WO2007037028A1

WO2007037028A1 - 情報処理システム、トンネル通信装置、トンネル通信方法、代理応答装置、及び代理応答方法

Info

Publication number: WO2007037028A1
Application number: PCT/JP2006/306796
Authority: WO
Inventors: Kunio Gobara; Hajime Maekawa; Kenichi Matsumoto; Masanobu Koyama
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-09-29
Filing date: 2006-03-31
Publication date: 2007-04-05
Also published as: US20090232138A1; US7929538B2; JP4327142B2; JP2007096827A; EP1931088A1

Abstract

　ユーザによる複雑な設定を不要とし、異なるＬＡＮ上の複数の情報処理装置間で通信可能な情報処理システム等が開示されている。第１トンネル通信装置は、第１ＬＡＮでのアドレスと第２ＬＡＮでのアドレスとを対応付ける情報を記憶する第１アドレス対応情報記憶部と、この対応情報に基づきパケットのアドレスを変換する第１アドレス変換部と、通信先の装置との間でＰ２Ｐ通信を確立する第１Ｐ２Ｐ通信確立部と、Ｐ２Ｐ通信の経路によりトンネル通信を行う第１トンネル通信部と、を備え、第１情報処理装置が送信したパケットは、アドレス変換後カプセル化されＰ２Ｐ通信の経路で送信され、通信先の装置から送信されたパケットは、カプセル化解除後、アドレス変換され第１情報処理装置に送信される。

Description

明細書

情報処理システム、トンネル通信装置、トンネル通信方法、代理応答装置、及び代理応答方法

技術分野

[0001] 本発明は、パケットをカプセルィ匕して、トンネル通信を行う情報処理システム、トンネル通信装置、トンネル通信方法、代理応答装置、及び代理応答方法に関する。背景技術

[0002] 従来、トンネル通信を行う情報処理システムとして、仮想私設網（Virtual Private

Network:以下、 VPNと記す）の技術を用いるものが知られている。この技術により、インターネット等の通信回線を介していながら、複数の拠点間が、専用線で結ばれたのと同じような通信を行うことができる。この構成は、例えば、チャーリー 'スコットらの文献（Charlie Scott, Paul Wolfe, Mike Erwin、「Virtual Private Ne tworks, Second EditionJ、 O ' REILLY、 1998年 12月、 Pl〜9、 Pl l〜22)に開示されている。

[0003] しかしながら、 VPNで複数のローカル.エリア.ネットワーク（以下、 LANと記す）を接続するには、例えばルータといった接続点となる装置に対して、複雑な設定が必要である。そして、ユーザ自らが、そのような設定を行わなければならな力つた。したがって、ネットワークの設定等を行うことが難しいユーザにとって、複数の拠点間での通信を実現することは容易でな、場合があり得た。

発明の開示

[0004] 本発明は、ユーザが複雑な設定を行うことなぐ異なるローカル ·エリア 'ネットワークに属する複数の情報処理装置間での通信を行うことができるようにする情報処理システム等を提供する。

[0005] 本発明の情報処理システムは、第 1トンネル通信装置と、 1つ以上の第 1情報処理装置と、第 2トンネル通信装置と、 1つ以上の第 2情報処理装置と、を備えている。第 1 トンネル通信装置は、第 1LANに接続されている。第 1情報処理装置は、第 1LAN に接続されている。第 2トンネル通信装置は、第 1LANと通信回線を介して接続されている第 2LANに、接続されている。第 2情報処理装置は、第 2LANに接続されている。

[0006] 第 1トンネル通信装置は、第 1アドレス対応情報記憶部と、第 1アドレス変換部と、第 1ピア一 ·ッ一 ·ピアー（Peer to Peer:以下、 P2Pと記す）通信確立部と、第 1トンネル通信部と、を備える。第 1アドレス対応情報記憶部は、第 1LANにおけるアドレスと、第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報である第 1アドレス対応情報を、記憶する。第 1アドレス変換部は、第 1アドレス対応情報記憶部が記憶している第 1アドレス対応情報に基づ、て、パケットのアドレスを変換する。

[0007] 第 1P2P通信確立部は、第 2トンネル通信装置との間で、 P2P通信を確立する。第 1トンネル通信部は、第 1P2P通信確立部が確立した P2P通信の経路により、トンネル通信を行う。第 1情報処理装置力第 2情報処理装置に送信されるパケットは、第 1トンネル通信装置でカプセルィ匕されて、 P2P通信の経路により送信される。第 2トンネル通信装置力も P2P通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、第 1トンネル通信装置でカプセル化が解除されて第 1情報処理装置に送信される。第 1 情報処理装置力第 2情報処理装置に送信されるパケットと、第 2トンネル通信装置力も P2P通信の経路により送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、第 1 アドレス変換部でアドレス変換される。

[0008] 第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス対応情報記憶部と、第 2アドレス変換部と、第 2P2P通信確立部と、第 2トンネル通信部と、を備える。第 2アドレス対応情報記憶部は、第 2LANにおけるアドレスと、第 1LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報である第 2アドレス対応情報を、記憶する。第 2アドレス変換部は、第 2アドレス対応情報記憶部が記憶している第 2アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。第 2P2P通信確立部は、第 1トンネル通信装置との間で P2P通信を確立する。第 2トンネル通信部は、第 2P2P通信確立部が確立した P2P通信の経路により、トンネル通信を行う。

[0009] 第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されるパケットは、第 2トンネル通信装置でカプセル化されて、 P2P通信の経路により送信される。第 1トンネル通信装置力も P2P通信の経路により送信された、カプセルィ匕された、パケットは、第 2トンネル通信装置でカプセルィ匕が解除されて、第 2情報処理装置に送信される。第 2情報処理装置力第 1情報処理装置に送信されるパケットと、第 1トンネル通信装置力 P2 P通信の経路により送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、第 2アドレス変換部でアドレス変換される。

[0010] 以上の構成により、ユーザが複雑な設定をすることなぐ異なるネットワークに属する第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とを、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。したがって、第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とは、異なるネットワークに属していたとしても、同一のネットワークに属している場合に実行することができる、例えば、ファイル共有といった、処理を実行することができる。

[0011] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス対応情報が、第 1情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと第 1情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスとを対応付ける情報を有してもよい。さらに、第 1アドレス対応情報が、第 2情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと第 2情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスとを対応付ける情報を有してもよい。

[0012] さらに、第 2アドレス対応情報が、第 1情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと第 1情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスとを対応付ける情報を有してもよい。さらに、第 2アドレス対応情報が、第 2情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと第 2情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスとを対応付ける情報を有してもょ、。これによれば、第 1アドレス対応情報と第 2アドレス対応情報とは同一の情報となる。

[0013] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス変換部力第 1情報処理装置から第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。さらに、第 2アドレス変換部が、第 2情報処理装置力第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。

[0014] これによれば、一方の装置力他方の装置にパケットを送信する場合に、 1回のアドレス変換を行うだけであるため、 2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換に力かる時間を短くすることができうる。また、 1回のアドレス変換を行うだけであるため、 2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換のための処理負荷を軽減することちでさうる。

[0015] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス変換部力第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。さらに、第 2アドレス変換部が、第 1情報処理装置力第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。

[0016] これによれば、一方の装置力他方の装置にパケットを送信する場合に、 1回のアドレス変換を行うだけであるため、 2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換に力かる時間を短くすることができうる。また、 1回のアドレス変換を行うだけであるため、 2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換のための処理負荷を軽減することちでさうる。

[0017] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス付与装置と、第 2アドレス付与装置と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス付与装置は、第 1LANに接続されており、第 1LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 2アドレス付与装置は、第 2 LANに接続されており、第 2LANに接続されている装置にアドレスを付与する。

[0018] そして、第 1トンネル通信装置が、第 1アドレス取得部と、第 1アドレス受信部と、第 1 装置アドレス取得部と、第 1蓄積部と、第 1アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス付与装置力第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを、取得する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、を受信する。第 1 装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを、取得する。第 1蓄積部は、第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、第 1アドレス受信部が受信したアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、第 1ァドレス対応情報を第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する。

[0019] 第 1アドレス送信部は、第 1アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスと、を第 2トンネル通信装置に送信する。第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス取得部と、第 2アドレス受信部と、第 2装置アドレス取得部と、第 2蓄積部と、第 2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス付与装置力第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 2アドレス受信部は、第 1LANにおける第 1 情報処理装置のアドレスと、第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、を受信する。

[0020] 第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2蓄積部は、第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、第 2アドレス受信部が受信したアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、第 2 アドレス対応情報を第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する。第 2アドレス送信部は、第 2アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、を第 1トンネル通信装置に送信する。これによれば、第 1アドレス対応情報と、第 2アドレス対応情報とを蓄積することができる

[0021] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 1アドレス送信部は、第 1アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を送信する。第 2アドレス送信部は、第 2アドレス取得部が取得した第 1 情報処理装置のアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を送信する。

[0022] 第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2LAN における第 1情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。第 2アドレス受信部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 1 LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス受信部が受信した第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 1アドレス付与装置力第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス受信部が受信した第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 2アドレス付与装置力第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。

[0023] 以上の構成によれば、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一つの LANにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができる。

[0024] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1アドレス対応情報は、第 1情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 1情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。第 2アドレス対応情報は、第 2情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 2情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。第 1アドレス変換部は、第 1情報処理装置力も第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。さらに、第 1アドレス変換部は、第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。

[0025] 第 2アドレス変換部は、第 1情報処理装置から第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。さらに、第 2ァドレス変換部は、第 2情報処理装置力も第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。これによれば、一方の LANにおいて用いられるアドレス対応情報に、他方の LANに属する装置の実際のアドレスが含まれないことになる。したがって、一方の LANでのアドレスが、他方の L ANで知られたくな、ような場合に有効である。

[0026] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス付与装置と、第 2アドレス付与装置と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス付与装置は、第 1LANに接続されており、第 1LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 2アドレス付与装置は、第 2 LANに接続されており、第 2LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 1 トンネル通信装置は、第 1アドレス取得部と、第 1アドレス受信部と、第 1装置アドレス取得部と、第 1蓄積部と、第 1アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス付与装置力第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを、取得する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを受信する。

[0027] 第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 1蓄積部は、第 1アドレス受信部が受信したアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、第 1アドレス対応情報を第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する。第 1アドレス送信部は、第 1アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスを、第 2トンネル通信装置に送信する。第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス取得部と、第 2アドレス受信部と、第 2装置アドレス取得部と、第 2蓄積部と、第 2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス付与装置力も第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 2ァドレス受信部は、第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを受信する。

[0028] 第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2蓄積部は、第 2アドレス受信部が受信したアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、第 2アドレス対応情報を、第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する。第 2アドレス送信部は、第 2アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスを、第 1トンネル通信装置に送信する。これによれば、第 1アドレス対応情報と、第 2アドレス対応情報と、を蓄積することができる。

[0029] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 1アドレス送信部は、第 1アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を送信する。第 2アドレス送信部は、第 2アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を送信する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。

[0030] 第 2アドレス受信部は、第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス受信部が受信した第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 1アドレス付与装置から第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2アドレス取得部は、第 2 アドレス受信部が受信した第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 2アドレス付与装置力も第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。これによれば、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一つの LANにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができる。

[0031] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1アドレス対応情報は、第 2情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 2情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。第 2アドレス対応情報は、第 1情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 1情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。第 1アドレス変換部は、第 1情報処理装置力も第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。さらに、第 1アドレス変換部は、第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。

[0032] 第 2アドレス変換部は、第 1情報処理装置から第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。さらに、第 2ァドレス変換部は、第 2情報処理装置力も第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。これによれば、一方の情報処理装置力も他方の情報処理装置にパケットが送信される場合に、第 1トンネル通信装置、第 2トンネル通信装置の両者において、アドレス変換が行われることになる。

[0033] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス付与装置と、第 2アドレス付与装置と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス付与装置は、第 1LANに接続されており、第 1LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 2アドレス付与装置は、第 2 LANに接続されており、第 2LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 1 トンネル通信装置は、第 1アドレス取得部と、第 1アドレス受信部と、第 1装置アドレス取得部と、第 1蓄積部と、第 1アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス付与装置から、第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを、取得する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを受信する。

[0034] 第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 1蓄積部は、第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、第 1アドレス受信部が受信したアドレスと、に基づいて、第 1アドレス対応情報を第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する。第 1アドレス送信部は、第 1装置アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスを、第 2トンネル通信装置に送信する。第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス取得部と、第 2アドレス受信部と、第 2装置アドレス取得部と、第 2蓄積部と、第 2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス付与装置から、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。

[0035] 第 2アドレス受信部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを受信する。

第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2蓄積部は、第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、第 2アドレス受信部が受信したアドレスと、に基づいて、第 2アドレス対応情報を第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する。第 2アドレス送信部は、第 2装置アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスを、第 1トンネル通信装置に送信する。これによれば、第 1アドレス対応情報と、第 2アドレス対応情報と、を蓄積することができる。

[0036] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 1アドレス送信部は、第 1装置アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を送信する。第 2アドレス送信部は、第 2装置ァドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理ァドレスと、を送信する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。 [0037] 第 2アドレス受信部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス受信部が受信した第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 1アドレス付与装置から、第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを、取得する。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス受信部が受信した第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 2ァドレス付与装置から、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。これによれば、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一つの LANにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができる。

[0038] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1アドレス対応情報は、第 1情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 1情報処理装置の識別情報と、を対応付ける情報を有する。さらに第 1アドレス対応情報は、第 2情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 2情報処理装置の識別情報と、を対応付ける情報を有する。第 2アドレス対応情報は、第 1情報処理装置の識別情報と、第 1 情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。さらに、第 2アドレス対応情報は、第 2情報処理装置の識別情報と、第 2情報処理装置の第 2 LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。

[0039] 第 1アドレス変換部は、第 1情報処理装置から第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。さらに、第 1アドレス変換部は、第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。第 2アドレス変換部は、第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づ、て変換する。さらに、第 2アドレス変換部は、第 1情報処理装置から第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づ、て変換する。

[0040] これによれば、一方の LANにおいて用いられるアドレス対応情報に、他方の LAN に属する装置の実際のアドレスが含まれないことになる。したがって、一方の LANでのアドレス力他方の LANで知られたくないような場合に有効である。

[0041] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス付与装置と、第 2アドレス付与装置と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス付与装置は、第 1LANに接続されており、第 1LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 2アドレス付与装置は、第 2 LANに接続されており、第 2LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 1 トンネル通信装置は、第 1アドレス取得部と、第 1装置アドレス取得部と、第 1蓄積部と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス付与装置力も第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 1装置アドレス取得部は、第 1LA Nにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 1蓄積部は、第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、第 1アドレス対応情報を第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する。

[0042] 第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス取得部と、第 2装置アドレス取得部と、第 2蓄積部と、をさらに備えてもよい。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス付与装置から第 2 LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2蓄積部は、第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、第 2アドレス対応情報を、第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する。これによれば、第 1アドレス対応情報と、第 2アドレス対応情報と、を蓄積することができる。

[0043] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもょヽ。第 1トンネル通信装置は、第 1アドレス送信部と、第 1アドレス受信部と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス送信部は、第 1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する。第 1アドレス受信部は、第 2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する。第 1蓄積部は、第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、第 1アドレス送信部が送信する識別情報と、第 1アドレス受信部が受信した識別情報と、に基づいて、第 1アドレス対応情報を蓄積する。

[0044] 第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス送信部と、第 2アドレス受信部と、をさらに備えてもよい。第 2アドレス送信部は、第 2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する。第 2アドレス受信部は、第 1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する。第 2蓄積部は、第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、第 2アドレス送信部が送信する識別情報と、第 2アドレス受信部が受信した識別情報と、に基づいて、第 2アドレス対応情報を蓄積する。これによれば、相手方から送信された識別情報を用いて、アドレス対応情報を蓄積することができる。

[0045] 本発明の情報処理システムは、第 1トンネル通信装置と、 1つ以上の第 1情報処理装置と、第 2トンネル通信装置と、 1つ以上の第 2情報処理装置と、を備えている。第 1 トンネル通信装置は、第 1LANに接続されている。第 1情報処理装置は、第 1LAN に接続されている。第 2トンネル通信装置は、第 1LANと通信回線を介して接続されている第 2LANに接続されている。第 2情報処理装置は、第 2LANに接続されている。

[0046] 第 1トンネル通信装置は、アドレス対応情報記憶部と、アドレス変換部と、第 1P2P 通信確立部と、第 1トンネル通信部と、を備えている。アドレス対応情報記憶部は、第 1LANにおけるアドレスと、第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報であるァドレス対応情報が記憶される。アドレス変換部は、アドレス対応情報記憶部が記憶しているアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。第 1P2P通信確立部は、第 2トンネル通信装置との間で P2P通信を確立する。第 1トンネル通信部は、第 1P2P通信確立部が確立した P2P通信の経路によりトンネル通信を行う。

[0047] 第 1情報処理装置力第 2情報処理装置に送信されるパケットは、第 1トンネル通信装置でカプセルィ匕されて P2P通信の経路により送信される。第 2トンネル通信装置から P2P通信の経路により送信された、カプセルィ匕された、パケットは、第 1トンネル通信装置でカプセルィ匕が解除されて、第 1情報処理装置に送信される。第 1情報処理装置力も第 2情報処理装置に送信されるパケットと、第 2トンネル通信装置力も P2P 通信の経路により送信されたパケットとは、アドレス変換部でアドレス変換される。

[0048] 第 2トンネル通信装置は、第 2P2P通信確立部と、第 2トンネル通信部と、を備える。

第 2P2P通信確立部は、第 1トンネル通信装置との間で P2P通信を確立する。第 2トンネル通信部は、第 2P2P通信確立部が確立した P2P通信の経路によりトンネル通信を行う。第 2情報処理装置力も第 1情報処理装置に送信されるパケットは、第 2トンネル通信装置でカプセルィ匕されて P2P通信の経路により送信される。第 1トンネル通信装置力も P2P通信の経路により送信された、カプセル化された、パケットは、第 2トンネル通信装置でカプセル化が解除されて第 2情報処理装置に送信される。

[0049] この構成により、ユーザが複雑な設定をすることなぐ異なるネットワークに属する第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とを、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。したがって、第 1情報処理装置、第 2情報処理装置とは、異なるネットワークに属していたとしても、同一のネットワークに属している場合に実行することができる処理、例えば、ファイル共有等を実行することができる。

[0050] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもょヽ。アドレス対応情報は、第 1情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 1情報処理装置の第 2 LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。さらに、アドレス対応情報は、第 2情報処理装置の第 1LANにおけるアドレスと、第 2情報処理装置の第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。アドレス変換部は、第 1情報処理装置力も第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、アドレス対応情報に基づ、て変換する。

[0051] さらに、アドレス変換部は、第 2情報処理装置から第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、アドレス対応情報に基づ、て変換する。これによれば、一方の装置力他方の装置にパケットを送信する場合に、 1回のアドレス変換を行うだけであるため、 2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換に力かる時間を短くすることができる。

[0052] また、本発明の情報処理システムは、第 1アドレス付与装置と、第 2アドレス付与装置と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス付与装置は、第 1LANに接続されており、第 1LANに接続されている装置にアドレスを付与する。第 2アドレス付与装置は、第 2 LANに接続されており、第 2LANに接続されている装置にアドレスを付与する。

[0053] 第 1トンネル通信装置は、第 1アドレス取得部と、第 1アドレス受信部と、第 1装置ァドレス取得部と、蓄積部と、をさらに備えてもよい。第 1アドレス取得部は、第 1アドレス付与装置から、第 1LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、を受信する。第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。蓄積部は、第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、第 1アドレス受信部が受信したアドレスと、第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、アドレス対応情報をアドレス対応情報記憶部に蓄積する。

[0054] 第 2トンネル通信装置は、第 2アドレス取得部と、第 2装置アドレス取得部と、第 2ァドレス送信部と、をさらに備えてもよい。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス付与装置から、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスを取得する。第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスを取得する。第 2アドレス送信部は、第 2アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置のアドレスと、第 2装置ァドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、を第 1トンネル通信装置に送信する。これによれば、アドレス対応情報を蓄積することができる。

[0055] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1装置アドレス取得部は、第 1LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 2装置アドレス取得部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得する。第 1トンネル通信装置は、第 1装置アドレス取得部が取得した第 1情報処理装置の物理アドレスを送信する第 1アドレス送信部を、さらに備える。

[0056] 第 2トンネル通信装置は、第 1情報処理装置の物理アドレスを受信する第 2アドレス受信部を、さらに備える。第 2アドレス送信部は、第 2アドレス取得部が取得した第 1 情報処理装置のアドレスと、第 2装置アドレス取得部が取得した第 2情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を送信する。第 1アドレス受信部は、第 2LANにおける第 2情報処理装置のアドレスと、第 2LANにおける第 1情報処理装置のアドレスと、第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信する。

[0057] 第 1アドレス取得部は、第 1アドレス受信部が受信した第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 1アドレス付与装置から、第 1LANにおける第 2情報処理装置のァドレスを取得する。第 2アドレス取得部は、第 2アドレス受信部が受信した第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、第 2アドレス付与装置から、第 2LANにおける第 1 情報処理装置のアドレスを取得する。これによれば、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一つの LANにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができる。

[0058] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1トンネル通信装置は、第 1存在確認情報受信部と、第 1返信情報送信部と、をさらに備えてもよい。第 1存在確認情報受信部は、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する。第 1返信情報送信部は、第 1存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、第 2情報処理装置に代わって、送信する。

[0059] これによれば、存在確認情報に対して第 2情報処理装置に代わって返信することができる。例えば、存在確認情報の送信から、それに対する返信までの時間に応じて、装置が所定の宅内に存在するかどうか、あるいは、所定のネットワークに存在するかどうかを判断するような場合に、第 2情報処理装置が第 1LANに属するかのように、機會することができる。

[0060] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもょヽ。第 2トンネル通信装置は、第 2存在確認情報受信部と、第 2返信情報送信部と、をさらに備える。第 2存在確認情報受信部は、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する。第 ₂返信情報送信部は、第 2存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、第 1情報処理装置に代わって、送信する。

[0061] これによれば、存在確認情報に対して第 1情報処理装置に代わって返信することができる。例えば、存在確認情報の送信から、それに対する返信までの時間に応じて、装置が所定の宅内に存在するかどうか、あるいは、所定のネットワークに存在するかどうかを判断するような場合に、第 1情報処理装置が第 2LANに属するかのように、機會することができる。

[0062] また、本発明の情報処理システムは、第 1トンネル通信装置が、第 1LANに接続される第 1インターフェース（以下、 I/Fと記す)を、さらに備えてもよい。第 1トンネル通信装置が、第 1IZFを介して第 1情報処理装置と通信し、第 1トンネル通信部が、第 1 IZFを介してトンネル通信を行ってもよい。これによれば、第 1LANに第 1トンネル通信装置を接続することによって、第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とが同一のネットワークに属するかのように機能することができる。

[0063] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもよい。第 1トンネル通信装置は、広域ネットワーク側の第 1広域 IZFと、ローカル 'ネットワーク側の第 1口一カル IZFと、をさらに備える。第 1トンネル通信装置は、第 1ローカル IZFを介して第 1情報処理装置と通信する。第 1トンネル通信部は、第 1広域 IZFを介してトンネル通信を行う。

