兵庫・斎藤知事と大阪・吉村知事が会合 終始、吉村氏がリード 海上交通、観光分野など協力進める

2021/12/26 19:50

会議の冒頭、吉村洋文大阪府知事(右)とグータッチする斎藤元彦兵庫県知事=26日午後、西宮市西宮浜4、新西宮ヨットハーバー

 2025年大阪・関西万博を見据えて関西の成長を目指すため、兵庫県と大阪府が具体的な施策を検討する「兵庫・大阪連携会議」の初会合が26日、西宮市内で開かれた。斎藤元彦兵庫県知事と吉村洋文大阪府知事が、大阪湾の海上交通や観光分野などから協力を進めることを確認した。 関連ニュース ネット投票なぜできないの? 不正の懸念は世界共通の課題 衆院選 維新躍進で兵庫の勢力図一変 吉村氏「首長誕生させる」 兵庫維新、次の狙いは首長選 「大阪と肩を並べる組織に」 来年の西宮・尼崎で擁立目指す

 会議は終始、吉村氏がリード。両府県で方向性が一致した海上交通では「兵庫と大阪のどのエリアをつなぐのか。具体的なルートや具体案を両府県の事業部局同士で検討を」と求めた。
 港湾についても、吉村氏が「釜山や上海などアジアの港と張り合うためには、(大阪府市の港湾局が統合した)大阪港湾局と、神戸市、兵庫県が管理する港を一元化して『関西港』をつくる方向性を目指すべき」と提案。次回会議に松井一郎大阪市長と久元喜造神戸市長を招くことを呼び掛けた。斎藤氏も「トップ4人が胸襟を開いて話すのは大事だ」と応じた。
 国際ビジネス面での連携では、外国人向け住環境で兵庫の強みを強調した斎藤氏に対し、吉村氏は「素晴らしい教育環境もセットで発信すれば相乗効果が発揮できる」と期待した。
 同会議は今後、年2回開催。両府県副知事をトップとする幹事会が具体的な検討を進め、来年夏に開く次回会議で連携項目や時期を盛り込んだ中間報告を示す予定。(大島光貴)

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