正規雇用のアルバイトマン…チームを首位に導くオーバーヘッド弾決める

アルバイトマン

RAECモンスでプレーしていたアルバイトマン(写真は2014年のもの) [写真]=Photonews via Getty Images

 イスラエルにシュロミ・アルバイトマンという選手がいる。2002-03シーズンにベイタル・エルサレムでデビューした後、国内屈指の名門マッカビ・ハイファに引き抜かれ活躍。イスラエル代表に選出された経験も持つ大型のFWである。

 アルバイトマンは2009-10シーズンに28ゴールを決め得点王に輝くと、翌シーズン、ベルギーの強豪ヘントに移籍し国外初挑戦を果たした。

 しかし、ここで今ひとつ活躍できず、雇用主にレンタルという形で複数クラブに派遣され“たらい回し”にされた後、2014年から母国のハポエル・ベエルシェヴァでプレーしている。もちろん正規雇用である。

 アルバイトマンは今年で30歳となった。「引退」の2文字が脳裏をよぎり、将来の生活も気になり始める年齢である。だが9日のハポエル・ハイファ戦で決めたスーパーゴールは、そんな不安を全て吹き飛ばすほど素晴らしいものだった。

 0-0で迎えた80分、クサビのパスを胸で落とし、ワンツーの形でボックス内に侵入したアルバイトマンに、味方から浮き球の返しが届く。そして、相手DFと競り合った後、頭上に舞ったボールをオーバーヘッド。すると完璧なフォームから繰り出された強烈なシュートにGKは一歩も反応できず、ボールはネットへ突き刺さったのである。

 国内に復帰した昨シーズンは11ゴールを決めたアルバイトマンだが、今シーズンはここまで無得点。嬉しい初ゴールは世界中のサッカーファンが驚くスーパーゴールから生まれたのだ。しかもこのゴールで1-0と勝利したチームは、破竹の5連勝で現在イスラエルリーグの首位に立っている。

(記事提供:Qoly)

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