[0064] これによれば、第 1情報処理装置は、第 1トンネル通信装置のローカル側に接続されることになる。よって、第 1情報処理装置力も送信されたパケットと、第 1トンネル通信装置の広域側力も送信されたパケットとを容易に判断することができるようになる。また、この場合には、第 1情報処理装置力も送信されたパケットを、第 1トンネル通信装置において確実に受信することができる。

[0065] また、本発明の情報処理システムは、第 1トンネル通信装置が、第 1LANに接続された装置であってもよい。本発明の情報処理システムは、第 1広域 IZF側に接続されて、る装置力も送信されたパケットが、 P2P通信の経路を介して送信しな、ように制限する第 1通信制限部をさらに備えてもよい。これによれば、第 1通信制限部によつて、所定の通信を制限することができ、通信の安全性を高めることができる。

[0066] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもょヽ。第 2トンネル通信装置は、第 2LANに接続される第 2IZFをさらに備える。第 2トンネル通信装置は、第 2IZFを介して第 2情報処理装置と通信する。第 2トンネル通信部は、第 2IZF を介してトンネル通信を行う。これによれば、第 2LANに第 2トンネル通信装置を接続することによって、第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とが同一のネットワークに属するかのように機能することができる。

[0067] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもょヽ。第 2トンネル通信装置は、広域ネットワーク側の第 2広域 IZFと、ローカル 'ネットワーク側の第 2口一カル IZFと、をさらに備える。第 2トンネル通信部は、第 2ローカル IZFを介して第 2情報処理装置と通信する。第 2トンネル通信部は、第 2広域 IZFを介してトンネル通信を行う。

[0068] これによれば、第 2情報処理装置は、第 2トンネル通信装置のローカル側に接続されることになる。よって、第 2情報処理装置力も送信されたパケットと、第 2トンネル通信装置の広域側力も送信されたパケットと、を容易に判断することができる。また、この場合には、第 2情報処理装置カゝら送信されたパケットを、第 2トンネル通信装置にお!、て確実に受信することができる。

[0069] また、本発明の情報処理システムは、次のような構成を備えてもょヽ。第 2トンネル通信装置は、第 2LANに接続された装置であって第 2広域 IZF側に接続されている装置力も送信されたパケットが、 P2P通信の経路を介して送信しないように制限する第 2通信制限部を、さらに備える。これによれば、第 2通信制限部によって、所定の通信を制限することができ、通信の安全性を高めることができうる。

[0070] 本発明の代理応答装置は、情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置である。情報処理装置と代理応答装置とは、異なる LANにそれぞれ接続されている。この代理応答装置は、存在確認情報受信部と、返信情報送信部と、を備える。存在確認情報受信部は、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する。返信情報送信部は、存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、情報処理装置に代わって送信する。

[0071] これにより、情報処理装置に代わって代理応答することができる。例えば、存在確認情報の送信から、それに対する返信までの時間に応じて、装置が所定の宅内に存在するかどうか、あるいは、所定のネットワークに存在するかどうかを判断するような場合に、情報処理装置が代理応答装置の接続されているネットワークに属するかのように機能することができる。

図面の簡単な説明

[0072] [図 1]図 1は本発明の第 1実施例における情報処理システムの構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は同実施例における第 1トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。

[図 3]図 3は同実施例における第 2トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。

[図 4]図 4は同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。

[図 5]図 5は同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。

[図 6]図 6は同実施例における情報処理システムのアドレス変換について説明するための図である。

[図 7]図 7は同実施例における情報処理システムのアドレス変換について説明するための他の図である。

[図 8]図 8は同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。

[図 9]図 9は同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。

[図 10]図 10は同実施例における情報処理システムのデータのカプセル化について説明するための図である。

[図 11]図 11は同実施例における情報処理システムのデータのカプセルィ匕について説明するための他の図である。

[図 12]図 12は同実施例における情報処理システムのデータのカプセルィ匕について説明するための他の図である。

[図 13]図 13は同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図である。

[図 14]図 14は同実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す図である。

[図 15]図 15は同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。

[図 16]図 16は同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示す他のフローチヤートである。

[図 17]図 17は同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示す他のフローチヤートである。

[図 18]図 18は同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための他の図である。

[図 19]図 19は同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示す他のフローチヤートである。

[図 20]図 20は同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示す他のフローチヤートである。

[図 21]図 21は同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図である。

[図 22]図 22は同実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す図である。

[図 23]図 23は同実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す他の図である。

[図 24]図 24は同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。

[図 25]図 25は同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための他の図である。

圆 26]図 26は本発明の第 2実施例における第 2トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。

[図 27]図 27は同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。

[図 28]図 28は同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示す他のフローチヤートである。

[図 29]図 29は同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図である。

[図 30]図 30は同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。

[図 31]図 31は本発明の第 3実施例における情報処理システムの構成を示すブロック図である。

[図 32]図 32は同実施例における第 1トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。

[図 33]図 33は同実施例における第 2トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。

[図 34]図 34は他の実施例における情報処理システムのアドレスの取得等について説明するための図である。

[図 35]図 35は他の実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す図である。

[図 36]図 36は他の実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す他の図である。

[図 37]図 37は他の実施例における情報処理システムの構成を示すブロック図である

[図 38]図 38は同実施例における第 1代理応答装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。

[図 39]図 39は同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。

符号の説明

1 第 1情報処理装置

2, 10 第 1トンネル通信装置

3 第 1通信処理装置

4 第 2情報処理装置

5, 8, 20 第 2トンネル通信装置

6 第 2通信処理装置

7 P2P通信確立サーバ

21 第 1アドレス対応情報記憶部第 1アドレス変換部

第 1P2P通信確立部

第 1トンネル通信部

第 1アドレス取得部

第 1装置アドレス取得部第 1アドレス受信部

第 1アドレス送信部

第 1蓄積部

第 1アドレス付与装置

第 1存在確認情報受信部第 1返信情報送信部

第 1インターフェース (第 1IZF) 第 2アドレス対応情報記憶部第 2アドレス変換部

第 2P2P通信確立部

第 2トンネル通信部

第 2アドレス取得部

第 2装置アドレス取得部第 2アドレス受信部

第 2アドレス送信部

第 2蓄積部

第 2アドレス付与装置

第 2存在確認情報受信部第 2返信情報送信部

第 2インターフェース (第 2IZF) 第 1代理応答装置

存在確認情報受信部返信情報送信部 80 第 2代理応答装置

101 第 1広域インターフェース (第 1広域 IZF)

102 第 1ローカル 'インターフェース（第 1ローカル IZF)

103 第 1通信制限部

200 第 1ローカル'エリア'ネットワーク（第 1LAN)

201 第 2広域インターフェース (第 2広域 IZF)

202 第 2ローカル 'インターフェース（第 2ローカル IZF)

203 第 2通信制限部

300 第 2ローカル'エリア'ネットワーク（第 2LAN)

301, 302, 303 CPU (コンピュータ）

305, 306, 307 記録媒体

発明を実施するための最良の形態

[0074] 以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略する。

[0075] (第 1実施例）

図 1は、本発明の第 1実施例における情報処理システムの構成を示すブロック図である。図 2は、同実施例における第 1トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。図 3は、同実施例における第 2トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。図 4は、同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。図 5は、同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。図 6は、同実施例における情報処理システムのアドレス変換について説明するための図である

[0076] 図 7は、同実施例における情報処理システムのアドレス変換について説明するための他の図である。図 8は、同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示すフロ一チャートである。図 9は、同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示すフロ一チャートである。図 10は、同実施例における情報処理システムのデータのカプセルイ匕について説明するための図である。図 11は、同実施例における情報処理システムのデータのカプセル化について説明するための他の図である。図 12は、同実施例における情報処理システムのデータのカプセル化について説明するための他の図である。

[0077] 図 13は、同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図である。図 14は、同実施例における情報処理システムのァドレス対応情報の一例を示す図である。図 15は、同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。図 16は、同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示す他のフローチャートである。図 17は、同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示す他のフローチャートである。図 18は、同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための他の図である。

[0078] 図 19は、同実施例における第 1トンネル通信装置の動作を示す他のフローチャートである。図 20は、同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示す他のフローチャートである。図 21は、同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図である。図 22は、同実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す図である。図 23は、同実施例における情報処理システムのアドレス対応情報の一例を示す他の図である。図 24は、同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。図 25は、同実施例における情報処理システムのアドレスの取得、装置間の通信について説明するための他の図である。

[0079] 図 1において、本実施例における情報処理システムは、第 1情報処理装置 1と、第 1 トンネル通信装置 2と、第 1通信処理装置 3と、第 2情報処理装置 4と、第 2トンネル通信装置 5と、第 2通信処理装置 6と、 P2P通信確立サーバ 7と、を備える。第 1通信処理装置 3、第 2通信処理装置 6、 P2P通信確立サーバ 7は、それぞれ有線または無線の通信回線 100を介して接続されている。ここで、通信回線 100は、例えば、インタ一ネットやイントラネット、公衆電話回線網等であってもよ、。

[0080] また、第 1情報処理装置 1、第 1トンネル通信装置 2、第 1通信処理装置 3は、それぞれ有線または無線の第 1LAN200に接続されており、相互に通信可能である。また、第 2情報処理装置 4、第 2トンネル通信装置 5、第 2通信処理装置 6は、それぞれ有線または無線の第 2LAN300に接続されており、相互に通信可能である。第 1LA N200と、第 2LAN300とは、通信回線 100を介して接続されている。

[0081] なお、図 1では、説明の便宜上、第 1情報処理装置 1が 1個だけ第 1LAN200に接続されている場合について示している力第 1LAN200には、 2つ以上の第 1情報処理装置 1が接続されていてもよい。また同様に、図 1では、説明の便宜上、第 2情報処理装置 4が 1つだけ第 2LAN300に接続されて、る場合にっ、て示して!/、るが、第 2LAN300には、 2つ以上の第 2情報処理装置 4が接続されて、てもよ、。

[0082] 第 1情報処理装置 1は、第 1トンネル通信装置 2、第 1通信処理装置 3等を介して、第 2情報処理装置 4と通信を行う。第 1情報処理装置 1は、例えば、パーソナル'コンピュータ（Personal Computer:以下、 PCと記す）であってもよぐ映像録画装置やプリンタなどの家電機器であってもよぐゲーム装置等であってもよく、通信を行う装置であれば、これらに限定されない。なお、第 1情報処理装置 1は、第 1LAN200を介して通信回線 100に接続されたサーバ等にアクセス可能である。

[0083] 第 1トンネル通信装置 2は、第 1LAN200に接続されていて、第 1情報処理装置 1と通信可能であり、第 2トンネル通信装置 5との間で、トンネル通信を行う。図 2で示されるように、第 1トンネル通信装置 2は、第 1アドレス対応情報記憶部 21と、第 1アドレス変換部 22と、第 1P2P通信確立部 23と、第 1トンネル通信部 24と、第 1アドレス取得部 25と、第 1装置アドレス取得部 26と、第 1アドレス受信部 27と、第 1アドレス送信部 28と、第 1蓄積部 29と、第 1存在確認情報受信部 32と、第 1返信情報送信部 33と、第 1IZF34と、コンピュータである中央処理ユニット（以下、 CPUと記す） 301と、記録媒体 305と、を備える。

[0084] 第 1アドレス対応情報記憶部 21は、第 1アドレス対応情報を記憶する。第 1アドレス対応情報とは、第 1LAN200におけるアドレスと、第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報である。第 1アドレス対応情報の内容を、具体例を用いて説明する。「第 1LAN200におけるアドレスと、第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける」とは、一方のアドレス力も他方のアドレスを取得できればよいという意味である。したがって、第 1アドレス対応情報は、両者のアドレスを有してもよぐ一方のアドレスと他方のアドレスとを関連付ける情報であってもよ、。

[0085] 後者の場合には、第 1アドレス対応情報は、一方のアドレスと、他方のアドレスが格納されてヽる位置を示すポインタ等とを対応付ける情報であってもよヽ。本実施例では、前者の場合について説明する。また、一方のアドレスと他方のアドレスとは、直接対応付けられていなくてもよい。例えば、一方のアドレスに、第 3の情報が関連付けられており、その第 3の情報に他方のアドレスが関連付けられてもよい。なお、第 1アドレス対応情報記憶部 21に第 1アドレス対応情報が記憶される過程は問わな、。例えば、記録媒体（図示せず)を介して、第 1アドレス対応情報が、第 1アドレス対応情報記憶部 21で記憶されるようになってもよい。

[0086] あるいは、通信回線等を介して送信された第 1アドレス対応情報が、第 1アドレス対応情報記憶部 21で記憶されるようになってもよい。あるいは、入力デバイス（図示せず)を介して入力された第 1アドレス対応情報が第 1アドレス対応情報記憶部 21で記憶されるようになってもよい。本実施例では、後述する第 1蓄積部 29が第 1アドレス対応情報を蓄積することによって、第 1アドレス対応情報が第 1アドレス対応情報記憶部 21で記憶されるようになる場合で説明する。第 1アドレス対応情報記憶部 21は、例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどの所定の記録媒体によって実現されうる。

[0087] 第 1アドレス変換部 22は、第 1アドレス対応情報記憶部 21が記憶している第 1ァドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。このアドレス変換は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットに対して行われてもよぐ第 2トンネル通信装置 5から、後述する P2P通信の経路により送信されたパケットに対して行われてもよぐその両者に対して行われてもよい。

[0088] すなわち、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットと、第 2 トンネル通信装置 5から P2P通信の経路により送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、第 1アドレス変換部 22でアドレス変換されることになる。このアドレス変換は、アドレス変換の対象となるパケットがカプセルィ匕される前に行われてもよぐあるいは、カプセルィ匕された後に行われてもよい。後者の場合には、カプセルィ匕後のパケットのペイロード（Payload)に含まれるアドレスを変換することになる。

[0089] 本実施例では、前者の場合にっ、て説明する。また、このアドレス変換は、アドレス変換の対象となるパケットがカプセルィ匕されて、る場合に、そのカプセル化を解除して力も行ってもよぐあるいは、カプセルィ匕の解除の前に行ってもよい。後者の場合には、カプセルィ匕後のパケットのペイロードに含まれるアドレスを変換することになる。

[0090] 本実施例では、前者の場合にっ、て説明する。また、このアドレス変換は、アドレス変換の対象となるパケットのヘッダについてのみ行ってもよぐあるいは、ヘッダと共にペイロードについても行ってもよい。後者の場合には、通信で用いるためのァドレス（これはヘッダに含まれる）のみでなぐアプリケーション等で用いるためにペイロードで含まれるアドレスをも変換することになる。

[0091] 第 1P2P通信確立部 23は、第 2トンネル通信装置 5との間で P2P通信を確立する。

ここで、 P2P通信とは、サーバ'リレー通信のようにサーバを介して通信を行うのではなぐ装置どうしが直接通信を行う通信形態である。 P2P通信を確立するとは、相手方の装置と P2P通信を行うことができる状態にすることを言う。具体的には、 P2P通信を確立するとは、第 1トンネル通信装置 2から送信したパケットが相手方の装置 (ここでは、第 2トンネル通信装置 5)に到達するための、そのパケットの送信先のアドレス等を知ることである。

[0092] 本実施例では、第 1P2P通信確立部 23は、第 2トンネル通信装置 5と P2P通信を行うことができる第 2通信処理装置 6のアドレス、ポート番号を取得するものとする。この

P2P通信の確立は、 P2P通信確立サーバ 7を用いてなされるものとする。なお、第 1

P2P通信確立部 23は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク ·カードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0093] 通信処理装置を介した P2P通信を確立する方法は、例えば、特開 2004— 18000 3号、国際公開第 2005Z041500号、国際公開第 2005/046143号、あるいは、ローゼンべノレクらの文献 (J. Rosenbergs J. Weinberger^ C. Huitema、 R. Mahy 、「STUN ― Simple Traversal of User Datagram Protocol (UDP) Th rough Network Address Translators (NATs)」、 2003年 3月、 Network W orking Group Request for Comments : 3489、インターネットく URL : http : //www. ietf. org/rfc/rfc3489. txt〉）〖こ、開示されている。これらの構成は、従来力知られているため、その詳細な説明を省略する。

[0094] 第 1トンネル通信部 24は、第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路により、トンネル通信を行う。ここで、トンネル通信とは、パケットをカプセル化し、そのカプセルィ匕後のパケットによって通信を行うことを言う。第 1トンネル通信部 24は、パケットのカプセル化と、カプセル化されたパケットのカプセル化の解除とを行う。ここで、ノケットのカプセルィ匕とは、そのパケットをペイロードに含み、新たなヘッダを有する新たなパケットを構成することである。新たなパケットのヘッダ、すなわち、カプセルィ匕後のパケットのヘッダは、ペイロードに含まれるパケットのヘッダのレイヤと同じレイヤのヘッダ、あるいは、そのレイヤよりも高次のレイヤのヘッダである。なお、カプセル化の具体例については後述する。

[0095] カプセル化を行う場合に、ペイロードに含まれるパケットを暗号ィ匕してもよぐあるいは暗号化しなくてもよい。また、カプセル化の解除とは、カプセル化後のパケットのぺィロード力パケットを取り出すことを言う。そのペイロードに含まれて、たパケットが力プセルイ匕のときに暗号ィ匕されていた場合には、カプセルィ匕の解除のときに、その復号化を行ってもよい。具体的には、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットは、第 1トンネル通信部 24でカプセルィ匕されて P2P通信の経路により送信される。

[0096] また、第 2トンネル通信装置 5から P2P通信の経路により送信されたカプセルィ匕されたパケットは、第 1トンネル通信部 24でカプセルィ匕が解除されて第 1情報処理装置 1 に送信される。なお、アドレス変換の処理と、カプセル化、あるいはカプセル化の解除の処理との順序を問わないことは、前述の説明の通りである。また、第 1トンネル通信部 24は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク '力ードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0097] 第 1アドレス取得部 25は、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4のアドレスを、後述する第 1アドレス付与装置 31から取得する。そのアドレスの取得時に、メディア' アクセス制御（以下、 MACと記す)アドレスが必要な場合には、例えば、第 1アドレス取得部 25は、第 2情報処理装置 4の実際の MACアドレスを用いてもよい。あるいは、あらかじめアドレス取得のために確保されて!、る MACアドレスを用いてもよ!、。

[0098] あるいは、第 1LAN200に接続されている機器で用いられていない MACアドレスであって、ランダムに発生した MACアドレスを用いてもよい。第 2情報処理装置 4の MACアドレスは、例えば、後述する第 1アドレス受信部 27で受信されたものであってもよぐその他の方法によって取得されたものであってもよい。また、第 1アドレス取得部 25は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク '力ードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0099] 第 1装置アドレス取得部 26は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1のァドレスを取得する。第 1LAN200に 2つ以上の第 1情報処理装置 1が存在する場合には、その 2つ以上の第 1情報処理装置 1のアドレスを取得してもよい。また、第 1装置アドレス取得部 26は、第 1情報処理装置 1の MACアドレスを取得してもよい。アドレスの取得については、後述する。なお、第 1装置アドレス取得部 26は、ハードウェアによつて実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク 'カードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0100] 第 1アドレス受信部 27は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4のアドレス、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1のアドレス、第 2情報処理装置 4の MAC アドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを受信する。どのアドレスを受信するのかについては、アドレス変換の形態によって異なる。詳細については具体例で後述する。なお、第 1アドレス受信部 27は、それらのアドレスを同時に受信してもよぐあるいは、別々に受信してもよい。

[0101] また、第 1アドレス受信部 27は、 P2P通信の経路で送信されたアドレスを受信してもよぐあるいは、サーバ'リレー等の他の方法によって送信されたアドレスを受信してもよい。前者の場合に、パケットがカプセルィ匕されていてもよぐあるいは、カプセルィ匕されていなくてもよい。また、第 1アドレス受信部 27は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク 'カードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもょ、。

[0102] 第 1アドレス送信部 28は、第 1アドレス取得部 25が取得した第 2情報処理装置 4のアドレス、第 1装置アドレス取得部 26が取得した第 1情報処理装置 1のアドレス、第 1 情報処理装置 1の MACアドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを第 2トンネル通信装置 5に送信する。どのアドレスを送信するのかについては、アドレス変換の形態によって異なる。詳細については具体例で後述する。なお、第 1アドレス送信部 28は、それらのアドレスを同時に送信してもよぐあるいは、別々に送信してもよい。

[0103] また、第 1アドレス送信部 28は、 P2P通信の経路でアドレスを送信してもよぐあるいは、サーバ'リレー等の他の方法によってアドレスを送信してもよい。前者の場合には

、パケットがカプセルィ匕されてもよぐあるいは、カプセルィ匕されなくてもよい。また、第

1アドレス送信部 28は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムゃネットワーク ·カードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0104] 第 1蓄積部 29は、第 1アドレス対応情報を、第 1アドレス対応情報記憶部 21に蓄積する。この蓄積は、例えば、第 1アドレス取得部 25が取得したアドレスと、第 1アドレス受信部 27が受信したアドレスと、第 1装置アドレス取得部 26が取得したアドレスと、のうち、一部または全部に基づいて行われる。どのアドレスに基づいて第 1アドレス対応情報を蓄積するのかについては、アドレス変換の形態によって異なる。詳細については具体例で説明する。なお、第 1蓄積部 29が第 1アドレス対応情報を蓄積する場合に、一括して第 1アドレス対応情報を蓄積してもよぐあるいは、第 1アドレス対応情報を構成するアドレスごとに複数回に分けて蓄積してもよい。また、第 1蓄積部 29は、ァドレスが変更された場合等に、第 1アドレス対応情報を更新してもよい。

[0105] 第 1存在確認情報受信部 32は、存在確認情報を受信する。ここで、存在確認情報とは、装置の存在を確認するために送信される情報である。存在確認情報の具体例については後述する。なお、第 1存在確認情報受信部 32は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク 'カードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもょ、。

[0106] 第 1返信情報送信部 33は、第 1存在確認情報受信部 32が存在確認情報を受信した場合に、その存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、第 2情報処理装置 4に代わって、送信する。すなわち、代理応答する。第 1返信情報送信部 33が返信情報を送信することにより、第 2情報処理装置 4が実際に存在確認情報に対する返信情報を送信する場合に比べて、存在確認情報の送信から返信情報の受信までの期間を短くすることができうる。返信情報に送信元のアドレスが含まれる場合には、そのアドレスは、第 2情報処理装置 4に対応したアドレスであるとする。なお、第 1 返信情報送信部 33は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは、モデムやネットワーク ·カードなどの通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0107] 第 1IZF34は、第 1LAN200に接続されるインターフェースである。第 1IZF34は、第 1LAN200と接続するためのハードウェアであり、例えば、ネットワーク 'インタフエース'カード（Network Interface Card:以下、 NICと記す）等である。第 1トンネル通信装置 2は、この第 1IZF34を介して第 1情報処理装置 1と通信する。また、第 1 トンネル通信部 24は、この第 1IZF34を介してトンネル通信を行う。

[0108] 第 1通信処理装置 3は、第 1情報処理装置 1や第 1トンネル通信装置 2による通信に関する処理を行う。第 1通信処理装置 3は、第 1情報処理装置 1や第 1トンネル通信装置 2と、第 2通信処理装置 6や P2P通信確立サーバ 7と、の間の通信に関する処理を行う。第 1通信処理装置 3は、アドレス変換を行うネットワーク'アドレス'トランスレーシヨン（以下、 NATと記す)機能を有する装置であってもよぐパケット 'フィルタリングのファイアウォール (Firewall)の機能を有する装置であってもよぐあるいは、その両者を有する装置であってもよ、。

