考えて相互に特定関係を有する複数の番組或いは複数の プログラムなどの集合に対応している。 そして、 同一の AU 1 3 2に属した PU 3 0 2は、 再生時にユーザ操作により相互に切り替え可能な複数の番組或いは複 数のプログラムを夫々構成する一又は複数のエレメンタリース トリームの集合に 対応している。
従って、 再生すべき A U 1 3 2が特定され、 更にそれに属する P U 3 0 2が特 定されれば、 再生すべきエレメンタリース トリームが特定される。 即ち、 図 1 2 に示した PATや PMTを用いないでも、 光ディスク 1 0 0から多重記録された 中から所望のェレメンタリース トリームを再生可能となる。
尚、 このような AU 1 3 2及び PU 3 0 2を夫々定義する、 AU情報 1 3 2 1 及び PU情報 3 0 2 Iのより具体的なデータ構成については、 後に詳述する。 ここで実際に再生されるエレメンタリース ト リームは、 PU情報 3 0 2から、 エレメンタ リース トリームのパケッ ト I D (図 1 2参照) である E S一 P I Dに よって特定或いは指定される。 同時に、 再生の開始時間及び終了時間を示す情報 力 S、 エレメンタ リース ト リームのア ドレス情報に変換されることにより、 特定ェ レメンタリース トリームの特定領域 (或いは特定時間範囲) におけるコンテンツ が再生されることになる。
このようにして論理一才ブジェク ト関連付け階層 40 2では、 各アイテム 2 0 4に係る論理ァ ドレスから各 PU 3 0 2に係る物理ァ ドレスへのァ ドレス変換が 実行される。
続いて、 ォブジェク ト階層 40 3は、 実際の T Sオブジェク トデータ 1 4 0 d を再生するための物理的な階層である。 オブジェク ト階層 4 0 3には、 T Sォブ ジェク トデータ 1 40 dが、 ォブジェク トデータファイル 1 4 0 (図 3参照) 内 に記述されている。 より具体的には、 複数のエレメンタ リース ト リーム (E S) を構成する T Sバケツ ト 1 4 6が時刻毎に多重化されており、 これらが時間軸に
沿って配列されることにより、 複数のエレメンタリース トリームが構成されてい る (図 1 1参照)。 そして、 各時刻で多重化された複数の T Sバケツ トは、 ェレメ ンタリース トリーム毎に、 論理一オブジェク ト関連付け階層 4 0 2で特定される P U 3 0 2に対応付けられている。 尚、 複数の P U 3 0 2と、 一つのエレメンタ リース トリームとを関連付けること (例えば、 切り替え可能な複数の番組間或い は複数のプログラム間で、 同一のオーディオデータに係るエレメンタリース トリ ームを共通で利用したり、 同一のサブピクチャデータに係るエレメンタリース ト リームを共通で利用すること) も可能である。
このようにオブジェク ト階層 4 0 3では、 論理ーォブジェク ト関違付け階層 4 0 2における変換により得られた物理ァドレスを用いての、 実際のオブジェク ト データの再生が実行される。
以上のように図 3 7に示した三つの階層により、 光ディスク 1 0 0に対する再 生時におけるアクセスが実行される。
(オブジェク ト情報ファイルの構造)
次に図 3 8を参照して、 図 3 7で説明した如くディスク情報ファイル 1 1 0及 ぴプレイリス ト情報ファイル 1 2 0内の各種論理情報とオブジェク トデータファ ィル 1 4 0内のオブジェク トデータとを関連付ける、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0内におけるデータ構成の一具体例について説明する。 ここに図 3 8は、 ォ ブジェク ト情報ファイル 1 3 0内に構築される A U (ァソシエートユエッ ト) テ 一ブル 1 3 1 (図 3参照) 及びこれに関連付けられる E S (エレメンタリース ト リーム) マップテーブル 1 3 4 (図 3参照) におけるデータ構成の一具体例を図 式的に示すものである。
図 3 8に示すように本具体例では、 ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0内には、 オブジェク ト情報テーブル (オブジェク ト情報 t a l e ) が格納されている。 そして、 このオブジェク ト情報テーブルは、 図中上段に示す A Uテーブル 1 3 1 及び下段に示す E Sマップテーブル 1 3 4から構成されている。
図 3 8の上段において、 A Uテープル 1 3 1は、 各ブイールド ( F i e 1 d ) が必要な個数分のテーブルを追加可能な構造を有してもよい。 例えば、 A Uが 4 つ存在すれば、 該当フィールドが 4つに增える構造を有してもよい。
AUテープル 1 3 1には、 別フィールド (F i e l d) に、 AUの数、 各 AU へのポインタなどが記述される 「AUテーブル総合情報」 と、 「その他の情報」 と が格納されている。
