無効なトラフィックとは

無効なトラフィックとは、純粋な興味を持った実在のユーザーによるものではないアクティビティのことです。これには、まぎらわしい広告の実装が原因で発生する誤クリック、競合する広告主や広告ボットネットなどによる不正なクリックも含まれます。

Google の広告トラフィック品質管理チームは、あらゆる種類の無効なトラフィックの阻止に注力しており、広告主の皆様はそうしたトラフィックに対して費用を支払う必要はなく、そうしたトラフィックを発生させた人が利益を得ることがないよう尽力しています。また、Google は、 Interactive Advertising Bureau (英語)、Media Rating Council (英語)、Trustworthy Accountability Group (英語) などの業界団体と密接に連携し、世界中の広告トラフィックに関する業界基準を策定しています。

以下では、無効なトラフィックについていくつか例を挙げて説明します。なお、これらはあくまで例であり、すべてを網羅するものではありません。

 
  • 無効なユーザー アクティビティ

    無効なユーザー アクティビティとは、実在する人間による操作ではあるものの、その広告に関心を持って行ったアクティビティではないものを指します。

    無効なユーザー アクティビティと判断する可能性があるものとして、偶発的なものでは、たとえばモバイル ユーザーがリンク先に移動したいと思った時、誤って広告をタップするような場合があります。一方で、意図的で、時には明らかな不正と考えられるケースもあります。たとえば、パブリッシャーがインプレッション数を増やすために広告をクリックしたり、広告動画を視聴したり、本来なら興味がないコンテンツを閲覧するようユーザーに促す(場合によっては、対価として報酬を支払う)ような操作などが挙げられます。

    このような不正によるトラフィックは、ユーザーが広告に関心を持って操作をしたものではなく、ユーザー エクスペリエンス上も好ましくありません。広告主の皆様にとっては価値が非常に低い、もしくはまったくないものであるため、Google は積極的にその撲滅に取り組んでいます。

  • 誤クリック

    誤クリック

    誤クリックは、名前からわかるように、意図せずユーザーが広告をクリックしてしまう操作で、その多くが広告の配置が不適切なために起こります。一例として、広告は、メニューやナビゲーション、ダウンロード リンクなど、ウェブサイトの他のコンテンツと明確に区別して配置する必要があります。詳しくは、広告のプレースメントに関するポリシーをご覧ください。

  • 隠し広告

    隠し広告

    隠し広告とは、通常の状態では見ることのできない方法で配置された広告です。たとえば、iframe に埋め込まれた広告、コンテンツの背後に隠された広告、非表示の HTML コンテナ内の広告、表示されても肉眼で見えないほど小さい広告(いわゆる「ピクセル スタッフィング広告」)などがあります。

  • 広告インジェクション

    広告インジェクション

    広告インジェクションは、パブリッシャーが気付かないうちに広告がページに挿入されることを指します。広告インジェクションの多くは、無料 Wi-Fi アプリ、ブラウザ プラグイン、または「ソフトウェア バンドル」によって作成されます。ユーザーエクスペリエンスを悪化させるだけでなく、プライバシー漏洩の原因となる恐れもあります。このタイプの攻撃は、パブリッシャーの皆様の収益を奪う行為でもあります。

  • アドスタッキング

    アドスタッキング

    アドスタッキングとは、1 つの広告スペースに複数の広告が重ねられており、最上層の広告しか表示されない状態を指します。広告出稿の管理画面では、広告がウェブページ(またはアプリ内)に表示されたと認識されますが、レンダリングされておらず、最上層の広告の下に隠れているため実際には表示されていません。

  • ボットネット

    ボットネット

    ボットネットとは、インターネット サーバーや乗っ取られたパソコンで動作する、自動化されたソフトウェア プログラムのことです。ボットネットがアドフラウド(広告の不正行為)に使用される場合、無効なインプレッション、クリック、トラフィックを大量に発生させるようプログラムされます。残念ながら、ボットネットは実際のユーザーであるかのように振る舞うようプログラムされている場合もあり、そのようなトラフィックを見分けることは困難が伴います。そのため、自動フィルタや手動による確認に加え、専門の調査チームを配置して、広告主、パブリッシャー、ユーザーの皆様に害を及ぼすボットネットを探し出し、阻止しています。