[0109] ここで、 NAT機能には、アドレス変能や、ポート割り当て機能等が含まれる。また、パケット 'フィルタリングとは、例えば、受信フィルタ ·ルールに基づいた受信バケツトの選択を行うものである。受信フィルタ 'ルールには、例えば、そのポートからバケツトを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しな、アドレス ·センシティブ (Addre ss Sensitive)フィルタ、そのポートからパケットを送信したポートからのみしかバケツトを受信しないポート'センシティブ（Port Sensitive)フィルタ、フィルタが存在しな Vゾー (No)フィルタがある。 [0110] 本実施例では、図 2で示すように、第 1通信処理装置 3が第 1アドレス付与装置 31 を備えるものとする。ここで、第 1アドレス付与装置 31とは、第 1LAN200に接続されている装置にアドレスを付与する装置であり、例えば、ダイナミック'ホスト'コンフィギユレーシヨン.プロトコノレ (Dynamic Host Configuration Protocol:以下、 DHC Pと記す)サーバである。

[0111] 本実施例では、第 1アドレス付与装置 31が DHCPサーバであるとする。本実施例における第 1通信処理装置 3は、いわゆる「ルータ」と呼ばれる装置である。なお、本実施例では、第 1通信処理装置 3が第 1アドレス付与装置 31を有する場合について説明する力第 1LAN200に属するのであれば、第 1アドレス付与装置 31は、第 1通信処理装置 3が有しなくてもよい。例えば、第 1LAN200に独立して第 1アドレス付与装置 31が接続されて!、てもよ!/、。

[0112] 第 2情報処理装置 4は、第 2トンネル通信装置 5、第 2通信処理装置 6等を介して、第 1情報処理装置 1と通信を行う。第 2情報処理装置 4は、例えば、 PCであってもよく、映像録画装置やプリンタなどの家電機器であってもよぐゲーム装置等であってもよぐ通信を行う装置であれば限定されない。なお、第 2情報処理装置 4は、第 2LAN3 00を介して通信回線 100に接続されたサーバ等にアクセス可能である。

[0113] 第 2トンネル通信装置 5は、第 2LAN300に接続されていて、第 2情報処理装置 4と通信可能であり、第 1トンネル通信装置 2との間でトンネル通信を行う。図 3で示されるように、第 2トンネル通信装置 5は、第 2アドレス対応情報記憶部 51と、第 2アドレス変換部 52と、第 2P2P通信確立部 53と、第 2トンネル通信部 54と、第 2アドレス取得部 5 5と、第 2装置アドレス取得部 56と、第 2アドレス受信部 57と、第 2アドレス送信部 58と、第 2蓄積部 59と、第 2存在確認情報受信部 62と、第 2返信情報送信部 63と、第 21 /F64と、 CPU302と、記録媒体 306と、を備免る。

[0114] 第 2アドレス対応情報記憶部 51では、第 2LAN300におけるアドレスと、第 1LAN 200におけるアドレスとを対応付ける情報である第 2アドレス対応情報が記憶される。第 2アドレス対応情報記憶部 51は、第 1アドレス対応情報記憶部 21と同様のものであり、詳細な説明を省略する。なお、第 1アドレス対応情報記憶部 21が記憶している第 1アドレス対応情報と、第 2アドレス対応情報記憶部 51が記憶している第 2アドレス対応情報とは、同一のものであってもよぐあるいは、異なるものであってもよい。

[0115] 第 2アドレス変換部 52は、第 2アドレス対応情報記憶部 51が記憶している第 2ァドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。第 2アドレス変換部 52は、第 1アドレス変換部 22と同様のものであり、詳細な説明を省略する。第 2P2P通信確立部 53は、第 1トンネル通信装置 2との間で P2P通信を確立する。第 2P2P通信確立部 53は、第 1P2P通信確立部 23と同様のものであり、詳細な説明を省略する。第 2トンネル通信部 54は、第 2P2P通信確立部 53が確立した P2P通信の経路により、トンネル通信を行う。第 2トンネル通信部 54は、第 1トンネル通信部 24と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

[0116] 第 2アドレス取得部 55は、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1のアドレスを、後述する第 2アドレス付与装置 61から取得する。第 2アドレス取得部 55は、第 1ァドレス取得部 25と同様のものであり、詳細な説明を省略する。第 2装置アドレス取得部 56 は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4のアドレスを取得する。第 2装置アドレス取得部 56は、第 1装置アドレス取得部 26と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

[0117] 第 2アドレス受信部 57は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1のアドレス、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4のアドレス、第 1情報処理装置 1の MAC アドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを受信する。第 2アドレス受信部 57は、第 1アドレス受信部 27と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

[0118] 第 2アドレス送信部 58は、第 2アドレス取得部 55が取得した第 1情報処理装置 1のアドレス、第 2装置アドレス取得部 56が取得した第 2情報処理装置 4のアドレス、第 2 情報処理装置 4の MACアドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを第 1トンネル通信装置 2に送信する。第 2アドレス送信部 58は、第 1アドレス送信部 28と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

[0119] 第 2蓄積部 59は、第 2アドレス対応情報を第 2アドレス対応情報記憶部 51に蓄積する。第 2蓄積部 59は、第 1蓄積部 29と同様のものであり、詳細な説明を省略する。ただし、前述のように、第 1蓄積部 29が蓄積する第 1アドレス対応情報と、第 2蓄積部 5 9が蓄積する第 2アドレス対応情報とは、同一のものであってもよぐあるいは、異なるものであってもよい。

[0120] 第 2存在確認情報受信部 62は、存在確認情報を受信する。第 2存在確認情報受信部 62は、第 1存在確認情報受信部 32と同様のものであり、詳細な説明を省略する。第 2返信情報送信部 63は、第 2存在確認情報受信部 62が存在確認情報を受信した場合に、その存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、第 1情報処理装置 1に代わって、送信する。第 2返信情報送信部 63は、第 1返信情報送信部 33と同様のものであり、詳細な説明を省略する。第 2IZF64は、第 2LAN300に接続されるインターフェースである。第 2IZF64は、第 1I/F34と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

[0121] 第 2通信処理装置 6は、第 2情報処理装置 4や第 2トンネル通信装置 5による通信に関する処理を行う。第 2通信処理装置 6は、第 2情報処理装置 4や第 2トンネル通信装置 5と、第 1通信処理装置 3や P2P通信確立サーバ 7との間の通信に関する処理を行う。第 2通信処理装置 6は、第 1通信処理装置 3と同様のものであり、詳細な説明を省略する。本実施例では、図 3で示すように、第 2通信処理装置 6が第 2アドレス付与装置 61を備えるものとする。第 2アドレス付与装置 61は、第 2LAN300に接続されており、第 2LAN300に接続されている装置にアドレスを付与する。第 2アドレス付与装置 61は、第 1アドレス付与装置 31と同様のものであり、詳細な説明を省略する。

[0122] P2P通信確立サーバ 7は、 P2P通信を確立するための処理を行う。 P2P通信確立サーバ 7は、例えば、前述の文献等に記載されている、 P2P通信を確立するために必要な処理を行う。なお、 P2P通信確立サーバ 7が 1個である場合について示している力 P2P通信確立サーバ 7は、 2つ以上のサーバ力構成されるものであってもよい。

[0123] 次に、本実施例における第 1トンネル通信装置 2の動作について、図 4のフローチヤートを用いて説明する。なお、図 4のフローチャートでは、第 1トンネル通信装置 2がトンネル通信を開始してから、そのトンネル通信を終了するまでの処理を示して、る。まず、第 1P2P通信確立部 23は、第 2トンネル通信装置 5との間で、 P2P通信を確立する (ステップ (以下、 Sと記す） 101)。この具体的な処理は、例えば、前述の文献等に記載されているものであり、詳細な説明を省略する。第 1アドレス取得部 25、第 1ァドレス受信部 27等は、アドレスの取得やアドレスの送受信等を行う（S 102)。この処理の詳細については、後述する。

[0124] 第 1蓄積部 29は、第 1アドレス対応情報を、第 1アドレス対応情報記憶部 21に蓄積する（S103)。第 1トンネル通信部 24は、第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路により、トンネル通信を行う（S 104)。このトンネル通信の詳細については、後述する。なお、この P2P通信の経路によりトンネル通信が行われている場合に、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4とは、異なるネットワークに属するにもかかわらず、まるで同一セグメントであるかのように通信を行うことができる。

[0125] 第 1トンネル通信部 24は、トンネル通信を終了するかどうか判断する（S105)。トンネル通信を終了する場合とは、例えば、第 1情報処理装置 1等からトンネル通信を終了する旨の指示を受信した場合や、一定の期間以上、 P2P通信の経路によるトンネル通信が行われな力つた場合などである。そして、トンネル通信を終了しない場合には、ステップ 104に戻り、トンネル通信を終了する場合には、一連の処理は終了となる。なお、トンネル通信を終了する場合に、通信を終了する何力もの処理を行ってもよい。

[0126] 次に、本実施例における第 2トンネル通信装置 5の動作について、図 5のフローチヤートを用いて説明する。なお、図 5のフローチャートでは、第 2トンネル通信装置 5がトンネル通信を開始してから、そのトンネル通信を終了するまでの処理を示して、る。第 2P2P通信確立部 53は、第 1トンネル通信装置 2との間で、 P2P通信を確立する（ S201)。この具体的な処理は、例えば、前述の文献等に記載されているものであり、詳細な説明を省略する。

[0127] 第 2アドレス取得部 55、第 2アドレス受信部 57等は、アドレスの取得やアドレスの送受信等を行う（S202)。この処理の詳細については、後述する。第 2蓄積部 59は、第 2アドレス対応情報を、第 2アドレス対応情報記憶部 51に蓄積する（S203)。第 2トンネル通信部 54は、第 2P2P通信確立部 53が確立した P2P通信の経路により、トンネル通信を行う（S204)。このトンネル通信の詳細については、後述する。

[0128] 第 2トンネル通信部 54は、トンネル通信を終了するかどうか判断する（S205)。トンネル通信を終了する場合とは、例えば、第 2情報処理装置 4等からトンネル通信を終了する旨の指示を受信した場合や、一定の期間以上、 P2P通信の経路によるトンネル通信が行われな力つた場合などである。そして、トンネル通信を終了しない場合には、ステップ 204に戻り、トンネル通信を終了する場合には、一連の処理は終了となる。なお、トンネル通信を終了する場合に、通信を終了する何力もの処理を行ってもよい。

[0129] ここで、第 1アドレス変換部 22、第 2アドレス変換部 52によるアドレスの変換について説明する。第 1アドレス変換部 22と、第 2アドレス変換部 52と、がパケットのアドレスを変換することにより、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、がまるで同一の LANに属するかのように通信が行われることになる。したがって、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4にパケットが送信される場合には、図 6で示されるように、送信先のアドレス及び送信元のアドレスがそれぞれ、第 1LAN200におけるアドレスから、第 2LAN300におけるアドレスに変換されることになる。

[0130] 送信先のアドレス及び送信元のアドレスをそれぞれ、第 1アドレス変換部 22によつて変換するの力、あるいは、第 2アドレス変換部 52によって変換するのかによつて、 4 通りのパターンがある。また同様に、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にパケットが送信される場合にも、送信先のアドレス及び送信元のアドレスをそれぞれ、第 1アドレス変換部 22によって変換するの力、あるいは、第 2アドレス変換部 52によつて変換するのかによつて、 4通りのパターンがある。その結果、図 7で示されるように、アドレス変換について、合計 16通りのパターンが存在することになる。

[0131] ただし、この 16パターンは、第 1LAN200におけるアドレスから、第 2LAN300におけるアドレスに直接変換する場合にっヽてのみである。他の情報を介して変換する場合については、後述する。なお、図 7において、「第 1」は、第 1情報処理装置 1を示し、「第 2」は、第 2情報処理装置 4を示している。また、図 7では、各パターンに (A) から (P)までの記号を付している。以下、パターン (A)から (D)について、本実施例の具体例で説明する。また、パターン）については、第 2実施例において説明する

[0132] 次に、本実施例における情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。以下の具体例では、具体例 1において、図 7のパターン (A)について説明する。また、具体例 2において、図 7のパターン (D)について説明する。また、具体例 3において、図 7のパターン（B)について説明する。また、具体例 4において、図 7のパターン (C)について説明する。

[0133] ここで、第 1情報処理装置 1、第 1トンネル通信装置 2、第 1通信処理装置 3等のインタネット ·プロトコル (以下、 IPと記す)アドレスは、以下のようであるとする。第 1情報処理装置 1、第 1トンネル通信装置 2のアドレスは、第 1通信処理装置 3の第 1アドレス付与装置 31が付与したものである。第 2情報処理装置 4、第 2トンネル通信装置 5のアドレスは、第 2通信処理装置 6の第 2アドレス付与装置 61が付与したものである。

[0134] 第 1情報処理装置 1 : 192. 168. 0. 10

第讣ンネル通信装置 2 : 192. 168. 0. 2

第 1通信処理装置 3のローカル側： 192. 168. 0. 1

第 1通信処理装置 3の広域側： 202. 224. 135. 10

第 2情報処理装置 4 : 192. 168. 1. 10

第 2卜ンネル通信装置 5 : 192. 168. 1. 2

第 2通信処理装置 6のローカル側： 192. 168. 1. 1

第 2通信処理装置 6の広域側： 155. 32. 10. 10

まず、 P2P通信の確立について説明する。ここでは、第 1トンネル通信装置 2、第 2トンネル通信装置 5の電源が投入されることにより、両装置が P2P通信の確立の処理を開始するものとする。第 1P2P通信確立部 23、第 2P2P通信確立部 53は、 P2P通信確立サーバ 7のアドレスをあらかじめ保持しており、そのアドレスを用いて、 P2P通信確立サーバ 7にアクセスすることによって、 P2P通信を確立する。

[0135] なお、第 1P2P通信確立部 23、及び第 2P2P通信確立部 53は、それぞれ、相手方のトンネル通信装置を識別する装置識別情報を保持しており、その装置識別情報を用いて、相手方のトンネル通信装置を識別し、 P2P通信を確立するものとする。そのトンネル通信装置の装置識別情報が、第 1トンネル通信装置 2、及び第 2トンネル通信装置 5で、記憶されるようになる過程は問わない。例えば、ユーザが入力デバイス（図示せず)や記録媒体 305等を介して、その装置識別情報を第 1トンネル通信装置 2 等に蓄積してもよい。あるいは、工場出荷の時点で第 1トンネル通信装置 2と第 2トンネル通信装置 5とが一組にされており、互いに相手方の装置識別情報があら力じめ蓄積されていてもよい。

[0136] 第 1トンネル通信装置 2の第 1P2P通信確立部 23と、第 2トンネル通信装置 5の第 2 P2P通信確立部 53と、が P2P通信を確立する処理については、従来から知られており、その詳細な説明を省略する。なお、 P2P通信を確立する処理において、第 1P2P 通信確立部 23は、その P2P通信で用いる第 2通信処理装置 6の広域側の IPアドレス「155. 32. 10. 10」と、ポート番号「22222」と、を取得し、それらを第 1トンネノレ通信部 24に渡したとする。また同様に、第 2P2P通信確立部 53は、その P2P通信で用いる第 1通信処理装置 3の広域側の IPアドレス「202. 224. 135. 10」と、ポート番号「 11111」と、を取得し、それらを第 2トンネル通信部 54に渡したとする（S101、 S201)

[0137] 以下、本実施例の具体例 1を説明する。

[0138] この具体例では、図 7のパターン (A)について説明する。図 7からわ力るように、この具体例では、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4にパケットが送信される場合には、第 1アドレス変換部 22において送信先のアドレス及び送信元のアドレスのァドレス変換が行われる。また、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にパケットが送信される場合には、第 2アドレス変換部 52において送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。

[0139] したがって、第 1アドレス対応情報は、第 1情報処理装置 1の第 1LAN200におけるアドレスと、第 1情報処理装置 1の第 2LAN300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第 1アドレス対応情報は、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレスと、第 2情報処理装置 4の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。

[0140] また、第 2アドレス対応情報は、第 1情報処理装置 1の第 1LAN200におけるァドレスと、第 1情報処理装置 1の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。また、第 2アドレス対応情報は、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるァドレスと、第 2情報処理装置 4の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。 [0141] 第 1アドレス変換部 22は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。

[0142] 図 8は、この具体例における、図 4のフローチャートのステップ 104の処理の詳細を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、第 1トンネル通信部 24、第 1存在確認情報受信部 32、第 1返信情報送信部 33に関する処理が示されている。これ以降の類似のフローチャートについても同様である。

[0143] 第 1トンネル通信部 24は、パケットを受信したかどうか判断する（S301)。そして、パケットを受信した場合には、ステップ 302に進み、そうでない場合には、ステップ 308 に進む。ここで、第 1トンネル通信部 24によるパケットの受信について説明する。第 1 トンネル通信部 24は、 P2P通信の経路を介して送信されたパケットを受信する。また、第 1トンネル通信部 24は、第 2情報処理装置 4に送信されたパケット、すなわち、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4のアドレスが送信先であるパケットも受信する。

[0144] なお、第 1トンネル通信部 24は、例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケットといった不特定多数の宛先に送信されたパケットを受信してもよぐあるいは、受信しなくてもよい。前者の場合には、不特定多数のあて先に送信されたパケットも、カプセルィ匕して送信することになる。ただし、第 1トンネル通信部 24は、後述する第 1存在確認情報受信部 32で受信される存在確認情報を受信しなくてよい。

[0145] 第 1トンネル通信部 24は、受信したパケットがカプセルィ匕されているパケットか、あるいは、カプセル化されていないパケットかを判断する（S302)。この判断は、例えば、パケットのフォーマットに基づいて判断してもよい。たとえば、 P2P通信で用いている第 1トンネル通信装置 2の IPアドレス及びポート番号を送信先とするパケットが受信された場合には、カプセルィ匕されていると判断する。そうでない場合、すなわち、第 1L AN200における第 2情報処理装置 4のアドレスを送信先とするパケットが受信された場合には、カプセルィ匕されていないと判断してもよい。そして、カプセルィ匕されているパケットを受信した場合には、ステップ 303に進み、カプセルィ匕されていないパケットを受信した場合には、ステップ 305に進む。

[0146] カプセルィ匕されているパケットを受信した場合には、第 1トンネル通信部 24は、受信したパケットのカプセル化を解除する（S303)。カプセル化の解除については後述する。第 1トンネル通信部 24は、カプセルィ匕を解除したパケットを送信する（S 304)。その結果、カプセル化の解除されたパケットは、第 1LAN200において、そのパケットの送信先として設定されている装置に送信されることになる。そして、一連の処理は終了となる。

[0147] カプセルィ匕されていないパケットを受信した場合には、第 1トンネル通信部 24は、受信したパケットを第 1アドレス変換部 22に渡す。そして、第 1アドレス変換部 22は、そのパケットのアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第 1トンネル通信部 24に渡す (S305)。なお、アドレス変換の対象となるパケットが、例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケットといった不特定多数のあて先に送信されたパケットである場合には、第 1ァドレス変換部 22は、そのパケットのネットワーク 'アドレスの部分のみを変換する。例えば、第 1アドレス変換部 22は、ブロードキャスト通信方式のパケットのネットワーク 'アドレスの部分のみを、第 2LAN300のネットワーク ·アドレスに変換する。

[0148] 次に、第 1トンネル通信部 24は、パケットをカプセル化する（S306)。カプセル化した後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスは、第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路の宛先のアドレスである。例えば、第 2通信処理装置 6の広域側の IPアドレス、及びポート番号がカプセル化された後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスに設定される。

[0149] また、カプセルィ匕した後のパケットのヘッダにおける送信元のアドレスは、第 1トンネル通信装置 2のアドレスである。ただし、第 1通信処理装置 3が NAT機能を有する場合には、送信途中において、その送信元のアドレスは変換されることになる。第 1トンネル通信部 24は、カプセルィ匕した後のパケットを送信する（S307)。そのパケットは、第 1I/F34を介して、第 1通信処理装置 3に送信される。そして、一連の処理は終了となる。

[0150] ステップ 301において、トンネルに関するパケットを受信しな力つた場合、第 1存在確認情報受信部 32は、存在確認情報を受信したかどうか判断する（S308)。そして、存在確認情報を受信した場合には、ステップ 309に進み、そうでない場合には、一連の処理は終了となる。ステップ 308で存在確認情報を受信した場合は、第 1返信情報送信部 33は、返信情報を送信する（S309)。そして、一連の処理は終了となる

[0151] 図 9は、この具体例における、図 5のフローチャートのステップ 204の処理の詳細を示すフローチャートである。第 2トンネル通信部 54は、パケットを受信した力どうか判断する（S401)。パケットを受信した場合には、ステップ 402に進み、そうでない場合には、ステップ 408に進む。ここで、第 2トンネル通信部 54によるパケットの受信について説明する。第 2トンネル通信部 54は、 P2P通信の経路を介して送信されたバケツトを受信する。

[0152] また、第 2トンネル通信部 54は、第 1情報処理装置 1に送信されたパケット、すなわち、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1のアドレスが送信先であるパケットも受信する。なお、第 2トンネル通信部 54は、例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケットといった不特定多数の宛先に送信されたパケットを受信してもよぐあるいは、受信しなくてもよい。前者の場合には、不特定多数のあて先に送信されたパケットも、カプセルィ匕して送信することになる。ただし、第 2トンネル通信部 54は、後述する第 2存在確認情報受信部 62で受信される存在確認情報を受信しなくてよい。

[0153] ステップ 401で、トンネルに関するパケットを受信した場合、第 2トンネル通信部 54 は、受信したパケットがカプセルィ匕されているパケットか、あるいは、カプセル化されていないパケットかを判断する（S402)。この判断は、例えば、パケットのフォーマットに基づいて判断してもよい。たとえば、 P2P通信で用いている第 2トンネル通信装置 5 の IPアドレス及びポート番号を送信先とするパケットが受信された場合には、カプセルイ匕されていると判断する。

[0154] そうでない場合、すなわち、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1のアドレスを送信先とするパケットが受信された場合には、カプセル化されていないと判断してもよい。そして、カプセルィ匕されているパケットを受信した場合には、ステップ 403に進み、カプセルィ匕されていないパケットを受信した場合には、ステップ 405に進む。

[0155] カプセル化されて、るパケットを受信した場合は、第 2トンネル通信部 54は、受信したパケットのカプセル化を解除する（S403)。カプセル化の解除については後述する。第 2トンネル通信部 54は、カプセルィ匕を解除したパケットを送信する（S404)。その結果、カプセル化の解除されたパケットは、第 2LAN300において、そのパケットの送信先として設定されている装置に送信されることになる。そして、一連の処理は終了となる。

[0156] カプセル化されて、な、パケットを受信した場合は、第 2トンネル通信部 54は、受信したパケットを第 2アドレス変換部 52に渡す。そして、第 2アドレス変換部 52は、そのパケットのアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第 2トンネル通信部 54に渡す (S405)。なお、アドレス変換の対象となるパケットが、例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケットといった不特定多数のあて先に送信されたパケットである場合には、第 2アドレス変換部 52は、そのパケットのネットワーク 'アドレスの部分のみを変換する。

[0157] 第 2トンネル通信部 54は、パケットをカプセル化する（S406)。カプセル化した後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスは、第 2P2P通信確立部 53が確立した P 2P通信の経路の宛先のアドレスである。例えば、第 1通信処理装置 3の広域側の IP アドレス、及びポート番号がカプセルィ匕された後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスに設定される。

