立体地図を通して見るフランス

詳細な立体地図を 3D モデルに

立体地図を通して見るフランス

概要

パリのグラン パレで開催されたフランスの要塞都市の美しい詳細な立体地図の展覧会「立体地図を通して見るフランス(La France en Relief)」展に参加するため、Google Cultural Institute は複雑な手作り模型をデジタル化した 3D モデルを 7 点制作しました。さらにフランス史会館と協力して 2 セットの Liquid Galaxy 装置を同展に貸し出し、フランスの遺産の詳細なデジタル版を来場者に体験していただきました。Liquid Galaxy は Google Earth の環境に実際にいるような感覚を体験できる没入型のデジタル ディスプレイです。17~18 世紀の職人が主に軍事目的で制作した立体地図の多くは、パリの立体地図博物館に収蔵されていますが、一般には公開されていません。この特別な展覧会がグラン パレで開催され、未公開の地図が初めて展示されると聞いたとき、Cultural Institute チームはぜひ関わりたいと希望しました。美しい作品をさらに多くの皆さまにご覧いただける方法を模索した結果、ダウンロードして Google Earth で表示できるデジタル版を制作することになりました。

モデルを体験

次の都市の立体地図を Google Earth でご覧いただけます。ファイルをダウンロードして Google Earth で開いてください。

「当時の超リアルな 3D 立体地図をめぐる旅に出発し、要塞都市の過去の姿を発見してください」

17 世紀の Google Earth を制作

表現力豊かで詳細な立体地図を 3D モデルにする作業は複雑で、Google にとって未体験のプロセスでした。赤外線、レーザー、写真測量法など複数の技術をテストした結果、写真とスキャニングの組み合わせを採用。パートナーの Aloest Productions 社と協力し、3 段階でモデルをデジタル化しました。

  1. 第 1 段階

    空中写真や角度 45 度など、モデルを複数の角度から撮影した後、地形や建物の高さを正確に測定するためスキャニングを行いました。
  2. 第 2 段階

    次の手順は、データを並べ替えてモデルの基本的な枠組みを作成することでした。複数の空中写真を編集、結合して全体的な 2D 表示を作成。スキャン データから 3 次元の座標群を生成して、建物の高さや質量、地形の参照データに利用しました。次に Google Sketchup を使用し、角度 45 度の斜めからの画像を使って各建物の外観にテクスチャをマッピング。最後に、写真データに基づいて樹木や柵を配置しました。
  3. 第 3 段階

    最後の手順では、モデルを公開する前に Google Earth でリアルタイムに 3D 表示できるよう最適化しました。
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