  • クリックジャッキング

    クリックジャッキング

    クリックジャッキングとは、ウェブページ上の要素(ボタンなど)やインターフェースを使用してユーザーの目を欺き、クリックするつもりのない広告をクリックするよう誘導するものです。このタイプの攻撃は通常、目に見えない広告ユニットをウェブページ要素の上に重ねるか、目に見えない広告ユニットがユーザーのカーソル位置を追尾するようにコーディングすることで実装されます。

  • 虚偽表示の広告枠

    虚偽表示の広告枠

    虚偽表示の広告枠とは、価値の高いユーザーからのトラフィック、または別のサイトであると主張するサイトからの広告トラフィックを装うトラフィックです。

  • インストリーム動画広告とアウトストリーム動画広告の不実表示

    インストリーム動画広告とアウトストリーム動画広告の不実表示

    インストリーム動画広告は一般的に、他の動画コンテンツ内でプレロール、ミッドロール、またはポストロール広告として表示されます(基本的にはメインの動画コンテンツに結合されています)。インストリーム動画広告では、主に人間に由来しないトラフィックに基づいて無効なトラフィックが生成される可能性があります。この場合、実際にはユーザーが視聴していないインストリーム動画広告が、実際のユーザーが視聴したと誤って測定されることがあります。

    アウトストリーム動画の不実表示

    アウトストリーム動画広告は、バナー、インタースティシャル、ネイティブ広告などの「ディスプレイ」広告内に表示されるのが一般的です(他の動画コンテンツに結合されているインストリーム動画広告とは対照的です)。アウトストリーム動画広告の無効なトラフィックは、インストリーム動画広告がアウトストリーム動画広告の形式で不実表示されることにより発生します。たとえば、インストリーム動画広告をバナー広告内に表示するのは不実表示です。広告主様は、広告が動画コンテンツとともにインストリームで表示されたと思い込まされていますが、実際には別の形式で表示されているのです。

  • マルウェア

    マルウェア

    マルウェアとは、コンピュータに害を及ぼすことを目的とするあらゆるソフトウェアを指します。マルウェアは、モバイル デバイスにも感染し、さまざまなタイプの不正なトラフィックを生成します。生成されるトラフィックには、ユーザーに気付かれないうちにバックグラウンドで配信される隠し広告や、ユーザー インターフェースに埋め込まれる(または上に重ねて表示される)インタースティシャル広告などがあります。

  • ポップアンダー広告

    ポップアンダー広告

    ポップアンダー広告とは、一般的にはアクティブなブラウザ ウィンドウの下(背後)に、広告用の新しいウィンドウを開いて表示する広告です。つまり、ユーザーはアクティブ ウィンドウを閉じるまで、ポップアンダー広告が表示されていたことに気付きません。ポップアンダー広告は、どのウェブサイトに向けて配信されたかが特定しづらいこともあり、多くの場合ユーザー エクスペリエンスの悪化につながります。

  • 業界団体との協力による無効なアクティビティの防止

    Google はネットワークを無効なトラフィックから守るよう努めていますが、ウェブ全体における無効なアクティビティを防ぐためには、業界の皆様とともに取り組む必要があります。無効なトラフィックを防止するためには、業界内での協力が不可欠であると考え、業界内のさまざまな取り組みに公式・非公式の両面からに協力しています。IAB Tech Lab (英語) や JICDAQ といった主要なワーキング グループに参加しているほか、Google の無効トラフィック対策は、Media Rating Council(MRC)(英語) による認定審査も受けています。こうした業界団体との連携に加え、その他の組織との協力を通じて、相互の利益につながる非公式な取り組みも進めています。その一例として挙げられるのが、Google とデジタル広告業界各社が共同で実施した 3ve 広告不正運用 (英語) の取り締まりです。