[0158] また、カプセルィ匕した後のパケットのヘッダにおける送信元のアドレスは、第 2トンネル通信装置 5のアドレスである。ただし、第 2通信処理装置 6が NAT機能を有する場合には、送信途中において、その送信元のアドレスは変換されることになる。第 2トンネル通信部 54は、カプセルィ匕した後のパケットを送信する。そのパケットは、第 2IZ F64を介して、第 2通信処理装置 6に送信される（S407)。そして、一連の処理は終了となる。

[0159] ステップ 401で、トンネルに関するパケットを受信しな力つた場合、第 2存在確認情報受信部 62は、存在確認情報を受信したかどうか判断する (S408)。そして、存在確認情報を受信した場合には、ステップ 409に進み、そうでない場合には、一連の処理は終了となる。存在確認情報を受信した場合は、第 2返信情報送信部 63は、返信情報を送信する（S409)。そして、一連の処理は終了となる。

[0160] 次に、図 10〜図 12を用いて、本実施例における第 1トンネル通信部 24、及び第 2トンネル通信部 54によるパケットのカプセル化、カプセルィ匕の解除について説明する。ここでは、カプセルィ匕される前のパケットをオリジナル 'パケットと呼ぶ。まず、オリジナル 'パケットが、図 10で示されるものであったとする。第 1トンネル通信部 24等は、図 11で示されるように、そのオリジナル 'パケットに XXヘッダと、 XXトレーラとを付カロし、さらにユーザ.データグラム.プロトコル（以下、 UDPと記す）ヘッダ、 IPヘッダを付加することによって、オリジナル 'パケットのカプセルィ匕を行う。

[0161] ここで、 XXヘッダ、 XXトレーラは、例えば、 IPカプセル化セキュリティ 'ペイロード（E ncapsulating Security Payload:以下、 ESPと記ヘッダ、認識へッタ (Auth entication Header:以下、 AHと記す）、 ESPトレーラである。それらは、図 10で示されるオリジナル ·パケットを暗号ィ匕する目的等で付加されるものである。なお、 XXへッダ、 XXトレーラはなくてもよい。また、 XXヘッダと XXトレーラのいずれか一方のみであってもよい。また、 XXヘッダ、 XXトレーラは、 2個以上付いていてもよい。

[0162] カプセル化された後の IPヘッダ、 UDPヘッダには、 P2P通信の相手方の通信処理装置のアドレス、ポート番号が設定されることになる。例えば、第 1トンネル通信部 24 力 Sカプセルィ匕を行う場合には、カプセルィ匕後のパケットの IPヘッダに含まれる送信先の IPアドレスは、第 2通信処理装置 6の IPアドレス「155. 32. 10. 10」であり、カプセルイ匕後のパケットの UDPヘッダに含まれる送信先のポート番号は、第 2通信処理装置 6のポート番号「22222」である。第 2トンネル通信部 54も、同様にカプセル化を行

[0163] なお、オリジナル 'パケットがイーサネット（登録商標）ヘッダを有するパケット（通常は「フレーム」と呼ばれる力本明細書では「パケット」と呼ぶ）であってもよい。その場合には、カプセルィ匕後のパケットは、図 12で示されるようになる。この場合のイーサネット.ヘッダに含まれる MACアドレスは、アドレス解決プロトコル（Address Resoluti on Protocol:以下、 ARPと記す）によって取得された MACアドレスとなる。 ARPによる MACアドレスの取得については、後述する。

[0164] なお、図 11、図 12では、 UDPヘッダによりカプセル化を行う場合について説明した力本発明は、 P2P通信の経路の確立を、 UDPパケットでなぐトランスミッション制御プロトコル (以下、 TCPと記す)パケットを用いて行う場合には、 TCPヘッダによりカプセル化を行ってもよ!、。

[0165] 次に、図 13を用いて、第 1トンネル通信装置 2、第 2トンネル通信装置 5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理 (S102, S202)について説明する。まず、第 1装置アドレス取得部 26は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPァドレス「192. 168. 0. 10」、及び MACアドレス「00 : 11 : 22 :^:：68 :じじ」を取得する（ 401)。この処理の詳細については後述する。

[0166] 第 1アドレス送信部 28は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した第 1情報処理装置 1の IPアドレス、 MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路により送信する (402)。すなわち、それらのアドレスをペイロードに含むパケットを、第 2通信処理装置 6の広域側のアドレス、ポート番号を送信先として送信する。そのパケットは、第 2通信処理装置 6でァドレス変換され、第 2トンネル通信装置 5に送信されて、第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0167] 第 2装置アドレス取得部 56は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」、及び MACアドレス「01 : 23 :45 :AA:AA:AA」を取得する（403)。第 2アドレス送信部 58は、第 2装置アドレス取得部 56が取得した第 2情報処理装置 4の IPアドレス、 MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第 2P2P通信確立部 53が確立した P2P通信の経路により送信する (404)。すなわち、それらのアドレスをペイロードに含むパケットを、第 1通信処理装置 3の広域側のアドレス、ポート番号を送信先として送信する。そのパケットは、第 1通信処理装置 3でアドレス変換され、第 1トンネル通信装置 2に送信されて、第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0168] 第 1アドレス取得部 25は、 IPアドレスを要求するブロードキャスト通信方式のバケツトを送信する。このパケットの送信先の IPアドレスは、「192. 168. 0. 255」であり、送信元の IPアドレスは「0. 0. 0. 0」である。また送信先の MACアドレスは、「FF:FF : FF:FF:FF :FF」であり、送信元の MACアドレスは、第 2情報処理装置 4の MACァドレス「01 : 23 :45 :AA:AA:AA」である。このように、第 1アドレス取得部 25は、第 2 情報処理装置 4であるかのように IPアドレスを要求するパケットを送信する。

[0169] なお、 DHCPサーバである第 1アドレス付与装置 31は、送信元の MACアドレスに対応付けて、 IPアドレスを付与することがある。したがって、第 1トンネル通信装置 2の MACアドレスを送信元の MACアドレスとすると、第 1トンネル通信装置 2の IPァドレス「192. 168. 0. 2」力付与されることがある。しかし、第 2情報処理装置 4の MACァドレスを用いることによって、新たな IPアドレス「192. 168. 0. 20」が付与されることになる。

[0170] 第 1アドレス付与装置 31で付与された IPアドレス「192. 168. 0. 20」は、ブロードキャスト通信方式のバケツトで第 1トンネル通信装置 2に送信され、第 1アドレス取得部 25がそのパケットを受け取る。このようにして、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレスが取得される（405)。ここで、第 1アドレス受信部 27が、 2つ以上の IPアドレスと MACアドレスとの組を、受信した場合には、その組の数だけ、第 1アドレス取得部 25は、 IPアドレスの取得を行うものとする。

[0171] なお、上述のように、新たな IPアドレスが DHCPサーバにおいて付与されるためには、第 1LAN200で用いられて!/ヽなヽ MACアドレスを用いて IPアドレスを要求するパケットを送信すればよい。したがって、第 2情報処理装置 4の MACアドレス以外を用いて、 IPアドレスを要求するパケットを送信してもよい。例えば、ランダムに発生した MACアドレスであっても、第 1LAN200で用いられている MACアドレスと同一になる可能性は著しく低いと考えられるため、ランダムに発生した MACアドレスを用いてもよい。あるいは、あらかじめ所定の MACアドレスの付与されているネットワーク IZF を機器で用いな、ように確保する。

[0172] その MACアドレス (複数であることが好ましい）を、第 1アドレス取得部 25が保持する。その MACアドレスを用いて IPアドレスを要求するパケットを送信するようにしてもよい。この場合には、 IPアドレスの要求で用いた MACアドレスは、どの機器でも用いられていないため、 DHCPサーバは、新たな IPアドレスを付与することになる。なお、その他の方法を用いて、 IPアドレスの取得を行ってよい。このように、 IPアドレスの取得において、第 2情報処理装置 4の MACアドレスを用いない場合には、第 2装置アドレス取得部 56における MACアドレスの取得や、第 2アドレス送信部 58による MAC アドレスの送信は不要である。

[0173] 第 1アドレス送信部 28は、第 1アドレス取得部 25が取得した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、上記（402)と同様にして、第 2トンネル通信装置 5に送信する（406)。そのアドレスは、第 2トンネル通信装置 5 の第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0174] 第 2アドレス取得部 55も、第 1アドレス取得部 25と同様にして、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレスを、第 2アドレス受信部 57が受信した MACアドレス「00： 11： 22： AA： BB： CC」を用いて取得する（407)。この場合に、第 2アドレス付与装置 61が付与した IPアドレスは、「192. 168. 1. 20」であったとする。なお、第 1情報処理装置 1の MACアドレス以外を用いてアドレスの取得を行ってもよいことは上記説明と同様である。

[0175] 第 2アドレス送信部 58は、第 2アドレス取得部 55が取得した、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20」を、上記（404)と同様にして、第 1トンネル通信装置 2に送信する（408)。そのアドレスは、第 1トンネル通信装置 2 の第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0176] なお、図 13において、処理の順序には、ある程度の任意性がある。例えば、上記（ 401)、（402)と、（403)、（404)との川頁序は逆でもよい。すなわち、（403)、（404)、 (401)、（402)の順に処理を実行してもよい。また、上記 (403)の後に (407)を行い、その後、（404)、（408)を一つの処理としてアドレスの送信を行ってもよい。

[0177] 次に、第 1蓄積部 29は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 0. 10」と、第 1アドレス受信部 27 が受信した、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1 . 20」と、を対応付ける情報を蓄積する。

[0178] また、第 1蓄積部 29は、第 1アドレス取得部 25が取得した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」と、第 1アドレス受信部 27が受信した、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」と、を対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第 1アドレス対応情報の蓄積が行われる（S103)。図 14は、本実施例における第 1蓄積部 29が蓄積した第 1アドレス対応情報の一例を示す図である。

[0179] 第 2蓄積部 59は、第 2アドレス受信部 57が受信した、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 0. 10」と、第 2アドレス取得部 55が取得した、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20」と、を対応付ける情報を蓄積する。

[0180] また、第 2蓄積部 59は、第 2アドレス受信部 57が受信した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」と、第 2装置アドレス取得部 56 が取得した、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1 . 10」と、を対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第 2アドレス対応情報の蓄積が行われる（S203)。第 2蓄積部 59が蓄積した第 2アドレス対応情報も、図 14と同様になる。

[0181] なお、第 1トンネル通信部 24は、第 1アドレス取得部 25が取得した、第 1LAN200 における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を保持しておく。そして、その IPアドレスが送信先のパケットを受信して、カプセルィ匕して送信するものとする。同様に、第 2トンネル通信部 54も、第 2アドレス取得部 55が取得した、第 2LAN3 00における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20」を保持しておく。そして、その IPアドレスが送信先のパケットを受信して、カプセル化して送信するものとする。

[0182] また、第 1トンネル通信装置 2は、第 1トンネル通信装置 2の MACアドレスが送信先であるパケットだけでなぐ第 1アドレス取得部 25がアドレスの取得で用いた、第 2情報処理装置 4の MACアドレスが送信先であるパケットも、受信する。また、第 2トンネル通信装置 5は、第 2トンネル通信装置 5の MACアドレスが送信先であるパケットだけでなぐ第 2アドレス取得部 55がアドレスの取得で用いた第 1情報処理装置 1の M ACアドレスが送信先であるパケットも、受信する。なお、送信された全てのパケットを受信し、その後にトンネル通信を行うかどうかなどを判断する場合には、第 1トンネル通信装置 2及び第 2トンネル通信装置 5は、無差別モード (プロミスキャス ·モード： Pr omiscuous Mode)でパケットを受信するようにしてもょヽ。

[0183] 次に、本実施例において、第 1情報処理装置 1が、第 2情報処理装置 4の IPァドレスを、取得する方法について説明する。ここでは、ユニバーサル 'プラグ 'アンド'プレィ（以下、 UPnPと記す）—オーディオ 'ビジュアル（以下、 AVと記す)規格のシンプル-サービス発見プロトコル（Simple Service Discover Protocol:以下、 SSDP と記す)を用いる場合について説明する。ただし、ここでは、第 1トンネル通信装置 2 力 SDPの問い合わせパケットに対して、第 2情報処理装置 4に代わって代理応答するものとする。

[0184] 具体的には、まず、第 1情報処理装置 1は、機器を問い合わせるパケットを不特定多数の宛先に送信する。このパケットは、 UPnP— AV規格の SSDPの問い合わせパケットである。このパケットは、 IPマルチキャスト通信方式によって送信される。そのパケットは、第 1存在確認情報受信部 32で受信され (S308)、第 1返信情報送信部 33 に、存在確認情報の受信された旨が渡される。すると、第 1返信情報送信部 33は、第 1トンネル通信部 24から、第 2LAN300に接続されている第 2情報処理装置 4の IP アドレスを取得する。そして、その IPアドレスを送信元として、返信情報のパケットをュ二キャスト通信方式により送信する。

[0185] なお、 2つ以上の第 2情報処理装置 4の IPアドレスがある場合には、そのアドレスの個数分だけ返信情報のパケットが送信される。そのパケットは、第 1情報処理装置 1 において受信され、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の IPアドレスを知ることができる。なお、第 1トンネル通信装置 2の存在を確認するための SSDPの問い合わせパケットに対する返信のパケットは、図示しない構成要素が送信するものとする。なお、本実施例では、第 1情報処理装置 1が第 2情報処理装置 4のアドレスを取得する処理について説明したが、第 2情報処理装置 4も同様にして、第 1情報処理装置 1 のアドレスを取得することができる。

[0186] また、第 1存在確認情報受信部 32が SSDPの問い合わせパケットを存在確認情報として受信する場合について説明したが、第 1存在確認情報受信部 32は、その他のパケットを存在確認情報として受信してもよい。例えば、ブロードキャスト通信方式で送信された接続試験用（以下、 Pingと記す)のパケットを第 1存在確認情報受信部 3 2が存在確認情報として受信し、第 1返信情報送信部 33が、その受信に対応して、第 2情報処理装置 4としての返信情報を送信するようにしてもょヽ。

[0187] 第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、の間での通信について説明する前に、 ARPを用いて MACアドレスを取得する処理について説明する。ここでは、 (A)A RPリクエスト.パケット、 ARPレスポンス 'パケットがカプセル化される場合と、 (B)AR pリクエスト.パケット、 ARPレスポンス 'パケットがカプセル化されず、トンネル通信装置が代理応答する場合と、の 2つのケースについて説明する。

[0188] (A)まず、 ARPのパケットがカプセルィ匕される場合にっ、て説明する。

[0189] 第 1情報処理装置 1が、第 2情報処理装置 4の IPアドレスについて、 ARPリクエスト' パケットをブロードキャスト通信方式によって送信する。第 1トンネル通信部 24は、その ARPリクエスト 'パケットをカプセルィ匕し、第 2トンネル通信装置 5に送信する。なお、この場合に、 ARPリクエスト 'パケットに含まれる第 2トンネル通信装置 5の IPアドレスは、送信先のアドレスを変換するアドレス変換部によって変換されるものとする。

[0190] この具体例では、送信先のアドレスを、送信側のトンネル通信装置にお、て、ァドレス変換することになつているため、第 1情報処理装置 1から送信された ARPリクエスト' パケットに含まれる第 2トンネル通信装置 5の IPアドレスは、第 1アドレス変換部 22によって変換されるものとする。第 1トンネル通信装置 2から送信されたカプセルィ匕後のパケットは、第 2トンネル通信装置 5においてカプセルィ匕が解除される。第 2情報処理装置 4が、その ARPリクエスト 'パケットに返答する。すなわち、第 2情報処理装置 4から送信された ARPレスポンス 'パケットは、第 2トンネル通信装置 5でカプセル化され、第 1トンネル通信装置 2に送信される。

[0191] なお、この ARPレスポンス 'パケットについても、第 2トンネル通信装置 5の第 2ァドレス変換部 52において、アドレス変換がなされるものとする。第 1トンネル通信装置 2は、カプセル化を解除し、 ARPレスポンス 'パケットを第 1情報処理装置 1に送信する。このようにして、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の MACアドレスを知ることができ、第 2情報処理装置 4にパケットを送信するときには、その MACアドレスを送信先の MACアドレスとして用いることができる。

[0192] なお、第 1トンネル通信部 24は、受信したパケットをイーサネット ·ヘッダごとカプセル化してもよく（図 10参照）、あるいは、イーサネット 'ヘッダを除去してカプセル化してもよい（図 9参照)。前者の場合に、第 2トンネル通信部 54は、カプセル化を解除して送信することにより、そのパケットは、第 2情報処理装置 4で受信されることになる。

[0193] 一方、後者の場合には、第 2トンネル通信部 54は、先にカプセルィ匕を解除する。その後、 ARPを用いて送信先の IPアドレス、すなわち、第 2情報処理装置 4の IPァドレス、に対応する MACアドレスを取得する。そして、その取得した MACアドレスを有するイーサネット ·ヘッダをつけたパケットを送信することにより、そのパケットは第 2情報処理装置 4で受信されることになる。なお、アドレス変換が行われるのは前述の通りである。

[0194] なお、 ARPのパケットがカプセル化される場合には、第 1トンネル通信部 24は、 AR Pレスポンス 'パケットに含まれる MACアドレスや IPアドレスを取得することによって、第 2トンネル通信装置 5に接続されてヽる第 2情報処理装置 4の MACアドレスや IPァドレスを取得することができる。その取得したアドレスを保持しておくことにより、第 1情報処理装置 1から送信されたパケットの送信先が、第 2情報処理装置 4であるかどうかを、判断することができる。あるいは、前述のようにアドレス対応情報を蓄積するためのプロセスにおいて、第 1トンネル通信部 24は、第 2情報処理装置 4の MACアドレスや IPアドレスを取得してもよ!/、。

[0195] (B)次に、トンネル通信部による代理応答の場合について説明する。

[0196] (B1)まず、第 1トンネル通信装置 2が、第 2情報処理装置 4の MACアドレスと IPァドレスとの対応を知っている場合について説明する。その場合には、第 1情報処理装置 1が、第 2情報処理装置 4の IPアドレスについて、 ARPリクエスト 'パケットを、ブロードキャスト通信方式によって送信する。すると、第 1トンネル通信装置 2は、その AR pリクエスト .パケットで問、合わせて、る IPアドレスが、第 2情報処理装置 4のアドレスであることがわかる。

[0197] その ARPリクエスト 'パケットを受信し、 ARPリクエスト 'パケットに含まれる IPアドレスに対応する MACアドレスを有する ARPレスポンス 'パケットを、第 1情報処理装置 1 に送信する。その結果、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の実際の MAC アドレスを知ることができる。その後、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されたパケットを、第 1トンネル通信部 24が、受信し、イーサネット 'ヘッダごと力プセルイ匕してもよぐイーサネット 'ヘッダを除去してカプセルィ匕してもよい点は、上記 (A)の説明と同様である。

[0198] (B2)次に、第 1トンネル通信装置 2が、第 2情報処理装置 4の MACアドレスとして、第 2情報処理装置 4の実際の MACアドレスでな、アドレスを、返答する場合につ!ヽて説明する。ここで、第 1トンネル通信装置 2は、第 2情報処理装置 4の IPアドレスを知っているものとする。第 1情報処理装置 1が、第 2情報処理装置 4の IPアドレスについて、 ARPリクエスト 'パケットを、ブロードキャスト通信方式によって、送信する。

[0199] 第 1トンネル通信装置 2は、その ARPリクエスト 'パケットで問い合わせている IPアドレスが、第 2情報処理装置 4のアドレスであることがわかる。その ARPリクエスト'バケツトを受信し、 ARPレスポンス ·パケットを第 1情報処理装置 1に送信する。なお、 ARP レスポンス 'パケットに含まれる MACアドレスは、例えば、第 1トンネル通信装置 2が用いる MACアドレスであってもよぐあるいは、その他の MACアドレス（ただし、第 1 情報処理装置 1が ARPを用いて取得できる MACアドレスではな!/、）であってもよ!/、。

[0200] この場合には、第 1トンネル通信部 24は、第 1トンネル通信部 24が ARPレスポンス' パケットに含めて送信した MACアドレスを、保持しておく。その保持している MACァドレスが送信先のアドレスとして設定されているパケットが、送信されると、そのバケツトを、送信先のアドレスが第 2情報処理装置 4であるパケットとして、受信してもよい（S 201)。なお、この場合でも、第 1トンネル通信部 24は、パケットの送信先の IPアドレスに基づいて、送信先が第 2情報処理装置 4かどうかを、判断してもよい。

[0201] また、第 1トンネル通信部 24は、受信したパケットをイーサネット 'ヘッダごとカプセル化してもよく（図 10参照）、あるいは、イーサネット 'ヘッダを除去してカプセル化してもよい（図 9参照)。前者の場合に、第 1トンネル通信部 24が、第 2情報処理装置 4 の実際の MACアドレスを、知っているときには、イーサネット 'ヘッダに含まれる送信先の MACアドレスが、第 2情報処理装置 4の実際の MACアドレスに、変換されてもよい。あるいは、第 2トンネル通信装置 5において、イーサネット 'ヘッダに含まれる送信先の MACアドレスが、第 2情報処理装置 4の実際の MACアドレスに、変換されてちょい。

[0202] 一方、後者の場合には、第 2トンネル通信部 54は、カプセルィ匕を解除した後に、 A RPを用いて、送信先の IPアドレス、すなわち、第 2情報処理装置 4の IPアドレス、に対応する MACアドレスを、取得する。その取得した MACアドレスを有するイーサネット 'ヘッダをつけたパケットを、送信することにより、そのパケットは、第 2情報処理装置 4で受信されることになる。なお、上述の実施例では、第 1情報処理装置 1が、 AR Pの処理を実行する場合について説明したが、第 2情報処理装置 4が、 ARPの処理を実行した場合も同様である。

[0203] ここで、第 2トンネル通信装置 5が、第 2情報処理装置 4の MACアドレスと IPァドレスとの対応を知る方法、あるいは、第 2トンネル通信装置 5が、第 2情報処理装置 4の I Pアドレスを知る方法にっ、て説明する。

[0204] (1)まず、同報パケットを用いる方法について説明する。

[0205] 第 2トンネル通信装置 5は、第 2LAN300に接続されている機器に対して、ブロードキャスト通信方式やマルチキャスト通信方式などのパケットを送信する。その送信したパケットに対する返信パケットを受信することによって、接続されている機器の IPアドレスや、 MACアドレス等を知ることができる。例えば、ブロードキャスト'アドレス宛の P ingを送信してもよぐ前述の SSDPの問い合わせパケットを送信してもよぐ ARPリクェスト'パケット、すなわちブロードキャスト通信方式のパケット、を送信してもよぐ他の方法を用いてもよい。

[0206] ARPリクエスト 'パケットを送信する場合には、例えば、第 2LAN300のネットワーク

'アドレスが「192. 168. 1」であれば、第 2トンネル通信装置 5は、その第 2LAN300 にアドレス力 S「192. 168. 1. 1」力ら「192. 168. 1. 254」までの ARPリクエスト 'ノケットを送信する。そして、どのアドレス力もの返信を受信するかに応じて、第 2LAN3 00に接続されて!、る機器の IPアドレスや MACアドレスを知ることができる。