そして、 AUテーブル 1 3 1内には、 各 AU # nに対応する各 P U #mにおけ る E Sテーブルインデックス #m (E S— t a b l e I n d e x #m) を示 す AU情報 1 3 2 I として、 対応する E Sマップテーブル 1 3 4のィンデックス 番号 ( I n d e x番号-…) が記述されている。 ここで 「AU」 とは、 前述の如 く例えばテレビ放送でいうところの "番組" に相当する単位 (特に、 "マルチビジ ヨン型" の放送の場合には、 切り替え可能な複数の "ビジョン" を一まとめとし た単位) であり、 この中に再生単位である P Uがーつ以上含まれている。 また、 「P U」 とは、 前述の如く各 AU内に含まれる相互に切り替え可能なエレメンタ リース トリームの集合であり、 PU情報 3 0 2 I により各 P Uに対応する E Sテ ーブ インデックス #が特定されている。 例えば、 AUでマルチビューコンテン ッを構成する場合、 AU内には、 複数の P Uが格納されていて、 夫々の P U内に は、 各ビューのコンテンツを構成するパケッ トを示す複数のエレメ ンタリース ト リームバケツ ト I Dへのポインタが格納されている。 これは後述する E Sマップ テーブル 1 3 4内のインデッタス番号を示している。
図 3 8の下段において、 E Sマップテーブル 1 3 4には、 フィールド (F i e 1 d ) 別に、 E Sマップテーブル総合情報 (E S— m a p t a b 1 e総合情報) と、 複数のインデックス #m (m= 1, 2 , ···) と、 「その他の情報」 とが格納さ れている。
ΓΕ Sマップテーブル総合情報」 には、 当該 E Sマップテーブルのサイズや、 総ィンデッタス数等が記述される。
そして 「インデックス #m」 は夫々、 再生に使用される全エレメンタ リース ト リームのエレメンタリース トリームパケッ ト I D (E S— P I D) と、 それに対 応するィンデックス番号及びエレメンタリース トリ一ムのァドレス情報を含んで 構成されている。
本実施例では例えば、 このアドレス情報、 即ち E Sアドレス情報 1 3 4 dとし て、 前述のようにエレメンタリース トリームが MP E G 2のビデオス トリームで
ある場合には、 I ピクチャの先頭の T Sバケツ ト番号とこれに対応する表示時間 のみが、 E Sマップテーブル 1 3 4中に記述されており、 データ量の削減が図ら れている。
このように構成されているため、 A Uテーブル 1 3 1から指定された E Sマツ プ 1 3 4のィンデックス番号から、 実際のエレメンタ リ一ス ト リームのエレメン タリース ト リームパケッ ト I D ( E S— P I D ) が取得可能となる。 また、 その エレメンタ リース トリームバケツ ト I Dに対応するエレメンタリース トリームの ァドレス情報も同時に取得可能であるため、 これらの情報を元にしてオブジェク トデータの再生が可能となる。
以上説明した光ディスク 1 0 0のデータ構造によれば、 もし新しいタイ トルを 光ディスク 1 0 0に追加する場合でも、 簡単に必要な情報を追加できるので有益 である。 逆に、 例えば編集等を行った結果、 ある情報が不要になったとしても、 単にその情報を参照しなければよいだけであり、 実際にその情報をテーブルから 削除しなくてもよい構造となっているため有益である。
以上図 1から図 3 8を参照して詳細に説明したように、 本実施例によれば、 コ ンテンッ空間内やシステム空間内における ドメイン間の再生遷移が迅速且つ簡単 に行える。
尚、 上述の実施例では、 情報記録媒体の一例として光ディスク 1 0 0並びに情 報再生記録装置の一例として光ディスク 1 0 0に係るレコーダ又はプレーヤにつ いて説明したが、 本発明は、 光ディスク並びにそのレコーダ又はプレーヤに限ら れるものではなく、 他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種情報記録媒体 並びにそのレコーダ又はプレーヤにも適用可能である。
本発明は、 上述した実施例に限られるものではなく、 請求の範囲及び明細書全 体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、 そのような変更を伴なう情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及 び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログ ラム、 並びに制御信号を含むデータ構造もまた本発明の技術的範囲に含まれるも のである。
産業上の利用可能性
本発明に係る情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並 びに制御信号を含むデータ構造は、 例えば、 民生用或いは業務用の、 主映像、 音 声、 副映像等の各種情報を高密度に記録可能な D V D等の高密度光ディスクに利 用可能であり、 更に D V Dプレーヤ、 D V Dレコーダ等にも利用可能である。 ま た、 例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コ ンピュータ機器に接続可能な、 情報記録媒体、 情報記録再生装置等にも利用可能 である。