[0207] (2)次に、ュ-キャスト通信方式のパケットを用いる方法について説明する。

[0208] 第 2トンネル通信装置 5は、第 2LAN300に対して、ュ-キャスト通信方式のバケツトを送信する。その送信したパケットに対する返信パケットを受信することによって、接続されている機器の IPアドレスや、 MACアドレス等を知ることができる。例えば、第 2 LAN300のネットワーク 'アドレスが「192. 168. 1」であれば、第 2トンネル通信装置 5ίま、送信先のアドレス力 S「192. 168. 1. 1」力ら「192. 168. 1. 254」までの Ping のパケットを送信する。

[0209] どのアドレス力もの返信を受信するかに応じて、第 2LAN300に接続されている機器の IPアドレスや MACアドレスを知ることができる。なお、 Pingのパケットではなく、他のパケットを用いて、そのパケットに対する返信パケットの有無に応じて IPアドレス等を知るようにしてもよぐあるいは、他の方法を用いてもよい。なお、このアドレスの取得は、第 2LAN300に接続されている全ての機器に対して行ってもよぐあるいは、特定の機器に対して行ってもよい。例えば、第 1情報処理装置 1、第 2情報処理装置 4が PCである場合には、 PCについてだけアドレスの取得を行ってもよい。

[0210] また、例えば、第 1情報処理装置 1、第 2情報処理装置 4がゲーム装置である場合には、そのゲーム装置についてだけアドレスの取得を行ってもよい。また、上記実施例では、第 2LAN300における処理について説明した力第 1LAN200においての処理も同様である。第 1装置アドレス取得部 26や、第 2装置アドレス取得部 56は、上記の方法を用いることによって、情報処理装置の IPアドレスや MACアドレスを取得することができる。

[0211] また、第 1トンネル通信部 24等は、上記説明のように、第 1アドレス対応情報を蓄積するプロセスにおいて、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレスを、取得することができる。第 1トンネル通信部 24等が、第 2情報処理装置 4の第 1LAN20 0におけるアドレスを、取得できなカゝつた場合であっても、第 1トンネル通信部 24等は、第 1アドレス対応情報を参照することにより、あるいは、第 2アドレス対応情報の送信を第 2トンネル通信装置 5に依頼し、その第 2アドレス対応情報を参照することにより、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレスを、取得することができる。第 2 トンネル通信部 54等についても同様である。

[0212] 次に、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、の間での通信について、図 1 5を用いて説明する。なお、 ARPによる送信先の MACアドレスの取得等の処理については、詳細な説明を省略する。まず、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4 の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（421)。なお、そのパケットの送信先の MACアドレスは、上記説明のように、実際の第 2情報処理装置 4の MACアドレスであってもよぐあるいは、その他の MACアドレスであってもよ!/ヽ。

[0213] 第 1トンネル通信部 24は、第 1情報処理装置 1から送信されたパケットのアドレス (I Pアドレスでもよぐ MACアドレスでもよい）に基づいて、そのパケットの送信先力第 2情報処理装置 4であるかどうかを、判断する。そして、パケットの送信先が第 2情報処理装置 4である場合には、そのパケットを受信する（S301)。第 1アドレス変換部 22 は、第 1アドレス対応情報を参照し、送信先の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「192. 168. 1. 10」に変換する（422)。

[0214] また、第 1アドレス変換部 22は、送信元の IPアドレス「192. 168. 0. 10」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「192. 168. 1. 20」に変換する。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換されたパケットを、カプセル化する（423)。カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して第 2トンネル通信装置 5に、送信される (42 4)。第 2トンネル通信装置 5の第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する（425)。そして、第 2トンネル通信部 54は、カプセル化の解除されたパケットを、第 2LAN300に、送信する (426)。そのパケットは、第 2情報処理装置 4で、受信される。

[0215] 次に、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信について、説明する。第 2情報処理装置 4は、第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（427)。送信先の MACアドレスは、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4へのパケットの送信の場合と同様に、実際の第 1情報処理装置 1の MACアドレスであってもよぐあるいは、その他の MACアドレスであってもよい。

[0216] その送信されたパケットは、第 2トンネル通信部 54で、受信される（S401)。そして、第 2アドレス変換部 52は、第 2アドレス対応情報を参照し、送信先の IPアドレス「192 . 168. 1. 20」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 10」に、変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、送信元の IPアドレス「192. 168. 1. 10 」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 20」に変換する（42

8)。

[0217] 第 2トンネル通信部 54は、アドレスが変換されたパケットを、カプセルィ匕する（429) 。カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して第 1トンネル通信装置 2に、送信される（430)。第 1トンネル通信装置 2の第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する (431)。そして、第 1トンネル通信部 24は、カブセルイ匕の解除されたパケットを、第 1LAN200に送信する（432)。そのパケットは、第 1情報処理装置 1で受信される。

[0218] ここで、第 1情報処理装置 1が、第 1LAN200に接続されている他の装置や、通信回線 100に接続されているサーバ等に、パケットを、送信する場合について、説明する。この場合には、パケットの送信先が、第 2情報処理装置 4ではないため、第 1トンネル通信装置 2は、そのパケットを受信しない。そして、第 1情報処理装置 1は、通常の通信を行うことができる。第 2情報処理装置 4についても同様である。

[0219] また、上記実施例では、 SSDPの問い合わせパケットを第 1存在確認情報受信部 3 2が受信し、第 1返信情報送信部 33が、第 2情報処理装置 4に代わって、返信情報のパケットを送信する場合について説明した。本発明はこれに限定されず、他の存在確認情報を、第 1存在確認情報受信部 32が、受信してもよい。例えば、ブロードキヤスト通信方式で送信された Ping等のパケットを、第 1存在確認情報受信部 32が受信する。

[0220] それに対して第 1返信情報送信部 33が、第 2情報処理装置 4に代わって、返信情報を送信してもよい。第 1返信情報送信部 33による返信情報のパケットの送信時には、送信元のアドレスとして、第 2情報処理装置 4のアドレスを用いる。また、この場合には、第 1トンネル通信部 24は、第 1存在確認情報受信部 32が受信した存在確認情報を、トンネル通信しないものとする。

[0221] 以上のように、第 1存在確認情報受信部 32が、存在確認情報を受信し、第 1返信情報送信部 33が、返信情報を、第 2情報処理装置 4に代わって、送信する。これにより、以下に示す従来の構成に比べて、存在確認情報が送信されてから、返信情報が受信されるまでの時間を、短くすることができる。従来の構成とは、次のとおりである。ある装置から存在確認情報が送信され、その存在確認情報がトンネル通信される。第 2情報処理装置 4が、その存在確認情報に対する返信情報を送信する。その返信情報が、再度、トンネル通信されて第 1トンネル通信装置 2を介して、存在確認情報の送信元の装置に送信される。

[0222] したがって、例えば、ある装置が、存在確認情報を送信する。その返信情報を受信するまでの時間が、所定のしきい値よりも大きいかどうかに応じて、返信情報を送信した機器が、所定のネットワーク内に存在するかどうかを判断する。あるいは、所定の宅内に存在するかどうかを判断する。これらの場合に、本発明によれば、第 2情報処理装置 4が、第 1情報処理装置 1と同じネットワーク内に存在する、あるいは、第 1情報処理装置 1と同じ宅内に存在するように見せかけることができうる。第 2存在確認情報受信部 62、第 2返信情報送信部 63についても同様である。

[0223] また、上記具体例では、第 1トンネル通信装置 2が第 2情報処理装置 4のアドレスを取得する場合に、まず、第 2トンネル通信装置 5がアドレスの取得を行い、次に、第 2トンネル通信装置 5から第 1トンネル通信装置 2に送信する場合について説明した。本発明は、これに限定されず、第 1トンネル通信装置 2が、直接、第 2情報処理装置 4のアドレスの取得を行ってもよい。その方法として、例えば、第 1トンネル通信装置 2が、ブロードキャスト.アドレス宛の Pingのパケットや、 ARPリクエスト 'パケット等を構成する。そのパケットを、カプセルィ匕して、第 2トンネル通信装置 5に送信する。そのバケツトに対応する返信パケットを、トンネル経由で受信することによって、第 1トンネル通信装置 2が、第 2情報処理装置 4のアドレスを、直接取得する。

[0224] この場合に、第 1トンネル通信装置 2から送信されるパケットのアドレスは、第 1トンネル通信装置 2及び Zまたは第 2トンネル通信装置 5において、適宜、アドレス変換されるものとする。第 2トンネル通信装置 5が第 1情報処理装置 1のアドレスを取得する場合にも、このようにしてもよい。また、このようなアドレスの取得は、これ以降の説明において適用することもできうる。

[0225] また、この具体例では、第 1LAN200におけるネットワーク 'アドレスと、第 2LAN30 0におけるネットワーク 'アドレスと、が異なる場合について説明した。本発明はこれに限定されず、両者が同じであっても、第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4とは、まるで同一のネットワークに属するかのように、通信を行うことができうる。

[0226] 例えば、第 1情報処理装置 1のアドレスが「192. 168. 0. 10」であり、第 2情報処理装置 4のアドレスも「192. 168. 0. 10」である場合で説明する。この場合でも、上記の説明と同様にして、第 1情報処理装置 1の第 1LAN200におけるアドレス「192. 1 68. 0. 10」と、第 1情報処理装置 1の第 2LAN300におけるアドレス「192. 168. 0 . 20」と、を対応付ける情報と、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレス「192. 168. 0. 20」と、第 2†青報処理装置 4の第 2LAN300におけるアドレス「192. 168. 0. 10」と、を対応付ける情報と、がアドレス対応情報に含まれることになる。そのアドレス対応情報を用いてアドレス変換を行うことによって、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、が同じネットワークに属するかのようにすることができうる。

[0227] 以下、本実施例の具体例 2を説明する。

[0228] この具体例では、図 7のパターン（D)について説明する。図 7からわ力るように、本具体例では、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4にパケットが送信される場合には、第 2アドレス変換部 52において、送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にバケツトが送信される場合には、第 1アドレス変換部 22において、送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。したがって、第 1アドレス対応情報と、第 2 アドレス対応情報とは、具体例 1と同様の情報を有する。

[0229] 第 1アドレス変換部 22は、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されたパケットの、送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて、変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4 に送信されたパケットの、送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて、変換する。

[0230] 図 16は、本具体例における、図 4のフローチャートのステップ 104の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、図 16において、図 8のフローチャートと同じステップは同じ符号を用い、その説明を省略する。図 16では、ステップ 305におけるアドレス変換が行われないパケットに対して、ステップ 306でのカプセル化が行われる。また、カプセル化の解除の後に、ステップ 501でのアドレス変換のなされたパケットが、ステップ 304で送信される。

[0231] ステップ 501では、第 1トンネル通信部 24は、カプセルィ匕を解除したパケットを第 1 アドレス変換部 22に渡す。そして、第 1アドレス変換部 22は、そのパケットのアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第 1トンネル通信部 24に渡す。なお、アドレス変換の対象となるパケットが不特定多数のあて先に送信されたパケットである場合には、第 1アドレス変換部 22は、そのパケットのネットヮーク 'アドレスの部分のみを変換する。不特定多数のあて先に送信されたパケットとは、例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケットである。

[0232] 図 17は、この具体例における、図 5のフローチャートのステップ 204の処理の詳細を示すフローチャートである。なお、図 17において、図 9のフローチャートと同じステツプは同じ符号を用い、その説明を省略する。図 17では、ステップ 405におけるァドレス変換が行われな、パケットに対してステップ 406でのカプセル化が行われる。また、カプセル化の解除の後に、ステップ 601でのアドレス変換のなされたパケットがステップ 404で送信される。

[0233] ステップ 601では、第 2トンネル通信部 54は、カプセルィ匕を解除したパケットを第 2 アドレス変換部 52に渡す。そして、第 2アドレス変換部 52は、そのパケットのアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第 2トンネル通信部 54に渡す。なお、アドレス変換の対象となるパケットが不特定多数のあて先に送信されたパケットである場合には、第 2アドレス変換部 52は、そのパケットのネットヮ → ·アドレスの部分のみを変換する。

[0234] 不特定多数のあて先に送信されたパケットとは、例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケットである。なお、第 1トンネル通信装置 2 、第 2トンネル通信装置 5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理（S 102 , S202)は、具体例 1の図 13で示される処理と同様であり、その説明を省略する。また、第 1アドレス対応情報、第 2アドレス対応情報も、具体例 1の図 14で示されるものと同様になる。

[0235] 次に、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、の間での通信について、図 1 8を用いて説明する。なお、アドレス変換に関する処理は、具体例 1での説明と同様であり、詳細な説明を省略する。まず、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する (451)。第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信する。そして、第 1トンネル通信部 24は、そのパケットをカプセルィ匕する（452)。

[0236] カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して第 2トンネル通信装置 5に送信される（453)。第 2トンネル通信装置 5の第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する (454)。そして、第 2アドレス変換部 52は、第 2ァドレス対応情報を参照し、送信先のアドレス及び送信元のアドレスを変換する（455) 。第 2トンネル通信部 54は、アドレスが変換された、カプセルィ匕の解除されたパケットを、第 2LAN300に送信する (456)。そのパケットは、第 2情報処理装置 4で受信される。

[0237] 次に、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信について説明する。第 2情報処理装置 4は、第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20 」を送信先のアドレスとしてパケットを構成し、そのパケットを送信する (457)。第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信する。そして、第 2トンネル通信部 54は、そのパケットをカプセル化する（458)。

[0238] カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して第 1トンネル通信装置 2に送信される（459)。第 1トンネル通信装置 2の第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する (460)。そして、第 1アドレス変換部 22は、第 1ァドレス対応情報を参照し、送信先のアドレス及び送信元のアドレスを変換する（461) 。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換された、カプセルィ匕の解除されたパケットを、第 1LAN200に送信する (462)。そのパケットは、第 1情報処理装置 1で受信される。

[0239] なお、具体例 2のように、第 1トンネル通信装置 2で保持する第 1アドレス対応情報と、第 2トンネル通信装置 5で保持する第 2アドレス対応情報と、が同じである場合には、一方のトンネル通信装置において、図 14で示されるような、アドレス対応情報を構成する。そして、そのアドレス対応情報を、アドレス送信部が、送信して、相手方のトンネル通信装置でも、そのアドレス対応情報が蓄積されるようにしてもよい。

[0240] 以下、本実施例の具体例 3を説明する。この具体例では、図 7のパターン (B)について説明する。図 7からわ力るように、この具体例では、第 1情報処理装置 1から第 2 情報処理装置 4にパケットが送信される場合には、第 1アドレス変換部 22において送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。そして、第 2アドレス変換部 52において送信先のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にパケットが送信される場合には、第 1アドレス変換部 22において送信先のアドレスのアドレス変換が行われる。そして、第 2アドレス変換部 52において送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。

[0241] したがって、第 1アドレス対応情報は、第 1情報処理装置 1の第 1LAN200におけるアドレスと、第 1情報処理装置 1の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。また、第 2アドレス対応情報は、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200〖こおけるアドレスと、第 2情報処理装置 4の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。

[0242] 第 1アドレス変換部 22は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットの送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。そして、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されたパケットの送信先のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されたパケットの送信先のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。そして、第 2情報処理装置 4から第 1 情報処理装置 1に送信されるパケットの送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。

[0243] 図 19は、この具体例における、図 4のフローチャートのステップ 104の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、各ステップの処理は、図 8、もしくは図 16のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。図 20は、この具体例における、図 5フロ一チャートのステップ 204の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、各ステツプの処理は、図 9、もしくは図 17のフローチャートと同様であり、その説明を省略する [0244] 次に、図 21を用いて、第 1トンネル通信装置 2、第 2トンネル通信装置 5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理 (S102, S202)について説明する。まず、第 1装置アドレス取得部 26は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPァドレス「192. 168. 0. 10」、及び MACアドレス「00 : 11 : 22 :^:：68 :じじ」を取得する（ 481)。第 1アドレス送信部 28は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した第 1情報処理装置 1の MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成する。そして、そのバケツトを、第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路により、送信する（482)。そのパケットは、第 2通信処理装置 6でアドレス変換され、第 2トンネル通信装置 5に送信されて、第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0245] 第 2装置アドレス取得部 56は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」、及び MACアドレス「01 : 23 :45 :AA:AA:AA」を取得する（483)。第 2アドレス送信部 58は、第 2装置アドレス取得部 56が取得した第 2情報処理装置 4の MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成する。そして、そのパケットを、第 2P2P通信確立部 53が確立した P2P通信の経路により、送信する（484)。そのパケットは、第 1通信処理装置 3でアドレス変換され、第 1トンネル通信装置 2に送信されて、第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0246] 第 1アドレス取得部 25は、第 2情報処理装置 4の MACアドレスを用いて、 IPァドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを、送信する。第 1アドレス付与装置 31で付与された IPアドレス「192. 168. 0. 20」は、ブロードキャスト通信方式のパケットで第 1トンネル通信装置 2に送信される。そして、第 1アドレス取得部 25が、そのパケットを受け取る（485)。第 1アドレス送信部 28は、第 1アドレス取得部 25が取得した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、第 2トンネル通信装置 5に送信する (486)。そのアドレスは、第 2トンネル通信装置 5 の第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0247] 第 2アドレス取得部 55も、第 1アドレス取得部 25と同様にして、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレスを、第 1情報処理装置 1の MACアドレスを用ヽて取得する (487)。この場合に、第 2アドレス付与装置 61が付与した IPアドレスは、「 192. 168. 1. 20」であったとする。第 2アドレス送信部 58は、第 2アドレス取得部 55 が取得した、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1 . 20」を、第 1トンネル通信装置 2に、送信する（488)。そのアドレスは、第 1トンネル通信装置 2の第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0248] なお、図 21において、処理の順序に、ある程度の任意性があるのは、図 13の場合と同様である。例えば、（481)、（482)と、（483)、（484)と、の順序は、逆でもよい。また、上記（483)の後に、（487)を行い、その後で、（484)と、（488)とを、一つの処理として、アドレスの送信を行ってもよい。

[0249] 次に、第 1蓄積部 29は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 0. 10」と、第 1アドレス受信部 27 が受信した、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1 . 20」と、を対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第 1アドレス対応情報の蓄積が行われる（S103)。図 22は、本実施例における第 1蓄積部 29が蓄積した第 1アドレス対応情報の一例を示す図である。

[0250] 第 2蓄積部 59は、第 2アドレス受信部 57が受信した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」と、第 2装置アドレス取得部 56が取得した、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」と、を対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第 2アドレス対応情報の蓄積が行われる（S203)。

[0251] 図 23は、本実施例における第 2蓄積部 59が蓄積した第 2アドレス対応情報の一例を示す図である。なお、アドレス対応情報が蓄積されるまでのプロセスにおいて、トンネル通信部等が、相手方の情報処理装置のアドレスや MACアドレスを、保持してもよいことは、具体例 1の説明と同様である。また、情報処理装置が相手方の情報処理装置のアドレスを取得する方法は、具体例 1と同様であり、その説明を省略する。

[0252] 次に、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、の間での通信について、図 2 4を用いて説明する。なお、アドレス変換に関する処理は、具体例 1での説明と同様であり、詳細な説明を省略する。まず、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（501)。第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信する。 [0253] そして、第 1アドレス変換部 22は、第 1アドレス対応情報を参照する。そして、送信元の IPアドレス「192. 168. 0. 10」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「 192. 168. 1. 20」に、変換する（502)。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換されたパケットを、カプセル化する（503)。カプセル化されたパケットは、 P2P通信の経路を介して、第 2トンネル通信装置 5に送信される（504)。

[0254] 第 2トンネル通信装置 5の第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信する。そして、カプセルィ匕を解除する（505)。第 2アドレス変換部 52は、第 2アドレス対応情報を参照する。そして、送信先の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、対応する第 2LAN3 00における IPアドレス「192. 168. 1. 10」に、変換する（506)。第 2トンネノレ通信咅 54は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを、第 2LAN300に送信する（507)。そのパケットは、第 2情報処理装置 4で、受信される。

[0255] 次に、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信について説明する。第 2情報処理装置 4は、第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20 」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（508)。第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信する。第 2アドレス変換部 52は、第 2アドレス対応情報を参照する。そして、送信元の IPアドレス「192. 168. 1. 10」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 20」に、変換する（509)。

[0256] 第 2トンネル通信部 54は、アドレスが変換されたパケットをカプセルィ匕する（510)。

カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して、第 1トンネル通信装置 2に送信される（511)。第 1トンネル通信装置 2の第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する（512)。そして、第 1アドレス変換部 22は、第 1ァドレス対応情報を参照し、送信先の IPアドレス「192. 168. 1. 20」を、対応する第 1 LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 10」に変換する（513)。第 1トンネノレ通信部 24は、アドレスが変換された、カプセルィ匕の解除されたパケットを、第 1LAN20 0に送信する（514)。そのパケットは、第 1情報処理装置 1で受信される。

[0257] 以下、本実施例の具体例 4を説明する。この具体例では、図 7のパターン (C)について説明する。図 7からわ力るように、この具体例では、第 1情報処理装置 1から第 2 情報処理装置 4にパケットが送信される場合には、第 1アドレス変換部 22において、送信先のアドレスのアドレス変換が行われる。そして、第 2アドレス変換部 52において、送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にパケットが送信される場合には、第 1アドレス変換部 22において、送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。そして、第 2アドレス変換部 52において、送信先のアドレスのアドレス変換が行われる。

[0258] したがって、第 1アドレス対応情報は、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレスと、第 2情報処理装置 4の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。また、第 2アドレス対応情報は、第 1情報処理装置 1の第 1LAN200〖こおけるアドレスと、第 1情報処理装置 1の第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報を有する。

[0259] 第 1アドレス変換部 22は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットの送信先のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。そして、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されたパケットの送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されたパケットの送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。

[0260] そして、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されるパケットの送信先のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて変換する。なお、この具体例における、図 4のフローチャートのステップ 104の詳細な処理を示すフローチャートは、図 19と同様であり、その説明を省略する。また、この具体例における、図 5フローチャートのステップ 204の詳細な処理を示すフローチャートは、図 20と同様であり、その説明を省略する。

[0261] 次に、図 25を用いて、第 1トンネル通信装置 2、第 2トンネル通信装置 5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理 (S102, S202)について説明する。まず、第 1装置アドレス取得部 26は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPァドレス「192. 168. 0. 10」、及び MACアドレス「00 : 11 : 22 :^:：68 :じじ」を取得する（ 531)。

[0262] 第 1アドレス送信部 28は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した第 1情報処理装置 1の IPアドレス、 MACアドレスを、ペイロードに含むパケットを構成する。そして、そのパケットを、第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路により、送信する（53 2)。そのパケットは、第 2通信処理装置 6でアドレス変換され、第 2トンネル通信装置 5 に送信されて、第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0263] 第 2装置アドレス取得部 56は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」、及び MACアドレス「01 : 23 :45 :AA:AA:AA」を、取得する（533)。第 2アドレス送信部 58は、第 2装置アドレス取得部 56が取得した第 2情報処理装置 4の IPアドレス、 MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成する。そして、そのパケットを、第 2P2P通信確立部 53が確立した P2P通信の経路により、送信する（534)。そのパケットは、第 1通信処理装置 3でアドレス変換され、第 1トンネル通信装置 2に送信されて、第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0264] 第 1アドレス取得部 25は、第 2情報処理装置 4の MACアドレスを用いて、 IPァドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを、送信する。第 1アドレス付与装置 31で付与された IPアドレス「192. 168. 0. 20」は、ブロードキャスト通信方式のパケットで、第 1トンネル通信装置 2に送信される。第 1アドレス取得部 25が、そのバケツトを受け取る（535)。第 2アドレス取得部 55も、第 1アドレス取得部 25と同様にして、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレスを、第 1情報処理装置 1の M ACアドレスを用いて取得する（536)。この場合に、第 2アドレス付与装置 61が付与した IPアドレスは、「192. 168. 1. 20」であったとする。

[0265] なお、図 25において、処理の順序に、ある程度の任意性があるのは、図 13の場合と同様である。例えば、（531)、（532)と、（533)、（534)と、の順序は、逆でもよい。また、（535)と、（536)と、の順序は、逆でもよい。

[0266] 次に、第 1蓄積部 29は、第 1アドレス取得部 25が取得した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」と、第 1アドレス受信部 27が受信した、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」と、を対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第 1アドレス対応情報の蓄積が行われる（S103)。図 23は、本実施例における第 1蓄積部 29が蓄積した第 1アドレス対応情報の一例を示す図でもある。 [0267] 第 2蓄積部 59は、第 2アドレス受信部 57が受信した第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 0. 10」と、第 2アドレス取得部 55が取得した第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20」と、を対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第 2アドレス対応情報の蓄積が行われる（ S203)。図 22は、第 2蓄積部 59が蓄積した第 2アドレス対応情報の一例を示す図でもめる。

[0268] なお、アドレス対応情報が蓄積されるまでのプロセスにおいて、トンネル通信部等が、相手方の情報処理装置のアドレスや MACアドレスを、保持してもよいことは、具体例 1の説明と同様である。また、情報処理装置が相手方の情報処理装置のアドレスを取得する方法は、具体例 1と同様であり、その説明を省略する。

[0269] 次に、第 1情報処理装置 1と、第 2情報処理装置 4と、の間での通信について、具体例 3と同じぐ図 24を用いて説明する。なお、アドレス変換に関する処理は、具体例 1 での説明と同様であり、詳細な説明を省略する。まず、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（501)。第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信する。第 1アドレス変換部 22は、第 1アドレス対応情報を参照する。そして、送信先の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「19 2. 168. 1. 10」に、変換する（502)。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換されたパケットを、カプセル化する（503)。

[0270] カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して、第 2トンネル通信装置 5に送信される（504)。第 2トンネル通信装置 5の第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する（505)。第 2アドレス変換部 52は、第 2アドレス対応情報を参照する。そして、送信元の IPアドレス「192. 168. 0. 10」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「192. 168. 1. 20」に、変換する（506)。第 2トンネル通信部 54は、アドレスが変換された、カプセルィ匕の解除されたパケットを、第 2L AN300に送信する（507)。そのパケットは、第 2情報処理装置 4で受信される。

[0271] 次に、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信について説明する。第 2情報処理装置 4は、第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20 」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（508)。第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信する。そして、第 2アドレス変換部 52は、第 2 アドレス対応情報を参照し、送信先の IPアドレス「192. 168. 1. 20」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 10」に、変換する（509)。第 2トンネル通信部 54は、アドレスが変換されたパケットを、カプセル化する（510)。

[0272] カプセルィ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して、第 1トンネル通信装置 2に送信される（511)。第 1トンネル通信装置 2の第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する（512)。第 1アドレス変換部 22は、第 1アドレス対応情報を参照する。そして、送信元の IPアドレス「192. 168. 1. 10」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 20」に、変換する（513)。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換された、カプセルィ匕の解除されたパケットを、第 1L AN200に送信する（514)。そのパケットは、第 1情報処理装置 1で受信される。

[0273] なお、上記各具体例では、図 7のパターン (A)〜（D)について説明したが、図 7のパターン (G)〜（P)についても、上記各具体例と同様にして実現することができる。例えば、パターン (G)の場合には、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4へのパケットの送信については、具体例 1と同様に行い、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信については、具体例 3と同様に行うことによって実現することができる。また、ノターン (I)の場合には、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4へのパケットの送信については、具体例 3と同様に行い、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信については、具体例 4と同様に行うことによって実現することができる。他のパターンについても同様である。

[0274] また、上記各具体例では詳細に説明しな力つたが、不特定多数のあて先に送信されるパケットが、カプセルィ匕されトンネル通信される場合であって、送信元のトンネル通信装置においてアドレス変換が行われる場合がある。この場合には、そのトンネル通信装置において保持されているアドレス対応情報に、送信先のトンネル通信装置が接続されている LANのネットワーク 'アドレス、あるいは、ネット'マスクの情報が含まれていてもよい。そうすれば、そのネットワーク 'アドレスや、ネット'マスクの情報を用いて、ブロードキャスト通信方式のパケットなどのアドレス変換を行うことができる。 [0275] 例えば、具体例 1において、アドレス対応情報において、第 2LAN300のネット'マスク「255. 255. 255. 0」が保持されているとすると、第 1アドレス変換部 22は、第 2 LAN300におけるネットワーク 'アドレスが「192. 168. 1」であると分かる。したがつて、第 1アドレス変換部 22は、送信先のアドレスが「192. 168. 0. 255」であるブロードキャスト通信方式のパケットのアドレスを、第 2LAN300におけるブロードキャスト通信方式のアドレス「192. 168. 1. 255」に変換する。

[0276] 以上のように、本実施例における情報処理システムでは、第 1トンネル通信装置 2、および第 2トンネル通信装置 5において、アドレス変換と、 P2P通信の経路によるトンネル通信と、を行う。これにより、異なる LANに属する第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4とを、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。第 1L AN200では、第 1トンネル通信装置 2が、第 2情報処理装置 4のように振る舞うこと〖こよって、そのことが実現される。

[0277] 第 2LAN300では、第 2トンネル通信装置 5が、第 1情報処理装置 1のように振る舞うことによって、そのことが実現されている。その結果、第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4とは、ファイルの共有や、対戦型のゲームなど、同一のネットワークに属している装置が実行できる処理を、実行することができる。また、両者間の通信は、インターネット等の通信回線 100を介して行われる力その通信回線 100を経由するパケットは、カプセル化されている。このため、カプセル化によってパケットが暗号化されている場合には、第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4との間での通信内容が、通信回線 100において、漏洩することはなぐ安全性が高められている。

[0278] また、第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4とを同一ネットワークに属するように見せかける処理を、第 1トンネル通信装置 2と第 2トンネル通信装置 5とが行うため、第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4とは、それらの処理を行わなくてもよい。したがって、第 1情報処理装置 1等は、トンネル通信や P2P通信の確立等の特別な処理を行う装置でなくてもよぐ例えば、従来からの PCや、ネットワークを介して通信を行うゲーム装置等であってもよい。その結果、従来からの PC等が接続されている LANに、第 1トンネル通信装置 2等を接続することによって、ユーザが複雑な設定等を行うことなぐ実際には同一ネットワークに属さない複数の装置を、同一ネットワークに属するかのように通信させることができ、ユーザの利便性が向上されている。

[0279] (第 2実施例）

図 26は、本発明の第 2実施例における第 2トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。図 27は、同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示すフローチャートである。図 28は、同実施例における第 2トンネル通信装置の動作を示す他のフローチャートである。図 29は、同実施例におけるアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図である。図 30は、同実施例における装置間の通信について説明するための図である。本実施例における情報処理システムは、第 1トンネル通信装置においてのみアドレスの変換を行い、第 2トンネル通信装置ではアドレスの変換を行わな、。

[0280] 本実施例における情報処理システムの構成は、第 2トンネル通信装置 5が図 26で示される第 2トンネル通信装置 8となった以外、第 1実施例の図 1と同様であり、その説明を省略する。図 26において、情報処理システムは、第 2トンネル通信装置 8と、第 2通信処理装置 6と、第 2LAN300と、を含む。第 2トンネル通信装置 8は、第 2P2 P通信確立部 53と、第 2トンネル通信部 54と、第 2アドレス取得部 55と、第 2装置アドレス取得部 56と、第 2アドレス受信部 57と、第 2アドレス送信部 58と、第 2存在確認情報受信部 62と、第 2返信情報送信部 63と、第 2IZF64と、 CPU302と、記録媒体 30 6と、を備える。なお、各構成要素については、アドレス変換を行わない以外、第 1実施例の説明と同様であり、その説明を省略する。

[0281] 次に、本実施例における第 2トンネル通信装置 8の動作について、図 27のフローチヤートを用いて説明する。なお、図 27のフローチャートにおいて、ステップ 203の処理が含まれない以外、第 1実施例の図 5のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。本実施例における情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。第 1情報処理装置 1等のアドレスは、第 1実施例の具体例と同様であるとする。

[0282] 本実施例の具体例では、前述のように、図 7のパターン (E)について説明する。図 7 からわかるように、この具体例では、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4にパケットが送信される場合、及び第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にパケットが送信される場合の両方において、第 1アドレス変換部 22が、送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換を行う。

[0283] したがって、第 1アドレス対応情報は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1のアドレスと、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1のアドレスと、を対応付ける情報を有する。また、第 1アドレス対応情報は、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4のアドレスと、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4のアドレスと、を対応付ける情報を有する。なお、第 2トンネル通信装置 8は、第 2アドレス対応情報を保持していない。

[0284] 第 1アドレス変換部 22は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第 1アドレス変換部 22は、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて変換する。この具体例における、図 4のフローチャートのステップ 104の詳細な処理を示すフローチャートは、図 19と同様であり、その説明を省略する。図 28は、この具体例における、図 27のフローチャートのステップ 204の詳細な処理を示すフローチャートである。なお、各ステップの処理は、図 9、図 17のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。

[0285] 次に、図 29を用いて、第 1トンネル通信装置 2、第 2トンネル通信装置 8において行われるアドレスの取得、送受信等の処理 (S102, S202)について説明する。まず、第 1装置アドレス取得部 26は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPァドレス「192. 168. 0. 10」、及び MACアドレス「00 : 11 : 22 :^:：68 :じじ」を取得する（ 551)。第 1アドレス送信部 28は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した第 1情報処理装置 1の MACアドレスを、ペイロードに含むパケットを構成する。そして、そのパケットを、第 1P2P通信確立部 23が確立した P2P通信の経路により、送信する（552)。そのパケットは、第 2通信処理装置 6でアドレス変換され、第 2トンネル通信装置 5に送信されて、第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0286] 第 2装置アドレス取得部 56は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」、及び MACアドレス「01 : 23 :45 :AA:AA:AA」を取得する（553)。第 2アドレス取得部 55は、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IP アドレスを、第 1情報処理装置 1の MACアドレスを用いて、取得する（554)。この場合に、第 2アドレス付与装置 61が付与した IPアドレスは、「192. 168. 1. 20」であつたとする。

[0287] 第 2アドレス送信部 58は、第 2装置アドレス取得部 56が取得した第 2情報処理装置 4の IPアドレスならびに MACアドレスと、第 2アドレス取得部 55が取得した第 1情報処理装置 1の IPアドレスと、をペイロードに含むパケットを構成する。そして、そのパケットを、第 2P2P通信確立部 53が確立した P2P通信の経路により、送信する（555)。そのパケットは、第 1通信処理装置 3でアドレス変換され、第 1トンネル通信装置 2に送信されて、第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0288] 第 1アドレス取得部 25は、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレスを、第 2情報処理装置 4の MACアドレスを用いて、取得する（556)。この場合に、第 1アドレス付与装置 31が付与した IPアドレスは、「192. 168. 0. 20」であったとする。なお、図 29において、処理の順序には、ある程度の任意性がある。例えば、上記（ 553)と（554)との順序は、逆でもよい。また、上記（553)で取得したアドレスを、 (55 3)の後に送信し、上記（554)で取得したアドレスを、（554)の後に送信してもよい。

[0289] 次に、第 1蓄積部 29は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 0. 10」と、第 1アドレス受信部 27 が受信した、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1 . 20」と、を対応付ける情報を、蓄積する。また、第 1蓄積部 29は、第 1アドレス取得部 25が取得した、第 1LAN200における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 16 8. 0. 20」と、第 1アドレス受信部 27が受信した、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」と、を対応付ける情報を、蓄積する。このようにして、第 1アドレス対応情報の蓄積が行われる（S103)。

[0290] 第 1蓄積部 29が蓄積した第 1アドレス対応情報は、例えば、図 14で示されるようになる。なお、アドレス対応情報が蓄積されるまでのプロセスにおいて、トンネル通信部等力相手方の情報処理装置のアドレスや MACアドレスを保持してもよいことは、具体例 1の説明と同様である。また、情報処理装置が相手方の情報処理装置のァドレスを取得する方法は、第 1実施例の具体例 1と、同様であり、その説明を省略する。 [0291] 次に、第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4との間での通信について、図 30を用いて説明する。なお、 ARPによる送信先の MACアドレスの取得等の処理については、詳細な説明を省略する。まず、第 1情報処理装置 1は、第 2情報処理装置 4の I Pアドレス「192. 168. 0. 20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（571)。第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信する。そして、第 1アドレス変換部 22は、第 1アドレス対応情報を参照し、送信元の IPアドレス「192 . 168. 0. 10」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「192. 168. 1. 20」に変換する。

[0292] また、第 1アドレス変換部 22は、送信先の IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、対応する第 2LAN300における IPアドレス「192. 168. 1. 10」に変換する（572)。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換されたパケットを、カプセルィ匕する（573)。カプセルイ匕されたパケットは、 P2P通信の経路を介して、第 2トンネル通信装置 5に、送信される（574)。第 2トンネル通信装置 5の第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する（575)。そして、第 2トンネル通信部 54は、カプセル化の解除されたパケットを、第 2LAN300に送信する（576)。そのパケットは、第 2情報処理装置 4で、受信される。

[0293] 次に、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1へのパケットの送信について説明する。第 2情報処理装置 4は、第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 1. 20 」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する（577)。第 2トンネル通信部 54は、そのパケットを受信する。そして、第 2トンネル通信部 54は、そのパケットをカプセル化する（578)。カプセル化されたパケットは、 P2P通信の経路を介して、第 1トンネル通信装置 2に、送信される（579)。第 1トンネル通信装置 2の第 1トンネル通信部 24は、そのパケットを受信すると、カプセルィ匕を解除する（580)。

[0294] そして、第 1アドレス変換部 22は、第 1アドレス対応情報を参照し、送信元の IPアドレス「192. 168. 1. 10」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 20」に、変換する。また、第 1アドレス変換部 22は、送信先の IPアドレス「192. 16 8. 1. 20」を、対応する第 1LAN200における IPアドレス「192. 168. 0. 10」に、変換する（581)。第 1トンネル通信部 24は、アドレスが変換された、カプセルィ匕の解除されたパケットを、第 1LAN200に送信する（582)。そのパケットは、第 1情報処理装置 1で受信される。なお、上記具体例では、図 7のパターン (E)について説明した力図 7のパターン (F)についても、上記具体例と同様にして実現することができる。

[0295] 以上のように、本実施例における情報処理システムでは、第 1トンネル通信装置 2においてアドレス変換を行う。第 1トンネル通信装置 2と第 2トンネル通信装置 8との間で、 P2P通信の経路によるトンネル通信を行う。これにより、第 1実施例と同様に、異なる LANに属する 2個の装置を、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。なお、本実施例において、トンネル通信装置のアドレス取得部力相手方の情報処理装置の MACアドレスを用いたアドレスの取得を行わな、場合には、第 1 トンネル通信装置 2は、第 1アドレス送信部 28を備えなくてもよい。そして、第 2トンネル通信装置 8は、第 2アドレス受信部 57を備えなくてもよい。

[0296] (第 3実施例）

図 31は、本発明の第 3実施例における情報処理システムの構成を示すブロック図である。図 32は、同実施例における第 1トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。図 33は、同実施例における第 2トンネル通信装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。本実施例における情報処理システムは、第 1トンネル通信装置、第 2トンネル通信装置が、それぞれ、広域側の I/Fとローカル側の I/Fとを有する。そして、情報処理装置との通信を、ローカル側の IZFを介して行い、トンネル通信を、広域側の IZFを介して行う。

[0297] 図 31において、図 1と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。図 3 1において、本実施例における情報処理システムは、第 1情報処理装置 1と、第 1通信処理装置 3と、第 2情報処理装置 4と、第 2通信処理装置 6と、 P2P通信確立サーバ 7と、第 1トンネル通信装置 10と、第 2トンネル通信装置 20と、第 1LAN200と、第 2 LAN300と、を備える。本実施例では、第 1情報処理装置 1が、第 1トンネル通信装置 10を介して、第 1通信処理装置 3に接続される。そして、第 2情報処理装置 4が、第 2トンネル通信装置 20を介して、第 2通信処理装置 6に接続される。

[0298] なお、本実施例において、第 1トンネル通信装置 10の広域側とローカル側とは同一のネットワークである。第 2トンネル通信装置 20についても同様である。したがって、本実施例でも、第 1情報処理装置 1は、第 1LAN200に接続されており、第 2情報処理装置 4は、第 2LAN300に接続されていることになる。図 31では、第 1トンネル通信装置 10の広域側が第 1LAN200であるように記載している力第 1トンネル通信装置 10のローカル側も、第 1LAN200と呼ぶ。第 2LAN300についても同様であるとする

[0299] また、図 31では、説明の便宜上、第 1情報処理装置 1が 1つだけ第 1トンネル通信装置 10に接続されている場合について示している力本発明はこれに限定せず、 2 つ以上の第 1情報処理装置 1が接続されていてもよい。また同様に、図 31では、説明の便宜上、第 2情報処理装置 4が 1つだけ第 2トンネル通信装置 20に接続されている場合につ、て示して、る力 2つ以上の第 2情報処理装置 4が接続されて、てもよヽ。また、図 31において、第 1通信処理装置 3のローカル側であって、第 1トンネル通信装置 10の広域側に、他の 1つ以上の装置が接続されていてもよい。同様に、第 2通信処理装置 6のローカル側であって、第 2トンネル通信装置 20の広域側に、他の 1つ以上の装置が接続されて!、てもよ!/、。

[0300] 図 32は、本実施例における第 1トンネル通信装置 10を含む情報処理システムの部分構成を示すブロック図である。図 32において、本実施例における情報処理システムは、第 1トンネル通信装置 10と、第 1情報処理装置 1と、第 1LAN200とを含む。第 1トンネル通信装置 10は、第 1アドレス対応情報記憶部 21と、第 1アドレス変換部 22 と、第 1P2P通信確立部 23と、第 1トンネル通信部 24と、第 1アドレス取得部 25と、第 1装置アドレス取得部 26と、第 1アドレス受信部 27と、第 1アドレス送信部 28と、第 1 蓄積部 29と、第 1存在確認情報受信部 32と、第 1返信情報送信部 33と、第 1広域 I ZF101と、第 1ローカル IZF102と、第 1通信制限部 103と、 CPU301と、記録媒体 305と、を備える。なお、第 1広域 IZF101、第 1ローカル IZF102、第 1通信制限部 103以外の構成及び動作は、第 1実施例と同様であり、その説明を省略する。

[0301] 第 1広域 IZF101は、広域ネットワーク側のインターフェースである。第 1広域 IZF 101は、広域側の第 1LAN200と接続するためのハードウェアであり、例えば、 NIC 等である。第 1トンネル通信部 24は、第 1広域 IZF101を介してトンネル通信を行う。第 1ローカル I/F102は、ローカル 'ネットワーク側のインターフェースである。第 1口一カル I/F102は、ローカル側の第 1LAN200と接続するためのハードウェアであり、例えば、 NIC等である。第 1トンネル通信部 24は、第 1ローカル I/F102を介して第 1情報処理装置 1と通信する。

[0302] 第 1通信制限部 103は、第 1LAN200に接続された装置であって、第 1広域 iZFl 01側に接続されている装置力も送信されたパケットが、 P2P通信の経路を介して通信しないように、制限する。第 1通信制限部 103は、例えば、パケット 'フィルタリング等を行うファイアウォールの機能を有する装置であってもよい。あるいは、広域側から所定のポート（P2P通信で用いているポート）に送信されたパケットのみを通し、ローカル側からのパケットと内側（第 1トンネル通信部 24などの側）力ものパケットは、すべて通すフィルタであってもよ、。

[0303] なお、第 1トンネル通信装置 10において、第 1通信制限部 103を介さないで通信が行われる場合とは、すなわち、第 1広域 IZF101と、第 1ローカル IZF102との間で通信が行われる場合である。この場合には、第 1トンネル通信装置 10は、例えば、ブリッジのように動作してもよ!/、。

[0304] 図 33は、本実施例における第 2トンネル通信装置 20を含む情報処理システムの部分構成を示すブロック図である。図 33において、情報処理システムは、第 2トンネル通信装置 20と、第 2情報処理装置 4と、第 2LAN300と、を含む。第 2トンネル通信装置 20は、第 2アドレス対応情報記憶部 51と、第 2アドレス変換部 52と、第 2P2P通信確立部 53と、第 2トンネル通信部 54と、第 2アドレス取得部 55と、第 2装置アドレス取得部 56と、第 2アドレス受信部 57と、第 2アドレス送信部 58と、第 2蓄積部 59と、第 2 存在確認情報受信部 62と、第 2返信情報送信部 63と、第 2広域 IZF201と、第 2口一力ノレ I/F202と、第 2通信 ff¾限咅 203と、 CPU302と、記録媒体 306と、を備免る。なお、第 2広域 IZF201、第 2ローカル IZF202、第 2通信制限部 203以外の構成及び動作は、第 1実施例と同様であり、その説明を省略する。

[0305] 第 2広域 IZF201、第 2ローカル IZF202は、それぞれ、第 1広域 lZF101、第 1口一カル IZF102と同様のものであり、その説明を省略する。第 2通信制限部 203は、第 2LAN300に接続された装置であって、第 2広域 IZF201側に接続されている装置力も送信されたパケットが P2P通信の経路を介して通信しないように、制限する。第 2通信制限部 203は、第 1通信制限部 103と同様のものであり、詳細な説明を省略する。なお、本実施例における情報処理システムの動作は、トンネル通信装置力 Sインターフェースを 2つ備え、通信制限部が所定の通信の制限を行う以外、実質的に第 1 実施例と同様であり、その説明を省略する。

[0306] 以上のように、本実施例における情報処理システムは、トンネル通信装置が 2つのインターフェースを備えた場合であっても、第 1実施例と同様の効果を得ることができる。また、第 1通信制限部 103と第 2通信制限部 203とを備え、所定の通信を制限することによって、所望の装置以外によってトンネル通信が行われることを回避することができ、安全性が高められている。

[0307] なお、本実施例では、第 1実施例におけるトンネル通信装置が 2つのインターフエースを備えた場合について説明したが、第 2実施例におけるトンネル通信装置が 2つのインターフェースを備えてもよい。また、本実施例では、トンネル通信装置が通信制限部を備える場合について説明したが、トンネル通信装置は通信制限部を備えなくてもよい。その場合には、第 1トンネル通信装置 10の広域側の第 1LAN200に接続されている装置や、第 2トンネル通信装置 20の広域側の第 2LAN300に接続されて V、る装置も、発呼側としてトンネル通信を行うことができる。

[0308] また、本実施例では、情報処理装置から送信されたパケットが、トンネル通信装置を介して送信されることになる。このため、トンネル通信装置は、前述のように、同報パケットを用いたり、ュニキャスト通信方式のパケットを用いたりすることによって情報処理装置の IPアドレス等を取得しなくてもよい。トンネル通信装置は、パケットを監視することによって、情報処理装置の IPアドレス等を取得することもできる。例えば、第 2 トンネル通信装置 20は、ローカル側の機器力も送信されるパケットのヘッダ力もアドレスを取得することにより、接続されている機器の IPアドレスや MACアドレスを知ることがでさる。

[0309] 一般に、第 2トンネル通信装置 20は、各ポートに接続されている機器の MACァドレスを保持しているため、ローカル側の機器の MACアドレスを知ることができる。したがつて、第 2トンネル通信装置 20は、その MACアドレスに対応する IPアドレスを、パケットの監視によって、取得する。これにより、第 2トンネル通信装置 20のローカル側に接続されている機器の IPアドレス、あるいは、 IPアドレスと MACアドレスとの対応を、知ることができる。なお、第 2トンネル通信装置 20は、 ARPテーブルを用いて、それらの情報を知ってもよい。あるいは、 DHCPサーバへのリクエスト 'パケットや、 DHCP 力の返信パケットを監視して、それらの情報を知ってもよい。あるいは、他の方法を用いてもよい。

[0310] また、本実施例における第 1トンネル通信装置 10等においては、カプセルィ匕されたパケットを広域側から受信し、カプセルィ匕されてヽな、パケットをローカル側から受信する。このため、広域側力も受信したパケットについては、カプセルィ匕されていると判断し、ローカル側力も受信したパケットについては、カプセルィ匕されていないと判断してもよい。

[0311] なお、上記各実施例において、第 1トンネル通信装置と第 2トンネル通信装置との両者が、 1つの IZFを有する場合 (第 1実施例、第 2実施例）と、 2つの IZFを有する場合 (第 3実施例）と、について説明した。本発明は、これに限定されず、一方のトンネル通信装置が 1つの IZFを有し、他方のトンネル通信装置が 2つの IZFを有してもよい。この場合にも、上記各実施例において説明したように、第 1情報処理装置と第 2 情報処理装置とは、同一のネットワークに属するかのように、通信を行うことができる。

[0312] また、上記各実施例の具体例では、トンネル通信部がカプセルィ匕するパケットを受信し、その後、アドレス変換部がアドレスの変換を行う場合について説明した。本発明は、これに限定されず、カプセルィ匕の前にアドレス変換を行う場合には、アドレス変換部がパケットを受信してもよい。また、同様に、カプセルィ匕の解除の後にアドレス変換を行う場合には、アドレス変換部がカプセルィ匕の解除されたパケットを送信してもよい。

[0313] また、上記各実施例では、アドレス変換部で変換するアドレスが IPアドレスである場合について説明した力これは一例である。本発明は、 IPアドレスとともに、 MACアドレスも変換してもよい。あるいは、送信先等が、ホスト名によって示される場合には、ホスト名を変換してもよい。このように、アドレスは、通信におけるパケットを、所望の装置に送信することができる情報であれば、 IPアドレスに限定されな、。 [0314] また、アドレスは、 IPアドレス等と関連付けられて、るのであれば、他の情報であつてもよい。例えば、ユー'アーノレ 'エノレ（Uniform Resource Locator:以下、 URL と記す)や、その他の識別情報であってもよい。例えば、第 1LAN200における第 2 情報処理装置 4のアドレスを、第 1トンネル通信装置の第 1アドレス変換部 22で所定の識別情報に変換する。そして、第 2トンネル通信装置の第 2アドレス変換部 52において、その識別情報を第 2LAN300における第 2情報処理装置 4のアドレスに変換してもよい。このようにすることで、一方のトンネル通信装置の属するネットワークにおける情報処理装置のアドレスを、他のトンネル通信装置の属するネットワークにおいて、知られな、よう〖こすることもできうる。

[0315] なお、この場合には、送信先のアドレス及び送信元のアドレスは、第 1トンネル通信装置及び第 2トンネル通信において変換されることになる。このように、例えば、第 1ァドレス対応情報において、第 1LAN200における IPアドレスと、所定の識別情報と、が対応付けられている場合であっても、結果として、その所定の識別情報を、第 2LA N300における IPアドレスに、変換することができる。このため、第 1LAN200における IPアドレスと、所定の識別情報と、を対応付ける第 1アドレス対応情報は、第 1LAN 200におけるアドレスと、第 2LAN300におけるアドレスと、を対応付ける情報である t 、うことができる。第 2アドレス対応情報にっ、ても同様である。

[0316] ここで、アドレス対応情報にぉ、て、 IPアドレスと識別情報とが対応付けられて、る場合について、もう少し詳しく説明する。この場合には、第 1アドレス対応情報は、第 1 情報処理装置 1の第 1LAN200におけるアドレスと第 1情報処理装置 1の識別情報とを対応付ける情報を有する。また、第 1アドレス対応情報は、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレスと第 2情報処理装置 4の識別情報とを対応付ける情報を有する。

[0317] また、第 2アドレス対応情報は、第 1情報処理装置 1の識別情報と第 1情報処理装置 1の第 2LAN300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第 2ァドレス対応情報は、第 2情報処理装置 4の識別情報と第 2情報処理装置 4の第 2LAN30 0におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。第 1アドレス変換部 22は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて、変換する。

[0318] また、第 1アドレス変換部 22は、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 1アドレス対応情報に基づいて、変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて、変換する。また、第 2アドレス変換部 52は、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第 2アドレス対応情報に基づいて、変換する。なお、この場合の処理は、図 19,図 20のフローチヤートと同様である。

[0319] 次に、図 34を用いて、アドレスの取得等の処理について説明する。図 34は、他の実施例における情報処理システムの、アドレスの取得等について説明するための図である。まず、第 1装置アドレス取得部 26は、第 1LAN200における第 1情報処理装置 1の IPアドレス「192. 168. 0. 10」を、取得する（601)。第 1アドレス送信部 28は、第 1装置アドレス取得部 26が取得した第 1情報処理装置 1の IPアドレスに対応する識別情報「AAA」をペイロードに含むパケットを、構成する。そして、そのパケットを、 P2P通信の経路、またはサーバ'リレー等により、送信する（602)。

[0320] なお、第 1装置アドレス取得部 26が 2つ以上のアドレスを取得した場合には、 2っ以上の識別情報が送信されるものとする。この識別情報は、あらかじめ、第 1アドレス送信部 28において、設定されていてもよい。そのパケットは、第 2通信処理装置 6でアドレス変換され、第 2トンネル通信装置 5に送信されて、第 2アドレス受信部 57で受信される。

[0321] 第 2装置アドレス取得部 56は、第 2LAN300における第 2情報処理装置 4の IPアドレス「192. 168. 1. 10」を、取得する（603)。第 2アドレス送信部 58は、第 2装置ァドレス取得部 56が取得した第 2情報処理装置 4の IPアドレスに対応する識別情報「X XX」をペイロードに含むパケットを、構成する。そして、そのパケットを、 P2P通信の経路、またはサーバ'リレー等により、送信する。

[0322] なお、第 2装置アドレス取得部 56が 2つ以上のアドレスを取得した場合には、 2っ以上の識別情報が送信されるものとする。この識別情報は、あらかじめ、第 2アドレス送信部 58において、設定されていてもよい。そのパケットは、第 1通信処理装置 3でアドレス変換され、第 1トンネル通信装置 2に送信される（604)。送信されたパケットは、第 1アドレス受信部 27で受信される。

[0323] 第 1アドレス取得部 25は、 IPアドレスを要求する、ブロードキャスト通信方式のパケットを、送信する。第 1アドレス付与装置 31は、 IPアドレス「192. 168. 0. 20」を、付与したとする（605)。第 2アドレス取得部 55は、 IPアドレスを要求する、ブロードキヤスト通信方式のパケットを、送信する。第 2アドレス付与装置 61は、 IPアドレス「192. 168. 1. 20」を、付与したとする（606)。

[0324] ここで、 IPアドレスの取得は、前述のように、 MACアドレスを用いて、なされる。その MACアドレスは、あらかじめアドレス取得のために確保されて!、る MACアドレスでもよぐあるいは、ランダムに発生した MACアドレスでもよい。また、ここでは、 MACアドレスを送信しない場合について説明した力 MACアドレスを送信し、その MACアドレスを用いてアドレスの取得を行ってもょ、。

[0325] 次に、第 1蓄積部 29は、第 1アドレス取得部 25が取得したアドレスと、第 1装置アドレス取得部 26が取得したアドレスと、第 2アドレス送信部 58が送信する識別情報と、第 1アドレス受信部 27が受信した識別情報と、に基づいて、第 1アドレス対応情報を蓄積する。具体的には、第 1蓄積部 29は、第 1アドレス取得部 25が取得したアドレスと、第 1アドレス受信部 27が受信した識別情報と、を対応付ける情報を、蓄積する。また、第 1蓄積部 29は、第 1装置アドレス取得部 26が取得したアドレスと、第 1アドレス送信部 28が送信する識別情報と、を対応付ける情報を、蓄積する。

[0326] ここで、「第 1アドレス送信部 28が送信する識別情報」とは、結果として、第 1アドレス送信部 28によって送信された識別情報という意味である。蓄積時には、第 1アドレス送信部 28によって送信されていてもよぐあるいは、送信される前であってもよい。図 35は、他の実施例における情報処理システムの、アドレス対応情報の一例を示す図であり、第 1蓄積部 29が蓄積した第 1アドレス対応情報の一例を示している。

[0327] 同様にして、第 2蓄積部 59は、第 2アドレス取得部 55が取得したアドレスと、第 2装置アドレス取得部 56が取得したアドレスと、第 2アドレス送信部 58が送信する識別情報と、第 2アドレス受信部 57が受信した識別情報と、に基づいて、第 2アドレス対応情報を、蓄積する。具体的には、第 2アドレス取得部 55が取得したアドレスと、第 2アドレス受信部 57が受信した識別情報と、を対応付ける情報を、蓄積する。また、第 2蓄積部 59は、第 2装置アドレス取得部 56が取得したアドレスと、第 2アドレス送信部 58 が送信する識別情報と、を対応付ける情報を、蓄積する。図 36は、他の実施例における情報処理システムの、アドレス対応情報の一例を示す他の図であり、第 2蓄積部 59が蓄積した第 2アドレス対応情報の一例を示している。

[0328] その結果、第 1情報処理装置 1から第 2情報処理装置 4に送信されるパケットの送信先のアドレス「192. 168. 0. 20」は、第 1アドレス変換部 22において、識別情報「 XXX」に変換される。また、送信元のアドレス「192. 168. 0. 10」は、第 1アドレス変換部 22において、識別情報「AAA」に変換されてトンネル通信される。そして、そのパケットの送信先のアドレスとしての識別情報「XXX」は、第 2アドレス変換部 52にお、て、アドレス「192. 168. 1. 10」【こ変換される。

[0329] また、送信元のアドレスとしての識別情報「AAA」は、第 2アドレス変換部 52におヽて、アドレス「192. 168. 1. 20」に変換される。第 2情報処理装置 4から第 1情報処理装置 1にパケットが送信されるときも同様である。このようにして、識別情報を用いたアドレス変換が行われることになる。なお、識別情報を第 1トンネル通信装置 2と、第 2 トンネル通信装置 5との間で送受信する場合にっ、て説明したが、この送受信は行わなくてもよい。

[0330] 例えば、あらかじめ所定の識別情報を、蓄積部が、有しており、その識別情報とアドレスとを対応付ける情報を、蓄積してもよい。この場合に、アドレス取得部は、所定の個数 (例えば、 1個や 10個など)のアドレスを取得し、そのアドレスと識別情報とを対応付けて、蓄積するようにしてもよい。あるいは、一方のトンネル通信装置から他方のトンネル通信装置に対して、情報処理装置の個数のみが送信されてもよい。この場合には、その個数に応じたアドレスの取得をアドレス取得部が行うことができる。

[0331] また、第 1情報処理装置のアドレスに関する識別情報と、第 2情報処理装置のアドレスに関する識別情報と、が重複していてもよい。アドレス変換部は、送信先のアドレスか、送信元のアドレスか、によって、第 1情報処理装置のアドレスか、第 2情報処理装置のアドレス力を判断することができる力もである。なお、トンネル通信装置の間で識別情報の送受信を行わない場合には、トンネル通信装置は、アドレス送信部やアドレス受信部を備えなくてもよ、。

[0332] また、上記各実施例では、第 1トンネル通信装置力も第 2トンネル通信装置に対して、第 1LAN200に接続されて!ヽる第 1情報処理装置 1の MACアドレスを送信する。そして、第 2トンネル通信装置は、その MACアドレスを用いて、第 2LAN300における第 1情報処理装置 1のアドレスの取得を行う場合について説明した。本発明は、これに限定されず、この MACアドレスの送信は、行われなくてもよい。ただし、第 1トンネル通信装置力も第 2トンネル通信装置に、第 1LANに接続されている第 1情報処理装置 1の IPアドレスの送信が行われる場合には、その送信された IPアドレスの個数だけ、第 2トンネル通信装置はアドレスの取得を行えばょ、。

[0333] 一方、 IPアドレスも送信されない場合には、第 2トンネル通信装置は、第 1トンネル通信装置から、第 1情報処理装置 1の個数を送信してもらい、その個数に対応するァドレスを取得するようにしてもよい。あるいは、第 2トンネル通信装置は、所定の個数（例えば、 1個や、 10個など）のアドレスの取得を行い、そのアドレスを第 1トンネル通信装置に送信するようにしてもよい。第 1トンネル通信装置では、送信されたアドレスのうち、必要なものだけを用いるものとする。この説明において、第 1トンネル通信装置と第 2トンネル通信装置とを入れ替えても同様である。

[0334] また、上記各実施例において、第 1トンネル通信装置が、第 1存在確認情報受信部と、第 1返信情報送信部と、を備えた場合について説明した。本発明は、第 1トンネル通信装置が、第 1存在確認情報受信部と第 1返信情報送信部とを備えなくてもよい。なお、第 1トンネル通信装置が、第 1存在確認情報受信部と、第 1返信情報送信部と、を備えない場合には、第 1トンネル通信部 24は、存在確認情報をカプセルィ匕して、 P2P通信の経路により、送信してもよい。この場合にも、第 1アドレス変換部 22によつて、必要なアドレスの変換が行われるものとする。第 2トンネル通信装置が、第 2存在確認情報受信部と、第 2返信情報送信部と、を備えなくてもよいことについては同様である。

[0335] また、上記各実施例では、図 7の各パターンで示されるアドレス変換が行われる場合について説明した。本発明は、これに限定されず、アドレス変換が行われることによって、結果として第 1情報処理装置 1と第 2情報処理装置 4とが同一のネットワークに属するかのように通信を存在できるのであれば、そのアドレス変換の方法は問わない。なお、アドレス対応情報の内容が、アドレス変換の方法に応じて、異なるものとなることは、上記各実施例の具体例での説明のとおりである。

[0336] また、上記各実施例では、アドレス付与装置が、 DHCPサーバである場合にっ、て説明したが、アドレス付与装置は、 DHCPとは異なる方法によってアドレスを付与してもよい。例えば、オート (Auto) IPや、 IP制御プロトコル（以下、 IPCPと記す）、自動プライベート IPアドレス割り当て（以下、 APIPAと記す)等を用いてアドレスの付与を行ってもよい。

[0337] また、上記各実施例では、アドレス取得部やアドレス受信部等が取得等したァドレスに基づいて、蓄積部がアドレス対応情報をアドレス対応情報蓄積部に蓄積する場合について説明した。本発明は、他の方法によって取得等されたアドレスに基づいて、アドレス対応情報の蓄積が行われてもよい。あるいは、あら力じめアドレス対応情報を記憶してヽるアドレス対応情報記憶部が、トンネル通信装置に提供されてもょヽ。そのような場合には、トンネル通信装置は、アドレス取得部、アドレス受信部、装置ァドレス取得部、アドレス送信部、蓄積部等のうち、一部または全部を備えなくてもよい。アドレス付与装置によるアドレスの付与を行わない場合には、情報処理システムがアドレス付与装置を備えなくてもよ、。

[0338] また、上記各実施例において、前述の第 1P2P通信確立部 23、第 2P2P通信確立部 53がパケットの送信、受信等を行うことによって通信処理装置を介した P2P通信を確立する場合について説明した。本発明は、これに限定されず、第 1P2P通信確立部 23等は、 UPnP機能を用いて、 P2P通信の経路を確立してもよい。具体的には、第 1P2P通信確立部 23、第 2P2P通信確立部 53はそれぞれ、 UPnP機能を用いて第 1通信処理装置 3、第 2通信処理装置 6にポート割り当ての設定を行う。

[0339] そして、通信処理装置の広域側の所定のポートに送信されたパケットを、第 1トンネル通信装置 2や第 2トンネル通信装置 5等が受信できるようにする。その割り当てたポートの番号や、通信処理装置のアドレスを、 P2P通信確立サーバ 7を介して、第 1P2 P通信確立部 23と、第 2P2P通信確立部 53との間で送受信する。そして、両者の間で P2P通信を行えるようにしてもよ!、。

[0340] また、上記各実施例では、情報処理システムが P2P通信確立サーバ 7を備える場合について説明した力情報処理システムは、 P2P通信確立サーバ 7を備えなくてもよい。例えば、ユーザが第 2通信処理装置 6の広域側のアドレス、ポート番号を、第 1 トンネル通信装置 2に入力する。これにより、第 1P2P通信確立部 23は、第 2通信処理装置 6の広域側のアドレス、ポート番号を知り、第 2トンネル通信装置 5との P2P通信を確立できるようにしてもよ!、。

[0341] また、上記各実施例で、 LANに、新たな情報処理装置が接続された場合に、その情報処理装置に関するアドレス対応情報を蓄積するようにしてもよい。その場合には、その情報処理装置に関するアドレスの送受信を、トンネル通信装置間で行ってもよい。また、上記各実施例において、第 1情報処理装置と第 1トンネル通信装置とは、 1 つの装置として構成されてもよい。すなわち、第 1トンネル通信装置が第 1情報処理装置を備えてもよい。同様に、第 2情報処理装置と第 2トンネル通信装置とは、 1つの装置として構成されてもよい。すなわち、第 2トンネル通信装置が第 2情報処理装置を備えてもよい。

[0342] また、上記各実施例において、情報処理システムが、通信処理装置を備えない場合にも、同様のシーケンスで、第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とが、 P2P通信の経路を介したトンネル通信を、行うようにしてもよい。なぜならば、トンネル通信装置は、広域側に通信処理装置が存在するのかどうか、簡単にはわ力もない。しかし、通信処理装置の有無にかかわらず、上記実施例のシーケンスを実行することで、第 1情報処理装置と第 2情報処理装置とが、 P2P通信の経路を介したトンネル通信を、行えるよう〖こすることがでさるカゝらである。

[0343] また、上記各実施例では、通信が、 IPを用いてなされる場合について説明したが、それ以外のプロトコルによって通信がなされてもよい。また、上記各実施例では、情報処理装置等の物理アドレスが MACアドレスである場合について説明した力 MA Cアドレスに代えて、他の物理アドレスを用いるようにしてもよい。 MACアドレス以外の物理アドレスとしては、例えば、電気電子技術者協会が制定した IEEE1394規格のアドレス等がある。 [0344] また、上記各実施例にお!ヽて、アドレス対応情報の更新を行うようにしてもよ!ヽ。例えば、第 2トンネル通信装置が、反復して (例えば、定期的に）、アドレスを取得する処理を行う。そして、新たな第 2情報処理装置 4が、第 2LAN300に、接続されたことを検知した場合には、その新たに接続された第 2情報処理装置 4のアドレス等を、取得し、アドレスの送受信等を行う。これにより、第 1アドレス対応情報、第 2アドレス対応情報を更新してもよい。その処理は、アドレス対応情報を蓄積する上記説明と同様であり、その説明を省略する。第 1トンネル通信装置についても同様である。

[0345] また、上記各実施例にお、て、トンネル通信装置が、存在確認情報受信部と返信情報送信部とを備えた場合について説明した。本発明は、これに限定されず、トンネル通信装置以外の装置、例えば、サーバ'リレーによる通信を行う装置が、両者を備える。そして、相手方の情報処理装置に代わって返信情報を送信するようにしてもよい。この場合、上記各実施例において説明したトンネル通信力サーバ'リレーによる通信となる以外、同様であるとする。また、存在確認情報に対して、情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置を別途、備えてもよい。

[0346] 図 37は、他の実施例における情報処理システムの構成を示すブロック図である。図 38は、同実施例における第 1代理応答装置のブロック図を含む情報処理システムの構成の一部を示す図である。図 39は、同実施例における情報処理システムの装置間の通信について説明するための図である。図 37において、第 1代理応答装置 70 は、第 1LAN200に接続されており、第 2情報処理装置 4は、上記実施例と同様に第 2LAN300に接続されている。このように、第 1代理応答装置 70と第 2情報処理装置 4とは、異なる LANにそれぞれ接続されている。

[0347] 図 38において、第 1代理応答装置は、存在確認情報受信部 71と、返信情報送信部 72と、 CPU303と、記録媒体 307と、を備える。図 39に示すように、第 1情報処理装置が存在確認情報を送信する (651)。存在確認情報受信部が存在確認情報を受信した場合に、第 1代理応答装置 70は、第 2情報処理装置 4に代わって、返信情報を送信してもよい（652)。このようにすることで、第 2情報処理装置 4が第 1LAN200 に接続しているかのように、返信情報を、代理で送信することができる。

[0348] なお、この場合に、返信情報送信部 72は、あらかじめ第 2情報処理装置 4の第 1L AN200におけるアドレスを知っており、そのアドレスを送信元のアドレスとする返信情報を、送信するものとする。また、この場合に、存在確認情報受信部 71は、ブロードキャスト通信方式のパケットや、マルチキャスト通信方式のパケットなどの同報通信の存在確認情報を、受信してもよい。あるいは、第 2情報処理装置 4のアドレスを送信先のアドレスとする存在確認情報を、受信してもよい。後者の場合には、存在確認情報受信部 71が、第 2情報処理装置 4の第 1LAN200におけるアドレスを、知っていてもよい。同様に、第 2代理応答装置 80は、第 1情報処理装置 1に代わって、第 2情報処理装置 4に対して、返信情報を送信してもよい。

[0349] また、上記各実施例における通信プロトコルは、例えば、 IPバージョン（以下、 Vと記す） 4 (Internet Protocol version 4)であってもよく、あるいは、 IPv6 (Internet Protocol version 6)であってもよい。また、上記各実施例において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって、集中処理されることによつて実現されてもよぐあるいは、複数の装置または複数のシステムによって、分散処理されることによって実現されてもょ、。

[0350] また、上記各実施例において、各構成要素は、専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア ·プログラムを、コンピュータである中央処理ュ-ット（以下、 CPUと記す)等のプログラム実行部力読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。

[0351] なお、上記各実施例におけるトンネル通信装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、 1つ以上の情報処理装置が接続されてヽる第 1LANに接続されてヽるトンネル通信装置での処理を実行させるためのプログラムである。このプログラムは、アドレス変換ステップと、 P2P通信確立ステップと、トンネル通信ステップと、を実行させる。

[0352] アドレス変換ステップは、アドレス対応情報記憶部が記憶して、る、第 1LANにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第 2LANにおけるアドレスと、を対応付ける情報であるアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。 P2P 通信確立ステップは、通信先の装置との間で P2P通信を確立する。トンネル通信ステップは、 P2P通信確立ステップで確立した P2P通信の経路によりトンネル通信を行う

[0353] 情報処理装置力第 2LAN300に接続されている装置に送信されるパケットは、トンネル通信ステップでカプセルィ匕されて、 P2P通信の経路により送信される。第 2LA Nに接続されている装置力も P2P通信の経路により送信されたカプセルィ匕されたパケットは、トンネル通信ステップでカプセルィ匕が解除されて情報処理装置に送信される。情報処理装置力も第 2LANに接続されている装置に送信されるパケットと、第 2L ANに接続されている装置力 P2P通信の経路により送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、アドレス変換ステップでアドレス変換される。

[0354] また、上記実施例における代理応答装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータである CPU303に、情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置における処理を、実行させるためのプログラムである。このプログラムは、存在確認情報受信ステップと、返信情報送信ステツプと、を実行させるためのものである。

[0355] 存在確認情報受信ステップは、情報処理装置と代理応答装置とは異なる LANにそれぞれ接続されており、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する。返信情報送信ステップは、存在確認受信ステップで存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を情報処理装置に代わって送信する。なお、上記プログラムには、例えば、通信ステップにおける、モデムやインターフェース'カードなどで行われる処理といった、ハードゥエァでし力、行われな、処理は、少なくとも含まれな、。

[0356] また、このプログラムは、サーバなど力ダウンロードされることによって実行されてもよい。あるいは、例えば、 CD— ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの所定の記録媒体 307に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよぐ複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよぐあるいは分散処理を行ってもよい。 [0357] また、本発明は、以上の実施例に限定されることなぐ種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。

産業上の利用可能性

[0358] 以上のように、本発明に力かる情報処理システム等では、ユーザが複雑な設定を行うことなぐ異なる LANに属する複数の情報処理装置間での通信を行うことができ、情報処理装置間で通信を行う情報処理システム等として有用である。

Claims

請求の範囲

第 1ローカル 'エリア'ネットワークに接続されてヽる第 1トンネル通信装置と、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されている 1つ以上の第 1情報処理装置と、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークと通信回線を介して接続されている第 2ロー力ル.エリア.ネットワークに、接続されている第 2トンネル通信装置と、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されて!、る 1つ以上の第 2情報処理装置と、

を備えた情報処理システムであって、

前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 2ローカル'エリア' ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報である第 1アドレス対応情報力記憶される第 1アドレス対応情報記憶部と、

前記第 1アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する第 1アドレス変換部と、

前記第 2トンネル通信装置との間で、ピアー ·ツー ·ピアー通信を確立する第 1ピアー •ツー 'ピアー通信確立部と、

前記第 1ピアー ·ツー ·ピアー通信確立部が確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により、トンネル通信を行う第 1トンネル通信部と、

を備え、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットは、前記第 1 トンネル通信装置でカプセルィ匕されて、前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信され、

前記第 2トンネル通信装置力も前記ピアー 'ツー'ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第 1トンネル通信装置でカプセルィ匕が解除されて前記第 1情報処理装置に送信され、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットと、前記第 2 トンネル通信装置力も前記ピアー 'ツー'ピアー通信の経路により送信されるパケットと、の少なくとも一方のパケットは、前記第 1アドレス変換部でアドレス変換され、前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 1ローカル'エリア' ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報である第 2アドレス対応情報が記憶される第 2アドレス対応情報記憶部と、

前記第 2アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する第 2アドレス変換部と、

前記第 1トンネル通信装置との間でピアー ·ツー ·ピアー通信を確立する第 2ピアー · ツー 'ピアー通信確立部と、

前記第 2ピアー ·ツー ·ピアー通信確立部が確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により、トンネル通信を行う第 2トンネル通信部と、を備え、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットは、前記第 2 トンネル通信装置でカプセルィ匕されて、前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信され、

前記第 1トンネル通信装置力も前記ピアー'ツー'ピアー通信の経路により送信された、カプセル化された、パケットは、前記第 2トンネル通信装置でカプセルィ匕が解除されて、前記第 2情報処理装置に送信され、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットと、前記第 1 トンネル通信装置力も前記ピアー 'ツー'ピアー通信の経路により送信されるパケットと、の少なくとも一方のパケットは、前記第 2アドレス変換部でアドレス変換される、情報処理システム。

前記第 1アドレス対応情報は、

前記第 1情報処理装置の前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと前記第 1情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び

前記第 2情報処理装置の前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと前記第 2情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、を有し、前記第 2アドレス対応情報は、

前記第 2情報処理装置の前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと前記第 2情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、を有する、

請求項 1に記載の情報処理システム。

[3] 前記第 1アドレス変換部は、前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2アドレス変換部は、前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換する、

請求項 2に記載の情報処理システム。

[4] 前記第 1アドレス変換部は、前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2アドレス変換部は、前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換する、

請求項 2に記載の情報処理システム。

[5] 前記第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されており、前記第 1ローカル'エリア' ネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第 1アドレス付与装置と、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されており、前記第 2ローカル 'エリア' ネットワークに接続されて、る装置にアドレスを付与する第 2アドレス付与装置と、をさらに備え、

前記第 1トンネル通信装置は、前記第 1アドレス付与装置から前記第 1ローカル ·エリア ·ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを取得する第 1アドレス取得部と、

前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスと、を受信する第 1アドレス受信部と、

前記第 1口一カル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを取得する第 1装置アドレス取得部と、

前記第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 1アドレス受信部が受信したァドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記第 1ァドレス対応情報を前記第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 1蓄積部と、前記第 1アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスと、を前記第 2トンネル通信装置に送信する第 1アドレス送信部と、をさらに備え、

前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2アドレス付与装置から前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを取得する第 2アドレス取得部と、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、を受信する第 2アドレス受信部と、

前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを取得する第 2装置アドレス取得部と、

前記第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 2アドレス受信部が受信したァドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記第 2ァドレス対応情報を前記第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 2蓄積部と、前記第 2アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスと、を前記第 1トンネル通信装置に送信する第 2アドレス送信部と、をさらに備えた、

請求項 2に記載の情報処理システム。 [6] 前記第 1装置アドレス取得部は、前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 2装置アドレス取得部は、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 1アドレス送信部は、前記第 1アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のァドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を送信し、

前記第 2アドレス送信部は、前記第 2アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のァドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を送信し、

前記第 1アドレス受信部は、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2 情報処理装置のアドレスと、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1 情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、前記第 2アドレス受信部は、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1 情報処理装置のアドレスと、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2 情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、前記第 1アドレス取得部は、前記第 1アドレス受信部が受信した前記第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 1アドレス付与装置から前記第 1ローカル 'エリア' ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを取得し、

前記第 2アドレス取得部は、前記第 2アドレス受信部が受信した前記第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 2アドレス付与装置から前記第 2ローカル 'エリア' ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを取得する、

請求項 5に記載の情報処理システム。

[7] 前記第 1アドレス対応情報は、前記第 1情報処理装置の前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 1情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有し、

前記第 2アドレス対応情報は、前記第 2情報処理装置の前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 2情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有し、

前記第 1アドレス変換部は、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを、前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを、前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2アドレス変換部は、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを、前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを、前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換する、

請求項 1に記載の情報処理システム。

前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークに接続されており、前記第 1ローカル 'エリア' ネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第 1アドレス付与装置と、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されており、前記第 2ローカル 'エリア' ネットワークに接続されて、る装置にアドレスを付与する第 2アドレス付与装置と、をさらに備え、

前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1アドレス付与装置から、前記第 1ローカル ·エリア ·ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを、取得する第 1アドレス取得部と、

前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを受信する第 1アドレス受信部と、

前記第 1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記第 1アドレス対応情報を前記第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 1蓄積部と、

前記第 1アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスを、前記第 2トンネル通信装置に送信する第 1アドレス送信部と、をさらに備え、前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2アドレス付与装置から、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを、取得する第 2アドレス取得部と、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを受信する第 2アドレス受信部と、

前記第 2アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記第 2アドレス対応情報を前記第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 2蓄積部と、

前記第 2アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスを、前記第 1トンネル通信装置に送信する第 2アドレス送信部と、をさらに備えた、

請求項 7に記載の情報処理システム。

前記第 1装置アドレス取得部は、前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 2装置アドレス取得部は、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 1アドレス送信部は、前記第 1アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を送信し、

前記第 2アドレス送信部は、前記第 2アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を送信し、

前記第 1アドレス受信部は、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1 情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、前記第 2アドレス受信部は、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2 情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、前記第 1アドレス取得部は、前記第 1アドレス受信部が受信した前記第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 1アドレス付与装置から前記第 1ローカル 'エリア' ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを取得し、

請求項 8に記載の情報処理システム。

[10] 前記第 1アドレス対応情報は、前記第 2情報処理装置の前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 2情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有し、

前記第 2アドレス対応情報は、前記第 1情報処理装置の前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 1情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有し、

前記第 1アドレス変換部は、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを、前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを、前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2アドレス変換部は、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを、前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを、前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換する、

請求項 1に記載の情報処理システム。

[11] 前記第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されており、前記第 1ローカル'エリア' ネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第 1アドレス付与装置と、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されており、前記第 2ローカル 'エリア' ネットワークに接続されて、る装置にアドレスを付与する第 2アドレス付与装置と、をさらに備え、

前記第 1トンネル通信装置は、前記第 1アドレス付与装置から、前記第 1ローカル ·エリア ·ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを、取得する第 1アドレス取得部と、

前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを受信する第 1アドレス受信部と、

前記第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 1アドレス受信部が受信したァドレスと、に基づいて、前記第 1アドレス対応情報を前記第 1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 1蓄積部と、

前記第 1装置アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスを、前記第 2トンネル通信装置に、送信する第 1アドレス送信部と、をさらに備え、

前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 1口一カル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを受信する第 2アドレス受信部と、

前記第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 2アドレス受信部が受信したァドレスと、に基づいて、前記第 2アドレス対応情報を前記第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 2蓄積部と、

前記第 2装置アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスを、前記第 1トンネル通信装置に、送信する第 2アドレス送信部と、をさらに備えた、請求項 10〖こ記載の情報処理システム。

前記第 1装置アドレス取得部は、前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 2装置アドレス取得部は、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 1アドレス送信部は、前記第 1装置アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を送信し、前記第 2アドレス送信部は、前記第 2装置アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を送信し、前記第 1ァドレス受信部は、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、

前記第 2アドレス受信部は、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1 情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、前記第 1アドレス取得部は、前記第 1アドレス受信部が受信した前記第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 1アドレス付与装置から、前記第 1ローカル 'エリァ'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを取得し、

前記第 2アドレス取得部は、前記第 2アドレス受信部が受信した前記第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 2アドレス付与装置から、前記第 2ローカル 'エリァ ·ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを取得する、請求項 11に記載の情報処理システム。

[13] 前記第 1アドレス対応情報は、

前記第 1情報処理装置の前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 1情報処理装置の識別情報と、を対応付ける情報、及び

前記第 2情報処理装置の前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 2情報処理装置の識別情報と、を対応付ける情報を有し、

前記第 2アドレス対応情報は、

前記第 1情報処理装置の識別情報と、前記第 1情報処理装置の前記第 2ローカル · エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報、及び

前記第 2情報処理装置の識別情報と、前記第 2情報処理装置の前記第 2ローカル · エリア ·ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有し、

前記第 1アドレス変換部は、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレス、並びに前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、

前記第 1アドレス対応情報に基づいて変換し、

前記第 2アドレス変換部は、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレス、並びに前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、

前記第 2アドレス対応情報に基づいて変換する、

請求項 1に記載の情報処理システム。

前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記第 1アドレス対応情報を、前記第 1アドレス対応情報記憶部に、蓄積する第 1蓄積部と、

前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記第 2アドレス対応情報を、前記第 2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第 2蓄積部と、をさらに備えた、

請求項 13に記載の情報処理システム。

[15] 前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する第 1アドレス送信部と、

前記第 2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する第 1アドレス受信部と、をさらに備え、

前記第 1蓄積部は、

前記第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 1アドレス送信部が送信する識別情報と、前記第 1アドレス受信部が受信した識別情報と、に基づいて、前記第 1アドレス対応情報を蓄積し、前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する第 2アドレス送信部と、

前記第 1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する第 2アドレス受信部と、をさらに備え、

前記第 2蓄積部は、前記第 2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 2アドレス送信部が送信する識別情報と、前記第 2アドレス受信部が受信した識別情報と、に基づいて、前記第 2アドレス対応情報を蓄積する、

請求項 14に記載の情報処理システム。

[16] 前記第 1トンネル通信装置は、

装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第 1存在確認情報受信部と、

前記第 1存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、前記第 2情報処理装置に代わって、送信する第 1返信情報送信部と、をさらに備えた、

請求項 1に記載の情報処理システム。 [17] 前記第 2トンネル通信装置は、

装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第 2存在確認情報受信部と、

前記第 2存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、前記第 1情報処理装置に代わって、送信する第 2返信情報送信部と、をさらに備えた、

請求項 1に記載の情報処理システム。

[18] 前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続される第 1インターフェースをさらに備え前記第 1トンネル通信装置は、前記第 1インターフェースを介して前記第 1情報処理装置と通信し、

前記第 1トンネル通信部は、前記第 1インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項 1に記載の情報処理システム。

[19] 前記第 1トンネル通信装置は、

広域ネットワーク側の第 1広域インターフェースと、

ローカル 'ネットワーク側の第 1ローカル 'インターフェースと、をさらに備え、前記第 1トンネル通信装置は、前記第 1ローカル ·インターフェースを介して前記第 1 情報処理装置と通信し、

前記第 1トンネル通信部は、前記第 1広域インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項 1に記載の情報処理システム。

[20] 前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続された装置であって前記第 1広域インタ一フェース側に接続されてヽる装置力ら送信されたパケットが、前記ピアー ·ツー ·ピァー通信の経路を介して送信しないように制限する第 1通信制限部を、さらに備えた

、請求項 19に記載の情報処理システム。

[21] 前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続される第 2インターフェースを、さらに備え、

前記第 2トンネル通信装置は、前記第 2インターフェースを介して前記第 2情報処理装置と通信し、

前記第 2トンネル通信部は、前記第 2インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項 1に記載の情報処理システム。

[22] 前記第 2トンネル通信装置は、

広域ネットワーク側の第 2広域インターフェースと、

ローカル 'ネットワーク側の第 2ローカル 'インターフェースと、をさらに備え、前記第 2トンネル通信部は、前記第 2ローカル'インターフェースを介して前記第 2情報処理装置と通信し、

前記第 2トンネル通信部は、前記第 2広域インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項 1に記載の情報処理システム。

[23] 前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2ローカル'エリア'ネットワークに接続された装置であって前記第 2広域インタ一フェース側に接続されてヽる装置力ら送信されたパケットが、前記ピアー ·ツー ·ピァー通信の経路を介して送信しないように制限する第 2通信制限部を、さらに備えた

、請求項 22に記載の情報処理システム。

[24] 第 1ローカル 'エリア'ネットワークに接続されてヽる第 1トンネル通信装置と、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されている 1つ以上の第 1情報処理装置と、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークと通信回線を介して接続されている第 2ロー力ル.エリア.ネットワークに接続されている第 2トンネル通信装置と、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されて!、る 1つ以上の第 2情報処理装置と、を備えた情報処理システムであって、

前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 2ローカル'エリア' ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報であるアドレス対応情報が記憶されるアドレス対応情報記憶部と、前記アドレス対応情報記憶部が記憶して!/、るアドレス対応情報に基づ!、て、パケットのアドレスを変換するアドレス変換部と、

前記第 2トンネル通信装置との間でピアー ·ツー ·ピアー通信を確立する第 1ピアー · ツー 'ピアー通信確立部と、

前記第 1ピアー ·ツー ·ピアー通信確立部が確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第 1トンネル通信部と、を備え、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットは、前記第 1 トンネル通信装置でカプセルィ匕されて前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信され、

前記第 2トンネル通信装置力も前記ピアー 'ツー'ピアー通信の経路により送信された、カプセル化された、パケットは、前記第 1トンネル通信装置でカプセルィ匕が解除されて、前記第 1情報処理装置に送信され、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットと、前記第 2 トンネル通信装置から前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信されたパケットとは、前記アドレス変換部でアドレス変換され、

前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2ピアー ·ツー ·ピアー通信確立部が確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第 2トンネル通信部と、を備え、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されるパケットは、前記第 2 トンネル通信装置でカプセルィ匕されて前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信され、

前記第 1トンネル通信装置力も前記ピアー'ツー'ピアー通信の経路により送信された、カプセル化された、パケットは、前記第 2トンネル通信装置でカプセルィ匕が解除されて前記第 2情報処理装置に送信される、情報処理システム。

前記アドレス対応情報は、前記第 1情報処理装置の前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、前記第 1情報処理装置の前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報、及び前記第 2情報処理装置の前記第 1ローカル ·エリア ·ネットワークにおけるアドレスと、前記第 2情報処理装置の前記第 2 ローカル.エリア.ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報を有し、前記アドレス変換部は、

前記第 1情報処理装置から前記第 2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記アドレス対応情報に基づ、て変換し、

前記第 2情報処理装置から前記第 1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記アドレス対応情報に基づ、て変換する、

請求項 24に記載の情報処理システム。

前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第 1アドレス受信部が受信したァドレスと、前記第 1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、に基づいて、前記アドレス対応情報を前記アドレス対応情報記憶部に蓄積する蓄積部と、をさらに備え、前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2アドレス付与装置から、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを、取得する第 2アドレス取得部と、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを取得する第 2装置アドレス取得部と、

前記第 2アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 2装置アドレス取得部が取得した前記第 2情報処理装置のアドレスと、を前記第 1トンネル通信装置に送信する第 2アドレス送信部と、

をさらに備えた、請求項 25に記載の情報処理システム。

[27] 前記第 1装置アドレス取得部は、前記第 1ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスと、前記第 1情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 2装置アドレス取得部は、前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を取得し、前記第 1トンネル通信装置は、前記第 1装置アドレス取得部が取得した前記第 1情報処理装置の物理アドレスを送信する第 1アドレス送信部を、さらに備え、

前記第 2トンネル通信装置は、前記第 1情報処理装置の物理アドレスを受信する第 2 アドレス受信部を、さらに備え、

前記第 1アドレス受信部は、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 2 情報処理装置のアドレスと、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークにおける前記第 1 情報処理装置のアドレスと、前記第 2情報処理装置の物理アドレスと、を受信し、前記第 1アドレス取得部は、前記第 1アドレス受信部が受信した前記第 2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 1アドレス付与装置から、前記第 1ローカル 'エリァ'ネットワークにおける前記第 2情報処理装置のアドレスを、取得し、

前記第 2アドレス取得部は、前記第 2アドレス受信部が受信した前記第 1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第 2アドレス付与装置から、前記第 2ローカル 'エリァ'ネットワークにおける前記第 1情報処理装置のアドレスを、取得する、請求項 26に記載の情報処理システム。

[28] 前記第 1トンネル通信装置は、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第 1存在確認情報受信部と、

請求項 24に記載の情報処理システム。

[29] 前記第 1トンネル通信装置は、

前記第 1トンネル通信部は、前記第 1インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項 24に記載の情報処理システム。

[30] 前記第 2トンネル通信装置は、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続される第 2インターフェースをさらに備え前記第 2トンネル通信装置は、前記第 2インターフェースを介して前記第 2情報処理装置と通信し、

前記第 2トンネル通信部は、前記第 2インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項 24に記載の情報処理システム。

[31] 請求項 1から請求項 30のいずれか一項に記載の情報処理システムを構成する第 1トンネル通信装置。

[32] 請求項 1から請求項 30の、ずれか一項に記載の情報処理システムを構成する第 2トンネル通信装置。

[33] 1つ以上の情報処理装置が接続されている第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されて、るトンネル通信装置であって、

前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置が接続されている第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報であるアドレス対応情報が記憶されるアドレス対応情報記憶部と、

前記アドレス対応情報記憶部が記憶して!/、るアドレス対応情報に基づ!、て、パケットのアドレスを変換するアドレス変換部と、

前記通信先の装置との間でピアー ·ツー ·ピアー通信を確立するピアー ·ツー ·ピアー通信確立部と、

前記ピアー ·ツー ·ピアー通信確立部が確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信部と、を備え、

前記情報処理装置から前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークに接続されている装置に送信されるパケットは、前記トンネル通信装置でカプセルィ匕されて前記ピアー ·ッ一'ピアー通信の経路により送信され、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されて!、る装置から前記ピアー ·ツー · ピアー通信の経路により送信されたカプセルィ匕されたパケットは、前記トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記情報処理装置に送信され、

前記情報処理装置から前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークに接続されている装置に送信されるパケットと、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークに接続されている装置から前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換部でアドレス変換される、トンネル通信装置。

[34] 情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置であって、

前記情報処理装置と、前記代理応答装置と、は異なるローカル ·エリア，ネットワークにそれぞれ接続されており、

装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信部と、

前記存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、前記情報処理装置に代わって、送信する返信情報送信部と、を備えた代理応答装置。

[35] 1つ以上の情報処理装置が接続されている第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されて、るトンネル通信装置で用いられるトンネル通信方法であって、

アドレス対応情報記憶部が記憶している、前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報であるアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを、変換するアドレス変換ステップと、

前記通信先の装置との間で、ピアー ·ツー ·ピアー通信を確立するピアー ·ツー ·ピア一通信確立ステップと、

前記ピアー ·ツー ·ピアー通信確立ステップで確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信ステップと、を備え、

前記情報処理装置から、前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークに接続されている装置に、送信されるパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセルィ匕されて前記ピア一 'ツー'ピアー通信の経路により送信され、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されて!、る装置から、前記ピアー ·ツー · ピアー通信の経路により、送信されたカプセル化されたパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセルィ匕が解除されて前記情報処理装置に送信され、

前記情報処理装置から前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークに接続されている装置に送信されるパケットと、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークに接続されている装置から前記ピアー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換ステップでアドレス変換される、トンネル通信方法。

[36] 情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置において用いられる代理応答方法であって、

前記情報処理装置と前記代理応答装置とは、異なるローカル ·エリア，ネットワークにそれぞれ接続されており、

装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信ステップと、

前記存在確認受信ステップで存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記情報処理装置に代わって送信する返信情報送信ステップと、を備えた代理応答方法。

[37] コンピュータに、

1つ以上の情報処理装置が接続されている第 1ローカル'エリア'ネットワークに接続されて!/、るトンネル通信装置での処理を、実行させるためのプログラムであって、アドレス対応情報記憶部が記憶している前記第 1ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第 2ローカル'エリア'ネットワークにおけるアドレスと、を対応付ける情報であるアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換ステップと、

前記通信先の装置との間でピアー ·ツー ·ピアー通信を確立するピアー ·ツー ·ピアー通信確立ステップと、

前記ピアー ·ツー ·ピアー通信確立ステップで確立したピアー ·ツー ·ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信ステップと、を実行させ、

前記情報処理装置から、前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークに接続されている装置に、送信されるパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセルィ匕されて、前記ピァー ·ツー ·ピアー通信の経路により送信され、

前記第 2ローカル 'エリア'ネットワークに接続されて!、る装置から、前記ピアー ·ツー · ピアー通信の経路により、送信されたカプセル化されたパケットは、前記トンネル通信ステップで、カプセル化が解除されて、前記情報処理装置に送信され、

前記情報処理装置から、前記第 2ローカル ·エリア ·ネットワークに接続されている装置に、送信されるパケットと、前記第 2ローカル'エリア'ネットワークに接続されている装置から、前記ピアー'ツー'ピアー通信の経路により、送信されたパケットと、の少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換ステップでアドレス変換される、プログラム。コンピュータに、

情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置における処理を、実行させるためのプログラムであって、

前記存在確認受信ステップで存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を、前記情報処理装置に代わって、送信する返信情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。